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プロフィール
コメント数 159
性別 男性
年齢 60歳
自己紹介 メインストリームでは無いが映像プランナー/ディレクターを生業としています。
映画を観たのは小・中学時代がテレビの吹替えで。高校・大学時代は映画館で年間300本ほど…好きな作品はリピート鑑賞。ニューシネマより王道の娯楽作品を好みます。
吹替えの演技で好きになった映画も多数。広川太一郎、羽佐間道夫、大塚周夫、中村正、若山弦蔵、石丸博也は個人的に人間国宝に認定したい。

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【製作国 : アメリカ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
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21.  ミッドサマー 《ネタバレ》 原点は古いが、代々その時に更新されてきた聖典なるものに準じて生きる不思議な村(コミュニティ?)を訪れたアメリカ人大学生の運命を描いた映画。 だんだん怪しくなっていく《村の儀式》が主役とも言えるが、私見だがこれ、現代人を揶揄してるとも捉えられる。 二面性、高齢化批判、薬物常用、居心地よいコミュニティへの依存、人工授精、隠れエログロ、同属殺し、人体解体(猟奇)マニア etc... 極めつけは “くま○ン” 動物の毛皮(死体)を着る残忍性。 アリ・アスター監督の創作欲求の根源が正直わからなかったが、コレだろうと。 現代社会の“気持ち悪さ”に対する告発「この異常な集団がお前(オレ)たち人間だ!」じゃないかと。違う? まあ、それが観客に伝わるかと言えば、伝わらない。ほとんどはポカーンか、映画テクニックへの称賛なんだろうな。 【レビュー更新】 初見のレビューも書いたけれど、少々考え直したのでレビューを更新。 ただし公式サイトの完全解説や、他のレビューを見ずに書いています。 (正解探しではなく「私にはこう観た」という考察です) このコミュニティ(村?)には色々と矛盾がありますね。 村人は外界と行き来があり、それなりに文化的生活をおくっている。にも関わらず、住人たちには自我が感じられない。 表面上は幸せそうだが、裏で強烈なルールに縛られ生活を制限されている。そこまでして、この環境に村人たちが依存する理由は何か? 古(いにしえ)からの経典を守って?近親相姦で生まれる奇形の王の存在?いずれもそこまでの強制力は無いように見える。 これが、文明社会と隔絶された未開の地の食人族ならそれもわかるが。 この村のレベルであれば、脱走や反抗、支配権を狙う革命が続発して、数年も保たずに体制が崩壊するでしょう。 そもそも過去にも同様の拉致殺害を行っているなら、外界の手で捜査され証拠がワンサカ見つかって、早々に強制解体という運命のはず(笑) どう考えても《現実には成立し得ない》コミュニティです。 そう考えると、この出来事自体が「家族の不幸で心を病んだダニーが作り出した妄想」じゃないかと思えます。 村に踏み込んでドラッグを使った時点からの幻覚じゃないかと。 関係ないが、この村に来る道中の描写は「シャイニング」的ですね。主人公の名はダニーだし(笑) それから、多くの映画は体制(多数派の強制)から脱しようと闘う個人の話ですよね。自由主義世界の映画ですから当然「自由=正義」な訳で。 しかし、ミッドサマーは真逆。「自由=悪」の世界。だから居心地が悪く、理解不能でとっても怖い。 多様性がなく均一的で思考の停止した世界。無感情に生きたい者が逃げ込む「精神的秘境」とも呼べる楽園。 それはダニーの精神世界であり、アリ・アスター監督の趣味の箱庭だと思います。 私は、その箱庭を「アリ・地獄」と命名します!(笑) 余談ですが、私が観た劇場では“オーバー72ダイブ”のシーンで、御婦人が2人 途中退場されました。お気の毒です。 映画の中にも外にも、それと知らずに「天国のような地獄」に踏み込んでしまった犠牲者がいる訳です。 ディレクターズ・カット版も近く上映されるとのこと。(R15+→R18+で 外道さグレードアップ?) 《 2020.3.5にfacebookの映画グループに投稿したレビューを転載しました。》[映画館(字幕)] 6点(2020-03-08 18:49:13)(良:3票) 《改行有》

22.  ホテル・ムンバイ 《ネタバレ》 観たのは、たまたま時間が合ったからなのだが・・・重い。あまりにも重い。 現実にあったテロ事件を、犯人達の会話の傍受記録などを元に、かなり忠実に再現した映画だと言う。 基本的には、現場になったホテルの従業員のヒーロー的行為を描いている劇映画だが 犠牲者がつぎつぎと殺害される状況をストレートに描いているので、やられる側としての感情同期がハンパでなかった。 そして、観終わって考えさせられたのが「貧しき者」が「富める者」との差を《差別》と感じてしまうこと。 「持たざる者」が「持てる者」に対し復讐を正当化してしまう、人間の「愚かしくて悲しい性質」がそこにある。 貧しくても、他人と比較さえしなければ、貧しい中の幸せを追求して日々を生きていける。 しかしテレビやネットは、他人の幸せ、贅沢な姿、格差を見せつけてくる。世界が発展すればする程に・・・ これは、私たちが忘れかけている「世界の現実、人類の現実」を擬似体験させ、警告してくれる映画。だから重い。 ※怖がりな人、緊張に耐えられない人にはオススメしません。 これに比べると『ジョーカー』など、かわいいものだ。[映画館(字幕)] 7点(2020-02-29 09:08:53)(良:3票) 《改行有》

23.  ドクター・スリープ 《ネタバレ》 作家性の違い。 スティーヴン・キングは辛い経験から、内なる恐怖と対峙し希望を見つけたい空想作家ですね。 キューブリックは恵まれた人で、恐怖に翻弄され罪を重ねる人間の業(性質)を客観的・批判的に描くタイプでしょう。   その意味で映画シャイニングは、原作を素材にした現実のメタファー。 現実だから、はっきりした答えのない永続性のある映画です。 ドクター・スリープは、映画シャイニングのキャクターとガジェットを借りたサイキックホラー。 キング流の、救いのあるダーク・ファンタジー作品。空想の世界です。 映画シャイニングの続編と謳(うた)いながら、テーマはまったく継続していない。 確かに、キングらしい後味のいい話で、希望を見せて終わる。 でも、キューブリックのイメージに依存し過ぎたため単品では成立しなくなり、もはや原作の続編とも言えない中途半端な作品になっている。 もっと悪く言えば、天才の作った「終わりなき映画」を、ファンの二次創作が強制終了させてしまった映画です。 ゲームをクリアするトリックとして、キューブリックのシャイニングを使った点で、レディ・プレイヤー1と同じレベルと言わざるを得ない。 まあ、キングとしては自分の作品を取り戻せて大満足なんでしょう。 この映画を絶賛する気持ちは分かる (笑)[映画館(字幕)] 6点(2019-12-03 14:31:34)《改行有》

24.  ゾンビランド:ダブルタップ 《ネタバレ》 前作同様、もちろんゾンビ映画のおバカなパロディです。 ドッペルゲンガーとの対面など、色んな “死亡フラグ” を強引にすり抜けて行く痛快さ。 まさに、ネガティブなゾンビ映画の真逆。 超ポジティブな「裏ゾンビ映画!」10年たっても健在でした。 新種ゾンビの命名には大爆笑! さらに今回は《アメリカン・カルチャー》への哀愁と憧憬 (=あこがれ) にあふれてました。 先住民、政治、音楽、ヒッピー、パリピ、銃、ギーク、マーレーまで。全て肯定!!(笑) 同じ日に観た3本、ゾンビランド、ドクター・スリープ、ブライトバーン その中で1番よかった!言い過ぎですか?いえいえ本当に(笑)[映画館(吹替)] 8点(2019-12-03 14:01:01)《改行有》

25.  ブライトバーン/恐怖の拡散者 《ネタバレ》 ブラックで凶悪なオマージュ(パロディ)映画。 夜9時以降の1回のみの上映で、ハズレ確定と思って観ました。   映画スーパーマン(1978)や、マン・オブ・スティール(2013)を観て スーパーマンの誕生と成長の経緯を知っている事が大前提の映画です。 ディズニーに干され、DCに身を置いたジェームズ・ガンの怒りが爆発したのか 不謹慎なジョークの何が悪い!と言わんばかりの凶暴なパロディ。 (結局、MCUに復帰できて良かったけど。) R18のエグいシーンばかり印象に残りますが、実はアメコミの小ネタが多い。 笑いどころも随所にある(笑えるかは個人のアメコミ度によりますが) 例えば、アメコミで「ヴィランは高い所から落ちて死ぬ」というセオリーがある。 ならば、この映画における真のヴィランは誰か?と考えさせる点とかね〜 そういう、逆転の発想から生まれた“愛”という激毒を描いたホラー映画です。 端的に言えば、アメコミを題材にした「ヘレディタリー 継承」です。 ただ一点。ラストのVFXがチープでシラける MCUに比べると超低予算なんでしょうが、そこはしっかり作って欲しかった。[映画館(字幕)] 6点(2019-12-03 11:22:09)《改行有》

26.  ドラゴンスレイヤー 《ネタバレ》 ドラゴンを描いた映画としては重要な作品。 竜=ドラゴンが登場する映画は数多くある。「ドラゴンハート」や「サラマンダー」、最近では「ホビット」のドラゴンが印象的だった。 1981年公開のこの作品は、ドラゴンを描いた映画のターニングポイントとして評価したい。 それまで、映画に登場するドラゴンといえば、ハリボテ製で動かずに首を振りながら煙を吐くだけだったり、いかにも人形のコマ撮りだったり、動作のノロい機械じかけだったりと造型的リアルさにも、生物感にも欠けていた。 『ドラゴンスレイヤー』は、ILMがSTAR WARSで培ったモーションコントロール撮影技術をコマ撮りに応用し、被写体にブレを生じさせることで複雑かつスムーズなモデルアニメーションを可能にした映画で、ブルーバックで撮影したドラゴンが生き生きと羽ばたいて飛び、地下を這いずり回る巨大な翼竜(ワイバーン)の映像を実現している。 バーミスラックスという固有名で呼ばれるドラゴンのキャラクターも素晴らしい。残忍な性格。人間のように賢く、生贄を好む一種の神として(王よりも強い力で)領土を支配している。反面、子育てをする動物的な性質があり、ファンタジーとはかけ離れた生命感あふれるドラゴンだ。ディズニー映画なのに・・・である(笑) ストーリー的には、竜退治を書いたいくつかの神話(「叙事詩ベオウルフ」の神器も敵わない竜との相討ち、「聖ゲオルク」の王女の生贄など)をベースに創作されているように思うが、《魔法使いとドラゴンの戦い》というファンタジックな設定にしては少々エグい。 救うべき王族の美女が、あろう事か幼体ドラゴンの餌にされ、精神的に病んでしまった王の姿が陰鬱(いんうつ)で暗く。竜がいなくなった王国も何だかハッピーではない。日本で劇場公開されてなかったのも、その為か。 主人公も、しょうがなく師匠の代わりに竜退治するハメになった魔法使いの弟子なので、彼の冒険物語ではなく《ドラゴンや魔法使いに象徴される神話的世界の終わり》を描いた映画といった方が正しいでしょう。 「ホビット」や「ロード・オブ・ザ・リング」も神話時代から人間の時代への転換を描いた映画で、ホビットの竜=スマウグの造形や描写は、ドラゴンスレイヤーのバーミスラックスに対するオマージュではないかと思える程。 もっとも、バーミスラックスの方がホビットの原作『ゆきてかえりし物語』にインスパイアされて造形された可能性もありますが・・・ 「バンデッドQ」で《神》を演じていたラルフ・リチャードソンが、老魔法使いウルリク役。 「竜も魔法も時代遅れ」と自覚しながら来客には大げさに威厳を見せつけたり、老骨にムチ打って旅に出掛けようとしたりとチャーミング。「スター・ウォーズ」銀河帝国の皇帝(シス暗黒卿ダース・シディアス)イアン・マクダーミドも神父の役で出演して、ここでも壮絶な死に様を見せてくれる。 日本ではVHSとLDが既に廃盤。字幕入りDVDは未発売で、海外版DVDしか今のところ観る手段はない。 発掘系シネマとしてDVD化して欲しい一本です。[ビデオ(字幕)] 6点(2019-11-23 17:01:15)(良:1票) 《改行有》

27.  スター・ウォーズ/帝国の逆襲 《ネタバレ》 レジェンド過ぎて、今さら何を語る・・・ですが(笑) 脚本執筆直後に亡くなった リイ・ブラケット(夫は「キャプテン・フューチャー」 で有名なSF作家エドモンド・ハミルトン)は、どのように作品に貢献したのだろうか? おそらく、空前の大ヒットで完全に製作の自由を勝ち取ったルーカスは、スター・ウォーズの世界を拡張するにあたり、SW銀河をより強固でリアリティあるものに補強したかったのでしょう。 そこでSF界の中から、SWの世界観に適した作家としてブラケットを選んだのではないでしょうか。 結果として、多彩な惑星が登場し、ガス鉱山と通商で成り立つベスピンや、地図にない辺境の原始惑星ダコバ、アステロイド帯や氷の惑星ホスにおける独特の生態系などが生まれ、SWの宇宙が奥深いものになったのではないかと想像できる。 一方、ローレンス・カスダンの加入は、クリフハンガー要素とスリリングな恋愛模様で物語を引っ張り、感情移入しやすいアクティブなキャラクター造形に大きく貢献していると思う。 さらに、ベテラン監督のアービン・カーシュナーが、ホスの白兵戦で見られる戦場のリアリズムやシリアスで悲劇的な要素の演出で、SFでありながら観客の心に訴えるドラマを作り上げたと。 そしてルーカスは、自身のトラウマとも言える親子の確執テーマを壮大なスペースアドベンチャーと融合させ、『帝国の逆襲』で (完結編でないにも関わらず) 全世界に衝撃を与え、永遠に続くインディーズな宇宙神話の基盤を創りあげた・・・ まぁ、実際どうだったかは別にしても、『帝国の逆襲』がその後に与えた影響は非常に大きい。 a long time ago in a galaxy far far away.... 作り手はメジャーに変わっても、スター・ウォーズの宇宙は広がり続けている。[映画館(字幕)] 9点(2019-11-09 18:15:36)(良:1票) 《改行有》

28.  ターミネーター:ニュー・フェイト 《ネタバレ》 ターミネーター2の続編として、ほぼ完璧な映画。 28年という時間の隔たりを一切感じなかった、そこがまず素晴らしい! 今回は、T2を現在のものとして再認識する為の、後日譚と追体験を兼ねた物語ですね。 相変わらず映像技術で見せるアクションの連続には驚かされるし 何よりも、来るべき未来の設定に大ナタを振るった事がいい。 (それを残念に思う方もおられるでしょうが、) 周知の未来という過去の縛りから解放された点こそ、大英断だったと思います。 矛盾と思える設定も、解釈次第で成立すると思います。例えば なぜ、審判の日が回避されたにも関わらず未だにT-800が○○されて来るのか? という疑問は、T2のラストより前のタイミング(T1とT2の間)で既に スカイネットが何体ものT-800を到着時間に差をつけて○○していたら解消されますから。 T2で、コナー親子とT-800の行動で《審判の日》が回避されましたが 人類は変わらず同じ事を繰り返す。 T2の様にテクノロジーが人類を破滅させると掲示する文学や映画が何度作られても 人類のテクノロジー依存は、加速する一方で人の能力低下には目を向けない。 今、シリーズの続編を作るなら、テーマ自体も本質的には繰り返しになる。 それが『ターミネーター』という物語のテーマだからです。 だから尚更、次作part.4におけるストーリー展開こそキャメロンの本領が問われるところ それはもう期待せずにはいられません!![映画館(吹替)] 8点(2019-11-09 18:07:47)《改行有》

29.  スノー・ロワイヤル いつものリーアム・ニーソン映画(最強パパの逆襲劇)でありながら、舞台となる土地の歴史に根ざしたアイディアと独特のユーモアがある。 北欧系監督独特の自然と人の共生感が根底にあり、食傷ぎみの派手なバイオレンスよりも(個人的には)楽しめた。 ただ、邦題:スノー・ロワイヤルは如何かと。 もちろん「スノー(雪上)」+「バトルロイヤル(大乱戦)」だろうが「スノー・ロイヤル」じゃインパクトに欠ける。 そこで「カジノ・ロワイヤル」風にアレンジした? 「雪上(英語)の王立(仏語)」って意味になってるけど・・もうワケワカメ(笑) それはそれとして、この映画は同じ監督によるセルフ・リメイク作。 オリジナルの方も観てみたいと思ったら、amazon Primeで観れるじゃないですか! こちらの邦題は『ファイティング・ダディ 怒りの除雪車』って、わかりやす過ぎるぅー!! 映画の前に食ったパスタも美味かったし、良い一日だった。[映画館(字幕)] 7点(2019-11-03 18:59:06)(笑:1票) 《改行有》

30.  ビバリーヒルズ・コップ3 なんだコリャ? ファンムービー??[映画館(字幕)] 2点(2019-10-30 15:31:10)

31.  ハンターキラー 潜航せよ いかにも世界警察アメリカ的なご都合主義だけれど、潜水艦映画らしい王道のエンターテイメント。 さらに、救出作戦愚連隊もの、世界を救う007や、サブマリン707的な要素まで。 サービス満点。これで楽しくない訳がない! 鑑賞せよ!![DVD(吹替)] 7点(2019-10-29 15:23:35)《改行有》

32.  ジョーカー 《ネタバレ》 ホアキン・フェニックスの『ジョーカー』 色んな見方があるけれど、スタイル的にはクラッシクで洒落た映画だった。 主体性のない不遇な男が、状況に翻弄され、カリスマに祭り上げられる。 その、泣きながら笑う姿が、まさにピエロという滑稽(こっけい)映画ですね。 そう思って見るのが身のためです。 それが単なる《逆ギレ男》の話にならなかったのは ジョーカーという周知のアイコン(キャラクターの強さ)あってこそ。 アメリカン・ニューシネマが描くような、社会性とは似て非なる 純然たるフィクションとして 私は観ました。 映画に影響される人は少なからずいるでしょう。 でも、スーパーマンを真似て、風呂敷マントで跳んでしまう子供と同じ。 映画よりも、自分自身と現実が見えていないことが問題だと思います。 (ジョーカー化する前のアーサーが、まるで「おしん」のように 《真っ当でいい人》として共感するよう描かれているのも作為的) 反面教師として見るべき映画で、共感し過ぎないよう注意が必要です。 ただ、派手なVFXがない点で、アメコミ映画では異色中の異色。 究極のVFXアメコミ映画といえる『エンドゲーム』の余韻が覚めやらぬ中 DCが、こんな映画を世に出したことには意義があると思います。[映画館(字幕)] 8点(2019-10-19 10:17:13)《改行有》

33.  オーメン(1976) 666は殺しの番号 この子の通った後には... 死体が転がる。自覚も、許可証も無いのに この地獄の謎解きを演出したのは、当時46歳のリチャード・ドナー 次作がリーブ版スーパーマンという絶頂期の作品。 撮影は、博士の異常な愛情、フレンジー、スターウォーズのギルバート・テイラー 人物の心情をクローズアップで美しくも妖しげに捉えている。 ジェリー・ゴールドスミスの合唱を使った音楽は、一度聴いたら忘れられない大傑作。 エクソシストとは違い、ホラーでありながらエンターテイメントが高い 第一級のスリラー作品。 初見は(ペック = 城達也吹替)のテレビ放映か、リバイバル公開か定かでない。 映画史的な価値からも本当は8点級の作品ですが、採点は洒落を優先。[地上波(吹替)] 6点(2019-10-02 11:29:24)《改行有》

34.  ヘイトフル・エイト 《ネタバレ》 恥ずかしながら初鑑賞。 そして、観おわって即 これはカーペンター版『遊星からの物体X』だと思った。 オープニングの長回し、雪原を疾走する空撮ショット。 吹雪で隔離された密室と誰一人信用できない犯人探し。 終盤で展開する血生臭い修羅場。 それはまるで、狡猾な《人の皮を被った悪魔》との戦い。 最後に残される二人の人種も、その後の全滅を予感させるラストまでそのまんま。 よほど、タランティーノは『物体X』が好きなんでしょう。 先ごろの『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』の終盤でも 完全に物体Xと化したヒッピー娘が○○○○○で焼かれてましたからね〜 (笑)[ブルーレイ(吹替)] 7点(2019-09-21 20:24:22)《改行有》

35.  蜘蛛の巣を払う女 ‪『蜘蛛の巣を払う女』は『ドラゴン・タトゥーの女』と比較して観られる運命の下に生まれた映画だ。 演出した鬼才監督もサスペンスホラーの天才と比較される覚悟、主演の二人もそうだろう。 そこには、恐れと不安、野心と高揚、そして絶望があった筈・・・劇中の “蜘蛛” がそうだったように。‬[DVD(吹替)] 6点(2019-09-01 17:45:06)《改行有》

36.  ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド 『ローマ』と言われているが個人的には 当時のハリウッドの現実に架空を混ぜ込み《映画愛》で描いた、タランティーノ版『フォレスト・ガンプ 一期一会』だと思った。 当然、当時のハリウッド事情に詳しければ 詳しい程、ニヤニヤして観れる作品。映画のルックスやテンポも60年代らしいスタイルで、50代の映画好きにとっては、とても面白かった。 ただし(ネタバレになるので書かないが)ラストシーンの事実背景を知らないと面白さは半減するかな。[映画館(字幕)] 8点(2019-08-30 23:02:00)《改行有》

37.  ブルース・ブラザース 《ネタバレ》 「午前十時の映画祭FINAL」のリバイバル上映で、再び若い世代に衝撃を与えているらしくSNS界隈が賑わっていますね。 今更ですが、世界中の映画評論家、ミュージシャン、芸能人から絶賛されているミュージカル・コメディー映画です。 また、アクション面でもギネス級のカークラッシュが有名。 何より登場する有名ミュージシャンと楽曲の数々、パフォーマンスの素晴しさは《奇跡》のレベルです。 監督はジョン・ランディス。同時期の監督作品は ・ブルース・ブラザーズ (1980) ・狼男アメリカン (1981) ・大逆転 (1983) この後、マイケル・ジャクソン “スリラー (‘83)”のMVに抜擢されるのも納得の流れです。 観た人も観てない人も、劇場で上映されるのは最後かも知れませんから、この機会に是非どうぞ! 上映劇場→ http://asa10.eiga.com/2019/theater/all/ この映画、テレビ放送の吹替えキャストも異色でした。 主役のブルース兄弟を担当したのが ・せんだみつお/小野ヤスシ(芸人) ・バブルガム・ブラザーズ(ミュージシャン) ・高木渉/青山穣(声優)※ブルーレイ と三者三様。 個人的なオススメは、せんだ&小野バージョン。 元々、ブルース兄弟(ジョン・ベルーシとダン・エイクロイド)は、SNL(サタデー・ナイト・ライブ)のコメディアン。 ブルース兄弟の何気ない会話だけで、常にクスクスさせられます。 その細かいクスクス笑いがジャブのように効いて、大ネタの超バカげたアクションと極上の歌とダンスが来る。 この奇跡のアンサンブルが THE BLUSE BROTHERSの魅力の核心です。 これを日本語に吹替える・・申し訳ないですが声優さんでも役不足。 バブルガムは、ある意味で貴重ですが 演技面では難がある。ジャブが効かない。 そこで、せんだみつお&小野ヤスシ。ベテランコメディアンのお二人、これが大正解。 何かにつけ〝適当な嘘と下手な言い訳〟をする兄ジェイク。その適当さを自然に日本語変換するせんだ節。 少ない言葉でジェイクを受け流す弟エルウッド。それを違和感無く再現する小野ヤスシ。しかもコンサートの前説の流暢さは本家さながら。 2人の息がピッタリで、脇の声優さん達もノリノリ。全編を通して楽しさのテンションが落ちません。 この吹替版は《ユニバーサル思い出の復刻版 ブルーレイ》に収録されています。 amazonページ→ http://u0u1.net/vKRK テレビ吹替には当然カット部分があり、そこは字幕なので興ざめですが、ブルーレイがテレビに勝る点も。 ラスト近くで税務署の職員(カメオ出演のS.スピルバーグ)が「はい、受け取りをどうぞ。」と言って以降は、元々セリフが一切ありません。 税務署シーンから“監獄ロック”へ、そしてミュージシャン総出演のエンド・クレジットへ、テンションそのままになだれ込みます。 テレビ放映は、ジェームズ・ブラウンが歌う前でフェードアウト。何ともったいない! おっと長く書きすぎた、 それも愛ゆえに。[映画館(字幕)] 10点(2019-07-17 00:17:27)《改行有》

38.  X-MEN:ダーク・フェニックス 色んな事が起きる。打ち切りマンガの最終回のように... 地球を周る〜 君をのせて〜 ルル〜♪ エンディングを見て、頭の中でラピュタの曲が流れた(笑) フォックス先生のX-MENは今回で終了しました。 来号からはディズニー&マーべル先生の新・X-MENが始まります! て感じ...(; ̄◇ ̄)[映画館(字幕)] 6点(2019-07-14 14:42:26)(良:1票) 《改行有》

39.  ゴジラ キング・オブ・モンスターズ 《ネタバレ》 人間は、知恵で地球の覇者となった以上、 核の問題も、知恵で乗り越えるしか道はないのか・・ 「ゴジラ/KotM」にも、核のテーマが描かれてる。 しかし、今回は過去の「東宝ゴジラ」へのオマージュが多すぎ、まるで最新のVFXで作った、東宝ゴジラのパッチワークを見ているような気にった。 もちろん、見知った三大怪獣+ギドラの大迫力映像、伊福部昭&古関裕而の音楽、追悼クレジットには高揚させられた。ストーリーも、怪獣伝説、核と地球環境の問題、家族の問題、終末的大災害などがテンコ盛り状態で、もうお腹いっぱいだ。 でも、それが逆に映画のテーマを散漫にし、過去作を拡大再生産し消費するだけの、オリジナルの創意工夫に欠けた印象=後味となった。 オマージュに徹するなら、音楽も変にアレンジせず大音量で流してくれれば、どれだけ燃えただろうか。 まあとは言え、それも東宝ゴジラファンならではの贅沢な意見で、日本ではまず作れない《超ゴジラ映画》を楽しんだ事は確か。 蘇った怪獣も、まだ半数しか登場してないし、まだまだこれからって感じだろう。 次作「コングVSゴジラ」は、もっと明るい画面で、コング派とゴジラ派に別れて応援できるような映画にして欲しいな![映画館(吹替)] 6点(2019-06-05 09:47:52)(良:1票) 《改行有》

40.  アナイアレイション -全滅領域- 監督のアレックス・ガーランドの作家性は独特ですね。 不可解で緊迫感に満ちた状況自体を描くと言うか、例えれば 超モダンな蝋人形館に入った感覚がするのだ(笑 M・ナイト・シャマランのように、おええ!そうだったのぉー!! 的な物語性ではなくて 前作『エクス・マキナ』も同じだが一種のアート世界を観せられている感覚。 だから、好き嫌いが本当に別れる。 SFなので“謎”とその“解明”が本来のポイントだが、そこは実に薄い。 出落ちくらいに予測させられ、たぶん故意に結末感を薄めている。 これは美術鑑賞と同じで、本来の絵の意味よりも 見た者それぞれが受けた感覚を自由に自分の中で広げて愉しむ映画でしょう。 なお、原作小説は三部作らしい。 2019.5.13 アマゾンPrimeで視聴[インターネット(吹替)] 6点(2019-05-16 12:03:38)《改行有》

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