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プロフィール
コメント数 159
性別 男性
年齢 60歳
自己紹介 メインストリームでは無いが映像プランナー/ディレクターを生業としています。
映画を観たのは小・中学時代がテレビの吹替えで。高校・大学時代は映画館で年間300本ほど…好きな作品はリピート鑑賞。ニューシネマより王道の娯楽作品を好みます。
吹替えの演技で好きになった映画も多数。広川太一郎、羽佐間道夫、大塚周夫、中村正、若山弦蔵、石丸博也は個人的に人間国宝に認定したい。

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41.  ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生 《ネタバレ》 意外にレビューが少ないですね。 【勝手な解釈&ネタバレ御免】の感想です。 今回はハリーポッターとは根本的に違う「大人向けの物語」でした。 ジョニー・デップ演じる闇の魔法使い、グリンデルバルドが語る「絶対的能力主義による世界の改変」は、当然ヒトラーが国民に語った理想論と同じで、 史実である英国と極東の悲劇(※)を、来るべき未来の惨劇として予言するシーンは悪魔的でゾッとします。(※一応ネタバレ回避です) 以下は私見で、的外れな解釈かも知れません。 ハリーポッター・シリーズは、著者J.K.ローリングのプライベートを反映した、家族・師・友・成長の物語だと思いますが そのプリクエル(前史)であるファンタスティックビーストの本質は、過去を舞台としつつ《現在の社会》を投影した物語だと思います。 今の世界は、一度は雪解けした東西が時を経て、お互いの同盟を再拡大し、新たな二極化が進んでいます。 強烈なリーダーの影響下で、アジアでは昨日の敵同士が友となり、中東ではその逆が起きている。 それぞれが「秩序ある安定」と「自由への変革」の2つの正義を掲げて対立し、皆が選択を迫られ その結果、「絆(きずな)の再編)が行われる。 このプロットには既視感が。これは『X-MEN』シリーズとまったく同じテーマを魔法世界に置き換えた話じゃないのか。 魔法使い(能力を持つ者)と持たざる者(ノー・マジ)のパワーバランスをめぐる、魔法使い同士の対立。 ダンブルドアとグリンデルバルドの関係は、チャールズ(プロフェッサーX)とエリック(マグニートー)そのもの。 二人が奪い合うクリーデンスは、強大な力を秘めた諸刃の剣 ジーン・グレイと重なる。 さらに、魔法使い以外の半人半獣キャラが登場するのも、ミュータントの多様性を思わせる。 今後、物語がどう展開し世界がどう変わるのか?(または、変わらないのか?) それはローリング女史の作家性が左右するところですが、 気持ちとしては X-MENとは違う道、 “壊れた愛が修復” され “希望にあふれる” 結末が来て欲しい。[映画館(吹替)] 7点(2018-12-03 06:08:06)《改行有》

42.  恐怖の報酬(1977) 旧世代の怪物 現代に現る・・・ 1977年。映画界の節目にあって、SWというハイスピード娯楽作品の嵐に呑まれ、ズタズタにされ葬り去られた、正に “旧世代の怪物” 的作品。 表現手法的に古い部分もあり手放しに絶賛は出来ないが、蘇ったその姿は『地獄の往て帰りし物語』とでも言うべき凄みのある映画だった。‬[映画館(字幕)] 7点(2018-11-29 05:53:37)《改行有》

43.  ボヘミアン・ラプソディ 《ネタバレ》 これは、天才アーティストを描く伝記で、音楽史で、ライブコンサートで 一人のマイノリティーの愛の物語だ。 伝説的パフォーマーの半生を描く場合、普通ならパフォーマンスシーンをどう誤魔化し どう観客をドラマに集中させるかに苦心するが...この映画のは違っていた。 それは、フレディ・マーキュリーを現代に召喚し最高のパフォーマンスをさせること! それは奇跡的なレベルで成功している。 蘇った伝説のバンドQueenは、神のような輝きを放って音楽を奏で、名曲創造の秘密を披露する。 さらに時を越えて・・LIVE AIDの会場へと私たちを誘いう・・・ そこで、私たちは足をふみ鳴らすのだ! 人生の炎を燃やし尽くすフレディ最後のパフォーマンスの“参加者”として。 輝きと、死と、音楽に感動する2時間15分間だった。 噂では全6曲ノーカットのLIVE AIDロングバージョンが存在するらしい... それにも期待したい。[映画館(字幕)] 8点(2018-11-14 19:37:13)(良:1票) 《改行有》

44.  ブラジルから来た少年 《ネタバレ》 1978年のイギリス映画。恥ずかしながら今回初めて観た。 遺伝子技術によるシリアスなサイエンススリラーと言うより、エンターテイメント性重視の荒唐無稽なナチス陰謀物だと思う。 ハマープロの後を継ぐ、ネオ英国ホラー路線と言うべきか。 そう思うのは、これの2年前に公開され世界中で大ヒットしたホラー映画『オーメン』の影響が感じられるから。 グレゴリー・ペック主演ということ以上に、悪魔の子=世界を破滅に導く者の復活と、それ守護する組織VS阻止する個人の闘いを謎解きのミステリーとして描くプロットが、まったく同じ。 また、『オーメン』の様なA級の芸術性(特に撮影の美意識的こだわり)が無く、気合の入ったグレゴリー・ペックの演技も逆に浮いて見える。 他にも、ユーモアが中途半端だったり、配役やガジェットが同時期に製作された『007』シリーズからの流用だったりと、廉価版であることは否めない。 一層のこと、思いっきりドライに描くか、B級に寄せた方が完成度は高くなったのでは? クローン技術に着目して逸早く描いた価値は高いが、A級の映画に成り得なかったことが何とも勿体ない。[ブルーレイ(吹替)] 6点(2018-11-11 11:28:57)《改行有》

45.  遊星からの物体X ファーストコンタクト 《ネタバレ》 個人的には好き。 80〜90年代に無数の “劣化続編映画” を観て来たからかも。 『ファーストコンタクト』は、カーペンター版の前日譚。 可能な限り前作との地続き感をだそうと努力し、概ね成功している。 もちろん、物体=ザ・シングの表現にはVFX=CGIを使用しているが 設定を覆すほどの斬新な表現や、変更は加えていない。 映画のテンポさえ30年前のそのままである。 それを「古臭い」と言わば言え、それが目標なのだから。 何も加えず、何も引かない。 ゴール地点も決まっているが楽しかった。 1982年の伝説の名作に《つながる》物語という意味において あの、低いBGMが聞こえた瞬間・・・ 『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』に先んじて 世界が《見事につながった》とゾクッとした。 スター・ウォーズと言えば 本作で最後まで活躍するサム・カーターを演じた ジョエル・エドガートン。 彼は「クローンの攻撃」と「シスの復讐」の2作で オーウェン・ラーズを演じていましたね![DVD(吹替)] 7点(2018-11-08 16:10:37)(良:1票) 《改行有》

46.  ドリーム これ見逃してて、やっとDVDで観ました。 人種問題モノ・女性権利モノ・職業モノ・歴史モノ・アメリカンドリーム・・・ どの切り口から観ても良い作品。 前向きで、笑えて、感動的な “ ビハインド・ザ・ライトスタッフ ” ですね![DVD(吹替)] 8点(2018-11-07 23:50:51)《改行有》

47.  ヴェノム ストーリーに深いテーマなどは一切ありません。 主人公もアベンジャーズのようにトラウマに悩むような性格でもない。 たぶん、他のMCU作品とのコラボも無いでしょう。 そう割り切ると、映画『ヴェノム』は ヴェノムというキャラのマンガ的な面白さと 善と悪の脳内漫才を楽しく観る映画として十分面白かった。 欠点を指摘して批評するような映画じゃないって感じです。 アベンジャーズの一方で、こういうB級テイストのを チャチャっと作っちゃうあたりが やっぱ、マーベルはスゲ〜ッ!と思っちゃう理由だね。[映画館(吹替)] 6点(2018-11-02 19:31:19)《改行有》

48.  バーバラと心の巨人 《ネタバレ》 近親者の 死 に対してどう向き合い 残される者として、その喪失をどう昇華するか・・・ それは、映画のモチーフとして 幾多の作品で、繰り返し繰り返し描かれて来た。 STAR WARS におけるオビ・ワンの死・・ この世界の片隅に における晴美の死・・ 本作は、美しい自然描写を背景に 北欧神話の怪物と戦う孤独な少女の姿を描いているが そこには〝1つの死〟が隠されている。 ただ、その死が明らかになった後の展開が 多少お決まり過ぎる感じで・・ちょっと残念だった。 この映画を観た同じ日に観た作品が、偶然にも 同じく死の昇華を描いた「若おかみは小学生!」で 相対的に こちらの評価を低くせざるを得なかった。 いい映画なんですけどね・・[映画館(字幕)] 6点(2018-10-24 22:29:15)《改行有》

49.  クワイエット・プレイス 《ネタバレ》 シンプルかつ非常に良く出来た、ドキドキなホラーだった。 布石の置き方が上手く、イヤな予感と緊張感が持続する。 主役の家族には類型的ではない微妙な実在感がある。 パンフを読むと、 監督兼主演のジョン・クラシンスキーと妻役のエミリー・ブラントは実際の夫婦。 聴覚障害を持つ長女役ミリセント・シモンズは本当に聴覚障害者がある女優さん。 全米での大ヒットも頷ける出来だが、日本では微妙かな・・ ・ 泣けスギ!やりスギ!可愛いスギ!的なSNSの拡散要因「怖スギ感」だけがこの映画には無い。 どこを切っても高アベレージ、とっても楽しめたけどね~ちょっと変だよ、日本は。 色んな映画が引き合いに出されて批評されているが自分の印象は 現代風に変換された『人類SOS!』(原作:古典SF「トリフィド時代」1962年作品)かな。[映画館(字幕)] 8点(2018-10-24 18:05:24)《改行有》

50.  2001年宇宙の旅 《ネタバレ》 109-OSAKA-EXPO-IMAXにて 日本最大級のスクリーンは圧倒的。特に惑星が縦に並ぶ構図は“ツァラトゥストラはかく語りき”の響きと相まって圧巻でした。 これまで何度かDVD、BDで見てはいたが真剣に、しかも劇場で観たのは初めてだった。 ほぼ中央、G-19席エグゼクティブシートにて鑑賞。 PANAMのシャトルが軌道?ステーションとランデブーするシーンは本当に素晴らしい。ただシネラマと言うより巨大なワイドTVを見ている感覚。 平面スクリーンの両端が視野に入っている為で、左手からフレームインしてくるステーションが仮に視界を完全にカバーする湾曲スクリーンでの上映であれば、左から視界を圧して現れる筈で、やはりシネラマが この作品のベストな上映環境だと思った。 この際、オムニマックス(全天周映像)化して再公開してはどうだろうか! 難点も少々。 ・ディスカバリー内でのジョギングシーン(移動撮影時)の画面のブレ ・宇宙船の窓(の合成)が時々細かくズレる それらが、スクリーンが巨大であるが故に目立ってしまった。 移動撮影のブレは、後の『シャイニング』でキューブリック自身がステディカムを使用して克服している。 窓のズレは、レストア修正時に補正しても誰も文句言わないだろうが・・ また、字幕スーパーが美しいレイアウトを邪魔しているシーンもあった。 先行して行われたノンレストア版70mm上映で、字幕を別スクリーンに投影した理由がわかる。(私は観てませんが) 《映画全体の構成とテーマ》 3幕構成の1幕目と3幕目は、典型的なドキュメンタリー(今で言うナショナルジオグラフィック的な)映像による宇宙体験。2幕目はキューブリック流のサスペンス。リアルとエンターテイメント性を両立させている。 テーマは、岡本太郎の“太陽の塔”にも通じる “人類の創生〜生存競争〜帰結” それを福音的円環構造で描いた映像絵巻だと思う。 《トリビア》 『エイリアン2』の冒頭。脱出艇ナルキッソスでコールドスリープしたリプリーが漂流してくる。その時の曲と2001年のコールドスリープカプセルが映る時の曲が同じ・・キャメロンのオマージュでしょうね。 キューブリックが『2001年』に込めた映像の流儀みたいなもの・・ それは後に続くリドリー・スコット、スピルバーグ、ルーカス、キャメロン、ノーラン等々に・・更に その後輩達へと確実に伝播している。 いや、実に貴重な164分間(映画尺+α)でした。[映画館(字幕)] 9点(2018-10-22 16:44:27)(良:1票) 《改行有》

51.  ブリグズビー・ベア 『カメラを止めるな!』とは全然違うが これもまた “ make a movie, make a life.” の物語・・・ 新鮮さを損なわないよう、予備知識は最小限で ・[非常に特殊な環境]で育った青年が主人公 ・ブリグズビー・ベアは [彼のヒーロー] ・[スターウォーズ]のルーク役マーク・ハミルも出演 ・サンダンス映画祭で注目された[インディーズ作品] それで十分。 派手なメジャー作品とは、ひと味違う・・ 心をくすぐられ、最後じわっと癒される映画です。[ブルーレイ(吹替)] 7点(2018-10-10 16:19:55)《改行有》

52.  ザ・プレデター 自分が思う、プレデター・シリーズとは 「宇宙最強決定戦!」につきる。 その意味で、 人類最強(かも知れない)兵士シュワVSプレデターの決闘を描いた 第1作は、文句無しの大傑作。 2は、警官じゃロサンゼルス最強も怪しくて役不足。 三つ巴戦のAVPは、2対1の変則タッグとして面白い。 AVP2は、対決にすらならず最低。 プレデターズも有りだが、頂上対決って感じはしない。 今回の『ザ・プレデター』は、プレデター2よりは楽しめた。 だが、やはり人間の数が多過ぎて「最強対決」感はなかった。 観ている間は、けっこう楽しいんだけどね。 それに、最後の○○○○○キラーだけは、ほんと意味不明!  いくらア○ア○マ○3の監督だからってねぇ 余計なことヤッちまったなァ~だった。 もうこれは、次回作の冒頭でローリー少年がハッ!と目を覚まし 「なんだ~夢か。」と、ほっとする。(俺も、ほっとする) という夢落ち大作戦しかない。ヨロシクFOX![映画館(字幕)] 6点(2018-09-15 18:32:21)《改行有》

53.  MEG ザ・モンスター 《ネタバレ》 人食ザメパニックは粗製乱造されて、トンデモ化し、そこがウケるというのが現状かと。 本作は、真向勝負の王道をいくパニック映画。 確かにサイズでは『ジョーズ』を遥かに超える大作(笑 中華資本を導入したVFX映像はスケール感があり、映画館で見るべき巨大感がある。 ただ、『ジョーズ』をはじめ、手本にした映画そのまんまのシーンは・・・ 王道な展開も、意外性に欠ける点で少々もの足りない。 それは過激なシーンが無いことにも言えていて、全年齢対象の映倫G指定が足カセになったか。 正直、人食いザメ映画と言うより「古代生物が現代に蘇ったら?」という 某シリーズと同じ大衆受けを狙ったアドベンチャー映画と呼ぶべきではないかな。 それならば・・・ 未開の深海探査や、一人乗り小型水中高速メカ対古代の巨大モンスターとして お気楽に楽しめる映画でイイんじゃないかな。 個人的に、メカが活躍したので6点+1点サービス(笑 【追記】 海洋ステーションのスポンサー役のレイン・ウィルソンって どこかで見た顔だと思ったら、 MCUを追放された、ジェームズ・ガン監督『スーパー!』主役のオッサンじゃないか![映画館(字幕)] 7点(2018-09-08 23:01:51)《改行有》

54.  アントマン&ワスプ MCUの中にあって、スーパーヒーローとしての使命や責任に「悩まない」キャラは アントマンくらいでは無かろうか? しかし、それが他のアベンジャーズとの良い差別化になって、とても明るく楽しい映画になっている。 (具体的な内容はネタバレになるので触れませんが) 今回は、あるモノを奪い合って戦い、奇想天外なアクションが展開する。 その「あるモノ」が〝とても大きい物〟だけれど意外と〝小さい〟という所が、おかしい! それ以外にも「大と小」のギャップを使ったギャグが前作より多くて笑える。 過剰な暴力シーンもないので、小さな子にも安心して見せられるし 意外かも知れないが、親子・カップル・夫婦・友人・同僚との「絆(きずな)」を描いた映画でもある。 映画館に行く前に、もう一度 前作の『アントマン』を観ておくことをオススメします。[映画館(吹替)] 8点(2018-09-01 16:20:46)《改行有》

55.  ミッション:インポッシブル/フォールアウト 《ネタバレ》 スパイ大作戦(あえてそう呼ぶ)テーマ曲の低音が効いたアレンジVer.と火花が散る導火線! お馴染み、本編ダイジェストのオープニングから傑作の予感が・・・ 『スパイ大作戦』は『奥様は魔女』とともに幼少の頃によく見ていたTVドラマだ。 そのテーマ曲が今風にアレンジされて (007のテーマよろしく)ここぞ!というタイミングで鳴り響く♪ 思わず条件反射で、唾液が...いや、気分が高揚する。 “ノンストップ・アクション !! ”と宣伝される映画は数知れない。 しかし、今作はアクションが終わったと思った瞬間、次のアクションが間髪入れず始まる 本当にノンストップなアクション映画だった。 加えて各シーンが絵としてとても美しく撮られており映画としての品格すら感じる。 撮影監督ロブ・ハーディの功績は非常に大きい。 トム・クルーズは、新旧の映画を実によく研究している。 崖のアクション(文字通りのクリフハンガー)を例にとっても ・007ユア・アイズ・オンリー ・インディ・ジョーンズ魔宮の伝説 ・クリフハンガー ・ロストワールド(ジュラシックパーク2) ・ブラックパンサー それぞれの良い部分を組み合わせて再構築している。 他のアクションシーンも総て、原点となった映画が思い浮かぶが、 パロディやオマージュに留まらず、新しい背景やリアリティが加えられていて新鮮に見える。 もしかして・・・これは、年齢的にも限界を感じ始めたトム・クルーズが、やりたかったアクションを総て詰め込んだ作品。 命がけのアクションからの〝華麗なる卒業式〟なのかも知れない。[映画館(吹替)] 8点(2018-08-06 20:05:36)《改行有》

56.  ジュラシック・ワールド/炎の王国 グルメのように深い味わいを愉しむディナーというより、気軽に入って腹一杯食べて美味しかった〜!て満足する大衆食堂。そんな、大衆食堂の定番スペシャルランチみたいな映画だった。 毎回毎回もの凄い予算をかけて作ってくれるスタジオには「今回も面白かったっス!次も観ます!」としか言えません。 この20〜30年で、映画の娯楽性が急速にレベルアップした。観る側にとって、今は最高の時代だと思う。 だからこそ、美味いものを食べ過ぎて口が肥えてはいないか?単純に腹を満たされる喜びを忘れてはいないか? もしそうなら、それはチョットもったいない映画の見方だと思う。[映画館(吹替)] 7点(2018-07-24 17:42:56)(良:1票) 《改行有》

57.  ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー 《ネタバレ》 初日の午後、遥か彼方の銀河系へ.... いや映画館へ そこで観たのは、若きパイロットと宇宙のゴロツキども(裏稼業の者たち)の出会い。そしてヤバい仕事が思わぬ方へ展開し星から星への冒険が始まる! STAR WARSのスピン・オフ第2弾は、正史よりも遥かに第1作『新たなる希望』に近いクリフハンガーアクションだった。 ハンは、パイロットを夢みて故郷を旅立つが、若気の至りで順風満帆とはいかず、物語はスリリングなスラロームにように一転二転する。 画面にはSFガジェットや個性的なキャラクターがあふれていて、飽きることがない。 この異世界冒険譚にリアリティーを与えているのは、骨太の脚本。そして西部劇調のクラシックな演出スタイルに違いない! 思えば 40年前も同じように、実在しそうな異世界をスクリーンで目の当たりにし、SF世界に引き込まれたように思う。 残念ながらエピソード8は、ストーリーも、ユーモアも、映像も、押し付けがましく強引だった。 それは新時代のSTAR WARSを目指したチャレンジかも知れないが、この『ハン・ソロ』の心地よさを考えると、やはりSTAR WARSとは似て否なるものだったと言わざるを得ない。 脚本のカスダン親子は、ハンの出発点を【パイロットを夢見て故郷を旅立つ一人の青年】として、ルークと同じように描いている。 『新たなる希望』でハンは、何だかんだ文句を言いながらもルークを助けに戦場へ帰って来るが、その理由と今回のハンの過去がリンクしていて、さすが!だと思った。 STAR WARSの世界で正しい選択をする者は、必ず【他人の中に自分の別の姿を見る】。ハンは仲間と信じたベケットに裏切られて裏社会の人生を歩んで来た。もしベケットのように自分もルークを裏切ったならルークは死ぬ。俺はベケットのようにはならない! ルークもまた、ベイダーを見てダークサイドへの転落を踏みとどまる。父のようにはならないと・・・[映画館(吹替)] 7点(2018-07-02 16:48:44)《改行有》

58.  ニンジャバットマン DCコミック×ジャパニーズアニメ!これはDCコミックの枠を超えて暴れ回るヒーローVSヴィランの異次元戦国絵巻。 80分のコンパクトな作品ながら映像は濃密。一部のパートで絵柄がガラッと変わるなどアニメ表現的にも厚みがある。 内容的にも日本の製作陣がかなり自由に創作できたらしく、異端と言えるほどユニークで楽しいこと極まりない! 極端すぎてDC至上主義のファンに拒絶されないかと心配になる程だが・・・それも含め日本の製作陣だから出来た、ジャパンアニメらしい遊び心でとことんやりきった感のある爽快なヒーローエンターテイメントだった。是非、劇場の大画面&大音響で多くの人に観て欲しい。 そして、低空飛行を続けるDCヒーロー映画がV字回復する一つの起爆剤になって欲しいと切に願う。[映画館(吹替)] 8点(2018-06-20 16:24:20)(良:1票) 《改行有》

59.  デッドプール2 《ネタバレ》 何がしたいかよく解らない話。という声もあるようですが、私には凄くよく解る話でした。 以下【ネタバレ】を含みます。 今回は、ダニエル・クレイグ版007を強く意識した話だと思います。カジノロワイヤルに始まってスペクターに至る《大切なものを守れなかった男》が、何か(ボンドの場合は女性)を守りきることで自分を取り戻すまでの物語。 (自分と同じ境遇の)孤独な子供を守る設定は、勿論「ローガン」からのパクリ・・いやいや、インスパイア。 だから、映画の冒頭のローガンいじりとMVみたいなタイトルバックは、ローガンと007へ「デップーより愛をこめて」的な、今回はそんな話だぜ!っていう一種の事前の宣言なんですよね。 相変わらず下品なジョークを言いつつもヴァネッサを失って心が空っぽになったデップーは 死のうとする。が、何故か天国のヴァネッサから啓示を受け、現世での使命を与えられる。 これは、ブルースブラザースでもあった「罪深き者が神の啓示で良き行いをし 仲間を得て蘇える」(BBの場合は音楽に帰る)のと同じ。 デップーもラッセル(ファイヤー・フィスト)を救う使命を得て、仲間(エックスフォース)を集めて使命を果たし、ヴァネッサを失った(空虚な心)が救われる。という物語・・・普通ならば。 しかし、これは第四の壁を破る映画『デッドプール』なので、物語が決着したついでに、ヴァネッサの死をはじめ 嫌な過去をぜーんぶ改ざんしてしまう。つまり、予定調和(御都合主義)的な映画自体をポストクレジットシーンで自虐的に笑って、これ映画だし!嘘だし!ヴァネッサも死なないよ~ん!と全部チャラにしている訳だ。 そういうウルトラCみたいなオチをつけるところが、やはりデッドプール! スゲーの観た!って気持ちで帰れる素晴らしさです。[映画館(吹替)] 8点(2018-06-02 11:16:20)(良:2票) 《改行有》

60.  ランペイジ 巨獣大乱闘 《ネタバレ》 ジョージ!ラルフ!リジー!そしてドゥエイン!三大怪獣+1の大暴れっぷりが楽しい。 東宝チャンピオンまつり名物、ゴジラの露払い的な暴竜怪獣Aも、人間が相手なら超強いんだろうなと〝両棲爬王リジー〟を見て思った。 両棲爬王とは、パンフレット掲載の各巨獣のイラスト図解(画:中村淳一、解説:木川明彦)によるワニの巨大進化獣リジーのニックネーム。ゴリラのジョージは豪腕猿獣。狼のラルフは滑空餓狼。 もちろん大伴昌司の『怪獣ウルトラ図鑑』イラスト図解のパロディ。 【余談】 左胸を貫かれたら普通は死ぬと思いますよね、心臓があるから。 でも、実際はほとんどの動物の心臓は胸の真ん中にある。 実は人間もほぼ中央にあるんです・・何のことかって?さぁ〜 笑[映画館(字幕)] 7点(2018-05-26 18:36:59)(笑:2票) 《改行有》

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