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プロフィール
コメント数 159
性別 男性
年齢 60歳
自己紹介 メインストリームでは無いが映像プランナー/ディレクターを生業としています。
映画を観たのは小・中学時代がテレビの吹替えで。高校・大学時代は映画館で年間300本ほど…好きな作品はリピート鑑賞。ニューシネマより王道の娯楽作品を好みます。
吹替えの演技で好きになった映画も多数。広川太一郎、羽佐間道夫、大塚周夫、中村正、若山弦蔵、石丸博也は個人的に人間国宝に認定したい。

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【製作国 : アメリカ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
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81.  ロスト・バケーション 《ネタバレ》 開始から15分間は「ビキニ美女のサーフィン万歳!」だが… 原題は「The Shallows」意味は・・・浅瀬。笑 ロケ地はオーストラリアのロード・ハウ島海洋公園にある入り江で、非常に美しい場所。映画では、主人公ナンシーが亡き母に昔教えられた〝秘密の海岸〟という設定。 光あふれる映像は、このまま「ビキニ美女のサーフィン映画」で終ってもいいと思うほどだが、これは、サメ対美女のサスペンス映画。サメの登場で、美しい海は〝誰も助けてくれない魔の海〟と化してしまう。 一言でいえば、S.スピルバークの『ジョーズ』を踏襲した〝喰うだけの怪物と知恵を持った人間との対決〟それを丁寧に描いている。 水面ギリギリのカメラアングルで、サメを見せずに水中への恐怖を感じさせる撮影も「ジョーズ」を上手く継承して効果を上げている。リアリティを重視し御都合主義的な展開を避けつつ、次々と状況が変化しラストまで1時間26分をいっさい飽きさせない。 〝テクノロジー〟を象徴するようにPinP(ピクチャー・イン・ピクチャー)の手法で頻繁に画面に現れるSNSの画面は・・・あまり必要性が感じられない。美しいリアル志向の映像の中に、唐突な脳内映像が出現したようで一瞬覚めてしまう。刻々と変化する自然環境の描写で時間の経過は十分に実感できるので、ダイバー・ウォッチの文字盤のPinPも不要だと思うのだが・・・タイアップだろうか? しかし「ジョーズ」の頃と比べると、海を劇的に美しく撮れるようになったな~と。本当にサーフィンの美しいドキュメンタリーのようだ。 思い出したのは〝BANFF MOUNTAIN FILM FESTIVAL 2014〟で観た『North of tha sun』。これはノルウェーのサーファーの一冬の体験を描いた46分のドキュメンタリー映画で『ロスト・バケーション』と共通点が多い。 ・誰も訪れない秘密の入り江 ・孤独なサバイバル(漂流物を利用した小屋に滞在し極寒の海で波を待つ静かな闘いが描かれている) ・ダイナミックなサーフィンのGoPro映像 ・楽園にも地獄にも見える自然描写 ただし、舞台は北欧の極寒のビーチで、楽園のような南国のビーチとは正反対。主役も男性二人。南国の海で○われる二人組みに似ている。監督たちが『North of tha sun』を観たかは不明だが、まるでコインの裏と表のようにさえ感じた。 気になる人は、英語タイトルで検索すればYouTudeで予告編が複数見つかる。 例えば、https://youtu.be/cHPGIZAtqlU ただし、ノルウェー語で字幕はありませんよ・・・あしからず。[ブルーレイ(吹替)] 7点(2016-11-26 00:18:32)《改行有》

82.  GODZILLA ゴジラ(1998) 《ネタバレ》 エメリッヒ版 GODZILLA(〝ゴッ、ドジラ〟と呼称) 明らかに、R.ハリーハウゼンが特撮を担当した1953年の「原子怪獣現る」が創作のベースとなっている。ただ、日本の1954年のゴジラ第1作も同作に触発されて製作されたと言われていているので、エメリッヒ&デブリンのコンビは日本のゴジラの原点が「原子怪獣現る」であると考えた上での深いリスペクトだった…とも考えられる。だがしかし、そんな映画マニアックな背景に誰が気づくの?そもそもそ誰が喜ぶの? それに水爆が爆発するイントロはシリアスな展開を予感させるのに、反して以後の展開は実に能天気というチグハグ感。さらには、モロ巨大トカゲで米軍から逃げ回るという、怪獣王らしからぬ体たらくで〝こんなのゴジラじゃねー!〟と(笑)日本中から反感を喰らい、興行収入は31億でも〝総スカン〟に終わった。そりゃ、しかたないのである。 しかしですね、単品の映画として見れば決してクオリティは低くないしイベント性が高くて楽しく、世界的に見れば興行的にも成功している。これがゴジラを名乗る映画で無ければ良かったのにねぇ…である。 余談だが、雄叫びとともに博物館の天井を踏み抜いて、T-rexの骨格標本を踏みつぶすという90秒の「劇場予告編」は、検索してでも見るべき秀逸の出来である。なので+1点とさせて頂きます。[映画館(字幕)] 7点(2016-08-20 10:12:05)(良:1票) 《改行有》

83.  ゴーストバスターズ(2016) 《ネタバレ》 祝・復活!単純に楽しめる映画です(笑) ご存知「ゴーストバスターズ」がリブートされて帰って来た。 ただ、かなり早い時期に海外での低評価を聞いていたので不安でしたが、笑い所も多いし、テンポもよく案外楽しめました。 当然、1984年の旧作と比較して見てしまうのですが、ゴーストバスターズ達の性別を女性にしたことが良く、観ているうちに段々と〝似て非なるもの〟として受け入れられるようになりました。女性ゴーストバスターズ達の会話は下ネタギャグも多い(配給側の配慮なのか字幕ではソフトな表現にされている)。ドタバタの多さは海外テレビのよくしゃべるホームコメディの豪華版といった様相。旧チームのトボケタ味わいとは正反対。 ただ、その個性が〝嫌味にならない程度な派手さ〟で白けないところ。 ゴーストバスターズはこうでなくちゃダメ!という先入観さえ無ければ、十分楽しめる。 シリーズ化されたら各キャラにも愛着がわきそう…とも思える。特に、見た目がパンクな科学者兼エンジニアのジリアン・ホルツマンは言動が理解不能で 笑、いい味を出している。私見ですが、BTTFのドク・ブラウンを美人にしたらこんな感じだろうかと思いながら見ました。 ストーリー展開は旧作をほぼトレースしているため、物語的に新鮮味は正直ありませんが、ビジュアルは今風にリフレッシュされて派手にスケールアップ。マーベルではマイティ・ソー役クリス・ヘムズワースの馬鹿っぷりも微笑ましい。旧キャストのサプライズ出演もあり、エンドロールのラストメッセージには思わず…涙。旧作への愛も十分感じる映画でした。 旧ゴーストバスタースを〝サイエンティスツ・ミーツ・ゴースト・イン・NY〟と呼ぶとすれば、本作は〝アンチゴーストウイメン・ストライクス・バック・NY〟とでも呼ぶべきか。 私は、素直に「今度のゴーストバスターズも面白いじゃん!」と言いたい。少なくともゴーストバスターズ2よりは・・・[映画館(字幕)] 7点(2016-08-19 19:37:19)(良:1票) 《改行有》

84.  SF巨大生物の島 もう30年以上前、テレビの洋画劇場で何度も見た映画です。地デジ以前はよくこういう映画をテレビで繰り返し放送していました。 レイ・ハリーハウゼンにしては珍しく(サイズはでかいですが)実在の生物をダイナメーション(コマ撮り)で動かした特撮映画です。一応、海底二万哩の続編なのでネモ艇長も登場しますが前作ほどその存在がメインではありません。 それと当然ですが、近年リメイクされたアタック・オブ・タイタンなどと比較すると怪物の造形や動きのリアリティーは低く、迫力には欠けていてコマ撮りと人物の合成シーンは画質が荒くなったりします。 しかしながら、それとは別の不思議な魅力も感じます。小中学生でこれを最初に見た時のイメージが強いのかも知れませんが、スター・ウォーズ以前のこのジャンルの映画は、例えるなら武部本一郎が描くSF冒険物語の挿絵を観ているような感覚がありました。実際そういう絵画のような構図の連続で、ある意味芸術的です。 そんな個人的な思いもあって今も楽しめる子供の時に出合った大好きな映画です。評価は大甘ですが。[地上波(吹替)] 7点(2015-08-25 17:37:10)(良:1票) 《改行有》

85.  ドリトル先生不思議な旅 有名なドリトル先生の児童小説を映画化したミュージカル映画です。 今見ると映像の古さは仕方がないところで、公開後の世間の評価も興行的に大失敗した駄作なんでしょうが、私的には大好きな映画です。 出演者と息のあった動物たちの名演技や明るくて夢のあるストーリー、今や名監督リチャード・アッテンボローまで歌って踊るミュージカルシーン、大らかでスケール感のある特撮シーンなど、童心にかえって楽しめればこれほど楽しい物語は滅多にないです。 小学生の子供に見せたら絶対にハマリます。できれば、日本語吹替え版で。 入手しやすいのはDVDですが、NHKで放映されて今はローカル局でたま~にやっている宝田明版が歌が楽しいのでお薦めです![DVD(吹替)] 7点(2014-04-10 16:55:37)《改行有》

86.  NOPE/ノープ 《ネタバレ》 完全【ネタバレ】です、あしからず。   ホラーかと思ったら、モンスター映画だった。 しかも、モンスター退治じゃなく、モンスターで村おこし的な展開がユニークでモニーク。 中国系アメリカ人のリッキーは、空飛ぶモンスターをテーマパークの目玉イベントにして、スターになろうとし 黒人牧場主OJと彼の妹は、モンスターの映像を撮って一攫千金を狙おうとする。   だが、相手は宇宙から来た?人畜有害な未確認生物なので、思うようにいく筈かない。 リッキーは子役時代に経験した血の惨劇を、テーマパークで拡大再生産したあげく、自分もモンスターの餌食となってしまう。 OJは、高名なドキュメンタリー監督を雇い、ボランティア参加の電気技師と自由過ぎる妹の4人でスクープを狙うが・・・   そんなお話。不気味で謎に満ちたSFホラーミステリーかと思ったら、ド直球のモンスターパニック。ジョーダン・ピール的な裏テーマの有無は別として、考察が必要な映画かと言えば、必要はない。単純明快なストーリー。 ただ一箇所だけ、意味不明な演出がある。 テーマパークのオーナー、リッキーの回想シーン(ソープオペラ撮影中に起きたチンパンジーの暴走事件)そこで発生した超常現象。これは説明がないが観客の目を引くように強調されている。 具体的には、物理的な衝撃が無いのに割れる風船。スタジオ照明の異常な明滅。そして重力に反して直立している靴。 これには必ず理由があるはず。推理してみよう・・・ その場にいたのは凶暴化したチンパンジー、テーブルの下に隠れていたリッキー少年、襲われてピクリとも動かずに倒れている被害者たち。この映画がSFという形式をとっている以上、謎の考察は科学的ロジックで納得できるように解くべきである。 考えられるのは、リッキーに発現した《ESP能力》による超常現象。   ESPとは、Extrasensory Perception の略。 超心理学用語で、精神感応(テレパシー)・予知・透視などの総称。超感覚的知覚とも言う。その多くは少年期に発現し、触らずに物を動かすなど、ポルターガイストの原因としても多数の報告がされている。 撮影の重圧に加え、周囲の大人たちからのプレッシャー(年齢差と東洋人差別的な圧力)による過度のストレスを受けていたリッキー少年にESP能力が発現し、無自覚に風船を破裂させ、電気器具を狂わせ、靴を有り得ない直立状態にした。そして少年の深層心理に影響されたチンパンジーがストレスの原因である大人たちを襲ったとすれば辻褄が合う。 (OJの妹が唐突に見せるバイクでの『AKIRA』オマージュにも意味がでてくる) この時、人間以外の生き物と心が繋がる(自分の代わりに望みを叶えてくれた)という体験が、UFOモンスターとのコミュニケーションに繋がっているのは明らかで、リッキーが牧場での事件の元凶になったと推測できる。 (モンスターがテーマパークと牧場周辺をテリトリーにした理由) OJも劇中で「ジュープ(リッキー)は以前から《奴》と取引してたんだろう」と推測を語っている。牧場で事件が起きる前からリッキーとUFOモンスターの間にコミュニケーションが成立していたなら、まさに今回の事件とテレビスタジオの事件は同じことの繰り返しとなる。   これはつまり、上下関係、《使う者と使われる者の間に起きるストレス》の話。それは、リッキーとモンスター、リッキーとOJ、OJと妹、OJと電気屋、電気屋と監督、OJと馬、すべてに存在する問題で、その変化に注目して映画を観ると、パニック映画とは別の面白さがある。   完売で買えなかったが、パンフレットには映画に散りばめた裏テーマなどが監督のコメントや解説として掲載されているらしい。(私は読めていない、残念) 多くのレビューがそれに影響されて裏テーマの考察ばかりしているようだが、正直ここまでエンターテイメントに徹した作品だと(靴のシーン以外は)特に不条理には感じない訳で、そこにテーマを薄く表現したのなら、テーマの伝え方として今回のジョーダン・ピールは完全に失敗したと言える。 もっとストレートにテーマを表現するべきだったと思う。[映画館(字幕)] 6点(2022-09-06 10:10:18)(良:3票) 《改行有》

87.  ナイル殺人事件(2020) 《ネタバレ》 原作は未読。ユスティノフ版も記憶の彼方なので初見に近い状態だったのですが、第一の殺人で犯人・動機・トリックは推測がつきました。まあ古典なので当然だと思います。逆にロジック的に納得できるので、原作通りならそれは良かったと思います。 最も良かったのは、ポワロ自身にもスポットを当てた話になっていたことです。ポワロに固定イメージを持っていないので受け入れ易い展開でした。ただ、今回で完結?みたいな終わり方なのが・・・ブラナーでのポワロ続編はもう無いかも知れませんね。 そして他の方も書かれている通り、CGとわかる風景が多用されていてエジプトの歴史や雄大なナイルの雰囲気が感じられなかった点。それがこの評価点になった理由です。 原作の時代をロケで再現できないほど観光地として現代化されていたのか、予算やスケジュールの都合かは分かりませんがミステリー作品にとって背景が作りだすムードはとても重要だと思います、特にこの作品においては。[映画館(吹替)] 6点(2022-03-04 19:07:36)(良:1票) 《改行有》

88.  ミスト 《ネタバレ》 観終わって、どう解釈していいのやら? でしたが(笑)   結局。救われたのはエゴの無い者だけなのかと。 主人公の行動は英雄的に見えても、冷静に見れば無謀な賭けでしかなく、それも一種のエゴイズム。 彼の最後の判断ミスはそれを象徴してるんでしょう。   エンタメ映画の単純な夢《現実には無いヒロイズム》を現実的な悲劇に導き、観客を夢から悪夢に引きずり込んだ。 タラボンのニヤニヤ笑いが目に浮かぶ。そんな映画でした。[DVD(字幕)] 6点(2021-07-19 18:19:31)《改行有》

89.  ディック・ロングはなぜ死んだのか? これは、落語の滑稽話(こっけいばなし)みたいな映画でしたね。   滑稽話とは、他人の馬鹿馬鹿しい行いや、失敗の顛末を笑い話にする演目のこと。 落語と違うのは「落ちが無い」ことで、映画で言えば、感動のハッピーエンドでも、恐怖のバッドエンドでもない。 ましてや、どんでん返しなど有る訳もない「なるようになる」物語です。   じゃあ、何が笑えるのか? それは語られる出来事が、地上の英知を気取る我々人間の馬鹿っぽさ=霊長類の“馬鹿あるある”だからです。 劇中の出来事は「有りそうにないけれど、無いとは言い切れない話」であればあるほど妙に笑える訳です。 例えば、やらかして謹慎くらう芸能人とか、うっかり発言でSNS大炎上とか、盗撮趣味で逮捕される教師などなど・・・ 馬鹿な本人には悲劇だけれど、客観的に見れば喜劇。   「ディック・ロングはなぜ死んだのか?」で起きる失敗も「有りそうにないけれど、無いとは言い切れない話」。 ポイントは、滑稽話はあくまで、笑う為の「お話」と知って聴くから笑えるという点で、これを真剣に受け取ったら笑えない。 (コメディでは無いので、出来事はリアルに描写され笑わせる為の露骨な演出はされていない)   英語圏の人なら、原題“The Death of Dick Long”で、笑い話だと察しがつくはず。 スラングに疎(うと)い人でも、劇中で説明されて気がつき、わかってしまえば、アメリカ版ポスターなんて爆笑ものです。 日本人には、映画の事件がピンと来ないかも知れませんね。 でも、映画ファンなら「羊」の例を知ってるはず。映画のタイトルはあえて、沈黙(笑)   人間だから、馬鹿やって大失敗することもあるし、それを誤魔化したくなる弱さもある。 厳しく責める人もいるし、発覚の恐怖や、辛さから逃げたくもなる。 その結果、失うものも沢山ある・・・でも わかってくれる友だちもいて、自分がわかってやることも出来る。 自分なりに、自分らしく生きていく道もきっとある・・・   正しく完璧に生きることを強要され、些細なミスで吊るし上げられ脱落してしまう。 そんな社会で生きてると こういう映画を観て、何故か、ほっとするのだ。   評価は6点だけど、好きな映画でした。[映画館(字幕)] 6点(2020-09-02 23:06:59)(良:2票) 《改行有》

90.  ミッドサマー 《ネタバレ》 原点は古いが、代々その時に更新されてきた聖典なるものに準じて生きる不思議な村(コミュニティ?)を訪れたアメリカ人大学生の運命を描いた映画。 だんだん怪しくなっていく《村の儀式》が主役とも言えるが、私見だがこれ、現代人を揶揄してるとも捉えられる。 二面性、高齢化批判、薬物常用、居心地よいコミュニティへの依存、人工授精、隠れエログロ、同属殺し、人体解体(猟奇)マニア etc... 極めつけは “くま○ン” 動物の毛皮(死体)を着る残忍性。 アリ・アスター監督の創作欲求の根源が正直わからなかったが、コレだろうと。 現代社会の“気持ち悪さ”に対する告発「この異常な集団がお前(オレ)たち人間だ!」じゃないかと。違う? まあ、それが観客に伝わるかと言えば、伝わらない。ほとんどはポカーンか、映画テクニックへの称賛なんだろうな。 【レビュー更新】 初見のレビューも書いたけれど、少々考え直したのでレビューを更新。 ただし公式サイトの完全解説や、他のレビューを見ずに書いています。 (正解探しではなく「私にはこう観た」という考察です) このコミュニティ(村?)には色々と矛盾がありますね。 村人は外界と行き来があり、それなりに文化的生活をおくっている。にも関わらず、住人たちには自我が感じられない。 表面上は幸せそうだが、裏で強烈なルールに縛られ生活を制限されている。そこまでして、この環境に村人たちが依存する理由は何か? 古(いにしえ)からの経典を守って?近親相姦で生まれる奇形の王の存在?いずれもそこまでの強制力は無いように見える。 これが、文明社会と隔絶された未開の地の食人族ならそれもわかるが。 この村のレベルであれば、脱走や反抗、支配権を狙う革命が続発して、数年も保たずに体制が崩壊するでしょう。 そもそも過去にも同様の拉致殺害を行っているなら、外界の手で捜査され証拠がワンサカ見つかって、早々に強制解体という運命のはず(笑) どう考えても《現実には成立し得ない》コミュニティです。 そう考えると、この出来事自体が「家族の不幸で心を病んだダニーが作り出した妄想」じゃないかと思えます。 村に踏み込んでドラッグを使った時点からの幻覚じゃないかと。 関係ないが、この村に来る道中の描写は「シャイニング」的ですね。主人公の名はダニーだし(笑) それから、多くの映画は体制(多数派の強制)から脱しようと闘う個人の話ですよね。自由主義世界の映画ですから当然「自由=正義」な訳で。 しかし、ミッドサマーは真逆。「自由=悪」の世界。だから居心地が悪く、理解不能でとっても怖い。 多様性がなく均一的で思考の停止した世界。無感情に生きたい者が逃げ込む「精神的秘境」とも呼べる楽園。 それはダニーの精神世界であり、アリ・アスター監督の趣味の箱庭だと思います。 私は、その箱庭を「アリ・地獄」と命名します!(笑) 余談ですが、私が観た劇場では“オーバー72ダイブ”のシーンで、御婦人が2人 途中退場されました。お気の毒です。 映画の中にも外にも、それと知らずに「天国のような地獄」に踏み込んでしまった犠牲者がいる訳です。 ディレクターズ・カット版も近く上映されるとのこと。(R15+→R18+で 外道さグレードアップ?) 《 2020.3.5にfacebookの映画グループに投稿したレビューを転載しました。》[映画館(字幕)] 6点(2020-03-02 14:28:41)(良:3票) 《改行有》

91.  ブライトバーン/恐怖の拡散者 《ネタバレ》 ブラックで凶悪なオマージュ(パロディ)映画。 夜9時以降の1回のみの上映で、ハズレ確定と思って観ました。   映画スーパーマン(1978)や、マン・オブ・スティール(2013)を観て スーパーマンの誕生と成長の経緯を知っている事が大前提の映画です。 ディズニーに干され、DCに身を置いたジェームズ・ガンの怒りが爆発したのか 不謹慎なジョークの何が悪い!と言わんばかりの凶暴なパロディ。 (結局、MCUに復帰できて良かったけど。) R18のエグいシーンばかり印象に残りますが、実はアメコミの小ネタが多い。 笑いどころも随所にある(笑えるかは個人のアメコミ度によりますが) 例えば、アメコミで「ヴィランは高い所から落ちて死ぬ」というセオリーがある。 ならば、この映画における真のヴィランは誰か?と考えさせる点とかね〜 そういう、逆転の発想から生まれた“愛”という激毒を描いたホラー映画です。 端的に言えば、アメコミを題材にした「ヘレディタリー 継承」です。 ただ一点。ラストのVFXがチープでシラける MCUに比べると超低予算なんでしょうが、そこはしっかり作って欲しかった。[映画館(字幕)] 6点(2019-12-03 11:22:09)《改行有》

92.  ドクター・スリープ 《ネタバレ》 作家性の違い。 スティーヴン・キングは辛い経験から、内なる恐怖と対峙し希望を見つけたい空想作家ですね。 キューブリックは恵まれた人で、恐怖に翻弄され罪を重ねる人間の業(性質)を客観的・批判的に描くタイプでしょう。   その意味で映画シャイニングは、原作を素材にした現実のメタファー。 現実だから、はっきりした答えのない永続性のある映画です。 ドクター・スリープは、映画シャイニングのキャクターとガジェットを借りたサイキックホラー。 キング流の、救いのあるダーク・ファンタジー作品。空想の世界です。 映画シャイニングの続編と謳(うた)いながら、テーマはまったく継続していない。 確かに、キングらしい後味のいい話で、希望を見せて終わる。 でも、キューブリックのイメージに依存し過ぎたため単品では成立しなくなり、もはや原作の続編とも言えない中途半端な作品になっている。 もっと悪く言えば、天才の作った「終わりなき映画」を、ファンの二次創作が強制終了させてしまった映画です。 ゲームをクリアするトリックとして、キューブリックのシャイニングを使った点で、レディ・プレイヤー1と同じレベルと言わざるを得ない。 まあ、キングとしては自分の作品を取り戻せて大満足なんでしょう。 この映画を絶賛する気持ちは分かる (笑)[映画館(字幕)] 6点(2019-12-03 09:37:06)《改行有》

93.  オーメン(1976) 666は殺しの番号 この子の通った後には... 死体が転がる。自覚も、許可証も無いのに この地獄の謎解きを演出したのは、当時46歳のリチャード・ドナー 次作がリーブ版スーパーマンという絶頂期の作品。 撮影は、博士の異常な愛情、フレンジー、スターウォーズのギルバート・テイラー 人物の心情をクローズアップで美しくも妖しげに捉えている。 ジェリー・ゴールドスミスの合唱を使った音楽は、一度聴いたら忘れられない大傑作。 エクソシストとは違い、ホラーでありながらエンターテイメントが高い 第一級のスリラー作品。 初見は(ペック = 城達也吹替)のテレビ放映か、リバイバル公開か定かでない。 映画史的な価値からも本当は8点級の作品ですが、採点は洒落を優先。[地上波(吹替)] 6点(2019-10-02 11:29:24)《改行有》

94.  蜘蛛の巣を払う女 ‪『蜘蛛の巣を払う女』は『ドラゴン・タトゥーの女』と比較して観られる運命の下に生まれた映画だ。 演出した鬼才監督もサスペンスホラーの天才と比較される覚悟、主演の二人もそうだろう。 そこには、恐れと不安、野心と高揚、そして絶望があった筈・・・劇中の “蜘蛛” がそうだったように。‬[DVD(吹替)] 6点(2019-09-01 17:42:24)《改行有》

95.  X-MEN:ダーク・フェニックス 色んな事が起きる。打ち切りマンガの最終回のように... 地球を周る〜 君をのせて〜 ルル〜♪ エンディングを見て、頭の中でラピュタの曲が流れた(笑) フォックス先生のX-MENは今回で終了しました。 来号からはディズニー&マーべル先生の新・X-MENが始まります! て感じ...(; ̄◇ ̄)[映画館(字幕)] 6点(2019-07-14 13:04:13)(良:1票) 《改行有》

96.  ゴジラ キング・オブ・モンスターズ 《ネタバレ》 人間は、知恵で地球の覇者となった以上、 核の問題も、知恵で乗り越えるしか道はないのか・・ 「ゴジラ/KotM」にも、核のテーマが描かれてる。 しかし、今回は過去の「東宝ゴジラ」へのオマージュが多すぎ、まるで最新のVFXで作った、東宝ゴジラのパッチワークを見ているような気にった。 もちろん、見知った三大怪獣+ギドラの大迫力映像、伊福部昭&古関裕而の音楽、追悼クレジットには高揚させられた。ストーリーも、怪獣伝説、核と地球環境の問題、家族の問題、終末的大災害などがテンコ盛り状態で、もうお腹いっぱいだ。 でも、それが逆に映画のテーマを散漫にし、過去作を拡大再生産し消費するだけの、オリジナルの創意工夫に欠けた印象=後味となった。 オマージュに徹するなら、音楽も変にアレンジせず大音量で流してくれれば、どれだけ燃えただろうか。 まあとは言え、それも東宝ゴジラファンならではの贅沢な意見で、日本ではまず作れない《超ゴジラ映画》を楽しんだ事は確か。 蘇った怪獣も、まだ半数しか登場してないし、まだまだこれからって感じだろう。 次作「コングVSゴジラ」は、もっと明るい画面で、コング派とゴジラ派に別れて応援できるような映画にして欲しいな![映画館(吹替)] 6点(2019-06-04 11:16:37)(良:1票) 《改行有》

97.  アナイアレイション -全滅領域- 監督のアレックス・ガーランドの作家性は独特ですね。 不可解で緊迫感に満ちた状況自体を描くと言うか、例えれば 超モダンな蝋人形館に入った感覚がするのだ(笑 M・ナイト・シャマランのように、おええ!そうだったのぉー!! 的な物語性ではなくて 前作『エクス・マキナ』も同じだが一種のアート世界を観せられている感覚。 だから、好き嫌いが本当に別れる。 SFなので“謎”とその“解明”が本来のポイントだが、そこは実に薄い。 出落ちくらいに予測させられ、たぶん故意に結末感を薄めている。 これは美術鑑賞と同じで、本来の絵の意味よりも 見た者それぞれが受けた感覚を自由に自分の中で広げて愉しむ映画でしょう。 なお、原作小説は三部作らしい。 2019.5.13 アマゾンPrimeで視聴[インターネット(吹替)] 6点(2019-05-16 11:57:16)《改行有》

98.  ブラジルから来た少年 《ネタバレ》 1978年のイギリス映画。恥ずかしながら今回初めて観た。 遺伝子技術によるシリアスなサイエンススリラーと言うより、エンターテイメント性重視の荒唐無稽なナチス陰謀物だと思う。 ハマープロの後を継ぐ、ネオ英国ホラー路線と言うべきか。 そう思うのは、これの2年前に公開され世界中で大ヒットしたホラー映画『オーメン』の影響が感じられるから。 グレゴリー・ペック主演ということ以上に、悪魔の子=世界を破滅に導く者の復活と、それ守護する組織VS阻止する個人の闘いを謎解きのミステリーとして描くプロットが、まったく同じ。 また、『オーメン』の様なA級の芸術性(特に撮影の美意識的こだわり)が無く、気合の入ったグレゴリー・ペックの演技も逆に浮いて見える。 他にも、ユーモアが中途半端だったり、配役やガジェットが同時期に製作された『007』シリーズからの流用だったりと、廉価版であることは否めない。 一層のこと、思いっきりドライに描くか、B級に寄せた方が完成度は高くなったのでは? クローン技術に着目して逸早く描いた価値は高いが、A級の映画に成り得なかったことが何とも勿体ない。[ブルーレイ(吹替)] 6点(2018-11-11 11:28:57)《改行有》

99.  ヴェノム ストーリーに深いテーマなどは一切ありません。 主人公もアベンジャーズのようにトラウマに悩むような性格でもない。 たぶん、他のMCU作品とのコラボも無いでしょう。 そう割り切ると、映画『ヴェノム』は ヴェノムというキャラのマンガ的な面白さと 善と悪の脳内漫才を楽しく観る映画として十分面白かった。 欠点を指摘して批評するような映画じゃないって感じです。 アベンジャーズの一方で、こういうB級テイストのを チャチャっと作っちゃうあたりが やっぱ、マーベルはスゲ〜ッ!と思っちゃう理由だね。[映画館(吹替)] 6点(2018-11-02 19:31:19)《改行有》

100.  バーバラと心の巨人 《ネタバレ》 近親者の 死 に対してどう向き合い 残される者として、その喪失をどう昇華するか・・・ それは、映画のモチーフとして 幾多の作品で、繰り返し繰り返し描かれて来た。 STAR WARS におけるオビ・ワンの死・・ この世界の片隅に における晴美の死・・ 本作は、美しい自然描写を背景に 北欧神話の怪物と戦う孤独な少女の姿を描いているが そこには〝1つの死〟が隠されている。 ただ、その死が明らかになった後の展開が 多少お決まり過ぎる感じで・・ちょっと残念だった。 この映画を観た同じ日に観た作品が、偶然にも 同じく死の昇華を描いた「若おかみは小学生!」で 相対的に こちらの評価を低くせざるを得なかった。 いい映画なんですけどね・・[映画館(字幕)] 6点(2018-10-24 22:29:15)《改行有》

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