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プロフィール
コメント数 118
性別 女性
年齢 41歳
自己紹介 前回アクセス(H30.11月)から2年ぶりに再びアクセス。
なかなか時間がないものの、地味〜に、たま〜に、映画は観ているのですが、、何故か映画鑑賞よりレビューを書く方が時間がかかる不思議…
簡潔に論理的にまとめる能力が欲しいです(泣)

<採点基準>
10  :生涯のベストムービー。理由は様々だが愛してる

9 ~8 :かなり大好き。純粋に面白い。好き!

7 ~6 :なかなか良い、悪くない。云わば平均!

5 ~4 :微妙、消化不良、苛々。あまり好きではない

3 ~2 :見たことをひたすら後悔、後悔、後悔

1 ~0 :滅多に出ないが出たら最後。永遠にさようなら

これからもよろしくお願いします!

令和2年10月10日

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【製作国 : アメリカ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
評価順123
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変更日付順123

1.  ナイトクローラー 《ネタバレ》 久々に純粋に面白いと思える作品だった。 主人公ルーを演じるために12キロの減量をし、昼夜逆転の不摂生な生活をあえて送り、独特の不健康さと狂気を身につけて本作に臨んだジェイク・ジレンホール。彼の役者としての勘の良さ、器の大きさ、その余りある才能を改めて感じさせられる作品である。 本作はサイコパスの話だと聞いてはいたが、彼は本当にサイコパス(異常者)だろうか? 確かにサイコパスかもしれない。 だが、彼が持つ一面は、誰しもが持ちうる面ではなかろうか? 事故や火事などの現場で、興奮を隠せず(いや、隠しもせずが正しいだろう)カメラを高く掲げ、センセーショナルな場面をひたすら撮り続ける。 一般人にもよく見られる行動ではなかろうか? カメラかスマホかの違いだけである。 ルーは言う。 「人が破滅する瞬間に僕は顔を出す」と。まるで死神だ。 他人の不幸を飯の種にする彼の生き方は、文字通り死神めいている。 しかしそれ以上に、現場でカメラを手にする彼は恐ろしいほど活き活きとしている。獲物を捉えた目は見開き、不敵な笑みで口元を歪ませるその様は、まさに狂気。 さながら不幸や生気を吸い取る死神である。 自らの天職(居場所)を見つけてしまった彼は、もう元には戻れない。 しかしながら、彼の持つ異常性は、果たして本当に先天的なものなのか?私は、彼の生い立ちにも異常性を呼び起こす要因があったのではないかと思えてならない。 作中で彼が家族や友人などの人間関係について言及するのは、ほんの3~4回だ。 最初は、鉄屑工場の社長に自分を売り込む時に「宝くじを当てるにもお金がないと始まらないと母は言っていた」と話す。 次に、ニーナと食事をしている時に「故郷に帰っても誰もいない」と話す。 さらに、ニーナに友達として夜の誘いをかけ、その矛盾をつかれたときに「友達は自分自身へ対する贈り物だろ?」と返す。 また「学生時代は自尊心が高すぎて妥協ができなかった」とも回顧している。 これらの発言から私は以下のように想像する。 彼は家族とは疎遠、もしくは既に家族は他界している。 恐らく彼の母親は厳格で、教育にも熱心だったと思われる。それは彼の発言には品と教養が感じ取れるからである。 彼が関わる人々(取材する住人でさえ)のほとんどは、「Fuck」や「Damn」などの汚い言葉を日常的に連呼している。 しかし彼はほとんど口にしない。 それどころか、彼は助手に対してでさえも「Please」や「Can I~?」を使い一定の尊重の念を表している。 そういった点からも、彼の教養の高さ、知性の高さが窺える。 恐らく、こういった行儀の良さがニーナや上役たちに気に入られる点でもあるのだろう。 しかし、彼は母親の期待に反して学業面では頭角を現さなかった。 故に学歴がない。基本的知能は高いだけに、それが彼にとって大きな挫折と劣等感となったのは想像に難くない。 理想と現実の乖離を認めることができなかった彼は、自尊心を高くして妥協しないでいることで、かろうじて自我を保っていたのかもしれない。 だから友達が出来ない。 知能の高さゆえ人を見下す癖のある彼は、周囲と折り合いをつけられず、友達の作り方が本当に解らなかったのだろう。 それを彼は、自身の努力不足、能力不足だと解釈してしまう。 自分の価値を高めて相手より上に立つことができれば、相手が自分を認め、崇めてくれて、友達になることができると考えたのだ。 その結果が「友達は自分自身(の努力や自己研磨)へのご褒美」という発言につながるのだろう。 彼の孤独は生活感や発言から窺えるものの、その奥に潜むのは、周囲(特に母親)に認められなかった劣等感と、彼を見下してきた周囲に対する復讐心のように感じられる。 ニーナほど年上の女性を好むのも、彼女に母親の姿を投影しているからかもしれない。 彼女に認められるために法を犯しても尽力する姿は、まるで母親に認められたい子どものよう。 反して、自分の要求に対して無条件降伏を彼女に促すのは、厳格な母親に向けたある種の復讐のようにも思える。 哀しい人間である。 これらはあくまで私の想像でしかないが、そういった視点で考えると、私はルーの非情で冷酷で下劣な品性を揶揄する気にはなれない。 本作は、ルーを通じて報道側の人間と視聴者に対する強烈なアンチテーゼなのかもしれない。 私たちは、いつだってルーになり得る。 ともすれば、いつだってルーのような人間を作り出してしまうのかもしれない。 それを肝に銘じなければならないと、私は思った。[インターネット(字幕)] 9点(2020-10-11 01:07:45)《改行有》

2.  シティ・オブ・エンジェル 《ネタバレ》 当時、この映画のCMで流れていたBGMに、私の心は奪われました。透き通るような女性ボーカルの声、柔らかなメロディ、美しいメグ・ライアン。(ニコラス・ケイジに関しては自主規制)「あの曲をもう一度聴きたい」その一心で映画も楽しみにしていました。 しかし、不運にも劇場に足を運んで鑑賞することが出来なかった私は、DVD化を待ちました。月日は流れ、劇場公開から2~3年後、ついに私は本作を鑑賞することに!!しかし、あの音楽が私の耳に届くことはありませんでした。激しく落胆しました。これで作品自体が面白ければまだ救いがあったのかもしれません。けれど、皆さんもご存知の通り内容はこのザマ。何なんですか?この映画は。 私のやり場のない怒りは作品への嫌悪に変貌を遂げましたが、これもまた月日の流れとともに沈静化が進みました。そして数年前、ようやくあのBGMがPaula Coleの「I don't want to wait」だったということが判りました。 そして、ついにレビューする日がやってきました。怒りも収まり、時間も経ち、冷静になった自分で公正なレビューができるからです。 この映画は3点です。 3点のうち2点は、映画のCMにPaula Coleの歌を使ったことに対してです。つまり、映画自体は1点でも良いと思っています。 月日が経とうが、怒りがおさまろうが、ひどい映画はひどいままだということに、少々複雑な思いでもあります。[DVD(字幕)] 3点(2012-04-28 23:23:03)(良:1票) 《改行有》

3.  ブリジット・ジョーンズの日記 《ネタバレ》 初見時は18歳(若っ!!)だった私も、気がつけば、二度目の観賞は10年という月日が経ちました。 当時の私には、自堕落な私生活・私性活を送るブリジットに、まったく共感することが出来ませんでした。 10年経った今でも、自堕落かつ直情的な彼女に共感することは、確かに難しいです。 しかし、この年齢になったからなのでしょうか、今の私は、ブリジットの心情を理解することは出来ました。 孤独な夜の物哀しさ、変わらぬ日常の安心感と欠乏感、周囲との環境差による軋轢。 「年齢がすべてではない」と分かりつつ、言い聞かせつつも、生理的・本能的に感じてしまう「限界=女としての価値」。 昔、誰かが言いました、「花の命は短くて苦しきことのみ多かりき」と。 これほど本作に調和する言葉は、他にありましょうか? 「妙齢」「女性としての価値」など気にもしなかった若かりしあの頃とは違い、いつの間にか様々な形で「自分自身」に気づかされるのです。 増えていくのは、歳の数と、無駄な経験と、ため息の数と、体重ばかり…という現実に。 しかし、ブリジットはそんな輩にも笑顔を向けて受け流します。 哂われ、どやされ、蔑まれても、ブリジットは本心を顕にはせず、笑って、時にはシニカルさも持ちつつその場をやり過ごします。 彼女が自分自身を受け容れているのだ…ということに判った瞬間でした。 強さでもあり、優しさでもある。 そんなブリジットの長所に惹かれる男性がいるのは、頷けます。 ただ、あんなイケメンや高スペックの男性がブリジットのような女性を好むのは、現実ではかなり確率が低いとは思いますが。 本作は完全にターゲットが絞られており、決して万人向けではない作品です。 その点は大きく採点に加味されたため、この点数と致しました。 『妙齢』に達し、経験だけが増えてしまい、かつては感じ得なかった孤独、苦しみ、焦りに苛まれた女性たちを慰む為に創られた作品…と言っても過言はないでしょう。 「自己憐憫」「自己陶酔」「現実逃避」という効能を有した本作は、心の処方箋そのもの。 人によっては過剰摂取が癖になり、薬物中毒に陥るほどの危険性も孕んでいるかもしれませんので、用法用量にはお気をつけ下さいませ…[映画館(字幕)] 6点(2011-10-31 14:14:40)《改行有》

4.  スクリーム2 《ネタバレ》 つまらなくはありません。 でも「面白いか?」と問われたら、悩む所です。 シリーズの続編作品が一作目と比較されてしまうのは常ですが、スクリーム・シリーズの場合、 1の完成度も満足度も高かっただけに、尚更そのハードルは上がってしまうのでしょう。 単純に『犯人探し』の点においては、前作に引き続き最後まで飽きさせる事はありません。 (共犯説は薄々感づいてはいましたが) 犯人の動機も、「浅はかでだがサイコ的」と「古典的」の両方が使われていて、バランスは良いです。 では、本作と前作の決定的な違いは何か? それは『主人公のシンディの行動』の違いだと、私は思いました。 1作目のシンディは、様々な意味で「被害者」でした。 実母がレイプされ殺されたり、何故か自分が狙われたり、その所為で多くの友人を亡くしたり、 果てには彼氏がサイコ殺人犯だったなんて、これは悲劇以外の何物でもありません。 元凶はシンディの母なんですけどね。 だから、娘であるシンディは完全にとばっちりを喰った訳で、直接的に彼女が要因で人が死んだ訳ではありません。 しかし、本作ではシンディ自身の行動に依って犠牲者が出てしまいます。 親友の殺害シーンなどは、まさにそれではないでしょうか? せっかく二人で逃げおおせる事が出来たのに、シンディの軽率な行動で親友は死んでしまいます。 彼氏に関しては、シンディの過去を鑑みると、判断が難しかったと思います。 これは彼女を責められません。 ですが、1作目と比べても、彼女が『被害者である割合』が本作では圧倒的に落ちているように感じました。 その辺りが、2作目におけるパンチの弱さだったのではないかな?と思います。 ただ、それを許せてしまうのは、ゲイルとデューフィーの恋の行方の功績でしょう。 本来ならシンディの負のオーラで重苦しい雰囲気になってしまう本作も、彼ら二人のお陰で心に安らぎをもたらしてくれます。 その意味で言うと、本作はホラー要素以上に恋愛要素・人間模様にスポットを当てていたのかもしれません。 ホラー映画としては物足りなくもありますが、続編と認識した上でストーリーやキャラクターを楽しむのであれば、 十分に満足の行く仕上がりになっているのではないかな?と思います。[DVD(字幕)] 6点(2010-12-08 17:06:06)《改行有》

5.  スクリーム(1996) 《ネタバレ》 この映画の何が良いって、『映画への愛』が惜しみなく詰まっている所でしょう。 作中には過去の愛すべきホラー、サスペンス、ミステリー映画のオマージュが溢れていて、まさに「映画ファンの為に作られたホラー映画」だと思いました。 予定調和を逆手に取りつつ王道を行き、ドンデン返しも忘れない。これに好感を持ちました。 絶妙な間の取り方、緊張感、適度なエログロ描写、王道の逃走パターンなど、「抑えるべきホラー映画のポイント」はしっかりと踏襲しています。 翻って、主人公の身体能力の高さ、映画を引用したシニカルな台詞回しなど、「観客目線の疑問や不満」を型破りな手法で魅せてくれます。 ゆえに、観客はより登場人物たちへ感情移入してしまい、自分の思考回路も乱されてしまうのでしょう。巧いですねぇ。 登場人物が個性的で愛すべき存在であることも、大きな魅力の一つです。 主人公以外のキャラにスポットを当てると大抵は冗長になってしまうのですが、本作では当てたスポットが後々生かされ、且つその魅力もどんどん増してくるから不思議です。 何度観ても面白い、ホラー映画の王道作品です。しかし、型破りなホラー映画と言えます。バランス感覚に非常に優れているので、一見の価値ありです。[DVD(字幕)] 9点(2010-12-08 13:19:50)(良:1票) 《改行有》

6.  最終絶叫計画4 《ネタバレ》 個人的に、第1作目と同じくらい好きな作品です。シリーズの中では、1作目に匹敵するくらいのハイクォリティーな出来じゃないかな?と思います。1と4では作品のベクトルに違いはありますが、エログロも1ほど露骨ではないので、ある程度の下ネタ耐性があれば幅広く楽しめると思います。 パロディ部分が凝った作りになっているのは、好みの分かれるところかもしれません。そこそこ映画を見ていたり、ある程度アメリカのお国柄や国民性などを知っていれば、より楽しめるかもしれません。要は内輪向けの笑いってことですね。 ただ、劇中で日本語の会話をしているので、われわれ日本人からすると色々な意味で笑えるところでもあります。キャストたちの流暢な日本語をどうぞお楽しみに。(にっこり) 1~4までを見て一貫して言えること。それは「よほどの人でない限り、私は気安くこの4作品を勧めない」ということです。 なぜか?だって、わざわざ自らの品性・人格を貶める必要ないでしょう?この映画を勧めるってことは、自分から積極的に友人や恋人を失くしに行くようなものです。 こういう作品は、一人でニヤニヤと気持ち悪い顔をしながら、ヒッソリと見るのがきっと正しい見方のような気がします。 みなさんも用法用量には気をつけて、正しくご鑑賞くださいネ。[DVD(字幕)] 7点(2010-12-08 11:27:36)《改行有》

7.  最‘狂’絶叫計画 《ネタバレ》 2年ぶりなのに、全体的に無難なパロディ映画に終止しちゃってるのがつまらん。エログロを期待している思春期のキミたちにも残念なお知らせ。今回はエログロほとんど無いYO!多少下ネタ耐性のある女性なら問題ないレベルの仕上がり。 こんな(クソ)映画から過激なエロを取ったら、いったい何が残るって言うのよ?製作陣バカかとアボカド。 ま、そのぶん今回はブラック・ユーモア満載だけど。さして面白いわけでもないかなぁ。。。 頭の中が空っぽのヤツじゃなきゃ、こんな(クソ)映画見ないよね。わたしも含めて。 チャーリー・シーンのヘイッ!だけが見どころかな。[DVD(字幕)] 6点(2010-12-08 10:35:09)《改行有》

8.  最‘新’絶叫計画 《ネタバレ》 今回は、前作よりもイージーな仕上がりになっています。(はっ?自分で言ってて意味不明) もしあなたが前作で抱腹絶倒し、期待してこの映画を観るなら。。。 チッチッチッ、ご期待には添えないでしょう。 つまらなかったです。前作が好きだっただけに、殊更つまらなさが強調されました。 過度の期待は禁物、それに尽きます。[DVD(字幕)] 4点(2010-12-07 22:00:59)《改行有》

9.  ザ・リング 《ネタバレ》 サマラたんに、一言モノ申~す!! ダメだよぉ~~!!! テレビから出る時にあんな早く出てきちゃあーーー!!! しかも、出た後にプチ瞬間移動も使っちゃダメでしょおおおお!!! あそこが山場なんだよ、今夜が山田くらいヤマなんだよ! それを、おま、ダメだよおおおおお!!!!!!!。・゚・(ノД`)・゚・。 ・・・・うん、分かってる(´・ω・`) 分かってるよ、サマラたん。。。 ここはアメリカだもんね、日本じゃないもんね。 日本版みたいにゆっくり出てきたら、出て這いずってる間に銃で撃たれちゃうもんね。 ごめんニョ、サマラたん(´・ω・`) でも面白かったですよ、そこそこ。 あ、スミマセン。 「そこそこ」とか言ってたら、サマラたんがComeー Maybe Comeーですね、わかります。[映画館(字幕)] 6点(2010-12-07 21:38:01)(笑:1票) 《改行有》

10.  キス&キル 《ネタバレ》 監督が「キューティ・ブロンド」のロバート・ルケティックだったので、 少なからず期待していましたが、期待外れに終わりました。 とにかく「設定が雑」の一言に尽きると思います。 本作にラブストーリーとアクションの要素が含まれていることは、タイトルから想像するに難くありません。 しかし、それにしてはスパイとしての彼の行動や背景の描写が稚拙過ぎます。 見栄えの良いアクションシーンのみを羅列して「僕スパイ!(キリッ)」と言われても、説得力は皆無。 凄腕スパイどころか、全然使えないと感じました。 ただでさえ多いスパイアクション分野なのだから、本作は比較対象の広さをもっと自覚すべきだったのでは? 差別化を図る為に他のスパイ映画よりも「夫婦愛・家族愛」をメインにしているようだが、 その辺りも深化のさせ方が中途半端。 「面倒な近所付き合い」も「夫婦関係」も「義両親との関係性」も、 殆どが登場人物たちの口から語られているのが問題だと思います。 あと、ご近所さんやお友達との関係性が希薄な為、 途中からは誰が寝返っても誰が味方でも大して驚かなくなりました。 そもそも、アメリカの郊外であんなに派手なドンパチを繰り広げていたら、もっと大事になっているでしょ? その辺りのご都合主義は映画にありがちですが、本作は「そもそも雑な作り」なので、ご都合主義も受容し難くなります。 無駄な爆破やアクションシーンに時間を掛け過ぎだと感じました。 そして最後は、究極のご都合主義で幕を下ろします。 語るに値しません。 本作の登場人物たちを見て私がつくづく実感したのは「目の寄る所へは玉も寄る」でした。 DVDで十分でしょう。[試写会(字幕)] 4点(2010-12-07 21:24:06)《改行有》

11.  最終絶叫計画 『ハーイ!良い子のみんなー!今日はよく来てくれたね~! おや?もうこの映画が観たくてウズウズしているのかい? ハッハー!焦るなよ、ベイビー。お楽しみはこれからだZE! だが残念なお知らせがあるんだ。 実はこの映画、少しアブない描写が含まれていて、観賞年齢や対象がとても限られているんだよ。 Oh~!なんてことだ。とても残念だよ… 良い子のみんな、僕と約束だ。 この映画を観る前には、必ずパパやママに相談すること!いいNE!? そして、そこのウブなお嬢さんたち。キミたちはこの作品を見るべき人間ではない事を、よく分かっておくべきだ。 ただし!! もし普段カマトトぶってるお嬢さん(←死語)が本作を観たがっていたら… そこのボーイ、今夜はきっとイケるぜ!!(性的かつ生的な意味で)』 そんな感じの映画です。(どんなだよ) あ、ちなみに私は、ウブだった(ハズの)高校3年生の時、彼氏とのデートで観てしまいました。私は腹筋崩壊の爆笑、彼氏はブルーマンもビックリなドン引き。せっかくのデートでこんな(クソ)映画をチョイスしてしまった自分を、未だに正当化している私。父よ母よ、今日も娘は元気です。[映画館(字幕)] 8点(2010-12-07 17:53:36)(笑:1票) (良:1票) 《改行有》

12.  特攻野郎Aチーム THE MOVIE 《ネタバレ》 懐かしさに誘われて観賞しました。まだ幼かった私ですら記憶の片隅に残っている特攻野郎Aチームが、まさかスクリーンで甦るなんて!!そりゃ心も躍ります。 観賞後、近くにいた人たちの会話が気になりました。「面白かったね~」という問い掛けに対し「ハリウッド的だよ、まったく(笑)」と嘲笑気味に返答してダメ出しをしているお相手。確かに、その方の仰る通り。良くも悪くも本作はとても「ハリウッド的」です。 個人的に、こういった映画の粗を探すのは野暮だと思っています。ご都合主義的展開、超人的な個々のポテンシャル、非現実極まりない任務など、「有り得ねぇ~!!」と乾いた笑いが出てしまう。でも、頭のどこかで「アメリカなら有り得るかも・・・?」という考えも生まれてしまう。それがこの手の映画の楽しみ方でもあると思うからです。 頭を空っぽにして、ただただ目の前で繰り広げられるド派手なアクションを楽しむ。そういう映画も無いとつまらないものです。 という事で、そんな映画がお好きな方には一見の価値アリです。思いっきり笑い飛ばしてやって、スカッとしちゃってください。[映画館(字幕)] 6点(2010-09-20 12:38:12)(良:1票) 《改行有》

13.  ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習 《ネタバレ》 最初に抱いた印象は、実にくだらない(笑) いや、しかし個人的に嫌いでは無い。ブラックユーモアも社会風刺も、愛すべき馬鹿も好きだ。そして「ボラット」という存在自体も、すべて承知の上で鑑賞した。それなのに、やけに残ってしまう不快感。 分かった事も、ただ一言。「過ぎたるはなお及ばざるが如し」やり過ぎはその本質すら汚してしまうのだろう。 鑑賞後のモヤモヤが消えないので、5点という評価でしかない。着眼点や行動自体は面白いだけに、非常にもったいない作品である。[インターネット(字幕)] 5点(2010-02-18 13:00:23)《改行有》

14.  カタコンベ 《ネタバレ》 今からちょうど2年前。 年に映画を2,3本しか見ない友達に強く誘われて見る羽目になった映画でした。 私は、何故だか解りませんが、この映画を見てはいけない気がしていました。 おそらく、本能がこの映画に対して回避命令を下していたのでしょう。 危険すぎる賭け…いや、私には負けが見えている賭けでした。 私は遠回しに、優しく、彼女にこの映画の危険性を訴えました。 「多分だけどね、この映画はちょっと地雷があるというか… ほら、折角楽しく遊んでるんだから、気持ちが良くなる映画の方が良いと思うんだ! これは今見なくてもDVDとかで良い気がs」 『カタコンベ、大人2枚』 私の言葉は彼女には届かなかったようです…残念。 鑑賞後、劇場を無言で後にした彼女と私。 トイレに行こうと提案した私に彼女も同意し、そしてようやく口を開いた彼女が言った言葉は、 「人の忠告は聞くべきだということが、この映画から得た教訓だ」でした。 私たちは強く握手をし、さらに友情が深まったことを確認しました。 この映画は、友情・愛情への副効用が発生することがありますが、ごく稀です。 『副作用の危険性に対する挑戦』といった行為に関しても、自己責任でお願いします。[映画館(字幕)] 2点(2009-10-25 20:50:27)《改行有》

15.  ノッティングヒルの恋人 《ネタバレ》 初めてこの作品を見たのは10年前で、私はまだ高校生でした。当時の私は「こんなのありえない(笑)」と嘲笑していたのを覚えています。しかし、改めて鑑賞した今日、私はこの映画が大好きになってしまいました。 王道のラブストーリーです。世界的スター女優と街の小さな本屋さん。住む世界が違う二人が出会って恋に落ち、多くのすれ違いや波乱を乗り越え、最終的には結ばれる、という王道中の王道。初見から10年が経ち、私も多少の酸いも甘いも経験をしたからでしょうか?この映画が、ただ惚れた腫れたばかりを描いた作品ではく「人生の理不尽さ」や「生きていくことの苦しさ・難しさ」なども訴えていたことに気がつきました。 登場人物は皆それぞれに悩み、悲しみ、苦しみ、人生の辛酸を舐めています。人間は歳を重ねる毎に経験値が上がります。しかし、悲しいかなそれら全てがプラスになるとは限りません。過去の決断が正しいものであったと、誰もが信じている…いいえ、信じたいもの。それが自分の夢や希望に沿った決断であればあるほど、失敗とは考えたくないものです。それでもつまづいて、過ちを犯すのが人間なのでしょう。 けれど、本作に暗い空気は漂いません。それはきっと、登場人物たちがそれぞれの経験を活かし、時と共にそれぞれの方法で未来を創り出しているからなのかもしれません。しかも、それを自分の為でなく誰かの為に出来ていることに、大きな意味があるのです。自分にとっては無駄な経験でも、それが思わぬところで誰かの役に立つこともあるのです。そうしてまた自らも成長を重ね、過去とは違う自分になれたとき、運命の女神は微笑みかけてくれるのかもしれません。 鑑賞後は主役の二人だけではなく、彼らを取り巻く人々すべての幸せを願う私がいました。脇役の人たちの幸せまで願わせるラブストーリーとは、なんて素敵なんでしょう!10年の歳月を経て、素直な心を取り戻させてくれたこの映画に、私は今後も愛を注いで行くのだと思います。 <2018年12月追記> エルビス・コステロの「She」って本当に名曲ですよね。彼の美しい声と優しいメロディーだけでも癒されますが、愛に溢れた歌詞がまた本作を思い出させてくれて、聴いてると自然と涙がこぼれてしまいました。名作に名曲あり、ですね。[DVD(字幕)] 10点(2009-10-21 22:52:18)(良:2票) 《改行有》

16.  遊星からの物体X 《ネタバレ》 まさかSFモノがこんなに楽しいとは思いませんでした。 最後までラストが予測できず、食い入るようにして息を呑みながら鑑賞していました。 作品全体を通じて感じたのは、微妙で不気味な距離感から生まれるリアルさ。 20年以上も前の作品(私と同い年…)とは思えないほどの映像演出と迫力には脱帽です。 当時のCG技術や特殊効果を以っての出来栄えなのだと思うと、本当に制作陣には敬意を表したいと思います。 断片的に明らかになって行く”Thing”の正体は、未知なる部分とのバランスが常に不安定で、とてもスリリング。 誰が”Thing”に侵されているのかも判らず、いつ自分が侵されてしまうかも分からない恐怖。 仲間を信頼出来ぬ悲しさ、強まる猜疑心、掻き立てられる負の想像力、狂気、暴走。 彼らを纏う恐怖という空気は、果たして”Thing”によるものなのか、人の狂気によるものなのか。 極限に陥った時に人間が取るであろう行動は、非常に泥臭く生々しいです。 その人間臭さがしっかり描かれたからこそ、終盤に彼らが取る行動と決断に大きく衝撃を受けました。 彼らは、単なる英雄である事を望んだのではない。 ”Thing”に侵された現状を目の当たりにしたからこそ、『人間としての尊厳』を保ったまま死にゆく事が出来たのかもしれません。 そして、音楽が最高に良かったです。 ラップ音のように不気味で不快感な高音や、焦燥感を煽るような鈍い低音。 クライマックスでは高揚感を最高潮に導きつつ、幕引きはあくまで静かに終わる上品さ。 誰かと思えばモリコーネ。 大変納得致しました。 [DVD(字幕)] 9点(2009-05-26 15:17:40)《改行有》

17.  グラン・トリノ 《ネタバレ》 「贖罪」と「命の清算」という言葉が、私の脳裏に焼き付いている。この映画には、嘘がない。 この世から差別は無くならない。侮蔑は人間の真理でもある。偽善は欲望の恰好の隠れ蓑になる。誰の心の奥にもある感情であり、消すことは出来ない。人々は軋轢を生まず平穏な社会生活を送るため、それらを露見しない。 主人公のウォルトは、悪い人・物・事に対しては嫌悪感を露にして皮肉たっぷりに断罪するが、その逆に対しては素直に評価して敬意を表する。善悪の分別が付いているからこそ出来る芸当であろう。善悪の境界線が曖昧になった現代人には、見て見ぬフリをするしか逃げ道が無いのだ。 ウォルトは恐らく、妻が死んだ時点で自らの死に方を探していたのではないか。彼は戦争での行為を長い間悔い、その罪と罰を背負い続けている。彼にとって問題なのは「命令されずとも進んで殺していた」こと。それでも彼が生きてこられたのは「俺は世界で一番の女と結婚した」と豪語する妻の存在があったからこそだろう。しかし、その妻が世を去り、病魔も身を潜め、生きる意味が最早「無」に等しいと感じた彼は『死に方を探す為に生きていた』のではないかと思う。 そんな時に出会った隣人たちに当初は差別と偏見しか抱かなかったものの、次第に心が通じ合っていく。「どうにもならない身内より身近に感じる」と言う彼の表情には、なぜか悲しみの色は見えない。 深まる少年との距離や交流は、疑似の父子関係に似たものがある。”息子と上手くいかない父”による”父がいない息子”への、最期の子育てなのかもしれない。しかし、いつの世も社会の屑は存在し、人々を脅かし、牙を剥く。誰も予想しない最終手段に出たウォルトの行為は、まさにキリスト教における『自己犠牲の精神』だ。彼は最期の最期で、自らが背負い続けてきた罪と罰を命を以て清算し、神に赦されたのだ。ライターに火を灯そうとしたのは、一つの命<ウォルト>が終わると同時に、新たな命<タオ>が芽吹く瞬間でもあったのだろう。 ウォルトから譲り受けたグラン・トリノに乗るタオの表情は、切なくも優しい。一世を風靡した車の持ち主の魂と意思は、きっとこの少年に受け継がれたはずだ。この映画に出会えたことに、私は心から感謝を述べ、最大の賛辞を送りたい。[映画館(字幕)] 10点(2009-05-25 13:45:06)(良:3票) 《改行有》

18.  ザ・ウォッチャー 《ネタバレ》 「史上最も美しい殺人鬼」がキャッチコピーだと思いましたが、目も当てられないほどのキアヌの姿がそこにありました。アップで映る度に憐れに思えて、絵文字の(´・ω・`)ショボーンみたいな顔になりました。 しかし、そんな映画でも見せ場はあります。次世代の到来を感じさせるキアヌのダンスに、どうぞご注目ください。その姿は涙を誘います。色々な意味で。 ジェームズ・スペイダーも歳とったなぁ。[DVD(字幕)] 3点(2009-04-16 17:42:14)《改行有》

19.  陽だまりのグラウンド 《ネタバレ》 鑑賞前は、ダメ男が子供たちと野球を通じて自分を見つめ直す、よくあるドラマだろうと高を括っていました。 しかし実際はお涙頂戴でも無く、子供をダシに感動を仕立てた安っぽいドラマでもなく、治安の腐敗、殺伐とした街、エゴに塗れた大人たちなど、荒廃した世界を映し出したリアルなドラマだった。 主人公は堕落したダメ人間の典型だが、そんな自分を嫌悪しつつ、そのぬるま湯から簡単には抜け出せない様子も窺える。 これはつまり、人間の根本的な弱さと、大人に成れば成るほど堕ちた時の絶望感が大きいのだ、ということを意味しているように思う。 しかし、どんな人でも変わることが出来るはずだ。 その代名詞として、愛や子供という純粋で無垢な存在があるのだろう。 綺麗事と言われるかもしれない。 だが、こんな時代や環境を恨む事無く、真っ直ぐ懸命に生きようとする子供たちの姿を前にして、自らの荒んだ生き方をどうして恥じずにいられる? 愚かな自分でも受け入れようとしてくれている人を前にして、どうして変わる事を恐れる必要がある? どんなに小さくても、自分が変わる為のキッカを何か一つでも掴めたか否かで、その後の人生がいくらでも変えられる事を、この映画は教えてくれる。 しかし、理不尽なこの世界。 生と死の前では、人はあまりにも無力なのだという事を感じざるを得ない出来事に、言い知れぬ悲しみを感じる。 目を背けたい現実を受け止めながら進むのは辛く苦しいが、人間として大きく前進する為の大切な課程であるのだろう。[DVD(字幕)] 6点(2008-06-16 22:18:52)《改行有》

20.  プラダを着た悪魔 《ネタバレ》 この作品の人物たちは、いかなる職種・業務であろうと、自らの仕事に誇りを持っている。世界的デザイナーに多大なる影響力を持つミランダ、彼女に憧れ自らの身を削り仕えるエミリー、有能な片腕であると同時に彼女の駒になる事も厭わないナイジェル。彼らは自分の望んだ道を歩み、最大限の努力をし、成功というゴールに向けてひた走っている(来た)。しかし、努力するだけで成功するほど世の中は甘くない。ミランダは生涯の伴侶(愛)、エミリーは自らの身体(健康)、ナイジェルは才能の開花(独立心)。成功に向けた努力の影には、常に何らかの犠牲がある。 序盤のアンディは、慣れない仕事やミランダのトンデモ要求に奮闘しているように見える。しかしナイジェルは言う。「君は努力をしていない、愚痴を並べているだけだ」と。その『仕事自体を好きになろうとする努力』をしないで、どうして全力を注げる?どうして努力が周囲に伝わる?という、核心を衝いた台詞である。その後アンディは、周囲からも一目置かれるほどの変化を遂げる。彼女は『自分が変われば周りも変わる』を体現したのだ。 しかし、順調な仕事とは裏腹に不調なプライベート。アンディの恋人ネイトは訴える。「自分が愛する人々、自分を愛してくれる人々、大切な人や物を犠牲にし、自分自身を変えてまでする仕事が、君にとってどれほど価値があるのか?」と。それぞれ価値観は違って当然、だからアンディとネイトの考えは、どちらも間違っていない。アンディとは真逆の「ネイト的価値観を持つ層(鑑賞者)」にも共感されるよう、間口を広く取って訴える製作の姿勢には好感を覚える。 最終的にアンディが下した決断は、社会に生きる人々にとっては憧れに近い形だ。好きな仕事をし、大切な人との関係も維持する。しかも、急な去就にもかかわらず上司は部下の実力を認め、活躍に期待を込めている。何て恵まれているのか!しかし、これもまたアンディの努力によって勝ち取った結果なのでしょう。 誰もが皆、表舞台に立つために裏で様々な画策を練っている。仕事をするのが人間同士である以上「人と人との繋がり」で仕事は成り立っている。それが過言ではないことを、この映画は改めて教えてくれた気がする。年齢・立場・環境によって感想が変わっていく作品だと思うので、数年後にまた見直してみたい。[DVD(字幕)] 8点(2008-06-16 20:19:00)(良:3票) 《改行有》

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