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プロフィール
コメント数 1200
性別 男性
ホームページ ないっす!!!
年齢 60歳
自己紹介 客観的に分析したようなもっともらしいレビューって、実はちょっと地頭よければ誰でも書けちゃうわけで、結局ありきたりな物になりがちです。
別に映画評論家でもない1個人としては、個人の感性や主観、あるいは体験を元にしたその人しか書けないレビューの方がよほど価値があるように思うのです。
もちろんそれが、事実誤認やヘイトレベルの差別や偏見に寄って立つものであれば問題ですが、しかしその人しか書けないレビューというのは必ずあるわけで、そういう個人的な感覚や体験を元にした主観的なレビューは、いかにももっともらしいありがちなレビューよりよほど価値があるし読んでて面白いんじゃないかと思う今日この頃。(でも自己陶酔溢れるポエムみたいなのは…)
好きな言葉は「恋」 です。

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【製作国 : ドイツ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
評価順123
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1.  セルラー 《ネタバレ》 テレビ東京で放送されてたので何年かぶりに再見。 いや、ほんと~にこの映画が面白いって事を再確認しました。 という事でレビューを書き直します。 この映画の魅力は緻密でよく練り込まれたスピーディな脚本とそれを生かす細やかな演出にあります。 たとえば、ジェシカの家を訪ねて撃ち合いになったあとのボブムーニー巡査部長、撃ち合いの途中で金魚鉢を囮に使うわけですが、その後の救急車のシーンでブランデーグラスに入った金魚を片手に持ってます。 撃ち合いで使ったささいな小道具をしっかりとユーモアの小ネタとして拾いつつ、この巡査部長が優しくて頼りになる人なのを表現してるわけですね。 これはほんの一例ですが、このような細かい配慮が映画全体に行き届いているおかげでこの映画がB級の枠を超えた傑作になってるんだと思います。 並のB級映画のようなとりあえず撮って編集しとけ、的な要素はこの映画にはありません。 94分の短い映画ですが、製作サイドの細やかな配慮を下敷きにしながらストーリーが突っ走っていくため、観客は途中で飽きる事なく最後までノンストップで楽しめるわけです。 それにしても、ほんとこれだけちゃんと練り込まれたシナリオの娯楽映画って、他にそうそうないと思うんですよね。すんばらしいです。 あと、今この映画を見直すとなかなかの豪華キャストでびっくりします。 主役のチャラい兄ちゃん(しかしやるときはやる頼れる男)役は今やキャプテンアメリカだし、他の顔ぶれを見ても主役級が結構います。ちょい役でも後でそれなりの映画でそれなりの役をやってる人がちらほらいるし。 B級だとなめてかかると意外なほどの豪華キャストにびっくりするはずです。 そして、前回のレビューでも書いたビーチのシーンのビキニの尻のえろさ。 日本人には残念ながらほとんどいない白人女性特有のプリプリした尻の魅力はやはり素晴らしいものがありました。 映画の本筋とはほとんど関係ありませんが、ビバ!![CS・衛星(字幕)] 9点(2014-04-29 08:47:20)(笑:1票) (良:1票) 《改行有》

2.  イングロリアス・バスターズ 《ネタバレ》 5章に分割して、章毎に描き方(雰囲気)を変えて飽きさせずに最後まで魅せてくれるのはまさにフランス料理のコースのよう。 とはいえ、全体にゲスいタランティーノ感満載なので、コースと言っても高級フレンチではなくわかりやすいビストロのそれ。 で、この映画の主役ってハンスランダ大佐ですよね、1章から5章まで大活躍で、キャラ立ちすぎ。 と思ったら、これでアカデミーとか取ってるんですってね、奥様。なんか納得ですわ。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2014-05-21 18:48:44)《改行有》

3.  クラウド アトラス 《ネタバレ》 「リンダリンダリンダ」のあの娘がねぇ…、というのが一番の感想。複数の物語が全体として一つの話を…というのはときどきあるタイプなわけですが、この映画は、6つの物語の温度差というか毛色がまるで違う上に個々のストーリーの関連性も薄い(というかほとんどない)…そのくせ全体として一つのテーマを語っているというものすごく難しいタイプの映画になっています。ある物語の中で別の物語を比喩する形で「ソイレントグリーン」ネタを口走らせたり、ほとんど関係ないようで微妙に話をからませるという付かず離れず感が絶妙で、個々の話をとりあげるとありがちで平凡なストーリーばかりなんですが、その6つが組み合わさる事で無類の面白さを発揮させています。 しかもこの映画はスターシステムを採用していて6つの物語に出演する役者は基本的に共通なのですが、その配役がすごい。あえてやってるんでしょうけど、人種差なんかおかまいなし韓国人→白人役、黒人→ユダヤ人役とか普通。性差の壁すら越えて男性に女性役させちゃうとか、ある物語の主役を別の物語の劇中劇で別の人に演じさせるとか。この映画の魅力はこのスターシステムのおもしろさをおいては語れないでしょう。 とにかく「よくこんなの撮ったよねぇ」というその心意気に8点です。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2014-01-18 16:38:44)《改行有》

4.  シカゴ(2002) 久しぶりに素敵なミュージカル映画を見ますた!  僕の中でミュージカル映画ってのは70年代までの傑作の数々で止まっていたんです。  なんつーか、「かつての名作をしのぐものなし」というかそんなイメージ。 ミュージカル映画というジャンルを「古き良き時代の映画」と無意識にカテゴライズ していたのかもしれません。  でも、映画の発展とともにミュージカル映画もちゃんと発展してたんですね。  そもそもミュージカルという物自体、普通の人々が劇中でいきなり歌い踊り出すという点で相当に胡散臭い空気をかもし出すものであるわけですが、 この映画「シカゴ」に関しては、胡散臭いキャスティング、胡散臭いストーリー、胡散臭い時代背景、等々が、 その胡散臭い「ミュージカル映画」という枠組みに見事にマッチングして、大変すんばらしいものになっております。この映画には私からこの言葉を捧げます。→   *ビバ!* 8点(2004-04-26 10:27:43)(良:1票) 《改行有》

5.  ワルキューレ 非常に地味に丁寧に史実のヒトラー暗殺映画を描いた映画です。 この手の「実話映画」で問題になるのは最初から結果がわかっていることです。 戦争中に何度も計画されたヒトラー暗殺計画が成功していないのは誰しも知っている事なので、この映画の結末も誰でも想像できます。 結果が分かったストーリーを2時間見せられるのってどうよ?という事です。 この手の実話物の最高傑作は「ユナイテッド93」だと思いますが、あれは映画的な脚色を極力減らしたからこその緊張感がありました。 この映画の場合、娯楽映画としてのスタイルをとりつつ実話を描く、そういう意味では非常に上手に映画として作られているとは思いますが、結果としてやや中途半端になってるな、と、そう感じました。 また映画のあとにwikiを確認してトム・クルーズ演じる伯爵大佐が、実際にどういう人でどういう評価を受けているかを勉強できた事は収穫かなと思っています。 映画用の脚色したスタイルかと思いきやリアルにあの姿だったんですね。なるほど~[インターネット(吹替)] 7点(2023-10-09 13:36:05)《改行有》

6.  キングダム/見えざる敵 午後ローで「地上波初放送」と謳って放送されるのを知り、そういえばこの映画って自分はどんなレビュー書いてたんだっけ…とこのサイトを見たらレビューが無い。 どうやら観たときにレビューを書いてなかったようで… 想像するに、あまりにいつものピーターバーグっぽい70点映画で特に書くことがなかったからだと思われます。 ほんとピーターバーグの映画って、オオハズレもないんですが、遊びが少なく面白みも少なく、60点~70点の映画ばっかなんですよね。[インターネット(字幕)] 7点(2020-09-10 21:13:59)《改行有》

7.  ジーパーズ・クリーパーズ 《ネタバレ》 ジーパーズクリーパーズ、昔テレビで深夜やってたのを適当に流し見したことがあって、あらためて観るつもりはなかったんです。 でもまぁちゃんと覚えてないし有名だし、観てみるか…とアマプラで観たわけですが… なんと記憶にある映画と違う映画でした。 あらすじで調べてみると私が観た事あるのは2作目のヒューマンキャッチャーの方で、なんと1作目は初見だったのです! という事で1作目。 前半サイコキラーだと思わせといて後半のモンスターでがっかり…といわれる事が多い本映画ですが、いや私後半も面白かったんですが… そもそも沢山あるサイコキラーものって、ほとんど常人ばなれした能力を発揮して追いかけてきたりするのが多いじゃないですか。 いくら逃げてもなぜか追いかけてくるとか、なぜか待ち伏せされてるとか、すごいけがしても死なないとか、ありえないらい力が強いとか… そもそも人間とは思えない能力を発揮してるわけですよ。 この映画の冒頭部が似てると言われる「激突」でも、あのドライバー、追跡も待ち伏せも自由自在です。 広いアメリカの数多ある道路であんなの不可能ですから、あれも一種のモンスターです。 そもそも最後まで姿をみせないわけですから、ほんとにモンスターだったのかもしれません。 だったら、それがほんとにモンスターであっても別にいい…というかもう一緒でしょ、と。 羊たちの沈黙で皮剥いでたのも、目がほしいから目玉食うのもういっしょでしょ、と。 そう思ってしまう今日この頃です。 「後半がB級ホラーになってて残念」というレビューもどこかでみたのですが、そもそも最初からB級だよ!前提間違ってるよ!と。 姉弟の行動がホラー映画でよくあるダメな方向性なのは…映画内で姉が自己ツッコミしてたくらいで(あんたそれホラー映画で死ぬ人がやる奴だよ、と)自覚はあるようですから、もう許しましょう笑 あとお姉ちゃんが美人で好みです、うん。[インターネット(字幕)] 7点(2020-08-27 13:27:59)(良:1票) 《改行有》

8.  ドラゴン・タトゥーの女 《ネタバレ》 原作未読、オリジナル未見です。 見た後で知ったんですが、これリズベットが主人公のシリーズ物なんですね。 さてさて、映画を観ていれば殺されたと言われている娘が生きているのは割と序盤で気づきますし、そうなると親類と一切連絡をとらないロンドンの彼女がその正体なんだろうなぁ、という事も想像できますから、それが解き明かされるところまでは「まぁそんな感じだよね」という予想の範疇の展開でした。 予想外だったのは、事件が解決した…と思われてからで、映画中では短い時間ながらリズペット大活躍であれよあれよと20憶ユーロを手にいれちゃうわけです。 (ちなみにそのために投資だと称して5万クローネを借りますが、これ日本円で60万円くらいですね。投資効率いいな!) リズペット、いわゆる「天才サヴァン」キャラで、ドラマや小説にちょくちょく出てくるステレオタイプなキャラなんですが、それにしてもスーパーマンすぎます。 すげーな、リズペット…と思って見ているとラストでまさかの展開。 なるほど(軽めにいって)情緒不安定なお嬢さんですから、ちょっと気に入らないとあぁなっちゃうわけですね。 それにリズペット主役であれば、彼との関係もあそこで終わらないと次に続きません。 一見ダニエルクレイグの映画かと思わせといて(だってポスターというかパッケージ写真もそうですよね)、実は終始リズペットが主役だという、そこが個人的には一番びっくりした、そんな映画でした。[CS・衛星(字幕)] 7点(2018-03-01 14:50:43)《改行有》

9.  ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い 《ネタバレ》 結婚式を翌日に控えた朝、皆の前から忽然と花婿が消える。 なぜか前夜の記憶が全くない男たちに突然襲い掛かるトラ、謎の赤ん坊の出現…いったい彼らに何が起きたのか? 部屋に残されたいくつかのヒントをもとに徐々にその秘密を解き明かしていくスリリングなミステリー。 突然起きる中国マフィアとの抗争、謎の美女との激しいロマンス、宿命のライバルとの対決… 次々と襲い掛かる苦難にも負けず徐々に真実に迫る彼らだが、タイムリミットは刻刻と迫っていた。はたして? と、そんな感じのミステリーサスペンス映画(書いた内容自体はわりと事実) こういうアメリカっぽい馬鹿映画は苦手なんですが、この映画は面白いです。 日本人にはあまり合わないタイプの映画で、当初これが日本では公開予定はなくビデオスルーの予定だったのもわかります。[インターネット(字幕)] 7点(2018-01-18 14:57:44)(笑:1票) 《改行有》

10.  エスター 《ネタバレ》 映画の序盤でババくさい服を着てるエスターを見て「これ、実はこの子が40歳とか50歳だとかいうオチだぞ」と適当な事を言いながら観ていたのですが、いったんそう思っちゃうと実際このエスターが40歳かそれ以上にしか見えなくなってくるから恐ろしいものです。 という事で、私、映画中「実はこの子は40歳過ぎのおばさん」という目線で映画を観ていたわけなんですが…結果はご存知の通り。 「33歳です」 えええ!若すぎない?? 33歳であのババくさいドレスはおかしくない? すでに勝手に40過ぎだと思ってた自分は、エスターが若すぎる事に衝撃を覚えたのです。 いやそこじゃなくて、まさか自分の適当な予想が正解だったなんて!、と、本来そっちに驚くべきだったんですが、すでに自分の中で勝手に40過ぎだと思い込んでたので、逆に若すぎる事に驚いてしまったわけですね。 ある意味衝撃の映画でした。 さて演出面、地味でジワジワくる映画にも関わらず、特に序盤、ホラーっぽい音や鏡の定番演出で無駄に脅かす安い演出はいかがなものかと思いつつ、しかしそういう小技が地味に恐怖心を高めてくれているのも確かで、中盤あたりではすでに「かなり怖い」気分になってました。 実際、エスターがたとえばシスターを殺すときの「やるときゃとことんやる」姿はガチで怖く、これ、数あるサスペンスホラーの中でも相当怖いレベルの映画になっていると思います。 個人的には、やや地味すぎてかったるい展開が自分好みではない事と、何より(偶然ですが)オチが予想できた事であまり高い評価にはならないのですが、一般的にはこの映画がサスペンスホラーとしてかなり高く評価されている事は至極当然だと納得できる、本当にかなり怖い秀逸な映画だったと思います。[インターネット(字幕)] 7点(2018-01-03 02:22:58)(良:1票) 《改行有》

11.  ザ・ドア 交差する世界 《ネタバレ》 ちょうちょが出てきて過去へ通じるトンネルへ…とくると、バタフライ効果的な過去改変ものかな…と思わせるわけですが、実は全然そうじゃないというのがこの映画のキモ。 何度も映画化されているフイニィの「盗まれた町」やウルトラセブン47話「あなたはだぁれ」のような「いつの間にか周囲の人がよく似た別の人に入れ替わっている」という「ジワジワくる侵略物」なのです。 侵略者が未来の地球人という意味では「宇宙戦士バルディオス」あたりと同じだと言えなくもありません。 で、それだけであれば先に書いたタイトル以外にもすでに多数の作品があるわけで今更めずらしいテーマでもないのですが、この映画が変わっているのは、それを侵略者側から描いている事。 といっても侵略者側にそんな意識はあんまりないわけですけどね。 そしてこれタイムトリップもののように見えますが、構造的には「5年時間のずれたパラレルワールドがトンネルでつながっている」ようなものだと思います。 時間のずれたパラレルワールドがつながる…というと最近の「僕は明日昨日の君とデートする」なんかと近い構造ですね。 実際、邦題も「交差する世界」ですし。 で、この映画の中では5年進んだ別の世界から来た人達が、自分の過去をやり直すべく5年前の自分を殺して入れ替わっていくわけなんですが…ちょっとツッコミどころが多すぎる気がします。 そもそも日本人的な感覚で、いくらなんでも5年前の自分をさくっと殺して入れかわるなんて選択そうそうしないように思います。 しかしこの街の人は違う。ほとんどの人がバリバリ過去の自分を殺して入れ替わっていきます。ドイツ人のメンタリティってそうなの?怖いんだけど! もう一つ、5年と言えばかなりの時間。 35歳の自分が30歳の自分と入れ替わるわけです。 5年ですよ? とても親しい人に対してごまかせるとは思えません。 5年はそうそうごまかしのきく年齢差じゃないよ、と思うんですが…しかし、この映画ではほとんどバレずにバリバリ入れ替わっていくわけで、え、ドイツ人は年齢差とかわからないものなの? 根本的な疑問として、あのトンネル、車で壊れるくらい物理的なものみたいだけど、どういう構造でつながってんのよ?とかね。 まあ設定だけ見ればいろいろ突っ込み放題のこの映画ですが、結局のところSFなどではなくただのファンタジーなわけです。 設定はあくまでもドラマを構成するための材料にすぎず、先にタイトルを書いた「僕は(略)デートする」などと同様「話を面白くするために都合よく構築された設定」にすぎないわけです。 ですから、この映画を観るときそこに気をとられたら負けなのです。そこは話を作るためのご都合主義で作られた設定にすぎないわけですから。 この映画の見どころは、人間のいろいろな感情、こういう状況に追い込まれたときの人の心の動き、そのとき自分はどうするのか…という人の心に焦点をあてたヒューマンドラマにあります。 そういう観点で映画を観ると、そこはシリアスによく描かれている映画だと思います。シリアスすぎて遊びが少なく観ていて少々疲れるのが難ですが。 そして、それを象徴するのがラストシーンの「自分の判断が正しいかどうか全然わかんなくて座り込んだあとそっと手を触る微妙な関係の元夫婦」というエンディングだと思います。 結局、人間が生きるという事は毎日何か選択を続けていくという事なのです。 そして何を選んでもそれが正解かどうかは誰にもわからないわけで、5年前に都合よく戻っても結局何が正解かは人間である以上やっぱりわからないのです。 そのむなしさを象徴するのが先の意味深なラストシーンなわけですね。 地味ですが真面目に作られていてよくできた映画だと思います。[地上波(吹替)] 7点(2017-08-05 17:21:18)(良:1票) 《改行有》

12.  M:i:III 《ネタバレ》 普通のシリーズ物は、シリーズ中に監督が変わっても監督の色を出しつつ映画自体の雰囲気はある程度共通にするようなもんだけど、この劇場版スパイ大作戦は全然そんな事はない。 1作目のデパルマ、2作目のジョンウー、そしてこの作品のJJエイブラムスと毎回監督が変わりその都度、全然違う映画になってしまっている。 1作目は有名作品の映画化という事で渋く堅実なスパイ映画、2作目では一転して安っぽく勘違いしたスタイリッシュさ(自称)を前面に出したゴミ映画、そしてこの3作目はJJエイブラムらしいわかりやすいハリウッド的娯楽映画に。 で、どれが一番この映画らしいかといえば、やっぱり本作だと思う。 そもそも21世紀の時代にいまさら勘違いした肉体派スパイ映画をやる時点で、シリアスに作ってもしょうがないわけで娯楽映画に徹するのがやはり正解。 一方で2作目のようにストーリーなんかないも同然のような作りにされてしまうと逆にスパイ映画としての必然性を失ってしまうわけで。 過去の2作を踏まえて娯楽映画としての絶妙なバランスで作られてる本作は、ここまでのMIシリーズでは最高だと言ってほぼ間違いないと思う。 という事で、このシリーズはこの3作目までを評価する分にはこの作品が最高なわけだけど、この後、この作品の監督陣が製作に回りそして監督がピクサー監督に代わった次回作ではさらなる高みを目指す事になるのである。(いや、高みってのは違うか) アニメ監督が実写撮って面白いってのは、この後のシンゴジラの庵野の先駆けともいえる…ってそれは4作目のレビューで書くことです>自分[DVD(字幕)] 7点(2017-06-27 09:38:52)《改行有》

13.  アイ,ロボット 《ネタバレ》 ロボット三原則を生み出した事であまりにも有名なアイザックアシモフ(正しい発音だとアジモフ)の小説「アイロボット」を元に映画化したのかと思いきや、なんと「ロボット三原則」というキーワードだけ使った完全オリジナル映画。 実際、映画を観てるとアシモフ先生だったらこんな話は絶対書かねーwという、この手のSF映画で超ありふれた「賢すぎる人工頭脳反乱もの」。 (アシモフ先生はミステリ作家でもあったのでこういう謎の殺人事件は「裸の太陽」のようなミステリに仕上げちゃいますから) まぁ映画の場合は地味な推理をやられてもなかなか観客は飽きるわけで、派手なアクションと展開、そしてわかりやすいラスボスという意味で、この「高度な人工頭脳反乱」物が後を絶たないんだと思うわけですが、しかしさすがにこのネタの映画はあまりに大量に作られている昨今、さすがに観客が食傷気味になってしまうのは、観客側のせいだとは言えないでしょう。 と、後半の展開にはわりとがっかりした本映画ですが、観る前の(個人的な)予想と違って映画の中盤まではかなり真剣につくられたしっかりした映画で、「あれ、これ結構おもしろいじゃん」と思ってたのは事実。 謎解きが進むほどにがっかりする展開とありがちラスボスでマイナス1点は避けられませんが、しかし予想よりずっと面白い映画だった事は確かです。 いい意味で裏切られました。 残念なのは警察の上司とかをもっと生かせなかったかな?ってとことかでしょうか。あのキャラただの無駄になってますよね。 ヒロインのブリジッドモイナハン、外見的にも、博士という役どころからも映画を観てるときはアラフォーかと思ったんですが、この映画の撮影時点でまだ32歳。 飲み会あたりで「私の歳あててみて!」と言われたら、「たぶん40近いと思うんだけど、安全考慮でここは思い切り下にふって32歳くらいで答えとくか?」と考えるくらいの雰囲気なのに、それでほんとに32歳と言われると「え、老けてね?」と思ってしまうのは避けられないところ。 日本人以外の年齢ってほんとわかんないなぁ、と思う今日この頃です。 ちなみに、女性に年齢を聞かれたときはあまりわざとらしい下の年齢を答えてもしらけるので「ギリギリありそうな範囲の下限」を答えるのがミソです。これ豆知識な。[CS・衛星(字幕)] 7点(2016-08-25 09:14:40)《改行有》

14.  Vフォー・ヴェンデッタ 《ネタバレ》 「コミックの映画化」という知識だけしかなかったので、実際に映画を観たら想像と全く違っていてびっくり。 アメコミっぽいヒーローヒロインが闘うお手軽B級映画かと思ってたら、渡邉美樹がワタミ社員にレヴォルーションされる映画なんだもの… いや面白かったです、うん。 てか私ウルトラバイオレットと混同してましたwだからそんな誤解が生じてたわけですね。[CS・衛星(字幕)] 7点(2014-07-01 18:14:14)《改行有》

15.  ヘンゼル&グレーテル 《ネタバレ》 あれから15年、魔女にお菓子を沢山食べさせられたヘンゼルは糖尿病になり、グレーテルはおっぱいがむにむに動く呪いにかけられてしまいました。 小気味よく無駄のないストーリーで結構面白い映画。まさに痛快娯楽作品といった趣で、エドワードは知り合いの誰かによく似ています。「エドワードって誰だよ?」というヘンゼルと同じ疑問を抱いた方は本編をごらんください。[地上波(字幕)] 7点(2013-10-19 22:29:35)(笑:2票) 《改行有》

16.  コンスタンティン 《ネタバレ》 コンスタンティンって、特に秘密とかあるわけではなく結局ちょっと霊感が強いだけの人間なんですよね。エクソシスト内の格で言っても最上級というわけでもなさそうだし。  その割にやたらと顔が広いのが不思議。サタンとかガブリエルとかと「ようガブリエル」「やぁルシファー」と普通に挨拶するって人間にしては相当顔が広いと思うんですが.. とか書きつつ、意外と面白かったです、これ。 話つぢつまあわないとことか沢山あるんですけど、それもオッケー。ガブリエルが天然キャラなのも笑える。 [DVD(字幕)] 7点(2005-12-20 14:58:22)《改行有》

17.  レッド・ドラゴン(2002) 普通に良く出来たサイコサスペンススリラー映画。 「羊」の映画自体に特に思い入れがない私としては普通に面白く見ることができた。 ..最後のシーン、個人的にはちょっとアザとすぎるような気がしたが....ま、シリーズ物のフアンへのサービスとしては これくらいやっていいのかなと。 7点(2004-07-12 11:10:59)(良:1票) 《改行有》

18.  ラッキーナンバー7 《ネタバレ》 不勉強のため、これだけ豪華キャストの映画の存在を知りませんでした。 ちょうど仕事がめちゃくちゃ忙しくて毎月残業3桁時間が年単位で続いてた頃の映画なんでしょうがないかな、と思いつつ… たまたまテレビでやってたのを観たわけですが、非常に手堅くまとまった巻き込まれ系サスペンス系映画だと思いました。 しかしあまりにも手堅すぎるため「冒頭の競馬八百長の前フリは何なの?」と気になるとそこから「それから20年…じゃ多分こいつがそのとき生き残った子供とかでこいつらが胴元で…」と容易に想像できるわけで、しかも結局「まさにそうだった」というオチだったので…子供の頃スティングを初めて見たときの残念感を思いだしてしまったわけです(スティングは初見時のクライマックスでオチが読めちゃったんですよね。おかげでがっかりの記憶しかない) まぁ今見ると、ジョシュハートネットとかルーシーリュウとか2000年代前半に一時的に人気が出た人たちがメインを張っててそういう意味で時代を感じて面白かったですけどね。 あと見落としかもしれませんが、結局殺し屋はなぜ子供を殺さなかったの?気の迷い? もう一点、邦題は「スレヴィン」を似た語感の「セブン」にわざわざ置き換えてるんですが…これはなぜなん??[地上波(吹替)] 6点(2022-06-29 11:04:20)《改行有》

19.  カット/オフ 《ネタバレ》 あちこちで「拾い物のサイコホラー」みたいな評価がされてるようなので観てみました。 このジャンルの映画は本当に沢山製作されていますから、新しく作るとなるとどんどん凝った内容にいかざるを得ないのはわかるんですが…さすがにこれはちょっとやり過ぎ凝り過ぎでしょう。 たとえばリンダの冒頭のシーンは導入部として観客をミスリードさせ、かつリンダという人物の状況説明になっていて、製作サイドとしては「うまく作った」つもりなんでしょうが、ぶっちゃけいらないと思うわけですよ。いきなり解剖室からはじめた方が客の引き込みとしては絶対いいと思うんですよね。 リンダについては「ジョギング中にたまたま通りすがっただけ」みたいな感じで作劇上も全然問題ないはずで、ここに「元カレからのストーカー行為で逃げてる」みたいな設定をいれちゃうから「盛りすぎ」になっちゃうわけです。実際この元カレ、話に全くからみませんし。 全編がそんな感じの「意味のない凝り方」に満ちているので、映画の半分もいくと食傷気味でイヤになってきます。 とにかく「凝りすぎ」「やり過ぎ」。そのせいで当然ツッコミどころも多くなるし、その際たるものが「いくら電話で言われてもリンダが解剖なんかしないでしょ」という点。 さらに「スマホで写真撮って送れるでしょ。つか写真撮れるスマホもってないのは作劇上のご都合主義かよ」とか、とにかく「そこがないと映画が成立しない」ような点が軒並みご都合主義的で強引に「そういうもの」ですまされちゃうんですよね。 それはダメだ。 今やこのジャンル「普通の(猟奇犯罪的に普通の)」ストーリーじゃもたない…というのもわかるんですが、だからと言って非現実的なレベルでやりすぎこりすぎにされても観てて冷めてしまいます。 あと普通だったら黒幕的立ち位置でずっと映画に出てるインゴルフ、この手の映画を見慣れてる人なら「黒幕は絶対こいつだよね」と思うキャラで、実際私もずっと「こいつが黒幕」だと思いながら見てました。 で普通の映画なら最後に「俺が黒幕だ」となるわけですが…この映画ではラスト前にあやしいカメラワークでインゴルフの後ろ姿を追うシーンを長々と見せるだけで終わらせてしまいます。 ここ怪しい効果音(BGM)もついてますから、確実に「こいつ黒幕」「これから何かあるぞ」を意味してるシーンなんですが… 結局、詳細は何もわからないまま観客は放り出されてしまうため「えええ」って思いが抜けません。これがこの映画一番の「無意味な凝り過ぎ」の典型かもしれませんね。[インターネット(字幕)] 6点(2022-05-08 15:03:04)《改行有》

20.  パニッシャー(2004) コミックの映画化というと原作を意識しすぎて異常にキャラが濃かったり漫画ぽかったり話がなんか普通の映画ぽくない奴が多いんですが、この映画はちょっと違います。 言われないと「コミックの映画化」だと気づかないくらい、わりと普通のクライム映画になってるんですよね。 逆に言えばキャラがイマイチ立ってない…ともいえるんですが、ごく普通に楽しめるクライム娯楽映画として十分な仕上がりです。 少なくとも同原作で先に映画化されてるドルフラングレンのパニッシャーよりは格段に出来がいいと思うんですが、しかしこのサイトの平均点ではこっちの方が点が低いのです。 両方観た事ある人が少ないからというのが大きいんでしょうが、比較すればこちらの方が出来がいいのは明らかだと思います、はい。[地上波(吹替)] 6点(2020-09-26 19:17:48)《改行有》

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