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プロフィール
コメント数 450
性別 男性
自己紹介 大阪府出身、岡山県在住、阪神・下柳と同年月日生

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【製作国 : 韓国 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
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1.  LOFT ロフト(2005) 持続した画面に出入りする豊川と西島の緊迫感、窓から差し込む光と手前の闇のコントラスト。黒沢清が冴え渡る。[映画館(邦画)] 9点(2006-09-30 09:48:40)

2.  グエムル/漢江の怪物 《ネタバレ》 生きるとは食べること。本能的な機能に擦り寄れば、生きるとは食うこと。グエムルはなんのてらいもなく人を食う。パク一家はインスタントラーメンをぱくつく。唐突に姿を現したヒョンソに食べ物を与えることで家族の根源的な機能を画面に焼き付ける。これはヒョンソを助けるために奔走する家族の本能的な物語ではないか。本能ならばこそ、走る行為、食う行為のその美しさと醜さが同居する。きれいはきたない、きたないはきれい・・・それは無垢な少女ヒョンソの下水溝のドロに汚れた顔のクローズアップとタクシーから降りた時に夕日の逆光に照らされる野宿者のカットに象徴される。ラストシーン、ソン・ガンホの髪が黒いことは、それまで徹底してガンホの顔を覆っていた消毒剤などの遮蔽物が晴れて拭われ、生まれたままの姿での彼の再生を謳っている。ヒョンソが命をかけて守った男の子はヒョンソの生まれ変わりであり、必然そのシーンは「めし」となる。雪の暖かさが涙を誘う家族の物語である。[映画館(字幕)] 10点(2006-09-07 19:46:08)(良:2票)

3.  子猫をお願い それぞれの二十歳の今と五人の今が実によくフィルムに顕われています。個人の悩みや迷いが仲良し五人組という集団に収斂され解消された高校時代。そして、集団が個人を回収し得なくなった、今。そのことを五人がそれぞれに気づきながらも、それでも崩れそうな砂上の城、私たちだけの城、拠らざるを得ない城で誕生会を開いたり、携帯電話にメッセージを送ったり、誰かに会いにいったり。しかし、あっちへこっちへと楽しそうに写真撮影していた同じ方向に流れる彼女たちは存在せず、ショッピングセンターでバラバラになってしまう彼女たちがいます。割れたガラスに写った彼女たちがいます。その中でもがく彼女たちの姿に、案外友情って相手を思いやることではなくて、個々がエゴに振る舞ったその先にあるものではないかな~、などと思ってしまいました。テヒにしても、ボランティアを「好きでやってるんだから」と言ってるし。だから私には、個々の都合でお願いされる“MY CAT”が清々しく見え、ラストの飛行機にアカルイミライが見えたのでした。[DVD(字幕)] 9点(2005-11-18 13:21:10)(良:2票)

4.  恋する神父 この映画は構想から完成まで2年をかけて制作されたそうですが、ホ・インム監督は2年間いったい何をしていたのだ、と言いたくなるような作品。大写しによる切り返しの多用、後半の感傷的な音楽にも辟易しますが、街に設置された電灯の点灯式という照明を生かす絶好の場面を「僕は人の心に灯りを点すより、街に灯りを点す方が得意だ」の言葉だけで終わらせてしまうのはあまりにも惜しい。暗闇で見つめあっていた二人に不意に光が注がれとまどう、といったシーンがあってもいいのではないかな~。聖歌隊のミュージカルシーンも、とりあえず楽しませておけといった趣で気に入りません。ペンダントに写る自分の顔を眺めているハ・ジウォンに回想的にクォン・サンウの言葉が重ねられた時、ついに私は息絶えたのでした、アーメン。[映画館(字幕)] 2点(2005-08-31 00:30:26)

5.  春夏秋冬そして春 寡黙でいて映像言語に重みと深みのある映画です。朝霧に包まれた湖上の庵の凛とした静謐さ、そこに住む老僧の若者を見る眼差し、子供の無邪気さ、若者の衝動、それらが美しい画にのせられていきます。季節が巡るごとに主人公が成長し、春がまた春となるように季節の輪廻が人生の輪廻として描かれています。冬になってからは台詞を奪いまったくの映像のみが、冬がもつ深々とした沈着と香りを漂わせています。四季の移ろいに人間の業を散りばめ、東洋美で語るこの映画を米国が好意的に評論したのもうなずけるところです。冬のシーンで顔を覆った布の下に隠された素顔をけっして見せることのない女性の描き方などは巧みです。このシーンはこの女性の具体をイメージさせないことで、人間誰しもが持つ業を顕在させています。隠すことで現しています。隠すことで現す・・・そういう意味では情交シーンを直接に描くのではなく間接的に表現していただきたかったですね~。この映画には人間だけでなく、犬や猫、魚、蛙、蛇、鶏、亀・・・たくさんの動物を登場させることで、より人間をきわやかに温かみと冷ややさと両方の視線をもって見つめているような感じがします。それは山頂に置かれた仏像に象徴されているのでしょう・・・。もうすぐ冬ですね。7点(2004-11-02 22:55:55)(良:1票)

6.  オアシス オアシスのタペストリーに木の影が不気味に揺らめき、風が窓を打つ音、ラジオの音、犬の泣き声、車の音などが重なったオープニングからなにやら見せてくれそうな予感。全編を通じてムン・ソリ、ソル・ギョングをドキュメンタリータッチで追うように、手持ちカメラで撮られた映像がテンポよく展開していきます。障害者と前科者の2人をそれぞれの家族が、自らの打算や体裁に利用しているのですが、厄介者をせいぜい利用させていただこうといった風情でそこに悪意を感じさせない、悪意のなさが、一般者のこの2人への距離感を象徴しているようです。車椅子にのったムン・ソリが空を見上げ、空からムン・ソリの表情を捉えたショット=天上からのショットの次シーンに牧師様が登場しますが、後半、牧師様の祈りの最中にソル・ギョングが警察から逃亡するシーンにより、実はすべてをお見通しであるはずの神でさえも、2人のことはわかっていないんだなー、と少し切なくさせられます。そして、夜間にひたすら木を切るシーンは、涙があふれるほどの名場面。ラジオのボリュームをマックスに応えるムン・ソリ、その視線から捉えた眼下のソル・ギョング、パトカーの音、近所からの苦情、それらが混ぜんと見ている者に迫ってきます。夢想シーンと蝶々のCGなどは、ドキュメンタリータッチの中にもファンタジックなシーンを挟むことで緩衝的な役割をしているものと解釈しております。しかし、ムン・ソリの演技には、恐れ入りやの鬼子母神です。8点(2004-08-10 01:00:47)(良:1票)

7.  H[エイチ] 『殺人の追憶』の出来のよさについふらふらとこの映画も見ちまったんだ。「ANOTHER『カル』韓国版『羊たちの沈黙』」とかコピーされていたのを見たところで、やめときゃよかったんだ。だってどっちも見てないのよね。でもでも見ちまったんだ。エイチが何を指すかって?それはねー、「はあ?」「はあ?」のHだったのよ、私には。論理的につじつまを合わせているうちに、次々と進んじゃうのよ。授業についていけない生徒の気持ちがよーくわかりましたよ。頭の回転の鈍さを味わいたい人、見終わった後「はあ?」とカルい沈黙に浸りたい方にオススメですぞ。4点(2004-04-29 08:09:08)(笑:1票)

8.  殺人の追憶 80年代の自国を背景にした刑事たちの人間ドラマ。この映画の白眉はなんといってもオープニングとラスト。少年の顔のアップで始まりソン・ガンホの顔のアップで終わる。ひょいとバッタを捕まえる少年と必死になって犯人を捕らえられなかった刑事のコントラスト。ラストの少女の言葉「普通の顔だった」を聞き、ひょいと手が届くところにいる犯人を想うガンホの表情は見ている者に余韻を与える。特に同時代を生きた韓国民にはそうだろう。エンドロールのさわやかな空も、その空の下に潜む普通の顔した犯人を想像するとなんとも不気味な空に映ってしまった。8点(2004-04-12 21:18:51)(良:3票)

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