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プロフィール
コメント数 450
性別 男性
自己紹介 大阪府出身、岡山県在住、阪神・下柳と同年月日生

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【製作国 : イラン 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
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1.  運動靴と赤い金魚 私は映画において路地裏の登場するシーンがとびきりのお気に入りで、表通りにはない繊細な感性の行き交いに魅了されてしまいます。最たるが「赤い風船」の風船と少年ですが、この「運動靴と赤い金魚」も路地を走る幼い兄妹の姿に魅せられます。「もっと早く来いよ」「すぐに走ってきたわ」、学校が終わってすぐに駆け出した妹を見ている我々は、ひどいことを言う兄だな~、と思ったりするわけですが、兄は兄で遅れまいと必死なのがよく伝わってきます。始終悲哀に満ちた兄の表情と喜怒哀楽のグラデーション豊かな妹の表情、この表情が貧しい家族の断面を切り取っていくのですが、シャボン玉に二人揃って嬉々とするシーンは生活を離れた子どもの表情が見えたりしてほっとしますね。ラストの赤い金魚は、「赤い風船」の少年に群がる風船にダブってしまいました。[DVD(字幕)] 8点(2006-02-06 13:05:13)(良:1票)

2.  亀も空を飛ぶ 作品全体を貫く力強さと繊細な細部、ドキュメンタリータッチとファンタジーのパッチワークが鮮やかに織り込まれた映画でした。たくましいやひ弱いといった形容を拒むように生きるために成すことを成すクルドの人々が描かれ、結果、同情や共感を拒むような屹立としたフィルム空間が生まれているのです。赤い金魚や亀、サテライトや目が見えない赤ん坊が比喩的でありながら、その意味を探ることが無意味であるかのように全てを無化しグレーで包み込んでしまうような曇天の空に、もしかしたら世界中のすべてが曇天であるかのような錯覚さえしてしまうようなその空に、青空にはない普遍性を感じながら映画館を出るとそこは曇天の冬空。この空はクルドにつながっているのか。[映画館(字幕)] 9点(2006-01-03 18:02:01)(良:2票)

3.  午後の五時 大統領になりたいという女性。その彼女がヒロインとして華々しく描かれるのではなく、彼女とその一家を介して、タリバン政権崩壊後のアフガンの現実、イスラムの伝統社会を透かせて見せています。食べること、住むこと、寝ること、といった生きる原初的欲求。おしゃれをするといった二次的文化的欲求。そのはざまの主人公の苦悩、葛藤、どうしようもなさ。廃墟の宮殿の静寂にポツンポツンと滴る水、ハイヒールの靴音。このコントラストは主人公の内面が見事に音をもって表現されています。義理の姉が水を使って洗う赤ちゃんの背景に、焚き火の炎を揺らめかせながら、水と火を生きる象徴として表現した後、暗闇の中、凍えを逃れるため、やむなく火をつけた一家の糧である荷車が燃え盛るシーンは、主題歌であろうイスラム歌謡がかぶせられ、とてつもなく切なく美しいです。ラスト、行き場を失った老人に神の死を語らせているのは、“午後の五時”に人間の死を意味させているだけではなく、神の死をも意味させているかのようでした。そして水平に消えていく一家は、水平から現れるオープニングの対として、静かにこの映画に幕を下ろしています。難癖をつけるなら、あまりにも対話シーンにクローズアップが多いのがマイナスです。引いたショットでその構図が映えているだけに、もう少し効果的にクローズアップが使えたのでないかなー、と感じながら映画館を後にしたのでありました。8点(2004-08-04 00:36:32)

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