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プロフィール |
コメント数 |
618 |
性別 |
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自己紹介 |
【好きな映画】 ★ヒューマンドラマ系 ★恋愛 ★コメディ ★推理・サスペンス・法廷 ★アニメ ★その他、心がほっこりする・ワクワクする・揺さぶられるものなら何でも。
【苦手な映画】 ×ホラー・スリラー ×暴力系・ヤクザやヤンキー系 ×アクション ×アイドルが主演 ×ハードボイルド ×見せ場が女優の裸だけの80年代日本映画 ×映画の質よりも興行成績だけを意識したハリウッド映画 |
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1. そして人生はつづく
《ネタバレ》 キアロスタミ監督、やっぱりすごいです! 「友だちのうちはどこ?」も素晴らしかったけど、本作は「友だちの~」のクオリティーをさらに凝縮したような名作でした。
大震災の起きた地で、息子とともに少年を探し続ける様子を描いただけなのに、特にドラマティックな展開があるわけでもないのに、観終わったあとの満足感がハンパない! 悲劇や希望を過剰に演出しがちな凡庸な映画とは、立つ土俵が違うといった感じでした。
震災時の様子を、悲惨さ・重さを感じさせずに、でも臨場感たっぷりに伝える。これは映画作品ですが、マスコミの偏重報道よりよっぽど現実味を帯びています。サッカーのワールドカップ見るためにアンテナを立てる人のシーンがその象徴。震災を免れ、これからも生き続けていく人にとって一歩進む力とは、案外こういうものかもしれませんね。
急な坂道を人生に例えたラストシーン、ベタですがいいシーンでした。坂の途中、乗車拒否したおっちゃんが車を押してくれて、次はおっちゃんを車に乗せてあげる。出会った人々同士、心の温もりが感じられれば人生という険しい坂も上っていける・・・。
被災した人への応援メッセージ、こういう方法もあるんだなあ・・・と、あらためて映画の持つ力を思い知らされました。[CS・衛星(字幕)] 9点(2019-03-29 16:18:45)(良:1票) 《改行有》
2. 友だちのうちはどこ?
《ネタバレ》 母親の言いつけより、友達のピンチを救うことを選択したアハマッドくん。この国は、子どもは大人に逆らえない・大人は子どもの言葉にいちいち耳を傾けていられない社会であることを強調することで、「そんな中であえて友達の家に行くことにした」アハマッドくんの友達を思う気持ちが、より強く伝わってきました。
子どもの気持ちに寄り添う子育てなどガン無視なオトナ社会でありながら、親の言うことをきかず夜遅くに帰宅、当然キツく叱られるであろうシチュエーションで、子どもを気づかう母親の様子に、ホッとさせられました。そしてその後の、強風の中で洗濯物を取り込む母親の姿・・・何を表現したいのかよくわかりませんでしたが、映画全体を引き締めるスパイス的な役割のシーンのように感じました。
そしてラスト、友達のピンチを救ったという結末そのものより、ノートの押し花に心を全部持っていかれました! こんなに温かくさわやかな気持ちになれるエンディング、自分的にこの映画の価値はすべてここにあると言ってもいいほど、素晴らしい演出でした!
友達にノートを返しに行くというだけの単純なストーリーを、ここまで高いレベルの映画に創り上げるキアロスタミ監督。巨匠と呼ばれる理由がハッキリとわかりました。同時に、儲け主義の商業映画・娯楽映画が、いかに底が浅いかということもよくわかりました。[CS・衛星(字幕)] 9点(2019-03-14 23:45:25)(良:2票) 《改行有》
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