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プロフィール |
コメント数 |
159 |
性別 |
男性 |
年齢 |
60歳 |
自己紹介 |
メインストリームでは無いが映像プランナー/ディレクターを生業としています。 映画を観たのは小・中学時代がテレビの吹替えで。高校・大学時代は映画館で年間300本ほど…好きな作品はリピート鑑賞。ニューシネマより王道の娯楽作品を好みます。 吹替えの演技で好きになった映画も多数。広川太一郎、羽佐間道夫、大塚周夫、中村正、若山弦蔵、石丸博也は個人的に人間国宝に認定したい。 |
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1. 竜とそばかすの姫
《ネタバレ》 水曜日。平日1200円の映画館で観て来ました。
ニュース映像でカンヌの観客が言った「これまでの細田作品で一番完成度が高かった。」その感想は本当か?確かめに・・・
テレビの所さんの番組でやってた密着取材を事前に見たためか、バーチャル空間の凄いCGも想像の範囲内で驚きには至らず。やぱり事前に情報入れちゃいかん!と反省。
さて、「これまでの細田作品で一番完成度が高い」に関しては、残念!“否”でした。
理由は、物語りを複雑に(=幾つかのテーマを並列に)描いたため、共感するポイントが分散していること。
主人公すずや、彼女を取り巻く人たちの人格、相互のつながり方が過去の細田作品の焼き直しに見えたこと。
一番の問題は、物語の展開に無理を感じたことでしょう。
以下は【ネタバレ】を含みます。
家族の不幸で自閉的になる → 親友が実は名家の電脳少女!
→ たまたま作ったアバターが電脳世界一の歌姫になった!
→ 誰も見つけられない破壊者の隠れ家へ潜入!
→ その正体を突き止めた!
→ その結果、現実世界でDV親から子供を救った!しかもたった一人で!
それと同時に、現実では自分自身と学園のマドンナの恋を成就させている。
悩み多きJKヒロインなのに、いくら何でもスーパー大活躍過ぎるでしょうよ(笑)
周囲の助けを借りて、がんばって電脳世界で歌姫になり、現実の苦しみに希望を与えるコンサートをする。
現実では「のど自慢」に出て鐘2つ。それで充分感動できるのに・・・
DVから子供を救う展開も、現代的なテーマを入れたのでしょうが無理やりな感じ。
警察に保護させなさい!証拠映像あるし、警察の方が現着も速い、下手すりゃ刺されちゃうぞ。
トラウマを打ち破るイニシエーションとして、クレヨンしんちゃん「おとな帝国の逆襲」の階段登りと同じ演出なのでしょうが、電脳歌姫になった時点で、彼女はトップ・ユーチューバー以上の「世界を変える力」を得ている訳だから、そこは「歌の力」で暴力を打ち破らないと一貫性がなくなる。ベルが歌うシーンには感動させられたから、すずの歌こそ映画の中心にするべき。
《電脳世界の歌の力》で現実を救う話だったら、「サマーウォーズ」のAIの暴走を《現実の家族の力》で止める話と対(つい)を成して『細田守電脳二部作!』になったんじゃない!?て思ってしまう。
映像のクオリティは高いし、電脳世界で歌うシーンには感動する。嫌いじゃないけど、物語が散漫だったという感想です。
※作る側の視点でしか映画を語れない、理屈っぽい嫌なオトナの感想(笑)このアニメが大好きな人ゴメンなさいね。[映画館(邦画)] 6点(2021-10-31 18:39:06)(良:2票) 《改行有》
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