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プロフィール |
コメント数 |
4681 |
性別 |
男性 |
年齢 |
41歳 |
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1. MAMA(2013)
《ネタバレ》 いや~さすがデル・トロ印のホラー映画は一味違いますね。とてもクオリティが高い作品に仕上がってました。あの母親は、ヴィジュアル的には貞子をより過激に荒々しくしたような感じで、髪のユラユラした感じ度かミイラっぽと風貌、そしてなによりあの素早さ等、かなりの恐ろしさと不気味さを全身から漂わせてました。最初の動物化したような二人の娘の動きからぎょっとさせられちゃいますもんね。デル・トロのクリーチャー好きなところが、ホラーにおいても巧いこと発揮されているように感じます。ばっと出して驚かせるシーンも秀逸なのばかりで、けっこう怖かったです。そしてあのラストですよ。ただのバケモンで終わるのが並みの作品。ちゃんと母の悲しい無念の思いみたいなのを表現して終わらせる、さすがだなと思いました。[DVD(字幕)] 7点(2015-02-02 21:33:41)
2. マンク ~破戒僧~
《ネタバレ》 キリスト教徒の方が見れば、
確かに衝撃的なのかもしれません。
変な仮面かぶったあの女性は要するに
悪魔なんでしょうけど、教徒ではない
自分からすれば、悪魔というファクターが
出てくるとどうにもわかりにくくなっちゃうんで、
この話は一人の男の性への目覚め話だと
思ってみればいいかなと思いました。
赤子のときからカトリック寺院で修道士として
育てられてきたわけだから、要は環境によって
性への目覚めに蓋をされてるみたいな状態なのでしょう。
その蓋を美しき悪魔が開いちゃった。
それまでずっと封印されていたわけだから、
もの凄い勢いで性的欲求が溢れ出たんだろうなという
気がします。毎度見ていた夢も、女性というものへの
憧れの暗喩だったのかもしれませんし、
正常に欲求が解き放たれないが故に頭痛持ち
だったのかもしれません。
そんなわけで、自分としてはそれなりに理解出来る
部分もあるのですが、終盤には勢いあまって
人殺しまでしちゃうわけですね。
さすがに暴走してしまったなと。しかも親殺しと
近親相姦の罪を犯してしまった。でもこれは、
本人は知らなかったわけですからね。
まぁ、悪魔の悪さなわけで、
その点はちょっと可哀想な気もします。[DVD(字幕)] 6点(2012-10-15 01:53:17)《改行有》
3. マシニスト
《ネタバレ》 やはりなんといってもクリスチャン・ベールの激やせっぷり、これに尽きますね。特典映像を見ると、どうやって痩せたかについて「断食、それだけ」と語っている。断食だけであそこまで痩せると言うのは、もうほとんど即身仏ミイラの域ですね(笑)。俳優としての彼の熱意には頭が下がるし、そしてまた、この脚本にそれだけ入れこむ価値があると感じたのでしょう。ストーリーは暗く、とても一般受けしそうな内容ではないのですが、ごく一部の人にだけ強い支持が得られそうな、そんな作品。個人的にはこういう精神崩壊系の作品は好きなので、一つのサスペンス映画として楽しく観る事が出来ました。勿論、結局はよくある妄想オチなので、またそれか~って思っちゃう人も多いでしょう。でも、その他の妄想オチ作品よりも、この作品は特筆すべき出来映えになっていると思います。晴れの日が一つもなく、いつもどす黒い雲が空を覆っている。それはいってみれば、トレヴァーの精神世界そのものであり、彼は1年も不眠が続いているといってたけど、おそらくはこの1年、晴れの日を見なかったんじゃないかと推察される。男の子をひき逃げしてしまったことが不眠&激やせの発端であることが後にわかり、それが種明かしとなるわけだが、それ意外にも、彼を取り巻く人たち、工場で働く人々や娼婦、あるいは自分自身の境遇など、全体的に抑圧や空虚さ、生きにくさみたいなものが細かく描かれていて、おそらくトレヴァーは、ひき逃げが発端ではあるんだけども、彼の境遇や周囲の人たちとの関わりといったものが、その妄想世界を拡大させていってしまったのではないだろうか、と感じさせられる。それが描かれているから、妄想オチの設定そのものに頼るだけの他作品と違い、言いようのない暗さが強く共感出来る要因になっているのではないかと感じられるのだ。勿論、クリスチャン・ベールの熱演も大事なファクターの一つなんだけども。[DVD(字幕)] 7点(2012-07-16 20:48:31)
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