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プロフィール
コメント数 618
性別
自己紹介 【好きな映画】
★ヒューマンドラマ系
★恋愛
★コメディ
★推理・サスペンス・法廷
★アニメ
★その他、心がほっこりする・ワクワクする・揺さぶられるものなら何でも。

【苦手な映画】
×ホラー・スリラー
×暴力系・ヤクザやヤンキー系
×アクション
×アイドルが主演
×ハードボイルド
×見せ場が女優の裸だけの80年代日本映画
×映画の質よりも興行成績だけを意識したハリウッド映画

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1.  未来は今 《ネタバレ》 コーエン兄弟の映画は、自分にハマる時とそうでない時の差がとても大きくて、この作品は残念ながら後者でした。アクの強さやブラックなユーモアを期待し過ぎていたせいか、普通過ぎて物足りないような印象。ストーリーに魅かれることもなく、現実とファンタジーの部分が水と油のように異質に感じられる等、最後までこの映画の良さを見つけることができませんでした。[CS・衛星(字幕)] 3点(2023-08-12 09:14:05)

2.  世界で一番しあわせな食堂 《ネタバレ》 美しい自然やのどかな人々が醸し出すフィンランドの雰囲気と中国テイストとのマッチングが、最後までかみ合っていないように感じました。音楽等でうまく混ぜ合わせようという工夫が、いまひとつ機能しなかった・・・というか、逆効果だったように思えます。 問題を抱えた中国人親子が異国の地で、シルカや地元の人たちに囲まれて徐々に心を開いていく様子がこの映画の基本軸。しかしその軸への肉付け方があまりにも雑。特に、母親を亡くしてこじれてしまった父と子の関係の描き方・掘り下げ方が甘いため、関係が修復していく様子にも感情移入できませんでした。 また、この映画の重要なキーパーツのように登場させたフォントロンも、「えっ、これが答え?」というあっけなさ。思わせぶりな冒頭のフリが全然活かされていませんでしたね。 心地いいフィンランドの空気感や美味しそうな中国料理など、映像や雰囲気はチェンが作る料理レベルなのに、脚本や演出はシルカのマッシュポテト程度といったところ。こういう雰囲気の映画は好きですが、これはちょっと自分には合わなかったようです。[CS・衛星(字幕)] 4点(2023-04-12 19:15:41)《改行有》

3.  ナック シュールなオープニングと、街中をベッドで走るシーンは良かったですね。当時の空気感が伝わってくる、あの時代にしか作れない独特の雰囲気が懐かしく感じられました。60年代に「ポップ」と呼ばれた風潮の代名詞的なシーンだと思います。そんな時代に生きる若者を年寄りが批判する。このコントラストがストーリー全体を引き締めて、暴走気味で崩壊寸前の展開をどうにか防いでいたように見えました。 ただ、評価できるのはそこくらい。なんだか、当時の若者の理解不能なノリを、勢いだけで映画にしちゃったような印象でした。映画作品を楽しむというより、自分が「子供だった頃の時代の雰囲気を懐かしく思い出すための材料」としてなら、まぁ観て良かったかなぁ・・・という程度の映画だと思います。この映画を観ていたら、街中やテレビで「ハチのムサシは死んだのさ」が流れていた頃の様子が頭に浮かんできました。そういえばその頃、日本でも似たような映画やドラマが作られ、テレビなどで目にした記憶がありますが、今から思えば、この映画のサルマネだったのかも・・・?[CS・衛星(字幕)] 4点(2022-07-11 11:49:24)《改行有》

4.  バーン・アフター・リーディング 《ネタバレ》 これは笑えました! 「世間のバカ同盟」が引き起こす馬鹿馬鹿しい出来事にさすがのCIAもお手上げ、全身整形の費用を支払って面倒事を終わらせてしまうエンディングが最高でした(笑) 登場人物はみんなバカで、巻き起こす事件はくだらないのに、でもドタバタコメディーじゃないんですよねー。 劇中の人物目線だと、それぞれが必死のハードボイルドな世界、でもそれを俯瞰で見ることで笑いになる。また、コントのようなセリフや大げさな動きで笑いを誘うのではなく、普通のセリフ・動きがおもしろく見えるように演出する。こういうコメディー、とても好きです。[CS・衛星(字幕)] 8点(2022-06-23 00:12:46)《改行有》

5.  アバウト・タイム 愛おしい時間について 《ネタバレ》 現実世界では過去に戻れないのだから、いまこの瞬間を、毎日を、大切に悔いなく生きよう。それが一番の幸せなんだよ・・・的なメッセージを人々にうまく伝えるための良作映画だと思います。 タイムトラベルを絡めた軽いタッチの恋愛コメディ風の前半は前フリ、後半からは家族のつながりを描いた、心があたたかくなるヒューマンドラマでした。 タイムトラベルで失敗を何度もやり直して人生を軌道修正するティム、タイムトラベル能力がないために人生を台無しにしそうになる妹のキットカット。フィクションと現実とを見比べることで、人生における時間の大切さが、くっきりと浮き立っています。 そして、父親との最後のエピソードは泣けました。私自身、昨年父を亡くし、結局その4~5年前に帰省した時が父との最後の会話でした。「あの時が最後の会話になるとわかっていたら、もっと話すことがあったかも・・・」と思い出し、心が痛みました・・・。 この映画におけるタイムトラベルは、こうしたメッセージを伝えるための一手段で、いわば添え物。設定が甘かったり都合が良過ぎたりしますが、そんなことでこの映画に対する評価は変わりません。自分の「心の琴線に触れた」こともあって、とても印象に残った映画でした。[CS・衛星(字幕)] 10点(2022-06-22 22:12:07)(良:1票) 《改行有》

6.  あと1センチの恋 《ネタバレ》 お気軽なラブコメでしたが、最後にやっと結ばれても、心から「良かったね」とは言い難いストーリーでした。むしろアレックスとは、いつまでも固い友情でつながって、お互いの人生を支え合う存在として描いてくれた方がスッキリしたかも。 なんだか、10年以上の人生をバタバタッと見せられた感じで、そこに家族やら母親やらをテーマにしたエピソードも詰め込んだおかげで、どのエピソードも掘り下げ方が浅く、50話くらいのテレビドラマを2時間にまとめたダイジェスト版を観ているようでした。[CS・衛星(字幕)] 5点(2020-11-10 01:18:17)《改行有》

7.  スイミング・プール 《ネタバレ》 この映画の解釈には「現実と妄想の混在」説と「別荘からはすべてサラの創作」説に分かれるようですが、自分的には後者に一票かな。どちらにしても矛盾点はあるのですが、細かいことは別にして、仮に前者だとしたら、普通過ぎてストーリーとしての面白さが無いと思ったので・・・。 いつもなら、難解な映画を観たあとは、解説サイト等を参考に「あーなるほど!」と思えるまで再鑑賞するところですが、この映画はそこまでするほどの興味が湧きませんでした。前述の通り、一応サラの創作説を採りましたが、違ってたら違ってたで、まぁどっちでもいいです。[CS・衛星(字幕)] 5点(2020-10-18 18:15:36)《改行有》

8.  シング・ストリート 未来へのうた 《ネタバレ》 主役の二人、いろいろあってラストシーン。曲の歌詞が画面に流れると、自分の若い頃の情熱を思い出し、懐かしいような、うらやましいような気分。もう若いとはいえない世代も「青春、もう一回やりたい!」と思ったのでは?(笑) ラストシーンの曲も、二人の未来を応援するイメージソングと思っていて、それはそれで感動したのですが、あれ? それだけじゃないかも・・・と思って見直しました。 やっぱりこの曲の歌詞、兄貴から2人に向けたメッセージですよね。たぶん、ボートに乗る直前に彼が弟に渡した歌詞、それがこのラストの曲なのだと思います。 ドイツに行く夢が破れ、くすぶっていた彼の人生・・・。でも弟とラフィーナに夢を託すことができ、心から「やった!」と喜ぶ兄貴。最後の曲が彼の歌詞だと思うと、ラストの荒海のシーンも、兄貴の目線で二人を見守っている気分になり、彼が「オレは前に進めなかったけど、オマエらはがんばれよ!」と言ってるようで、涙が止まりませんでした。 兄貴が弟に「いつか曲をつけてくれ」と歌詞を渡す。その後、海を渡るシーンでその歌詞が曲として流れている・・・ということは、2人はロンドンに渡って成功したことを示唆しているのかなと思いました。 その解釈が合っているかどうかは別にして、ラストの曲の歌詞「行こう 間違ってても 明日には正しくなる」、このフレーズ、座右の銘にしようと思います(笑) とにかく、音楽のセンスがバツグン♪ 音楽の力で映画をグイグイと引っ張っていくのがとても心地良く、音楽とシナリオと映像とがしっかりリンクしていて、「音楽映画」の代名詞といえる作品だと思います。エンドロールに入ってくるちょっとしたセリフも、映画を引き締めるスパイスのように効いていましたね。 『はじまりのうた』同様、こういうストーリーに対して必ず「現実はどうのこうの・・・」とくだらないセリフを吐く大人がいます。でもこの監督の映画は「だからどうした!」と言ってのけるだけのパワーを与えてくれますね。見た後にスカッといい気分になれるのが、この監督の作品の大きな魅力だと思います。[CS・衛星(字幕)] 10点(2020-10-02 22:16:09)《改行有》

9.  パニック・トレイン 《ネタバレ》 サスペンスに重点を置いた話ではなく、暴走する列車を、みんなで力を合わせて止めることができて、最後はめでたしめでたし・・・。 えぇっ、これで終わり? 犯人は? 動機は・・・? 自分の鑑賞ポイントがズレていたため、まったく楽しめず、かといって、もう一度観ようと思えるほどのクオリティでもなく、観終わって一日も経っていないのに、 内容はもうほとんど記憶に残っていません・・・[CS・衛星(字幕)] 3点(2020-01-18 21:12:35)《改行有》

10.  ファーゴ 《ネタバレ》 偽装誘拐が思ったようにいかない滑稽さを表現するドラマ性と、世間話をしながら淡々と仕事をする警察官の日常性がうまく絡み合った良作だと思います。特に最後の、アホ男たちの末路に対して、夫の3セント切手のデザインで心から喜べる様子、これがこの映画のメッセージの肝なのかなと思いました。 「変な顔」や「ヤー、ヤー」の連呼、「ハンバーガーとミミズ」などのユーモアは好きですが、全体としては、ちょっと苦手な映画かも・・・。[CS・衛星(字幕)] 6点(2019-03-14 15:02:51)《改行有》

11.  イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密 《ネタバレ》 エニグマの解読機、ついに成功! でも物語の焦点はここからでした。 解読して、すぐに対応策を実行に移すと、敵に暗号を解読していることがバレてしまうため、助ける命と見捨てる命を選別。その結果、戦争を早く終結させることができ、多くの人の命を救いました。現代に生きる私たちからすると、その判断の良し悪しよりも「戦争を起こしたこと自体が悪」という結論を下すかもしれません。ですが、その当時の人々にとっては、命を選別することも、この事実を機密事項としたことも、同性愛を犯罪として扱ったことも、すべて「正しい判断」だったのだと思います。 過去の選択を「過ち」と判断するのは、現代という時代性。その価値基準や行為も、数十年後・数百年後から振り返ると「とんでもない過ち」なのかもしれません。正しい判断というのは「時代に合っている」ということなんでしょう。 いつの世も、必要なのは、天才よりも天才を上手に活かすことのできる人なのかもしれませんね。アランのような天才的頭脳を、この時代は「暗号解読」にしか使えなかったバカバカしさ、同性愛者ということで心身をボロボロにされて、果ては自殺させてしまう愚かさ。 いろいろなメッセージを、興味深くしっかりと感じさせてくれる本作品は、映画として非常に優れていると思いますが、個人的には、彼の功績が後の社会に大きな影響を与えていることの救いよりも、時代の巡り合わせが悪かったとしか言いようのない彼の人生の哀しさがズッシリと胸に残り、重苦しい気持ちにさせられました。[CS・衛星(字幕)] 8点(2018-03-05 18:39:11)(良:2票) 《改行有》

12.  シェルタリング・スカイ 《ネタバレ》 ツーリストではなく、トラベラーであり続けたキット。ほとんどセリフもなく、字幕もない後半こそがこの映画の見どころだと思います。一組の夫婦に男がもうひとり絡んで、男女関係云々という前半は、本題を表現するための前フリのようなもので、ストーリーがどうの、と論じる類の映画ではありません。 アメリカに帰れば、タクシーの中で大使館員とタナーを待っていれば、普通に生きることさえ難しい状況からは逃れられますが、キットはその選択肢に背を向け、どこかへ去ってしまいます。私たちが「快適」とする白人社会に戻ってしまえば、キットにとってそれは「ふりだしに戻る」ということだったんでしょう。山のような荷物を抱えて移動する「ツーリスト」から、トランクひとつの「トラベラー」となったキットは、物質第一主義の欧米文化に対する皮肉の象徴なのかもしれません。豊かさの象徴である山のような荷物=しかしそれは生きていく上でのお荷物=そんなものを生み出す欧米文化、ということでしょうか? その欧米文化の副産物が差別社会。 オープニングのモノクロの映像には、発展していくニューヨークの様子が描かれ、快適、快楽、経済的発展、物質的な豊かさをイメージしたシーンが、都会的な雰囲気のジャズとともに流れます。そして、豪華客船から小さなボートで上陸した先では、一転して土着的な民族音楽。オープニングが終わり切らないここまでのシーンだけで、欧米と対極する文化圏が舞台であることが強調されています。たくさんの荷物を、家のない貧しい子供たちに運ばせるアメリカ人は、大きな荷物から帽子を取り出し、カメラで写真を撮り、スピーカーから西洋音楽が流れる酒場で、ドリンクを飲みながら子供たちに靴を磨かせるなど、アメリカの富裕階級とアラブ圏の当時の事情がくっきりと描かれています。 ラストシーン、タクシーから消えたキットは、最初3人で立ち寄った酒場に現れます。店内にはやはり西洋音楽が流れ、新聞売りの子供など、店の様子は変わらない。変わったのはキットの心。その心が「迷ったのかね?」「人には無限の機会がある」ことを、無言のおっさんから感じ取ります。おっさんの声はキットの感情そのもの。映画はそこで終わりますが、キットがその後もトラベラーとして生きていくだろうということは容易に予想できます。 グランドホテルから出てくるタナーが欧米文化の象徴、かつてはその文化の中で生きてきたものの、別の生き方を模索するキット。この二人のコントラストが、差別社会への批判なのだと思います。オープニングとエンディングを見比べると、この映画の意図がよくわかりますね。 後半の砂漠も、俯瞰的に眺めている私たちにとっては「美しい」風景ですが、そこで生きるアラブの人々にとっては日常の当たり前の風景。「ほ~ら、きれいな景色でしょ」と見せるだけでは、まさにただのツーリスト的映画になってしまいますね。静けさ・美しさと同等の激しさ・重苦しさが伝わってくる、それがこの映画の価値だと思いました。 それにしても、男と女の関係をこれほどまでに描き切ることができるベルトルッチ監督の手腕に、ただただ驚くしかありません。「シャンドライの恋」のラストシーンの衝撃も、なるほど、この監督だからこそ作れたんだと、改めて納得です。[CS・衛星(字幕)] 8点(2017-09-12 21:37:49)《改行有》

13.  リストマニア 最初からエロ全開、バカバカしさ100%!  チャップリンやスーパーマンなど、いろいろな映画のパロディや、ロックミュージカル風のシーンもブチ込みながら、最後までテンションを落とさずに突っ走ります。リストの生涯、ワーグナーとの関係、時代背景など、すべてが知らないことだらけで、その辺の知識が少しでもあれば、もうちょっと楽しめたかもしれませんが、もう一度観ようという気にまではなりません(^^; 豪華なんだかチープなんだかよくわからないセットや、シュールというか、わけがわからないフザケっぷりも、ここまでくれば「すごい!」というべきかも。DVD化もされておらず、中古のVHSにも結構な高値がついている、目にすることが少ない映画のようですが、もし鑑賞する機会がある時は、「お下品な悪ノリ、乱れ打ち!」であることをご承知の上でお楽しみください♪[CS・衛星(字幕)] 5点(2017-09-09 10:36:30)《改行有》

14.  ギリシャに消えた嘘 《ネタバレ》 サスペンス的な観点から見ると、ひねりも緊迫感も何もない、あまりにもベタ過ぎな展開。最後くらいはひと工夫あるのでは?と思ったら、走って逃げて撃たれて死ぬって・・・昭和の刑事ドラマのようでした。 じゃあ、鑑賞ポイントはヒューマンドラマ的なところか?と思ったら、これまた中途半端。3人の主要人物、キャラの作り込みが浅過ぎ! おかげで、人間関係の描き方も適当に見えてしまい、ただの思いつきを並べてつなげたような印象。特に、コレットとライダルが魅かれ合うって感じが全然しなくて、「もしかしたらこれ、大どんでん返しのためのトラップか!?」と思ったほど不自然でした。 また、父親云々というポイントも、ライダルが、つい最近死んだ父親とうまくいってなかったという序盤の伏線とラストとのつながり、まるで「映画の作り方」というマニュアルの例題に当て嵌めただけ、という感じがして、まったく心に響きません。 異国情緒漂うギリシャを中心とした逃亡劇に、男女関係・人間関係の心理描写を絡めつつ・・・という映画的な仕立て方を狙ったのでしょうが、もう、何もかもが平均点以下で、どこか褒めるところはないかと探しても、何も見つかりませんでした。[CS・衛星(字幕)] 2点(2017-09-02 18:44:12)《改行有》

15.  海賊じいちゃんの贈りもの 《ネタバレ》 子供たちがとんでもないことをしでかして、それがきっかけで自分のことしか考えていない崩壊寸前の家族たちが人間らしさを取り戻す、というベタな内容です。 じいさんと孫のやりとりは確かにハートウォーミングでしたが、それを際立たせるために夫婦や兄弟の仲が悪いのを強調し過ぎるのが鼻についたのと、ハッピーエンドへの展開があまりにも強引。 いがみあってる夫婦や兄弟のケンカの最中に一番上の子が「もういい!やめて!」のくだりであっさり解決、テレビカメラの前でママもタンカを切ってめでたしめでたし・・・って、「えっ!?これですべて解決???」と、ツッコミを入れざるをえないような乱暴な幕引きに、ちょっと目がテン状態でした。途中まではそれなりに楽しめたのに、なんだかもったいないような感じでした。[CS・衛星(字幕)] 5点(2017-08-14 23:29:47)《改行有》

16.  ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ もともとラテン音楽が大好きだし、最近はテレビ番組でよくキューバの様子を見ていたこともあり、いつかは訪れてみたいと思う国だったので、最後まで食い入るように見ていました! じいさん、みんなカッコ良すぎる!(笑) たまたま自分のストライクゾーンど真ん中だったこともありますが、音楽としても、ドキュメンタリー映画としても最高でした![CS・衛星(字幕)] 8点(2017-07-04 18:55:55)《改行有》

17.  サード・パーソン 《ネタバレ》 2回目の鑑賞で、ようやくこの作品の本当の面白さが見えてきました。 小説家の男、彼の妻、彼の愛人による現実世界、そして彼の創作によるフィクションの世界とが混じり合った見せ方なので、初見の途中まで何だかよく意味がわかりません。ニューヨークのホテルで働く客室係がパリのホテルに出てきたり「どういうこと?」という疑問が次々と・・・。 話が進むと、ニューヨークとローマのエピソードは、小説家が書いた話を映像として見せていることがわかります。子どもを亡くした自分の心情を、それぞれの理由で子どもに会えないローマ女性とニューヨーク女性の姿で表現していますが、編集者の「人生の言い訳を書いてるだけだ」というセリフが表しているように、伝わってくるのは子どもに会えない辛さだけ。最初、愚かな女としか映らない2人の女の印象は、「読めたものじゃない」と編集者に言われる小説の象徴です。 この時点で小説家は、自分のことはまだ「子どもに会えない彼女」でしたが、ラスト前、書き直した草稿では、「自分を許し、一歩前に進んだ彼(ローマ男性・ニューヨーク男性)」として描かれます。 新しいシャツに着替え、笑顔の2人が車で走っていくローマのシーン、子どもに会わせない男が本当の母親に留守電で謝罪、新しいパートナーが彼の支えとなって幸せな未来を予感させるニューヨークのシーンとして映し出され、編集者に「これはいい。(本を)出そう」と言わせることができます。 このように、何が現実で何が虚構なのかは、もう一度見ればわかりましたが、シーンの真意(特にラスト前)は、自分の乏しい読解力では解釈に自信ありません・・・。 最後、愛人が目にした本には何が書かれていたのか。自分の電話が彼の子どもの事故につながった事実を知ったショックなのか、自分と父親との異常な関係を書かれてしまったことへのショックなのか、それともまったく違う理由なのか・・・ 小説家が自分についた嘘の色とは何なのか。「白は信頼、そして信用の色」であり、白い服の愛人を追いかけることイコール「彼女が“生涯唯一の愛”」のはず。それ自体が偽りの気持ちで、彼が愛したのはやっぱり妻なのか? 追いかけていた愛人が、ローマ女性・ニューヨーク女性の姿へと変化し、最後には子ども。やっぱり彼は亡くした子どもから抜け出せないということ??? 映画の冒頭の「watch me」は、亡くした子どもの最後の言葉ですが、ラストの「watch me」は、妻の本心ということ? 2回見て、この作品を理解したつもりになっていましたが、ラストシーンの解釈に疑問が生まれてきたので、少し間を空けて、もう一度新鮮な気持ちで観ようと思います。[CS・衛星(字幕)] 8点(2017-05-08 21:04:10)《改行有》

18.  コン・ティキ 《ネタバレ》 いろいろあって、いかだで海を渡ることになり、いざ海に出たら様々な問題に直面しながらもなんとか到着。でも「実話だからその通りに描く」では、ただの再現ドラマになってしまいますね。冒険もの・ヒューマンドラマ、どちらの観点からも中途半端という印象でした。展開が予想通り過ぎて、もうちょっとスパイスがほしかったです。 海に出たら、到着するまで海でのシーンが延々と続きます。内容は、海洋アドベンチャー映画にありがちなものばかりで、ピンチの時の緊張感もさほど伝わってこないし、「海の冒険」をメインテーマにしてしまったことで、凡庸な印象になってしまったような気がします。 航海中の出来事とリンクさせた各乗組員のドラマ・エピソードなどが絡んでくれば、ドラマとしての面白さが増したのでは?また、実際にこの冒険が、どれだけ学術的に価値があったのかわかりませんが、アカデミックな部分をもっとクローズアップさせられなかったのでしょうか? ヨメの別れの手紙、あれをラストに持ってくるのはちょっとどうか・・・ 冒険がメインの展開に合わせるなら、そんなエピソードは最後の「彼ら達のその後」の中に折り込んでしまえばいいはず。そこに焦点を合わせたドラマを作るのなら、全体の作り方・見せ方はもっと違ってきたように思えます。 映像はかなり凝っていたようですが、それが「すごい!」と思わせるだけの背景がないため、ただの腕自慢に感じました。[CS・衛星(字幕)] 4点(2017-01-09 10:42:10)《改行有》

19.  名探偵ポワロ エンドハウスの怪事件<TVM> 《ネタバレ》 命を狙われたヒロインが実は犯人、というのはよくあるパターンで、「嫌いな黒のドレス」で犯人はわかってしまいましたが、犯人役の女性のキャラクターのおかげで、見事にだまされました。最初の、天真爛漫でちょっと能天気なキャラから一変、最後に信じられない汚い言葉を吐く犯人・・・そのギャップが見事でしたね。 このポワロシリーズ、コロンボとはひと味違った面白味がありますが、この作品に限らず、アガサ・クリスティ原作の話は、今では「トリックや設定に無理がある」と思えるものが多いですね。「この人は、実は犯人の変装だった」とか「扉の向こうの声は犯人のものまねだった」ひどいものになると「腹話術だった」とか、机上の空論的な内容が多いですが、でもそのあたりは割り切ってしまえば、ドラマとして、今でも充分に楽しめるレベルだと思います。[CS・衛星(字幕)] 6点(2015-06-08 16:37:09)《改行有》

20.  ブリジット・ジョーンズの日記 ベタベタのラブコメで、バニーガール姿や消防署での尻のアップシーン、下着姿で街中を疾走などのエロ要素も絡んで・・・とくれば、どうしようもなくくだらない内容になりそうなのに、主人公や作品全体がなぜか下品に感じないのは、米ではなく英映画だから?ただ、わざわざレンタルして気合いを入れて見るほどの内容でもなく、ヒマつぶし程度にはちょうどいい映画、といった感じでした。[CS・衛星(字幕)] 5点(2014-12-30 13:16:25)

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