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プロフィール |
コメント数 |
4683 |
性別 |
男性 |
年齢 |
41歳 |
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1. タクシデルミア ある剥製師の遺言
《ネタバレ》 映像表現がもの凄く斬新でして、内容も含め、今までに見た事もないようなタイプの作品だなというのが正直なところ。なんといいましょうか、超現実と現実のせめぎ合い、あるいは混沌とでもいいましょうか。例えばオエ~オェ~とゲロを吐くシーンなんかは、その吐き方が実に漫画っぽくて下らないんだけど、でもやっぱり見ていて気色悪いなと思うし、○液をピュっと放出してそれがお星様になるシーンなんて、その発想自体があまりに馬鹿馬鹿しいんだけどでもやっぱり見ていて気持ち悪いなぁ、て感じる。伸びきったスライムみたいになっちゃった超デブのお父ちゃんが銀紙のままチョコ食いまくるシーンもめちゃ笑えるんだけど、息子の自己剥製シーンは見てると嫌悪感を抱く。そういう下らない超現実と、グロテスクなリアルの一体感。ストーリー自体は親子3世代に渡る話で、心を通わせるような台詞もほとんどなく、つまりはアイデンティティ追求型の内へ内へと向かっていく作品。だからソフト面でもハード面でも、一般的な映画とはかけ離れており、一言で言い表すと「究極の内省型お馬鹿グロテスクムービー」とでもいえばいいだろうか。[DVD(字幕)] 7点(2008-12-27 01:14:01)(良:1票)
2. ダーウィンの悪夢
《ネタバレ》 ドキュメンタリーの作りとして、探偵が現場調査をするような感じで演繹的な構成となっているので、最近流行のエンターテイメント系のドキュメンタリー作品とは対極にあり見ていて面白いタイプの作品ではありません。要はビクトリア湖周辺で起こっている現実をありのまま世に知らしめようという、そういう作品です。確かに、工場で捨てられる魚を大量に集めて日干し?してるシーンのハエとウジ虫の有り様は凄まじいものがあります。人々の話す内容によって、貧しさから抜け出せない構造というものが見えてきます。劇中のおっさんが言ってた「アフリカはヨーロッパにブドウを、ヨーロッパはアフリカに武器を」という台詞、それもまた事実なのでしょう。そしてまたナイルパーチという外来種がビクトリア湖の生態系を狂わせているという現実。この作品の主題にはまさにこういったグロバール経済の暗部が焦点となっているわけですが、しかしながら、そのナイルパーチ産業が多くの雇用を生み出したこともまた事実なのです。要するになんでもそうですが、グローバル経済には明と暗があるわけで、この作品はその暗の部分だけに焦点をあてている。これまた劇中出て来た別のおっさんの言葉を引用すれば、「映像は暗部の部分だけを集めている。きれいな部分も見てほしい」である。[DVD(字幕)] 6点(2007-09-24 22:35:21)
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