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コメント数 893
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自己紹介 ハリウッドのブロックバスター映画からヨーロッパのアート映画まで何でも見ています。
「完璧な映画は存在しない」と考えているので、10点はまずないと思いますが、思い入れの強い映画ほど10点付けるかも。
映画の完成度より自分の嗜好で高得点を付けるタイプです。
目指せ1000本!

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【製作国 : フランス 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
評価順1
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1.  blue(2018) 《ネタバレ》 屋外なのか室内なのか分からない夜の静寂の中、虫の音、犬の遠吠えが遠くに聴こえ、 景色の描かれた垂れ幕が巻き上げと巻き戻しを繰り返す。 やがて女性の眠るベッドには燃え盛る炎が重なるように映し出され、映像と環境音がレイヤーのように連なって映画は完成される。 いつまでも眠れない熱帯夜に見る白昼夢を表現しているようだった。 この緩慢さが眠りに誘い、映画と同化していくことが監督の狙いかもしれない。 アピチャッポン・ウィーラセタクンの長編を覗きたければ、この短編を見て自らふるいにかければいい。[インターネット(字幕)] 5点(2023-06-12 23:25:01)《改行有》

2.  ファウスト(1994) 《ネタバレ》 人間の顔をした"悪魔"に気を付けろ。 そこには奇跡も魔法もないんだよ。 怪しげなビラに記された地図に導かれ、満たされない日々を送る男が体験する悪夢。 欲しいものと引き換えに悪魔に魂を売り渡す契約をしたが最後、 台本通り動く操り人形の如く、地獄へと一直線。 現実と虚構が曖昧になっていく中、道化師の呪文に右往左往される悪魔が笑いのツボに入った。 どこか既視感があると思ったら、過去作の『ドン・ファン』の要素も多少入っているのだろう。 もう一度言うが、人間の顔をした"悪魔"に気を付けろ。 心の隙間に入り込み、魂を食い物にする。 序盤に主人公とすれ違って逃げた男、新聞紙に包めた身体の欠片を見るに、 奈落への入り口に我々は立っている。[インターネット(字幕)] 6点(2023-05-24 21:39:57)《改行有》

3.  FLEE フリー 《ネタバレ》 出演者の安全と匿名性を確保するためにアニメーションにする手法は、 アリ・フォルマン監督の『戦場でワルツを』を思い出す(参考にしていたらしい)。 双方ともアニメでワンクッション置くことで、"虚構"が入り混じり、私小説を読んでいるような感覚になる。 カクカクな動きもまた、不確かな記憶という映像の中で想像の余地が広がっていく。 難民を扱った映画は数多くあるが、本作では同性愛者という二重の苦悩を抱えている点である。 国によっては"存在しない"扱いになっており、自分らしく生きられることがどれだけ尊いことか、 先進国で生まれ育った人にはなかなか実感できない。 家族と再会後にゲイと告白し、長兄がゲイクラブに連れて行ったエピソードが印象深い。 ソ連崩壊直後の難民としての生活、そして彼らに対する扱い方は現代の日本でもそこまで変わらない気がする。 もちろん弱者の味方のフリをしてシノギとする団体がいて、不信感として向けられていることは否定できない。 綺麗事だけでは人を助けられない、余裕がない国ほど反動で排他的になるのは仕方ないにしても、 日本もアフガンやウクライナになったらどうするか想像力を巡らしたい。 一般人が国を守るために武器を持って戦うみたいなこと、イザとなったら何もできないから同じ難民になるだけかと。[インターネット(字幕)] 7点(2023-01-21 21:24:39)《改行有》

4.  ファーザー 《ネタバレ》 意識があるまま、時間と記憶が混沌の中に落ちていく。 台詞も物事も辻褄が合わなくなり、己の記憶が改竄され、周りとのコミュニケーションが破綻していく恐怖。 そして相手が誰なのかも忘れ、自分自身も喪失していく・・・。 一歩間違えば本人もそうなるかもしれないアンソニー・ホプキンス演じる認知症の圧倒的リアリティ。 超高齢化社会になった現在、自分も家族も彼のようになったら向き合わなければならない地獄。 それでも緑が風に揺れるように全てを漂白していく。[映画館(字幕)] 7点(2021-05-14 23:39:12)(良:1票) 《改行有》

5.  フランドル 《ネタバレ》 パッケージ詐欺と言えるくらい、内容は極めて観念的で内省的な戦争映画と言っても良い。曇天の寒々しい農村と荒涼な砂漠地帯の対比、そこで繰り広げられる迫力や爽快感とは程遠い戦闘シーン。そして主人公らの輪姦シーンを淡々と描き、戦争の狂気と嫌悪感をことさら煽る。唯一輪姦に加わらなかった仲間が何故"切除"されてしまったのか。そして男たちとひたすら交わるマグダラのマリアみたいなヒロインが何故壊れてしまったのか。欲望の捌け口としての女を拒否した男への罰、そんな醜悪さを受け入れて男女の関係、世界の新たな可能性を試したかったのかもしれないが、普通の映画を見たい人間にはどうでもいい作品だろう。哲学教師出身の監督らしい描き方で、地に着いた生々しさと高尚な空疎さが同居している。もちろんあの砂漠地帯はかつての植民地アルジェリアの隠喩であり、それを直視してのカンヌグランプリだろう。それにしてはあまりに内省的すぎやしないか。[DVD(字幕)] 5点(2018-01-16 00:33:44)

6.  ブリキの太鼓 《ネタバレ》 これほど重苦しい暗黒史を体感した映画は他にはない。ただ性や暴力を過剰で陰惨に描けば良いのではなく、皮膚感覚で訴えるタールみたいな異臭と粘り気が正確なのだ。大人の醜い世界を覗き、成長を拒んだ少年はいびつで異質な存在。いつまでも大きくならず、太鼓と奇声でガラスを割る光景がどれほど不気味なことか。馬の頭で鰻を獲ることの不気味さ、"子供同士"で性交していることの不気味さ・・・現実と寓話の区別が曖昧だからこそ"不気味"で、如何に不安に覆われた時代かを物語っている。第二次世界大戦後、少年は大人になることに再び向き合い、家族と共に西側の新天地に向かう。ハッピーエンドになるとは限らないが、姑息な社会不適合者が如何に現実と折り合いを付けるかを一定の距離間で見届けているようだった。[DVD(字幕)] 7点(2017-08-02 22:52:36)

7.  フランティック 《ネタバレ》 異国でトラブルに巻き込まれる王道の惹かれる題材なのに、ポランスキーらしくない緩慢で平凡なサスペンス。雰囲気はよく出来ているのに意外性はなく、しかも奥さんは無事で運び屋の娘が取って付けたような最期なのが消化不良。事件の発端になった小道具が麻薬ではなく、核兵器の起爆装置というあたり、当時は冷戦だったということに時代を感じた。フランスとは無縁のバリバリのハリウッドスターであるハリソン・フォードのキャスティングがある意味新鮮で、アメリカに二度と足を踏み入れなかったポランスキーだからこそ撮れた映画かもしれないのに残念。[地上波(吹替)] 4点(2017-06-19 21:25:36)

8.  プライドと偏見 原作未読。堅苦しい映画かな?と思っていたけど、美しい英国の田園風景に引き込まれた。18世紀当時の風俗を再現したセットや衣装はもちろん、綿密な長回しと意外と挑戦的なこともやってみせる。ストーリー自体はタイトルそのまんまで特に際立ったものはないけど、ユーモラスな台詞を効果的に用いて飽きさせないようにはしている。ただ、いろいろ詰め込み過ぎな感じが否めず、表層的な印象を受けた。大女優ジュディ・デンチを相手に、凛とした強さで互角に渡り合うキーラ・ナイトレイが良い。ダーシー役はちょっと微妙。[DVD(字幕)] 6点(2016-08-19 23:08:24)

9.  ブンミおじさんの森 ティム・バートンが審査員長であることも大きかったのだろう、2010年のカンヌパルムドール作品。他では真似出来ない独創性はあるが、一つ一つのエピソードが発展せず空中分解するだけ。東洋的情緒に溢れた映像美もありふれた感じですぐ飽きてしまう。同じ意味不明なら次年度の最高賞である『ツリー・オブ・ライフ』の方がまだマシ。[DVD(字幕)] 2点(2015-06-15 20:08:05)

10.  ファニーゲーム U.S.A. 《ネタバレ》 オリジナル版視聴済。 ストーリー、カット割り、カメラワークはほぼ同じなため、 逆にリメイク版から見た人にとっては結局不愉快なだけで手玉を取られることになる。 しかし、オリジナルを見た以上、どうしても比較せざるを得ないのも事実。 慣れなのか、オリジナルほどの不快感がなく、ナオミ・ワッツ、ティム・ロスといった有名俳優の起用、 生活感のない洗練された映像、ハリウッド特有のドライさがあってか、フィクション色がさらに強まり、 かえって陰惨な感じが薄まってしまった。 一線を超えた何かがこの映画には感じられなかった。 いっそのこと、ラストにもう一つ付け加えた方が良かったかもしれない。 暴力ゲーム(つまり本編)をクリアした子供とそれに無関心な親の会話を挿入するなりして。 アメリカへの嫌がらせのために焼き直しした割に全然効果なかったね、ハネケさん。[DVD(字幕)] 5点(2015-04-28 21:33:53)《改行有》

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