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【製作国 : フランス 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. LOVE 3D 《ネタバレ》 クリスマスの夜にギャスパーノエの「LOVE」を観る。もうこれだけでキャッチコピーになりそうな(笑)とにかくHシーンが多いのだが、ラストまで観ると、その理由が分かる。これは愛の死の過程をHシーンの映像で表現したものだ。もう冒頭からいかがなものか?という場面が展開して、この映画のどこがLOVEやねん!と眉をひそめる向きも多い。が主人公の破滅が物語られた後に、ラストこのカップルが初めて会った時の夜の営みが映し出される。そこには肉の塊ではなく、確かに愛があった。この場面の美しさ、そしてこの映画の悲しさ。ただただ切ない。愛とは壊れやすいものでもある。特にドラッグは危険だ。この映画でもそれが引き金になる。ラストまで観ると、なるほど興味本位の映画ではなかったと思える創りだった。いい映画だった。・・・しかしひたすら展開されるHシーンを観てると、七面鳥を思い出したなぁ。メリークリスマス♪[DVD(字幕)] 8点(2016-12-24 20:46:25) 2. ラウンド・ミッドナイト 《ネタバレ》 ジャズの好きな人ってカッコイイ人が多いですよね。でもなんか距離置いてた。でも、この映画観て、何か懐かしい感じだなと思ってたら、尊敬して止まない大友克洋氏の初期の漫画だよって気がついた時、俺はあの人にニューシネマを見てたけど、ジャズだったのかも、と思うようになった。この映画は、大友先生を語ると止まらない友人にも薦めます。[ビデオ(字幕)] 8点(2015-10-22 20:03:30) 3. ライク・サムワン・イン・ラブ 《ネタバレ》 アッバスキアロスタミの描く日本。嫌なラストなら辛いな・・と思って観ていたが、残念だ。あの「桜桃の味」で見せた老師の説教。それが今回、日本でまた、という期待もあった。正直、キアロスタミの映画は寄り道が多く、さほど構成をひねらない。だから最初のデートクラブから派遣された女性が、車で大学まで送る女性と同じなのかどうか、よく分からなかった。同じ人物にしては、女性はリラックスしている。これがもし、デートクラブの女性だったら、この教授は紳士だったということだろう。しかし、加瀬亮演じる彼氏はそうは思わないだろう。最後、その怒りがラストのあれだ。キアロスタミは、「クローズアップ」でもそうだったが、割と「偽物」にキツイ。だから、「偽」老師への鉄槌の話だったかとも思っていたが、それだと案外つまんないね、なんて思っていたら、映画雑誌で次の言葉で気持ちのしこりが取れた。「映画も写真も絵も全て詩」。あ、そうか!最後の割れた窓ガラスは詩だったか。どうも朝日歌壇に載ってるものが詩だったという感じがあったが、あぁあれはキアロスタミには詩と映ったんだ。目からウロコの瞬間だった。[DVD(字幕)] 7点(2013-06-09 21:54:30) 4. ラストタンゴ・イン・パリ 《ネタバレ》 男の寂しさを埋めてあげようとする女性。そのような聖なる心を壊すような行為。まるで獣である。それでも彼の闇は何なのだろうと彼女はまたやってくる。しかし奥さんが死んだ時、彼の愛も持って行かれていたのだ。彼は孤独なのではなく、「空っぽ」だったのだ。それが分かった時、彼女は・・・。自分にとってのこの頃のベルトリッチの謎。それは魅力のない人物を描くのに、なぜこんなに見事な映像や音楽を用いて、映画を創るんだろうということ。この前作の「暗殺の森」で特にそう感じるようになった。果たしてベルトリッチが空っぽなのか?それともそういう人物に興味があるのか?後に傑作を創りだした彼の問題意識に興味がある。しかしなぜかベルトリッチを取り上げた映画批評の本ってないんだよね~。[ビデオ(字幕)] 6点(2010-05-10 10:03:07)
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