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プロフィール |
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893 |
性別 |
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自己紹介 |
ハリウッドのブロックバスター映画からヨーロッパのアート映画まで何でも見ています。 「完璧な映画は存在しない」と考えているので、10点はまずないと思いますが、思い入れの強い映画ほど10点付けるかも。 映画の完成度より自分の嗜好で高得点を付けるタイプです。 目指せ1000本! |
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1. ロング・ウェイ・ノース 地球のてっぺん
《ネタバレ》 探求心の強いおじいちゃん子な少女が、北極点に行ったまま行方不明になった祖父とその船を探す旅路。
貼り絵のように輪郭を排した柔和な絵柄と厳しい環境で突き進むストイックさのコントラストが印象的。
クルーとの恋愛といった余計なドラマは一切なく、極限状況下の諍いがリアル。
最後までロマンチックの欠片のないハードさだからこそ、目的を果たしたサーシャの笑顔が光る。
ちなみに放映したものだと後日談を描いたいくつかの静止画とクレジット後の動画がカットされているという。
あれを載せてまでが一本の映画なのに、教育テレビは何考えているのか。[地上波(字幕)] 5点(2023-01-02 00:57:52)《改行有》
2. ロゼッタ
《ネタバレ》 真っ当に生きたい。失業率が20%を超えるベルギーでは切なる願いなのだろう。キャンピングカー暮らしで身体を売る母に嫌悪しながら、ロゼッタは新しい職を探しに奔走する。辛酸を舐め切った悲壮に満ちた強い表情を常に崩すことはない。そう、ワッフルを売る青年に出会うまでは。不本意ながら彼と微かに距離を縮めつつも、不法にワッフルを売ったことを社長にバラし解雇させる。仕事にありつけるも、女としか見ていない彼への復讐で募らせていく罪悪感。そして強く硬い心が折れた瞬間、彼に曝け出した泣き顔で終わるエンドロールに何を感じるのか。ハリウッドとは対極的なタッチで現実を映し出したダルテンヌ兄弟。ラストの"フィクション"の後、決して希望があるとは限らない。それでも前に進んで可能性を信じるしかない。ぬくぬくとこの映画のレビューをしている自分がどれだけ恵まれているか実感する。生活のために働く"だけ"で素晴らしいと思えないと、過酷な現実に気が狂うだけだ。[DVD(字幕)] 6点(2017-06-08 19:07:42)
3. 倫敦から来た男
モノクロ、長回し、スタンダードサイズの画面比率・・・ハリウッドで撮ったら30分の短編で仕上げられるノワールを、時代を逆行する映像手法で異質な芸術映画として際立たせている。隅々に行き渡る白と黒のコントラストと、静止した時間をスローに行き交うカメラワークが異世界の扉へ誘う。単に観客を無視した文芸気取りの自慰と切り捨てるか、崇高な領域に到達した名画と称えるかはその人次第だが、ここまで徹底して独創的だと強靭な映像の力で吸い寄せられる映画人が少なくないのも分かる気がする。退屈だけど、不快なものではなく酩酊感のする、そんな感じ。[DVD(字幕)] 6点(2015-12-07 19:10:03)
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