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プロフィール
コメント数 901
性別 男性
年齢 42歳
自己紹介 最近になってまた映画を観る習慣が出来ました。
前はほとんど観なかった邦画をたくさん観るようになり
新しい映画ライフが充実しています。

昔ほど数はこなせませんが
趣味と生活のバランスをうまく保ちながら
なるべくたくさんの映画を観て、
なるべく読み応えのあるレビューを続けていきたいと思います。

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【製作国 : フランス 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
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1.  あん 《ネタバレ》  見終わって、感想を考えるんだがなかなか適切な言葉が思い浮かばない。静かだが鮮烈な印象を残す映画だった。特に印象に残ったのはふたつ、どちらも徳江さんのシーンだが、まずはその手紙の一節; 「この世にあるものはすべて言葉を持っていると私は信じています」 ひたすら小豆の声を聴きあんを作る徳江さんの自然観に溢れるひとこと。隔離病棟に置かれた、という故もあるのだろうか、人も含め、あらゆる事象と関わりを持とうとし、そしてそれらを優しく慈しむ。全てが慈愛の時間だった。 あとは千太郎が施設を訪ねて出された塩昆布について、「これ、どうやって作るんですか」に対する徳江さんの、 「教えなーい」 は笑った。あんな無邪気で、爛漫で、意地悪で、愛らしいシーンがあるだろうか。笑えるのに泣けてくる、心からそう感じる一幕だった。  私は「らい病」というものにほとんど知識がありません。そのためどら春のオーナーや世間の人の排斥感は正直ピンとこない。でもそれでいいと思っている。いや勉強しろよ、というまこと正論なツッコミが聞こえてきそうですが、実際自分の身の回りでそういうケースがあって必要と感じたら学ぶ、でいいのかなと思っている。私はそれほど交友関係もないですが、誰かと人間関係を築く場合は基本的に自己責任だと考えている。その人がどこに住んでようがどんな見た目だろうが、その人が好きなら好きで、嫌いなら嫌い。それだけだ。その理由に病気や身体的特徴を述べたことはない。ましてや介護のようにその人の生活全般に関わらなければならないような関係ならまだわかるが。この映画のように「らい病だから」で避けられる感覚がピンとこないのはそのためだろう。こういう「ピンとこない」という感覚を私は大事にしたいと思う。無知ゆえなのかもしれませんが。それごと受け入れたい。[インターネット(邦画)] 9点(2022-10-17 22:34:51)(良:1票) 《改行有》

2.  ダーク・プレイス(2015) 《ネタバレ》 思ったより入り込めませんでした。 幼い頃に一家惨殺事件に遭い、幼くして一人生き残った女の子は取り調べで家族を殺したのは兄だと証言する。兄に関しては当時流行っていた悪魔崇拝をやっていただの少女に悪戯を働いただの悪い噂もあり、また本人も容疑を否定しなかったことから28年経った今でも刑に服していた。結果的に冤罪だったわけだが、なぜ兄は無実の罪を被ったのか、そもそもあの日何が起こったのか、それを詳らかにしていくサスペンスミステリーといったところか。 ただ見せ方の問題なのか、謎が解かれていく展開に普通ならわくわくしたりするのだが、これはあまり高揚感は湧かなかった。人物に魅力を感じなかったせいか。唯一癒されたのはデイ家の無邪気な少女たちでしたが、色々出てくるダメな人たちのせいで無邪気な笑顔が曇っていく様も嫌でしたね。 感情移入もできず、盛り上がりもない映画でした。[インターネット(字幕)] 4点(2021-12-12 14:10:02)《改行有》

3.  バイオハザード: ザ・ファイナル 《ネタバレ》 見始めてみるとなんだか見覚えがあり、おそらくリリース当初に鑑賞していました。でも結局どういうふうにシリーズが終わったのか記憶がなかったので改めて鑑賞することに。 ほぼ全ての人類を死に至らしめたTウィルスを根絶するため、始まりの地ハイブへ行くという展開。やはり一作目はとても好きで、あの場所でのバイオハザードがもう一度見れるとなると自然とワクワクしてきました。 ・・・のですが、崩壊寸前の施設という設定のせいか全体的に薄暗すぎて見えにくく、ロケ地効果も今ひとつでしたね。結局製作サイドはあのレーザー通路を使いたかっただけなのかな??さすがにここまでしつこく使ってくると食傷気味です。あれ、海外では評判いいんでしょうか。走るゾンビの標準化やワイバーンのようなゾンビなど、敵の形態も変わりすぎてなんだか別の映画のよう。 SFはもちろんフィクションなんですが、「現実にこんなことが起こったら世界はどうなるだろう、自分はどうするだろう」などと考えながら楽しむもので、その設定の部分を何でもありにしてしまうとどう楽しめばいいかわからなくなる。決められた設定をはみ出さない形にしてほしかったと思います。 まあもう完結なのでこれでおしまいなのですが。でも自分をSF映画好きにしてくれたりゾンビ映画を楽しませてくれたシリーズとして、このシリーズに感謝したいと思います。長い間ありがとうございました。[インターネット(字幕)] 6点(2021-12-01 12:37:08)《改行有》

4.  バイオハザードIII 《ネタバレ》 この『3』が前作までと違うのは、超能力的なノリが受け入れられるか受け入れられないかにかかっていると思います。ちなみに私は後者です。ゾンビや他のモンスターを倒すのはあくまで純粋なアクションで、スタイリッシュな形にして欲しかったですね。超能力て。まあそうでもしないとあのゾンビカラスの群れは全滅させられなかったのかもしれませんが、それでも超能力なしであれをなんとかする演出を考えて欲しかったな。 しかしカラスがありとなってくるともうウィルス感染は蚊とかそういうレベルまで気をつけなければいけなくなってしまいますね。もうだめだわ。人類絶滅。蚊とかハエとかがウィルスに感染して明確に人を襲い出したらもう防御不可能。ウィルスが外に出るってのは本来そういうことなんですよね。まあ映画でそれされるとつまらないので多分やらないと思いますが。あと、砂漠ならゾンビに対して塀を築くよりも、穴を掘ったらいいのではないかと思いました。ゾンビって目の前に穴があっても直進して落ちるんですかね、それとも止まるんですかね?これだけ実験好きな会社ならそれくらいやってそうだけどね。 一旦ここらで原点回帰してほしい気持ちもあるが、一作重ねるごとに大風呂敷を広げる引きエンディングを生業としているこのシリーズでは、回帰とか縮小化は難しいのかもしれない。対策だけに身動きが取りにくくなる典型のように思えます。そう思うとなんだか悲しいな。[インターネット(字幕)] 3点(2021-11-23 09:00:32)《改行有》

5.  バイオハザードII アポカリプス 《ネタバレ》 昔から10数回観ているのに、なぜかレビューをしていなかった『バイオ2』改めて観てみました。私はやはり『1』と『2』が好きですね。アリスが超能力を使うことなく、銃火器や格闘などの純粋なアクションが格好いいので。今回『3』も同時に観ましたが、 ※以下、『3』のネタバレにもなりますので未見の方はご覧にならないようお気をつけください。 アリスが火を操ってカラスを全滅させたり、怪物の触手を目の前で止めたり相手を手を触れずに吹っ飛ばしたり、、、そういうのではないんだよなぁ。そこらへんが明確に『2』までとそれ以降で違うところですね。 本作は、ジルの登場シーンやネメシスvs S.T.A.R.Sなど、見どころが多くとても気に入っている映画です。英語の勉強にも使っていましたが、表現も分かりやすくて良いですね。ゾンビ好きなら一見の価値ありの映画です。[インターネット(字幕)] 9点(2021-11-22 10:28:30)《改行有》

6.  9人の翻訳家 囚われたベストセラー 《ネタバレ》 最近ずっと邦画ばかり見ていたので、久しぶりに洋の感じが見たくなって鑑賞。作品はまあ普通で、設定に引かれて見た映画、という域は出ませんでした。 作品そのものより、実際こういうことがあるのかなということと、実際こういうことがあったとしてどんな方法があるだろうということは結構考えました。まず実際あるとしたら全世界で話題になる超大作ということになりますよね。ハリーポッターシリーズとかどうだったんでしょうね。ひょっとすると村上春樹さんの著書なんかもこういうことがあったのかも?少しワクワクしました。 あと実際にあったとしたらこういうやり方もまああり得そうですよね。インターネットが普及して、誰でもカメラ(付きの携帯)を持っていて、その場でいくらでも送信できる。メールのタイマー設定だっていくらでも可能だし、情報セキュリティの難しさというものを改めて感じます。9カ国語まで同時にリリースするような世界的な超大作なんてまあ滅多にないだろうし、管理する側もノウハウ無いでしょうしね。作中のような設定もある意味当然と思いましたけどね。むしろ完全監禁ではなく仕事が終われば外に出られるって、普通に漏洩するわなと思いました。じゃあどんな方法がいいかと言われるとなかなか難しいですけどね。ここまで話題になってるんであれば普通に原語版をリリースして、その後公に翻訳家に依頼するというのもアリだと思う。9ヶ国語同時リリースというのがなんとも難しいですね。ここまで考えると、オリジナルの漏洩リスクを負ってまで同時リリースはそんなにメリットのある話では無いと感じました。今どきは、「漏洩した」ということにしたステルスマーケットみたいな手法もありますし。 あと作家>翻訳家問題もありますね。国によって職の価値も違ってくるんでしょうが、個人的には翻訳家も立派なクリエイティビティが要求される仕事だと思います。特に日本語のそれはかなり技術が要求されると思います。要所の和訳本とか結構苦手なタイプなのですが、その分読みやすい本にあたるとそれだけでその作品の評価も上がったりしますし。作品の良いところをスポイルせずに、わかりやすい表現に落とし込むって面白いと思いますけどね。 、、、と全然映画のレビューじゃなくてすみません。でもそういうことを考える良い機会になりました。そういう意味では面白かったかな。[インターネット(字幕)] 6点(2021-11-14 13:31:48)(良:1票) 《改行有》

7.  最強のふたり 《ネタバレ》 金持ち、貧乏、障害者、健常者。世間ではそういった要素ごとにバリア(障壁)があることが普通で、「人類みな平等」と世間では謳われているものの現実はそう言葉通りにいくわけではない。が、この二人の関係は見ていて心地良い。介護者と被介護者という関係でありながらお互いに気を使ってるようなところがなく、良くも悪くも明け透けに振る舞う。周りが聞いていてヒヤヒヤするような発言も二人の間ではストレートに届き、それを見ていた周囲も段々二人の相互理解を理解していく。そんな感じでした。 なぜこの二人はここまで「つながった」のでしょうか。それだけが最後までわからなかった。ドリスがフィリップのプライベートを垣間見たり、一緒に夜の散歩に出たり、段々と関係を積み重ねていって親密になっていったのはわかるんですが、「これ!」っていう出来事はなかったように思う。実話に基づいているということで、本当に映画で見たエピソードしかなかったのかもしれないし、実はもっと何かあったのかもしれない。車ぶっ飛ばして捕まったら「病院に急いでるんだよ!」はなんだか笑ってしまいましたが。でもあれ実際あったらたまったもんじゃないですね笑 結局フィリップが求めていたものはただ自分の世話をしていうことを聞いてくれる介護者ではなく、嫌がってるのに無理矢理文通相手と電話させたり、オーケストラを呼ぶような誕生日会でアースウィンドファイアーで踊り出すような「友人」だったんですね。ドリスの後に入った介護者の人が気の毒なくらい塩対応されてましたが、結局そういうことなんですよね。 世の中には肉体的・経済的・人間的な差が必ずあり、人と人は決して「平等」たりえないなと改めて思いましたが、人と人が「対等」になることは充分できるんじゃないか、そう思わせてくれた作品でした。[インターネット(字幕)] 9点(2021-06-14 22:17:04)(良:3票) 《改行有》

8.  グランド・イリュージョン 《ネタバレ》 盛り上がりそうなテーマで、映像的にも綺麗なんだけどなあ。なんなんでしょうねこの残尿感みたいのは。 個人的には、彼ら新鋭のマジシャンたちが姿もあらわさずにコンタクトを取ってくる『アイ』に、なぜここまで執心し、信望し、協力しているのかと言うこと。そこらへんの描写が全然なく、正体もわからない人物・組織のために彼らがなぜ体を張って刑事事件まで起こすのかと言うことがさっぱりわからない。そこで置いてけぼり状態なので、当然そこからの展開も「?」状態が続く。彼らのモチベーションの源を描くのは大事ですよね。そこをかっとばして展開するので視聴者は置いてけぼりを食らうという・・・。残念な構成。 あと、自分でググればわかるんでしょうけど、"The Four HorseMen"ってなんか意味あるんですかね。できればそういうのも知らない観客を置いて行かずにしっかり説明してくれるとありがたいのだが。 新鋭のマジシャンたちが『アイ』なる男に見初められ、全世界の目の前で壮大なイリュージョンを行うという本作。上述のようにとにかく置いてけぼり感が半端ない。「近くで見れば見るほど・・・」というセリフで始まるのですが、内容は視聴者が全然近くに寄らせてもらえなかった印象。 映像美やダイジェストが華やかなだけに、よくある『予告編で稼げる映画』にはなってると思います。[ブルーレイ(字幕)] 4点(2016-10-17 19:14:11)(良:2票) 《改行有》

9.  ピラニア 3D 《ネタバレ》 モンスターパニックものとしては良い意味で予想通り。そう私はこれを借りる時、間違いなくこういうものを期待して借りていた。 なかなか面白い映画でしたが、人物描写は今一つ。こういった類のモンスターパニック映画ではおバカなキャラとエロいキャラは定番ですが、主人公まで真正のバカなのはいただけない。 子供に対して、「お前らのせいでオッパイ祭りを見に行けないんだよ!」 「じゃあ行っていいから代わりに60ドルちょうだい」 そして素直に出す主人公・・・。なんだかなあ。 頭の中はエロエロでどうしようもないのに、何か変なところで自制しようとするのはあのおバカディレクターじゃなくてもイライラする。まあそれだけにリアルでしたけどね。 あとあのセクシー美女は死んじゃうんですね。綺麗なキャラだったのに、残念な最後だ。 中盤、お祭り会場で最初の一人がピラニアの犠牲になったとき、誰かが言った「ジョーズだーーー!」の一声で周囲が瞬時に何が起こったか把握できていたのが印象的。実際にはサメではありませんが、「水の中に何かいるぞ」と言われるよりよっぽどわかりやすく周囲に伝わる表現だなーと変なとこで感心しました。 しかしそんな彼の奮闘?むなしく大量虐殺な展開。まさに惨々たる内容。自分の足を食べられながらも船外機のプロペラで応戦する警官とか・・・。どんだけ勇者だよ。 途中ピストル撃って警告しようとしたとき、見つけた死体でも一緒に見せて警告してやれば彼らもあんな結果にはならなかったろうに。でもそれだと映画としては失敗か。モンスターパニックって意外と作るのが難しいのかもなあと思った作品でした。[DVD(字幕)] 6点(2012-11-27 10:27:04)(良:1票) 《改行有》

10.  ボーン・アルティメイタム 《ネタバレ》 ついにシリーズ3作目を鑑賞。1,2作目はレンタルリリースすぐくらいに鑑賞済みだったのですが、嫁さんがTV版を録画したのをきっかけに再度見ることに。 3作目でしたが、他のシリーズ物のように続編が出るたびに勢いが失われていく、ということが感じられないシリーズだったと思います。特にこの『~アルティメイタム』は「ボーンらしさ」が光る内容となっていました。個人的には他の映画でも散見されるような格闘アクションよりも、神出鬼没のスパイ的行動に魅せられます。パメラを囮にして相手をビルからおびき出し、その隙に抜け殻のオフィスに入り込んで電話を掛けるという鮮やかすぎる手腕は最高でした。ですが、パメラに「見てますよ」アピールはもういいでしょう。前作から続いてもう3回目なんで、そろそろ・・・。 あと不満な点としては、これはもう1作目から書いてるかもしれませんが、もうカメラワークがひどい・・・。ほとんどハンディカメラで撮ってるのか、ブレブレの映像がほぼ全編にわたって続きます。上述の格闘アクションシーンなんかもう最悪。ほとんどの画面誰が何してるのかわからんし。臨場感どころか何もわからんっつーの。アクションなら少し引いた視点から全体をじっくり写しこむだけでも充分なのに。カメラワークのセンスの無さにはほんと泣けた。これだけのシリーズで製作費無いのか?それとも誰かのこだわりなのか??たぶん、新作の『~レガシー』でもそうなんだろうな・・・。[DVD(字幕)] 6点(2012-11-16 22:28:20)(良:1票) 《改行有》

11.  ファニーゲーム U.S.A. 《ネタバレ》 製作者の意図がはっきりとわかる作品。観てる人を楽しませるとかスッキリさせるつもりなんかさらっさらないですね。ここまで徹底的にやられると潔いとさえ思う。その首尾一貫した姿勢に脱帽。 かなりネタバレますが、最後の最後まで救いようのない話でしたね。人よりは多く映画を観てきた自負はありますが、こんな展開でやられたのは初めて。どこかでハッピーエンディングへと話がシフトしていくんだろうという自分の予想を完全に裏切ってくれました。救いようのない話というだけなら他にもいくらか思い浮かびますが、ここまで淡々淡々と、特に大きなBGMも無く、シーンによっては10分近くノーカットでゆっくりと見せ続けるという手法はある意味で新鮮でした。 おそらく大方の人が上述の私のように、どこかでどんでん返しがあると思っていたと思います。それが全くない。最後まで犯人たちの思い通りに進みきったというサスペンス。 この作り方からもわかるように、この映画は観てる人を真正面から挑発しています。いきなりカメラ目線でこっちに喋りかけてきたり、仲間が殺されても話そのものを巻き戻して無かったことにしてしまう始末。映画を通して「どうだ、気分悪いだろう??」って言われてる気分でした。 でも世の中で起きる犯罪なんて本当にこんなものなのかもしれないと思わされました。カメラ目線や巻き戻しは別にしても、こんな風に犯罪者に踏みにじられるだけ踏みにじられて終わってしまう犠牲者だって現実はいるんだろうなと、そんなことを思わせられてしまった。 ある意味私には革命的映画でした。受け入れられない人もたくさんおられるかと思いますが、映画好きな人ほど観てみてほしいと思います。[DVD(字幕)] 8点(2012-09-14 14:20:53)(良:1票) 《改行有》

12.  アンノウン(2011) 《ネタバレ》 「へぇ~、リーアム・ニーソンさんがサスペンスドラマ出てるんだ~」って感じで観始めたんですが、やはりリーアム兄さん。最終的にはアクションで締めるということで・・・。 物語自体はけっこう引き込まれました。自分、そんなに先の展開を読むとか得意じゃないもんで、物語のオチには「マジで!?」と普通にビックリ(←いいお客だ)。でも冷静に考えると、暗殺者としての記憶は戻ったのに考え方だけ常識人になってるとかおかしいですよね。記憶の戻り方がちょっと(てかかなり)ご都合主義だなとは感じました。 冒頭に書いたように、サスペンスドラマと思いきやアクションで締めるという展開があれですが、それについてこれる人ならそれなりに楽しめるのかなと。 【令和3年7月14日再鑑賞】 このページ開いて初めて知りました。前にも観てたんだ…(汗)一時期リーアムおじさんにハマってたから、その時期観たんだな。でも再鑑賞なのに全く初めて感で観れてしまった(笑) さて久しぶりに鑑賞しての感想は、かなり突飛なストーリーですが一応辻褄は合わせてありますよね。なんで二人のマーティンが同じ記憶や経歴を持っているか、なぜ妻まで自分を全く知らないかのように振る舞うのか。そう言った疑問には「あーなるほどね」と思わせる用意はありました。ですが、事故にあったマーティンをいきなり殺そうとするのはどうなんだろう。記憶喪失を起こしてると分かっててもいきなり殺そうとまだするだろうか。そういう組織ならそうするのが普通なのか?知らんが。「おい!本当に記憶がないのか!?」くらいの確認はあっても良いと思う。それに妻役の人が結構落ち着き払いながら結局爆弾解除できずに爆死するのもいただけない。そしてあんなに「妻を愛してる」と言っていた人が、記憶が戻って彼女が死んだ途端サラッと他の女性に鞍替えしたのもなんだか…という感想。美術館で「愛してる」とも言われていたのに、何でそうなるのか。少しそのへんがもやっとして終わってしまった映画でした。 前回は5点をつけていましたが、前より楽しめた気がしますので再評価させていただきます。[DVD(字幕)] 6点(2012-05-02 18:35:35)(良:1票) 《改行有》

13.  スプライス 《ネタバレ》 科学者夫婦の考え方が浅薄な気はしますが、良作だったと思います。偶然生まれたドレンに対して紆余曲折を経ながらも、実験体としての興味とそれを生み出した親としての愛情がどんどん増幅していき、それは段々歪んでいき、最終的には抱えきれなくなり処分する・・・と。 しかしドレンの成長の見せ方はうまいと思いました。彼女の成長を見たいという感情移入を私も受けたあたり、バイオSFとしては純粋に良い映画だと思いました。ただやはりこういうジャンルの話では定番のような流れで、深みは少し足りない気がしました。体の成長が早すぎるため頭脳の発達は追いつかず、結果早熟な考えを持った生命体と性交をしてしまう・・・というのはまあ途中くらいから予想できた流れ。そこからさらに妊娠というのもまあ予想の範疇。このへんは「あーやっぱりな」感は否めませんし、見ていて気持ちいいものでもなかったので個人的には評価を下げることとなりました。 それでもとても過程を楽しめる映画ではありました。ぜひ人には一度薦めたいと思います。ちょっと過激な映像に免疫がある人で・・・。[DVD(字幕)] 9点(2011-09-20 12:41:46)《改行有》

14.  デッドクリフ 《ネタバレ》 パッケージにデカデカと「この山はどこかおかしい・・・」というフレーズが書かれてました。それを受けてこれは山(もしくは「山」という比喩の大自然)が襲ってくる系の話なんだと思いました。が、先頭切ってリーダーシップ発揮してた山男の彼がベアトラップにかかったあたりから雰囲気変わってきましたね。良い変化だったのかどうかはわかりませんが。個人的には、ほんとに「山に襲われる」という展開のホラーを期待してただけに、ただの人災で終わったのにはちょっと肩透かし。 『剣岳』のレビューでも書きましたが、山登り系の映画とか観ると、自分は絶対山なんか登りたくないわ~って気持ちが再確認できます。何が面白くてみんな命の危険冒して山なんか登るのか。今回のようなフリークライミングのような山登りなど私的に論外。作中、高所恐怖症のルイック君にはそんな意味でも同情しましたが、美女二人にサポートされながらの登山はちょっぴりうらやましい。あれならむしろテンション上がるんだが。と、不謹慎な気持ちになってみる。 え?アントン??誰ですかそれ。[DVD(字幕)] 6点(2011-08-29 09:55:01)《改行有》

15.  輝く夜明けに向かって 《ネタバレ》 アパルトヘイトによる人種差別がテーマの映画だと思ってたんですが、そこに主人公の不倫や隠し子問題まで盛り込んじゃったもんで、問題はぼやけにぼやけ・・・。なんであんな中途半端な立ち位置の人間を主人公に据えたのか。リアルといえばリアルだが、映画にして世に出すようなリアルさではない。 冒頭でパーティから車で買える途中で理不尽に取調べを受けるシーンなどは良かった。が、その後テロ容疑で捕まってから、白人の家でご飯を食べたり、やれ浮気や隠し子が発覚したりと物語のベクトルがあっちこっちに行って定まらない。落ち着かない映画でした。 久しぶりに社会派ドラマに飢えていたので観賞しようと思った映画だったのですが、残念でした。[DVD(字幕)] 3点(2011-07-22 11:38:17)《改行有》

16.  バビロン A.D. 《ネタバレ》 ストーリーの根本に関わる、「なぜ少女は追われるのか」の部分がわかりにくすぎる。終盤、追われてたのは彼女ではなくその子供だったとわかってきますが、それすら追われる理由としては不明瞭で弱すぎる。彼女を捕まえて何の得があるのかという説明が全く無く、ただただ追う側と追われる側の攻防を見せられる100分。そのアクションシーンも特別すごいというようなものは無く、普通。 まあ映像はきれいだったし、時間を返せとまでは言わない。[DVD(字幕)] 3点(2011-07-19 10:52:28)《改行有》

17.  グリーン・ゾーン 《ネタバレ》 大量破壊兵器に関する情報操作という政治色の強い一面と、現場でそれに振り回される兵士の実情の一面とをミックスさせて見せたかった映画なのだろうなと感じましたが、その両面があまりうまく絡んでなかった気はします。 話題性につられて観賞しましたが、そもそも興味が無い内容だったのは致命的でした。モノが戦争なのでとても大きいissueとして捉えられていますが、職場の上と下とで本音と建前があるのなんて日常茶飯事ですよね。そんな冷めた眼で観賞していたせいか、途中1度寝オチ。後で記憶のあるところから再度観賞しなおしました。 自分的に一番印象に残ったのは、爆撃や銃撃戦があれほど頻発するような場所のすぐ近くで「グリーン・ゾーン」と呼ばれる楽園のように平和な場所があったということが衝撃でした。プールを囲んでリゾートのような雰囲気の場所に、フル装備の兵士が入っていくのはすごい違和感を覚えました。[DVD(字幕)] 5点(2011-06-21 12:14:18)(良:1票) 《改行有》

18.  [リミット] 《ネタバレ》 全編にわたってロケーションは箱の中ということで、覚悟はしてたんですがそれでもやっぱり見にくい。シチュエーションによって携帯の光だったり、懐中電灯だったり、蛍光バーだったり灯りのバリエーションが多いのは楽しめましたがライターはぶっちゃけストレスでした。袋からブラックライトとか出てきて、それで箱を照らすと何か浮かびあがってくるみたいなのがあったらもっとテンションあがったのに。。。 突っ込みとしては、意外と長く空気もつなぁ、とか棺の上に数十センチの砂しか乗ってないなら木箱破壊して地上に這い出せないのだろうか、とかそんなところでした。 面白かったのは、閉じ込められてる人間とそれ以外の人間とで、危機感の温度差がすごいあるのが印象的でした。これが実際に起こったとしても電話に出る人の対応なんてあんなもんなんだろうなってのがやたら現実的。 総括としてあくまで個人の感想ですが、シチュエーションスリラーは本当にシチュエーション楽しんだら終わりみたいな作品が多い気がする。これも木箱の中に閉じ込められて・・・っていうシチュ自体は面白いのに、ほぼそれで終わりってなってしまってるのがもったいない。注目度だけはある、みたいな。そこから先を作り込んでくれる作品に期待。[DVD(字幕)] 6点(2011-04-18 19:38:06)(良:2票) 《改行有》

19.  美しき運命の傷痕 《ネタバレ》 冒頭で、ある鳥の巣に別の種類の鳥が卵を産みつけ、その別の鳥のほうのヒナが元々あった鳥の卵を全て巣の外へ落としてしまう(托卵というらしい)シーンがすごく印象的で、ここから始まるドラマもさぞそういった"住み処の奪い合い"みたいな要素が盛り込まれた内容を期待したのですが、私にはあまり両者の接点は見えてきませんでした。とても思わせぶりな冒頭のシーンだっただけにもったいない。 内容は3人の女性(どうも姉妹らしい)のそれぞれの恋愛模様を描いていくもの。DVだとか不倫だとか、それぞれがそこそこに"ドラマ"やってるんですが、ただでさえ短い映画に3人分の話を詰め込んだもんで、言わんとすることを理解できるほど丁寧ではない。ていうか私には理解できなかった。托卵-不倫-妊娠-DV-父の真実-母の達観-で何が起こったの??話に出てくる全ての要素が観ている側にはちぐはぐで、最後に一つの絵にはならない。理解したかったらもう一度観る必要があるのかもしれないが、そこまでする気も起こらない。文化観の違いかもしれませんが、全体的に冗長な感じがします。特に次女役の電車でよく寝るお姉さんの話は私には退屈でした。一番私が興味を引かれたのは三女の大学教授と不倫してた女の子の話でしたね。あれはもう少し引っ張って欲しかった。てかあの教授は本当に事故死なのか? まあ個人的にはサスペンスとかホラーとか抑揚のハッキリした映画ばかり観る人間なので、そのせいで退屈と思ったのかもしれません。私には3点くらいの映画でした。[DVD(字幕)] 3点(2011-03-03 09:47:46)《改行有》

20.  エスター 《ネタバレ》 これは怖いですね。。。簡単に言うと孤児院で可愛いと思って引き取った子がえらい大変な子どもだった、というお話。随所随所で9歳の子どもらしからぬ所業を見せるこの子ども。終盤で実は33歳だったと知り、ワタクシ納得。9歳と言う自分の容姿を認識した上でそれを最大限に活かしながら周囲を騙していく手法は超が付くくらいのサスペンス。しかし恋愛対象からもやはり9歳としか見られないわけで、そこで失敗してスイッチオン。てゆーか入れ歯?だったんですね。完璧なエスターらしからぬ正体。実年齢33歳だとしてもその歯はもうちょっと何とかできなかったのか。まさか部屋からポリデントとか出てこないだろうな。 あと大変個人的な感想になりますが、エスターを引き取る経緯が少し引っかかります。死産した娘の代わりを求めて里親制度使うことにしたんでしょうけど、すでに二人も子どもがいるのに何故?と思ってしまいます。耳が不自由なマックスにしてみれば「やっぱりしゃべれる子どもがいいんだ」とか思わせてしまわないだろうか?そもそもエスターがもし普通の子どもなら、死んだ娘の代わりとかはやはり思われたくないんではなかろうか。この映画の本質ではないところで疑問に思いました。すみません。 最後に、ラストは別撮りのもう一つのエンディングの方が良かったです。エスターの異常性がエスター流にとてもうまく出ていると思いました。年齢の数字が違うだけでここまで観ている側の感情が揺さぶられるのかとある意味感動した作品です。良です☆[DVD(字幕)] 8点(2011-03-02 10:09:57)《改行有》

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