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プロフィール
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性別
自己紹介 【好きな映画】
★ヒューマンドラマ系
★恋愛
★コメディ
★推理・サスペンス・法廷
★アニメ
★その他、心がほっこりする・ワクワクする・揺さぶられるものなら何でも。

【苦手な映画】
×ホラー・スリラー
×暴力系・ヤクザやヤンキー系
×アクション
×アイドルが主演
×ハードボイルド
×見せ場が女優の裸だけの80年代日本映画
×映画の質よりも興行成績だけを意識したハリウッド映画

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1.  キリクと魔女 アフリカのどこかの村に古くから伝わる民話を映像化した、という印象。話そのものは、ハッキリ言って面白いとは感じませんでしたが、これまでに出会ったことのない映像センスで、退屈せずに最後まで観ることができました。エンディング曲は最高でしたね![DVD(字幕)] 5点(2023-11-26 18:26:41)

2.  セリーヌとジュリーは舟でゆく 《ネタバレ》 どの紹介文もだいたい「不思議の国のアリスに着想を得た傑作ファンタジー」に近いことが書かれていますが、あまり先入観を持たずに観た方がいいかも。かなり「表現のクセが強い」おかげで、絶賛派と理解不能派に大きく分かれそうです。 序盤は、現実世界の中に異世界のシーンがフラッシュ的に混ざり込み、話が進むにつれて、アメを舐めて両方の世界を行ったり来たり、登場人物の役どころも入れ替わったり、ラストに向けての「前フリ」シーンがだんだんと増えていきます。そしてクライマックスでは、とうとう2人が異世界の登場人物として現れ、少女救出に向かいますが、そこにスリルや緊張感などまるでなく、演劇の体験型ワークショップみたいなゆる~い感じで展開し、少女も助かってめでたしめでたし・・・かと思ったら・・・ 解説には「不思議なキャンディで現実と異世界を往復~」と書かれていましたが、本当の現実世界は、イントロとエンディングの「アリスと白ウサギの追いかけっこ」だけなのでは? たぶん、膝をケガしたセリーヌがジュリーの部屋の前にいるところが異世界シーンの始まりで、ボートに乗ったゾンビ(ゴースト?)が現れたところで向こう側のシーンは終了。今度はアリス役とウサギ役が入れ替わり、ゾンビから逃げてケガをしたジュリーがセリーヌの部屋の前に現れてループストーリーが延々と繰り広げられるのか、それとも新しい展開が始まるのか、「さて次はどんなお話になるのかな? 乞うご期待!」みたいなクレジットが入りそうなエンディングで終幕。意味不明な場面もありましたが、鑑賞のポイントはなんとなく理解できたように思えます。 観客だったはずの登場人物が、いつの間にか映画の世界に入り込み・・・という設定はよくありますが、ここまで秀でた構成・演出に出会ったのは初めてかも。また、「世界ツアーの話が舞い込むセリーヌ」や、「小さい頃に世話になったばあやと再会するジュリー」など、現実世界での夢や憧れを描いたシーンは、ストーリーに影響はなくても、全体の中でいいアクセントになっていました。 もっと単純なストーリーかと思ってボヤ~と観ていたので、解釈に自信はありませんが、思っていた以上に楽しめました。ただ、2人の女性の掛け合いが「ウザいな~」と感じる場面が多くて、それだけが少し残念でした。[CS・衛星(字幕)] 7点(2023-05-05 19:58:24)《改行有》

3.  愛の昼下がり 《ネタバレ》 6つの教訓シリーズの中では、この作品が一番好きかも。 ロメールの映画では「日本人には理解不能なフランス人の恋愛観」がよく出てきますが、今回は珍しく、女性への対応に共感できる男が主人公で、さらにロメールにしては「普通のハッピーエンド(でもメチャ感動)」でした。教訓シリーズ、「最後くらいは“めでたしめでたし”でもいいじゃん」っていうロメールのつぶやきが聞こえてきそうなラストでした。 プロローグで、妻に不満はないけど、いまひとつ心が満たされない様子を表現した、「相手の意思を無力化するペンダント」で妄想を繰り返すところは爆笑。ここだけ見ると、このオトコも、教訓シリーズによく出てくるろくでなし野郎かと思いましたが、最後まで見ると一番まともな男性でした。 本筋に入ると、昔の知り合いの女性・クロエが登場し、渋々相手をしているうちにだんだんと彼女のことが気になり、クロエも大胆に彼を誘惑し始めます。とうとう、裸のままベッドで横たわるクロエを前に、さあこれから・・・というところで、鏡に写ったジャミラ状態の自分を見て思いとどまり、そのまま妻の元へ・・・。 冒頭の、入浴後の妻とのキスシーンで妻が「服が濡れるわよ」、ラスト前の、シャワー後のクロエとのキスシーンでクロエが「キスは? 服が濡れるけど」。同じシチュエーションでも相手が違うと結果も変わる的な意味の教訓なのか、彼は服を買う時にこだわりがあるようだったのでそれと絡めているのか、それとも他に違う意味があるのか、どれが正解なのかわかりませんが、結果的に映画的な面白さが増しているのは事実。もう一度じっくりと見れば、意味がわかる・・・かな? 今回も、ストーリーはシンプルだし、いつも以上に何も起こらないのに、6つの話の中で一番心に残った作品でした。特に、クロエのシャワーから妻号泣のラストまでの数分間は、ほんとに映画らしい、いいシーンだったと思います。 何も起こらない平凡な話・・・で思い出したのが、「ガラスの仮面」に出てくる一人芝居「通り雨」。この映画ももしかしたら関係者から「監督、こんな平凡でつまらない話、ほんとに映画にするんですか?」と止められたかもしれません。でもロメール監督ならきっと北島マヤのように「見た人がつまらないと感じたら、それは話が平凡だからではなく、私に映画監督としての力が無いということだね」みたいなこと、言いそう(笑) 。そういえばこの話、落としどころが「通り雨」に似ているような・・・気のせい?[CS・衛星(字幕)] 9点(2022-08-13 21:47:02)《改行有》

4.  クレールの膝 《ネタバレ》 とにかくキモい! ヒゲのおっさん、見た目だけでなく、クレールの膝を撫でるシーンは、男の自分でさえ「ぎゃ~!」と叫びたくなるほど気持ち悪かったです(笑) 内容は、友人の作家オーロラにそそのかされて、結婚を控えたおっさんが高校生姉妹を相手に恋愛ゲームを繰り広げ、最後「オレはやったぜ!」みたいなドヤ顔で自分の恋愛観を得意気に語ります。その様子を滑稽に見せるラストはロメール映画の鉄板パターン。湖畔の美しい映像も加わって、ロメールらしさも充分に発揮されていると思いますが、とにかくおっさんのキモさが映画全体に充満して、それどころではなかった、というのが本音です(^^; オーロラに「ちゃんとした所にほどよく肉がつけばすばらしいスタイルの美人になる」と言わしめるほどのクレールの水着姿。それに比べ、小学生みたいな体型に天パ、マッチ棒がパンツ穿いたような水着姿のローラとでは、おっさんがクレールに夢中になるのも当然。でもクレール、オトコを見る目はまだまだで、クズのような彼氏に夢中なところがもったいない! また、ローラがおっさんに好意を持ち、「緑の中を手をつないで仲良く駆け回る」という、昭和のチョコレートのCMみたいなシーンも、この二人のビジュアルでは、まるでコント映像・・・。 そんなこんなで、余計なことばかりが気になって、肝心の映画に対する印象はイマイチ・・・。クレールの美しさが唯一の救いかな?[CS・衛星(字幕)] 5点(2022-07-12 18:50:22)《改行有》

5.  夏物語(1996) 《ネタバレ》 3人の女性の性格、水着の印象通りでしたね。このフニャフニャなガスパール君に、獰猛な肉食系のソレーヌやレナの相手は無理でしょう(笑) どうにか会話が成り立つマルゴなら多少の望み有ですが、そもそも彼が「モテる」こと自体に違和感を覚えました。 夏のバカンスに若い男女が登場・・・とくれば、いかにもな恋愛ドラマを連想しますが、そこはロメール映画、何か起きるわけでもなく、その代わり「あー、その気持ち、メチャわかるわー!」的な、今も昔も変わらない、若い男女特有のめんどくさい恋愛心理を巧みに表現してくれています。 最後、立て続けに鳴る電話、レナとソレーヌからのお誘い、さあ彼はどちらを選ぶのかと思ったら、選んだのはレコーダーって・・・これには大笑い! でもあの状況ではベストチョイスかも。マルゴに事情を説明して、レナとソレーヌに告げられた時間前に宿を発つ。優柔不断な彼にしては大正解な判断だったと思います。・・・というより、行き詰まった彼の前に「逃げる」という選択肢が突然現れたので、思わず飛びついた、そんな印象でしたね。 長い人生の中で一度は訪れるモテ期。経験ある人ならガスパール君に対してきっとこう思ったはず。「もっとうまくやれ」と(笑)。[CS・衛星(字幕)] 8点(2022-06-27 00:58:37)《改行有》

6.  バーン・アフター・リーディング 《ネタバレ》 これは笑えました! 「世間のバカ同盟」が引き起こす馬鹿馬鹿しい出来事にさすがのCIAもお手上げ、全身整形の費用を支払って面倒事を終わらせてしまうエンディングが最高でした(笑) 登場人物はみんなバカで、巻き起こす事件はくだらないのに、でもドタバタコメディーじゃないんですよねー。 劇中の人物目線だと、それぞれが必死のハードボイルドな世界、でもそれを俯瞰で見ることで笑いになる。また、コントのようなセリフや大げさな動きで笑いを誘うのではなく、普通のセリフ・動きがおもしろく見えるように演出する。こういうコメディー、とても好きです。[CS・衛星(字幕)] 8点(2022-06-23 00:12:46)《改行有》

7.  コレクションする女 《ネタバレ》 鑑賞中は面白さをさほど感じなかったのですが、見終わってこの映画の意図を理解し、もう一度見返すと、「イマイチかな・・・」と思ったのは作品のせいではなく、自分の理解力が不足していただけでした(^^; 理想のタイプの女性でもなく、いろんな男とヤリまくるアイデに批判的な態度をとるアドリアンですが、別荘で一緒に過ごしているうちにだんだんとアイデに魅かれていきます。 このオトコも「自分はモテる」と思ってる自惚れ屋。最後、アイデといい感じになり「これから一週間、この女とヤリまくるぞ~!」と思った自分を納得させるために、「これまでの出来事はすべて僕を得るための策略だったのだ」「その策略によって僕自身を守ってきた道徳の砦は崩れた」などと、湧き上がってきたスケベ心をすべてアイデのせいにして、「僕は悪くないのだ」と自分自身に言い聞かせます。 でもアイデにフラレそうな気配濃厚になると、その瞬間を回避するが如く車を走らせ、「やっぱり一人でバカンスをのんびりと過ごすぞ~!」「遂に静寂を手に入れたぞ~!」と、自分のカッコ悪さを認めたくない独白が次々と・・・。 別荘に戻った彼は、自由や静寂を手に入れたのではなく、一人ぼっちになっただけ。木陰で本を読もうとする姿からにじみ出るポツ~ン感といったらもう・・・ それで結局、元カノのいるロンドンへ向かおうとするそのクソダサい姿に、最後大笑いさせてもらいました。 また、「プロローグ1 アイダ」も、最後まで見終わってからもう一度見ると「なるほど!」でしたね(笑)[CS・衛星(字幕)] 7点(2022-06-01 11:52:51)《改行有》

8.  モード家の一夜 《ネタバレ》 教訓シリーズ3作目の主人公「私」が出会った、対照的な二人の女性。まず、離婚歴のあるモードの家に泊まることになった時は、宗教や哲学などの小難しい会話に自分のポリシーや主義を重ね合わせ、結局据え膳は食わずに終わります。 成り行きとはいえ、裸の女性が隣で寝ている。でも彼女を抱くのは自分の主義に反するから抱かないのだ・・・と思ったら、向こうが迫ってきた! そりゃもう手が出るよ・・・いや待て、ここは本能で行動すべきではない・・・という心の声が聞こえてきそうなグダグダな様子。結局モードに「ハッキリしない男は嫌い!」と罵られますが、そりゃ当然です(笑) その後、意中の女性フランソワーズと出会い、最終的に結婚に至ります。 5年後に家族で海水浴に行くと偶然モードに出会い、フランソワーズはダンナとモードの過去ではなく、「自分の過去の秘密」に不安を覚えますが、それを察した彼は、モードとの一夜を「最後の火遊び」という嘘で、お互い昔のことはもういいじゃんみたいなノリで丸くおさめます。 モードともフランソワーズとも同じようなシチュエーションなのに、モードが相手では自分のポリシーを曲げることはできなかったけど、妻になったフランソワーズの揺れる感情に気付いた瞬間、やさしい嘘がついポロッと・・・。 自分の主義・信仰というカチカチの石頭に人間らしいあたたかさが生まれた、地味だけど良いラストシーンでした。 ちなみに、第3作目の制作年が、4作目の「コレクションする女」よりも遅いのは、制作に取り掛かったものの、いろいろな大人の事情で制作が遅れ、後から作り始めた4作目の方が先に完成してしまった・・・ということらしいです。まあ、どちらを先に見ても問題ないと思いますが。[CS・衛星(字幕)] 7点(2022-05-30 00:10:04)《改行有》

9.  悪魔のような女(1955) 《ネタバレ》 有名な映画なのでタイトルは知っていましたが内容は全然知らず、でもそのおかげでこの映画の醍醐味を充分に味わうことができました。真相が明らかになった時は、一流マジシャンのパフォーマンスを見た時のような「ダマされる快感」に酔い痴れました。 この映画では、結末のインパクトを高めるために、見る側を騙そうとする「罠」がいくつも仕掛けられています。 まずは、鑑賞者の意識を「2人の女性の完全犯罪は成功するか否か」という視点に向かわせようとします。 汽車でタバコを吸う校長を迷惑がる2人の女性客、風呂に水を入れる音がうるさいと怒り時刻をメモする夫婦、酔っ払いが車に乗り込もうとした時に店員が確認した汚れた荷台、死体をプールに投げ込む直前に点いた部屋の電気等、「これが後でポイントになるんだよね」と思わせるシーンが次々と・・・。でもこれだけ続くとさすがに「トラップか?」と思っちゃいますね。 次は「プールに投げ込んだはずの死体が消えた」ところから、怪奇ホラー系の匂いを漂わせます。 クリーニング屋から届く校長のスーツ、校長に怒られたという少年、集合写真に写る校長らしき影・・・。安っぽい謎解きドラマだと、こんな怪奇現象は「犯行を紛らわせるためのトリック」で片づけられるのですが、本作では、このホラー的な空気が最後に活きてきます。 そしていよいよラスト。バスタブの校長よりも、自分は死んだ妻の表情の方が怖かったです。ショック死する妻、計画が成功し喜ぶ校長と愛人。でもそれは探偵が見抜いて手を打っていた・・・と、意外な真実を次から次へと畳み掛けてきます。 これでこの事件も解決・・・と思ったら、最後の最後、少年がパチンコを「校長夫人にもらった」という謎のシーン。 一瞬、実は夫人は死んでおらず、妻が探偵と結託し、校長と同じ手を使って2人を陥れ、「さらにもうひとつの真実があったのだ!」ということを表しているのか・・・とも思いましたが、校長が妻の脈が止まったのを確認しているので、これは違いますね。 そうなると、少年が見たのはやっぱり死んだはずの校長夫人だったのか・・・? あえて真実を示唆せず、最後にもう一度観客をゾッとさせる怪奇ホラーの余韻を残すことで、作品全体の印象がグッと深まりました。 最初にも書きましたが、この映画、最後の真相を知らずに観ることができてホントにラッキーでした![CS・衛星(字幕)] 8点(2022-05-24 21:05:08)(良:1票) 《改行有》

10.  シュザンヌの生き方 《ネタバレ》 鼻持ちならないクソ男・ギヨームの犠牲者だと憐れんでいたシュザンヌが結婚して幸せに。ベルトラン君、自分より下に見ていた相手に逆転サヨナラホームランを食らい、「見下された感じ」「土壇場で僕らに復讐した」などと言ってますが、君さぁ、そんなことだから試験に落ちるわ、ソフィーも失いそうになるわ、踏んだり蹴ったりみたいなことになるんだよと教えてあげたいですね。これが、この作品における若い男子への教訓でしょうか(笑) だいたい、シュザンヌのようなタイプの女性は、ギヨームやベルトランに対して「してやったり」みたいなこと、これっぽっちも考えていないと思います。おそらく「はい、遊びの章はここまで。次からは新章“結婚”が始まりま~す」的な感覚なのでしょう。彼女にとってギヨームやベルトランは所詮、シュザンヌ人生劇場の雑魚キャラに過ぎず、場面転換するとお役御免的存在。それが「シュザンヌの生き方」なんですよね。こういう女性、今も昔も、どこの国にもいますよね。 最後は、「えっ、誰それ?」的な男性と結婚するシュザンヌ、人生経験値の低いストーリーテラーのベルトラン。ふと夏目漱石の「三四郎」を思い出しました。ただ、三四郎と違うのは、ストーリーや登場人物に好感が持てないところ。お子ちゃまと不思議ちゃんとバカ、誰とも関わりたくないですねぇ・・・。[CS・衛星(字幕)] 6点(2022-05-15 19:28:53)《改行有》

11.  ボーイズ・オン・ザ・サイド 《ネタバレ》 途中までは、いろいろな事情を抱えた三人の女性が、旅を重ねていくうちにお互いを理解していく・・・という、ロードムービーの雛形にキャラクターを当てはめただけのありきたりな映画かと思っていましたが、後半からラストにかけて、人との絆の大切さがしっかりと描かれ、芯のしっかりした見応えのある内容に仕上がっていました。 新しい命の誕生パワーで様々な問題もオールクリアのホリー、そして、ロビンの姿が消えた車椅子。喜びと悲しみ、そのすべてを糧に歌手として再スタートするジェーン。寂しさもあるけれど重苦しくなく、気持ちが前向きになれる、心地いいラストシーンでした。[CS・衛星(字幕)] 8点(2022-05-10 21:32:18)(良:1票) 《改行有》

12.  マイ・ブルーベリー・ナイツ 《ネタバレ》 やっぱりウォン・カーウァイはいいですね! この映画も、ウォン・カーウァイ独特の映像世界に音楽がピッタリと合っていて、とてもカッコ良かったです!  ただ、見始めてしばらくは「恋する惑星」や「天使の涙」の印象が強烈に残っていたせいか、最初は映像と英語&アメリカの組み合わせに違和感を覚え、慣れるまでに少し時間がかかりました。 ストーリーだけに焦点を当てると、登場人物の掘り下げ方や展開等に物足りなさを感じるでしょうが、もともとウォン・カーウァイ作品の魅力は、映像・音楽・ストーリーのバランスの良さ。これ以上のストーリー濃度は、かえって作品の良さを損なうような気がします。 個人的には、ラスベガスへ向かう時の風景が「テルマ&ルイーズ」のような乾いた雰囲気で、とてもステキに映りました。このシーンを見せるためだけにアメリカを舞台にしたのかと思えるほど。そして、手を振りながら2台の車が別れていくシーンが、この映画の中で一番好きでした。[CS・衛星(字幕)] 8点(2022-04-17 21:01:07)《改行有》

13.  モンソーのパン屋の娘 《ネタバレ》 拍子抜けするほどあっさりとしたハッピーエンド、アホだけど憎めない自惚れ男と、まだ手垢のついていないような女の子。短時間で恋愛映画の魅力が充分に楽しめました! サブレを2つ手にすることでデートの誘いにOKする女の子、その様子がとてもかわいくて印象的でした。しかし主人公のオトコは、本命が現れると簡単にデートの約束をすっぽかしてしまいます。まるでサブレの包み紙をポイ捨てするかのように・・・。 でも自惚れの強い主人公が勝手に「彼女は自分に好意を持ってる」と思い込んでいただけで、おそらくパン屋の女の子は大してダメージを食らったわけでもなく、その後この男のこともあっさり忘れてしまった・・・それを物語るのが、あのラストシーンなのでしょうね。 主人公はロクでもないヤツですが「その気持ち、わかるわー!」と共感できる心理描写も多数。好きな女性のことをあれこれと考えて街をウロウロする様子や、さほど好きでもない相手なら気楽に話せて簡単にデートにも誘うなど、まるで自分の恥ずかしい行動心理を映像化されたようで、ちょっとこそばゆかったです(笑)。[CS・衛星(字幕)] 7点(2022-04-16 21:42:18)《改行有》

14.  冬物語 《ネタバレ》 ロメール監督の映画には、ウザくてイタいこじらせ女子がよく登場しますが、この映画の主人公も、かなりのツワモノでしたねー!     なんか、「自分の気持ちに正直に生きれば奇跡が起こる」みたいな流れになってますけど、この女のアホな所業の犠牲になった美容師のおっさんと図書館のボクちゃんの気持ちを考えると、最後はハッピーエンドではなく、相応の天罰で締めくくってほしかったです(笑) こんな見方しかできなかったので、ラストの再会シーンも「シャルルも近い将来この女に振り回され、彼の人生は氷河期に突入・・・だから“冬物語”というタイトルなのかー!」などと思ってしまいました。[CS・衛星(字幕)] 5点(2022-04-06 00:43:33)《改行有》

15.  春のソナタ 《ネタバレ》 高校の哲学教師ジャンヌ、18歳のナターシャ、ナターシャのパパ、パパの恋人エーヴ。4人の間でいろいろあったけど、最後の首飾りでナターシャをこじらせていた原因も解決し、なんかこれからうまくいきそうな予感。「人生ってステキ!」の締め台詞と同時にヴァイオリンソナタも加わって、春の訪れのように、ほんわかやさしい余韻に包まれました。 ロメールの映画では、交わされる会話のひとつひとつ、インテリアやファッション、フランスの街や美しい自然等、すべてが洗練されていて、この作品では特に「花」が印象的でした。 ジャンヌがナターシャの部屋に飾った花、別荘に咲くライラックなどの花々、そしてゲールからジャンヌに贈られた花は、恋人マチューの部屋でしおれていた花(=ジャンヌの精神状態)と取り替えられ、ジャンヌもナターシャ同様、こじらせていた自分から脱却したことを表現しているように思えました。[CS・衛星(字幕)] 7点(2022-03-11 20:33:37)《改行有》

16.  仕立て屋の恋 《ネタバレ》 窓の向こうで女性がカーテンも閉めないで着替えていたら、男性なら当然のぞき見してしまいますよね。のぞきやストーキング、残り香を嗅ぐなど一連の行動が「変態行為」に見えてしまうのは、社交性ゼロで外見的にも冴えない中年男性だから。主人公を、恋愛慣れしてないアスペルガー的キャラに設定にすることで、主人公の一途な思い・純愛度を際立たせようという狙い、嫌いじゃないです。 巧いなと思ったのは、殺人事件を絡ませることで、アリスがイールに近づき最後は裏切る理由がしっかりと描けていること。また、スケート場での転倒とラストシーンとのリンク、のぞきシーンで流れるブラームス、落下中に見る窓の向こうのアリスなど、センスのある演出によって、映画としてのクオリティはかなり高いです。 ただ、切な過ぎる救いようのない話なので、鑑賞のタイミングには気を付けた方がいいと思います。[CS・衛星(字幕)] 7点(2021-08-08 16:06:31)《改行有》

17.  海辺のポーリーヌ 《ネタバレ》 「大人の事情」のシワ寄せで、恋愛の苦みを味わったポーリーヌ。将来「私も昔はイタい時代があったよなぁ」と苦笑いできる女性に成長できればいいのですが、まわりの大人がこんなのばかりではねぇ・・・(笑) 大人のズルさ・オトコの身勝手さもさらっと薄味で見せることで重苦しさもなく、多少のすったもんだも海辺のバカンスの能天気さでノープロブレム、まさに「喜劇と格言」という言葉にピッタリの内容でした。 それにしても、出てくる大人はいいトシこいてガキみたいな奴ばかり。コイツらを見てると、日本の若い世代がバカだらけだったバブルの頃を思い出します。「バカンス先でアバンチュールを楽しむのがおしゃれ」とかほざいていた女子大生とそれに群がる下衆男、そんなシチュエーションに憧れて大人の階段を上りたがる小娘たち。こんな風潮も日本は一過性のブームで終わりましたが、フランスの恋愛体質ってこういうもの? 映画としての出来は悪くないと思いますが、描かれる恋愛観と自分の恋愛経験の質とが違い過ぎるようで、いまひとつ好きになれない内容でした。[CS・衛星(字幕)] 5点(2020-11-04 18:18:26)(良:1票) 《改行有》

18.  美しき結婚 《ネタバレ》 アホ極まれり、とは、この女のためにあるような言葉ですね(笑) 最初、妻子持ちの彼氏とベッドでお楽しみの最中に、彼の妻&子どもからの電話。その瞬間、別れを切り出し、相手もいないのに結婚宣言。この段階で、相当イタイ女であることがわかります。そして案の定、たわけた言動で周りに迷惑かけまくり、一番災難だったのは弁護士。 この女と彼とでは、人としての格が違うことを見せつけてくれるのが、彼のオフィスに乗り込んだ彼女を上手に振るシーン。女がバカ過ぎて最悪の別れ方になってしまいましたが、アタマのいい人・デキる人は、やっぱり女性の扱いもうまいですねー。この映画で一番の見どころはここかも(笑) もともと、こんな女を人に紹介するクラリスが一番の罪なのですが、でも女性って、こういう結果を招いた原因が自分であっても「あらそう? うまくいくと思ったのに。あはははー」と、あっけらかんと言ってしまう能天気な人、結構多いような気がします(笑) エリック・ロメール監督の映画には、この映画に限らず、かなりイタい女性がよく出てきます。最初、世の中の似たような女に「あなたも近いようなこと、していませんか?」と、遠回しに忠告しているのかと思いましたが、でも困ったことに、こういうタイプの人って、これが自分のことだとは決して気付かないんですよねぇ・・・[CS・衛星(字幕)] 5点(2020-10-19 19:35:19)《改行有》

19.  スイミング・プール 《ネタバレ》 この映画の解釈には「現実と妄想の混在」説と「別荘からはすべてサラの創作」説に分かれるようですが、自分的には後者に一票かな。どちらにしても矛盾点はあるのですが、細かいことは別にして、仮に前者だとしたら、普通過ぎてストーリーとしての面白さが無いと思ったので・・・。 いつもなら、難解な映画を観たあとは、解説サイト等を参考に「あーなるほど!」と思えるまで再鑑賞するところですが、この映画はそこまでするほどの興味が湧きませんでした。前述の通り、一応サラの創作説を採りましたが、違ってたら違ってたで、まぁどっちでもいいです。[CS・衛星(字幕)] 5点(2020-10-18 18:15:36)《改行有》

20.  飛行士の妻 《ネタバレ》 まだ幼稚で青臭い恋愛観の学生、その言動にいちいちイラッとさせられます。そして彼女は25歳ということですが、見た目や役どころによる雰囲気、垂れた乳などから、最初、40歳くらいかと思っちゃいました。日本人の感覚からすると「こういう百戦錬磨みたいなオンナが、こんなお子ちゃまを相手にするか?」と思いますが、フランスってこういうのもアリなのかな? 尾行途中、偶然出会う15歳の娘との会話シーン、その後のアンヌの部屋での会話シーンが延々と続きます。特に実のある内容の会話でもないのに退屈することもなく、なんとなく最後まで観ちゃいました。 ラスト、昼間の小娘が男とキスしているところを目撃。2人が別れたあと「オマエ、もしかして尾けるのか? このオトコを尾けるのか?・・・・・」そして「やっぱり尾けたー!!(爆)」と、鑑賞者全員の心の声が聞こえてきそうな締めくくり方で、この映画に対する印象が一気にアップしました(笑)[CS・衛星(字幕)] 7点(2020-10-16 00:08:56)《改行有》

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