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プロフィール |
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性別 |
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自己紹介 |
ハリウッドのブロックバスター映画からヨーロッパのアート映画まで何でも見ています。 「完璧な映画は存在しない」と考えているので、10点はまずないと思いますが、思い入れの強い映画ほど10点付けるかも。 映画の完成度より自分の嗜好で高得点を付けるタイプです。 目指せ1000本! |
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1. フード
《ネタバレ》 食べるという行為は、生きるために他の生物の命を頂くことである。
これが"美食"とくれば、ファッション感覚のグロテスクなものに変貌していく。
お互いのゲロを食い合うも当然な"朝食"、
弱肉強食の本質を暴いた"昼食"、
等価交換を究極的に誇張した"夕食"
よくこんなことを思いついたものである。
それでも食べていくために動植物を殺し続けなければならないのが人間であり、業そのものだ。[DVD(字幕)] 8点(2015-07-09 19:23:43)《改行有》
2. 棺の家
《ネタバレ》 50年前にも関わらず、古臭さをまるで感じさせないセンスの塊。アニメと言うよりは部分的に使用するだけの指人形劇で、表現方法に制約が出てしまうが、後の『ジャバウォッキー』で飛躍するまでにそこからどう捻り出すかの模索が垣間見える。「人を呪えば穴二つ」をコミカルに描き、嵐のように破壊尽くされた舞台装置に一匹残された渦中のモルモットは素知らぬ振りで去っていく皮肉な結末が印象に残る。[インターネット(字幕)] 7点(2017-05-11 00:17:22)
3. ドン・ファン(1970)
《ネタバレ》 『ドン・ジョバンニ』との違いがよく分からない(男が悪行の果てに地獄落ちするのは共通するが)。オーソドックスな人形劇だが、屋外で撮影したり、ゴアシーンがあったり、要所にコマ撮りアニメが挿入されたりと、型にハマらないシュヴァンクマイエムらしい片鱗が随所に見られる。不意に挿入される「死ね」「えーいっ」のテロップが恐い。終盤で「子供たちよ、俺のようになるな」とメタ演出が入るあたり、子供向けだろうなと思うけど、あの表現の数々を見るに冗談がきつい(笑)。もっともホラー映画なんて当時は規制なしで見られた時代なのかもしれないが、子供には良いショック療法だったに違いない。[インターネット(字幕)] 6点(2015-07-15 21:55:43)
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