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プロフィール
コメント数 3876
性別 男性
年齢 53歳

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241.  トランスポーター3 アンリミテッド 《ネタバレ》 トラポン第3作。マンネリ街道をひた走りバイオレンス版寅さんと化した本シリーズの、今回のマドンナ役は、皆さんお待ちかねの激安オンナ(って誰も知らんけど)。ブツに手を出すなんぞ運び屋にあるまじき行為、しかもそのブツがこんな有毒生物みたいなオネーチャンだなんて。これはある意味、巨人セーム・シュルトと戦うくらいスゴイことなのであって、ああ、さすがはフランク、と感心してしまうのでした。もっとも、大巨人の方は今回はやや不完全燃焼であったけど(「だからサミーの試合はツマラナイんだよっ!!」by 石井館長)。さらに今回、フランクが凄いのは、実は意外にも頭が良いことが発覚するのです。ダムに沈む自動車、その危機からの奇跡の脱出!! いったいどうしたらこんなスバラシイ方法での脱出を思いつくのか。というより、いったいナンボほどタイヤの空気圧を高くしていたのか。アホ過ぎ。じゃなかった、賢すぎ。そして「線路を走る列車の上を走る自動車」というガキンチョセンスあふれるクライマックス。マンネリと言われようが何だろうが、魅せるところは魅せる。これぞトラポンの真骨頂。ところで、今回の目玉ギミックは「クルマから15m離れると爆発しちゃう」ってコトですが・・・この主人公にとってはむしろ「クルマの15m以内に近付いたら爆発する」の方がツラそうですね。[CS・衛星(字幕)] 7点(2011-10-24 21:58:00)(良:1票)

242.  ハングリー・ラビット 前半は、「世にも奇妙な物語」でドラマ化されてた「復讐クラブ」みたいな、復讐代行のオハナシですが、巻き込まれ型サスペンスの体裁をとっており、謎が提示される前半に対して、後半は謎解きとアクションへとなだれ込み、ああやっぱりニコラスケイジ映画にハズレなし。などと、有りもしない法則性にいつまでもすがっていたってしょうがないんですけれども。 冒頭の、自動車転落事故に見せかけた殺人の場面など、一瞬でケリをつけるのではなく、むしろ手間取りモタつくようなその経緯を何カットも使って描いていて、これは「プロの仕業ではない」というこの作品の物語の根幹に繋がる部分でもあるのでしょうが、それを抜きにしても、細かい描写の面白さというものがあります。主人公が自販機でチョコを買うシーンにおけるシツコさなんかもそうですね、わざわざ「2個買え」と指示されるもんだから、時間がかかる、モタつく、何かヤな感じ。 不良生徒とのやり取りなんかも、主人公が停職になるというストーリー上の必然性もあるのでしょうが、それ以外に主人公の内面の変化もそこに投影されていて、印象に残ります。 で、提示される数々の謎(板書された電話番号とか、「choose」のメッセージとか、何で主人公の電話番号が知られているのか、とか)は、理屈をこねれば納得できなくはないけれど、正直よくワカランというか、謎はナゾめいているから面白いんだよね、ツジツマなんて合っても合わなくてもいいよね、というノリで突っ走ってるところがあって、そういう割り切りが作品の魅力になってます。[CS・衛星(字幕)] 7点(2019-03-23 10:09:37)(良:1票) 《改行有》

243.  ゲド戦記 『ゲド戦記』と言いながら存在感の薄いゲドに、つい、「ゲドは何にもせん気?」などととつぶやきつつ。まー要するに「“駿”氏に引導を渡した“吾朗”氏が、“ゲド鈴木プロデューサー”のバックアップを受けつつ、この世を乱すイジワルな“観客”=クモ様をやっつける」という痛快ストーリーなのかな、などとも思いつつ。いずれにせよ、野心作に憧れつつも野心作になりきれなかったような、小ぢんまりした印象は否めない作品であります。スケール感の欠如は、脚本に原因があるんじゃないのかな? 別に壮大なストーリーである必要は無いけど、人物関係の面でも時間的広がりの面でも、作品世界が伸びないのがもどかしい。例えば回想シーンを挿入するとか、例えばイジワルオバサン2人組を別の日・別の機会に何度か登場させるとか、こんなちょっとした事でも、映画の広がりを演出することって、できるんじゃないかなあ。そもそも、セリフというセリフがいかにも「状況説明」に徹している、このギクシャクぶり。こいつが一番もどかしい。“遊びのセリフ”みたいなものがもっとあればいいのになあ・・・(私ごときド素人がこれ以上生意気言うと恥の上塗りなので、そろそろやめよう)。しかし、アニメというものには、「絵が動く」という事自体に感動してしまったりするわけで、本作の緻密な動きや緻密な光の描写には、やっぱり感激を覚えてしまうのであります。背景に流れる不気味な色の雲が、印象的でしたね。それに、高名なる父と同じ道に踏み出した監督の勇気には、まず拍手を送りたい。実は、映画の中で一番感動したのは、エンドクレジットの「宮崎吾朗」の名前を目にした瞬間だったりするのです(ナゼか涙が出そうになった)。[映画館(邦画)] 7点(2006-11-04 01:45:41)(笑:1票)

244.  旅情(1955) 子供の頃、通ってた塾の先生が、「今晩、テレビで『旅情』が放送されるから(教育テレビの世界名画劇場)、勉強なんかしてないで是非観なさい」って、言ったよ。何しろ先生が「勉強すんな」って言うんだから、そりゃ喜んで観ましたよ(どうやら元は学生運動の活動家だったらしい、と知ったのは後のこと)。まあ確かに、いわゆる恋愛コメディみたいなところのある映画で、子供が観てもそれなりに楽しめる映画ではありましたが・・・やっぱり、大人になってから観ると、格段に面白い。というのはきっと、大人の方が、「日常」というものにクサクサしている分、「脱・日常」というコトに、より敏感になっているから、でしょうか。昔は、テレ東の旅番組なんて絶対観なかったのに、最近はふと気づくと、テレビのチャンネルが旅番組になっていることがしばしば(宿の窓から海さえ見えれば「うわ~絶景~」とかコメントするのは勘弁してくれ、とかボヤキつつ)。だもんで、映画としてこんなに見事に“旅情”を表現してくれると、もうタマランのです。汽車に乗ってヴェニスに到着する主人公の期待感とともに、彼女の視線とともに我々の目に広がりゆく、街の風景。前半は彼女はどちらかと言えば、傍観者であり、彼女の視点から風景が描かれる。だけど、骨董屋と恋に落ちてウキウキしだすあたりから、彼女は傍観者という“見る立場”から、映画における被写体すなわち“見られる立場”へと切り替わる。そう感じられたその瞬間、彼女も常に持ち歩いていたカメラを、「忘れてきたわ」と言うタイミングの良さが、心地よかったり。物語における恋の行方については、いささか強引なので子供には刺激が強かったかも(?)。でも今では、中年男女が少年少女のごとくキャピキャピしている光景を、微笑ましく見ることができるのですが……正直に言います、半分「トホホ」と苦笑しながら観ていることは、否定いたしません、はい。[CS・衛星(字幕)] 9点(2009-04-04 16:10:28)(良:1票)

245.  ゲットバック 8年前、強盗団のリーダー格だった主人公、1000万ドルを盗み出すものの逃走に失敗、ひとり刑務所へ。刑期を勤め上げ出獄した主人公、しかし彼を恨みに思うかつての強盗仲間が、彼の娘を誘拐し、金を要求する……。こういう題材で、観る者をシビレさせようとしたら例えば、銀行強盗のシーンが前半と後半で2回ある訳ですから、韻を踏むように両者を関連させて描くのがよいでしょう。ただし、2回目は、1回目を踏襲しつつも、より絶望色を強め、悲愴感を伴って描く。しかるに本作。そういう構成上の計算なんて興味無し、「同じコト2回見せてもしょうがねえ」とばかりに、2回目の強盗シーンは単なる「新しい手口の披露」の場と化してます。実にアッケラカンとしてますねえ。とりあえず次から次に色々見せてやろう、これが本作の姿勢。ニコラス・ケイジの姿を描き続けても、そんなカッコよく動ける訳ではないから(彼が「走る」シーンが何度も出てきますが、そのうちのひとつのシーンで、我が家の幼稚園児が「おそい!」と言ってました。私も同感です)、埋め草的に、娘が脱出を試みる描写なんかも適度に混ぜ込んでみる。いや、悪くないと思いますよ、言ってみりゃ、埋め草だけを繋いで映画一本作っちゃった、という感じでもありますから、この手腕、これはこれで大したもんではないでしょうか。こういう映画も世の中に必要なんです、きっと。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2013-10-05 09:55:45)(良:1票)

246.  翔んで埼玉 とことんバカバカしい設定でオブラートにくるんでいるけれど、差別というかなり微妙なテーマを含んでいて、「誰がみてもこんなのウソに決まってるでしょ」という作りになっているとはいえ、製作陣も結構、気を使ったのではないか。と(いや、実際には大して気を使ってないかも知れませんが)。 そういう訳でこれは、弾圧の映画。そして革命の映画。バカバカしくとも、あの埼玉ポーズ(とでもいうのか)のやり取りには、なかなか引き込まれるものがあります。そして、川を挟んで群衆同士が睨み合うシーンの、あの熱さ。バカバカしいけど。 それにしても、その革命の先頭に立ってる連中ってのが、どうみても、ホントに革命が起きたら真っ先に処刑されそうな連中なんですけどね・・・そういうのを含めて、他では絶対に見られない映像の数々。これは、映画革命か。 それにしても、これは映画とは関係ないけれど・・・過去、大災害に直面した日本人が、互いに協力し手を取り合ってそれを乗り越えようとしてきたその一方、新型コロナウィルス危機を前にすると他者に対する忌避がたちまち排斥や差別に直結してしまい、やはりまだまだ日本人は「ケガレ」の概念からくる差別意識に捉われているのだな、と思う次第。[地上波(邦画)] 7点(2020-05-04 16:18:50)(良:1票) 《改行有》

247.  迎春閣之風波 元の時代も末期。乱世の中、立ち上がる抵抗勢力に対し、これを抑えようとするリー閣下。繰り広げられる戦の裏ではスパイ活動も盛んに行われている。折りしも、抵抗勢力からの機密文書横流しの情報を受けたリー閣下、彼の一行は、文書の受け取りに向かうが、そこにあるのは、“迎春閣”なる一見の安宿。と、ここまでが冒頭のナレーションによる前置き。この迎春閣が、実は抵抗勢力側のアジトであり、女将、美人(?)女給たちも、まあ一種の秘密エージェントみたいなもんですな。というわけで、以降、映画のほとんどは、迎春閣が舞台となり、ここにアヤシイ人々が次々に現れるのですが、まあ、あんまし物語に関係ない人も多く(笑)、そのゴチャゴチャぶりが結構面白い。いかにも安宿らしい、不味そうな料理、酒、そして博打。その庶民的カオスの中、繰り広げられる小競り合いと諜報活動、しかし、リー閣下の到着により事態は一変、そして・・・。クライマックスのカンフー活劇は、なかなか見応えありですが、それにしてもリー閣下、強すぎ、悪役のくせに一人で大活躍。彼を取り囲み、よってたかって襲い掛かる主人公たちの方がなんだか卑怯者に見えてきて、どちらが善玉でどちらが悪玉やら。という盛り上がりを見せ、映画は大団円をむかえるのでありました。[地上波(字幕)] 7点(2008-01-20 08:29:57)(良:1票)

248.  アリゲーター(1980) 下水道で巨大化したワニが、発砲スチロール、じゃなかったアスファルトの地面を突き破って地上へ。人々を襲いかかります。『ジョーズ』と違って陸まで追いかけてくるのがミソですが、犠牲者の中には、自分の不注意で事故を起こしただけじゃないの、ってなケースもあって、やや無理が。まあ、ワニ映画業界の一つのスタンダードです。7点(2003-06-29 11:12:56)(良:1票)

249.  13/ザメッティ 集められた13人がグルリ輪になって、各々の前の人間に向け引き金を引くロシアン・ルーレット。観客は誰が勝ち残るか賭けに興じる。って、このゲーム、実際にやったとして、傍で見ててそんなにオモシロいですかね~。私にはわからん。しかし映画は面白い。この映画の凄さは、映像そのものというより、映像の積み重ねにありますね。ワンシーンごとに切り離して単独で見てしまえば、別に目を覆うような残酷さがある訳でもなく、なんということもない光景であったりするのですが、映画として、ショットの積み重ねとしてそのシーンが存在することにより、強烈な意味を放つことになります。例えば「主人公が車窓の外を眺めている」という平凡な光景。この光景が映画の始めに置かれた時と、ラストに置かれた時で、全く違う意味を持つ、ということ。[DVD(字幕)] 9点(2011-11-20 12:02:20)(良:1票)

250.  超能力学園Z ↓憶えてますとも、「おっぱいポヨン」。あんな見事な「おっぱいポヨン」は後にも先にも見た事ありません。理想的です。完璧です。しかしそれを除くと(除くのか?)この映画、主人公の超能力野郎があまりにもイケ好かなくて、全然魅力がないのがマイナス(もっとも、このテの映画の主人公には果たして魅力が必要なのだろうか?という疑問も)。あと、映画に内容がまったく無い(←タイトル見た時点で気づけよ)。特に、収拾不能のクライマックスからラスト、あれはもう本当にサイテーでしたね。あらたまって言うことでもないか。※この映画は案外、ひそかに映画史に残るかもしれない。3点(2004-05-03 02:12:52)(良:1票)

251.  モロッコ 《ネタバレ》 トーキー作品ですが、サイレント映画の香りがありますね。ときにセリフが抑えられ、そういうシーンでは「仕草」が生きてくる。仕草が生きるから、敢えてそれを断ちきる「カット割り」が生きてくる。移動を表現するカット割り。カット割りが生きてくれば、敢えてそれを断ちきらない「移動カメラ」も生きてくる。さてこの映画、「ロマンス」の映画、なんですかねえ。ワタシにはどうしても、「瘦せガマン」の映画、に見えて仕方がない。あのヘンな指のポーズ、お寒いと言えばお寒いですが(笑)、あのキザさも、瘦せガマンの裏返しに思えてしまう。男と女の瘦せガマン。2人の間には常に意地の張り合いみたいなものがあって、何となくすれ違ってしまう。「ラストシーンの素晴らしい映画と言えば、戦前では『モロッコ』、戦後では『第三の男』」などと紹介されているのを目にしたことがありますが、そのラストシーン。二人がいよいよ結ばれました、という終わり方じゃない。男の後を、女がトボトボと追う。砂漠を、無謀な軽装で、本当に追い続けることができるのかも判らないまま。これぞまさに、“瘦せガマン中の瘦せガマン”というべきラストシーンじゃないでしょうか。[CS・衛星(字幕)] 9点(2012-03-24 01:51:18)(良:1票)

252.  EVA エヴァ(2011) 《ネタバレ》 ロボット版のニューシネマパラダイス(完全版)、みたいな。 過去を振り切ろうとして、新たにロボットの開発をしようとしてるんだけど、結局は過去に囚われていて。というか、気が付いたら過去に絡め取られている。雪景色がこれまた、美しさを感じさせる一方で、そこには閉塞感みたいなものもあって。なんか、たまらんのです。 主人公と少女の関係は、親子のようでもあり、恋人同士のようでもあり、しかしそれは、「過去」そのもの。そしてその「過去」は、ただ記憶の中だけに、封印されざるを得ない、という切ないラスト。 たまらん、ねえ。[インターネット(字幕)] 7点(2022-04-04 22:34:05)(良:1票) 《改行有》

253.  ホビット/思いがけない冒険 洞窟でビルボと話しながらこっそり石を手にするゴラム、ああこの後どうなるんだろうか、ってのがサスペンスであって、オモシロい映画というものにおいては、こういった場面の積み重ねが我々をワクワクさせると思うんですけれども・・・・・・本作、上述のシーン以外にあとどのくらい、こういうサスペンスを感じさせるシーンがありますかね?? どうも単調。敵の襲撃を受けるシーンなんかでも、味方の様子と敵の様子とを同じように描いて、戦況はわかるけどサスペンスが無い。敵がいつ襲ってくるんだろう、どこから襲ってくるんだろう、などのワクワク感の無さ。そもそも、切れ切れのエピソードを単調に積み重ねていく構成自体、難しいものがありますね。最初の方、旅の仲間が集まってくるあたりのエピソードをあんなに時間かけて描くのは、ある意味とても几帳面、ただし何のための几帳面さなのやら、そこがよくわからない。ただこうやって几帳面にエピソードを積み重ねて3時間近い尺を埋めて見せ、確かに退屈するほどではありませんが、やっぱり3時間弱は必要ないでしょう、と。[CS・衛星(吹替)] 6点(2015-04-26 08:35:04)(良:1票)

254.  鉄男II BODY HAMMER あのカルト・ムービー『鉄男』がバージョンアップして帰ってきた! 何がバージョンアップって、一応35mmカラーになりましたからね。前作では廃品回収によって作り上げた超低予算特殊メイクでしたが、今回はさすがによく出来ています。それでいて、あのエネルギッシュさ、あのスピード感は健在です。前作とは連続しておらず別のストーリーですが(実は大差ないという説もあるが)、めくるめくパワフルな映像に圧倒されているうちに、驚くべき真相が浮かび上がってくる構成も相変わらずで、さすが。前作を観て膨らみまくった期待を裏切らず、またもシビレさせてくれました。しかし街のまん中で結構トンデモないシーンを撮影してますが、どうせ無許可撮影でしょ?ほんとよくやるねえ。9点(2003-12-19 20:14:31)(良:1票)

255.  ショーシャンクの空に 私の周りにも、この作品に惚れこんでいる人(あるいは少なくとも、惚れ込んで「いた」人。今でもまだ惚れ込んで「いる」のだろうか?)ってのは確かにいたけど、私にはどうもよくわからなくって。そういや私は3人きょうだいで映画の好みは3人それぞれ見事にバラバラだったんだけど、この映画に関しての「確かに退屈するほどではないけど、とりたててイイというほどでも・・・」という感想は、妙に一致しており、なんだこれは、一種の家系的なものなんだろうか。 いや、最近また観てみたところ、少し退屈しかかってしまいました。この映画が好きな人、ごめんね。 作品の構成自体が、いかにも「総集編」か何かを見せられてる感じで、気分が乗ってこない。主人公が、こんな目にあったんだそうです、大変だったんだそうです、という解説をパラパラと見せられて、サラサラと映画は進んでいく。いや私が、映画で見たい・映画から感じ取りたいのは、そういう「結論」ではなくて、ツラさ・過酷さ・大変さというものそのもの、いわば「過程」なんですが。 モーガン・フリーマンの目を通して描くことで、主人公の内面を封印して見せるのも、確かにアリだとは思うけれど、でもその内面を間接的にでももう少し示唆してみせることだってできるだろうに、これじゃあまりに、伝聞的に過ぎるのでは。何だか、この主人公ならどんな事にでも耐えて当然、みたいな感じにすらなってしまう。 結局のところ、作品全体をお伽噺風のオブラートにくるんでしまったことが、緊張感をことごとく削いでしまっている。背景に厳然と存在するはずの刑務所の過酷さが伝わってこない。懲罰房に閉じ込められる過酷さは、一体どこに? 長い長い年月のお話らしい。相当永く耐えているらしい。セリフでそう言ってるから。残念ながらそれを感じ取ることは、ちっともできないけれど。 一番ゲンナリしてしまうのが、主人公が無断で刑務所内にレコードを放送する場面。自分が好きな曲を無理やり全員に聞かせよう、って発想が実にくだらないし、それに反応してすべての囚人が耳を傾ける姿もアホらしい。軽薄なばかりで、ちっとも美しいシーンであるようには見えません(せめて、誰も聞いてない中でモーガン・フリーマンだけが聞いてる、ってんなら、まだしも)。音楽ってのは、もっと「個人的なもの」だろうに、と思っちゃうんですけどね。少なくとも、私にとっての「音楽への愛」というものは、このシーンからは微塵も感じられませぬ。[CS・衛星(字幕)] 5点(2018-02-03 02:47:19)(良:1票) 《改行有》

256.  ガメラ3 邪神<イリス>覚醒 前半の渋谷大パニック、後半の京都駅ビルの死闘は、日本怪獣映画究極の到達点ともいうべき、奇跡のような出来栄え。素晴らしい!ありがとう! ま、逆に、「ただそれだけの映画」になっちゃってますけど(笑)。ガメラが、ギャオスが、何のために生まれたとかいう話、「このヘンでそういう話も織り交ぜないと、作品に厚みが生まれないからな~」とばかり、クライマックスの京都駅であわててそんな会話を繰り広げても、手遅れです。そんなことより、3作を通じて、ガメラがだんだん人間味を増していくプロセスが、いいですね。満身創痍となっても、次なる戦いに向かおうとするその姿、それなりに感動モンです。ところでところで、奈良県南部で生まれたイリスがガメラと戦うクライマックス、「奈良市内を飛び越えて」国際観光都市・京都を舞台としてしまうあたり、う~む、やはり現在奈良に住む私としては複雑な気持ちに。東寺の五重の塔は絵になっても、興福寺の五重の塔ではダメなのか。東大寺大仏殿ではダメなのか。奈良の宣伝のためにも、少しは写してあげてくださいな。[地上波(邦画)] 7点(2007-09-09 18:57:30)(笑:1票)

257.  ハムナプトラ3/呪われた皇帝の秘宝 いかにウソ臭く見えようとも、やり過ぎるくらいにやってこそ、まさにCG雨あられ、がハムナプトラシリーズの持ち味であることをよくわきまえて作られた第3作ですね。1作目をハンパに引きずっちゃった第2作は、わたしゃどうも苦手なもんで、今回、中国を舞台に大幅リニューアルした点、悪くないと思います、が・・・。だからといって良くもないですね。今回は息子が大人に成長したオハナシにしよう、ってなワケですが、父親との反目の描き方もテキトーなら互いに認め合う過程もテキトー。こういう中途半端さはむしろ鬱陶しいだけだったりします。あと、「何がどうなると、こんな大変なコトになる」みたいな、いかにもゲーム的設定、無関係にも関わらず身を挺して戦ってくれているハズの雪男たちの悲壮感のかけらもないノー天気さ(映画における「消耗品」)。いくらなんでもなあ、と思いつつ、ただここまでアホな内容はこのシリーズ以外ではなかなか味わえない、という希少価値もあったりして。正直、小難しい作品になどならず相変わらずおバカなシリーズであることに、ホッとしてたりもするのよ。[地上波(吹替)] 6点(2015-09-23 21:32:46)(良:1票)

258.  チェンジング・レーン ある事件の起きた「一日」を描く中に、人生の重みを折り込んでいくあたり、ソール・ベローの『この日をつかめ』にもつながるものを感じさせます。これにサスペンスというスパイスが加わるることで、娯楽として充分楽しめる作品になってます。特に、微妙な心理の揺れ動きによってサスペンスを盛り上げており、単なる勧善懲悪モノにはない魅力があります。8点(2003-07-05 01:14:33)(良:1票)

259.  ヒューゴの不思議な発明 《ネタバレ》 昨今ではメリエス作品も動画サイトでお手軽に観られるようになって、ありがたい世の中というか、ありがたみの乏しい世の中というか。まあ、感謝すべきではあるのでしょう。 さて本作、タイトル前が一番の見どころというか(笑)、縦横無尽のカメラ、いきなりのハイテンションで、これがこのまま続いたら大変だ、とか思うのですが、本編に入るとひとまず落ち着きます。 いやむしろ、黎明期の映画への愛を語るファンタジーにしては、ちょっと遠慮しすぎでは?という気もしてきます。もうちょっとマニアックなところに踏み込んでもいいのにねー。もっとも、スコセッシがマニア道を全開にしたら、大変なことになるのかも知れないけれど。 「映画への愛」の部分が、ファンタジーを描くための仮の意匠とでもいうか、何だか「テーマは何でもいいんだけど、たまたま映画を選んでみただけなのよ」みたいなよそよそしさがあって、何だろう、この遠慮は。結果的に物語が向かって行く先が、弱くなっていないか。映画が空回りしていないか。 だけど、やっぱり、この児童文学っぽい雰囲気、子供の視線、ってのは、いいですね。お巡りさんは無条件にコワイとか。 汽車が迫ってくるシーン(夢の方)、後のシーンと関連するとは言え、わざわざここまで派手なシーンにしなくてもいいんだろうけど(どうせ夢オチだし)、「Le Voyage à travers l'impossible」あたりのイメージなんですかね。本当はもっと、色々やりたかったんじゃないのかなー。[CS・衛星(字幕)] 7点(2018-04-21 03:14:53)(良:1票) 《改行有》

260.  ローレライ 私は昔から、ミニチュア撮影というものには結構甘いのです、えへへ。だからね、この作品のように「ホラ、ミニチュアじゃないよ、ちゃんとCG使ったよ、観て観て!」みたいな映像を見せられると、ちと困っちゃう、心の準備ができてないもん。・・・この露骨に書割みたいな背景は、映画の中では実際の背景のつもりなのか、それとも映画の中でもあくまで書割なのか?等々。私はもっとミニチュアのシーンが沢山あってもOKですけどねえ。CGばかりの戦闘シーンは、ほとんどゲーム感覚。しかし、このイ何とか号という潜水艦の孤軍奮闘ぶりを観ていると、「そんなバカな」と思いつつ、宇宙戦艦ヤマトのあのムチャクチャな大活躍を思い出して、興奮してしまう。ギバちゃんの姿が、サナダさんに重なって見えてきたりするのです。[地上波(邦画)] 6点(2008-02-16 08:31:01)(笑:1票)


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