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プロフィール
コメント数 300
性別 男性
年齢 41歳
自己紹介  点数が低い作品に関してはかなりボロクソに書いてありますのでお読みの際はご注意を。
 私の駄文が皆様の映画ライフの助けになれば幸いです。

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評価順1234567

21.  DRAGONBALL EVOLUTION 《ネタバレ》  かつて似た様なタイトルとキャラが活躍する、20代男子のバイブルと言っても過言ではない漫画がありましたが、どうやらそれとは別物のようです。  マトリックス3部作を見終えて『これだけスゲェ映像撮れるならDBもイケルんじゃないの!?』と夢見ていた昔の僕よさらば! 『ドラゴンボール実写化!』このタイトルを聞いて、ほとんどの原作、映画ファンは戦慄(悪い意味の)を感じ、「きっとこんな感じになるだろう」と簡単にあらすじを作った方もいるかもしれません・・・・・うん、だいたいそんなもんかそれ以下です。  唯一の救いは尺が90分台なので早めに帰れます。  おかげでマッハの如き速度で起承転結が巻き起こり、観終わった瞬間「どんな内容だったっけ?」とすぐ脳内から落胆の感情とともに消えてくれます。  少しだけまじめに酷評。まず冒頭の学園パートが長すぎ、おかげでその後の冒険やピッコロとの戦闘(全部足して10分無い)がとんでもなく短くなっている。無駄にキャラを登場させるので掘り下げが全然できていない。「悪が好き」という理由で自分を落とし穴に落としたヤムチャに惚れるブルマ。もう怒る気も失せていますし、この際悟空♡ブルマで良かったのでは?  戦闘シーンも全然無く、格闘はドラゴンキングダム、CGはマトリックスそれぞれの足元にも及ばない出来。  『真面目にバカな映画』ではなく『真面目につまらない映画』なので、B級映画のように『許す』楽しみ方もできない。映画としても実写化としても全く評価する作品ではありません。  それでも観に行きたい方は上記のほかに、『ディープキスする悟空』『部下の大猿に完敗するピッコロ』『原作以上に空気なヤムチャ』『悟空vsピッコロが交えた拳10発以下』『かめはめ波がザオリクの能力を持つ』『筋斗雲出てきません』『如意棒伸びません』『クリリン出てきません』『かめはめ波がサイコクラッシャーにしか見えません』等に気をつけて頑張って観てください。  ネタ以外の目的で観にいくことは激しくオススメしません。自分も0点を付けるつもりで観に行きましたので・・・・・  ただブルマとマイ(ピッコロの部下)のふたりは可愛いです。それだけは唯一思い出になりました。[映画館(字幕)] 0点(2009-03-15 02:59:36)(良:3票) 《改行有》

22.  ももへの手紙 《ネタバレ》 ・・・ジブリ?・・・と思ってしまうくらいのジブリ(が輝いていたころの)映画でした。『小難しい演出を無くしシンプルにした千尋orポニョ』か『マスコットが全然可愛くないとなりのトトロ』と言った具合。無論、ただ表面を真似ているわけではなく、しっかりと内部まで作り込んであり出来は良い。  基本は父親を失った少女ももと、妖怪三人組(この三匹も『天然』『ウッカリ』『山ちゃん』と個別化され『内面』は可愛い)による日常。起こる騒動も野菜泥棒やイノシシに追いかけられる等ショボいが、そのショボさが『小さな女の子がほんの少しだけ前向きに歩き出せるようになった小さな出来事』と言う本作の雰囲気に合っていた。  登場人物もメインは深く、サブも適当な人数が適度に掘り下げられており、各人の魅力を十分引き出せていた。  マイナスな部分としては、話の『構成』がほぼ『トトロ』であり、後半起こる『騒動』も地味で盛り上がりに欠ける。余り大規模にするとテーマに沿わなくなるが、『ももと妖怪が頑張って世の中的には小さな騒動で済んだ』な感じにすれば、より盛り上がり且つ最後の別れが感動的になったと思えるだけに残念。  総評  ピクサー同様『目新しさの無いネタでも丁寧に粗無く作れば十分面白い』と言う高水準な『ファミリー向け映画』なので、予告を見て興味を惹かれたら十分満足できる内容です。  ・・・・さて、ここから極一部の方に向けた感想を。  とにかく終始ももちゃんが可愛かった。絵柄だと地味だがそこは創意工夫。例えば慣れない土地や見知らぬ同級生、地元民に対しては序盤人見知り全開ながら、妖怪相手には本来の小学6年生らしい元気でちょいマセな性格とオーバー且つ多彩なリアクションを見せそのギャップが可愛い。服装も日によって時には上だけ、時には上下共に変わっていたり水着になったり芸(?)が細かく可愛い。『トトロのさつき』『電脳コイルの女の子全般』に魅力を感じた方なら全然『有り』だと思える可愛さを・・・・ん?文章が気持ち悪い?俺もそう思う!  性格もコイルの『(知識の無い勇子+優子)÷2』と言った感じで、実質一人で物語を進行させるには理想的だと思う。  演技に関しても及第点、少なくとも棒でイライラすることはなかった。  プリ○ュアのようにキラキラ輝く可愛さも良いが、たまにはこういうしんみりとした趣向の『作品』を見てみてはどうだろうか。[映画館(邦画)] 8点(2012-04-22 15:47:03)(笑:1票) (良:2票) 《改行有》

23.  フライト 《ネタバレ》 『清廉潔白有能機長が誰かの不祥事のせいで容疑者に仕立て上げられ、皆で無実を勝ち取るドラマ』と思っていた私の予想は開始5分で見事に裏切られ、序盤からショッキング。これは『ゼメキスやワシントン』と言う集客要素を信じ、そういう風に見せる予告でミスリードするよう仕掛けた広報の度胸をまず評価。 内容は『アル中主人公が災難に会いながら立ち直る』と言った偉くこじんまりとしたものだが、タイトルになっている飛行機事故が映画と言う短い尺で主人公が更正するための切っ掛けや出会いをもたらしつつ、話がきっちり映画的に盛り上がるよう『登場人物と視聴者』どちらにも対応したカンフル剤としてしっかり機能していた。 主人公の設定も『英雄だが駄目人間』と言う何とも歯がゆい性格で、彼は悪くはないのだが、散々見せられる横柄な態度に『痛い目に会っちまえ』と思わせてきます。しかし、そんなダメ人間であると同時に百人近い命を救った英雄でもある。 終始淡々と話は進みながらも、同僚の死に涙したり酒を断とうと努力したりと、客が主人公に対し一線以上の不快感を与えないような演出のため、『黒なのか白なのか』だけではなく『黒になっちまえ、でもそれじゃ可哀そうだしかと言って白でもすっきりしない、どっちに転ぶのかな?』と、結末に対する視聴者の希望と期待をムズムズ刺激してきます。 そして終盤『よっしゃやっぱそう簡単に人は変われないな(笑)。あれ?え?そんな手アリ!?なんだよこのオチは?え?え?まだ続くの?ええっ!!』と二転三転し、『黒か白か』どちらかしかないと思っていたオチも、黒でも白でもグレーでもなく『黒だが白』と絶妙な着地を見せてくれました。 デンゼルワシントンの演技も、一般平均以下の英語力しかない私にも分かるようなたどたどしい喋り方で『横暴ヘタレな優秀パイロット』をキッチリ魅せてくれるあたり流石だった。 2時間近くあんだけ大嫌いだった主人公が最後の最後に見せた英断で一気に大好きになりました。体は自由だが心が窮屈そうに見えた彼が、体が窮屈になった代わりに心が自由になったシーンが実に印象的だった。[映画館(字幕)] 8点(2013-03-02 00:49:15)(良:3票) 《改行有》

24.  ロビン・フッド(2010) 《ネタバレ》  やはりスコットは凄ぇ!  彼の作品全部に言えることだが、とにかく構成能力が凄まじく高い。  話的には『兵卒のロビンフットが騎士になりすましリッチな生活を手に入れようとするが、気付けばなりすました領主の義理息子になり、気付けば民に好かれる領主になり、気付けば兵をまとめフランス軍に勝利し、その功績を妬まれた王様から隠れるため森へ・・終』と、並の監督が作れば3時間は越えてしまうような内容を、非常に絶妙なテンポと繋ぎの上手さでダレること無く高い密度で2時間30分以内に収めている。  キャラの位置関係もキッチリ決めており、と言うか掘り下げているのは主人公とヒロインのみ。後のキャラは本当にそのシーンを盛り上げたり話を進めるためにだけに存在し、格好良い死に様や特定の敵役もいない。だからこそ主人公の活躍とストーリーに集中できる。正に盛り上げるための『脇役』として最高の仕事を皆がしているのである。  そしてたっぷり時間を割いて描かれているロビンフット(ラッセルクロウ)がまぁ素敵。劇中2回しか言わなかったが、2回目の『優しく誘えよ』を聞いた瞬間私の中の乙女心がキュンキュン唸りを上げ思わずウットリ、男も惚れこむナイスガイでした。  ただ難点を挙げるとすれば、この監督の作品ってコレだと言うクライマックスが無い気がします。印象的には『75点~85点』のシーンが起伏なく続く感じで、全体的な作りは素晴らしいが、100点級のズドン!と突き抜けたクライマックスが無い(実際最後の合戦シーンもブレイブハートと比べるとちょっと・・・)。そのため緩急の激しい作品を好む方にはちょっと合わないかも。  しかし、個人的にはそれも『味』として楽しめますし、主人公の底無しの格好良さを前面に押し出したエンタメ映画『ロビンフット・エピソードゼロ・そして伝説へ・・・』。最後も綺麗に『俺達の戦いはこれからだ』で締めてくれました。[映画館(字幕)] 8点(2010-12-11 00:33:50)(良:3票) 《改行有》

25.  トランスフォーマー/リベンジ 《ネタバレ》  注)しっくりこないのでアニメ呼称を使いますのであしからず。  CGの出来は相変わらず映画界屈指の出来、それに合わせて聞こえてくるSEも実に心地良い。  ストーリーは大体「デストロン復活」→「地球の危機」→「コンボイ死亡」→「コンボイ復活大作戦」→「コンボイ復活&パワーアップ」→「ハッピーエンド」→「続編へ?」と、一応ロボットモノの基本は押さえています。  尺は約2時間半で、前回のプロローグ的な場面が人間パートに変更になったが、はっきり言っていらない。  大して魅力のないヒロインとの恋愛や、コンボイ復活のカギを持ち、勇気を振り絞って戦場をかける主人公(ここも異様に長い)。どっちも尺の無駄使い。  こちとら幼稚な設定と突っ込み所満載のストーリーでサイバトロンとデストロンが大激突する地球大決戦を見に来たんだから邪魔。  敵味方ともに新規参入したキャラがいるが、戦闘シーンも多くなく活躍するのは基本前作に出たロボ(しかも一部)だけなので、乱戦になるとどっちが敵か味方かわからない。  上記の人間パートも主人公が小学生くらいならよかったのですが、大学生にやらせてても・・・・・・。  あと個人的にTFと言えば、ロボット形態になってもビークル状態の面影が残っているのが好ましいのですが、そう言ったロボは皆無。デストロンにいたってはトランスフォームすらしない奴もいるしゾイド(これはまずい!!)までいやがる。  そしてとにかくコンボイが口悪い。『お前の顔をはいでやる!』『命はもらう!』『死ぬのは貴様だ!』みたいな物騒な言葉を吐きまくる彼を見ると、アニメで育った私としてはちょっとショック(ちなみにCGゴリラさんは対象外とします)。  エンターテイメント作品としては悪くないが、上記理由から-1点。  悲しむヒロインのアップ&スローみたいな余分な箇所削って2時間か、もっと戦闘パート増やして2時間半にして欲しい。  最後にコンボイに一言。正義の心に目覚め、お前のパワーアップのために為に死んだデストロンロボのパーツをあっさり捨てるな!!せめて墓でも作ってやれ!![映画館(字幕)] 6点(2009-06-20 14:01:20)(笑:1票) (良:1票) 《改行有》

26.  クロニクル 《ネタバレ》 個人的に「スーパー8」に期待していた要素が全て詰っていた。 「ごく普通の内向的な高校生と友人2人が突然超能力に目覚めてしまった」と言うベタな内容だが、大抵のその手の作品に見られるような『力を使うことの責務と正義に目覚める』的展開が無く、最後まで普通の高校生でしかなかったのは結構斬新。 次第に力が大きくなっていくと同時に主人公の心境も変わっていき、ある地点を境に力と感情が暴走していく・・・と、コレもベタだがその変化具合が、超能力の強化と高校生と言う多感な時期に起こりうる出来事(大人へのステップアップ的)の2方面から丁寧に描かれており、だからこそ後半の彼らの行動と結末に対しても嫌悪感や爽快感は存在せず、ただただ同情に近い悲壮感を覚えた。特に友人が時々言っている『今が一番良い時で今日以上に最高の日は無い』の台詞が物語が進むにつれて、私の胸の中でどんどん大きく響くようになった。 実際ヒーローものの主人公が持つ「正義の心」は主人公の友人が持っていたが、その結果倒した「敵」が自分の親友というのがまた切ない。 視点が主人公や周りの人間が所持しているカメラからのみと言うのも、臨場感はもちろん登場人物達と視線を合わせることで世界に入り込みやすくしている(加えてこの手の手法にある手ブレ過多等も無く酔わなかった)。 覚醒の原因でもあるクリスタルの正体に関しては一切触れられていないが、あくまで超能力覚醒の理由付けのためであり、何よりそう言った話を切り捨てることで主人公達を十二分に描くことに成功しているので正しい判断だと思う。 総評 多用され過ぎてあまりこの言葉好きではないのだが、本来ならせいぜいグレたりする程度で済むはず(上述したステップアップで少しつまづいてしまっただけ)なのだが、その身に不釣合いな力を手に入れていた結果、「不良」ではなく「悪魔」へと変貌してしまった『等身大の少年達』を描く悲しい青春映画で凄く良かった。 Q:あなたが超能力を手に入れたらどうしますか?    A:「正義の味方になって悪いやつをこらしめる!」「エッチな目的で使う(笑)」「楽して暮らせるようちょっぴり悪い事をしてみる・・・」 AA:それだけで済みますか?[映画館(字幕)] 8点(2013-09-29 02:23:40)(良:2票) 《改行有》

27.  デビルマン 《ネタバレ》  これを見た後に原作を見ました。いやはや、原作未読でも酷いと思いましたが、原作を見ると更に酷いと感じました。なぜアレだけの傑作を原作にしながらこれ程の駄作を作れるのか。いや、むしろ『原作クラッシャー』として製作者達は類稀な才能を持っていたのだろう(もちろん映像作家としての才能は皆無)。  映画の見せ場を予告編で余すところなく公開するって馬鹿だろ?  原作の名場面を所々挿入しているが、『作品内に絡める』と言う目的ではなく『作品中に挿入する』が目的でもうツギハギだらけ。貴方達にあの原作を実写化できる才能はございません。  他にも言いたいが書くのも面倒。とにかく『全てが駄作』。スタッフは全員永井先生のところに行き土下座しなきゃダメです、そして二度と映像作品の製作に関わる仕事をしないで頂きたい。  『人生を無駄にする感覚』を体験するにはうってつけの作品。[DVD(邦画)] 0点(2010-03-18 12:41:56)(良:2票) 《改行有》

28.  映画ドラえもん のび太の人魚大海戦 《ネタバレ》  2010年現在27歳。日本誕生から創世日記まで劇場に観に行き(他はビデオ)、ドラえもんと共に育ったと言っても過言では無いと思います。  子供向けではなく子供騙しな作品。  スネ夫の自慢話を聞いたのび太がおねだりで道具を要求、そしてそれがきっかけで大事件に巻き込まれる・・・と言うお約束部分は惹き付け十分。  素人をメインのゲストキャラにキャスティングする愚行を控えた(芸人起用はあるが下手でないし脇なので問題なし、ドラミは諦めました)のも良し。  でも面白くは無い。そして最大の問題はスタッフ(特に脚本関係)の技量不足と制作姿勢にあると考える。  ストーリーは単純明快だが、穴は多いしご都合主義の乱発、おまけにシーンの1つ1つが微妙に長くテンポが悪い(これのシワ寄せが後半一気に来てすげー早足になってる)。そしてこれらの全てを『どうせ子供向けの映画だから』と言うなめた感覚で作られている印象を受けてしまう。  シーンの長さにとっても、子供はジェットコースターのように動きまわる映画が好きなのだから(個人的意見ですが)、もっとテンポを上げて場面を詰め込まないと駄目。同じ『海底』を取り扱った『海底鬼岩城』と見比べてもその情報量の多さとそれらを上手につなぎ合わせる構成技術からいかに芝山監督と藤子先生が凄かったか、そして今のスタッフがいかにショボイかが分かる。思い出補正抜きでも昔の作品は出来が良かった。  昔あるアニメの監督(名前忘れた)が『大抵子供を連れてきたお父さんは映画中寝てしまうが、私は引率で来たお父さん方にも楽しめる作品を作りたい』と言っていたが、とてもコイツらからはそれほどのガッツを感じられない。  次は遂に鉄人兵団に手を出してしまう様だが、頼むから30年以上愛されている偉大な作品を取り扱っている責任を持って真剣に取り組んでほしい・・・・・・と危惧していたが全然大丈夫でしたのでもうこのスタッフは使わないで欲しい(2011年3月5日追記)。[DVD(邦画)] 2点(2010-08-10 16:31:30)(良:2票) 《改行有》

29.  プロメテウス 《ネタバレ》 宇宙船での移動や遺跡内調査の『起承』部分は1や2を彷彿させるが、シーンの1つ1つが長くダレる上、『砂嵐に巻き込まれピンチになるが何とか助かる』等それにより人物同士の関係や心境が変化する事も無く、本当に何のために入れているのかわからないものも多い。 終盤ようやく事件(転)が起こるが、『変な薬飲んで変死』『変死した男と交わった女性が何故かエイリアン身ごもるが切開で助かりエイリアンも閉じ込められる』『フェイスハガーっぽい奴に襲われた男が何故か蘇生凶暴化するがすぐに焼却処分』『友好的と信じていた宇宙人(創造主)も変に暴れてヒロイン追いかけて上述したエイリアンに寄生され死亡』等どれもパッとしない上整合性も無く、起こると同時に解決してしまうので旧作にあった様ないつどこから襲われるかわからない恐怖が無い。たぶん『スフィア』みたく恐怖が押し寄せてくる的演出だと思うのだがとにかくショボくて印象も弱い。 オチ(結)に至っては脇キャラに『地球のために死んで』と言っておきながら自分はちゃっかり生き残り旅を続けるヒロインと後味最悪。 パクってはいないだろうが、宇宙人の設定もまんま『ガイバーの降臨者』だったのでインパクトゼロ。 登場人物にも悪人がおらず、エイリアンVS主人公VSお持ち帰り希望組と言う『お約束の三竦み』が無く、目的もエラく庶民的(軍事利用や儲け話ではなくただ単に永遠の命が欲しい)で全員『薄い』。 多分本作で一番描写が細かいアンドロイドも、その描写を活かす(自制心が目覚めたり、命令より良心を優先する)事無く普通に主に従い殺され『2』の状態になり終了。 デザインは基本微妙で、良いと思ったモノに関しても『どっかで見たことある』感が強い。 総評 相変わらず撮り方は上手く映像も綺麗なので見てる最中は退屈しないが、視聴後集中して見れた割に思い出すと全然面白くなかった事に驚く。 『VSプレデター』を含めたエイリアンシリーズの中でも1番詰らないし、独立したSF映画として見ても全く独創性が無く、なにより中途半端にエイリアンっぽくしているのも駄目。 余談 女雇主の宇宙服姿がどう見ても『結び目が少し下になっているゼロスーツ着たサムス・アラン』だったので是非次回は彼女を主役にした『メトロイド』を作ってほしい。 [映画館(字幕)] 3点(2012-08-04 21:50:27)(笑:1票) (良:1票) 《改行有》

30.  シャーロック・ホームズ(2009) 《ネタバレ》 シャーロックホームズに関する知識は『推理モノの元祖』位しかなく、興味もそれほどあるわけではありません。  一言で表わすなら『キャラゲー』ならぬ『キャラ映画』。『シャーロック・ホームズの世界観を使えばファンは必ず観てくれるから構成とか脚本は適当で・・・』と言う知名度に依存し過ぎている作品。とは言え、たま~にキャラゲーでも当りはあるが、コレに関しては『バン○ム』製の如くキャラ以外がアウトな出来。序盤に逮捕した犯人が死刑になったが、その後蘇生(もちろんトリックですが)して犯行を再開、主人公達も犯人を追いかけると言った内容なのですが、やっぱ詰らない。  『犯人を追いかける』と言っても、途中で行き詰まり結局敵の方から仕掛けてきた所を返り討ちにって感じであんま格好良くなかった。犯人も影で色々動くがそれを見せすぎてしまっている(しかもその間は主人公とニアミスすらない)。コナン君風に例えると『犯人が真っクロクロではなくガッツリ姿が見えてる』『犯人の笑みをアップで見せて手元でゴソゴソしてる所を引いてしまって何してるかわかっちゃう』みたいな感じで『これで何を楽しめって言うの?』と思った。  アクションも所々入るがモッサリしていて面白くない。ラストの犯人とのバトルより序盤の賭けボクシングの方が格好良いと構成に救いよう無し。  肝心のトリックもほとんどが、推理はおろかアクション映画ですらもはや使われない古典的なものばかり(グーニーズ冒頭で首吊りと見せかけたあんな感じ)。確かに『当時』は革新的だったとは思うがそれを今更やられても、かと言って他の所で補い切れているとも思えない。  正直『こんな内容な作品がなんで今も人気あるんだ?』と思ったが、どうやら『原作を読んで感動した方が描いた漫画を映画化した』らしく納得、きっとその漫画家と映画スタッフに実力が無くてこんなことになっているんでしょう。  後半数回、合計5分くらいは眠気に勝てずウトウトしてしまいました。[映画館(字幕)] 3点(2010-03-14 04:08:12)(良:2票) 《改行有》

31.  GOEMON 《ネタバレ》  個人的に前作で悪かったところ(独りよがりなストーリー、戦闘の派手さが尻すぼみ等)がおおむね改善されています。  ストーリーは単純明快(なのでキャラの支離滅裂、設定の矛盾もほぼ無し)、戦闘シーンも話が進むごとにド派手になっていきますし、やはり魅せ方やカメラワークには前作同様非常にセンスを感じました。  惜しむべきはキャラクターの少なさ。大半は非戦闘員で、敵側で唯一目立っていた才蔵も途中退場。ラストバトルの相手がチェ・ホンマンじゃちょっと・・・・。  ストーリーもわかりやすいが、逆に目新しい物も無し。ラストのオチも弱すぎ、ゴリの使い方は良かったのですが。  前作に比べれば観てよかったと思える作品で、娯楽映画としても映像作品としても非常に完成度は高かったです。このままいけば次回作にも大いに期待できます。  独断と偏見ですが、この人は総監督よりは演出やCG、撮影などの担当で活躍した方がより伸びるような気がします。  作品の評価としては6点ですが、作品から視聴者の意見を聞き、前作から学んだ感が伝わってきてとても好印象だったので+1点。コチラの希望無視で「オレ様最高作品」を作る関係者に是非見習ってほしいです。[映画館(邦画)] 7点(2009-05-02 11:02:33)(良:2票) 《改行有》

32.  世界侵略:ロサンゼルス決戦 《ネタバレ》  木曜洋画劇場臭プンップンなタイトルからどんなB級バカ映画化と思って観に行ったが・・・・普通に面白かった。  イメージとしては『(ID4+ブラックホークダウン)÷4』と言った感じ。  ただ敵が『倒せるがかなり強い』なので序盤から倒し倒されの大激戦が繰り広げられ『軍隊VS宇宙人』設定にありがちな宇宙人無敵仕様によるストレスが無く良かった。  話は『海兵隊が敵地に取り残された民間人を救出→戻ってみると基地壊滅→新たな脱出ポイントに移動→帰還途中敵司令部を発見し侵入』となっており、映像も海兵隊からのみの視点で、『一方その頃』やエイリアンからの視点は無く所々入る乗り物シーンと相まってFPSやアクションゲームみたいで悪くは無かった。  各キャラの設定も『広く浅く』だが、アクション部分をメインに推す事を考えれば十分な味付け。  ドラマ部分は『かつて部下を失った引退間際のそこそこ有能な兵士』である主人公が『首席卒業したての新米隊長』を上手くアシスト(出しゃばり過ぎず)し、隊長もそれに応え少しずつ成長していく過程は中々良く、そんな隊長が魅せる男気はベタながら燃えた。  肝心のアクションもCG、カメラワーク、銃撃戦、キャラの動き等十分及第点越え、てかここ最近の中ではかなり当りだった。  他の方も書いているが、ラストバトルでの隊員達の『ランボー化』が著しく、敵地のど真ん中で戦い抜き戦死者一名で生還(詳しくは無いが、無反動砲で航空兵器撃ち落とすのってムズくない?)と豪快過ぎる気もするが、まぁアクション映画なんですしそこは大目に見て良いかな。  細かい所では陸戦メインながら空軍も所々でては『全力で戦ってる』感を出したり、死んだ兵士から弾薬を回収する時も『頑張ったな』とか、『助けてもらうぜ』的な言葉を掛けたりと結構細かい演出にも凝っていて好印象。  目新しさこそないが、『特殊部隊がエイリアン相手にド派手な銃撃戦を繰り広げる、ただそれだけで良い』と言う方には十分いけます。  点数的に『6.6』位ですが、上述した欲求を満たしてくれそうな映画がここ最近スカばっかだったので、おまけの繰り上げ7点で。[映画館(字幕)] 7点(2011-09-18 00:32:02)(良:2票) 《改行有》

33.  聯合艦隊司令長官 山本五十六―太平洋戦争70年目の真実― 《ネタバレ》  戦史の知識は『ジパング』と『ウィキペディア』を流し見した程度しかなく史実との整合性はわかりませんでした、でも『映画』としては良く出来ていました。  まず構成が上手く、大東亜戦争海戦前から戦死までをメインの山本五十六以外に戦闘機パイロットと新聞記者をサブに設け、さらに日常パートや作戦会議、戦闘等を間々に入れる(このタイミングも良い)ことで2時間以上の尺をダレずに見れた。  戦闘シーンこそ流石にハリウッドには負けるが、挿入するタイミングや尺を短くしたりする(山崎ヤマト見たく艦橋グラグラばっかみたいな小細工も無かった)ことで、『邦画』にしては一定水準かそれ以上の質を保てた。違ってたらすみませんが、所々ミニチュアを使っており、チャチと言うよりは昔の特撮映画を思い出せましたし、CGとは違った邦画らしい雰囲気で良かった。  後はBGM、最近の駄作みたくバンバン使用せず、基本は無音でここぞと言う所で挿入するので盛り上げ方が上手い。  新聞記者の上司や南雲指令等主人公達とは異なる考えの者たちに対しても、部下の元に赤紙が届いたと知り泣き崩れたり、ミッドウェー海戦後山本にお茶漬けを薦められ、それを号泣しながら食べたりと、『主人公の敵対者』ではなく『彼らなりに一生懸命だった』と言う演出を入れたのはとても好感を持てた。  ただ難点としては真珠湾攻撃の立案から決行までが凄く急過ぎ、できればパイロットの訓練や艦隊集結シーン等あと10分伸びても良いから入れて欲しかった。  あと山本長官が『良い人過ぎる』とも思ったが、まぁ主人公ですし良しとしましょう。  長官の乗った飛行機が墜落した後ゆっくりと画面が空に移り、再び地面を移すとそこは終戦直後の東京と言う展開は良く、その後のエピローグに上手く繋がり、ササッと終わらせるのも間延びせず○。  アクションと言うには迫力が無く映像資料としては説明不足だが、クドさや過剰演出は無く戦争も変に美化せず(あくまで山本五十六を表現する舞台程度に留めている)、構成や演出等と言ったストーリー以外の技法が中々良かったので『2時間大河ドラマ』と思ってみれば十分『あり』です。[映画館(邦画)] 7点(2011-12-24 13:14:43)(良:2票) 《改行有》

34.  ジャンパー 《ネタバレ》  チケット代1000円でよかったです。  見てる途中眠くなった、エンディングが始まった瞬間帰宅、続編(出そうですけど)出ても良くてDVD鑑賞と見事に3拍子そろった駄作品。  内容も薄っぺらく、B級映画に見られる真面目なお馬鹿設定もないので誰も楽しめません。。  能力を使って銀行強盗をした主人公を殺そうとするジャクソン君(ちなみにこの時主人公との面識は無し)。8年後、電話で『手がかりを見つけました!』と仲間から一言。次の瞬間主人公の部屋にいるジャクソン君・・・・ん?『手がかり』って何だったの?  作中でジャクソン君はジャンパーを強敵と認識しているんですが、何故か主人公宅へは一人で向かいあっさり逃げられてます。  失踪した母親がいますが、『苦労したよ』の一言でアッサリ発見。手がかりゼロから見つけるなんて、よほどの名探偵を雇ったのでしょうか?  ヒロインも、異能力者で銀行強盗をした主人公を軽蔑しますが、5分後『さっきはごめんなさい』とアッサリ謝罪。ちなみにその5分間はほぼ気絶していました。彼女の心境を一遍させてしまうような良い夢を見たんでしょうか?  基本ジャクソン君達はアンカーを発射できる電気棍棒で敵を動けなくして専用のナイフで刺し殺す(この行為は儀式で、宗教団体らしいので銃を使わない部分は一応納得しました)んですが、電撃食らった主人公は数十秒後には復活。オイオイ・・・・主人公はタフガイではないので、常時バッテリー切れだったんでしょうか?  ストーリーも見事なヒーローモノの王道、異能力に目覚めはっぴーに暮らす主人公→追われる主人公に仲間ができる→彼女が敵の手に→彼女ごと敵を殺そうとする仲間と対立→能力がパワーアップし敵撃破→銀行強盗でいまだ罪を償っていない主人公と仲良くジャンプするヒロイン→ハッピーエンド(?)。  この情報から内容を想像してください。それより酷いです。尺80分前後と短いのでただでさえ早足なのに彼女との旅行シーンがムダに長い。8年ぶりに会ったと言うのに、ローマに連れて行ってもらっただけでアッサリ主人公とベッドへ・・・・尻軽女め。  CGも『エックスメン2』よりショボイと救いようがありません。旅費で制作費を使い過ぎたのでしょうか?  長文で申し訳ありません。最後に一言『早まるな、他にも良い映画はいっぱいある、アメリカンギャングスターがまだやってたらそっちに行こう!』[映画館(字幕)] 1点(2008-03-02 00:39:19)(良:2票) 《改行有》

35.  マネーボール 《ネタバレ》  尺が中途半端。  主人公はGMとして『貧乏球団がコレまで球界では馬鹿にされていた『統計』によりチームを作り、中には戦力外寸前の選手もチラホラ・・・で優勝を目指す』と言う設定は『メジャーリーグ』っぽくて良かったです。  前者の主人公のGMとしての活躍は『有能なブレインの獲得』『内外からの批判』『チームが上手く機能せずイラ立つ』etcと良く描かれているのだが、後半のチームの活躍が本当にぶつ切りで、折角丁寧に描いた主人公の努力の結果がイマイチ伝わってこなかった(野球のシーンも映画『メジャーり―グ』の中盤から後半に掛けての優勝までのダイジェスト的見せ方しかせず、そのせいで『20連勝』と言う偉業が凄く感じれなかった)。  主人公の私生活描写も微妙、ラストの決断の部分で絡んでくるから登場させたと思うのだが、掛けた尺に見合っておらず、それこそ電話でのやり取りでサクッと見せる程度で2時間ジャストに収めるかもう少し野球の描写に力を入れて欲しかった。  総評  扱っている内容は異なるが、雰囲気的には『インビクタス』に近いものを感じた、しかし、演出方法や扱うパートのバランス等全体的にあちらには一歩及ばず。 [映画館(字幕)] 6点(2011-11-13 00:17:11)(良:2票) 《改行有》

36.  ヒューゴの不思議な発明 《ネタバレ》 洋画では珍しいアクションも派手CGもSFもない純粋にストーリー勝負の作品・・・なのだが、この手の作品を米自体が作り慣れていないので粗が多い。 まず主人公は当初盗みに失敗し奪われたノートを取り戻すためにヒロイン祖父の元で働く。ここは少年の更生も描くべきだが、その描写が少なく結局話を進めるだけになってる。ノートの行方も曖昧。 登場人物も駅を舞台に皆がハッピーエンドに向かうのだが、本筋と絡まない。例えば少年を追う警官が最後花屋娘と仲良くなるが、それも逮捕対象の少年と娘が仲良しで、少年をきっかけに仲良くみたいな方が良いし、別の老人老婆なんて絡みすらなく『何でこんなシーン入れたの?』と疑問レベル。 重要人物も伏線無しで突然登場したりとお粗末。 本筋は映画史を振り返りながら初期活躍した監督の栄光と挫折と悪くは無いが、結局主人公達は推理等せず老人に詰め寄り本人から語られあっけない。 少年が色んな人と係わり、その人共々ハッピーエンドへと集約していく演出は良いが、その描写が弱かったりチグハグだったり投げっ放し。 上述した洋画が得意な設定や演出も無く少女との恋愛描写も無いので、本当に『話』が面白くないと誤魔化しようがない。 それこそ『映画好きな主人公と映画史』と言う設定を活かし追手犬を怪物にしたり住んでる時計塔をダンジョンにしたり(ザ・ビーチ的演出)等画的に面白くすれば良かったのに。 そして本作は内容的に比較対象がアクション等他の映画ではなく、本作にはできなかった『集約』ができてる日本の有名な『漫画』や『アニメ』等との比較になるのでどうしても粗が目立つ。 ドラマ系映画でも本作のように本筋に謎要素があり『オチ』が予想できない作品は嫌がおうにも期待値が上がるが、その期待に応えられる内容でもなかった。 初めて映画を見た人々が飛び出してくるのかと思った汽車映画を本当に3Dで飛び出させたり等、監督の演出やキャラを通して感じられる『映画への愛』は十分伝わったがそれ『以外』の1時間以上の出来が悪い。 しかし、この様なラブやアクションに頼らない『ストーリー重視』な作品が米でも作られるのは嬉しい。 本作自体『歴史を交えたヒューマンドラマ』なのに、予告の汽車シーンやタイトルで変にファンタジー(ラストアクションヒーロー的映画と現実の融合)を期待させる作りにした広報にも問題。てかヒューゴの発明じゃないし。[映画館(字幕)] 5点(2012-03-03 21:20:38)(良:2票) 《改行有》

37.  X-MEN:ファースト・ジェネレーション 《ネタバレ》  右肩上がりにド派手になっていくCGや盛り上がるBGM等アクション映画としては及第点以上の出来。  さらにびっくりしたのがストーリー。確かに素晴らしいとまではいかないが、突っ込み所や矛盾点はパッと見て気になる所は無く(あったかもしれないが少なくとも気にならなかった)、所々箸休め的シーンを入れつつしっかり順を追って描いており一本の筋になっていた。ミュータントを用いた人種差別的内容も、雑過ぎずクドくなりすぎず丁度好い按排でした。  他にも史実の事件(キューバ危機)と絡め、そこにミュータントが介入した事により『我々の世界』と『彼らの世界』と言う二つの世界を分かつターニングポイントにしたりと実にエンタメの『ツボ』を分かっている作りになっています。  細かい所でもセレブロや恵まれし子らの学園を始め、ストライダーやローガン等この先のストーリーに関係するシーンが多く『起源』と言う意味でも十分その役割を果たしていました、てかローガン出たのはマジビックリ(チョイでしたが)。  前作の『ウルヴァリン』をローガン一人にスポットを当てた『個』の映画とするなら本作はX-メン果てはミュータントと言う『組織』の原点と言う別角度からスポットを当てた作品でありアクション映画としても前日談としても楽しめる内容でした。確かにあれだけの事されちゃマグニートが頑なにエグゼビアとの戦いを避けていたのにも納得。  個人的に好きな『大統領』が地味な能力ながらジャンパー相手に互角の戦いを見せたり猫口が激烈キュートだったりと大活躍で満足。  最後に、ぶっちゃけメガネが邪魔にならないし、十分大迫力だったので『3D』はとっとと消えて欲しい。[映画館(字幕)] 8点(2011-06-11 17:59:07)(良:2票) 《改行有》

38.  X-メン 《ネタバレ》  テレ東でやってたアニメは打ち切り(?)まで見ましたがコミックは未読です。  1番好きだったウルヴァリンが主人公なのは嬉しいし爪ジャキンも格好良いのだが、身体能力で言えば常人と変わらない(少なくともウルヴァリンよりは劣っている)ミスティークにボコボコにされ勝因も『逆不意打ち』、マグニート相手に至っては文字通り手も足も出ずとちょっと扱いが残念。  その代わりサイクロップスがジーンの口に付いたスライムを取ったり、弱体化した上不意打ち(ヒーローなのに不意打ち多いな)とちょっと情けないがボスを撃破したりと、シーリーズ通してレアな『活躍』を見せた。  10年以上前の作品だからCGに関してはしょうがないが、それにしても演出(特にワイヤーアクション)がちょっと頂けない。  個人的に2番目に好きなガンビットが出ないのが残念ですが、十年前のアクション映画と考えれば及第点、最近のシリーズを見て面白いと思った方も見て損は無いと思います。[映画館(字幕)] 6点(2011-07-18 18:42:55)(良:2票) 《改行有》

39.  ベスト・キッド(2010) 《ネタバレ》  リメイク元の作品は小学生時代にダニエル編だけ視聴(内容はほとんど忘れてますが)。  うん、面白かった!中国に引っ越すことになった主人公が現地で出会った女の子と仲良くなるが、それを気に入らないガキ大将にボコボコにされる。その時ジャッキーに助けられ、カンフーを習い大会で正々堂々決闘をすることになる。  ストーリーに目新しさは無いが、小学生が主人公の映画自体少ないので非常に新鮮に感じられた。  構成も、ヒロインやジャッキーとの出会い、イジメや引っ越しによるストレス、修行を通した主人公の成長、最後の戦い等どれもこれも非常に丁寧に分かりやすく作られており、2時間越えの作品ながら無駄なくぎっしり中身が詰まっているので全く疲れや退屈さを感じなかった。  格闘部分も小学生ながら大人顔負けの出来、イジメも結構エグくやるがそれが逆に物語の迫力を増している。  細かい所では、主人公がいじめられながらもいじめっ子に反攻を企てたりと結構アグレッシブで、ウィットなジョークをかましたりと非常に好感を持てる(小学生と言う点も頑張る姿が素直に可愛い)。師匠のジャッキーも、ミヤギの様な仙人みたいな完ぺき人でなく、心に傷を抱え、それを弟子と共に乗り越え成長していく所が人間臭くて好き。主人公と心が通じ合うシーンはグッと来たし、敵の師範にビビった所も面白い。  ヒロインの女の子も美人過ぎず、ある意味どこにでもいる小学生っぽくて良い。あと所々に掛かるBGMも内容にマッチしており○。  気になった点(最初の友人の唐突なフェードアウトや、格闘時のアップやブレの多様等)もあるが、まぁ時間の関係や良い所に比べて些細なことなので割愛。  青春映画としては見て損は無し。恋にイジメ、修行と大忙しながら確実に大きく成長する主人公は見ていて非常に楽しかった。吹き替えも素人起用は無いのでどちらでも視聴をお勧めします。[映画館(吹替)] 8点(2010-08-16 09:27:13)(良:2票) 《改行有》

40.  アウトロー(2012) 《ネタバレ》  とある元狙撃兵が起こした無差別射殺事件。そのニュースを見て駆け付けた主人公のトムが、彼の弁護士と共に事件の不可解な証拠を突き止め真犯人を探す。  事件の捜査パートが思いのほか長いが出来はそこまで悪くなく、バリバリのアクションを期待していた私としては良い意味で肩透かしを食らい楽しめた・・・中盤までは。  終盤に差し掛かると無差別殺人の真相や黒幕、そして動機などが判明する(ここまでの捜査に関しては一応理には適っていたと思う)が、そのどれもこれも微妙。  中盤までの雰囲気から被害者や黒幕、そしてその他多くの人間関係が複雑に絡んだ社会風潮的なオチを期待していたがまさかの私利私欲。  被害者の殺害目的や黒幕の過去、そして主人公の人間性等あらゆるものの関係性が低く、ここにきて悪い意味での肩透かし。  敵も暗い過去や設定だけ聞くと凄そうなのだが、掘り下げが出来ておらず、敵の数も町で雇ったチンピラ含めて20人以下と少ない。なので『大悪党風の小悪党』ではなく『小悪党風の大悪党』でもなく『小悪党風の小悪党』とインパクトゼロ。  細かい所では裏切り者のミスリードが10分かそこらで終了したり、話が機械的に進み人間味が感じられなかったり(良く言えばストイック?)、折角出た設定や推理がその後に活かされない(被害者同士の関係を推理するが、それがその後の展開に絡まず、単にトムの推理力の高さをひけらかす役割しかない)等粗も目に付いた。  そもそも本作の様なドラマ+アクション+サスペンな内容はシーン一つとってもキャラの人間性や話を進展させるキーワード等色々詰め込まないといけないのに、捜査は捜査、ドラマはドラマしかしない上に上述した無駄シーンも合わさりとにかく浅い。  カーチェイスは普通だが格闘や銃撃戦は完全にM:Iシリーズに軍配。 総評  『もっこりを取り除きサスペンス要素を強めたシティハンター』を薄味にした感じ。中盤以降の失速感が半端無く、話の結末より6席横でビニールバリバリ音出してパン食ってたオバサンの方が気になってしまった。[映画館(字幕)] 5点(2013-02-02 00:46:02)(良:2票) 《改行有》


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