みんなのシネマレビュー
鱗歌さんのレビューページ[この方をお気に入り登録する

◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 3876
性別 男性
年齢 53歳

投稿関連 表示切替メニュー
レビュー表示レビュー表示(評価分)
その他レビュー表示作品用コメント関連表示人物用コメント関連表示あらすじ関連表示
コメントなし】/【コメント有り】
統計メニュー
製作国別レビュー統計年代別レビュー統計
要望関連 表示切替メニュー
作品新規登録 / 変更 要望表示人物新規登録 / 変更 要望表示
要望済関連 表示切替メニュー
作品新規登録 要望済表示人物新規登録 要望済表示
予約関連 表示切替メニュー
予約データ 表示

評価順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637383940
4142434445

461.  セント・エルモス・ファイアー この映画のタイトルを『忘れたい過去』に変えてやりたいね。内容的にも、そういう青臭い、恥ずかしいものがあり、ああ若いって本当にアホだねえ、と思っちゃうのだけど、それだけじゃなくって、「ロードショー」とか「スクリーン」なんていう雑誌でお馴染みのブラット・パックたち揃い踏みの姿を見ると。若い頃の自分って何にもましてアホだったねえ、と。……そうは言っても、この映画自体には、別に共感するような要素もなく、他人事として安心して見てしまえる、そこが弱いところ。[CS・衛星(字幕)] 4点(2012-11-05 21:04:25)(良:1票)

462.  四十七人の刺客 どの忠臣蔵映画がどんな“売り”だったものやら、映画が沢山あり過ぎて、とりあえず一本ずつ観ていくしか区別のしようがない。本作、冒頭に出演者もスタッフもクレジットされないのでさらに予備知識が無く、観ていると、わ、こんな俳優が、わ、こんな役で出てる、と豪華出演陣に目が白黒、それなりに楽しかったりもする。しかし。監督が市川崑ということまで事前に知らずに観るのは、正直つらい(笑)。事前に知っていたら、変な映画であろうことをそれなりに覚悟して観るのだけど…。実際、この映画、変です。そりゃま、同じ忠臣蔵映画が何本も存在してもしょうがないので、ヘンテコでもいいのですが、では一体、何が“売り”なのか。忠臣蔵と言えば普通描かれるようなエピソードは省略され、普通描かないようなエピソードが付け加えられる。実録風の解説が加えられる(でも何だかウソ臭い)。意味ありげにシーンを引っ張る割に、大して人間を描く訳でもない(どの人物も、印象が薄い)。大規模なセットを組んだ割に、意外に盛り上がらない討ち入りシーン。カタルシスの乏しいこと。裏に封印される「真相」(何のために作品に「真相」を持ち込み何のために封印したのやら???)。という、従来とは違ったユニークな忠臣蔵なのですが、やっぱりこういう変な忠臣蔵映画作るんだったら、そもそもオールスターキャストって全くそぐわないですよね~。もっとハメ外してテロリスト映画にして欲しいですよね~。というような期待すらも徹底的にはずしてくれるのが、この「市川崑映画」というものの“売り”なんですかねえ。[CS・衛星(邦画)] 4点(2013-01-28 21:24:01)(良:1票)

463.  シモーヌ 21世紀版『トッツィー』とでも言いましょうか。今回は女装どころか、実在しないCGバーチャル女優。まーさすがに、多分に荒唐無稽なコメディタッチの映画、ではありますが、ハリウッドのダメな現状を小馬鹿にし、色んな人を敵に回しちゃいそうな、はたまた、ついでに自分の首も締めそうな、思い切った映画でもあります。「俳優なんて実はCGでもいいんじゃないの~」と言うにとどまらず、「肥大化しシステム化されきった映画産業なんて、所詮、実態の無い幻影じゃないのか」、と、問題は深し。それを、まあ一応、笑って飛ばせるかな、という、ギリギリ角の立たない映画に仕上げて、楽しませてくれます。いや実際、アホらしくて楽しい映画。ストーリー的には、落としどころが無くて困ったのかな、と思わせる、いささか張り合いの無い展開ですが・・・。映像的には、背景を赤や緑の単色に染めてみたりして、ちょっと非現実感を加え、荒唐無稽な内容にマッチしておりました。またコレを観ながら、読む必要のない裏を読んでみるのもまた楽し、「このシーンの背景もCGではないのか」「このシーンの群集も実在しないCGではないのか」「そもそもこの人は本当にアル・パチーノ」なのか、等々。[DVD(字幕)] 7点(2006-02-19 22:20:00)(良:1票)

464.  男はつらいよ 寅次郎恋歌 《ネタバレ》 作品の基底に連なる「母」のモチーフ。さくらの歌う「かあさんの歌」、博の母の死、そして寅さんが惚れる今回のマドンナも子持ちの「母」。そこから浮かび上がるテーマは、「人生の重み」であり「幸せとは何か」、ということ(ここで寅さん自身の母親について触れられないのは、さすがにそこまでやるとあまりに見え透いているのと、蝶々さんのイメージではちょっとテーマに対し違和感があるから?)。母の人生は不幸だったと言う博。臨終を看取った兄は、母は満足して世を去ったと言うが、博は、そんな人生に満足すること自体が可哀想だと訴える。確かに、昔からよく世に言う、「幸福とは自分の不幸に気付いていない状態である」と。ではその人は実際は幸福だったのか不幸だったのか?ナントモ言えない問題であり、博の訴えは一理あるのも確かだし、自己矛盾しているのも確か。結局、幸せとは、絶対的にそこに「ある」ものではなく、人それぞれが「見つける」もの、あるいは「受け止める」もの、なのでしょう。ふと、モーパッサン「女の一生」の最後のあの有名なセリフ、あれを思い出し、あれこそが人生の幸不幸を的確に表現したセリフだったんじゃないか、とも思えてくる・・・。今回の寅さんは、明確な失恋を味わうわけではないけれども、より厳しい「人生の重み」を目の前に突きつけられ、嵐の夜、静かに柴又を去っていく。その後姿が哀しい。人生って、必ず、いいこともあれば、わるいこともあるのだよ。[CS・衛星(邦画)] 8点(2006-03-26 23:11:26)(良:1票)

465.  荒野の決闘 ある男が町にやってきて、ドラマが演じられ、やがて彼は去っていく。という、まあお馴染みのベタな展開、ではありますが、それが魅力でもあります。やはり本作のような見事な作品があってこそ、そのような展開が、西部劇の方程式として定番となり得るのでしょう。弟を殺され牛を奪われた男、ワイアット・アープが、保安官に志願するところから物語が始まるものの、彼は復讐に目をギラギラさせているわけでもなんでもない。むしろノンキさすら漂わせながら、映画は友情やら恋やらを描きます。中盤はさまざまな要素でドラマを膨らませながら、最後は(思い出したように)弟の復讐、“OK牧場の決闘”へとズンズン加速していく、まさに放物線を描くような映画の展開で、最後には落ち着くべきところへ見事に着地した、という感じ。必ずしも長くは無い映画なのに、ある種の重量感すらを感じます。[CS・衛星(字幕)] 9点(2008-03-09 22:25:11)(良:1票)

466.  続・激突!/カージャック おっと、これぞ名作『激突!』の正統なる続編だぜ!って、どこがやねん。そういや確か、『新・激突』とかいうフザけたTV映画もあったナ。油断も隙も無い世知辛い世の中だ。悪徳商法だよこりゃ。でも、本作の場合、題名に騙されたお陰で観ることが出来たわけで・・・。実話にどこまで忠実なのか知りませんが、ちょっと夢のあるロードムービーになってます。ラストシーンは切なく、本当に美しい。8点(2003-08-12 13:20:49)(笑:1票)

467.  ファイナル・デスティネーション 予知夢により飛行機事故の難を逃れた人たち。その彼らが、次々に謎の死を遂げていく、という上々の滑り出し、この後どんな展開が待っているのか、どんな真相が待ち受けているのか、期待はイヤが上にも高まるぜ!と思ったら・・・結局、本当に「それだけ」の映画だったという、実に裏も表も無い率直な映画でした。この映画のまわりくどい惨劇、つい『裸の銃を持つ男』のOJシンプソンを思い出してしまいます。ラストも何だか、出来の悪い落語のサゲみたい。おあとがよろしいようで。[DVD(字幕)] 6点(2007-11-22 08:41:11)(笑:1票)

468.  ダブル・ミッション 3人きょうだいのお母ちゃんの彼氏は、隣に住むダサい中国人。母は彼の平凡さに惹かれている一方、3人は彼のことが大嫌い。しかし彼の正体は何と何と、中国からCIAに出向中(んなアホな)の凄腕スパイなのであった、演じるはもちろん、我らがジャッキー・チェン。ストーリーはまったくツジツマがあっておらず、限り無くマンガ的、こういうデタラメな設定で、真面目に出鱈目を貫けばいいんだけど、ホノボノ路線に小さくまとまってしまって、一体何のために作ったのやらわからぬ作品(単に“ジャッキー・チェン主演”という看板をあげるためだけの作品)になっちゃってます。子供たちがジャッキーを見直す展開はお約束とは言え、見直すほど彼の動きにキレもなく、まさに「設定が先にありき」の頼りなさ。申し訳ないけど、これはジャッキーじゃなくって、ただのジジィです。しかし、最後のNG集を見ていると、あまりに皆楽しそうで、文句を言う気が失せてしまうんです。甘いとは思うけど、そうなんです。[CS・衛星(字幕)] 5点(2013-12-31 11:26:00)(良:1票)

469.  ルートヴィヒ(1972) 凄いですね。いささか誇張じみた言い方を許してもらえれば、あらゆるシーンがそのまま油絵の画材になりそうな、絢爛たる調度、光と色合い。引き込まれると、もう、時間を感じさせない。でも4時間は長い(どっちやねん!)。音声がほとんどアフレコ丸出し、そこがまたイタリア映画らしさとも言えるが(笑)、これだけの長尺ともなると、この音の薄さ、気になっちゃう。さて物語の前半は、リヒャルト・ワーグナーに入れ込んで莫大な資金をつぎ込んでしまうルートヴィヒ。一見マトモだが、ワーグナーなんぞに入れ込んでは、無事で済むワケがない。このおっさん、ヒトのモノはオレのモノ、ヒトの人妻もオレのモノ、間違っても感謝などされるわけがない。なお、ここに登場するビューロー夫人は、作曲家リストの娘にして、指揮者ハンス・フォン・ビューローの妻、後のコジマ・ワーグナー。コジマに捧げられた「ジークフリート牧歌」のエピソード(だよね?コレ)も挿入されます。なお、妻を奪われたのでビューローはワーグナーが嫌い。ついでに言うと、若き日のブラームスがリストの演奏中に居眠りしたのでリストはブラームスが嫌い。批評家ハンスリックが結婚相手として薦めた女性をブルックナーが断ったのでハンスリックはオカンムリ。当時の音楽界を二分したワーグナー派・反ワーグナー派の闘争の背景にはこんなツマラナイ諸事情があったとかなかったとか。さて、話が大きく逸れてしまった(汗)。後半いよいよ憔悴の度合いを深めるルートヴィヒII世。前半は何だか、サリーちゃんのパパにそっくりに見えたが、だんだんそうでもなくなってきたなあ、残念(←アホ)。豪華さの中を、破局はあくまで静かに迫ってくる。それだけにラストシーンのこの虚しさ・・・いや、トボケちゃいけない。虚しさははじめっから、映画全体を覆っていたのだよ。妄執と虚しさ。それがルートヴィヒII世の生涯であり、この『ルートヴィヒ』という作品でもあり・・・。[CS・衛星(字幕)] 8点(2005-09-23 21:42:17)(笑:1票)

470.  女子ーズ また つまらぬ物を 見てしまった・・・[CS・衛星(邦画)] 2点(2020-02-22 05:41:23)(笑:1票)

471.  GANTZ:PERFECT ANSWER 前作は、「設定」というものに引きずられて硬直化してしまった、という印象。敵の奇抜さで何とか魅力を保ったものの、映画全体を通じて「本作の設定はこうなんです」と念を押され続けた挙句、そのまま終わっちゃった、という感じ。それに比べると、このPERFFECT ANSWER(なんだそうです)、話が変則的に広がり出して、その点では確かに楽しいのです。ま、敵キャラの魅力という点では前作の方に軍配が上がるかも知れませんけれども。電車の中や商店街といった日常に非日常的戦闘を持ち込む面白さは、前作以上でしょう。ただ。オチをつけようとした本作でより鮮明になってしまったのが、やはり、「死んでも生き返る」という“可逆性”の、つまならさ、です。まあ、神話性の体現として映画のクライマックスに一人くらい生き返る作品にまでケチはつけませんけれども、さすがにこのGANTZという作品、ここまで図式的にやっちゃうとマズいでしょう。盛り上がるものも盛り上がらない。映画の魅力って、基本的に、“変化”とか“非可逆性”とかの方にあって(引き返せない、取り返しがつかない)、それと対立しそれを強めるためにこそ“不変””可逆”が映画の中に配置されるのではないですかね(その逆も、ありうるかも知れませんが)。と言う訳で、このGANTZというオハナシ自体、どうも、映画というものと相性が悪いように感じてしまった次第。[CS・衛星(邦画)] 5点(2014-03-30 17:41:51)(良:1票)

472.  ロサンゼルス 金太郎アメバイオレンス映画デス・ウィッシュシリーズ第2弾です。シリーズ全部脈絡ない邦題ついてますが、なぜかというと、こうしないと本当にシリーズ作同士の区別がつかなくなるからでしょう、きっと。本作は中ではましな方です。6点(2003-05-11 15:19:44)(笑:1票)

473.  ポセイドン・アドベンチャー(1972) 《ネタバレ》 パニック映画の中のパニック映画、って事なんでしょうけど・・・パニック映画が好きでしょうがなかった子供の頃の私、確かに面白いとは思いつつ観たんですが、何となく違和感も。「パニック映画では、災害や動物の群れに人間が脅かされつつも、雄雄しく戦い、それを打ち破らなければならぬ」という思いがあったんですが、一方この映画は、災害の中で逃げ回るだけ。物足りん! というわけで私の中ではパニック映画ではなく、まさに「アドベンチャー映画」にカテゴライズされている映画なのです。別にそれが悪い訳でも何でもないけど、残念ながら「パニック映画専用ボーナスポイント」は点数に加算されません、悪しからず。ま、その後何度も観返して、やっぱこれはスゴイ、観るたびにスゴイ、と思うのですが、その一方で、見る度気になる事も。要するに、「上」にある船底への逃避行の道中、関所のごとく危難が待ち伏せ、そのたびに人柱のごとく一人ずつ死んで行く、あの段取り良すぎるストーリー展開ですね。例えば『タワーリング・インフェルノ』なんかでは、クライマックスに向けて上り詰めて行く、鼻血の出そうなとてつもない焦燥感と興奮があり、そういう要素の乏しい本作と比べるとどうしてもアチラに軍配を上げちゃう。でもね、やっぱり本作も当然ながら捨てがたい。キャラ設定のうまさが、このストーリーを生かしきっています。仲間が減って行く衝撃、それでも容赦なく迫る水の恐怖。特にボーグナイン無くしては、本作はありえません。それからあと、オネーチャンは助かる、というのも、まあ、サービスなんでしょうなあ。8点(2004-05-09 01:36:38)(良:1票)

474.  不死身の保安官 不死身の保安官、というと、いわゆる「マニアック・コップ」ですかね。別名、地獄のマッドコップ。違うか。 何がどう不死身かというと、こういう作品を見てると地球上最強の生物は「イギリス紳士」なんじゃないか、と思えてくる。世界のどこへ行こうが、誰が相手だろうが、我が道を行くのみ。 我らが主人公がポンコツなら、ヒロインは輪をかけてポンコツ。まさに、割れ鍋に綴じ蓋。 と、まあ、ハチャメチャなコメディ調の作品ではあるのですが、内容はというと、町が二つの勢力に二分されていて、そこに主人公がやってくる、という、意外にも『用心棒』の先駆けのような作品でもあります。さらには何と、『タクシードライバー』のトラヴィスもびくりの仕込み銃(?)まで登場。何と言う先見性。先見性はあるけど、ハチャメチャ。 いや、楽しかったです。[CS・衛星(字幕)] 7点(2023-04-15 12:11:09)(良:1票) 《改行有》

475.  ガメラ2  レギオン襲来 ガリガリと物々しく進む戦車隊、その手前に写る小屋に貼ってある、大村崑のオロナミンCの広告のユーモラスさ。昭和ガメラでお馴染みのコンちゃんを、こういう形で「出演」させるとは、心憎い。かつての怪獣映画は、そのチープさを、悪く言えば誤魔化すために、ユーモアを介在させていた面があるのですが、平成ガメラは、スペクタクル作品としてのシリアスさ、リアルさで直球勝負、時に織り交ぜるユーモアを、単なる「逃げ」に使っていない点が、良い悪いは別にして、“新鮮”であります。第2作の本作も、「シリコンからなる宇宙生物」という、SFではやや古臭いネタを用いつつも、ちょっとした文明批評みたいな要素を見せつつ、自衛隊と怪獣のリアルな戦闘を見事に描いております(制服を着た永島敏行が新幹線で普通に移動しているのを見ると、さすがに「自衛隊大丈夫か?」と思ったけど)。そんな中で、傷つき大流血しながら戦うガメラの姿。ガメラに流血は昔から付き物で、まあ、アブドーラ・ザ・ブッチャーのプロレスみたいなもんなんですけども、「文明」vsレギオンの戦いの中で、どこまでもアナログ的に流血試合をするガメラの姿、血沸き肉踊るとはまさにこのこと。・・・そんでもって最後に、「ガメラは地球の生態系を乱すものを許さない」なんぞという、あまりにもアバウトで焦点の定まらないボケボケの結論には、さすがにそりゃないよと思いましたね。シリコン生物というものの持ちえたかもしれない寓意性が、この結論で雲散霧消しちゃいました。[地上波(邦画)] 7点(2007-09-03 11:04:17)(良:1票)

476.  ガジュラ<TVM> 「俺ガジュラ観たよ」「ゴジラ?」「ゴジラじゃないよガジュラだよ」「?」。そんな映画です。何と言っても、怪獣の造形。正視できんよ、コレは。実写とCGを使い分けてますが、実写のハリボテ怪獣は動きがぎこちないし、CG怪獣も、CGのクセにぎこちない。ぎこちないのにあっさり踏みつぶされる米兵、大丈夫か?(大体怪獣が来る前にすでに足跡があるのはナゼ・・・?) だがしか~し。よく観てみよう。米軍に撃たれたら、ちゃんと流血するという描写の細やかさ、これは好感が持てます。潜水艇のCG描写などは特筆モノ。さらにスグレモノなのが脚本。小・中・大、の怪獣三段活用(四段か?)が、怪獣映画として心憎い演出だが、これが実は、主人公親子の関係ともシンクロしているという、まさに感動のファミリー映画としての味付け。いやあ。どうです。あ、誉め過ぎですか。そうですか。そうですね。6点(2003-11-08 10:43:46)(笑:1票)

477.  イングロリアス・バスターズ ダラダラした会話をここまで魅力的に描き切った作品ってのも、(過去のタランティーの作品すらも含めて)なかなか無いんじゃあ、なかろうか。すべてが印象的、すべてが面白い。これまで、マカロニウェスタン風であったり、日本ヤクザ映画風であったり、カンフー映画風であったり、アメリカの底辺を彩る三流映画風であったり、と、世界の映画を漫遊してきたタランティーノが、ついに往年のハリウッドすなわち映画のド真ん中にやってきた、どこかそんな香りのする映画。でもやっぱり残酷~。[ブルーレイ(字幕)] 9点(2010-08-17 23:08:25)(良:1票)

478.  シュガー・ラッシュ 《ネタバレ》 ゲームの中の悪役ラルフが、ヒーローに憧れて他のゲーム機に参戦してしまったことから一騒動、レーシングゲーム「シュガー・ラッシュ」において、自分同様、他のメンバーから疎んじられている少女ヴァネロペと出会って・・・というオハナシですが、ちょっと物足りないのが、・ラルフが最初から結構「いい人」を感じさせること、・結局のところ、ラルフがたどり着いた結論とは「現状に対する納得」に過ぎないこと、といったあたりですね。一連の冒険を通じて、「シュガー・ラッシュ」は元の姿を取り戻し(それが理想的な世界かどうかはともかく)、フェリックスも理想の女性と結婚し(それが幸せかどうかはともかく)、外面的なオチだけはしっかりつけているけど、やっぱり物語における真の焦点はラルフ自身の変化にこそあって欲しい訳で、もう少し素敵なオチがつけられなかったものか、と。「悪役もゲームには必要な存在」だなんて、そんな事、アタリマエ過ぎて身も蓋もない・・・。 ただ、それでもなお本作のラストが微笑ましく感じられるのは、ただ単にラルフが現状を受け入れただけではなくって、それが「外の世界を知った」上での事だから、ですね。ゲームの外へ出ていくことで、様々な危機が発生し、しかし多くの友人を手に入れることもできる、そうすれば、退屈な日常にもまた違った魅力が生まれる、「ビルから落とされるのだって悪くない」と。ココをもうちょっと巧みに描いてもらえれば。 ところで本作、ゲームの世界を舞台にすることで、古いゲームと新しいゲームとの映像のクォリティの違いというものが、可笑しさにつながっていますが、コレ、ゲームの世界ではなく、アニメーションの世界を舞台にしても成り立つ可笑しさなんだろうか。アニメのクォリティは、時代とともに、間違いなく上がっていってるんだろうか。なんてことも思っちゃいました。[DVD(吹替)] 7点(2015-09-27 08:43:15)(良:1票) 《改行有》

479.  不連続殺人事件 高木彬光がなぜ「能面殺人事件」で探偵作家クラブ賞を受賞したかというと、前年は傑作「刺青殺人事件」が、運悪く、文豪が発表した長編ミステリとタイミングが重なっちゃったからで。そりゃ新進作家にはチャンスのあろうハズもなく。それがこの、坂口安吾の「不連続殺人事件」。 しかし、私も自分の本棚をたまに見返すと、乱読したミステリの中にはトリックも犯人も思い出せないものがあったりして、情けない思いをしたりもするのですが、そんな中で、「不連続~」は、真相がかなり鮮明に印象に残っている作品です。多分それは、フーダニットとしてよく出来ているからというよりも、探偵役である巨勢博士が終盤に犯人を指摘するくだりのユニークさ、ゆえの印象であるような気がします。 そういう意味では、推理小説の真髄はしばしば、「探偵が最後に犯人の“名前”を告げる」という点にあって、文字で書かれる小説という媒体ではそれが有効である一方、映画では視覚が中心となって、登場人物の名前というものが付随的なものに過ぎない、というのが、ミステリの映画化の難しいところの一つ、であるように思えます。 実際、真相解明の部分における印象の強さというものはどうしても、この映画化作品よりも原作小説の方に、軍配が上がってしまいます。 しかしこの「不連続~」という作品。やたらと登場人物が出てきて、誰がどういう人かを読みながら把握していくよりも、殺人事件が発生して人数が減っていくスピードの方が早くって、あれよあれよと言う間に・・・という、ちょっと風変わりな作品でもあるのですが、映画監督にしてみれば、こういう作品を作るのって、結構、大変だけど楽しいんじゃなかろうか。登場人物多いので俳優多数起用し、豪華なセットに彼らをズラリと並ばせる。カメラは常に引き気味で、なんだか常時、妙に画面内の人口密度が高い。その画面の中で、台詞のある人ない人それぞれがうごめき続ける。 もうちょっと真相につながる手掛かり、というか伏線をうまく仕込んでもよかったんじゃないか、とは思うけど(その点は原作の方が上手い)、原作のカオスな部分をひたすら強調した点が、この映画の持ち味、と言えましょうか。[インターネット(邦画)] 7点(2021-05-15 19:47:02)(良:1票) 《改行有》

480.  ラストサマー2 《ネタバレ》 ブラジルの首都がリオで、カナダの首都がトロント?モントリオール?で、オーストラリアの首都がシドニー?メルボルン?で、スリランカの首都はコロンボである。そんな常識問題に正解しただけでバハマ旅行に行けちゃうなんて、羨まし過ぎるではないか、と思うところですが、そこは怒るところではありません。だって、誰がどう考えても「そこで惨劇が発生する」映画、なワケですから。 と言うわけで、今回は「海の孤島」モノ。そのまんまですね。陸の孤島とか、雪の山荘とかはよく聞きますが。しかしこの殺人鬼、夏になると現れるかつてのTUBE方式ですから、なかなかタイミングよく雪は降ってくれない(しかしTUBEだって紅白歌合戦に出たくらいだから、冬に殺人鬼が出てもおかしくないのです)。 それはともかく。まず一行が到着したら、高級リゾート地らしいのに客はいないし、従業員もあまりいない上にやたら愛想が悪い、ってのが上々の滑り出し。愛想が悪いか、キモチ悪いかのどちらか。自腹でこんなところ行ったら、ショックで寝込みます。このヤな感じが、ホラーの基本。 例の鉤爪殺人鬼も、チラチラと姿を垣間見せるチラリズムで存在をそこはかとなくアピール。若干、戦闘能力に欠けると思われた鉤爪も、ここでは様々な殺傷方法でその威力を見せつけ、こういうのもホラーの見せ場の一つです。 この作品、ストーリーに意外性がどこまであるかはさておき、クライマックスで見せる、いい意味でのしつこさには、サービス精神が大いに感じられ、そこが一番の意外性、でした。[インターネット(字幕)] 8点(2021-08-22 08:25:59)(良:1票) 《改行有》


Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS