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プロフィール
コメント数 4673
性別 男性
年齢 41歳

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521.  家族(1970) 《ネタバレ》 長崎で会社が潰れたのを機に、一家が北海道の開拓村を目指して瀬戸内海、大阪、東京、東北などを旅するロードムービー。1970年の作品ということで、個人的には自分の生まれる前の日本の街並み、日常の生活、空気感というものがそのまんま撮影されていて、記録映画として存分に楽しんでみることが出来ました。中でも、その当時先端的な生活だった団地の風景とか、万博で賑わう大阪の光景などとても興味深い(万博でお母さんが金貸しのおっさんに出会い、「ここは人類の進歩と調和の場所なんだから~」という台詞が面白い)。倍賞千恵子、井川比佐志、笠智衆のお三方が、とってもナチュラルな演技してるのも良い(元々、モデルになった移住家族を山田洋次が列車内で見かけたことが本作の始まりだそうな)。途中、赤ちゃんが死んじゃうし、終盤でもおじいちゃんが死んでしまう。ラストは凄く前向きで希望に溢れた終わり方なんだけど、でもよく考えりゃ出発から到着までに2人も家族を亡くしてるわけで、実はすごいヘビーなお話のはず。にもかかわらず、そういう重さは感じさせない。それはやっぱり、いちいちたちどまって悲しんでられないというのもあるんだろうけど、なにより高度成長期の勢いがそうさせてるんだっていう気がする。昔の人は強いっていうけれど、それはやっぱりいい意味で身軽だし、大きなうねりの中で前を踏み出せば明日はきっと良くなるって言う確かな実感があったからなんじゃないかな。ヴィジュアル的にも、そして精神的な面でも、1970年当時の日本がこれほど等身大で見られる作品を私は他に知らない。[DVD(字幕なし「原語」)] 7点(2012-03-29 03:03:15)(良:1票)

522.  グラン・トリノ 《ネタバレ》 見終わった後のこの気持ちは一体なんだろう。充実した脱力感。切なくも穏やかなこの感覚。まだ若者であるはずのこの僕が、高い崖に立って人生という名の峡谷を達観する老人のような気持ちになっていた。[映画館(字幕)] 8点(2009-06-11 22:32:23)(良:1票)

523.  ノック・オフ 大仏が緑の炎に包まれた時は笑ったよ、、、、、。4点(2003-06-07 00:51:21)(笑:1票)

524.  シュガー・ラッシュ 《ネタバレ》 僕はそれほどゲーマーというわけではなかったので、知ってるキャラは全体の3分の1ぐらいだったかな、、、。壁とかにも色々とゲームのギミックが描かれていて、ゲーム好きな人が見れば、凄く楽しめるんだと思います。ストーリー的には、ゲームのキャラクターが裏では生活してるという、人の知らない世界があるんだっていうその設定は「トイ・ストーリー」のゲーム版なわけで、図体のでかいキャラと小さい女の子という組み合わせも「モンスターズ・インク」ですから内容に新鮮味はあまりないのですが、古いゲームと新しいゲームの差異なんかの表現、そういうのが面白かったですね。ラルフが住んでるところの住人は動きがカクカクだったり、カルホーン軍曹の世界は凄く高精細だったり。4つの世界がそれぞれ違っていて、映像的に楽しかったです。[ブルーレイ(吹替)] 6点(2013-07-25 22:25:30)(良:1票)

525.  BRAVE HEARTS 海猿 《ネタバレ》 最初のコンテナ船沈没のシーンは邦画にしては悪くないCGだなと思いました。そのCGとセットの組み合わせもシームレスに繋がってるし、アクションはまずまず。展開自体はやはりベタ中のベタで、予想通りなんだけど、まぁこのシリーズはある意味王道なストーリーでなきゃいけない、観客もそれを求めてる、そういうシリーズなのかもしれません。わかってはいるけれども、終盤はやはりぐっとくる。水深65mですから、吉岡はさすがに逝ってしまったなと思いましたよね。そんで顔を向けてみたら、空気袋くわえてるっていう。あれは巧いですね。観客の涙をぐっと誘っておいて、一気にほっとさせる、みたいな。エンドロールの楽しげな出演者たちが微笑ましい。[ブルーレイ(邦画)] 6点(2013-04-06 22:13:49)(良:1票)

526.  アフターショック 《ネタバレ》 凄く良く出来てると思うし面白かったんですけど、全く救いようのない作品です(笑)。最初のほうで快楽を楽しみ、ちょっと感じの悪いキャラの面々ではあったかもしれないけど、だからといって自業自得というには可哀想すぎる展開。特に、仲間思いの気持ちが次々と裏切られ、なおかつ人を助ける為にやったことで自分が瀕死の状態になったり死んじゃったりすることばかりなので、人の良心を逆なでするような内容。神父さんも死んじゃうし、あぁ、この世に神なんていないのよね~って気持ちになる。そんでもってあのゴロツキども、金だけとってどっかいきゃいいものを、赤の他人にあそこまでするもんかね。地震の映画ではあるけど、全体としてみると天災より天災に遭ってパニックになった人間や悪人のほうがよほど恐ろしいと思わされる。まぁとにかく、そういう不条理も含めて娯楽として楽しんでください、という、パニック映画に対するアンチテーゼ的なパニック映画、とでもいえる作品です。[DVD(字幕)] 7点(2014-01-07 20:22:23)(良:1票)

527.  華氏119 《ネタバレ》 相変わらず、政治エンタメとして面白かったですね。 マイケル・ムーアの映画は毎回観てますが、変わらないものと、変わってきたものとあって、 華氏911の時と比べると銃規制の話とかは変わってないし彼の信念も全然変わってないんだけど、 本作はだいぶペシミスティックな感じが伝わってきて。それはなぜかと言うと、ムーアだから当然反トランプ&共和党なんだけど、 後半からは民主党の現体制やオバマまで批判してるわけです。 それで、多くの人が失望や諦めに入ってきて、民主主義が揺らいでる、みたいな話になっていく。 それですごくペシミスティックなんだけど、でも逆に若い人たちに希望を見出す、と言うようなラストになってく。 そうですね、つまるところ特にアメリカの場合は政治にお金がかかりすぎるし、最初の候補者選びの段階でも党の意向があるし、 あと何より右とか左ってのがすごく曖昧になってきたと。トランプ氏はレイシズム的だったり金持ち優遇だったりする一方、 民主党よりリベラルなことを言って民主党候補者をこき下ろし支持者もプア系の人が多い。彼らの雇用を生み出すってのが強み。 それでもう対立軸がよくわかんなくなってきた。以前のようにわかりやすい時代では無くなってきた。 非常に混沌としてきたと言うのはあります。混沌とした中では、ストレートな物言いの人が好まれる。 トランプ氏みたいなの人はパッと出てきたわけでは無くて、やっぱり既存の反動みたいなのがあって、 「もう理想論や綺麗事は聞き飽きたよ。そんなことより職くれよ」みたいな人がたくさんいるんだろうと思います。 ムーア作品を見てその正論さに共感を感じると同時に、言いようのない遣る瀬無さを感じてしまうのもそのへんにあるのかなと思います。[DVD(字幕)] 6点(2019-08-30 18:23:55)(良:1票) 《改行有》

528.  紀元前1万年 《ネタバレ》 紀元前1万年にあんな馬鹿でかい鳥がいたんかな?とか、どうして英語喋ってんだ?いろんな人種の奴らが一同に集まってるこの舞台は一体どこなんだ?などといちいち突っ込みをいれてたら疲れちゃってみてらんないですよ。だから僕はお口をあんぐり開けて何も考えずに見てたんですけど、そのせいか見終わって何か思い出そうとしても何も出てこない。実に記憶に残らない作品でしたね。しいていえばマンモスのシーンはそれなりに迫力あっていいんですけど、見所はほとんそのマンモスのシーンだけ。しかしなにがひどいってヒロインが生き返っちゃうラストですよ。おいおいそんなのありかよってがっくりきちゃった。[DVD(字幕)] 5点(2008-09-12 21:18:31)(良:1票)

529.  スター・ウォーズ/帝国の逆襲 やっぱり雪からはじまる白の画面構成がいいですねぇ。特色だしてます。それに、ダークな感じがいい。このダークさが他のシリーズにはないよさですね。あの曲が耳から離れません。ターンターンターン、ターンタターンターンタターン♪ターンターンターン、ターンタターン、ターンタターン♪ターンターンタターンターンタタタタッタターンターンタタタタッタターンターンタターンターンタターン♪ターンターンタターンターンタタタタッタターンターンタタタタッタターンターンタターンターンタターン♪8点(2002-08-04 19:16:03)(笑:1票)

530.  ダーティハリー おそらく低予算なのだろうが、例えば巨大な十字架、競技場、スクールバス、採掘場など、舞台を印象的なものにしてシーンをつくっているところがうまい。「ダーティハリー」という名前の通り、新しいヒーロー像を作り上げた映画として名作だろう。最後の音楽は物悲しくて切ない。7点(2001-12-12 13:07:02)(良:1票)

531.  ある日どこかで 《ネタバレ》 とてもファンタジー先行な作品で、理屈でどうこう考えるとダメだなと思うんですけど、 そういうツッコミも野暮だなって思うくらい突き抜けて描き切ってくれてるわけですね。 申し分ない美男美女、露出過多の幻想的画作り。 辻褄がどうこうなんて関係ない。とにかく愛の甘美さを見せたかったんだよ、みたいな。 個人的には、ジョン・バリーの音楽が本当に素晴らしいなと思いました。 この愛の地平線を、見事なまでに音楽で表現してくれてましたね。[ブルーレイ(字幕)] 6点(2017-05-23 23:05:10)(良:1票) 《改行有》

532.  ガンモ ひどい映画だ。こいつらの知能指数が知りたいもんだ。3点(2003-09-26 21:57:37)(良:1票)

533.  父親たちの星条旗 《ネタバレ》 まず最初に、「善対悪 という単純なものではない。英雄などいない」という、この作品の主題が台詞で語られますけど、これってイーストウッド作品全てに共通してるテーマですよね。常にアウトロー、「善悪の彼岸」の世界をずっと描き続けてきた。この主題ってまさに真実であり、現実なんだけど、彼の描き方のタッチが、この主題に凄く合ってるんですよね。突き放した、非映画的な感じが、現実を描くのにとても適してる。旗を立てただけの人たちが英雄に祭り上げられ、国債を買わせる為の政府の宣伝マンになって奔走する。そのなんとも馬鹿馬鹿しい帰国後の状況と、戦闘中の悲惨な出来事と交互に展開していく構成なんで、より全体として主題がはっきり見えてきますよね。凄く無常なものを感じます。アメリカには選民思想とか、聖書信仰とか、そういう「 理想」というのがあって、常に敵がいて常に前へ進んでいかなくちゃ行けないというお国柄があるわけだけど、実際には善対悪とか英雄とか、そんな世界ではない。いつも理想と現実のはざまにあって、自己矛盾しているんですよね。それで、現実のアメリカは凄く理想に忠実なんだけど、こういう芸術作品という虚構で現実を語るんだよね。そしてそれが評価される。それがアメリカの面白いところだなって思うんです。象徴的、表層的イメージとしての写真の力。その宣伝の作用みたいなものを、アメリカは昔からよく知っていて、常に宣伝の力を利用してきた、そういう歴史があるわけだけど、あの摺鉢山に星条旗を立てる、だけどそれがやらせだとかなんだっていう話になる、これってアメリカそのものを皮肉っている。そんな感じがしますよね。単に硫黄島での戦いを、アメリカ側からの視点で描いたっていうよりも、アメリカそのものを描いたっていう印象ですね。[DVD(字幕)] 7点(2007-05-20 01:22:59)(良:1票) 《改行有》

534.  白い家の少女 《ネタバレ》 これは面白かったです。まずなんといっても、ジョディ・フォスターの魅力に尽きる。少女らしいチャーミングさと、なんともいえない冷めた目つきからくるミステリアスな雰囲気。芯の強さ、孤独と悲しさ、それらを表現する上で、彼女以外にこの役を務められる子役は考えつかないですね。もう本当に見事。そして、サスペンスの中のこのラブストーリー。これがまた魅力的。リンとマリオの、子供っぽいいたずらのシーンから見舞いにいった時に泣きながら心境を吐露するシーンまで、その全てが微笑ましく、そしてぐっときちゃいます。やってることは人殺しとその幇助なんだけど、観客はこの二人を応援せずにはいられない。犯罪を応援するのは現実にはいけないことだけど、そこを乗り越えてしまえるのが映画の凄さ面白さですよね。そして、ストーリー運びが実に巧い。全てのシーンが印象深くて記憶に残るんですよね。おばちゃんが地下室の扉に頭ぶつけて死ぬシーン、飼ってたハムスターが息子に殺されるシーン。ほとんどずっと家の中だけで起きているから印象深いというのもあるのかもしれませんが、なにより「意外性」の積み重ねがあると思うんですよね。父親はいないと観客は理解した上で、2階から父親が降りてくる(実際はマリオ)シーン、それから、無事にやり過ごした後でおもむろにリンが全裸になりマリオとことの続きをするシーン、このへんの唐突さ、意外性は素晴らしいですね。そして地下室の扉がバタンバタンと開くホラー的な展開に、そこから登場したのが変装した息子という。どのシーンもまるで往年のヒッチコック映画みたいなサスペンス要素を思わせるんだけど、そういう要素にさらに少年少女の純粋な恋愛という魅力ある要素が加わり、そしてジョディ・フォスターの役者としての溢れる魅力で全てがまとめられているという、とにかく面白い、見事な一本だと思います。[DVD(字幕)] 8点(2014-03-03 00:16:57)(良:1票)

535.  ワイルド・スピードX3/TOKYO DRIFT 《ネタバレ》 DVDの音声解説を聞いてみるとわかりますが、例えばあのやたらと豪華な学食にしても、監督さんは「実際にはああいうメニューは出てこない」って言ってるんですね。要は映画的嘘というやつです。本当に勘違いしちゃってるところと映画的嘘はまた区別して見ていかないといけない。本当に単にそのままリアルに映してもつまんない、ていうのがあるわけです。カーアクション自体はよく出来てます。もちろん東京で実際にカーチェイスは出来ませんから、背景は合成になるわけだけど、その合成がとてもよく出来てるし、出来る限り実写でやろうとがんばってるところが好感持てますね。終盤では車の本体とエンジン別々のものを合体させてオリジナルマシンを作るわけですけど、監督さんも言うように、あの展開はカーマニアにとっては不評みたいですね。まぁとにかく、どんな場所でもうつし出せる日本の携帯電話の超高性能さに6点を献上したいと思います。[DVD(字幕)] 6点(2007-02-25 02:03:14)(良:1票)

536.  夢のチョコレート工場 いやはや、生意気なガキだったなぁー。点になっちゃったのは驚きです(笑)。普通に考えると明らかにへんてこな映画ですが、どんな子供もこれを見れば良い子になること間違いなし。6点(2003-03-27 00:58:00)(笑:1票)

537.  楢山節考(1983) とてもエコロジーな生活だと思った。とてもじゃないが、今の時代にあんな婆さんを捨てるなんてことしたらムショ送りにされちまう。どんな風になっても最後の最後まで面倒みなきゃならんのだ。はっきり言って僕はそれが嫌だ。自分が老人になっても人の手間をかけてまで長生きしたくはない。山に村人総出で埋めちまうシーンなんて、思わず苦笑いしちまった。だがそれも掟かな。みんな生きてくのに必死だな。でもそれが現実か。そうだな。7点(2004-04-09 01:49:03)(良:1票)

538.  ヒックとドラゴン 《ネタバレ》 ドラゴンが登場するアニメや映画は珍しくないが、本作のドラゴン「トゥース」は、爬虫類でありながら、その仕草はまさしく猫そのもので、瞳孔が細くなると怒っている時、大きくなって可愛らしい顔になると、喜んでいるときといったように、表情が良い意味で漫画的で理解しやすい。それ故に、ヒックとの心の交流が実にわかりやすく、見てるこっちも感情移入しやすい。この、ヒックとトゥースの絆、そしてもう一つ、父と子の和解も、このストーリーの重要な要素となっており、アニメだからといって手を抜かず、この「父と子」の関係は現実に良くあるもので、これまた感情移入しやすい。「キッズアニメ」に分類されてはいるが、大人を含め、ファミリーで見ても存分に楽しめる。個人的に良かったシーンは、アスティをドラゴンに乗せて、大空へと飛び立ち、その美しさをヒックと二人で体感するシーン。上下の方向感覚を失わせ、見ている者にも同様に飛行しているような気分にさせ、雲のカーテンやオーロラのファンタジックなシーンを一緒に楽しませてくれる。評判がいいのも納得の出来。[DVD(吹替)] 8点(2011-01-12 19:31:32)(良:1票)

539.  キャピタリズム~マネーは踊る~ 《ネタバレ》 これまでのムーア作品は、もう少し威勢があって「怒り」が強かったと思うのだが、本作は怒るというより「嘆く」という感じに近いような気がする。それは、ムーアがもはや有名人となって、これまでのように自由気ままに突撃取材が出来なくなってしまったせいもあるだろうし、今回のテーマが「資本主義」という壮大なものを取り上げているからというのもあるかもしれない。相変わらずのプロパガンダで、とにかくブッシュは悪でオバマは善という図式を作り上げているのだが、当然そこにはプロパガンダゆえの強引さや独断性を指摘せざるを得ない。たとえば、かつてアメリカはみんなそれなりに裕福に暮らして幸せな生活を謳歌していたのに、もの凄く格差が広がってほとんどの人が貧しくなったのは誰々のせいだ、という展開がなされるのだが、それは明らかに間違いで、実際にはなにもアメリカに限った話でもないし、特定の誰かのせいでもない。ムーアの作品は、こういう一方的なところがあるので、そこをきっちりと認識したうえで彼のポップな作風を楽しもう。あ、でも、たとえば企業が労働者に勝手に保険かけるとか、ああいうのは確かにどうかと思う。そして、多額の税金を投入しながら救済される側は多額のボーナスが支払われるなど、そういう点のおかしさもムーアと同意見。なにがちゃんちゃらおかしいって、儲けてるときは徹底して資本主義なのに、危なくなると社会主義になる企業の体質そのものですよ。[DVD(字幕)] 7点(2010-07-22 01:38:50)(良:1票)

540.  マン・オブ・スティール 《ネタバレ》 スーパーマンがどのようにして誕生したのか、彼の故郷であるクリプトン星の風景、両親の思い、敵の思惑等、とてもわかりやすく説明されていて、見やすいアクション映画でした。生みの親のご両親もいい人っぽいのでその遺伝子もあるのかもしれませんが、やはりクラークを育てた、地球の育ての親が素晴らしくて、それで良心を育んだんだというのが大きい。父からは自己犠牲の精神を、母からはたっぷり愛情を感じて育った。だからこそ、地球のみんなを守りたいっていう気持ちが芽生えた。そういうのがきちんと描かれていて良かったです。アクションは、これまでのスーパーマンシリーズと比較するとその速度の速さが目を引きます。クリプトン星人は強大な力を持っている。だからこそ、凄まじい早さで飛び回ったり、闘ったりすることが出来る。地球人の目から見れば、まさに目にもとまらぬ早さ。そういう素早さの表現をこだわっていたように思います。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2013-12-27 19:52:08)(良:1票)


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