みんなのシネマレビュー |
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521. ファイナル・デッドコースター このシリーズだけはいつまでたっても飽きないですねー。 数々の伏線。伏線がつながった瞬間に起きる惨劇。はしる戦慄。心無い人から『殺人ピタゴラスイッチ』なんてゆわれちゃいますが、正にその通りなので、何も言えません。 ゾンビも殺人鬼もモンスターも出ないのに、これだけハラハラできるシリーズが他にあるでしょうか。 死に方も偶発的なものに人為的なミスを絶妙な匙加減でからめ、大変自然に、でも大惨事に仕上げているこの手腕が素晴らしい。 必死に写真からヒントを探し、それを次の犠牲者になんとか伝えようとする、わかりやすくも引き込まれてしまうストーリー。 このシリーズでしか感じることのできないドキドキが、確かにあります![DVD(字幕)] 8点(2016-01-18 02:08:24)(良:1票) 《改行有》 522. おおかみこどもの雨と雪 《ネタバレ》 かなり好きなタイプのアニメです。 この作品に対する批判的な意見。それは裏を返せば、批判的な意見を持たざるを得ないほどに、見た人がこの作品にリアルを感じてしまっている証明にもなるでしょう。アニメなのにだ。狼男という架空の生き物が出てくるファンタジーなのにだ。これは凄いことではないでしょうか。 まず第1部の母と父が結ばれるまでの導入部がよくできています。普通にラブストーリーとして心温まる物語だし、二人を応援したくなります。それにプラスして、狼男だと明かす最初の名シーン。この序盤が一番好きかもしれないです。 第2部ではお母さん奮闘記が描かれます。ここは何をやってもうまくいかないシーンが多くて辛い。シングルマザーの子育ての苦悩を追体験するだけでなく、子供たちの秘密まで守らなくてはならない。普通だったら心が折れます。ですがこれはアニメでありフィクション。心は折れない。頑張り続ける。私には狼男の存在以上にこの母親の存在がファンタジーでした。 そして第3部。子供たちの成長。 主人公は花から次第に雨と雪にシフトされていきます。 すばらしかったのは、雨と雪がそれぞれ違う人生を選択したこと。雪は人間として生きることを選び、雨はオオカミとして生きることを選ぶ。子供のときは雪のほうが野性味あふれていたのに…。このあたりのポジションチェンジがさりげなくてうまいです。 大きな目的に向かって突き進むような映画ではありませんが、何とも言えない余韻を残してくれる名作。 そして声優さんたちが実に良い![ブルーレイ(邦画)] 8点(2022-09-26 04:37:10)(良:1票) 《改行有》 523. 殺人の告白 これはよくできたサスペンスですねー。アクションが邪魔になるくらい、サスペンスフルな脚本がよく出来ています。 結末まで見てしまうと、また最初から見直してみたくなります。時間がないのでしないけど。 例えば警察署でドゥソクがヒョングに耳打ちしたシーン。同僚が『ドゥソクはお前になんて?』と尋ねると『ジャージャー麺をぶつけろだとさ』と答えるヒョング。このときはヒョングが皮肉まじりのジョークをとばしていたのかと思ったのですが、本当にそう言っていたんでしょーねー。 それにしても恋人の末路が悲惨すぎて、素直にハッピーエンドと言えないのが辛いところ。恋人の母親がヒョングに厳しく接してしまったせいで、ヒョングはクリスマスのときに家に送らなかった。その結果、恋人がJに拉致監禁されたと考えると、やりきれないです。 それにしてもカーチェイスと最後の追いかけっこは要らなかったんじゃないかなぁ。特にカーチェイスは作風に合っていない気がするのですが。 最後の追いかけっこも蛇足感あり。せめてTⅤ局内で決着をつけるほうがドラマが際立ったように思えるんだけど。 まあ、そーゆー余計なところはありますが、警察、ドゥソク、J、遺族、四つ巴の争いがとにかくスリリング。その背景にある被害者の悲しいドラマも断片的ではありますがしっかり描かれ・・・。2度目の討論会での真相を明かすシーンではカタルシスさえ感じる…。久しぶりに見ごたえのあるドラマを見ました。[ブルーレイ(字幕)] 8点(2023-04-20 00:57:18)(良:1票) 《改行有》 524. キス&キル 《ネタバレ》 この一昔前のよくあるB級アクション大好き。 『実はスパイだったんです。』『凄腕の殺し屋だったんです。』とゆー何万回も作られてきたであろう設定が、いつまでも変わらず好き。そして何よりアシュトン・カッチャーがかっこいい。イケメンなのに、どこかずれている部分があって、そこがまた良い。 隣人や同僚や友人が突然襲ってくるっていうシチュエーションはあんまりないかもしれない。 みんな父親に雇われた潜伏スパイ。女友達いわく『この日のためにあんたの自慢話を3年間も我慢して聞いてたのよ』ってことは、3年前からみんな父親の雇われヒットマンだったってことかい?同時期にそれだけの人が移住してきたらさすがに変な気はしますが、細かいことは抜き。このノリと雰囲気を楽しみましょうという作品。 私はこの監督の作品とはことごとく相性が良いみたいです。ちょっと古風で野暮ったい作風がどーにも好き。 難を言うならば、アシュトン・カッチャー演じるスペンサーが、登場シーン以外あんまりぱっとしなかったのがもったいなかったかもしれませんね。 凄腕のエージェントならではの見せ場みたいなもんが随所にあって、ジェーンが夫のそんな隠れた一面に少しずつ新たな魅力を見出していくっていう展開ならより一層のめりこめたかも。 ラストはジェーンが主導権を握って、父親とスペンサーをしかりつけるようなオチが凄く好きです。[DVD(字幕)] 7点(2021-02-27 03:50:29)(良:1票) 《改行有》 525. フロム・ヘル 《ネタバレ》 こーゆーミステリーものの醍醐味って、犯人がわかる瞬間だと思うんですよね。 『おまえが犯人かー。』って、見ているほうも味わえる驚きと興奮。この作品にはそれがない。 犯人がすぐわかるわけではないのです。正直ジョニー・デップが犯人かと疑うくらい、さっぱり見当もついてませんでした。 にも関わらず、犯人がわかったとき、『ああ、なんだ、お前か。』ぐらいの感想しかわきません。 なぜなら犯人という人物に、まるで愛着がわいていなかったからです。 『意外』、とも言えない人物。微妙なんですよね、劇中での犯人の立ち位置が。 ストーリーのわかりにくさもマイナスポイント。 少々難解な作品であっても、良作にはちゃんと考える余地があります。この作品については、その部分が不親切。製作側の自己満足で終わっちゃってないですか。 それにストーリーも、蓋を開ければただの口封じストーリーで、面白くありません。 ストーリーやキャラクターに求心力があるからこそ、不快な描写も活きると思います。 この作品では描写のグロさ、不快さでただインパクトがあるのみ。むしろ、そんな意図はないのでしょうが、グロ描写がストーリーのつまらなさをごまかすだけの代物にまで見えてきます。 ついでに言うと、個人的には切り裂きジャックによる猟奇殺人よりも、正常な人間の前頭葉除去手術のほうがショッキングでした。[ブルーレイ(字幕)] 5点(2017-01-06 12:16:15)(良:1票) 《改行有》 526. グラディエーター 満点。満点。満点。 誰が何と言おうと、満点。 僕の中では満点以外ありえない映画。 「ラッセル・クロウ」 映画ど素人の僕が、名前を覚えた数少ない映画俳優の一人。 この数年後に、「ビューティフル・マインド」を見て、ラッセル・クロウを神だと思いました。 当時友人・知人に薦めまくって、うざがられた思い出深い映画。 ですが、観終わったあと、みんなから「○○が薦める映画にしては、マジ面白かった。」と言われました。若干ひっかかる言い方でははありましたが、かなり嬉しかった。 どちらかというと、男友達のほうが評判が良かったです。 女友達からは「男の子映画だね。」と、なぜか上から目線で言われました。[DVD(字幕)] 10点(2012-05-16 16:03:27)(笑:1票) 《改行有》 527. 洋菓子店コアンドル 《ネタバレ》 お仕事ドラマが好きなので、そういった意味ではまあまあ楽しく見られました。 海君との別れ。シェフのケガ。十村の過去。ちょっといっぱい詰め込みすぎちゃって、1つ1つのエピソードや人物造形は薄味に仕上がってしまった印象。いや、十村の娘のエピソードは辛すぎて逆に印象が強すぎますね。 先輩マリコとの確執や衝突は良いんですが、最後までそれでいってしまうのはいかがなものかと。めっちゃあたりのきつい先輩が、なつめの頑張りや、なつめのケーキを認めるようになるエピソードがあれば、もっと心情的に盛り上がったかもしれない。 諍いからの歩み寄り。和解。承認。現実世界ではなかなかそーゆーことが起きないから、フィクションの世界に夢や理想を見たいと思うんですけどね。なつめはいつまでたっても半人前扱い。マリコは最後まで嫌な先輩のまま。もう少しサクセス要素を入れてくれても良かったんじゃないでしょうか。リアルをリアルに見せられてもなぁ。 十村がいずれ合流するであろうことは想像に難くありません。オーナーシェフとなつめが信頼を築き始めていただけに、終盤オーナーシェフが戦線離脱したまま終劇ってのは、ちょっと寂しいものがあります。[DVD(邦画)] 6点(2020-10-13 08:37:15)(良:1票) 《改行有》 528. 片腕マシンガール 《ネタバレ》 思っていたよりグロ描写がたくさん。どんなグロ描写も結構好きだと思っていたんですが、この作品に関してはいまいち受け入れられない部分が。おそらく悪ふざけが過ぎるからだと思います。悪ふざけの延長線上のグロ描写。まるでアホな小学生男子や中学生男子が考えそうな品の無さ。バカ系B級映画ってのはわかっていたので、そんなに厳しい目で見るつもりはなかったのですが、温かい目で見てもなんかひどい。何とゆーか、『バカ系のノリで楽しませてもらっている』というよりかは、こちらがバカにされている不快感を感じるのです。 演技がへたくそなのは、目をつぶります。セリフ棒読みもまあ良いでしょう。弟達がいじめにあっている序盤のストーリーなんかは、わりとしっかり作られています。 あとは、弟達が殺されてからの復讐のエピソードが、衝撃的ではあるんだけどカタルシスを感じるまでにはいかないのが惜しい。バカ系映画でも復讐ものにするのであれば、当然溜飲を下げるようなストーリー展開にしてほしいのに、そこが微妙。終盤からラストにかけては、もっと主人公達の圧勝でも良かったんじゃないかな。そのほうが主人公達の怒りが伝わるような気がするんですよね。 一番ひどいのはクライマックス。いじめっ子のボスとその母親には、誰よりも苦痛を与え、誰よりも恐怖におののく姿を見せるべきなんじゃないかな。ふたりまとめて首ちょんぱで終わりって、あっけなさすぎませんか。 最後に一言。 アクションあり。スプラッタあり。 あれ?お色気は?パンチラ、ブラチラで終わり?本気?こーゆーVシネ臭漂う作品にこそ必要なエッセンスだと思いますけど。 バカになるにもセンスは必要と感じる一品でした。[DVD(邦画)] 3点(2018-04-23 15:22:57)(良:1票) 《改行有》 529. 蝋人形の館 《ネタバレ》 『獲物を蝋人形にしちゃう』ってことを除けば、極めて正当なスラッシャー映画。舞台である小さな田舎町の住人が、全部蝋人形っていうのは斬新。しかも中身は元人間。 だから、この街には殺人鬼兄弟しかいないわけで、ストーリーの整合性にイライラすることはほとんどありません。 殺人鬼兄弟の蝋人形アクションに挑戦するのは、6人の若者達。顔面偏差値は高くとも、おつむの偏差値は低めの人たち。この6人を、B級ホラーにしてはしっかり前半尺をとってキャラ紹介しています。これは重要。共感度が高くなります。 ただ、その過程において、ウェイドの行動にちょっとイライラしちゃうのが難点。閉館中の蝋人形の館に勝手に入った挙句、展示品の蝋人形をライターであぶっちゃったり、違法行為とマナー違反のオンパレード。こんなやつがどうなろうが、知ったこっちゃねーって気持ちになっちゃったら、まじであんま楽しめないんです。聖人君子でなくてもいいけどさ、もう少し共感しやすい人がいいな。ボーの家でトイレを借りるときだって、さっさと家を出れば良いのに、勝手に人んちのもんあさくって、電気消されて足切られて、まじで馬鹿じゃないの。 そんな彼も、生きたまま蝋人形にされた挙句、助けようとする友達から頬をぺりぺり。動けないけど、その目からは痛さのあまり涙が。この辺りの恐怖演出は容赦ありません。 まあそんなこんなで、ペイジ、ウェイド、ブレイク、ドールトンの4人は、完全に犠牲者の係。こちらの方たちのシーンはすべていつものホラーテイスト。 それに対し、カーリーとニック、特にニックはアクション映画の主人公なみの活躍を見せるタフガイ。ニックが強ければ強いほど、恐怖は半減してしまいますが、その代わり『反撃』というカタルシスを得ることができます。個人的には、やられっぱなしで終わるより、こーゆー反撃ありきのストーリーのほうが、爽快になれて好きです。 [ブルーレイ(字幕)] 7点(2018-05-10 03:44:44)(良:1票) 《改行有》 530. 犯人に告ぐ 《ネタバレ》 原作既読。とは言え、読んだのが随分前だったので、映画を見るまで読んだことすら忘れていました。映画を見ているうちに、『これ読んだことあるなー』と気付いた次第です。つまり、かなり原作に忠実に作られているのではないでしょうか。 だとしたら、原作の完成度は極めて高いものだったのかもしれません。映画用に何かアレンジを加える必要がないくらいに。確かにこの小説は面白かった記憶があります。 この映画は、ミステリー要素は意外と低めです。どちらかと言えば、『ストーリー展開を楽しむサスペンス』に仕上がっています。よって、取り扱われる事件も『けんじ君誘拐事件』『BADMAN連続殺人事件』といった猟奇的な事件ばかり。その残虐性とサイコパスな犯人像が重々しい緊張感を作り出しています。私の好きなタイプの緊張感です。 そしてTVを使った犯人への挑発。挑戦。不謹慎ながらも盛り上がります。なんにせよ、ミステリーにしすぎないストーリー展開が、この作品には合っている気がします。6年前の事件にしろ、BADMAN事件にしろ、犯人が知能犯を気取ったコミュ障の若者というのがやけにリアル。好きなシーンは、原作にもあった『手をけがしているので、・・・』のくだり。映画ではすでに犯人がわかっちゃっていますが、原作ではこの時点ではまだわかっていなかったような気がします。ここのくだりと、父親の復讐のエピソードだけはやたら鮮明に記憶が残っていたので、当時衝撃的だったのだと思います。 唯一個人的好みから一つ不満を。豊川悦司。しゃべってないときの雰囲気は完璧なんですが、しゃべるとなんか原作のイメージとずれます。もっと声に重みや深みがある人のほうが良かったです。唯一良かったのは、『今夜は震えて眠れ』のセリフくらいです。[DVD(邦画)] 8点(2019-06-20 04:00:18)(良:1票) 《改行有》 531. ポテチ 《ネタバレ》 この作品はオチが途中で読めてしまうかどうかで評価に多少差が出るかもしれません。映画をよく見る、あるいは小説をよく読む人ならオチはわりと早めに想像がつくかもしれないですね。 だとしても、ポテチの塩とコンソメのくだりで濱田岳が涙するシーンはぐっとくるものがあります。 ちょっとサスペンス臭漂う入り方で映画が始まりますが、中身はヒューマンドラマに終始したことが良かったように思えます。 濱田岳演じる今村忠司が、自分のことより自分の母親の心配をするのが良かったです。球場で尾崎が代打で出場したときに、母親に本当の息子の姿を見せてあげようと一生懸命なのはなかなかの名シーンです。 で、そうなってくると主人公の空き巣設定がなんか邪魔になってきます。 オープニングで親分・・・いや、専務か。専務が『自分たちは義賊だ』みたいなことを言っていますが、やっていることは立派な犯罪です。どーもそれが感情移入のジャマになって仕方が無い。 木村文乃さん演じる若葉さん、凄く良かったです。何も知らない母親も、ザ・母親って感じで良い味出ていました。 できることなら主人公には空き巣などせず真っ当な仕事に就いてもらって、若葉さんと結婚し、3人で末永く幸せに暮らしてほしいものです。って思っている時点で、しっかり感情移入しているじゃないか、自分。[DVD(邦画)] 6点(2022-07-20 07:34:23)(良:1票) 《改行有》 532. アマルフィ 女神の報酬 《ネタバレ》 わくわくしないサスペンス。ハラハラしないサスペンス。この内容に対して時間がそもそも長すぎやしないかと。 『誘拐』と『G8会談テロ』の同時進行になるんだろうと早い段階で予測できちゃうわけですが、どちらかというと『誘拐』メイン。ですがやはりその『誘拐』は『テロ計画』の一部だったわけで。まあそれは物語としては全然好きなんですけど、だとしたら誘拐犯が黒田や母親を右往左往させる意味がまるでないですよね。ましてや警備会社のサーバーをダウンさせるなんていう大役を無関係な母親にさせるなんて論外でしょう。 黒田と母親は事情があったとはいえ、警備会社であれだけの騒ぎを起こし、地元警察に銃を向けた挙句テロ計画の片棒を担がされたわけです。無罪放免?そんなバカな。それはそれで罪に問われないとおかしいでしょう。 前半から中盤にかけてはテンポよく見せていますが、実は1時間もかけてストーリーがほとんど動いていません。だからなのか凄く退屈に感じます。 大塚寧々や伊藤淳史や福山雅治の無駄使い。好きな役者さんたちが出ているのでちょっと期待していたのですが、これじゃあ出ていないのと一緒です。正直時間の無駄と思える作品でした。[DVD(邦画)] 4点(2021-12-12 19:48:21)(良:1票) 《改行有》 533. ステルス 《ネタバレ》 評価の低さにあまり期待はしていなかったのですが、思っていたよりだいぶ楽しい映画でした。 とにかくデーハーでスピード感のある映像盛沢山なので、それを見ているだけでも面白いです。 プロットやストーリーに関しては、完全フィクションとして割り切って見ることにしているので、つっこみどころがいっぱいあっても気になりません。でもつっこみを入れるのは楽しいので、ひとつだけつっこんでみようかな。とりあえず北朝鮮に戦闘機で乗りこんでミサイル打ち込んでヒーロー面するって、すごいねあんたたちの倫理観! まあ、他にもつっこみたいところは山ほどあった気がするのですが、忘れました。そんなことがちっちゃなことに思えちゃうくらい、このSFの世界を満喫した気がします。 でもこの作品って、映画好きの人のためというより、ゲーム好きの人のための作品かも。空中の補給線にドッキングするなんて発想、まさにゲーム。『マクロス』やら『ガンダム』やらを連想しちゃいますね。中学、高校の頃はかなりいろんなゲームやっていたので、なかなかつぼで面白い演出です。 映画としてはどーかな。無駄なシーンやエピソードはあった気がしますね。タイでのバカンスなんてまるまるカットしても差し支えないんじゃないかな。おそらくあのイベントで、主要3人物に感情移入してもらおうってことなんでしょうけど、必然性のないイベントでは感情移入できないのです。よって、不要なエピソード。あれのせいで少々序盤がかったるい。 ただそれ以外は見所満載。空中戦やミサイルどっかーんの映像のみならず、カーラ大尉の脱出映像もすごい迫力。個人的にはエンターテイメント作品として合格点あげたいです。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2018-05-02 16:01:00)(良:1票) 《改行有》 534. 人狼ゲーム 《ネタバレ》 サスペンスフルな展開。 さまざまなタイプの駆け引きや心理戦。 実は初めから張られていた伏線。 人狼ゲームというゲームそのものも面白い。 好き嫌い分かれそうな映画ではありますが、個人的にはかなり面白かったです。 自分が処刑されるとなったとき、パニックになり、大声で泣き叫ぶのはOK。でも序盤なのに、主人公の愛梨がぎゃーぎゃー言うのは過剰でちょっとうるさかった。気になったのはそこくらいですかね。 それと整合性で言うなら、『妹を生かしたかっただけ』なら、6人になったとき姉が町村誠一郎を人狼と言うのはおかしい。 それで町村誠一郎が処刑された翌日に、自分が人狼だと名乗り出れば、もう一人の人狼から妹が殺されるリスクができてしまう。 ・・・と思ったのですが、どうでしょう? ラストなぜ多田は銃を使わなかったのか、そこだけがよくわかりません。 なんにせよ、ただスリリングな展開を楽しむだけでなく、いろいろ考えながら見られるのでそれがとても面白かった。 最後まで見た後、もう一度最初から見返してみたら、なるほど、2週目のプレイヤー2人は確かに最後に出てきていますね。 伏線の張り方も何気にうまい作品です。[DVD(邦画)] 8点(2024-04-16 02:59:13)(良:1票) 《改行有》 535. カウボーイ&エイリアン 《ネタバレ》 タイトルから企画もののB級作品と決めつけて見ちゃったのですが、大真面目で大掛かりな作品でした。 よく見たらハリソン・フォード出ているし。 内容はタイトル通り。エイリアンとカウボーイが戦う。ただそれだけ。ただカウボーイというより荒くれもの集団という感じでしたが。 もちろんその結果は火を見るより明らか。どー考えても勝てるわけないでしょ。それは最初のエイリアン襲撃の時にも強く感じたのですが、これをうまいこと互角の勝負にもっていって、最後の戦いではそこそこ良い勝負に持っていっちゃう。人間側のほうが犠牲が多いように見えますが、エイリアン側も着実に仕留めている。その辺のバランス感覚は上手いと思いました。 敵対するグループが手を組み、侵略者に立ち向かう。使い古されたプロットですが、間違いなく盛り上がります。 ただし、アパッチ族までくるとさすがにクドい。この辺りはダレる原因になっていそうです。 アパッチ族が仲間になるくだりをまるごと省略して90分くらいにまとめたほうが良さそうです。この題材で2時間越えは長い。 多少文句は出ちゃいましたが、ホラー演出あり、アクションありでエンターテイメント性は高い。 こーゆー映画嫌いじゃないです。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2022-06-13 01:58:05)(良:1票) 《改行有》 536. ブロンディー/女銀行強盗 《ネタバレ》 こういったサスペンスって、最初はどうしてもだらだらしちゃったり、受身ばっかりの展開にフラストレーションたまっちゃったりするんですよね。で、その分、中盤くらいから思いっきり巻き返せるかどうかが大事になると思うんですが・・・・おつりがくるくらい巻き返しましたね。本格的に銀行強盗の計画練り始めてから、俄然面白くなります。 キム・ベイシンガー演じるカレン・マッコイは、銀行強盗というよりプロの職人っていう感じ。まるで「ほこ×たて」みたい。「どんな警備システムでも侵入するプロのエンジニアVS絶対に破られない最新防衛システム」みたいな。 パソコンや図面とにらめっこしているときが最高にかっこいいわけですが、時折挿入される息子やJTとの触れ合いがまた最高に良い雰囲気なんです。そして、敵同士が手を組み、絶対不可能な防犯レベルトリプルAの大銀行に挑むのがまたアツい。 更にはそこから出し抜きまくりの反撃反撃でもう気分は爽快。そのまま飛びたっちゃっても良かったくらいなのに、最後にダメ押しとばかりにハラハラさせてくれちゃって、もうほんとにありがとうございました。とても面白かったです。 画像がちょっと良くない。特に暗いシーン。途中から慣れて気にならなくはなりましたけどね。[DVD(字幕)] 8点(2013-07-22 03:31:30)(良:1票) 《改行有》 537. 恋するモンテカルロ 《ネタバレ》 『ロードムービー』や『ラブコメ』かと思っていたのですが、『なりすまし系』ですか。苦手なんですよね、このジャンル。いつばれるかとひやひやするので、落ち着かない。悪いことをしているのは明らかなので、居心地が悪いのです。 もちろん、それがメインテーマの『潜入捜査』や『スパイもの』であれば平気なんです。ですがこれは『ラブコメ』がメイン。『なりすましちゃっている現実』が気の休まらない状況をつくっちゃって、三者三様の恋愛を全然集中して見られなくなります。 途中からはネックレスまで気になって、3人がどこの誰とどんな恋愛しようがどーでもよくなってきます。『早く現状をなんとかしなさい!』という気持ちのほうが勝ってしまいます。これって『ラブコメ』としては致命的だと思います。 グレース、メグ、エマ、一人一人の恋愛エピソードは悪くなかった。いっそ『なりすまし』なんて奇をてらったストーリーはやめて、直球3本勝負のラブコメに徹したほうが楽しめたかもしれないです。[DVD(字幕)] 5点(2019-09-05 13:40:00)(良:1票) 《改行有》 538. ロンゲスト・ヤード(1974) 《ネタバレ》 このタイプの映画と、主人公であれば、優柔不断さはないほうが爽快な気分になれました。友人が死んでしまったことも納得いきませんが、その後のわりとあっさり受け入れムードはなお許せません。しかもその真相を知らされたときに、極悪所長との取引に応じてしまうって、男気に欠けると思います。で、このタイプの主人公から男気取ったら何が残るのでしょう。はっ!そういえば、結局何も解決してないじゃん・・・このあと、皆さんどうなるのでしょう・・・[DVD(字幕)] 4点(2011-07-10 03:34:07)(良:1票) 539. あの頃ペニー・レインと 《ネタバレ》 バンドの追っかけと、駆け出しのロック記者の少年が、『スティル・ウォーター』というロックバンドに同行する物語。バンドのおっかけを映画にしちゃうって、何気に凄いことかもしれません。こうゆう普通だったら過ぎ行く景色のひとつに過ぎない、そんなどーでもいい存在にスポットを当てていけば、映画って案外面白そうな題材が結構あちこちに転がっていそうですね。 ところでこの作品、ストーリーが特別面白いというわけでは無いのですが、要所要所で心に染みる味わいがあります。それに、ときおり差し挟まれる笑いのセンスはなかなか良いです。飛行機内での大暴露大会はその最たるものです。雷雨を抜けた瞬間の、みんなの気まずい雰囲気が最高ですね。 それにしてもケイト・ハドソン。『あなたにも書ける恋愛小説』や『10日間で男を上手にフル方法』ですっかりファンになったのですが、この作品ではその魅力が今いち描ききれていなかった感じがしますね。もちろん、かわいいのはかわいいんですけど。 ウィリアムも最初は良かったんですけど、途中から周りの空気に流され始めて、試験も卒業式もすっぽかし、その癖全然記事が進まないから見ていてちょっとイライラしちゃいます。 それに、やっぱり大した話じゃ、ないんですよねー。ロードムービーってだらだらしたイメージがぬぐえないですし。 終盤の、ペニーレインがこっそりウィリアムの住所を教えちゃう流れなんか、凄い良いだけに、もったいない感じのする作品でした。 ちなみに、160分バージョンのほう見ちゃって、ちょっと疲れました。この内容でこの尺は、はっきり言って長いですって。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2015-07-02 04:57:39)(良:1票) 《改行有》 540. ブルーサンダー 《ネタバレ》 戦闘ヘリのアクションはもちろんですが、サスペンスとしても非常に面白い映画です。四面楚歌を最後にひっくり返す映画は面白いに決まっています。そこに、ブルーサンダーというハイテク戦闘ヘリまで堪能できるわけですから、これは贅沢な映画ですね。 また、一般人にしかすぎないケイトさんが頑張るのもかなり良かったです。あの思い切りは最高です。ブルーサンダーとの連携も良いです。 ライマングッドが助からなかったことだけが残念でした。でもここでライマングッドが消されたことで、ストーリーの緊迫度は数段増した気がします。「死なないと思ったら大間違い。いつでも誰でも消す用意はできている。」と言われているみたいです。 個人的に、アクション映画で地味な伏線や、細かい心理描写が出てくると楽しいです。マーフィーが、追跡してきたヘリやF16は、誰も死なないように追い払ったのに、大佐機は躊躇なく破壊したところが好きです。[DVD(字幕)] 8点(2011-11-28 05:14:39)(良:1票) 《改行有》 |
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