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プロフィール
コメント数 2279
性別 男性
年齢 47歳
自己紹介 好きなジャンル【 SF、アクション、サスペンス、ホラー、ミステリー 】
見たあと面白かったと思える映画は、ドラマ系、実話系、裁判ものが多いかもしれません。
サクセスストーリーが一番好きです。
見た後元気になれるし、夢があるから。

みんシネで面白そうな映画をチェック⇒映画を見る⇒レビューを見る⇒自分のレビューを書く
だいたいこんな感じで映画ライフを楽しませてもらっています。

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41.  ラブ・アクチュアリー 《ネタバレ》  個人的に苦手な『群像劇』ですが、この作品は各エピソードの起承転結がはっきりしていて面白いですね。  1つ1つのエピソードも、変にひねっていなくて、直球勝負のものが多いです。  よって、『新しさ』はほとんどなくて、『あるあるネタ』を楽しむ感じ。どれも使い古されたネタではあるものの、その分ある種のノスタルジーを感じながら見ることができます。  一時期少年誌などでよく連載された、『一話完結タイプの恋愛ショートストーリー』を見ている感覚に近いです。  それぞれのエピソードが、それぞれのクライマックスへ向けて少しずつ進んでいくので、中だるみすることもありません。  王道でいくと、『首相とメイド』、『作家とお手伝いさん』、『花嫁と花婿の親友』、『少年と少女』。  やや変化球なのは、『テスト撮影のモデルの男女』、『病気の弟を持つサラとカール』。  この作品では、『愛』は様々な形を描きます。それは恋人同士に限ったものではありません。往年のロック歌手とそのマネージャーの友情だったり、病気の弟と姉の家族愛だったり、義理の父親と息子の親子愛だったり、その愛の形は多岐にわたります。  だからこそ多くの人の心の琴線に何かがふれ、ここまでの好評価を受けるに至っているのではないでしょうか。  レビューを見ていても、心に残るエピソードは人それぞれというのがよくわかります。  私にとっては、『部下から慕われる上司ハリーとその妻カレン』、『花嫁ジュリエットと、彼女への思いを封印しようとするピーター』、この両エピソードは心にぐっとくるものがありました。  それ以外は、ただ楽しく、微笑ましく、鑑賞しました。どのエピソードも優しさに包まれているので、嫌な感じは一切しません。  大切なのは、劇中でどのエピソードも、どの愛の形も、否定はされていないってことでしょう。  その事実こそがまさに『ラブ・アクチュアリー』なのかもしれません。  ただ、クリスマス映画ということに異論はありませんが、裸が多いので、ファミリー向けとは言いがたいのが辛いところですね。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2016-12-13 06:08:28)(良:3票) 《改行有》

42.  キング・コング(2005) 《ネタバレ》  『キング・コング』という映画を今まで見たことがない私にとって、これが『キング・コング』初鑑賞。正直、巨大ゴリラに興味は無かったのですが、『髑髏島』と『恐竜』に心引かれて見ちゃいました。結果、すんげー面白かったです。  私は、映画のジャンルによって求めるものが違います。ドラマにはストーリー。アクションには爽快感。法廷劇には勧善懲悪的カタルシス。そしてSFやアドベンチャーに求めるものは、何といっても映像です。そーゆー意味では、この作品は最高にファンタスティックでエキサイティングでスリリング。コングも良いけど、恐竜が良い。そして何と言っても昆虫軍団がアツイ。暗くじめじめした場所での昆虫軍団の猛攻はマジでキテます。T-Rexから逃げたこんだ木の中にいる巨大ムカデ。大型草食恐竜の大群にまじって襲い掛かってくる小型の肉食恐竜。逃げ隠れたかと思いきや、上の茂みから顔を出す新手の小型肉食獣。こーゆー芸の細かさがたまらない。この監督さん、クリーチャー好きが何を見たいのかがちゃんとわかっていらっしゃる。こんなにオタクの心の隅々まで満たしてくれるような映像の数々をありがとう。もはやビッグネームな監督さんなのに、こんなにオタクまっしぐらな映像つめこんじゃうなんて、尊敬に値します。  この映画は、一部、万人向けではないのかもしれません。でも『気持ち悪い生き物』や『恐竜』に心躍らせちゃうような一部のマニアには絶対ウケる作品ですね。  映画として、ストーリーや細部の設定につっこみ所は多々あり。『最初の一時間が長すぎる。』『デナムが自分勝手すぎて感情移入できない。』『ドリスコル⇒ダロウ。ダロウ⇒キングコングのような恋愛感情や親愛の情が生まれるプロセスが説得力不足。』などなど。『ダロウ⇒キングコング』にいたっては、もはやストックホルム症候群の一種と言えるかもしれません。  でもそーゆーところを踏まえても、この映画は面白い。こーゆーSFパニックアドベンチャーが大好きです。[ブルーレイ(字幕)] 8点(2018-04-08 23:25:24)(良:3票) 《改行有》

43.  レッド・ドラゴン(2002) 《ネタバレ》  『レクター博士が鉄格子の中からプロファイリングをし、推理する。』このスタイルが、やはりこのシリーズ一番のウリなのかもしれません。手負いの獣が危険であるように、鎖でつながれているほうが、レクター博士の狂気が滲み出るような気がします。  ですが、本題は、悲しき殺人鬼ミスターDの物語。  彼の犯した罪に同情の余地はありません。ですが彼の生い立ちは同情を誘うものです。  鑑賞者の心の琴線に触れるバランス感覚が絶妙な脚本。いえ、これは原作があるわけですから、原作が素晴らしいのでしょう。  リーバ・マクレーンという女性とのエピソードを通し、ダラハイドの善良性を前面に押し出す描き方は最早卑怯な感じすらします。  観客はいつの間にかダラハイドに感情移入します。そしてその一方で、いつ彼が暴走するのか、不安な気持ちがいつもつきまといます。  もともと人の心の闇を描くサイコスリラーが好きなので、好きなジャンルをこの完成度で仕上げられると、ため息しか出ません。  ただ一つ注文をつけるならば、犯行動機についてです。『幼き頃の虐待』という抽象的で曖昧な表現にとどめてしまっています。  標的となる家族の選び方の基準も、『自分の会社にビデオ製作を頼んだから』というだけのもの。  そうではなく、なぜあの二家族が標的にされたのか、それこそがこの作品で一番知りたかったことです。肝心の部分を描いてくれていません。ダラハイドの生い立ちと、彼が狂気に走った理由を、もっと明確に結びつけてほしいのです。  ラストは、ダラハイドがサプライズを仕掛けます。  エンターテイメントとしは成功でしょう。映画としては間違いなく盛り上がります。  ですが作品の格はどうでしょうか。  ラストの仕掛けによって、よくある娯楽サスペンスに成り下がってはいませんか。  ダラハイドが愛する女性を殺せずに、自殺して終わる。  美しく悲しくやるせないラストとして相応しいと思ったんですけどね。[ブルーレイ(字幕)] 9点(2016-06-26 17:46:59)(良:3票) 《改行有》

44.  Love Letter(1995) 《ネタバレ》  「Love Letter」というひとつのテーマにそって、さりげない伏線をさりげなく回収し続ける手法は、美しすぎる映像とあいまってこの作品をひとつの芸術にまで高めているような気がします。  この作品では、ラブレターはさまざまな様式をとっているんですね。それは文面であり、声であり、図書カードでした。  どんな姿であっても、大切な気持ちを大切な人へ届けるとき、それはすべてラブレターであるというわかりやすいメッセージがとても心地よく胸に響きます。  山で声に出して亡き恋人へ送る「お元気ですか。私は元気です。」の形なき手紙も、少年樹が少女樹へ宛てた図書カードも、それはそれは素晴らしいラブレターでした。  不器用でシャイだった少年樹にとって、好きな人に想いを伝えるなんてことは並大抵の気持ちではできないでしょう。あの図書カードを渡すのがきっと精一杯だったんでしょうね。ですが、残念ながら、その裏の絵を少女樹に見てもらうことはできなかった。そこでいったんは途切れてしまったはずのラブレターが、なんと渡辺博子からの天国にいる樹へ宛てた手紙によって、ついに大人になった少女樹のもとへ届いてしまうというラストは最早奇跡。  現実世界ではまず起こりえないような感動的なエピソードを創ってしまえちゃうってのは、映画の大きな魅力ですよね。[DVD(字幕)] 8点(2013-06-23 15:02:15)(良:3票) 《改行有》

45.  コマンドー 問題【『ターミネーター』との違いを答えよ。】 解答【・・・口数が少し多い。】 「どんべえ」が「うどん」ではなく、もはや一つの「どんべえ」というカテゴリーを成立させてしまったように、「シュワルツェネッガー」は「人」でも「ロボ」でもなく、「シュワルツェネッガー」という一つのカテゴリーなのだと思う。 [ブルーレイ(字幕)] 6点(2013-01-23 23:56:15)(良:3票) 《改行有》

46.  X-MEN2 《ネタバレ》  前作よりも、ミュータント個々人の見せ場が増加。前作の主要メンバーの活躍はもちろんのこと、ナイト・クロウラーという新メンバーの目覚しい活躍が楽しい。また、パイロの火炎ショー、アイスマンの氷の壁、シャドウキャットの物体すり抜け、全身鋼鉄のコロッサスの活躍など、主要メンバー以外の見せ場がちょっとずつ出てきたのも、この世界の広がりが見えて嬉しい。  ストーリーは前作に比べると複雑化。ストーリーが複雑というより、見せかたが複雑になっています。『ストライカーはミュータントの息子に奥さんを殺されたことを逆恨みして、全ミュータント抹殺の復讐計画を立てる。それは困るとマグニートとX-MENが手を組む。』たったこれだけのことなのに、随分わかりづらい脚本にしちゃったせいで、わかりづらさのほうが目に付いちゃいます。そうでなくともこの登場人物の多さに加え、多種多様な能力のオンパレードなんだから、ストーリーはスパイダーマンくらいシンプルなほうが絶対面白いと思うんですけどね。  今作は能力の見せかた、能力の使い方が理にかなっているシーンが多く、それだけでも盛り上がります。『能力展覧会』という点に関しては、前作よりスケールアップで楽しめます。ビジュアル的にも迫力あるシーンが多いですね。『学園襲撃⇒パイロの火炎ショー⇒戦闘機の追跡をかわすときのストームの竜巻⇒ナイトクロウラーのテレポレスキュー』の一連の流れを見られる中盤が、個人的には一番盛り上がります。後半はいささか失速気味になりましたが、3作目へのつなぎと考えればこんなものかもしれません。  昔ゲームセンターで、『ウルヴァリン』と『サイクロップス』をよく使っていました。この二人、めっちゃ強いんです。格ゲーが苦手な僕でも使いやすくて。ですので、脇役が活躍するのが好きな自分としては、自分が使っていたキャラ以外が大活躍するこのシリーズはほんと好きです。  3作目はまだ見たことないので、3作目にも期待ですね![ブルーレイ(字幕)] 8点(2015-06-22 14:59:33)(良:3票) 《改行有》

47.  ノッティングヒルの恋人 《ネタバレ》  誰もが一度は憧れる有名人との恋。土台が面白いのですから、どう料理しようが面白くなるに決まっています。いえ、むしろ素材が良いからこそ、あれこれ手を加えずに素材の味を楽しむほうが良いのでしょう。だからあえてベタでストレートな脚本にしたのだとしたら素晴らしい。  アナ・スコット(ジュリア・ロバーツ)が大女優であり、その設定を活かしたプチドッキリ満載の演出が、ストーリーに起伏を生み出しています。特に妹の誕生日に参加するシーンは一番好きですね。ここでの脇を固める人たちのリアクションは理想的すぎます。心は舞い上がっているのに、平静を装おうとする感じが微笑ましくて楽しすぎます。アナに出会う人たちが、すぐにはアナと気づかないベタな演出は最高です。  はじめは何故タッカー(ヒュー・グラント)にアナが魅かれたのか意味がわかりませんでしたが、彼の普通すぎる人物設定が既に普通ではない魅力となっていたのでしょうか。大女優が目の前に現れて、少々驚きながらも自然体で振舞えることはすでに一つの個性なのかもしれないです。そこにアナが魅かれたのだとしたら、後半のアナの科白とも合ってくるし、至極納得です。ヒュー・グラントは『普通すぎる魅力』というものを上手く表現していたと思います。  本作はべたなラブコメの『べた』の良さを存分に引き出しています。本作は夢を見させてくれる映画。逆に、映画だからこそ可能になる世界。見た後、ハッピーになれる作品。ラブコメはこれくらいわかりやすくて、ハッピーなものが良いですね。[DVD(字幕)] 8点(2015-03-22 19:38:41)(良:3票) 《改行有》

48.  プロメテウス 《ネタバレ》  エリザベス・ショウとチャーリーはエンジニアに会いたい。  社長は長生きしたい。  他の人はお金欲しい。友達は要らない。  社長の娘は何考えているかわからん。  ロボットも何考えているかわからん。  人類の祖先も何考えているかわからん。  なんとも感情移入しづらい作品です。  もちろん、何も考えずにただモンスターパニックを楽しめばいいんでしょうけどね。  その肝心のモンスターが、冒頭1時間くらい出てこんのですわ。オタクな会話を延々と聞かされ続ける前半。思っていた以上にマニア向けの仕上がりになっちゃってます。後半はそれなりに手に汗握り楽しめましたが・・・  早い段階で、イケメン担当のチャーリー・ホロウェイやられちゃって・・・てっきり主役なのかと・・・  そっからはエリザベス・ショウが四面楚歌状態で孤軍奮闘。なんだかもうバッド・エンドへ一直線って感じが痛々しくて・・・。  どうにもこの映画、自分が見たかったものとは違うような・・・。  『力を合わせてエイリアンを倒そう』とか、『何とかしてこの惑星から脱出しよう』とか、単純明快なものを求めていた自分が悪いんでしょうねぇ。  チャーリーに、エイリアンの幼生らしきものをカクテルに混ぜて飲ませちゃうロボット。なにゆえそんなことをしたのか・・・。  そんな事実があるとはつゆ知らず、言われるがままにロボットを助けちゃうエリザベス・ショウ。私たちにも、ロボットが何を考えていたのかは教えてもらえぬまま・・・。見終わっても、何だか心はもやもやしたまま・・・。[ブルーレイ(字幕)] 6点(2023-06-05 01:26:29)(良:2票) 《改行有》

49.  フライト 《ネタバレ》  別の映画の予告に入っていて気になっていた映画。  機体トラブルで墜落不可避。その状態から神業で飛行機を不時着させたパイロット。  世の中で英雄視されるのも束の間。彼には飲酒・ドラッグの疑惑が持ち上がる。  主演はデンゼル・ワシントン。  もう固定観念ができちゃうんですよ。これは面白そうな航空機事故の法廷サスペンスだって。  法廷サスペンス?航空機サスペンス?  いやいや、アル中が立ち直るまでのヒューマンドラマじゃないですか。  これは広告詐欺ですよ。タイトル詐欺ですよ。  アル中が立ち直るまでにどんな努力をするのか。それを描いてくれたらまだ感情移入もしやすかったのですが。主人公のウィップがとにかくクズで救いようがない。  事故自体は確かにウィップのせいではありません。ですが飲酒・ドラッグをしていたのは事実。  そんなウィップを救おうと、周りの人たちは皆救いの手を差し伸べます。  でもその手を払いのけ、口から出るのは暴言の数々。そして皆の信頼を悉く裏切っていきます。  自堕落かつ傍若無人。そんな様子を2時間延々と見せられる。はっきり言って見ていて気持ちが良いものではなかったです。  弁護士が超優秀な人物だったのに、クズな主人公のせいでかたっぱしから台無しにされて不憫で仕方が無かったです。  ウィップが最後、死んだ恋人を悪者にしたくなかったにせよ、突然の自白に呆気にとられてしまいます。  急に息子が父を尊敬しているのもなぜ?  余計な枝葉をそぎ落とし、そーゆーところこそ描くべきなんじゃないでしょうか。[ブルーレイ(字幕)] 3点(2023-11-22 03:12:49)(良:2票) 《改行有》

50.  バッファロー'66 《ネタバレ》  退屈なストーリー、魅力に欠ける登場人物、映画として決して面白いとは言えません。ですが、なんとなく最後まで見てしまう何かがあります。『成り行きが気になってしまう』タイプの映画です。  ダメ人間をだらだら見せられてしまう前半にはかなりフラストレーションがたまってしまいますが、それもすべてラストへの前振りだとすれば一応の納得はできます。  主人公が無茶な賭けをしたり、親に見栄をはりまくったりする一連の行動が、すべて親の関心を自分に向けさせるためだとしたら、殺人→自殺を考えるビリーの心理・動機には一貫性があります。反社会的行為や自身の死は、親及び世間の関心の目を自分に向けさせる最終手段だからです。マザーテレサが『「愛情」の反対は「憎しみ」ではなく「無関心」だ』と言っていましたが、ビリーの境遇はまさにこれにあてはまるのかもしれません。  ラストの妄想シーンで、彼が殺人をし、自殺をし、両親が自分の墓参りをしています。ところが父親が『腹が減った』と言ったところで、彼は妄想から抜け出します。所詮、自分の死をもってしても、世界は変わらないことを悟ったのでしょう。そして、そこで初めて彼は、レイラの存在に気づいたのだと思います。  正直映画として面白いとは思えませんが、クリスティーナ・リッチの魅力が存分に発揮されていることもあいまって、一種の妄想映画としての面白さはあるかもしれませんね。[DVD(字幕)] 5点(2014-09-14 18:05:43)(良:2票) 《改行有》

51.  25年目のキス 《ネタバレ》  所謂ラブコメ+サクセスストーリー。エンターテイメント性の高い作品だと思います。  ですが同じサクセスストーリーでも、自分の力でのしあがっていくのと、人の力でのしあがっていくのとでは、全然意味合いが違います。今作は残念ながら後者。一応ラストのハッピーエンドは、主人公のジョジーの記事によるものですが、それもフィクションだからこそ可能になった力技です。  そもそもの舞台が美男美女のそろう現代のハイスクール。オタク側のアルヴィスでさえ、ジョジーより美しい。そう考えると、アルヴィス役のリーリー・ソビエスキーはミスキャストかもしれません。どんなに地味にしようとしても、美しさがもれちゃっています。  他のメンバーにしても美男美女ぞろい。ジョジーはルックスでは勝ち目ゼロ。当然中身の勝負になるわけです。ところが中身もスッカスカ。この手のタイプの主役に必要なセールスポイントがジョジーにはないんです。いや、唯一“才女”という資質はありますが、それがなぜか劇中で活かされません。  結局は弟のロブの力でっていうところが、一番冷めます。でも弟のキャラは最高です。  ついでに言うと、潜入取材の設定も活かしきれていない気がします。  結局高校生の頃から、ジョジー本人が成長しきれていないところが微妙なんです。  『25歳にもなって、高校生相手にムキになって』とすら思ってしまいます。  そんなジョジーに何故先生が魅かれたのか謎です。弟ロブの力添えがあったとしても、ガイが何故ジョジーをそんなに気に入ったのか謎です。アルディスとの関係はなし崩し的に修復しちゃっているし。弟ロブにいたっては、アシスタントコーチという収まり方でよかったのですか?なんとも釈然としないハッピーエンドストーリーでした。[ブルーレイ(字幕)] 5点(2014-11-29 22:11:25)(良:2票) 《改行有》

52.  エスター 《ネタバレ》 面白いけれど怖くはないですね。少なくとも30過ぎている人は絶対怖くないと思います。なぜか、昔懐かしいホラーサスペンスの雰囲気を感じてしまいました。個人的には、前半エスターに優しく、後半は芯の強さでエスターに対抗する妹が、登場人物達の中でひときわ光っているように感じました。[DVD(字幕)] 7点(2011-07-06 21:46:03)(良:2票)

53.  パージ:大統領令 《ネタバレ》  どうやらこのシリーズは自分と相性が良いらしい。  1作目も2作目も今作も、それぞれ違った趣の味わいがあります。  状況設定は、どちらかと言えばアナーキーに近い今作。  主人公も同じ。決定的に違うのは、主人公が前作では復讐のため、今作では要人を守るために行動しているところ。  前作でもすでにヒーロー然としていたレオですが、今作では完全にヒーローになっちゃってます。なにしろ、パージ反対派の大統領候補を守り抜くという大義名分ができちゃってるのです。だからパージ反対派の市民も無条件で助けてくれる。  つまり、メインのストーリーはその辺のよくあるサスペンスアクションになっちゃってます。ホラーの要素はほとんどなくなったと言っていいんでないかな。  対立構図も超単純。『パージは廃止!』のローン上院議員陣営VS『邪魔者は殺せ~』の政府軍。  だからまあ、物語が佳境に入るにつれ、なぜかありきたりでつまらなく感じちゃう妙なことになってます。  何のヒネリもないストーリー展開なのに、終盤ひっぱりすぎなんですよね。  サイコ牧師議員の説諭なんて、長いうえに中身がなくてダルくて仕方なかったです。  ただこの映画、メインとは関係ない枝葉の部分は結構面白かったりするんです。  例えば万引きを説教された女の子たちがパージの夜に報復に来るとか、そーゆーイカれ具合はなかなかに良かった。  こーゆーパージならではのエピソードを、メインのストーリーにもっとからめてくれたら更に面白かったのに。  ま、回を追うごとにパージ色が弱くなりつつあるのがもったいないので、次作に期待。  ですが、今作は今作で、なんだかんだいって楽しめちゃいました。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2024-03-29 23:09:12)(良:2票) 《改行有》

54.  トロン:レガシー 《ネタバレ》  クソつまらない。とゆーかよく意味がわからない。  前作を視聴しているのが前提なのでしょうか。  クルーって誰?トロンって誰?アイソーって何?グリッドって何?ユーザーって何ー??  説明不足のまま、話はどんどん先へ進んでいきます。  どうやら『黄色い光の人たち』と『白い光のひとたち』は仲良くないらしい。ってことぐらいしかわからないんですけど。  でもさすがに途中からは少しずつ、ぼんやり前述のいろいろが何を指すのかがわかってきます。  そして、わかってきたうえで、あんま面白いストーリーではないなと改めて感じるわけです。  最初に父親だと思っていた人は『クルー』と名づけられたプログラム。どうやらこの『クルー』がゲームの世界から人間界に出陣するため、父親のマスター・キーを狙っているらしい。父親はそうはさせまいと身を隠す。そこで『クルー』は父親を見つけるために息子のサム・フリンをポケベルでおびき出す。  だったら、最初にサムがゲームの世界に来たときに、死ぬかもしれないようなゲームに参加させちゃうってのはダメじゃない?  それにやたら『完全なるシステム』を声高に謳っていましたが、完全なるシステムを構築したと言い張るなら、演説は必要ないでしょう。みんなクルーに従うプログラムなんですから。  で、このコンピューター内部の世界ってのが、最初こそ凄いかっこよくてわくわくしたんですが、そればっかりだとやはり飽きてきちゃうんですよねー。同じ景色。同じ色。もっと色彩プリーズ。  ゲームの世界に入っちゃう序盤。そこから怒涛の『ディスクバトル』と『バイクバトル』。この辺りまでは最高に面白かっただけに、ずっとそのノリでいってほしかった次第です。[ブルーレイ(字幕)] 3点(2021-05-19 06:26:19)(良:2票) 《改行有》

55.  キューティ・バニー 《ネタバレ》  雑誌『プレイボーイ』のモデルたちが住むマンション。シェリーはそこのトップモデル。でも27歳という年齢を理由にマンションから追い出されてしまう。あてもなく街をさまよっていたら、つぶれかけの学生寮『ゼータ』に出会う。つぶれかけの理由は入居者がみんなダサくて人気がないから。これは元トップモデルの自分の出番だと、女の子たちを変身させていく物語。  王道の学園系サクセスコメディ。よくある話。でも安定した面白さが約束されています。だから気軽に見れるし、気楽に楽しめます。  女の子たちの変身は面白いのですが、それに伴う人気の上がり方は異常。逆に面白みや盛り上がりに欠けます。少しずつ人気が出て行く様子を、もう少し見せてくれたほうが自然で良かったかも。  ライバル寮の『ミュー』も力不足。ただの意地悪姉ちゃんどまり。ライバル寮の人気に少しずつ追いついていって、最後は逆転、って構成のほうが盛り上がりそう。結局『ミュー』に見せ場は全然なくて、最終的には『ゼータ』への入会希望者に出す招待状をゴミ箱に捨てるという禁断の技を使ってしまう。これは反則技の中でも胸糞が悪くなるタイプの反則。  最終的には軽めのどんでん返しを含む逆転で、きっちり30人集まって、まあまあの爽快感を感じ面白かったと素直に思えます。  ですが、ゼータに入会を希望していた人たちは結局招待状はもらえなかったわけで、本当のハッピーエンドとは言い難い気がします。[DVD(字幕)] 7点(2018-04-09 14:18:55)(良:2票) 《改行有》

56.  スライディング・ドア 《ネタバレ》  アイデアが天才的に面白いです。アイデアを活かす演出も職人技。ただ悲しいかな、ストーリーがいかんせんつまらないです。せっかくのアイデアと演出が活かされるようなストーリーじゃないのが残念すぎます。  そもそも、ロマンチックでドラマチックでファンタジーなアイデアなのに、健気な女性が報われないような、そんな現実的なドラマにするなんてもったいないです。このアイデアありきであれば、2パターンのハッピーエンドを用意しても良かったんじゃないかな。例えば、『電車に乗り遅れるかどうかで運命の相手が変わってくる』なんていうオチでも、十分趣旨はつかめていると思うんです。そのほうが見ている人もハッピーな気分で終われると思うんですけどね。  二つのストーリーが平行して進む様子をこれだけわかりやすく表現するのは凄いです。二つの世界がリンクしそうな雰囲気をところどころで醸し出しちゃっているのは感動的ですらあります。絆創膏で区別。ヘアスタイルで区別。ちょっとした工夫、その工夫を使うための動機付け、鑑賞者へのそーゆーちょっとした心遣いが嬉しいですよね。  特に、ラストで目を覚ましたほうのヘレンが、もう一人のヘレンの人生とシンクロするシークエンスと、エレベーターのオチは素晴らしい。だけど、二人がそれぞれ事故にあっちゃって、身体が傷ついたことを考えれば、やはりハッピーエンドとは思えず、満たされる気分になれないのが残念です。[DVD(字幕)] 6点(2014-06-12 14:39:57)(良:2票) 《改行有》

57.  ショーン・オブ・ザ・デッド 《ネタバレ》  ゾンビ映画は大好き。この作品も良かったです。  特に、前半から中盤にかけてが良い。  ゾンビ映画の常識を、ちょっとだけスカす、おとぼけ演出の数々。  カフェの外でキスし合っていた男女が、カフェから出ると片方がゾンビ化していたり、ショーンは予兆には敏感なくせに、実際のゾンビには鈍感だったり。このノリってドリフのコントといっしょですね。  後半、パブに立てこもってからは、シリアス色が強くなりましたかね。その一方で、クイーンの曲に合わせてゾンビをぽこぽこ殴っちゃう演出もあり、ちょっとコメディとホラーのかみ合わせが悪くなったような気がします。  コメディだと思って見ていれば、それは『粗』ではなく『演出』。狙ってやっているのだから、良しと思えるし、気にならない。  でも後半、変に作り手の真面目な気持ちが伝わってきちゃうと、粗が気になり始めて仕方がありません。  『窓際に立つなよ。』『言い争いしている場合か。』『結局リズたちのマンションにいればみんな無事だったじゃねーかよ。』  などなど。まあ、いろいろ言いましたが、走らないゾンビを見られただけでも良しとします。  終盤にかけて、仲間が次々とゾンビの餌食になっていく展開にいたっては、従来のゾンビ映画とまったく同じテイスト。もちろん、ゾンビ好きにとって、それはそれで面白いのですが、前半のオリジナリティあふれる演出から期待されるようなクライマックスでなかったことは確かです。  ですが、オチで少し盛り返しましたね。  ゾンビとの共生をさまざまな形で紹介するメディア。こーゆー不謹慎なブラックユーモアてんこもり作品をイギリスが作っちゃったことに、時代を感じます。[DVD(字幕)] 7点(2017-03-22 01:04:33)(良:2票) 《改行有》

58.  ひみつの花園 《ネタバレ》  浮世離れしたストーリーと主人公に、少々ついていきづらい作品でした。つまらないとまでは言いませんが、はっきり言って『合わない』作品です。  ただその内容は非常に興味深いものがあります。主人公の咲子にとって、お金が金銭欲の対象から、人生の目的にまで昇華されているのが大変面白いです。一般的に認識されているお金に対する価値観というものを変えられそうな説得力がこの物語にはあります。  お金の入ったスーツケースを回収するために、地質学の勉強から始めるという発想。そしてそのためにもう一度大学を受験するという決断。これはある意味最も理想的な人生のモデルケースかもしれません。ただ惰性でとりあえず大学に行っておくという大多数に比べれば、はるかに健全で正常だと言えそうです。  また、咲子がこれだけお金に執着しているにも関わらず、『守銭奴』ではないことも重要です。咲子は目的を達成するためには、お金を惜しみなく使います。何百万もする地質学の機材を買い込むし、大学の費用も出すし、スクールにも通うわけです。その一方でおごってもらうコーヒー代は、現金に換えようとするのです。つまり、必要性のある出費は彼女にとっては無駄ではなく、必要性のない出費はたとえコーヒー1杯の金額でさえ彼女にとっては無駄遣いなわけです。  お金に対する価値観や認識をもういちど俯瞰し客観視するという面においては、この作品は非常に存在価値の高い作品だと思えます。  ただ映画としての面白さは個人的にはいまいちです。[DVD(邦画)] 5点(2014-05-27 15:03:55)(良:2票) 《改行有》

59.  サハラ 死の砂漠を脱出せよ 《ネタバレ》  言ってみれば、『スターウォーズ』とか、『パイレーツ・オブ・カリビアン』とか、そっち系の作品。映画として見応えがそんなにあるわけではないけれど、見ている間は普通に楽しい。そんな感じです。  『内戦』『産業廃棄物』『暗殺』といった物騒なテーマを、とにかく軽いノリとパワー全開の映像で楽しく見せちゃう映画。  序盤はまさに登場人物の紹介って感じで、ややかったるい。そんな中でも、ペネロペ・クルス演じるエヴァのターンは『謎の病気』がらみで、名作『アウトブレイク』のような緊張感とホラーテイストで結構ドキドキ。でもそれも期間限定で、トレジャーハンター組のダーク&アルと合流してからは否応なしに陽気なアドベンチャーへと様変わり。どっちが良いかは人それぞれでしょうが、序盤のミステリアスな緊張感を中盤以降も少し欲しかったかな。雰囲気が軽すぎて、途中からどーでもよくなってくるんですよね。  凶悪な軍事国家や、悪い企業が相手なので、多勢に無勢で危機的状況がひっきりなし。にも関わらずお気楽な空気が変わらないのは、ひとえにダークとアルのキャラクターによるもの。また、2人の能力も高いため、どんな状況であってもすべて何とかなってしまいます。そのため大変気楽に見れるエンターテイメントではありますが、本格的なアクションやスリルを求めると肩透かしをくらうのは間違いないでしょう。  自分自身、そんなに期待していたわけでもないのに、中だるみしちゃってたときがあったのは確か。とは言え、一つの映画としてきれいにまとまっていて面白いし、最後まで見ればラストは爽快な気分になれちゃうので、期待していなかった分得した気分です。[DVD(字幕)] 7点(2018-02-28 02:19:37)(良:2票) 《改行有》

60.  テケテケ 《ネタバレ》  都市伝説。妖怪。こーゆーの大好きです。  まあ正直馬鹿にする気まんまんで見たのですが、冒頭からいきなりびびらされました。  いつも見る前は威勢がいいのですが、見始めるとしょぼいホラーでも結構びびるタイプ。そんな自分にぴったりの作品です。  テケテケさんの足音。いいです。恐怖心をくすぐられる不快な音です。テケテケさんが歩く姿はおろか、ジャンプする姿まで見せられた日にゃあもはやコメディ。・・・のはずなのに、なんでしょう、ちょっと怖い。なぜか絶妙に恐怖心を刺激されます。日本のホラーの音響や雰囲気作りってほんとうまいです。  おそらく低予算であろう作品。低予算がゆえに、過剰な演出は一切なし。それが逆に日常とリンクされて、ちょっとリアルな雰囲気を作っちゃってます。  ストーリーが実にシンプルなのもいーですね。  テケテケが来た。振り向いたら殺される。だから振り向かない。下から覗き込んでくるテケテケさん。まじで怖い。ん?行った?このまま振り向かずに帰ろう。呼びかける声。死んだはずの友達の声。思わず振り向く。だまされた。  ホラーはこれくらいわかりやすいのがいいですね。テケテケさん、技ありです。[ビデオ(邦画)] 7点(2020-05-23 03:53:47)(良:2票) 《改行有》


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