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プロフィール
コメント数 2278
性別 男性
年齢 47歳
自己紹介 好きなジャンル【 SF、アクション、サスペンス、ホラー、ミステリー 】
見たあと面白かったと思える映画は、ドラマ系、実話系、裁判ものが多いかもしれません。
サクセスストーリーが一番好きです。
見た後元気になれるし、夢があるから。

みんシネで面白そうな映画をチェック⇒映画を見る⇒レビューを見る⇒自分のレビューを書く
だいたいこんな感じで映画ライフを楽しませてもらっています。

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621.  MEMORIES 《ネタバレ》  ■「彼女の思い出」⇒  最初の10分、ミステリー要素の強い導入がかなり良い感じでした。ホラーなのかサスペンスなのか、今からいったい何が起きるのかも分からない状態でストーリーにほうりこまれ、なかなかの緊張感を楽しませてもらえました。ただ終盤はいまいち。よくまとまっていない内容を、曖昧な演出でごまかして、結局どう決着が着いたのかわからないまま終わってしまったのが少し残念。  ■「最臭兵器」⇒  こちらもやはり導入から最初の10分くらいがピークの映画かなと・・・いや、もちろん自衛隊の大部隊の一斉攻撃は迫力ありましたし、映像の美しさなんか言うまでもないほど素晴らしい出来なんですけど、やはりずーと追いかけっこの一本調子では若干間延びしてしまいまして・・・ですがわかりやすく、誰が見ても楽しめるストーリーはきっとこれです。  ■「大砲の町」⇒  雰囲気は一番好き。とくに日常生活の中に大砲が完全に根付いていて、なんとも言いようのない雰囲気を作り出しています。  「僕はお父さんのような装填手ではなくて、狙撃手になるんだ。」  子供がプロ野球選手に憧れるように、「狙撃手」という職業に憧れる世界。この世界観、素晴らしいです。  とは言え、一番万人受けはしづらい作品かなとも思います。[DVD(字幕)] 6点(2013-04-28 02:13:15)(良:1票) 《改行有》

622.  RAW~少女のめざめ~ 《ネタバレ》  おフランス映画独特の生々しさと、ホラーの雰囲気がうまいこと融合して、良い意味で大変気持ちが悪い作品に仕上がっております。まあ他にカテゴライズのしようがないのでホラーとなるんでしょうが、ホラーというよりかは『ホラー風味の青春ドラマ』といったほうが良いかもしれません。  特に背筋がゾクゾクしたのは姉の指を食べちゃうシーン。強烈です。もちろんルームメイトが食べられちゃったのも衝撃ではあるんですが、妹初めての人肉食のシーンの生々しさには到底及ばないわけです。  このルームメイトを食べたのが自分ではなく姉だった。軽いサプライズになるんですが、このサプライズは余計。今までアシがつかないように外で食事をしていた姉がなぜ突然妹のルームメイトを食べちゃったのか。あまりに不自然。この数年大学で我慢してきた実績が姉にはあるわけですから、あまりに不自然です。やはりルームメイトを食べちゃう悲劇は妹のほうであるべきでした。  そして物語は父のカミングアウトで幕を閉じます。これは読める展開ですが、わかっていても最後のシーンはこの映画の〆にふさわしいものでした。それにしても今日まで生き延びてきた父親凄いっす。  ただこの大学もなかなか狂気じみていないでしょうか。夜中に新入生をたたき起こして乱痴気騒ぎ。新入生が寝られないようにマットレスを窓から投げ捨てて放置。その所業を学校も放置。新入生の頭に生き物の血をぶっかけて記念撮影。それを学校が放置。むしろそのまま授業を受けるんだからたいしたもんです。そして動物の臓物を強制的に食べさせる。私たち日本人からするとこの大学も大学生もイカれているようにしか見えないので、主人公姉妹の狂気が若干薄まっちゃうのが何とも惜しい。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2022-05-16 01:32:44)(良:1票) 《改行有》

623.  LIFE!(2013) 《ネタバレ》  後半につれて盛り上がる構成が良い。この展開は好みに合っています。  ですが前半の妄想ラッシュがあまりにしつこくて辟易。  回数が多く、しかも1回1回が結構長い。すぐに妄想で話が脱線。イライラします。  ただ、前半でうだつのあがらない主人公像を構築できたからこそ、後半のウォルターの覚醒にカタルシスを感じられるわけですが。  後半のアドベンチャーは妄想を超えるような出来事ばかりで、エンターテイメント性は申し分なし。また、大自然の迫力と脅威を感じられるビジュアルは見て損はないでしょう。  ストーリーは前半もそうですが、個人的には着地点も気に入りません。意中の人とはうまくいきそうなのでとりあえずハッピーエンドなのは良いのですが、ウォルターの能力が正当な評価を受けず結局社会的地位は向上していないのが腑に落ちません。  もちろん表紙のオチで、ある程度の溜飲は下げられるのですが、表紙になったからってそれで飯が食えるわけではありません。  なんか仕事面でも、もうひとつくらい逆転エピソードみたいなのがあってほしかった気がします。  堅実な、縁の下の力持ち的存在。こーゆー人たちが普段文句一つ言わず、ただ黙々と世の中を支えている。映画の中でくらいスポットライトを当ててほしいものです。[ブルーレイ(字幕)] 5点(2021-03-21 09:00:19)(良:1票) 《改行有》

624.  ザ・ライト -エクソシストの真実- 《ネタバレ》  こーゆー『悪魔憑き』系の映画って別に好きなジャンルではないんです。でもなぜかあるとついつい手が伸びちゃって借りちゃって見ちゃって・・・もうこれが悪魔の仕業なのだとしたら、悪魔ってすげぇ。『面白いかも・・』『なんか怖い体験できるかも・・』みたいな、まさに悪魔の囁きが聞こえるわけですよ・・!  さて、本題。まずこーゆー題材にして、主人公の神父の卵が、信仰心がまるでないっていうのが面白い。いや、信仰を無視はできていないみたいなので、まるでないっていうのは語弊がありますね。  神を信じない主人公が、なぜか『素質がある』みたいな評価を受けて、なぜかエクソシストに推薦されて、エクソシスト養成所に入ってしまう。まるで少年漫画のようなノリではありませんか。これが実話だってんだからすごいです。  しかし養成所に入っても、主人公はやっぱり信じない。もう頑な。『ドイツ人がロシア語を話した』と聞いても、目の前で少女が釘を吐き出しても、やっぱり信じない。自分の身に危険が差し迫って、ようやく信じてみよーかなって。本当に素質あるんかいな、こいつ。    本当にこいつが主人公でいいのか、という疑問はさておき、映画は雰囲気が良く、適度に恐怖心を煽ってくれて面白いです。  でもルーカス神父が劇中で1回も悪魔祓いに成功していないのっていささか気になります。  教会のお偉いさんから最高のエクソシストみたいな紹介をされたにも関わらずこの体たらく。  主人公は最終的には悪魔の存在も神の存在も信じたようですが、教会という組織に対しての不安はないのでしょうか。いや、だからこそ自分はしっかりしなくては、って思うのかな。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2022-05-31 02:50:48)(良:1票) 《改行有》

625.  2番目のキス 《ネタバレ》  ひさしぶりのスマッシュヒット。笑いあり、感動ありで、ラブコメとしての完成度は極めて高い。  ドリュー・バリモアを可愛いと思ったことはあまりなかったのですが、この作品のドリューは凄くイイ。  明るくて、優しくて、ユーモアがあって、仕事が出来るパーフェクトな女性です。大変魅力的。  対するジミー・ファロン。こちらも良い。凄く共感できる愛すべきキャラクターに仕上がっています。  23年間欠かさず見てきた『レッドソックスVSヤンキース戦』。唯一見逃すことになる一戦が、まさかの世紀の一戦になろうとは。  もちろんリンジー(ドリュー・バリモア)が悪いわけではないし、ベン(ジミー・ファロン)が悪いわけでもない。  ただその見逃したことに対する後悔の気持ちを、言わずにはいられないって心境、よくわかります。  結果、リンジーを傷つけることになり、ベンのもとから去っていくリンジー。  更に後悔することになるベン。  こーゆー悪循環って、『あるある』ですよねー。  この作品は、『レッドソックス愛』と『リンジー愛』をシーソーに乗っけて表現しています。ここが、ラブコメとして大変優れています。  ベンの、『レッドソックス愛』をこれでもかっていうくらい強調しているので、レッドソックスよりリンジーを少しだけ優先するベンの姿に共感と感動を覚えるのではないでしょうか。  良い作品は脇役の面々も良い。  基本的に悪い人は出てこないハートフルな作品。まあ、刺激は少ないかもしれませんが、とにかくテンポが良くストーリー展開が面白いので飽きさせません。  クライマックスの盛り上がりも見事。  自分は野球ファンではないのに、面白かった、これがこの作品のすべてでしょう。[DVD(字幕)] 8点(2017-03-18 13:40:08)(良:1票) 《改行有》

626.  プロジェクト・イーグル  ジャッキー映画のアクションは、たとえ序盤であっても、ひとつひとつのシーンに全力を投じて出し惜しみしない姿勢が好きです。  こちらも前半のカーチェイスからかなりのクオリティのアクションを楽しめます。  そのアクションのレベルの高さにおごることなく、ストーリや音楽、演出は軽めのコメディタッチなので、気楽に、楽しく鑑賞できるのがまた良いですね。  登場シーンではそれぞれ個性のあった女性3人組みが、ストーリーが進むに連れてだんだん個性がなくなっていったのはちょっと残念。みんな似たりよったりになっちゃいましたね。エイダとエルザはもうちょっとしっかり者キャラでいっても良かったんじゃないかな。[DVD(字幕)] 7点(2012-05-18 12:05:17)(良:1票) 《改行有》

627.  ペリカン文書 《ネタバレ》  ややこしいストーリーをわかりやすく面白く、万人にも愛されるように見せられることは映画の大きな魅力のひとつと思っている私には、この映画は正直そういった配慮が足りないところに不満を感じます。  人物相関がわかりにくい上に、グレイ(デンゼル・ワシントン)とダービー・ショウ(ジュリア)以外の登場人物の描写が一人ひとり薄いので、それぞれの思惑がかなり先まで進まないと全然見えてこない。いや、見えてこなくても良いのですが、せめてこちらが推理して楽しめるくらいのヒントやわかりやすさは欲しい。ミステリーという要素を含んだサスペンスを楽しむ醍醐味があんまり感じられないのです。なんか作っている側の自己満足感が漂う映画でした。  ただそれでも、要所要所で緊迫感のある演出は楽しむことができました。  見る前にかなり期待していたせいもありますが、残念ながら真相も含め、あまりぱっとしないまま映画が終わっちゃいました。 [ブルーレイ(字幕)] 5点(2013-10-17 14:28:48)(良:1票) 《改行有》

628.  ジャスティス・リーグ(2017) 《ネタバレ》  期待値上げすぎてしまった・・・。  いや、もちろん面白かったのですが。  ちなみに、ザック・スナイダーカット版を見ました。評判の良いほうです。  前半から中盤にかけて仲間を集めていくところ。スーパーマンを復活させるくだり。この辺りまではすごく良かったです。  まさかスーパーマンとバトルすることになるとは夢にも思わんかったですけど。  記憶をなくしているとはいえ、あんな無差別に暴力をふるうスーパーマンはあんまり見たくなかったかも。性格変わっとるがな。  結局はロイス・レインの登場により自分を取り戻し、仲間になってくれるスーパーマン。良かった良かった。  正直スーパーマンってこんなに強かったっけ?っていうくらいチート級。なにせ息ふきかけるだけでステッペンウルフの斧が粉々に。そりゃあんまり。  これは最初からスーパーマンいたら他のヒーローたちの出番なくなっちゃいますね。だから登場はあのタイミングがベストだったと思われます。  ちなみに、『バットマンVSスーパーマン』を見たときは、スーパーマンとワンダーウーマンは互角ぐらいだと思っていたのですが、スーパーマンのほうがかなり強いみたいですね。  最終決戦が、スピード感はあるし立体的なバトルで良いんですけど、色彩が単調で同じ敵ばかりを相手にしているので、若干飽きます。  序盤でワンダーウーマンが銀行テロリストを制圧するシーン。  フラッシュが少女を事故から救うシーン。  規模は小さいのですが、そっちのほうが気分が高揚しましたね~。[ブルーレイ(字幕)] 6点(2024-02-29 02:39:44)(良:1票) 《改行有》

629.  サブウェイ・パニック 《ネタバレ》  正直この時代の役者さんは知らない人ばかりですが、それでも楽しく観賞させていただきました。  さきに感想をいくつか述べさせていただきます。  「えぇ?この人が殺されちゃうの?」  「わかりやすい死亡フラグの立て方だなー。」  「わかりやすい伏線とオチだなー。」  あの人とあの人が撃たれちゃうまでは、誰も死なないタイプの映画かと思っていました。  ですから、「あぁ、普通に殺すんだ~」ってわかって、少し緊張感でました。  「俺達こんな感じだけど、殺るときゃ殺るよ~」  ってなスタンスも好きですね。  一番ハラハラしたのは、お金を隠したコンロに火を付けられるんじゃないかと思ったときですね。自分の妄想が一番ハラハラしました。 [DVD(字幕)] 6点(2012-09-22 06:11:31)(良:1票) 《改行有》

630.  Avalon アヴァロン 《ネタバレ》  理解するのが難しい映画を『難解』とするのであれば、この作品は難解ですらない。  何故なら不確定なまま鑑賞者任せに映画を終了させてしまうからです。  『難解』な作品は嫌いではありませんが、これは不親切かつアンフェアなだけでしょう。まさに作成者の『自己満足』『自己陶酔』の世界だと思います。  正直、バーチャルゲームの世界観を体験できると思って楽しみにしていたのに、バーチャルゲームならではの良さってのが微塵も感じられません。そもそも『バーチャルゲーム』の設定にも関わらず眠気を誘ってしまうようなゲーム内容で、こんなゲームに世界中の若者が熱中しているというのが最早謎。  『ゲームをクリアしていけばリアルマネーを手に入れられる』とか、『それぞれの職業に特性がある』とか、すごくわくわくしますが、そういった様々な設定がほとんど劇中で活かされません。  そもそも戦争ゲームみたいなジャンルにも関わらず、『戦士』だの『盗賊』だの『ビショップ』だの、職業はファンタジー路線。そんで『ウィザード』は主人公がもといたパーティ名だったりして、紛らわしすぎます。  『SA』というステージにたどりつき、突然フルカラーの世界になったので、『もしやマトリックスのようなオチか?』と思いきや、撃たれたマーフィーが普通に消えちゃって、もう理解不能。結局この映画の見所って何なんでしょう?[ブルーレイ(字幕)] 4点(2015-11-15 01:56:06)(良:1票) 《改行有》

631.  ドクター・ストレンジ 《ネタバレ》  ちょっと不思議の国すぎるなあ。どうして『魔術』とかになると、むつかしい世界へ行こうとするのだろう。もっとわかりやすくていいのに。  いや、途中まではわかりやすくて良かったのです。なんか、『鏡の中の世界』みたいなやつと、『暗黒大王』みたいなやつ。この辺がわかりにくい。  『鼻持ちならない傲慢外科医、事故にあう』⇒『外科医に復帰したいので、魔術にすがる』⇒『立派な魔術士に』⇒『悪い奴をやっつける』⇒『今日から君もアベンジャーズだ』  これだけでよかったのに。  やれ『結界』だ、やれ『時間の概念』だーとか、いらんです。  シンプル・イズ・ベスト。  リアルな世界に起きる、ちょっとだけ非リアルなアドベンチャー。そしてヒーローアクションがあれば十分なんです。  この映像技術があればシンプルな勧善懲悪ストーリーにするだけで絶対面白いんだから。  ドクター・ストレンジの人物像は賛否両論。やや否が多い気がしますね。まあ、彼が好かれないのはわかります。  個人的には、インテリで傲慢。でも良識があり優しい。そんな相反する性格を持ち合わせている人間臭い感じが、スタークにちょっと似ていて好きですね。  ストレンジとウォンとの漫才はかなり面白い。マントもナイスキャラ。  最終決戦がまさかの『根くらべ』。意表を突かれましたね。『地球から出て行かないと永遠に繰り返すぞー。』『もうやめてくれ。』って、まるでコント。魔術の世界は奥が深い・・・。[ブルーレイ(字幕)] 6点(2020-04-16 21:23:04)(良:1票) 《改行有》

632.  フォーリング・ダウン 《ネタバレ》  人がキレちゃうのにはいろんな理由があるとは思うんですけど、それ以前に「キレやすい心理状態」ってのがあると思うんです。  例えば、マイケル・ダグラス演じる主人公が、もし夫婦円満、仕事も順調であれば、渋滞ぐらいでキレはしない。お店も破壊しないし、ナイフを持っている相手をバットでたこ殴りにもしないはずなんです。でもやっちゃった。これってきっと、キレやすい心理状態だったっていうのが大事だと思うんです。  離婚・リストラの二つが重なれば誰だって自暴自棄になります。そんな最悪の心理状態のときであれば、きっかけなんてきっとなんでも良いんでしょう。劇中では「わかるわかる。そりゃキレるよ!」と共感する部分もあれば、「ええ、そんなことでそんなにキレちゃうの?」とドン引きしちゃうシーンもある。それはきっと観ている側の心理状態が正常な証だと思います。  もしこの映画を観て、すべてのシーンに共感してしまったとしたら、その人の心理状態って結構やばいかもです・・・。  ともあれ、映画としては、なんか惜しい感じでした。なんとなく、盛り上がり損ねた感があります。フラストレーションとストレスが破壊衝動に転化されていくイメージを武器に例えている表現は凄くわかりやすくて良かったし、娯楽作品として良い演出だったと思います。家に着く頃には次第にストレスが収まっていき、それが持っている武器でわかっちゃうわけですが、最後はなんと言っても水鉄砲ですからね。まるで派手な花火を打ち上げた後、しめに線香花火をするみたいな感慨。こんな気の利いた演出ってなかなかないのに、うまいことまとめすぎたんでしょうか、観終わった後切ない気持ちと物足りなさだけが残りました。あと、なんとなく「ファーゴ」を思い出しますね。[ブルーレイ(字幕)] 6点(2013-07-17 05:40:32)(良:1票) 《改行有》

633.  カラー・オブ・ハート 《ネタバレ》  ストーリーがしっかり作りこまれているとは思いますが、やはりアイデア・映像先行のアート的な作品だと感じます。どちらかと言えば、視覚的な面白さを追求した作品ではないかと。  ですので、ディテールにおいては甘さがあります。こういう作品こそ、ディテールにこだわり、矛盾点を無くし、作品に説得力が生まれればより高度な傑作に成りえたかもしれません。  今作に関しては、ルールを事前に知ってから見たほうが楽しいかもしれないですね。『価値観が変化する』⇒『色がつく』という着想は実に面白いです。最初は色がつくきっかけがよくわからなかったんです。ルールがよくわからないまま物語が進行していくので、もやもやします。最初から知っていれば、映画を見たときの感想がまた違うものになるかもしれません。  ちょっとだけクレーム。①リモコンを渡した電気屋さんは主人公に対してクレームなんぞつけずに、終始、第三者的視点でいて欲しいです。②どちらかと言えばファミリー向け作品の雰囲気がするのですが、それにしては下ネタ多くないですか?③お母さんに不倫してほしくない。しかもお父さんとお母さんの関係はラストで修復されたのかよくわからないままです。あの三角関係が適当にスルーされるのは不自然です。④価値観の変化により、妹のほうがプレザントヴィルに残り、兄のほうが現実世界に戻るというのは、流れ的には間違っていないと思います。ですがプレザントヴィルの世界がどこまで広がっているのか、はっきりとしないまま妹がその世界でバスに乗って大学に行こうとするのは、世界観が崩れます。プレザントヴィルはやはり架空世界のままのほうが、収まりが良いんじゃないでしょうか?[ブルーレイ(字幕)] 6点(2014-12-22 04:09:00)(良:1票) 《改行有》

634.  宇宙人ポール 《ネタバレ》  宇宙人ポールを故郷に帰してあげるってだけの映画。ストーリーは単純明快。だからこそ、ちょっとゆるくてちょっと良い人たちの、コメディテイストな逃亡劇を楽しむことができるのです。単調になりそうなシナリオを、個性あふれるメンバーたちのおもしろおかしいやりとりで乗り切っちゃう力技。悪くないですね。  ポールは何十年も地球にいるために、すっかり地球かぶれしていて神秘的な雰囲気は皆無。登場シーンからして宇宙人らしさはゼロ。ただその容姿と特殊能力だけが、彼を宇宙人たらしめています。こんな宇宙人を出しちゃう発想の転換が最高ですね。エンターテイメントはこうでなくては。  ゾイルが実はポールの友人であり協力者だったというちょっとしたサプライズ。  宇宙人が宇宙人の人形のモノマネをしてやりすごすといった、ちょいちょい笑える演出。  工夫はいっぱい。ですがそれらをふまえても、ストーリーがのめりこむほど面白いとは言い難い。コメディも小ネタを散りばめただけでパンチは弱い。決してつまらなくはないのですが、暇つぶしの域は出ていない作品だと思います。[ブルーレイ(字幕)] 6点(2019-08-17 03:33:34)(良:1票) 《改行有》

635.  恋とニュースのつくり方 《ネタバレ》  サクセスコメディ。ラブコメの要素があるものの、基本はお仕事コメディ。ラブコメは添え物程度。  駆け出しのプロデューサー、ベッキーがどのようにしてこの業界で成り上がっていくのかがポイント。  仕事を突然クビになり、やっと見つけた転職先は人気低迷の報道番組。まさに定番のストーリー展開で、本来であれば自分とは相性が良いタイプのライトコメディ。  いまいちだったのが盛り上げ方。  番組の打ち切りを宣告され、『6週間以内に視聴率を上げてみせます。』と啖呵をきる主人公。『いいぞいいぞ、面白くなってきたぞ。』と見ていたら、その方法が誰でも思いつくような低俗な企画ばかり。序盤の人物描写で『仕事に夢や信念を持っている主人公』『マイク・ポメロイが憧れのニュースキャスター』と、本格志向なのかと思っていたので、視聴率さえ上がればなんでもいいのかと、ちょっと残念な気分に。  で、そんな低俗な企画で視聴率が上がって、『トゥデイ』からお声がかかる始末。これこそがまさにご都合主義だろうと、ちょっと期待とは違う落としどころ。マイク・ポメロイが独占取材に成功するエピソード。ベッキー自身もそーゆーのを積み重ねていくような、そんな芯のあるサクセスのほうが好みです。この作品は思っていたのと悪い意味で違いましたね。  ただ、レイチェル・マクアダムスはかなり好きな女優さん。彼女が主演というだけでも見る価値はありました。働くレイチェルは凄く魅力的です。[ブルーレイ(字幕)] 5点(2019-08-30 21:48:34)(良:1票) 《改行有》

636.  岸和田少年愚連隊 《ネタバレ》  中身のない映画は苦手です。  中身がなくても、見ている間楽しめたり、爽快な気分になれたり、頭を使ったりする映画は大好きです。  この作品にはそのどれもありません。  言うなれば、雰囲気と会話の妙を楽しむ映画でしょうか。  報復→報復→報復→報復→報復・・・・  何回繰り返すねんっていうくらい、延々と仕返しが続きます。  その報復のシーンだって、過激な割りにリアリティを追及するためか迫力には乏しくて、何か毎回消化不良のまま終わる感じなんですよね。  もちろん、絶妙な会話の面白さと、登場人物たちのなんか憎めないふんわりとした雰囲気によって、暴力描写が見事に緩和されて見やすくなっている点は評価できると思います。  ですがそれだけなんですよ。  最後まで見終わっても、それぞれが何かのゴールにたどりついたとか、成長したとか、そんなエピソードは最後までないわけです。  もちろん、それが青春だよって言ってしまえばそれまでですが、「なんのために2時間近くもこれ見てたんだろ」って気持ちになります。  雰囲気は良いし、会話も面白いし、映画全体に漂う閉塞感と疲労感も何かを訴えてくるし、悪くはないと思うのですが・・・・  ナイナイの岡村の大ファンの妻が、途中で見るのをやめた・・・  それがこの映画のすべてなのかなって思いました。[DVD(字幕)] 4点(2013-05-19 19:07:33)(良:1票) 《改行有》

637.  ラングーンを越えて 《ネタバレ》  ビルマという国の当時の状況を知ることが出来る社会派のドラマとして、かなりの見応えがありました。その一方で進行していく、一人の女性の再生の物語もとても良かったです。ラストでローラ(パトリシア・アークエット)がけが人の治療にあたったときは、不謹慎とは思いつつも、ある種の高揚感のようなものさえ感じます。  家族を理不尽な事件で失った辛さが、演出の問題でしょうか、導入部分ではそれほど心に伝わってきませんでした。だから、情勢が不安定な国で勝手に観光しようとするローラに多少イライラしちゃったんです。ですが、ストーリーが進むにつれ、ローラの辛さに共感し、ローラの勇気ある行動を心底応援するようになりました。  並のホラーやサスペンスよりよほど恐怖心や不安感を刺激される、サスペンスとしての出来もかなり秀逸です。  個人的には、傑作とまではいかないまでも、全てのひとにオススメできる良い作品だと思います。テーマはなんか重くて難しそうなのに、絶妙なバランスでかなり見やすい作品に仕上がっているのが素晴らしいです。[DVD(字幕)] 7点(2014-03-18 04:08:09)(良:1票) 《改行有》

638.  デス・プルーフ in グラインドハウス 《ネタバレ》  2時間近くある尺のほとんどが、女の子たちの会話劇。最初のグループのときはまだ飽きずに面白く見ていたのですが、そのグループが瞬殺されて次のグループへ。また同じような会話劇がとりとめもなく続くものだから、もういいよっていう気持ちでいっぱいになりました。  最初のグループが、あれだけ人物紹介でひっぱっておきながら、わずか数十秒で全員まとめて瞬殺しちゃうものだから開いた口が塞がりません。潔いというか何というか。ぼーぜんとしちゃいました。そして真相に気付いた警官親子も、何の伏線にもなっていません。え?これがいいの?これが『味』なの?  次のグループは何度も車を停めるチャンスがあったのにそうしなかったのは不自然すぎ。更には意表をついて逆にカート・ラッセルがボコボコにK・O。確かにこーゆーサスペンス、バイオレンスは見たことがありません。・・・ですが、新鮮ではあったけれど好きにはなれないのです。  もっとオーソドックスなサスペンスやホラーやバイオレンスが好き。[ブルーレイ(字幕)] 5点(2020-01-02 02:01:50)(良:1票) 《改行有》

639.  ダイ・ハード3 《ネタバレ》  名作との呼び声高い1作目。期待はずれの2作目。そして今作。あまり高い評価は受けていないようですが、個人的にはかなり好き。  まずプロットが好きです。オープニング。まだ曲が流れている最中なのに突然起る大爆発。最高のつかみ。核心からスタートするようなスピーディーな展開に惚れ惚れ。犯人の手がかりをつかもうと、警察署内はパニック状態。そんな中、おちょくるようにかかってくる犯人からの電話。冒頭10分足らずでこの映画は最高だと確信。  マクレーンとのゲームを要求。警察とFBIをふりまわし、頭のイカれた復讐犯を演じるテロリスト。真の目的は1400億ドル相当の金塊。真の目的が明らかになったとき、サイモングループにしびれましたね。このテロリストグループがまた一癖も二癖もあるのが良い。ラストでは仲間まで欺き、金塊をマクレーンもろとも海に沈める偽装工作。この徹底振りが最高。悪の華満開。だからこそ、マクレーンがサイモンの策略を全部見抜いちゃってサイモンを追い詰めていくのが痛快。  細かい伏線から大事な伏線まで練りこみ具合がいい塩梅。お気に入りはダンプ14台の盗難。それに、『警察なんか一人もいないじゃん。盗み放題だぜ』って、めっちゃわかりやすく教えてくれる万引き少年。このときのマクレーンの表情と音楽が超ベタで大好き。  とにかくストーリーの面白さで魅せてくれます。その一方でビル爆破、地下鉄爆発、地下の洪水など、ビジュアル面でも大迫力。  忘れてならないのが相棒ゼウス。演じるはサミュエル・L・ジャクソン。マクレーンの個性を奪わない正にベストバランスのキャスティング。バディものが大好きな私にとっては、二人の掛け合いは最高に楽しいひととき。電話ボックスの『爆発するぞー。逃げろー。』で、ゼウスがお金をめぐんでもらうシーンが笑い転げます。  サイモンと女テロリストの最期が盛り上がりませんでしたが、娯楽性の高いアクションムービーとして、私は完全にアリです。[ブルーレイ(字幕)] 8点(2019-05-07 10:05:23)(良:1票) 《改行有》

640.  MUSA-武士- 《ネタバレ》  明と高麗、それに元、3つの国が出てきますが、ストーリーはそんなに複雑でなくて良かったです。  明と元は仲が悪い。明と高麗もうまくいっていない。  じゃあ元と高麗で力を合わせれば良いのに、その元と高麗の優秀な武将達が殺し合う物語。悲しいのは、明の知らないところで、明とうまくいっていない二つの国が殺しあっているという現実です。これが戦の不思議。  もちろん、そこには『明の姫』というキーパーソンがいるわけですが。  『元から明の姫を救い出し、明に送り届ければ、明と高麗の関係修繕のきっかけになる。』  それはまあ、そうなんですけどね。  まるでいじめられっ子が、いじめっ子に気に入られるために、他の子とケンカをしているようで虚しい。  だからでしょうか。  最初から最後まで、登場人物の誰とも、心でわかりあえないのです。  もちろん、どの人物も個性的で魅力ある人物です。  将軍や、将軍の右腕のような武将も強いし。元奴隷のソヨルは鬼神の如き強さだし。アン・ソンギ演じるタイセイは沈着冷静なスナイパー。将軍や姫に噛み付くタイセイの弟も、なかなか光る脇役。  これだけの武将が、生き残るためにひたすら戦い続ける物語。  結末はともかく、その過程は大変見応えがあります。  ただ願わくば、もう少し力を合わせて、知恵を出し合ってほしかった。  それにやはり多勢に無勢ですね。  どんなに個人が奮戦しても、結局みんな死んでいく。辛いです。あんなに強いのに。  正直、みんな死ぬってわかっていたら見なかったかもしんないです。  なんだかんだ言って、姫を無事に送り届けて、高麗に帰るのだと、ずっと願っていました。[DVD(字幕)] 7点(2016-06-08 15:04:31)(良:1票) 《改行有》


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