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プロフィール
コメント数 2278
性別 男性
年齢 47歳
自己紹介 好きなジャンル【 SF、アクション、サスペンス、ホラー、ミステリー 】
見たあと面白かったと思える映画は、ドラマ系、実話系、裁判ものが多いかもしれません。
サクセスストーリーが一番好きです。
見た後元気になれるし、夢があるから。

みんシネで面白そうな映画をチェック⇒映画を見る⇒レビューを見る⇒自分のレビューを書く
だいたいこんな感じで映画ライフを楽しませてもらっています。

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641.  ウォーターワールド 《ネタバレ》  何回も見ているかなり好きな映画です。  地上がすべて海の底っていう世界が、まずわかりやすくて良いです。  少ない資源をめぐって争う人々。これは『北斗の拳』や『マッドマックス』と同じ世界観。  これぐらいシンプルでわかり易いストーリーでも、十分面白い映画は出来るということですね。  いや、むしろシンプルだからこそ、映画の世界をじっくり堪能できる、とも考えられます。  また、こーゆー作品では、悪役が非常に重要。その点、デニス・ホッパー扮するディーコンは、この映画のボスキャラとしては最適です。そして、『スモーカーズ』=『ザコキャラ』の働きっぷり、やられっぷりが非常に良いです。  マシンガンをガンガン撃つやつがいるかと思えば、水上バイクでかけまわる奴もいる。空をぶんぶん飛び回ってマシンガンを撃ってくるやつだっています。  どのシーンも、スピード感があってテンポが良くて大変面白い。そしてみんな気持ちいいくらいにサクサクやられていきます。かなり気分爽快です。  そしてヒロイン役はともかく、子役がかわいい。そして、演技がうまい!ケビン・コスナーと次第に心を通わせていく様子が微笑ましいです。  ドラマ性があり、コメディタッチで楽しいシーンがあり、ドッカーンなアクションもある、これぞ総合エンターテイメントの王道をいく傑作です。[ブルーレイ(字幕)] 8点(2016-04-05 03:10:10)(良:1票) 《改行有》

642.  ワイルドシングス  とりたてて非難するところもなければ、とりあげるほどほめるところもない、いたって無難なサスペンスだと思います。  正直言うと本編は5~6点くらいなんですが、エンドロールのネタバレが凄く良かったので7点。  本作は、『とりあえずひっくり返しときゃー、みんなびっくりするでしょー。』という軽いノリで作ってしまったかのようなストーリーですから、そりゃびっくりはしますが、淡白な味わいになっちゃってます。サプライズ感のないどんでん返しは見ていてサムいだけですから、今作はなかなか際どいラインかもしれませんね。僕はOKでしたけど(笑)  逆に、伏線をほとんどはらない潔さが、軽快なリズムを生み出している気もします。テンポがかなり良いです。二転三転する割りには、気楽に見れます。置いていかれることもないです。  要は、高級ではないけれど、割と定番なB級グルメを次々と味わう心地よさがこの作品にはあります。ある意味キング・オブB級エンターテイメントです。[DVD(字幕)] 7点(2015-01-20 04:29:44)(良:1票) 《改行有》

643.  ラン・ローラ・ラン 《ネタバレ》  海外ドラマ『トゥルー・コーリング』を思い出す演出。  何か行動を大きく変えるのではなく、小さな変化で結果が大きく変わるというところがミソでしょう。  映画というよりかはゲームのリプレイを見ている感覚。今作を観て、世界には“If”があふれているものだと思いました。音楽が個人的に大変好みです。遊び心も好き。  ただ、同じフィールドで違う展開を楽しむだけの作品ですから、『飽きる』という意見は、わからなくもないです。それに、ゆっくり落ち着いて映画を観たいときには不向きな作品でもありますね。それでも娯楽作品としては◎でしょう。  少々残念だったのは、ローラの強さ・性格がブレてしまったことでしょうか。特に父親とのファースト・エピソードで完全にブレちゃいましたね。強いキャラでいきたいのであればもう少し強さを前面に押し出しても良かったのでは。  ですがそんなことよりも最も致命的なのは、父親、マニ、ローラといった主要人物に、何と言っても魅力が足りないことでしょう。いや、これがドイツではウケるのかもしれませんが、きっと私達日本人の感覚とはずれています。マニとローラは何となく応援したくはなっちゃうんですけどね。  ついでに言うと、道行く人の運命までもが大きく左右されちゃうってのはかなり強引だったかもです。その着眼点は面白いと思いますが。  ・・・ってゆーか、あんなところからやり直さずに、ローラが車で迎えに行くところからやり直せば簡単に解決できるのに・・・とか考えたらだめなんでしょうね。きっと。[DVD(字幕)] 7点(2014-11-16 00:17:19)(良:1票) 《改行有》

644.  トゥルー・クライム(1999) 《ネタバレ》  ちょっと軸がぶれているストーリー構成は賛否両論ありそうですが、はっきり言って面白いです。ともすれば重くなりそうなテーマを、ここまでエンターテイメント風味、いや、イーストウッド風味に仕上げてしまう手腕はさすがです。  エベレットのプライベートな問題に関する掘り下げ・描写に割いたウェイトが、大きすぎですね。ビーチャム親子とエベレット親子の対比を映し出したかったのかもしれませんが、今作においてはそれが上手く機能しているとは思えません。唯一のマイナスポイントと言えばそこくらいでしょうか。  ふたつの家族関係がうまく対比・リンクさせきれなかったため、『冤罪を晴らすストーリー』と『エベレット記者のプライベートなドラマ』の二本の軸ができてしまっています。プライベートパートも結構な力の入れ具合。そのため、ますます本筋のストーリーの邪魔に感じてしまうのかもしれません。いっそ添え物的に、もっとライトにポップに扱っても良かったんじゃないでしょーか。  ビーチャムとその家族の描写はパーフェクト!娘や奥さんに別れを言うシーンは、涙が止まらないです。個人的にはこの作品の一番の見所です。『涙活』です。奥さんの泣きの演技は終始胸を打ってしょうがないです。『涙活』です(笑)  この家族のシーンがエベレットの捜査と交互に映し出されるため、観ている私達は、完全にビーチャム親子の味方です。だからこそ、そこからの死刑執行シーン、そして、薬が減っていくときの映像・演出が、尋常ではない緊張感を生み出しているのでしょう。やはり冤罪を晴らすストーリー一本でいってほしかったなあ。  ハラハラドキドキ、それでいて涙をさそい、編集者とのかけ合いトークでは笑いもさそう、、、ラストは完璧。上質のエンタメムービーです。[DVD(字幕)] 8点(2015-05-03 20:18:50)(良:1票) 《改行有》

645.  虹の女神 Rainbow Song 《ネタバレ》  あおいと智也のキャラが良い。ストーリーそのものはなんちゃないんですが、映画は面白い。蒼井優、酒井若菜、小日向、佐々木蔵之介、脇を固める面々もはまり役。邦画特有の淡々としたドラマ。これといった山場なし。智也とあおいの心の交流を静かに、でもときに情熱的に描きます。その描き方が純粋で楽しくて、見ていて飽きることはありません。  大学生時代にあおいから、『人を外見で判断するやつは最低だ』とののしられる岸田君。岸田君が最初に好きになったレンタルショップの女の子も、今日子も千鶴も、皆女の子女の子している。ボーイッシュなあおいは対照的な存在。当然岸田君の恋愛対象からはずされるあおいさん。で、女の子の外見ばかり見てきた結果、レンタルショップの女の子にはあっさり捨てられ、今日子の彼氏から殴られ、千鶴のエピソードで痛い目を見る岸田君。痛い目をみたとき、いつもそばにいたのはあおいさんでした。いつも岸田君に厳しいあおいさんも、岸田くんが痛いめをみたときはとても優しいのです。まさに雨が上がった後の虹のような存在のあおいさん。虹の女神というタイトルにぴったり。そんなあおいさんは、劇中唯一内面の美しさを岸田君に見せていました。岸田君は、あおいさんの気持ちには薄々気付くものの、あおいさんの心の美しさ、自分の本当の気持ちには気付きません。岸田君がその美しさに気付いたのは、手紙に書かれたあおいの気持ちを読んだとき。そして1万円札の指輪を、今でもあおいが大切に持っていたとき。はじめて岸田君はあおいの心の美しさを感じ、あおいを好きになります。そして好きになったときにはもうあおいさんには二度と会えないという、あまりにも切ない恋愛。  これが岩井俊二テイスト。正直ちょっと苦手です。もっとわかりやすいハッピーのほうが好みです。[DVD(邦画)] 6点(2019-03-29 12:59:31)(良:1票) 《改行有》

646.  身代金 《ネタバレ》  予想を超える展開。緊張感のある演出。スピード感のあるシナリオ。どれをとっても個人的には1級品だと思える傑作クライムムービーです。  人物描写も素晴らしく、メル・ギブソン演じる父親の迫力ある演技にひきこまれます。 そんで、何気にレネ・ルッソの演技が良かったです。息子の身を案じながら、旦那に不信感を抱いたり、やはり信頼したり、その揺れ動く感情が痛いほど伝わってきます。  そしてやはりゲイリー・シニーズ。プールに服を着たまま飛び込ませ盗聴器を破壊し、ケースを入れ替えさせることで追跡装置を無力化させる、完璧な計画性。その冷静かつ高い知能にしびれます。  てっきりこのままジミー(ゲイリー)がイニシアチブを握ったまま、物語が進んでいくのかと思いきや、まさかの主導権争いに転じていくストーリーは興奮の一言。  二度目の身代金引渡しに向かう最中、父親が車の中でテレビを見ながら何かを思いつき、そこで狙ったかのようにかかってくる犯人からの電話。そして「気が変わった。」の父親の一言。背筋がぞくぞくするような、何かが起きると予感させるシーン。このシーン好きなんですよねー。  ここから先は父親は攻勢に転じるわけですが、時折聞こえる息子の声に心が折れそうになる様子がたまらないです。電話でのやりとりはこの映画の最大の見所でしょう。  久々に時間を忘れるほど興奮した一時を過ごしました。[ブルーレイ(字幕)] 9点(2014-05-17 16:22:53)(良:1票) 《改行有》

647.  モンスター(2003) 《ネタバレ》  ストーリー重視の私ですが、この作品にかんしてはストーリーより主演二人の演技に圧倒されます。  特にシャーリーズ・セロン。  『いったいいつ出てくるんだ、シャーリーズ・セロン。主役と思っていたのに、全然出てこないじゃないか。そしてやたらグイグイ出てくるこのゴリラみたいな女は誰だ?キャストを確認してみよう。ええ~と。うん?ええー!!』  というわけで、シャーリーズ・セロン=アイリーンという事実にまず驚きます。  家庭環境にめぐまれず、娼婦しかできなかったアイリーン。同性愛者のセルビー。共に世間から阻害されているという共通点でひかれあう二人。お互いがはじめて自分を必要としてくれる人間に出会ったわけですか。うーん。辛い。マイノリティの人間というのはかくも大変なものなのか。  同じ境遇、同じ苦しみを知っている二人。その二人がそろう。二人のコミュニティが出来る。すると悲しいかな、微妙なパワーバランスというものがやはり出来てしまう。お互い依存しあっているようでいても、その依存の度合いにわずかな差が出来てしまうものなんですね。  一見アイリーンのほうが優位に立っているように見えますが、実のところ支配権を握っているのはセルビーでしょう。アイリーンは確実にセルビーの精神的な支配下にあります。それは、ラストからもわかりますし、遊園地のエピソードからもわかります。バー、遊園地で、悪気も無く他の女性と仲良くしようとするセルビー。つまり、アイリーンには本当にセルビーしかいませんが、セルビーはアイリーンの代わりがいれば、それは誰でも良いわけです。  ラストの電話で、自分だけ助かろうとするセルビー。かたや、セルビーだけは救おうとするアイリーン。皮肉にも一致してしまう利害。  社会的にモンスターなのはまぎれもなくアイリーンですが、本当のモンスターは誰なのか。セルビーなのか、それともアイリーンのような人間を生み出してしまった社会なのか。  アイリーンは善良な人間の命を、自分の都合で奪います。同情の余地はありません。ですが、アイリーンは事件の最悪の加害者であると同時に、最大の被害者でもあるかもしれません。  だからなのか。見終わったとき、とにかく私は悲しかったです。そしてこんなに悲しいのに、この映画は泣くことさえ許してくれないのです。  そしてこれだけ力の入ったレビューばかりだと、何を書いても誰かのパクリになってしまう現実がまた悲しい。  この状況が一番のモンスター。[DVD(字幕)] 8点(2016-06-10 13:12:21)(良:1票) 《改行有》

648.  デンジャラス・ラン 《ネタバレ》  ミステリアスな雰囲気のプロローグ。これは小難しい感じのやつかと不安に・・・。  いえいえ、実際はそんなことはなく、いたってよくある・・ごほんごほん、失礼(^_^;)  まあ悪く言えばありきたり。良く言えばシンプルでわかりやすい。そのぶん新鮮さや斬新さとは無縁ですが。でも人の好奇心をくすぐるくらいのミステリー要素はあるんですけどね。定番ならではの面白さだって約束されています。  私は個人的にトビン・フロストが持っているブツが気にはなっていたのですが。要はCIAやM16といった諜報機関の不正・汚職詰め合わせファイル。CIAの役付きが、そんなものを暴露されているとは困ると暗殺者グループを差し向けただけっていう、小者臭漂う真相なのは拍子抜けでした。テロから市民を守るとか、そーゆーのだったらもう少し大儀を感じられてアツくなれるんですけどねぇ。フロストの体験談で、ぎりぎり大儀を感じられるくらいです。  ある程度映画を見慣れている人からすれば、すべて予想の範囲内でしかストーリーが動きません。  私は定番・王道・ありきたり、嫌いじゃないのでそれなりに楽しめますが。そーじゃない人には物足りないかもしれませんね。  アクションが、アップの多用。激しいカメラの切り替わり。そして暗い。だから総じてとても見づらい。特に追っかけっこのときがひどい。驚かせるのも、油断したところで突然車ドーン。狙撃バーン。の繰り返し。いや、それ自体は良いんですが、そればっかりだとあまりに芸がない・・・。技術とセンスの無さを、テンポと勢いで誤魔化しているかのよう。  ・・・・まあ、最近のアクション映画ってこんなのばかりですが。  そろそろ作り手の自己満足、独りよがりは卒業してもらって、見る側のことを考えたアクションを撮ってほしいものです。[ブルーレイ(字幕)] 6点(2023-07-16 05:56:55)(良:1票) 《改行有》

649.  コッホ先生と僕らの革命 《ネタバレ》  『スポーツもの』というよりは、スポーツを題材とした教育ドラマといった趣。実話がベースなので、心揺さぶられるほどのドラマはなし。でもサッカーを通して子供たちの諍いがなくなっていく様子、サッカーにはまって一人一人が精神的に自立していく様子に元気がもらえます。  で、良い映画なんですが、こーゆー作品にしては、気になる点が多々あり。  まずハートゥングのいじめ。これが結構陰湿。で、その発覚はなし。当然お咎めもなし。のこぎり事件の濡れ衣もそのままだし、靴事件もそのまま。そーゆーのを放置されると、ちょっともやもやします。コッホ先生が来たことで、いじめられっ子のボーンシュテッドのいじめの環境が変わっていく過程が、少しでも良いからほしかった。  正直コッホ先生は『サッカー』と『子供たちにサッカーをさせること』にしか興味がないように見えます。『ばれたら退学になる』と言ったボーンシュテッドに対し、『ばれるわけがない』と言ったのにはびっくりする。  結局はサッカーでクラスに絆が芽生え、物事が良い方向へと動いたけれど、偶然の産物に因る部分が大きい。視察団が来るきっかけを作ったのは生徒たち。ラストの逆転劇は、友人イアンの来訪によるもの。肝心なところでは、何かしているようで何もしていないコッホ先生。彼にそこまで魅力を感じきれなかったのが正直な感想です。  使用人の女性は仕事をクビになったまま。ボーンシュテッドは何も悪くないのに、退学になったまま。結局この2人がこの後どうなったかわからないまま雰囲気だけハッピーエンドで幕が下りちゃいました。[DVD(字幕)] 6点(2019-09-15 17:18:04)(良:1票) 《改行有》

650.  ボーン・アイデンティティー 《ネタバレ》  ストーリーはともかくとして、アクションは好き。  『静』から『動』へのシフトが鮮やか。アクションで大事なのはこのメリハリかも。  プロの殺し屋同士の戦いというのは、理屈抜きでワクワクします。少年漫画に慣れ親しんできた者であれば、この作品に心ときめく部分があるはず。  4,000万$(でしたっけ?)かけて作られた人間兵器。その強さの度合いも、比較対象があって初めてわかるというもの。その意味では、ジェイソン・ボーンと戦ったプロの殺し屋たちの強さは合格点と言えるでしょう。また、得意科目に個性が感じられるのも◎ですね。『異種格闘技戦』はこうでなくては。  よって、個人的には、この作品は『ヒーローもの』ではないかと思うわけです。少年漫画で使われても面白そうな題材。こーゆーシチュエーションは、いくつになってもわくわくしちゃいますね。  また、前半から中盤にかけての緊張感は、ミステリー要素が強くてここも◎。この辺りは一級品のサスペンス映画を見ている興奮が味わえます。中盤以降はジェイソン・ボーンの強さがはっきりしちゃって、爽快感は増すのですが、緊張感は半減。要は、『ボーンがこの連中にどう落とし前をつけるのか』ってのが後半最大の見所になるのでしょうが、その点に関しては『賛否』の『否』の意見が多いのもわかる気はします。ただこれは前半の面白さによる期待値の膨れ上がりも要因になっていそうですけどね。確かに大作映画としての深みはそれほどでもないかもしれません。  ですが記憶を亡くした超強い主人公が、機転とずば抜けた戦闘力で次々とピンチを切り抜け、敵を撃破していく。単純だけれども、それだけで映画は十分面白いと感じさせてくれる作品です。  マイナスポイントはやはり恋愛パートかな。個人的にフランカ・ポテンテという女優にあまり魅力を感じません。  だから彼女とのラブシーンも『はあ。』  お金を渡して『逃げろ』って言うシーンも『はあ。』  最後再会できたときだけは、ハッピーエンドで『良かったね。』とは思いましたが、それ以上の感情は湧かず。残念。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2016-12-25 14:49:43)(良:1票) 《改行有》

651.  インベージョン 《ネタバレ》  どっかで見た映画だと思ったら、『SF/ボディスナッチャー』のリメイクだったのか。なるほど。どーりで。  個人的にはこちらのほうが好き。『SF/ボディスナッチャー』より上映時間が短く、テンポがよく、それでいて見所が多い。前半の雰囲気作りがとても上手い。  序盤にちょいちょい街の様子をさりげなく挿入しているのが大事。自分が知らない間に少しずつ変わっていく街。日常。マジョリティーだった『人間』という種がいつの間にかマイノリティーへとすり替わっていく恐怖。これぞホラー、これぞSFでしょう。  巷の評判は厳しいみたいですが、私は好きです。とっても。ゾンビやモンスターと違ってぱっと見は人間。外見ではその脅威に気付けない恐怖。オリジナルのもつ最も重要な核となる恐怖が引き継がれているのが大事。そこさえ変わらなければ、『免疫』や『睡眠』なんかの追加設定やアレンジがされていても全然問題ないわけです。  オチは賛否両論ありそう。『SF/ボディスナッチャー』のバッドエンディングも嫌いではありませんが、丸く収まっちゃうこちらのほうが好みです。点数低かったから期待していなかったのですが、リメイクだから低かったのですね。オリジナルより点数が低くなりがちなのはリメイクものの宿命。納得です。  迷っている人がいたら、この映画に関しては平均点をあまり気にせず鑑賞することをオススメします。[ブルーレイ(字幕)] 8点(2019-09-12 01:05:11)(良:1票) 《改行有》

652.  チャイルド・コレクター/溺死体 《ネタバレ》  次々と殺される女の子達。その犯人を追うベテラン刑事とそのチーム。これに市長、署長、マフィアの黒いつながりが絡む一風変わったサスペンス。更には父と娘の家族ドラマまで結構本気モードでプラスされます。  したがいまして、よく言えばメリハリがあるのですが、悪く言うと散漫で、せっかくのサイコサスペンスの雰囲気を弛緩させてしまっています。  とは言え、サイコ野郎が子供をさらうときの臨場感はえもいわれぬ気持ち悪さがあり、作品の完成度は高いでしょう。  犯人の動機も、よく使われる動機ですが、納得のいくものです。  また、ラストまでは正直マフィアの存在意義が疑問でした。ですが、『捕まえてどうする。すぐに心神喪失で釈放だ。そしてこいつがお前の家の隣に越してきたらどうするんだ。俺には娘がいるんだ。』のセリフを聞いたとき、マフィアの必要性に気付きました。  『真の平和のためには必要悪もある。』という大変危険なメッセージをはらんでいる作品です。  でも二人のスリを殺しちゃうのはやりすぎでしょう。[DVD(字幕)] 7点(2016-03-25 04:59:19)(良:1票) 《改行有》

653.  座頭市(2003) 《ネタバレ》  途中までは面白かったのですが、中盤以降の盛り上がりに欠けます。  人間ドラマ中心で描きたいのか、剣戟アクション中心の展開でいきたいのか、はっきりしません。  姉弟のエピソードを掘り下げるのは、復讐のカタルシスを得るために必要。ですがそのエピソードに尺をとりすぎて、どうしても中だるみを感じてしまいます。また、尺を取っている割に、エピソードに深みがありません。人間ドラマを淡々と描いてしまう北野監督の良さが、今回はマイナスに働いている感じがします。  それは他のキャラクターにも言えることです。また、個性をはっきりさせた割に、その個性の『良さ』が劇中で活かしきれていない気がするのも、もったいない。  服部は最後まで結局ただの用心棒としての役割に終始。そこに葛藤があるのかもしれませんが、惜しくもそれは描かれません。病床の妻とのエピソードは、半ば放置。服部は切られ、病床の妻は唐突に自害。二人への共感が劇中でもっと感じられるようになっていれば、服部と座頭市の対決の味わいは格別なものになっていたかもしれません。  新吉は終始ただのにぎやかしで、何かの役に立つことはありません。おうめもただの良い人どまり。  この作品では、『人の心境の変化』『イメージとのギャップ』などがほとんど描かれていないのです。そこにあるのは、ただ決められたストーリーをなぞるだけの、出来レース。もちろんフィクションは総じて出来レース。ですがそれを感じさせないのが映画でしょう。  それでもこの作品がそれなりに面白く感じるのは、座頭市アクションの爽快感。これに尽きます。  特に『効果音』の使い方は、個人的に大好き。アニメチックなくらいオーバーで、この『効果音』が座頭市の『強さ』を演出する最大の立役者となっている気がします。  よってアクションは良い。人間ドラマは今いち。期待していた程の映画ではなかったのが正直な感想です。[DVD(邦画)] 6点(2016-12-07 12:07:37)(良:1票) 《改行有》

654.  ハンガー・ゲーム FINAL:レボリューション 《ネタバレ》  遂に敵の本丸が目前に…!ここからクライマックスまで怒涛のファイナルバトル!  かと思いきや、なんか爆弾が降ってきて、妹もふっとばされて、目が覚めたら戦争は終わっていました。  ・・・は?まさに狐につままれた状態です。一番の見どころをまるまる削除。最後がこれで良いんだろうか・・・。  『敵は外にも内にもいた』っていうストーリー展開は嫌いではありませんが。  なんだかんだ言ってこのシリーズはエンターテイメントというフィルターを通した反戦映画なのでしょう。  カットニス達は自分たちの自由と安全のために武器を手に取って闘いましたが、目線を相手国の民衆に置き換えれば、当然自分達は侵略者でした。それは最も嫌悪すべきスノー大統領と同じ行為だったわけですね。どんな大儀を掲げていても、罪の無い人たちの命を不当に奪う戦争に正義は無いということでしょう。  官邸前広場で起きる惨劇を目の当たりにし、大いに戸惑うカットニス。『私が望んでいたのはこーゆーことじゃない。』と、彼女の心の声が聞こえてきそうです。  自らの過ちにカットニスが気付き始めた瞬間、その代償と呼ぶにはあまりに無慈悲な現実がカットニスを襲います。なかなか事態が好転しない理不尽なシリーズものをここまで見てきたからこそ、最後はもう少し爽快な結末を期待していたんですけどね。残念です。  このシリーズの1作目を見たとき、日本で不評の意味がよくわかったものです。  そしてこの最終作を見たとき、実は1作目が一番面白かったんじゃないだろーかと思えてしまう不思議。  [ブルーレイ(字幕)] 4点(2022-07-28 07:24:29)(良:1票) 《改行有》

655.  ゴッドファーザー 《ネタバレ》  長いので何回かに分けて見るつもりだったのに、あんまり面白くて一気に見てしまいました。おかげで寝不足の一日になってしまった。  どーしても古い映画は敬遠しがちだったのです。  理由➀ 様式美がもてはやされていて、実際の面白さはそーでもなかったりするから。  理由② 様式美に凝り固まっていて、テンポが遅そーだし、退屈そーだから。  理由③ 各ジャンルのパイオニアってだけでもてはやされていて、実際の面白さはそーでもなかったりするから。  そんな自分の浅はかな固定観念をものの見事に粉々にしてくれました。『色褪せない』ってのはこーゆーことなんですねぇ。  小難しい映画かと思っていたのですが、そーでもなかったのも良かったです。  確かに人物相関図はやや複雑ですが、中心人物たちだけ押さえておけばストーリーは割とシンプル。実は単純な成り上がり系ストーリー。マフィアのドンの息子でありながら、堅気の主人公マイケルが、運命に翻弄されてマフィアの世界へと否が応にも巻き込まれていく物語。ファミリーのなかでも、一人だけ非マフィアでボンボンな感じのマイケルが、次第に頭角を現していくのはある種痛快でした。危険で予断を許さない状況のなか、マイケルの一挙手一投足に期待せずにはいられません。  それにしてもアル・パチーノにもこんなに若いときがあったのですねー。最初アル・パチーノだと気づきませんでした。  兄のソニー、相談役のトム・ヘイゲン、暗殺実行役のクレメンザなど、脇を固める面子も強烈な個性。1人1人に大なり小なりドラマあり。にも関わらず、ファミリーの存亡をかけた駆け引き、闘争、そして世代交代というこの映画の本流も決して見失わない見事なストーリー構成。なんとバランスの良い映画なんでしょう。  ただひとつ難を言うなら、マイケルとアポロニアのエピソードは個人的には不要でした。  マイケルには一人の女性を愛し、基本はストイックでいてほしかったものです。アポロニアとのエピソードは、なんだか極上のウイスキーに混ぜられた不純物のようでした。  それにアポロニアが死ぬやいなや、ケイ・アダムスのところに戻っていって、なんと節操のない。  マイケルの好感度を下げるだけのこのエピソード、本当に必要だったのでしょうか。  それにしてもあれだけ事が大きくなるのを避けて慎重に動いていたのに、結局暗殺という力業でカタをつけちゃうんですね~。  もちろん、偉大なるゴッド・ファーザーの死を待っていたというのが理由なんでしょうけど、・・・・それを踏まえても、だったら状況がこれだけ悪化するまえになんとかなったんじゃないかという気も・・・    [ブルーレイ(字幕)] 9点(2023-07-24 00:50:39)(良:1票) 《改行有》

656.  クール・ランニング なんだかんだ言って、みんな一生懸命頑張っているのがとても良い。最初は一人一人、自分の目的のためだけに頑張っていたのが、ストーリーが進むにつれて、いつの間にか全員がチームの一員として頑張っている。その心境の変化や心の成長をさりげなく描き出しているところにこの映画の良さを感じました。一生懸命になれない、でも何かに一生懸命になりたいと思っている人は、見ると元気をもらえると思います。[DVD(字幕)] 10点(2011-07-07 14:28:48)(良:1票)

657.  バイオハザード ディジェネレーション 《ネタバレ》  大きく二つに分かれたプロット。『空港パニック』の前半。『VS.Gウィルス』の後半。  はっきり言って、前半だけなら8点。それくらい、パニックもの、サバイバルホラーとしてよくできています。こーゆーオーソドックスな脱出劇が、なんだかんだ言って一番燃えるわけです。  そこから、後半戦に突入する前の、中休みなんか中だるみなんか、よくわからんワンクッションあり。その分後半戦、盛り上がって欲しかったのですが、残念ながらいまいち。まあ後半戦のほうが、関係者のみのバトルとなって、よりバイオっぽくはあるのですが。これはゲームではなくて映画ですからね。パニック要素は少ない。純粋な脱出劇というわけでもない。よって緊張感には欠けちゃいます。  その分、『黒幕』やら『陰謀』やらのサスペンスストーリーで勝負しようとしているわけですが、これがいかんせん面白くない。しかもわかりにくい。『レオンが何をやろうとしているのか。』『クレアが何をやろうとしているのか。』いまいち判然としていないのです。前半に比べると、後半は状況描写が不親切。作り手サイドの自己満足臭漂う映像集となっています。  つまり、前半はまだ映画として見られるのですが、後半はゲームの挿入動画を並べただけのような印象なんですよね。惜しい。  ただ、バイオシリーズ初期の大ファンとしては、『2』のメインキャラクター達で構成される本作は、それだけで感慨深いというか、素直に嬉しいのも事実。ファン必見の内容と言えるかもしれません。ですが、逆にファン以外の人が見たら、ますます微妙なんじゃないかなぁ、コレ。[ブルーレイ(字幕)] 6点(2017-07-24 07:30:11)(良:1票) 《改行有》

658.  大いなる休暇 《ネタバレ》  まるで御伽噺のようなプロローグとエピローグの構成が良いですね。  ストーリー自体はいたって普通。  前半は自己中心的な人ばかりでイライラすることもあります。  その後、しだいに一つの目標に向かって、みんなの気持ちがまとまっていく様子が微笑ましい。  コメディ演出が私好みです。  『レストランから教会への大移動で村人の人数を倍に見せる作戦』は、べたすぎて面白い。  『なんちゃってクリケット。』『つり(やらせ)』『もう一人の医者(仕込み)』、などなど、自分好みの演出が盛り沢山。  それに加え、クリストファー医師のリアクションが、素直すぎて、おかしさに拍車をかけます。クリケットへの食いつき方が最高。  もしこの作品が、コメディオンリーで『馬鹿騒ぎして終わり』であれば、ここまでの好評価を受けることは無かったでしょう。  コメディテイストのなかで、時折はさまれるシリアスなドラマパートの味わいが、何とも言えず良いんですよね。  『生活保護を受け取る気持ちがわかるか。お金を受け取る代わりに、誇りを失うんだぞ。』は名ゼリフ。  働けるのに、生活保護を受け取って、そのお金でパチンコに行っちゃうような、誇りを失った日本人の恥さらしに聞かせてやりたいです。  ドラッグ、盗聴、亡くなった人の分まで不正受給。必然性の低い違法行為が多いので、高い評価は出せませんが、映画としては面白い。  鑑賞後の満足感は絶品です。  あ、この作品、字幕がかなり端折られてます。この作品に限っては、吹替えのほうが断然オススメです。[DVD(吹替)] 7点(2016-07-06 13:17:13)(良:1票) 《改行有》

659.  クレイジー・イン・アラバマ 《ネタバレ》  二人の主人公の一人称視点で、交互に違うドラマが同時進行する不思議なテイストの作品。  ピージョ視点。ルシル視点。かたやポリティカルサスペンス?かたやコメディサスペンス。  終盤になると、どちらも同じテーマを扱っていることがわかります。テーマは『自由』そしてその『自由』と天秤にかけられるものが、『人の命』なんですよね。  でも逆に言えば、それが『自由の価値の重さ』をより印象づけることに成功しています。  映画としては、ルシルサイドのストーリーのファンタジー色が強くなりすぎてしまったために、やたらリアルに描かれたピージョサイドのストーリーとの不協和音を感じてしまうのが残念です。  また、ラストの裁判はどちらかと言えばエンタメ重視です。どちらかと言えばルシルカラーが強く出過ぎてしまっています。二つの異なるストーリーが、最後に一つの流れとなって、社会に大きな潮流を作りだすことを予感させるストーリーテリングが見事だっただけに、コメディ色をもう少し押さえてくれたほうが良かったかもしれません。  ちなみに、陪審員に有罪を選択させたのはあっぱれでした。[DVD(字幕)] 6点(2014-10-21 13:37:39)(良:1票) 《改行有》

660.  世界最速のインディアン 《ネタバレ》  う~ん、長い、長いですよ。どう考えても要らないシーンやエピソードが多すぎるよ。こんなに尺が必要だったのか、はなはだ疑問です。  『レース会場へ行き、レースに参加することがいかに大変だったか。』それが伝わってくるから、ラストも感動する。それはそうかもしれません。ですが、その大変さは演出で見せてほしいものです。ただ尺を長くし、無用なエピソードを詰め込むだけでは、さすがに芸が無い。私は前半で疲れちゃいました。  ただ淡々と続く『出来事の羅列』。進まないストーリー。人と人との触れ合いは表面的。もう言っちゃなんだけど退屈。  ラスト盛り上がるのですが、『やっと着いた。早くレースやってくんないかな。』って思いに心が支配されちゃってて、今いち感動には至らず。やっぱ『テンポ』『リズム』『スピード』『バランス』は大事だと思います。  良かった点は、出会う人が皆親切で、心がほっこりすること。  ただしラブホに案内したタクシー運転手と花を10ドルで押し付けた女は意地悪でしたね。  アンソニー・ホプキンス演じるバート・マンローのいたって自然体な人柄も抜群に良かったです。  『人間の魅力』は満喫できる作品ですが、ストーリーはつまんない映画です。  実話ベースだって、映画にする以上、人に楽しんでもらうための工夫は必要ですよ。[DVD(字幕)] 6点(2017-06-11 11:53:29)(良:1票) 《改行有》


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