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プロフィール
コメント数 300
性別 男性
年齢 41歳
自己紹介  点数が低い作品に関してはかなりボロクソに書いてありますのでお読みの際はご注意を。
 私の駄文が皆様の映画ライフの助けになれば幸いです。

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61.  ダイ・ハード/ラスト・デイ 《ネタバレ》 自身と今やロシアのトップに立とうとしている相棒が過去に行った悪事を暴露する裁判が始まった途端、その相棒の手先によって拉致されようとしていた男をCIAの青年が助け出し、その悪事の証拠を手に入れるため二人で逃亡。そしてそこに、そんな青年が心配でしかたないちょいと不運でデンジャラスなパパが加わり大騒動が起こる・・・・と言ったのが大筋。 過去2作の相棒がジョンとは対照的なインテリ系だったのに対し、本作はバリバリの戦闘要員だが、そこに『息子』や『アクシデントに弱い』と言ったアクセントを加えることで『文句言いながら引っ張り回される』から『喧嘩しながら二人三脚で頑張る』的演出に変えたのは上手いと思う・・・が、その『喧嘩』部分が序盤であっさり解決してしまうので、マクロスプラスのような『罵り合いながら戦闘』『仲違いによる作戦失敗』等期待していたシーンが無く『微妙に息の合った二人組』と言う何とも面白味のない組み合わせに落ち着いてしまった。 アクションもカーチェイス部分は良かったが、銃撃戦は至って普通で、これまでのような無茶苦茶攻撃や『絶対死ぬだろ!?』的な酷い目にもあわず過去最低。 舞台も前作が丁度良い尺とテンポで西へ東へ駆けずり回った(加えて攻守が逆転と飽きさせない演出だった)のに対して、1ポイント1ポイントに掛ける尺が微妙に長くてダレる上に、敵も基本名無しのやられ役で個性皆無。 ストーリーはアクション映画ではお約束の裏切り裏切られのどんでん返しなのだが、最後のどんでん返しは急遽思いついたのか、どんでん返しする『意味』や『目的』、そもそもだったら裏返っている意味無くないと最後の最後で大突っ込みが入りゲンナリ。 ジョンの悪態を垂れるシーンが少ないのも痛い。 あとこれまでのシリーズで守られていた『悪人は末端に至るまで全員退治』と言うお約束が地味に崩されたのも不快。 総評 全体的な雰囲気としては、個人的に面白かった「4」を2~3回りスケールダウンさせた感じの超薄口アクション。 会話量や小気味良い掛け合い、そしてジョンに少しずつ影響を受けてヒーローを目指す辺り前作のダリルの方が息子っぽい。[映画館(字幕)] 4点(2013-02-16 12:44:51)(良:1票) 《改行有》

62.  カラフル(2010) 《ネタバレ》  予備知識はほぼゼロ(強いて言えば予告編程度)で観賞。  一言で表わせば究極の人生(家族)再生計画。『半ば強引に試練を受けさせられる』『母親は不倫していた』『初恋の娘は援助交際中』『友達もいない』等のおかげでかなりヘコんだ所からスタートし、やがて友達ができたり、軽蔑していた人間の汚くない部分に気付けた事で少しずつ今の人生を楽しいと思えるようになっていく。とまぁ文章だけみると詰らなさそうだが、構成や話の流れが良く練られているので2時間と言う時間が流れるように過ぎて行きました。  少年に入った魂の正体に関しても、勘の鋭い方は結構気付く(思い直してみると伏線も結構あった、『他人』と言っている母親の不倫に異常な嫌悪感を示すなど)と思いますが個人的には上手いなぁと思った。  難点もいくつか挙げます。友人が出来ることで主人公の性格が急激に良い方向に向かうのだが、『人間ちょっとしたことで劇的に変われる』と言う意味だと捉えられるが、ちょっとだけ友人の出来かたに強引さを感じてしまい、ここはもうチョイ時間をかけて他人から友人に変わる様子を描いて欲しかった。  あと女の子は援助交際を止めたのか?とか、細かい所では途中出てきた強盗少年達がそのままフェードアウトなど消化不良になっている点があり、全部すっきり解決しないのも現実味があると言えばそうだが、ちょっと後味悪いかな?  設定的にしょうがないが、基本話に緩急や笑いは無くひたすらゆっくり同じペースで進んでいくので、物語の合間にこうスパイス的なシーンが欲しい方には合わないかと。  最後に、思っていたほど悪くは無かったがやはり『声』。必死に声だけで演技しようと頑張っている様は伝わるが、やはり感情が高ぶったりしたシーンでは荒が出ていた。何気にモブでクレしんのキャストが結構出ていたが、そんなチョビチョビ出すくらいならいっそうの事クレしんキャストでやった方が色々話題にもなった気が。  河童がかなり私の中で不評だったので心配したが良い方向で外れました。ただやはり『代表作』と比べてしまうとちょっと弱いかな?  悪い点を結構挙げたが、そこまで気分を害する程ではなく気になった程度なので深読みなさらずに。  声優の演技込みで面白かった順にすると戦国>オトナ>>>本作>>>>河童こんな感じでしょうか。 [映画館(邦画)] 7点(2010-08-22 03:32:33)(良:1票) 《改行有》

63.  パシフィック・リム:アップライジング 《ネタバレ》 とにかくストーリーのチープさが酷い。 前作同様『ベテラン(?)主人公と新人後輩との成長』はあるが、ここに『平和になった世界での人間同士の争い』やら『暗躍する謎のイェーガー』『どんでん返しの急展開』等詰め込みすぎな上、どれもこれもありきたり且つ薄っぺらくて退屈。 今作の敵は『前作の残党』なのだが、まさかの一人。そしてそいつの策略があれよあれよと成功していき、開いた裂け目から前作の爆弾攻撃を受けながらどっこい生きてた怪獣が棚からボタ餅的に出現と、敵の凄さより、多少は思想の食い違いことあれ、怪獣再来に備え10年の月日を掛けて一致団結している人類の間抜けっぷりのほうが際立った。 他にも『怪獣の血はすっごい材料になる』『過去の怪獣のデータを確認したら全員富士山を目指していた』等『それ普通に怪獣と戦いながらまず検証すべきことなんじゃない?』と突っ込み、『怪獣は火山と自身の血で大爆発して地球を汚染するつもりだ!』と言うのにも『別に富士山じゃなくて良くない?てか海底から出現するなら海底火山でも良いし』等前作の印象すら下げかねないネタばかり入れてくるのでだんだんイライラしてきた。 つかあのオチからもう異次元人は全滅して、今回は別勢力(宇宙怪獣)とかが来ると思っていただけに拍子抜け。 特に中盤、マコが今際の際に託したデータに記載されていた場所に偵察に行くが、そこに行く理由が何一つ説明がなく、ただただ敵ロボットと戦わすため(ちなみに何故そこに敵ロボットがいるのかと言う説明もなし)に出撃する良い理由をスタッフが思いつけなかっただけに感じられ、流石にアレは酷かった。 戦闘CGも凄いっちゃあ凄いが、新しい試みや演出が少なく前作のインパクトに比べると大幅ダウン、さらに昼の戦闘は見やすいが。なんというか、CGアニメを見ているみたいで、前作のような『現実世界で戦っているような迫力』が無くイマイチ。 軽快さを増したせいでい『トランスフォーマー』感(もうおなか一杯見た)が出てしまったのも、個人的にはマイナス。 他にも前作のポールをカカトでコツンみたいな事をしたいのは分かるが、敵の位置関係を考えると『お前なんで敵がいない方向に走ってるの』と違和感(私の勘違いかもしれないが)を覚えるような演出になっており、とにかくオマージュをしたいという欲求が専攻してしまっているように感じた。 総評 スタッフの『あれやりたい、これやりたい』って気持ちは伝わってくるが、それを演出するために整合性を取ろうという努力が皆無。 やっぱ製作指揮だけでは限界があると思うので、ギレルモさんには次があるなら是非監督をやってもらいたい。[映画館(吹替)] 4点(2018-04-13 23:07:13)(良:1票) 《改行有》

64.  ウォッチメン 《ネタバレ》  突然男が襲撃され、それを調査するシリアス部分と昔は一世を風靡したが見事に落ちぶれたヒーローの哀愁が何とも切ない前半。世界破滅が刻一刻と迫り、昔を思い出し立ち上がり、手を組み出すヒーロー達。そして最後のラストとここまで最初と最後の作品内のテンションのギャップが凄い作品はあまり覚えがありません。  アクション部分は確かにVFXバリバリではないが、古臭いが逆にそれが良いヒーローやメカのデザイン、場面や敵を変えることで時に圧倒的に勝ったり時には負けたりと展開が違うので飽きも来ず、そして何より映画史上類を見ない程のヒロインの圧倒的セクシーさ(あのハイレグはヤバいだろ!!?)に目が離せず、そのせいか本当に2時間半と言う疲れを感じなかった。  そして衝撃のラスト。結果的にマンハッタンは人類を救う『必要悪』に仕立てられてしまうが、その結果人類が良き方向へ向かいと信じ承諾する。ここまでの流れはダークナイトに近いが、本当の最後、全ての真相を公表しようとするロールシャッハはミクロ的(失礼な表現かもしれないが)な意味ではエイドリアンの罪を見逃さず、例え殺されようとも、嘘を付けば助かるのにそれすら許さず、自身の正義を曲げない正に『正義の味方』である(これまでの功績を考えても一番彼がヒーローだろう)。そんな彼を殺すことで自分が必要悪になると言う確固たる『決意』を表わしたという意味でマンハッタンの方がバットマンよりも一歩先を言っていると考える。加えて黒幕の方にも、計画実行までは主人公達を圧倒していたにもかかわらず、全てが成功した際は一方的に殴られたりと自分の行った行為に対する『責任』とそれを受け止める『決意』を感じた。  単純にストーリーや構成、演出(人間の汚さや、それを正すため1500万人を殺すなど事件の重要部分を度々『ジョーク』と言い切るキャラ達)、視聴後の疲労度の違い、、そしてヒロインの圧倒的セクシーさで言っても、個人的にはこちらの方が印象深い『最悪のハッピーエンド』だった。[映画館(字幕)] 8点(2010-10-11 21:12:49)(良:1票) 《改行有》

65.  トロン:レガシー 《ネタバレ》  デザイン、音楽、演出はかなり良し。ファミコン時代の粗いドットで描かれたキャラクターやメカ、テクノ調のサウンド等を最新技術で再現させたような、懐かしくも新しく、非常にセンスを感じた。演出はNPCの靴音とBGMをリンクさせたり、アクションシーンもこれまたレトロゲームを映画的にアレンジさせたような展開、中盤のバイクバトル時はその見事さに思わず唸りました。  主人公に変な特殊設定を入れないのも、演出と相まって『説明書を読まずいきなりゲームをクリアしなければならないプレイヤー』的な視聴者とリンクしやすい作りになっているのも○。年齢も27歳と高めだが、その事が逆に大人になり切っている説得力になり、大抵ひと悶着ありそうな父親との再会も素直に喜びその後協力関係を形成したりと結構珍しく面白かった。   構成も悪くない。ゲーム世界に行く前の序盤にそこそこ尺を設けてるので、今後の展開への期待度も高まりました・・・・・が、残念ながらその後のストーリーが期待に応えられなかった。  最初に尺を掛けたせいで後半尺が不足、途中変なAIとのイベントも入っており、さらに本筋が早足気味に。しかもそんだけ時間割いても、主要キャラはおらず主人公以外全員フェードアウトかデリート。  あと、『人間が体ごとゲーム世界に行ける』『ゲーム世界のプログラムも現実世界に行ける』等、SFと言うよりはファンタジーに近い設定も微妙。他にもプログラムがあまりに人間っぽ過ぎる。本物のゲーム内で人間みたいなキャラが出れば凄いが、それを映画(人間のキャスト使って)でやってしまうと一周してただの人間。むしろ映画的にはもっと機械的な動きにして欲しかった。  詳しく書かないが、終盤特に『?』的演出や展開が多く強引にまとめた感が強い、親父に至っては格好や能力からしてライトセイバー持ってないジェダイ。てかそんだけ強ければ隠れる必要無くない?  決して悪くないが、『もう少しココをこうすれば・・・』的な部分がチラホラある非常に惜しい作品。個人的には惜しい部分を無くすか、後30分伸ばして本編を描いていれば間違いなく傑作には入れた分類(3時間近くになってしまうが、視覚的快感が凄いのでたぶん問題無く見れる)。  ただ見に行って損は無いだろうし、ゲーム好きな方なら単純に『レトロゲームを最新CGで映画風にアレンジした』と言う部分で観に行っても良いと思います。[映画館(字幕)] 6点(2010-12-17 18:30:05)(良:1票) 《改行有》

66.  グリーン・ランタン 《ネタバレ》  ゲッター線もびっくりな位全身真緑と言う古臭さ爆発のヒーローが活躍する本作。  予告篇ではあまり面白そうではなかったが、アメコミ原作の作品がここ最近ヒットしていたのでダメ元で視聴。  肝であるCGは衣装のダサさに比べかなり頑張っていました。特に『想像したモノを具現化できる』と言う能力のおかげで銃や壁(盾代り)、投石機なんかを一瞬で出す演出は『実写版鋼の錬金術師』みたいで面白かったです。  そして本作最大の魅力は『ヒロインの良い意味でのKY感』。主人公は舞踏会に付けてくようなちっちゃいマスクをしてるだけ(指導官的なキャラにも『コレで大丈夫だよ』と言われていた)なのだが『まぁお約束だしバレないんだろうな』と思っていたらヒロインが十秒で見破りました。『何故分かった!?』『顔ほとんど剥き出しじゃない!!』には大爆笑、そりゃそうだ(ついでに主人公がこの時セクシーな声色使ってたのがまたOK)。  正直話や展開には穴が多め。まず封印されていた敵の復活方法が良く分からん。たぶん『恐怖心を糧にする』設定なので『偶然通りかかった旅人の恐怖心を・・・』なのだが、たかが三人分の恐怖心であっさり復活しちゃうような封印なら見張り位立てろ。また、その影響で凶暴化する人間キャラもいるのだが、かなりの登場時間に反比例し活躍は少なめ、戦闘ちょっとであっさり負け、ラストはボスに吸収されるとヘタレ街道まっしぐら。そしてラスボスも撃退方法が『うっかり太陽に近付き過ぎちゃって引力に引っ張られアウチ』とこちらも中々のヘタレ、てか映像的には悪霊っぽいのだが物理現象ガッツリ効いちゃうのが何とも間抜け。主人公の設定が『アメコミで良く見るヒーロー性格だがかなりの臆病』で、敵の恐怖心との絡みを上手く活かせば成長と相まって面白くなりそうだったが、その演出が不足かつ下手で唐突に変わり過ぎ。ラストに仲間の一人が敵化する伏線みたいなのが張られるが、正直劇中では多少嫌な性格ではあるが基本平和を守る良い奴でラストは主人公を助けにも来てくれたりと、この先悪者化するような演出がほとんどなかったので無理矢理過ぎる。  とまぁ荒は多めだが、元々アメコミ映画ってこの程度が主流で最近がちょっと当り過ぎていただけだと思うので、『派手(ドは付かない)なCGとそこそこ軽快に笑えるエンタメ作品』と期待し過ぎずに見に行ったら損は無でしょう。[映画館(字幕)] 5点(2011-09-11 19:20:49)(良:1票) 《改行有》

67.  スター・トレック/イントゥ・ダークネス 《ネタバレ》 シリーズは数作見た程度です。 予告を見て、敵は民間人や軍関係者の弱みを突き自爆テロやスパイに使い、自身の正義(それ自体は善行)のために非合非情を行う、藤崎封神演技の王天君を想像していたが・・・ 人類を攻撃するのも膿を絞り出す的な行動かと思ったら、単に裏切られた上官への復讐と小物、愛がどうこうも単にコイツが部下思いなのと主人公を人質にしただけで、予告の様に大々的に推す程じゃない。 話もとにかく説明不足とご都合主義、中には上述した脅しを使えば辻褄が合う所もあるが、序盤以降全く演出されていないのでひたすら違和感。とりあえず地球の防空(宇宙)体制はどうなっているの? テーマもブレブレで終始チャチな設定を使ったショボイドラマとドタバタアクションを見せられているだけで、前作に合った様なキレは一切無い。 そして終盤の死亡シーン。一応スポックの感情もテーマらしいが、突如思い出したように所々に挿入されてるので浮いてるしそこを譲渡しても微妙、止めにいくら伏線張ってたからと言って感動(?)的な別れのシーンをぶち壊す大復活(笑)。個人的にこの手の演出殺しは映画でしてはいけない構成の1つと考えている。。てかさぁこういう話にするならもっと死ぬ所はサラッとやれよ。 今回もロクに戦わずちょっと攻撃されただけですぐ反撃・行動不能になる母艦。私が見たシリーズでは毎回こんな感じだが伝統芸なのだろうか。 ひたすら人間ドラマとアクション(しかも両方とも退屈)なのでもうSFと言うよりかはアクション。つーか敵性宇宙人も全然出ないで終始下らない人類内輪揉めを見せられた。 総評 スタートレックのような巨大な軍隊(?)と宇宙を舞台にした壮大な作品であえて『たった一人の人類』が脅威となる的な構成は個人的には好きだが、同時に非常に脚本の力量を試される内容でもあり、本作は残念ながらその力量を持っていなかった。 設定も割とベタだし原作的にはコッチの方が先かもしれないが、あちこち『カウボーイビバップ 天国の扉』に似てる(しかも劣化)気がしてならなかった。 あと広報、こんな詐欺紛いの手法で騙して楽しい?もっと必死にウソ付かず作品の魅力を伝える努力しろ。 予告:敵『始めようか』→都市に墜落するエンタープライズ号→本編→と思ったら敵の船だった→お前が落ちるのかよ!? モラルは最悪だが、ボケとしてはオーソドックスで悪くはないかな?[映画館(字幕)] 3点(2013-08-17 00:31:41)(良:1票) 《改行有》

68.  キャプテンハーロック -SPACE PIRATE CAPTAIN HARLOCK- 《ネタバレ》 作品知識は『999』と『指輪物語』を視聴した位。 CGは流石に綺麗でお姉さんはエロい。 ハーロックのマントや、アルカディア号が纏う黒霧等動きに合わせて流動的に変化するアクセサリーを用いることで、CG作品の欠点でもあるスピード感の表現し辛さを一部ながら改善しようとしていたのは評価できる(結果アルカディア号は全貌が見辛くなってしまったが)。 懸念していたキャスティングも、ハーロックはギリギリ微妙だが口数少なく、主人公は及第点、蒼井さんはレッドライン同様抜群の安定感と不快ではなかった。 肝心のストーリーだがこれは大減点。 序盤は補充要員としてアルカディア号に乗艦した主人公視点で進み、世界観や設定をアクションや艦隊戦を交えつつ説明したり、敵味方共に計画の全貌が見えなかったり掴みとしては○。 が、後半判明するハーロックの過去や目的、敵が隠していた『真実』は悪くないが、それらが私の抱いていたキャプテン・ハーロックのイメージとかけ離れ過ぎており、簡単に言うと『過去に犯した過ちに耐えかね全て無かった事にしようとする』とただのヘタレ。おまけの主人公のラストバトル中背後から射殺しちゃってぶちこわし。 ドラマパートももう少し手を加えれば十分感動でき、終盤の行動にも説得力があったのに、敵ボスはただの精神異常者にしか見えずその場の勢いで恋人を殺し勝手に後悔したりと寒い一人芝居でドン引き。 絶望に打ちのめされた主人公が、荒れ果てた大地に咲く花から勇気をもらうのはいいが、『ほらハーロック花だ!』摘むな馬鹿。 と言った感じで後半テンションだだ下がりだったが、最後の最後、自分なりに考えていた『このストーリーでできるベストなオチ』に非常に近かった(原作矛盾はしょうがない)。 欲を言えばラスト、椅子に座るハーロックが主人公とカブって見えなくなった後姿を消して、通信してきた敵が聞き慣れない声に『誰だ貴様は?』の問いに答える瞬間エンドとかだったらもっとよかったかな。 総評 序盤のワクワクと最後の最後でそこそこ持ち直したが、そこを考慮してもギリギリ『普通』に届かなかった。 ただ本作を、旧作の設定をリセットし、まったく新しいキャプテンハーロックの第一話(下地)としては悪くなく、今後も展開していくと考えれば、続編でこそ私がイメージしているキャプテンハーロックが見れると思うので、是非名誉挽回の意味も込めて続編を希望する。[映画館(邦画)] 4点(2013-09-17 09:59:50)(良:1票) 《改行有》

69.  ワイルド・スピード/MAX 《ネタバレ》  細かいところは代えてるが基本前の2作品そっくりな内容(ちなみに過去2作品もストーリーが素晴らしいというわけではありません)、『悪の組織に侵入するためカーチェイスで実力を示す』ってそれ前やったじゃん。  話は荒唐無稽というわけではないが、単純明快(悪く言えばありきたり)であくまでメインはカーチェイス。そのスタンスは今作も一緒でした。  私の中でこの作品は『上質なB級映画』という位置にあるので、TVやDVDで観るなら申し分ないが映画館に行ってみるほどではなかった。『じゃあ行くなよ!』と言われそうですが暇だったもので・・・・  個人的な意見としては、『カーチェイス』と言う映像表現はもう頭打ちになっている感じがします。いくらカメラワークを凝らせたりしようが、そこまで数年前の作品と大差ないんですよね。車好きな方なら『挙動がうんぬん』や自分が好きな車が出てテンションあがるなど私とは違った楽しみができるかもしれませんが、大して好きでない人間からしたら『TAXIと変わらない』が本音です。  同じ追いかけっこものなら、『人vs車』だったG.Iジョーの方が面白かったです。  もうサイバーフォーミュラーやF-ZEROみたいな感じにしないと私にはカーチェイスはキツいです。  そんな感じで『駄作』というよりは『飽きた』という意味でこの点数とします。まぁラストの部分は『ワイルド・スピード三部作』の最後としては良かったのでは。   ・・・・・・・・ん?トーキョードリフト?あれはTVスペシャルでしょ?[映画館(字幕)] 4点(2009-10-11 03:00:18)(良:1票) 《改行有》

70.  ウィッカーマン(2006) 《ネタバレ》  ジャンル『サスペンス』の棚にあったので前情報一切見ずに視聴・・・・ひでぇ。  ラストのニコラス・ケイジが火あぶりになってる時に女共が歓声を上げるシーンが唯一褒められそうな所。  とりあえずコレ作ったやつら『プロット』って言うモノの作り方をイチから学ぶべき。  様は豊作を願うために島の外にいる男を生贄にするという儀式のため偽の手紙で誘き寄せられたのもまぁわかる(設定としては全然面白みは無いが)、だが着いた瞬間袋叩きにすれば良いじゃん。  例えば儀式の男に特定の『前準備』みたいなことをする必要があり、娘の捜査をさせながらその準備を仕込むとかなら分かるがそんな描写も無かったと思う。  主人公の幻覚も『夢オチ』と言う結末へのミスリード的演出だと思うが、それにしたって結局本当に主人公が病気だっただけで本筋との絡みゼロ。少しは絡ませろ、てえか、それが出来なきゃ出すな下手クソ。  上述したラストのオチも最後の最後でババァがベラベラ喋って終わり。かなり無理な展開だと思っていたが、その中に十分そう言ったオチを匂わせられそうな場所あったのにそれすらしない。  BDですが、チャプター3まで見たら一気にチャプター13まで飛ばして見ても全く問題ない、ある意味斬新な作品でした。  仕事を選ばない姿勢は立派だが、もう『主演:ニコラス・ケイジ』だけで無条件視聴が出来ませんよ。[ブルーレイ(吹替)] 2点(2011-06-06 21:06:02)(良:1票) 《改行有》

71.  トイ・ストーリー3 《ネタバレ》  正に大人から子供まで楽しめる『映画』の教科書みたいな作品(褒め言葉)。  おもちゃが主人公と言う設定や話の分かりやすさ(それでいて決して単純で詰らなくは無い)、所々挿入される笑い成分も話がシリアスになり過ぎない緩衝材として見事に機能しており、構成もラストまでほぼ完璧と言っていいほどスムーズに無駄なく進んでいき、それでいて2時間超えないとは見事。  仲間に新加入は無く(むしろ減った)、お馴染みのキャラだけにしたのも出番が多く(3作品中一番満遍なくみんな活躍)なり前作以上に彼らを好きになれたし、設定的にも無理無く(主人公がもう大学生)良かった。強いて挙げれば『スペイン語版バス』が登場、もう声に出すくらい笑いました。  CGは帰って1,2見比べてみたが、キャラの質感など確実に綺麗になっていた。  ストーリーもアンディと遊べなくなった悲しみから保育園での陰謀、ゴミ捨て場からの脱出と最後の別れまでとにかく目まぐるしくシ―ンが進みハラハラクスクスしながら最後までスクリーンにかぶりつくように見た。  ただ全体的な流れと、『コレでもう終わり』と言う悲しみがある分2の方が好きかな。ただここは個人差なので出来が悪いというわけでは決してない。  これまでのシリーズ、そしてピクサー好きなら観に行って後悔はしない。てかよくこの会社はこんだけ毎回凄い作品が出せるのかと感心してしまう。  もう本当ドラ○もんスタッフはコレを見て勉強してほしい、本来はお前らがこういう作品を作らなければいけなかったのに。昔は作れてたんだからもっと頑張れ。  あと恒例のショートフィルムも非常に楽しめた。てかこういうアイディアが出ること自体凄い。[映画館(吹替)] 9点(2010-08-16 09:53:21)(良:1票) 《改行有》

72.  BLACK & WHITE/ブラック&ホワイト(2012) 《ネタバレ》 『キザったらしくないボンド』と『誠実バツイチな英国紳士』と言う二人の『負けず嫌い』がCIAの職権乱用しまくって好きになった女性を取り合うと言う、予告編通りの内容でした。  なので予告編を見て興味が出たり、あとは『トゥルーライズ』でシュワちゃんが奥さんの素行調査をしているあたりのシーンを面白く感じた方なら見て損は無いと思います。  二股かけるヒロインに関しても、過去の経験やオバサン友人、そして現状に対する罪悪感等不快感を抱かれないように調整してあるのも良かった。二人に駆り出される局員も出番こそ少ないがしっかり個性を付けており、そんな良いように振り回される彼らに『ご苦労さん(笑)』と一言。  オチに関しても想像はできたが、本作の場合そこに至るまでの『過程』を楽しむものなので良しとしましょう。  細かい所では場面の移り変わりやカメラアングルなどの演出関係も概ね良好で最後までダレる事は無かった。  難点があるとしたら、折角CIA局員と言うスパイのエリートなのに使用する機器が盗聴器や衛星カメラ、無人機等とありきたり過ぎだった。むしろそんな事にCIAの技術をフルに動員するとかの方がより馬鹿っぽくて良かったと思うが、ただ「個人の権限で行えるのがコレが限界だった」と考えればリアルっちゃあリアルだね。  もう1つはラスボスのギャング、先ほども書いたが本作はコメディなので真面目なシーンが少ないのは仕方ないが、それにしてもあっさりし過ぎ。序盤二人に仲間を殺され復讐を近いヒロインを誘拐して・・・と思ったらものの五分で取り返されすぐに退場。活躍はおろか『そもそもアイツはどう言った犯罪者なの?』と言う所すら描写無しなのでむしろ可哀そうになってきた。  総評  良い意味で予想通りの作品でした。ただ上述したように予告を見たりしてあまり興味をひかれなかったら視聴はお勧めしません。  私の場合ドストライクだったのでちょっと甘めの高評価になっていますのでご注意を。[映画館(字幕)] 7点(2012-04-21 00:18:30)(良:1票) 《改行有》

73.  映画 けいおん! 《ネタバレ》  コミックは半分くらい、アニメは2期だけ見ました。  いつもの部活動やら梓へのプレゼントやら旅行の段取り等を交えた日常パート(起)→ロンドン旅行出発(承)→ロンドン楽しい(承)→ちょこっと音楽(承)→帰国して卒業ライブやら卒業の黄昏やら梓へのプレゼント(承)→卒業(結)と言ったTVシリーズのノリを薄めることなく上手く引き延ばしていたとは思う。  ただ、やはり映画オリジナルキャラもバトルも恋愛もSFもファンタジックな事件も無く2時間と言うのは長過ぎる。  凄く美味しいうどんも一人前を週一回くらいなら食べても飽きないが、流石に五人前を一度に食べるとなるとキツイ・・・分かりにくい?よし!プリキュアに例えよう!  映画ハトプリから妖精とバトルとオリヴィエを無くし、ファッションショーやパリ観光の尺を伸ばし、出国前と帰国後のシーンを追加した感じ。  帰国後も結構尺があり、『高校卒業』と言う大きな節目をよく描いていたとは思うが、教室でのファイナルライブなんかはTVでやっといて映画ではダイジェストみたいな感じで流す方が、『あ、そう言えばこんなシーンあったな』みたいな感じで視聴者とキャラを『思い出を振り返る』的な感じで同調出来た気がするし尺も縮められたと思う。  音楽の尺が以外にあったが、映画館特有の音響のせいで楽曲がうるさく歌があまり聞こえなかった(澪の歌はTV時代歌詞知らなくても結構聞き取れたが無理だった)。  決して詰らないと言うわけではないが、私の様に『けいおん?当時の他のアニメに比べれば面白かったと思う』位の方には正直この位の点数。実際、こう言った系統の作品の弱点と考えている『起承転結』の『転』が無いせいか記憶に鮮明に残っているシーンが無く、日常系アニメの限界と言うのを感じてしまった。  逆に『それがけいおん!』と思っていたり、BDを買う位好きな方なら十二分な出来なので+2点していいと思う。  あと得点には関係しないが劇場でもらった応募用紙、半券を貼る箇所が24ヵ所って流石に引くよ。[映画館(邦画)] 6点(2011-12-04 00:39:02)(良:1票) 《改行有》

74.  オブリビオン(2013) 《ネタバレ》  タイトルはオブリビオンだが、雰囲気はフォールアウトに近いかな。  壮大かつ迫力ある環境映像や場面に合わせ無音とBGMを使い分けたりと演出は良質で、色々な謎や伏線を張りつつ適度に魅せるアクションや『秘密基地』での休憩等序盤はかなり面白かった。  ただ中盤判明する『謎』に関しては、正直予告を見れば大半の人が予想できる程度で非常に物足りない。  おまけに終盤の展開はまんま『ID4』で、あれからド派手な空中戦を抜き一層ご都合主義を強めた感じ。  多分『世界観』や主人公の『動き』を先に考えながらそれらにしっかり説得力を持たせる努力をしなかったのだろう、結果ワリを食らってるのは『敵』。謎の部分も『何故そんな事をする必要があったのか』とか、劇中での行動も『何故そこでそんな行動とるの?』と何もかもに合理性が無く『何でこんな馬鹿雑魚に地球ボロボロにされたの?』と疑問連発。申し訳無いが、目先の演出に気を取られ周りが疎かになる(若しくは面倒臭がって詰めなかった)と言う、『三流以下』の作家や脚本家が良くやる致命的なミスをやらかしてしまっている。  まぁそれでもド派手な戦闘や、そう言った欠点覚悟で取り入れた『世界観』や『主人公の動き』が斬新だったり魅力的だったりすれば帳尻取れてたりするが、本作にはそれらも無く、上述した映像・音響演出でもカバーしきれていない。せめてもう少しテンポ速めて30分位尺削ってればまだ我慢できたのに。  あと洋画の敵はそろそろ自爆装置なり自滅プログラムなり、『利用している対象』が裏切った時の保険を考えた方が良いと思うよ。無論それをやっちゃうと話が進まないのだが、お話作ってる人もお金もらってるプロなんだからそこは頑張ってクリアする位は頭使おうよ。    総評  『ID4の後日談(結末が異なるパラレルワールド)』的内容だが、『ショボイ戦闘』『ご都合全開』『ダラダラ長めの尺』『今時素人でも使わず捻りもない謎』と言った後半の出来が序盤の素晴らしさを見事に台無しにしてしまった。  終劇の時点で問題は山積み(『進展』したものはあっても『解決』したものは何一つ無い)だし、一層の事後半のアクション全部無くして、敵が目的を達成して取り残された人のお話的SFドラマにした方が良かったんじゃないかな?[映画館(字幕)] 4点(2013-06-01 00:17:33)(良:1票) 《改行有》

75.  バイオハザード ディジェネレーション 《ネタバレ》  最初の飛行機事件のところまでは面白かった。  空港にゾンビ出現&飛行機墜落(この中にもゾンビが!)に巻き込まれたクレアと『ソッチ』系の事件のエキスパートとなったレオンが登場。片や空港に取り残され脱出を図り、片や逃げ遅れた民間人の救出のため潜入。この二人の視点から物語が進行するのかと思いきや、あっさり合流、そしてあっさり脱出に成功・・・・あれ?  その後は事件の首謀者の実家(首謀者は何とレオンの仲間の兄とご都合全開!)に向かうレオンと、色々あってウィルスのワクチンを取りに製薬会社に向かうクレア→社内で首謀者発見→連絡を受け急行するレオン→停電した社内を警戒しながら進むレオンと相棒(首謀者の妹)→結局敵は出ず→ええっ!?→クレアと合流→クレアのウインク→首謀者G化(バイオ2参照)→色々→ハッピーエンド。  ちなみにこの間ゾンビやハンターは一切出てきません。なんか相棒と首謀者との思い出を延々聞かされたり、敵が出てこない通路を進んだりとか。全然バイオりません。  なんか中途半端なB級アクション(若干パニックモノ)を見ている感じ。空港でガッツリ尺を取ってくれると思っていたコチラとしては肩透かしだし、その後のストーリーはつまらないの一言。CGもFFに比べると・・・・・  あと、レオンはその道のプロなのに装備はハンドガン一丁で、同行者にもマシンガンを持たせたり(ゲーム経験者としてはショットガンのほうがオススめ)と抜け気味。  『バイオじゃないじゃん!』と言う怒りは計算に入れず、内容としては4点だが、特典映像『俺のギャラは破格だ』と、クレアのウインクがたまらなかったので+1。[DVD(邦画)] 5点(2009-07-09 12:26:01)(良:1票) 《改行有》

76.  マイティ・ソー 《ネタバレ》  『神の国の次期王様が傲慢さゆえに人間界に落とされ、そこで大事な事に気付き王位継承と陰謀を粉砕する』と言う、正にアメコミが得意な王道展開。  CGも若干尻すぼみながら全体的に派手でした。  ただ『人間世界で大事な事に気付く』と『人間の女性に恋をする』と言うかなり大事な部分の描写が若干弱く感じた。スタッフの構成能力は決して低くないと思いますし、だからこそ後15分位尺を長くしてそこら辺をしっかり描いて欲しかった。  他にもソーの仲間達がそこそこ個性がありながら出番が少なかったり(特に女性の方がメチャエロ・・・・セクシーでした)、ラスボスが義理弟なため不殺を貫こうとする心意気は良かったが、その結果バトルシーンの山場がプロローグになってしまい一個前の巨人戦もショボイかった。  上述した理由も致命的ではなくアクションとしては及第点だが、『ウルヴァリン』や『アイアンマン2』、『X-メンファースト』とここ最近マーブルコミック原作の映画が軒並み出来が良かった事もあり、相対的に観るとインパクトが弱く感じてしまいました。[映画館(字幕)] 6点(2011-07-03 19:52:43)(良:1票) 《改行有》

77.  トータル・リコール(2012) 《ネタバレ》  旧作の設定や構成を程良く利用しつつも、あまりにご都合過ぎたり説明がなかったシーンにそれなりの説得力が出るように手直しが加えられており、話自体もしっかり本作独自のモノになっており面白かった。  序盤はアジアンテイストのブレードランナーチックな町が、中盤以降はアイロボットやマイノリティリポートチックなガチガチの近未来都市が舞台になっており雰囲気がガラリと変わる、SFギミックも『高速道路の表と裏を走れる磁気自動車』『3次元エレベーター』『マントルを突き抜けるフリーフォール』等豊富に用意してあった。  アクションは『ボーンシリーズ』を見やすくした感じで、多才かつ激しく動くがしっかりどう動いているのか理解できた。 ・・・と、『映像』を売りにしているだけあり視覚的な楽しさはかなり良かった。  ただ『弾圧からの解放』と言う本作のテーマに関してだが、前回が『地球』が『火星』を『空気』と言う手段で圧政を強いていたのに対し、今作は汚染された地球で僅かに生存可能な『裕福エリア』が『貧困エリア』を『ロボット兵士』で圧政を強いている、と明らかにスケールダウン。解決方法も『空気を生成』から『交通手段破壊』と根本的な解決にはなっておらず、実はたいした事をしていない主人公。  総評  旧作の欠点を補いつつ、主人公が『過去の自分』と『今の自分』の間でちょっとだけ苦悩しながら事件を解決する『SFアクションアドベンチャー』としてはそれなりの出来に仕上がっている。それだけにオチの弱さが悔やまれる。個人的には地球をテラフォーミングするみたいなオチを期待していただけに残念。  超ネタバレ  ED終わっても何もありません。[映画館(字幕)] 6点(2012-08-11 00:38:31)(良:1票) 《改行有》

78.  リベリオン 《ネタバレ》  アクションシーンで感動したのは初めてでした。  この作品最大の特徴としては『アクション映画では何故かヒーローの銃弾はバシバシ当り敵の銃弾は当らないのか』と言う主人公補正に理由を付けた『ガン=カタ』。  設定自体はそこまで深くなく『ふーん・・・』程度だが、それを圧倒的なまでのアクション演出で見事に説得力を持たせている。  『敵陣のど真ん中で一歩も動かずに全方向射撃』『敵の布陣や装備を見極め、あえて距離を詰めることで敵の攻撃を防ぎ一方的に攻撃』『拳銃による白兵戦』 等々、アクションシーンの数は多いがその全てにおいて主人公の戦法が異なっており全く飽きなかった。  『戦争の素である感情を薬で抑え、嗜好品(本や美術品等)を持つモノは厳罰』と言う世界観も悪くなかった。  ストーリーは『感情の素晴らしさに目覚めた主人公が反逆者になる』とストレートだが、子犬を見て微笑んだり、子供と分かり合えた所等結構良質なシーンもあった。  『反逆者と決めつけて自分の要塞に招き入れたのにもかかわらずボディチェックすらせず武器持ち込まれる』等突っ込み所は確かにあるし、『死別してるとは言え妻子持ちの主人公がオバハンに惚れるのは・・・』となかなかシュールなシーンもあるが、中にはあえて視聴者の想像に任せようとした演出とも取れる内容にはなっていたと思う。  設定や話に目新しさは無いがほぼ及第点、と言うかあのアクションの素晴らしさを考慮すれば十分過ぎる。  秩序が良い意味で崩壊し、パニックになる小学校の教室で一人笑みを浮かべながら勉強を再開する息子カッチョイイ!![DVD(吹替)] 9点(2011-07-18 12:33:41)(良:1票) 《改行有》

79.  バイオハザードIV アフターライフ 《ネタバレ》  過去作品及び原作(ゲーム)は全て体験済み。  ご周知だと思いますがゲームとは全く繋がりありませんし設定補完する気もさらさらありません。  前作で『ゾンビは永久機関搭載』『T-ウィルスで超能力発動(確かに発火能力みたいなのはあったがやりすぎ)』『何故かウィルスで地球砂漠化&海が消える』等もはや高製作費のB級映画として確固たる地位を築いたが、今作に至っては作品としての出来の悪さはもちろんネタとしても弱く楽しめなかった。  ざっと箇条書きで、『銃撃戦時、壁に隠れた状態から反撃する時全身をわざわざ晒す(腕や上半身だけで良くない?)、グレネード投げる時も同じことした時は流石に引いた、だってダサイじゃん?』『この時敵は棒立ち、さっきのグレネードをを投げるシーンでも退避しない&凝視、今日びのザコはもうちょい頑張るぜ』『ウェスカーを脅そうと背後から銃を突き付けたら腕を決められ反撃を受ける、それザコ敵が食らうもんでしょ?』『ウェスカーも操縦していたヘリのコクピットから離れアリスを痛めつけるが、そんなことしている間にヘリが富士山に激突(原因は操縦放棄)』『第一感染者が開始5分位に登場してその後は登場しなかった、ポスターにはでかでかと出てたのに』等。  ここらヘンまではネタとして見れるがこっからは普通に駄目。『アクション部分でおおっと唸るようなシーンが無くどれも平凡、おまけにスローモーションが多すぎ、別に大した場面で無いのにいちいち遅くするからスピード感なんて皆無』『登場人物の死亡理由が振り向く→目の前でばー!!→食べられるのみ、もうチョイ色々考えろよ』『そもそも私はミラジョボビッチが好きではない。アクションは微妙だし(全力疾走してるシーンは完全おばさん走り)、終始お口をあけているので間抜けっぽい。同年代のアクション女優としてはアンジェリーナジョリーの方が格好良いし男性ホルモンをビンビン刺激される』『もう三角飛びはいいよ!!』。  序盤にネタが出尽くしてしまい、代わりにスロー満載アクションが続く(ジョン・ウーなんて比じゃない位)ので後半がただ詰らない。もうそろそろ作品として限界っぽそうだがまだ続くんですか?[映画館(字幕)] 3点(2010-09-05 09:23:04)(良:1票) 《改行有》

80.  クロッシング(2009) 《ネタバレ》  『うだつの上がらない警官が最後に見せた勇気』『病弱な妻と子供のため、最後の最後で大金の魅力に負け罪を犯した麻薬捜査官』『麻薬バイヤーとの友情と出世(犯罪撲滅的なモノではない)の板挟みになる潜入捜査官』。この三人の人生を描く。確かに『雰囲気』は凄く良く、発砲シーンも迫力があった(単純な音量ではなく演出的意味)。  だが、邦題やパッケージ裏に書かれているような『交差』は一切無く、本当に一瞬だけ三人が道を交わっただけで関わる事件も何もかも違っていた。  たぶんこの監督さんは上述した三人が持つ『正義』の部分に焦点を当てた言わば『三本のショートフィルム作品を一本にした』ものを目指しており、交わる部分はほんの香辛料的な演出程度に考えていたと思う。  確かに一本一本では弱いがそれを同時進行で見せたりすることで魅力は上がっているし、リチャードギアの『結末』があるからこそラストも僅かながら救いを感じることもできる。  だが残念がら日本スタッフのお馬鹿さん達はそこを微塵も理解しておらず、だからこんなアホ丸出しなタイトルとあらすじで全然的外れな広報をしたんでしょう。  そのせいでどうしても見たかったものと違ってしまった『落胆』が生まれてしまい、点数を下げざるを得ない。  なので、変に三人の絡みを気にせずに見れば+1点の面白みはあります。[DVD(吹替)] 5点(2011-04-03 16:27:07)(良:1票) 《改行有》


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