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コメント数 814
性別 女性

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評価順12345678910

121.  サンドロット/僕らがいた夏 少年野球もので、完全に小粒な作品だけれど、どこか「スタンド・バイ・ミー」を思い起こさせる。監督の、少年時代へのノスタルジー、失われたものや過ぎ去った時代に対する温かい畏敬の念を感じる作品。少年時代というのはやはり特別で、その特別な瞬間を何でもなく生きている少年たちも、やっぱり特別。原っぱですら冒険に満ちていて、そこにはいつも仲間がいて、1つの「生きる場所」があった、そんなノスタルジーに浸る一作。「狂犬」とのバトルなどは、本当にキングの作品のよう(チョッパーとかクジョーとか)。分かる。噂が噂を呼んで、どんどんモンスター化していくんだよね。あのシーン、大好き。思わず笑ってしまう。8点(2004-02-15 21:06:10)(良:1票)

122.  クール・ランニング 人がやったことのないことを初めてやる勇気。人が馬鹿にすることを大真面目にやることの難しさ。そしてそれをやり遂げ成功することのかっこ良さ。南国発、暑いけれど暑苦しくない、クールな人たちの、「クールな旅」物語。7点(2003-12-30 20:23:11)(良:1票)

123.  バートン・フィンク 《ネタバレ》 剥がれ落ち、でろでろと垂れ下がって来る壁紙のように、「自分」という意識が現実から剥離する感覚が恐ろしい。暑さと湿気で正常な判断力を奪われ、顔周りを飛び交う蚊に精神は休まらない。現実から遊離し逃げ込んだ観念世界でも、妄執と自責からは逃避出来ない。閉鎖空間で意識はひたすら空転する。強烈などん詰まり感。怖い。ここ1年、冗談でなく悪夢以外の夢を見た記憶のない私には、他人事には思えない作品。決して面白い作品ではないが、心の奥に何かの呪いのようにへばり付いて離れない、奇妙に印象値の高い作品。ラスト近くの、燃え盛るホテルの廊下とそこに尊大に立つ男の姿が、何時まで経っても頭から離れない。湿気に塗れたねっとりとした妄執。その具現化たるホテルが、硬質で乾いた炎によって清算され、救済される。怖いのだけれど、妙に清々しく、美しい。ラストシーンの、負け犬のような、残滓のような、主人公の姿。それでもそこには、妙な安堵感と不思議な充足感がある。8点(2004-04-06 20:34:41)(良:1票)

124.  ホテル・ニューハンプシャー 窓には、存在学的に互換性がある。窓は家の中に光を招き、同時に家から人を去らせる。これは現代神話だと思った。最初に父親は窓を開けた。窓からは時には祝福された光が差し込んだ。だけれど強い光は、それを浴びた者の後ろに強い影を作った。そして気付くと、入って来た以上に、何かが出て行っていた。失っていた。赤字と磨耗は止まらなかった。惨禍の中を行進する家族。馬鹿げた位に悲惨。待ち受ける未来にも保証も確証もない。なのに馬鹿げた位に悲壮感がない。続く行進。それはどこか、崇高ささえ感じさせた。この家族は、何かを飛び越えた所にいるのだと思った。それは達観かも知れないし、諦観かも知れない。きっと、私の知らない何かなのだと思う。哀しい形で絶対的に結束したその姿は神話的だった。神話は往々にして、自らに滑稽な悲劇を課すから。開いた窓がないと、人は生きて行けない。でも同時に、それは時に人を生かさない。この世界に生きることは、開いた窓の羅列する廊下を歩くことだ。窓には、存在学的に互換性がある。そのバランスの中を、人は生きて行かなければならない。9点(2004-09-18 00:20:03)(良:1票)

125.  L.A.コンフィデンシャル 私は脳細胞が、自分でたまげる位に活発でない人間なので、こういう複雑な人間関係の話はとっても苦手です(だから基本的に私が好きな作品は登場人物が少ないものばかり)。これも最後まで人物関係がよく分からなかった。私の中では、勝手にタイトルも変わっています。「L.A.コンフィデンシャル(秘密)」ではなく、「L.A.コンプレックス(複雑)」です。頭の良い方は楽しめそうなので、羨ましい限りです。4点(2003-12-31 21:01:52)(笑:1票)

126.  カノン 「愛」なんてのはつまり「誰かに対する強烈な執着」なんだって解釈したら、この親父は愛に溢れている。半端がないんだね。敵か味方かのどっちかしかない。愛と憎しみは同じ所にある。同じものなのだ。マザーテレサだって言っている、「愛の対極は憎しみではない、無関心なのだ」と。この作品に寄せられたアニエスbのコメントが好き。「愛は暴力的なのよ」。私もそうだと思う。10点(2003-11-29 15:13:09)(良:1票)

127.  クロウ/飛翔伝説 もし私が大切な誰かを残虐な形で殺されたら、多分復讐する。だから私は、世界を覆う憎しみの連鎖に対しても、何も言えない。私は実は今でも、復讐は悪だという概念が分からない。頭では分かっているけれど、心が拒否する。復讐とは行き場をなくして変質した「愛」の転嫁なのだと思うから。誰かを愛するということは、他の誰かを愛さないということ。憎むこと。その表出を悪だとは、私はとても言えない。絶望的に愚かなことだとは認めても。愛というものは諸刃の剣なのです。世界が血を流すのは、世界が紛れもなく愛に溢れ、愛というものの質量を持て余しているから。主人公が見つめる世界は、私たちが見つめる世界と同じく、陰惨で不毛で、持て余す程の愛がある。だから私は、この映画が好きです。 10点(2004-01-12 23:05:23)(良:1票) 《改行有》

128.  六月の蛇 正常に機能しない歪曲した性愛とその果てを描いたものとしては「ピアニスト」以来の衝撃作だった(アプローチと方向性は全く異なるけれど)。あの土砂降りの雨の中の、男2人対女1人の肉体的接触のない性交。全てが終わり、果て、立ち尽くし、ファインダーを静かに見据えるあのりん子の壮絶な美しさ。長い間心にとぐろを巻いて居座っていた大きな蛇が、六月の雨の中に解放されて行く。凄い。映画の序盤とは全く別人の顔を見せる彼女。黒沢あすかって、こんなに美しい女優だったんだ…。掛け値なしに素晴らしい女優だと思う。この密度の高い作品を見事に撮り上げた監督の手腕にも脱帽する。監督は当初、この作品は女性に評判が悪いかも…と思っていたそうだけれど、そんなことはない。逆に私はこれを、究極のフェミニズム映画だと断言出来る。真性のフェミニストでないとこんな作品は撮れない。久しぶりに文句なく素晴らしい邦画に出会えた。嬉しい。10点(2004-01-29 17:45:07)(良:1票)

129.  ゲーム(1997) 当時、先に観た友人に感想を聞いたら、「お前はオチに間違いなく切れる」と言われた。そいつは「シックス・センス」や「ファイト・クラブ」の感想を聞いても「お前は切れる」と言った。この野郎、私を何だと思ってるんだ。全部好きだったぞ。貴様はイライジャ・ウッドをCGだと思ってたくせに(「ロード・オブ・ザ・リング」レビュー参照)。…いや~、騙されました。私は素直に面白かったですよ。あの不気味な人形可愛い。欲しい。7点(2004-02-11 22:33:37)(笑:1票)

130.  アイス・ストーム 《ネタバレ》 家族崩壊ものの中でもかなり印象的な作品。「家族」の意義とはなんぞや、ということを極めてネガティブで内省的な描写を以って静かに静かに問題提起する。そこに在るのは、個人と個人と個人と個人と…をただ1つの枠内に形式的に収めるだけの、便宜としての「家族」の姿。すでに形骸と化した、型だけ残した「家族」の姿。1つ、また1つ…と訪れる嵐の兆候、そして最後に訪れる容赦のない「アイス・ストーム」が、決定的な破綻を否応なく白日の下に晒し、それはもう誰もが目を逸らせないレベルにまで達してしまう。99%の崩壊、1%の希望。そんな絶望と言い切ってしまうには惜しい、あまりにも微妙な状態に物語は帰結する。決して万人受けはせず、多くの部分を観る者の思考に委ねる作品だけれど、それ故に観る価値はあると思う。独特の寂寥感が全編に漂い、寒々しい景色はどこか心象風景的。そういう作品が好きな方にお勧めしたい。10代のクリスティーナ・リッチ、イライジャ・ウッドも印象的。8点(2004-02-26 21:31:39)(良:1票)

131.  ルームメイト(1992) ブリジット・フォンダとジェニファー・ジェイソン・リーは本来は全く似ていないのに、同じようなヘアスタイルに同じような服装で並ぶと、ちょっとゾッとする位に似て見えた。遠目だと双子かと見紛う位に。ストーリーとはちょっと離れたところで単純に、人間って髪格好1つでこうも変わるんだな~、と驚いてしまった。5点(2004-01-09 23:47:32)(良:1票)

132.  春にして君を想う 眼前に茫洋と広がる霞む大洋。それは現実でありながら同時に、老境の心象風景のようで。私にはまだ、現実と夢との間に確固とした境界線がある。でも老境に立ち、生からの分離を目前とした者にとっては、現実と夢の境界線は、私が思うよりも無価値で無意味なものなのかも知れない。2人の老人のこれは紛れもない現実で、でも同時に1つの夢のように思えた。人生はいつか終わるし、夢もいつか醒める。その両者に、何の違いがあるのか、と。6点(2004-10-12 05:22:55)(良:1票)

133.  ANA+OTTO/アナとオットー 映画自体がまるで青銀色の月の光のように静かに絶え間なく発光している。内省的な月の光のような、冷えた美しい詩の羅列のような、そんな情感に溢れた映画。まるでずっと北極線の上にいるような、一本ぴんと張った線の上で進行するような、危うく切なく美しいラブストーリーでした。私にとって、ずっと食わず嫌いだった恋愛映画もいいなあ…と思う契機になった作品。9点(2004-02-04 16:04:48)(良:1票)

134.  スティーブン・キング/死の収穫 中学生の頃、部屋で正座して観た。並んで横で観ていた弟に、「もしあんたがあの場に居合わせたら、あの子供たちの仲間に入る?」と聞いたら、即座に「うん」と言った。「死にたくないもん」と。今でもうちの弟の協調性と友達の多さは1級。…ああ、でもあの場に居合わせたらとりあえず仲間に入ったふりはするかな、協調性0の私でも。…いや、しないかも。そこまでして生きたくもねーしな…。…なんて、映画はつまらないことこの上ないのに、真面目にそんなことを考えつつ観た。2点(2004-01-06 17:18:44)(笑:1票)

135.  Avalon アヴァロン 映画館に1人で観に行ったのだけれど、周りの人の雰囲気に「…あれ?私、ひょっとして浮いてる?」とそこでやっと、これはそういう系の方の為の映画なのだということに気付いた(黒髪にメガネのネルシャツ少年ばかりの中に、60年代の古着とウィッグとメイクに網タイツ履いた女がいるのだよ。びっくりですよ)。前提としてはゲーマーやオタクのための映画。そしておそらくその大部分も拒絶される類の映画。ここまで観客を突き放す作品とは思わなかった。監督の中ではちゃんと自己完結しているのでしょうか?もしここまで好き勝手やっているのに監督の中でも消化出来ていないのであればちょっと問題です。映像や世界観は流石に押井印で、その独自世界は素晴らしいけれどね。5点(2004-01-10 22:27:02)(良:1票)

136.  ドライ・クリーニング ペドロ・アルモドバル監督作といいこの作品といい、スペイン産の映画には変態的で性倒錯的なテーマがしっくり来て違和感を感じさせないのはなぜだろう。これもまた、熱病に冒されたようでありながらも、非常に醒めた作品。映画の中に流れる血が冷たい。別に面白いというような話ではないけれど、妙に印象的な作品なので、8点は下さないでおこう。夫婦を惑わす青年を演じたメラールという俳優。この名前を思い出そうとすると、なぜか「メラニン」と「エタノール」と「ラミネート」と「ルミノール」と「エマール」に邪魔される。8点(2004-06-20 20:54:17)(良:1票)

137.  オテサーネク 妄想の子供 子役の顔が邪悪で素敵。9、10歳であの邪悪さはなかなか出せない。目の上のでっぱりが凄い。「HUNTER×HUNTER」のフィンクスですか。たまにラース・フォン・トリアー監督にも見える。何かもう、逸材だ。ヤンの長編はコマ撮りが激減する上にちょっと中だるみするのは否めないけれど、ヤン自体が私の激・憧れ人なので、作品を撮ってくれればそれでいいです。それにしてもヤン夫妻、夫婦揃ってここまで感性と趣向と方向性が同じベクトルを向いているというのは凄い。奥さんの絵もキてますよ。ほんまもんのおしどり夫婦です。次の作品も期待しまくってます。140歳位まで生きて下さい。そして139歳位までは仕事して下さい。9点(2004-03-26 23:51:12)(良:1票)

138.  ツイスター 飛んでゆく牛ちゃんに5点。5点(2004-01-01 16:08:54)(笑:1票)

139.  生きてこそ 昔、友人にこの映画を観たと言ったら、「どう、気持ち悪かった?」と1番に聞かれた。思うに、この映画に関しては世間では「人肉を食う映画」というキワモノな部分だけが1人歩きしているような気がする。だけれどこの作品において考えるべきはそこではなく、それが意味するものが何かということだ。はっきり言って別に好きな作品ではないけれど、今思い起こすと妙に思うことがある作品だな、と思う。「人を食う」ということは宗教的戒律を破ること、つまりは破戒だ。しかし私は宗教とは神の視点だとか戒律ではなく、人の意思が作り上げた常識とモラル、つまりは自縛でありイデオロギーなのではないかと思う。こういうことを言うとマジで怒られそうだけれど(汗)、宗教と神は全くもって別の所にあるのではないかな、と。アンデスには神がいるという。きっとその神こそが、本当の意味での神。人間の思想でどうこう料理出来るような域を超越した何か。モラルや常識という宗教の自縛に苦悩する人間達をただただ包むような存在。この作品にはそんな、宗教的境地など超越した神の目線を感じる。死んで行く人間も、生きて行く人間も、その他のあらゆること全ても平等な目でただただ見ている神の視線。だから人間がどう足掻いてもどうでもいいんです。人間は弱く勝手でいいんです。きっと、生きてこそ、なのです。生きてこそなんぼ、なのですよ。5点(2004-01-26 19:50:40)(良:1票)

140.  マルホランド・ドライブ この映画(他のリンチ映画もですが)は、その世界観に耽溺し、不可解さに翻弄されるのが醍醐味であり、明解な回答や辻褄合わせを求めるのは野暮で、そもそもそんなもの自体存在しないのだ、と個人的に思い込んでいました。しかし全く論理の破綻のない解釈をすることが可能であることを知り、目からうろこが落ちました。なるほど、辻褄合わせも出来るのか。でも答えなんて別にどうでもいいです。ラストのあの何とも言えない感覚、喪失感と充足感が同時混在する、あの不思議な耽美に酔えただけで、私は超絶大満足。10点(2003-12-01 20:45:00)(良:1票)


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