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プロフィール
コメント数 2278
性別 男性
年齢 47歳
自己紹介 好きなジャンル【 SF、アクション、サスペンス、ホラー、ミステリー 】
見たあと面白かったと思える映画は、ドラマ系、実話系、裁判ものが多いかもしれません。
サクセスストーリーが一番好きです。
見た後元気になれるし、夢があるから。

みんシネで面白そうな映画をチェック⇒映画を見る⇒レビューを見る⇒自分のレビューを書く
だいたいこんな感じで映画ライフを楽しませてもらっています。

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121.  スパルタンX めっちゃ好き。元気でる。[DVD(字幕)] 9点(2011-07-06 21:39:14)(良:2票)

122.  ハミングバード 《ネタバレ》  ジェイソン・ステイサム主演のサスペンスアクション。・・・となると、いつものB級エンターテイメントを期待するじゃないですか。でも今作はなんか違う。毛色がちがう。どちらかというとドラマ色の強い作品。  過去に戦場で仲間を殺された報復に、民間人を殺害してしまった主人公。軍法会議から脱走し、アル中ホームレスに。ホームレス中に親切にしてくれた女性イザベル。イザベルは後に変わり果てた姿となって川で発見される。ジェイソン・ステイサムは偶然逃げ込んだ家に住み着いて、裏社会で富を築いていく。その一方で、シスターと恋に落ちる。その一方で、イザベルを殺した犯人を捜す。その一方で、元妻と娘のことを気にかけ、稼いだ金と写真を届ける。  ・・・・・・・・・・そう、盛り込みすぎ、盛り込みすぎなのです。  メインはシスターとのラブロマンスのような気がするのですが、なんだかサスペンス色も強いんです。シスターはシスターで訳アリの過去あり。シスターも主人公も、それぞれが自分の人生を取り戻す、たぶんそんなストーリーなのです。  でもあまりにいろんなジャンルを盛り込んで、いったいどーゆー気持ちで見たらいいんだろうと思っていたら映画が終わってしまいました。  つまり、そんな映画です。[ブルーレイ(字幕)] 6点(2023-09-20 02:42:43)(良:2票) 《改行有》

123.  スター・ウォーズ/フォースの覚醒 《ネタバレ》  シリーズ最新作なだけあって、グラフィックの美しさは過去最高かもしれません。  その一方で、ストーリーは既存のものを流用したようなパターンばかり。残念ながら、そこに新しさや驚きといった新鮮な感情が生まれることはありません。  そして悪役。物足りない。華がない。  私は、リアルタイムで観てきたわけではありません。旧三部作より、アナキン三部作のほうが心に残っちゃっています。  そんなアナキン三部作が好きな自分にとって、さすがに今作のファースト・オーダーの面々は、何とも味気ないのです。  『ハン・ソロとレイア姫の息子、ルークにジェダイとして育てられるが、ダークサイドに堕ちる』  悲劇としては、十分すぎる素材だと思います。  にも関わらず、その深刻さや悲哀といったものが、全然伝わってこないのは痛い。  そして渦中の人物であるカイロ・レンのパンチのないこと。  『カイロ・レンを連れて来い。修行を終わらせるときがきた。』というスノークのセリフに、勇気付けられたファンも少なくないのではないでしょうか。  そういった意味では、やはり次回作を見なければレビュー自体が意味を成さないのかもしれませんが、やはりこれは映画。  この映画一本の面白さで評価を出すというのも大事なのでしょう。  そうすると、後半からラストにかけての既視感、尻すぼみ感が残念極まりないできだったので、面白かったとは言えず、正直にこの点数。  シンプルなSFは大好きなんですけどね。  それは単発だったらの話。  やはりシリーズものの最新作は、多少なりともスケールを大きくしてほしいな。  スケールはダウンし、映像は最新のものに向上。  その映像技術に相応しいストーリー、キャラクターに出会いたいものです。[ブルーレイ(字幕)] 6点(2017-01-02 02:39:57)(良:2票) 《改行有》

124.  メガ・シャークVSクロコザウルス<OV> 《ネタバレ》  中学生が『こんな映像撮ってみたい』って思った映像を並べて、適当にストーリーをくっつけてみたような映画。前作とあまり変わりません。相変わらず同じ映像使いまわしているし。  サメがでっかくなったり、小さくなったり、場面場面で寸法が合っていません。  卵がいっぱいあるっつったり、ないっつったり、そのときそのときで言うことがばらばらです。  セリフも聞いていられなくて、半分くらい見たところで、試しに吹替えに切り替えてみたところ、多少マシになりました。  また、今作ではサメもワニも結構ずっとでずっぱりで暴れてくれたので、そういった面は前作より大分良くなりました。  今作を見て気付いたのが、今作では人が食べられちゃうシーンがまあまああるっていうこと。これは大事です。やっぱり無機物ばかり相手にされてもつまらないですから。  総評として、前作より倍は面白くなったということで、点数もどど~んと前作の2倍の点数つけちゃいます。  前作が1点なので今作は2点!  3作目と4作目は自分で登録要望出したので、責任もってレビューを書くために見ようとは思っていますが、こんなもんがあと2作も続くのか・・・気が重いぜ。まさかこんなにつまらないとは・・・[DVD(吹替)] 2点(2020-05-27 09:02:29)(笑:1票) (良:1票) 《改行有》

125.  イップ・マン 序章 《ネタバレ》  カンフー映画と言えばジャッキー・チェンにリー・リンチェイ、この二人の作品が大好きなのですが、ドニー・イェン、この人も凄いですね。スピード感あふれるカンフーアクションはジェット・リーを彷彿とさせます。  聖人君主であるイップマンも、ひとたび拳を握れば鬼のような強さ。切れ味鋭いカンフーが炸裂。誠実な人柄と鬼神のような強さとのギャップがたまらないです。  実話がベースになっているらしく、ストーリーは超マジメ。ちょっと真面目すぎるくらい。戦争が始まってからはかなり暗いテンションで最後まで突っ走るので、お気楽なエンタメムービーとは言えないかもしれません。爽快感あふれる勧善懲悪ストーリーを期待していたので、その辺は鑑賞時の気分とソリが合わなかったです。  前半、道場破りが次々と武館の館長たちと戦っていくシークエンス。その道場破りをたたきのめすイップマン。この辺のノリが一番好きです。後半も見応えはあるんですケドね。その辺は好みの問題です。[DVD(吹替)] 7点(2018-01-08 12:45:03)(良:2票) 《改行有》

126.  ザ・ドア 交差する世界 《ネタバレ》  過去改変ものかと思いきや、全くのパラレルワールド。  そうとは気付かず、ダヴィッドが誤って5年前の自分を殺しちゃったとき、『消える!消える!』と焦っちゃいました。・・・でも消えない。  いったい何が起きているのだろう、そしてこれから何が起きようとしているのだろう、と、興味津々で見ていたらまさかのすり替わり。いや、自分が自分と入れ替わるっていうのはすり替わりですらないのか?このパターンは意外とないですね。  まあ、人を殺しておいて、ハッピーエンドなんて願うべくもなく。いったいどのような結末になるのか。  ・・・ははーん、なるほどですねぇ。思っていたほどのバッドエンドではなかったですね。  5年前の娘や奥さんを助けたからって、5年前の自分やマックスを殺しちゃったことがチャラになるわけありません。なかなか切ないラストを用意してあります。ですがこれが正解でしょう。  スザンヌ夫婦が5年前の自分を殺しちゃうあたりからはホラー色強め。なかなかスリリングな展開です。  浮気相手だって5年後からやってきて平然と声をかけてきます。でもそれはつまり5年前の自分を殺してすり替わっているわけで・・・。怖い怖い。  中盤くらいまでは、殺人がばれそうになる緊張感。後半から終盤にかけては、この世界からの脱出劇。1つの映画で異なる緊張感を楽しめる一風変わったサスペンス。  壮大なスケールで描くのではなく、プライベートな空間に留めたのは良かったと思います。  苦手なタイプの荒唐無稽近未来SFなんかではなく、大変わかりやすいシンプルなSFスリラー。面白かったです。[DVD(字幕)] 7点(2020-06-13 02:53:40)(良:2票) 《改行有》

127.  暴走特急 《ネタバレ》  セガール映画の中では一番好きかもしれないです。舞台は列車ですが、そこから衛星を乗っ取って全世界を攻撃できるというスケールの大きさがノリノリでよいです。更には、秘密のコードを聞き出すために、目をレーザーで焼こうとする拷問のシーンは、かなりのインパクトがあります。デインやテロリストグループの冷酷・冷徹・非道な性格が印象づけられるのです。  そしてテロリストグループに一筋縄ではいかなそうなやつらがたくさんいるのも盛り上がるポイントです。この作品が一番良いと思える理由はきっとテロリストグループの質の高さだと思うんですよね。だって主役のセガールは変わりようがないですもん。セガール映画を面白くしようと思えば、あとは敵キャラを変えていくしかないんです。そういった意味ではこの映画はほぼ満点。これだけのタレントをそろえたスーパーテロリスト集団が、どんなことにも全く動じなかったのに、ライバックが列車に乗っていると知っただけで、「大変だ」ってどんだけですか(笑)  だけど、セガールがいったん動き出すと、どれだけストーリー、脚本、敵キャラに味付けをしていても、一瞬でセガール味に染められちゃうんですよね。しょうがないです。ハリウッドの水戸黄門ですから。クリリンとヤムチャには実力差がありますが、スーパーサイヤ人の前ではどちらも雑魚扱いですもんね。セガールはそれといっしょなんですが、それをふまえても楽しい作品でした。[DVD(字幕)] 7点(2014-02-26 14:45:20)(良:2票) 《改行有》

128.  シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ 《ネタバレ》  今回は単純ながらも、ちょっと深い話でしたね。『ヒーローの存在意義』。『正義』。それはつきつめればベンサムが提唱したイギリスの功利主義『最大多数の最大幸福』の理念へと行きつくのでしょう。アメリカの基本思想。それに警鐘を鳴らす国連及びスターク。対立するのはキャプテン・アメリカ。どちらにしろ強大すぎる刃は諸刃の剣ということでしょう。ヒーローたちは『核』や『軍事力』にだって置き換えることができます。それを『世界で管理させろ』というのか、『わが国で管理させろ』というのかの違い。  まあそんなことはさておき、『ヒーローもだいぶ増えてきちゃったので、ここらで一回整理しましょうか。』っていう側面もありそうな気がする作品。最たるものが、中盤、本作のクライマックスと言ってもいい『6対6』の総力戦。なるほど、今これだけいるわけね。って感じでわかりやすい。そしてここのバトルがアツい。  正直テーマが割と暗くなりがちなので、アントマンとスパーダーマンをここで参戦させてくれたのはすごくありがたい。やっぱこーゆーお祭り騒ぎ的バトルがないと楽しくない。  スタークの主張も、キャプテン・アメリカの主張も、どちらもそれぞれの正義に基づいたものであり、私にはどちらの意見も正論に見えます。ただ、今作は『バッキーの誤認逮捕』ってのがちょっともやもやするわけです。最先端の科学力を有するアベンジャーズが、防犯カメラの映像一つでバッキーと決めつけ、それが原因で対立構造を作っちゃうってのはいささか乱暴すぎやしませんか。キャプテン・アメリカだってもうちょっと頑張って説明してほしい。  対立構造を作りたいのはわかるのですが、今回のテーマの根幹にあたる部分ですから、もう少し脚本を練ってほしいところですね。  ジモ大佐がソコヴィアで家族を失った一般人だった。演技が上手なので、最後の告白は胸に迫るものがあります。家族の留守録を何度も聴くシーンが泣ける伏線。アベンジャーズシリーズで唯一極悪人の出ない作品。いつものお気楽なお祭りムービーとは一線を画しています。  ただ、ラストのキャプテン・アメリカからの手紙に希望の光が・・・!次作に期待。[インターネット(字幕)] 7点(2020-05-03 19:19:08)(良:2票) 《改行有》

129.  県庁の星 《ネタバレ》  この作品は、どちらかと言えば、もちろん面白い作品です。  ただ、はっきり『ドラマ向きの作品』じゃないかな、とも思えます。尺が長いし。前半のテンポは決して良いとは言えません。これが、40分ドラマ3本という感じで見ると、メリハリが出たかもしんないです。  全体通しての山場は3箇所でしょうか。一つ目はスーパー再生のシークエンス。二つ目は県議会での野村のプロジェクト改善案演説。3つ目はスーパーの再検査。どれもそれなりの盛り上がりを見せます。  特に、スーパーでのシナリオは、ほとんどサクセスストーリーの体で描かれているため、かなり爽快です。スーパーのスタッフと、野村が次第にお互いを認め、協力していくのですから、そりゃあ見ていて清々しいです。  その一方、県のプロジェクト及び県議会の人たちとのやり取りは、苦々しいことこの上ない。唯一の味方かと思われた小倉知事でさえ、やはり中身は他の議員と変わらない政治家の本性を見せるわけです。いや、民間に対して理解がある風を装っている分、議長よりよほどタチが悪いと言えるかも知れません。社会派ならではの苦味を残すどんでん返し。すっきりしない結末。『リアル風味の大人ファンタジー』という目線で見ていたら、ラストは勧善懲悪を期待するところですから、この決着が好きじゃない人もいることでしょう。  救いなのは、野村がそれを承知しているのがわかる、ラストのセリフ。『そううまくはいかないだろうな。でもあきらめない。』という言葉と、『エスプレッソ1杯100円』の小さな改革に、小さな希望を残しているのがこの映画の良心。また、プライベートで、二宮との幸せを予感させる最後のやりとり。苦味を残しながらも、清涼感を感じる終わり方になっているのが良いですね。  [DVD(邦画)] 6点(2018-05-13 21:56:32)(良:2票) 《改行有》

130.  マイティ・ソー/バトルロイヤル 《ネタバレ》  わかりやすくて面白い。  こーゆーシリーズで、やれ精神論とか、やれ幻覚とか持ち出されるのは好きじゃない。ソーも、ハルクも、ヘラも、バルキリーも、スルトでさえも、物理攻撃のみ。いいねいいね。  更には、冒頭でストレンジと絡んだり、ハルクが参戦したりと、シリーズものならではの楽しさがあります。せっかくなら、ストレンジがそのまま参戦してくれたらバトルの幅が広がってより面白かったかも。  さて、今作、仲間が次々死んじゃいます。ムジョルニアは破壊されちゃうし、目もアスガルドも髪の毛もなくなっちゃうし、決して楽しいストーリーではありません。そんな中、ストレンジやハルク、そしてロキとのやりとりによるコメディタッチな演出が、雰囲気を明るくします。ちょっとお馬鹿なノリつっこみの数々が、いちいち笑えます。これぞエンターテイメント作品です。  更にはアクション。『ヘラvsアスガルド』『覚醒ソーvs骸骨兵』など、無双シリーズのような爽快なアクションが楽しい。タイマンでいけば『ソーvsハルク』が良いですね。こいつは面白い。ですがちょっと寄り道に時間をかけすぎてしまったきらいがあります。そのせいか、せっかくインパクトある登場をしたヘラの存在感が後半にいくに連れてちょっと薄くなってしまったような・・・。  『とっても危険でやばいやつ』って感じで登場。満を持す感じ。いきなりソーのムジョルニアを破壊しちゃうし、こいつはスゲーぜって期待していたのに、結局剣をびゅんびゅん飛ばすだけの人で終わってしまった。それはそれでスピード感あるアクションで、嫌いではないですけどね。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2020-05-18 00:00:05)(良:2票) 《改行有》

131.  シザーハンズ  「バックトゥーザフューチャー」と同じくらい、複数回見ている作品です。なぜなら当時、確か家族がばらばらで借りてきたり(ほんとになぜだ?)、テレビでも放映されていたからです。  1回目。ホラー映画と思い込んで家族と一緒に見ました。(当時父が借りてくる映画はホラーとSFとアクションばかりだったので、ハサミの手が出てきた瞬間そう思って・・・)途中でホラー映画でないことに気づきました。  2回目。不自然な点に多少つっこみ&イライラしながら見ました。「まだ手はできていないから、代わりにはさみを・・・」って。そっちのほうが作るの大変そうなんですけど。え?今まで誰も屋敷に入ったことがないの?そんなばかな・・・  3回目。不自然な箇所は了承済みなので、もう単純にストーリーと演技を楽しみます。 すると意外なことに、3回目くらいが一番この映画が面白い。  4回目以降。もう無心で見ます。理屈ではありません。登山家が、そこに山があるから山に登るように、そこで「シザーハンズ」が流れているから、つい最後まで観ちゃうだけです。そしてやはり面白い。  僕は、同じ映画を2度見ようとはほとんど思いません。よほど1回目の鑑賞で面白いと思わなければ。ですが、この映画は「つい見てしまう。」数少ない映画の1つです。つまり、この映画は人を惹きつける不思議な魅力にあふれています。[DVD(字幕)] 7点(2012-05-10 09:13:05)(笑:1票) (良:1票) 《改行有》

132.  ALWAYS 続・三丁目の夕日 《ネタバレ》  とても良いです。大好きです。今作は『茶川、ヒロミ、淳之介』がメインのようです。ただその3人に、周りの人々が絶妙な匙加減でからんでくるので、ヒューマンドラマとして実に味わい深いです。それに、3人がお互いを思いやる気持ちが切ないくらいに伝わってくるのがたまらないですね。そんな中、一番心にぐっときたのは、茶川が本音を吐露するシーン。『でも俺は男としてお前達を・・・』って、ついに言っちゃうんですよね。最後まで言い切らないところがまた泣ける。  3人のエピソードがメインなのは間違いないと思いますが、その次にこの作品の核となっているのは、やはり鈴木ファミリー。今作では鈴木家に親戚の女の子が参加。早くに母親を亡くし、父親は事業に失敗。そのため預けられることになったのですが、この娘と鈴木家の関係が凄く良い。どちらかというと鈴木家はコメディパート、茶川家はシリアスパートといった感じ。ですが、親戚の女の子と鈴木ママの触れ合いだけは、なんだか心に染み入るものがあります。また、この娘と一平君の、小学生ならではの恋模様からも目が話せません。  そして前作でお医者さんのエピソードがあったように、今作でも戦争の影が描かれています。  鈴木ママの実らなかった恋。戦争で音信不通になっていた恋人は、かの有名な『シベリア抑留』で戦後シベリアで強制労働させられていた。生きて再会できたのはまさに偶然。でも時は流れ、二人はそれぞれの家庭を築き、それぞれ別の道を歩いていた。こーゆーことが当時は当たり前のようにあったんでしょーねー。  戦友たちとの同窓会に参加するのを臆する鈴木パパ。その理由は仲間の戦死を知ることが怖かったから。今の時代からは到底考えられないですね。映画の雰囲気を壊さない程度に、でもしっかりとした反戦メッセージ。  このシリーズは、とにかくたくさんのエピソードをつなぎ合わせている作品。悪く言えば、『NHK朝の連ドラ9話分』という意地悪な見方もできるでしょうが、これで良いんです。ちょっと笑えて、少し考えさせられて、しっかり感動できる素晴らしい映画ですから。  [ブルーレイ(邦画)] 8点(2017-07-05 03:03:57)(良:2票) 《改行有》

133.  第9地区 ドキュメンタリーチックなホラーやサスペンスは無条件で面白いと思ってしまいます。その中でも特にこの映画は面白い部類に入ると思います。ぐろさきわだつ話ですね。[DVD(字幕)] 10点(2011-07-06 22:26:44)(良:2票)

134.  処刑人 《ネタバレ》  丁寧に作られた前半に比べると、後半はだいぶ何でもアリになっちゃいましたね。後半になるほど現実感は薄れ、化け物ドゥーチェや女装警官ポール・スメッカー(ウィレム・デフォー)など、キャラ押しの感が強くなります。  最初の殺人は成り行きでしたが、不起訴になった後、今度は自分達の意思で悪人を狩っていくというストーリーが、いたって単純明快で面白いです。ただ、『悪人』の定義が本人達の中でも全然定まっていないせいで、こーゆー作品ではぜひ欲しいカタルシスが最後まで見ても得られないのが残念。  また、個人的にはロッコが不要。彼が仲間として二人を手伝うようになったせいで、ただでさえブレ気味なテーマがよけいブレブレになってしまった感があります。その上で、三人に味方しようとするデフォーは、悪い意味でご都合主義的であり、説得力がありません。  極めつけは悪役が悪役に徹し切れていない、悪役の華の無さにあります。不遜、不快、恐怖、非道といった悪の要素をこれでもかと盛り込んじゃうからこそ、『処刑』の爽快感が増すわけです。今作は、贔屓目に見ても足りません。悪には悪の、華が欲しい。  ラストの街頭インタビューしながらのエンドロールはかなり好きです。正直フィクションばりばりの本編から急にドキュメンタリータッチでしめくくるので、いきなり何事かと思いましたが、このアンバランスな感じは新鮮で悪くないです。  あれ?なんか批判的なコメントが多くなりましたが、映画としては全然面白いです(笑)[ブルーレイ(字幕)] 7点(2015-06-20 04:03:24)(良:2票) 《改行有》

135.  CURE キュア 《ネタバレ》  最終的に高部刑事が伝道師になったってことだったんですねー。いろんな人のレビューと解説読みあさってようやく理解できました。とゆーことは、終盤のクリーニング店でのワンシーンはすでに伝道師になりつつあることへの前触れだったのでしょうか。高部が健忘症みたいになっているワンシーン。何の意味があるのか不明瞭だったのですが、何となく意味がわかりました。  とにもかくにも、ホラー、サスペンス、終盤のミステリー、どれひとつとっても肌寒い余韻を残す作品ですね。にも関わらず、個人的にはそんなに後味悪くない、むしろ人に薦めたくなるのが不思議です。は?もしかして暗示にかかってしまっているのでは?私はこの映画の伝道師になろうとしている・・・。[DVD(邦画)] 9点(2013-12-05 01:15:45)(良:2票) 《改行有》

136.  許されざる者(1992) 《ネタバレ》  見始めてすぐに感じる違和感。  そう、なぜ止めようとしたもう一人が一緒に縄でしばられ、裁かれようとしているのか。現場にいたはずの誰もが、なぜ彼をかばおうとしないのか。それどころか、娼婦のリーダーのような女性は、「二人とも縛り首にして」と言い放っている。  当時の時代背景を知る由もありませんが、女性の敵意は個人ではなく、娼婦を物扱いする「カウボーイ」という人種に向けられたものであったのでしょうか。  この若いカウボーイ、もう一人の暴挙をやめさせようと必死になり、その後謝罪のために馬を差し出し、その行為には確かに誠意を感じるにも関わらず、結局は女性たちから賞金稼ぎを雇われて最後は殺される運命で、まったく腑に落ちません。  彼をふくめて、殺されて当然の人、そうでない人、悪人、善人、すべての人が「銃」という暴力の前に次々と命を散らしていきます。それぞれの正義や道徳、思いといったものが、暴力の前には何と無力で何とあっけないものなのかということは、ものすごく伝わってきます。  そういった意味では、西部劇の姿をかりた、人間ドラマということで、見る価値はあるのかもしれませんが、『西部劇を見よう』と思っていた立場からすると、「これ、面白いか?」っていうのが正直な感想で、見る前のスタンスによってその映画の評価って変わるものだと思いました。[DVD(字幕)] 4点(2013-05-16 17:07:01)(良:2票) 《改行有》

137.  ゾンビーワールドへようこそ 《ネタバレ》  ああ、もうバカバカしくて好き。おばかなゾンビコメディではあるんですが、ちゃんと逃げようとしているところが良い。最善を尽くそうとしているなかでのコメディ。だから許せます。  まあ正直すべりまくってはいるのですが、それも含めて理屈抜きになんか楽しい映画です。  お化け屋敷みたいにちょいちょい驚かしてくるのも楽しい。  ストリップ小屋→警察→友人の家→隣のおばあさん家、次々舞台が変わるのも良い。そして行く先々で必ずピンチに陥る。でもなんかまったりしている。鉄格子のなかに閉じ込められ、周りはゾンビに囲まれている。絶望的な状況のはずなのに、ゾンビと一緒に写真を撮ってSNSに上げようとする。この破綻しすぎない絶妙な匙加減のユルさが好き。  終盤まではひたすら逃げの一手なんですが、最後の最後で反撃に出るのも爽快。今まで日の目を見なかった冴えない3人。その3人がボーイスカウトの技術をもって即席の武器を作っちゃったり、その武器で反撃ののろしをあげちゃったり、これはアツい。単純だけど、こーゆーストーリー展開は絶対楽しい。  そして仲間も良い。それぞれ活躍する。イライラさせるような足手まといはいない。ヒロインが2人いるのが贅沢。助けられるヒロインと一緒に戦ってくれるヒロイン。どちらも良い。  B級ホラーには違いないんですが、大事なポイントがしっかり押さえてある手堅いつくり。おそらく誰が見ても楽しめるであろう作品。ただし悪ノリが過ぎる場面(トランポリンのとこ)もあるので、家族で見るには注意が必要でしょう。[DVD(字幕)] 7点(2021-12-10 14:57:34)(良:2票) 《改行有》

138.  ハイテンション 《ネタバレ》  『ハイテンション』の名にふさわしい緊張感。これはもう心臓に悪いなというのが正直な感想。ホラー映画の定石を踏みつつ、あえてすかすシーンを入れたりと、緩急のつけ方がうまいです。  冒頭20分は、なんにも起きないのですが、ホラー映画特有の不穏な空気作りはできています。そして、謎の男がチャイムを鳴らしてからがこの映画の真骨頂。次々と襲われる友人家族。そして主人公が男に見つかるか、見つからないかの攻防が延々と続きます。ホラー映画を見るときに思う、『自分ならどう動くか』『どこに隠れるか』を存分に堪能できます。『見つかれば終わり』というシチュエーションはある意味史上最恐です。その緊張感が続く限りは、そのホラーは傑作になりえます。そういった意味で、この作品はお手本のような作品と言えるでしょう。  これだけホラーとしての力がある作品であれば、奇をてらう必要も、どんでん返しを狙う必要もありません。ラストのオチが、『残念』『欲張りすぎ』という意見が多いことには私も納得。このオチを知ってしまうと、終始『主人格』と『別人格』の主導権争いだったのかと、別の側面も見えてきます。それはそれでまた違った味わいの面白さがあるのかもしれませんが、その面白さがこの作品にとってうまく機能しているとは思えません。よってこのオチはやはり蛇足なのでしょう。ホラー映画としては傑作の部類にはいります。特に、家の中でのかくれんぼにおける恐怖体験の恐ろしさは異常。ある程度ホラーに耐性のある方じゃないときついと思います。[DVD(字幕)] 7点(2017-12-12 09:58:28)(良:2票) 《改行有》

139.  ブラックサイト 《ネタバレ》  こーゆー猟奇犯罪サスペンス、好きです。この映画は娯楽に徹しています。ハラハラするし、ドキドキもするんですが、割と肩の力抜いて見られるんですよね。そーゆーの好きなんです。これを『適度』と言うのでしょう。  閲覧数が増えれば増えるほど、死の装置が稼動していく仕掛けは見事。こんなアイデアよく思いつくもんです。FBI捜査官が記者会見で『閲覧すればあなたも殺人の共犯です。』と呼びかける。ところが意に反して閲覧者は減るどころか増える一方。そりゃそうでしょ。主人公だって劇中で警告していたじゃん。  ネット社会に潜む危険性を極端な形で映像化。不特定多数の人たちが好き勝手に鑑賞できるネット社会への警鐘。それを説教臭い形ではなく、あくまで娯楽サスペンス、エンターテイメントという形で提供してくれる。こーゆー映画大好きです。  殺しのギミックは『ソウ』っぽくて好き。しかも1人目⇒2人目⇒3人目となるにつれて過激度が増していく演出。よくわかっていらっしゃる。『怖いもの見たさ』という人間心理を上手につついてきます。  更に3人目の犠牲者にグリフィンをもってくることで、『他人事ではないんだよ』という雰囲気が一気に強くなり、緊張感が一層高まります。ここでグリフィンを選ぶのが絶妙ですね。最初の2人が助からないのは明らかだし、主人公の女性捜査官が助かるのも明らか。グリフィンのような生かされても殺されてもおかしくない立ち位置の人間を3人目にチョイスするのは、絶妙な人選だったと思います。  社会性とエンターテイメント性のバランスがとれた良質サスペンスです。[ブルーレイ(字幕)] 8点(2020-04-18 20:45:30)(良:2票) 《改行有》

140.  ゲット スマート 《ネタバレ》  コメディもスパイもアクションも、どれもすっきりとまとまった作品。ただ、すっきりまとまりすぎて、それぞれのジャンルがパンチに欠ける内容になっちゃってます。  アクションとして見ると迫力に欠ける。スパイものとして見ると、コメディ要素がハラハラドキドキをジャマしてる。コメディは本筋のストーリーを崩さないように気を使っているのか、爆発力に欠けます。  つまりは、映画としてのバランスは凄く良いんですが、この映画には『ウリ』がない気がします。  その作風はそのまんま主人公にも反映されていて、『おとぼけ』と『格好良さ』が半々。それは結構好きなキャラなんですが、いまいちなシーンもちらほら。  例えば、飛行機からの脱出シーンでは、その直前に『テロリストに間違えられて拘束される』という失敗コメディをやってます。その直後の飛行機脱出で、『格好良さ』を演出してくれれば、そのギャップで爽快な気分にもなれたでしょう。ですが、ここで再び役立たずなところを見せちゃうので、笑えないどころかがっかりします。で、仕事ができんくせに、エージェント99に対しておしゃべりなのもあんま好きじゃない。  まあ、いいや、そういう足手まといキャラでいくわけね、と思ったら、多少体さばきが良かったり、分析官の能力を活かしたり、機転を利かせて監房から脱出したり、ちょっと実力があったりもする。名誉挽回的ストーリーは好きなので良いんですけど、見方を変えればキャラがどっちつかずと言えます。  どうせなら、おとぼけで失敗もするけれど、戦闘能力は1級品とか、スマート専用の秘密兵器がたくさんあるとか、思いっきりスーパーマン的要素を持たせちゃったほうが、アン・ハサウェイとくっつくラストにも説得力がでると思うんですよね。  そういった意味で、退屈はしませんでしたが、ふりきれていない作品でした。[ブルーレイ(字幕)] 6点(2018-05-07 00:52:14)(良:2票) 《改行有》


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