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プロフィール
コメント数 3876
性別 男性
年齢 53歳

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141.  ゴジラ(1954) モノクロ映像がとんでもない迫力を生み出しています。戦争で焼け野原になってから10年近く経ち、傷跡を残しつつも徐々に復興してきた東京、そこにまた核実験によって生み出されたゴジラが現れ、容赦なく火の海にしていきます。人々はなすすべも無く逃げまどい、ただ「チキショー」とか叫ぶんですね。泣けました。9点(2003-07-13 15:26:35)(笑:1票) (良:1票)

142.  トレマーズ フットルース以降、今ひとつパッとしなかったケヴィン・ベーコンが、ああとうとうこんな激安映画に出るようになっちゃったのね、と当時は誰もが思って、いざ観てみるとこれが滅法面白く、彼にとっての裏・代表作とでもいう位置づけかとも思える、そんな作品ですね。BSで放送されるってんで、これは子供が喜ぶだろうと思い、私も久しぶりに観たのですが、いやホント、鉄板です。 地中に何やら巨大なニョロニョロがいて、突然そいつらが人間を襲い出す。そのニョロニョロたちが一体何なのか、サッパリわからないし、登場人物たちもあまり関心なさそうなのが、いさぎよいです。一匹見かけたら百匹はいると思え、ってな所ですが、勝手に「4匹いる」ということにしちゃって、実に明快。ジョーズの地上版、というワケで、「ジョーズなら海から出れば大丈夫だけどコチラは陸に逃げても追いかけてくる」・・・と日曜洋画で淀川さんがおっしゃってたのは本作についてではなくアリゲーターか何かだったと思いますが、それはともかく、本作。ニョロニョロがいるのは地中なんだから高いところに逃げればOKだろう、という、むしろジョーズよりもわかりやすい、トホホな設定があって、こういうのが映画では生きてくるんですね。地面を怖がる、という画ヅラのバカバカしさと、その路線で一本、筋を通してみせることからくる、ワクワク感。 ニョロニョロの造形、手作り感はありますが、悪くありません。それにおそらくは予算が無いんだろう、ってコトを逆手にとったような、直接その姿を描かずにその存在を演出してみせる工夫の数々も、笑いを呼びつつスリルを盛り上げます。 バカバカしいことを大真面目にやっていて、でもやっぱり、ご近所さん同士でワイワイ言い合ったり、つまらない口喧嘩したり、という日常的なバカバカしさがあって。 何より、主人公2人の息のあったところ、さらにはヒロイン役も加えた3人の凸凹トリオぶりが魅力的で、いやはや、実に楽しい映画です。[CS・衛星(字幕)] 8点(2018-10-06 08:49:02)(良:2票) 《改行有》

143.  パリ、テキサス 《ネタバレ》 ひと続きの物語ではありますが、何となくオムニバスのようにいくつかのオハナシから成っていて、緩やかながらも構成のまとまりを見せています。 まず最初に、行方不明の4年の間に心を閉ざしてしまった男に対し、彼の弟が何とか心を開かせようとする話。それから、自分が行方不明の間、弟に育てられたわが息子と久しぶりに対面し、何とか親子の関係を修復しようとする男の話。そして最後に、男が、別れた妻の姿を追い求め、接点を持とうとする話。この漂浪の男を中心にこれらの物語が展開した後、最後に妻の方へスポットライトが移り、男は再び漂泊の身として消えていく。 この物語の移ろいそのものが、いかにも寂しい孤独感を出しているのですが、実際、ここで語られているのも、孤独な人たちが、他者とのかすかな絆に何とか縋り付こうとする物語であったりします。 男と妻を描く場面では、二人の間はガラスで隔てられており、それでもなお、二人は何とかこの映画の中で、同じショットの中に二人の姿を収めようと、さまざまなポーズをとる。この場面における抑制された情熱、静かでありながら深く印象に残るクライマックスです。[CS・衛星(字幕)] 9点(2016-06-18 08:15:35)(良:2票) 《改行有》

144.  モスキート・コースト 初めて“独りで”観に行った思い出の作品。ですが実は「当時、あんまり話題にならなくて、誰も誘えなかった(私一人、観たい観たいと盛り上がってた)」という事の裏返しなんですけどね~。ピーター・ウィアー監督は、前作『刑事ジョン・ブック/目撃者』で、現代文明を拒絶する人々、アーミッシュを取り上げてましたが、今作では逆に、科学技術を信奉する変人発明家が主人公。前作ではまだ若干ヒーロー色の残っていたハリソン・フォードがユニークな役作りでこの変人役に挑戦しております。この主人公もまた、現代社会から距離を置いた特異な存在、映画において現代社会を相対化し批判的に眺める存在である点は、前作のアーミッシュと同じとも言えます。彼は雇われの身でありがら、雇い主の要求に応えず自分の発明に没頭。資本主義に対して批判的、米国社会を憂いているが、購入しようとしたテープが日本製と知ると「国産品を出せ」と怒るあたりを見ると、愛国者には違いない。父なる国を愛する余り、その現状に耐えられない彼は、自分の理想実現のため、全てを投げ出しジャングルへ移住。家族もこんな親父によくついていく。食器洗いの最中に引越しという突拍子の無さにも、妻は笑顔で帯同する。さて、いよいよジャングルに移住した一家、親父の発明品の数々に囲まれた、理想の村をここに実現していく。この辺の描写は、「本当にこんな事実現できるの?」というツッコミは抜きにして、「発明」なる香具師的イメージが生み出すファンタジー世界、ユーモラスな味わいがあります。密林の中の巨大冷蔵庫。ちょっと“フィツカラってる”映像ではありませんか。しかし、“宗教”あるいは“銃(武力)”といった外部からの侵入者の前に、理想世界は挫折していく・・・。主人公が忌み嫌った「押し付けがましいアメリカ国家」、しかし結局は彼自身が家族にとって、その「国家」と同じ存在になっていく。父権を乱用し、意志を強制し、仲間を野蛮人呼ばわりし、果ては息子を裏切りもの呼ばわりする・・・。映画のラスト、主人公の息子の独白は、父を愛し、父を受け入れ、その上で「僕の世界は広がった」と語る。つまり、我々もまた、父なる国家を、その欠点を認た上で愛せよ、そして視線は自国に偏ることなく世界へ向けよ、ってな感じのメッセージ、ですかね。まさかこの息子が父と同じ“インディ・ジョーンズ”になっちまうとは、当時想像もしませんでしたが。[映画館(字幕)] 9点(2007-10-21 09:09:57)(良:2票)

145.  クリムゾン・タイド ジーン・ハックマンのセリフで「大ダコでも襲ってこない限り~」というのがあって、しかも確か、本作が以前金曜ロードショーか何かで放送されたとき、これに相前後して日曜洋画劇場で『オクトパス』が放送されてたりして。親分、出番ですぜ。さて本作、外部との通信が中途半端に途切れてしまった原潜内を舞台に、核ミサイルの発射を主張する艦長と、これに反対する副官が対立する、というサスペンス。潜水艦という限られた舞台を最大限に活用して、むしろ映画の製作者たちも楽しんで映画を作ったんじゃあ、ないでしょうか。おそらく、潜水艦の見取り図なんぞ作ってみて、このシーンはこの場所でこう撮ろうぜ、とか、登場人物をこの経路でこう移動させてみようぜ、とか言いつつ。一方ストーリーはと言いますと、少々、段取りクサい印象もありまして。敵潜水艦の襲撃⇒艦長の指揮下、見事に危機を脱出⇒艦長と副官が対立、副官が艦を指揮することに⇒ここで実にタイミング良く、また敵の襲撃⇒さて副官は、艦長みたいに危機を乗り越えられるだろうか~、という展開。絵に描いたような展開で、ちとワカリ易過ぎませんかね~。というわけで結局、本作のテーマは、「さてアナタは、どっちの上司を選びますか?」というコトなんですね。性格分析か適正検査みたいなもんですね。うーむ。どっちもヤだなあ。どうしよう。[CS・衛星(字幕)] 7点(2010-03-13 13:56:14)(笑:2票)

146.  トップ・ハット タップダンスは観てる分にはカッコいいけれど、階下の人はうるさくってたまったもんじゃない、ということを指摘した画期的な映画。ってなことはどうでもいいんですけれども、ダンスの横の動きに対して、さらにこうやって上下方向をも結びつけちゃうのが、カメラの威力。それにしてもこのダンスの素晴らしさ、ストーリーの方は他愛の無いものだけど、イヤ何、世に言う名作オペラだって、物語だけ取りだしたら、大したオハナシじゃなかったりする訳で。様々なシチュエーションで繰り広げられるダンスの数々、観ててひたすら楽しく、あっと言う間に時間が過ぎ去っちゃう。お見事。[CS・衛星(字幕)] 9点(2014-10-15 22:01:56)(良:2票)

147.  大列車強盗(1973) これも、ジョン・ウェイン殿堂入り、生き神サマとなってる一本。『大列車強盗』と言いながら、別に列車強盗するオハナシではなくて、以前に列車強盗で奪われた金塊の争奪戦のオハナシ。ジョン・ウェイン率いる金塊探し野郎共と、彼らをつけ狙う一味との戦いが描かれます。ジョン・ウェイン、例によって、大して何もしてないんだけど、ちょっとした仕草とセリフ、あとはもう貫禄だけ、もはやそこにいるだけでOK。冒頭、仲間が集められて早々にモメてみせて存在感を見せつけたかと思えば、中盤のとあるシーンではコーヒーのカップを受け取った際に「アチチ」なんていう、細かくもカワユイ演技を見せてくれたり。さすが神サマ。あとは周りが入れ替わり立ち替わり適当に彼を支え、敵と闘い、盛り上げます。かつての「ジャイアント馬場率いるファミリー軍団vs悪役商会」を思い出しますね。だいぶ違うけど。あと、この映画、風呂敷を広げ過ぎずコンパクトにまとまってるのも良いですね。冒頭の砂漠の真ん中の駅。きっと駅名は「砂漠駅」とでも言うのでしょう。何もないところに、とりあえず駅前には誰も泊って無さそうなホテルが一見。まさに砂漠の入り口としか言いようの無い駅から映画は始まり、金塊探しの一行は、砂漠を歩き、川を渡り、荒野を歩き、また川を渡る、その繰り返し。どこをどう歩いているかなんてどうでもいい。ついに金塊を見つけた時の感慨がそこにあり、敵を待ち受けるワクワク感がそこにあるのだから。しかも映画のクライマックスに待っているのは、ダイナマイトを使ったド派手なアクションと、ニヤリとさせるちょっと気の効いたオチ。神サマの姿が拝めて、しかもこれだけ楽しませてくれる映画、ちょっと貴重です。[CS・衛星(字幕)] 9点(2012-09-04 20:15:46)(笑:1票) (良:1票)

148.  スクリーム4:ネクスト・ジェネレーション これは邦題考える人も迷ったんじゃないですかね。映画のタイトルのロゴを見ると「SCRE4M」となっている。これを参考にして、日本語タイトルで「4」に似た文字を探すととりあえず「ム」の字が目につき、おそらく邦題の第一案は『スクリー4』あたりだったんじゃないですかね。でもやっぱりこれじゃ“スクリーム”とは読めません。泣く泣く現在の邦題になったものと想像しております。さて第4弾の本作。マンネリと云うなかれ、世にホラー映画がある限り、ヤツは必ず戻ってくる。ヤツって誰よ。それは言えません。果たして今回のマスクの中身は一体誰なのか。観ている間はあまり詮索しない方が楽しめるとは思いますけれど(ま、謎とき映画ではありませんから…)。しかし、月日が流れど、これまでのシリーズの登場人物たち、多少お歳は召されたとは言え、皆さん元気そうで何より。舞台となる町の雰囲気もそのまま、映画の雰囲気自体もそのまま。そう、マンネリと云うなかれ(いや言ってもいいですけど)、毎度毎度、ちゃんと「あの雰囲気」を再現してくれる(まとめ撮りならともかく、久しぶりの今回ばかりはそうもいきません)のが、素晴らしいじゃないですか。マンネリですけど(笑)。そしてホラー映画の世界に様々なブームは有れど、変わらぬ伝統の「語法」を語り続けている。こういうかつてのホラーがあってこそ今のホラーがるのだよ、と。いやあ、ウェス・クレイヴンも偉くなっちゃったもんだ。ちょっとヤな感じですね(笑)。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2013-01-13 09:06:12)(良:2票)

149.  ゴジラ対メガロ ジェットジャガーについて:①必要に応じ、意思を持つ。さらに必要に応じ、「巨大化する」。必要がなくなれば「小さくなる」。また必要がなくなれば「意思も無くす」(意思を持とうという「意思」、あるいは意思を放棄する「意思」。なかなかパラドキシカルである)。②ゴジラと手振り身振りで会話する。ゴジラと握手する。要するにゴジラと「気が合う」。③1対2の不利な状況になると「逃げようとする」。④ロボットのくせに「痛がる」。------レンタル屋でウチの娘の狙っていた某作品がすべて貸し出し中で、次の候補として何故か娘が選んでしまったのがコレ。つまらないからヤメナサイと言ったけど、聞かないもんで、これもまあ自己責任、ということで、借りました。低予算でもオモロイ作品、ってのは世の中ありますけど、そこに「背負った看板の大きさ」みたいなものが加わると、どえらく迷走してしまう、という映画ですね。金も時間もない、でも、ゴジラ映画を作らないといけない。とりあえず登場人物は減らす。怪獣が暴れようと、ロボットが巨大化しようと、オハナシは事実上、3人の主人公の中で閉じています(この「薄さ」は、ちょっとシャマランの『サイン』に繋がるものが)。過去作品からの流用シーンが、露骨に流用っぽくって、何ともシュール。怪獣バトルは「羽交い絞め&ドロップキック」など、プロレスっぽくって、これは良い。え~良いのか? ダム決壊シーンと、カーチェイスは、これは間違いなく絶対に良いです。というわけで、無理にホめなきゃホめるところがない映画。とは言え、退屈は、しないですかね(と、また無理にホめてみる)。[DVD(邦画)] 2点(2010-05-05 07:35:10)(笑:1票) (良:1票)

150.  ガンヒルの決斗 《ネタバレ》 今週はBS2で西部劇を特集してたが多忙のためだいぶ見逃しちゃった。でもコレが観られたので、もうニコニコ。だって、面白いもんね。妻を殺されたカーク・ダグラスが犯人を追ってみると、旧友(町を牛耳る実力者でもある)の息子だった、てな話。開始早々に妻が殺されてしまうもんで、主人公と妻の間のエピソードもこれと云って無く、お涙頂戴ふうの盛り上がりはあまりありません。が、何しろ、敵の中に一人飛び込む主人公、最終的には「立て籠もり型映画」へと。いいですナア。映画の展開とともに、ホテルとその周囲へ舞台が絞られてきて、観てるうちに舞台に愛着が沸いてくるんですよ。しかしいつまでもそこにとどまることはできない。ホテルは燃えるわ、汽車は来るわ、さあいよいよホテルから出て行くクライマックスは、もうドキドキもの。ラストが多少あっけなくても許せてしまう(笑)。アンソニー・クインの倒れ方は絶妙だと思うぞ。ところで、中盤のホテル篭城のシーン、鏡台をうまく使用したはいいけど、後で元の位置に戻す必要はなかったと思うが。8点(2004-04-10 00:44:08)(良:2票)

151.  スティング 《ネタバレ》 私もこの映画、「大好き」です。ですが、どのくらい好きか、なんてことを競おうとすると、某レビュワーさんの思い入れには到底太刀打ちできそうにないので、ここは潔く引き下がりましょう(何て素直なんだ)。子供の頃TVで初めて観たその翌日、叔父と交わした会話、「昨日『スティング』観たで!」「あれは面白かったやろ」「ウン!!」なんてのを思い出します。この映画を象徴するシーンは、ポール・ニューマンがトランプ詐欺に先立って、見事な手捌きでカードトリックを実演してみせるシーンでしょう。カメラが手元しか映さないので「どうせプロの手品師がこのシーンだけ吹き替えで演じてるんだろ」と思って観てると、いきなりカメラがスッと上を向き、そこに映った顔は紛れも無いポール・ニューマン本人。まさに「ヤラレタ」。ここで彼が見せる「ニヤリ」は、映画の中の役としての「ニヤリ」だけではなく、彼本人の、してやったりの「ニヤリ」。そしてジョージ・ロイ・ヒル監督もまた我々に向って「ニヤリ」としているのが感じられます。こんなイタズラ心に満ちた、この上もなく楽しい映画であります。10点(2004-10-17 01:16:53)(良:2票)

152.  “アイデンティティー” ミステリの中でも、いわゆる「バカミス」というやつですね。「そんなんで納得できるかよ~」という気持ちと、「おお、こいつは考えたな」という相反する気持ちが同居してしまった私は、もはや犯人の仲間入りか。「誰が」「なぜ」「どうやって」を合理的に説明してくれるのが理想的なミステリで、そういう意味では当然ながらこの映画には物足りないモノがないでもないのですが(特に数字のキーホルダーは思わせぶり過ぎて肩透かし)、その物足りなさが実は一種の見せ球になっている、まあこれがバカミスの醍醐味でもありましょう。「新本格」ミステリ好きの中には、結構こういうのが好きな人、いるんじゃないですかね。[DVD(字幕)] 7点(2005-05-09 23:35:31)(良:2票)

153.  オズの魔法使 これは特撮というよりは手品の楽しさですね。いったいどうやって撮影したのか、なんてことは、何でもできちゃう今の映画には感じなくても、こういう映画では強く感じて、それがまた楽しいんですね。ドロシーのお供の皆さんはどう見たって普通の人がかぶりものしてるだけ、の筈なんですけど、映画の中では不思議なことに違和感がない!8点(2003-08-24 14:21:46)(笑:1票) (良:1票)

154.  巨人の星 大リーグボール 何で登場人物みな、始終泣いてばかりいるのかと思ったら、そうか、そういうことだったのか。泣いてない時は瞳の中に炎が燃え上がっているので、時々涙で延焼を防いで調節しているんだね、きっと。ところでワタシは子供の頃「侍ジャイアンツ」派だったこともあり、どうもこの一連の「大リーグボール」と言うヤツに馴染めませんでした(強いて言えば消える魔球が好きだったかなあ、野球盤にもあったしなあ)。さて、今回は大リーグボール一号を編み出すオハナシですけども、今回改めて観ますと、ウン、まあ、アニメで見たら、それなりにオモロイ魔球ですな。でも実際の野球でこんな魔球使われたら、かなりツマラン試合になると思うが、どうか。今回描かれる、魔球を生み出すまでの過程はまさに壮絶(若干意味不明の部分も)。画家のミロはシュールレアリズムの作品を生み出すために、自らを飢餓状態に追い込んで幻覚を見たとも言われるが、飛雄馬にもそれと同じくらい鬼気迫るものを感じる。いや、魔球の実験台にされる伴宙太の方がスゴイかもなあ。しかしやがてこの苦痛が、飛雄馬に対する倒錯した愛へと変貌し・・・・という展開ではなかったので、安心、安心。[CS・衛星(邦画)] 6点(2006-04-02 23:03:02)(笑:2票)

155.  レッドタートル ある島の物語 「セリフ無し」ってのが、挑戦的なようでもあり、映画の宣伝用のギミックのようでもあり、では実際のところどうなのかというと、やっぱりこれは、セリフ無しでならではの世界、ですね。セリフが無いことによる距離感が、このファンタジー世界をむしろ支えていて、また何事も断定することなく「解釈のブレ」も許容している。セリフが無いからこそ受け止めやすく、これ、もしもセリフ入りだと逆にちょっとキツかったりして。 登場人物の顔は極端に簡略化されて(目はただの点で、白目もない)表情が奪われており、その分、全身の動きが精密なアニメーションによって描きこまれています。 物語は、ツルの恩返しならぬカメの恩返し、みたいなところがありますが、別に「恩返し」という訳でもないし、上述のように映画の中では何も断定していない分、色々な受け止め方ができると思います。私は、手塚治虫の「火の鳥」の世界観に似たものを、ここに感じました。 あのカニたちは、男が島に流れ着くずっとまえからそこにいて、この先も未来永劫、ここに住み続けるんですよね、きっと。[DVD(字幕なし「原語」)] 8点(2019-09-15 10:09:37)(良:2票) 《改行有》

156.  カオス(2005) 《ネタバレ》 深夜放送をほとんど手違いで録画してしまったのを、一応は観とこうか、と観てみたらこれが面白かったりするから、映画は怖い。 結構、丁寧に伏線を散りばめながらオハナシが作られているもんで、かえって、ジェイソン・ステイサムが爆死したあたりで真相がほぼ予想できちゃったりもするのですが(そうなると、予想が当たって欲しい気持ちと外れて欲しい気持ちが、ざっと6対4くらい)、だからって作品がつまらなくなるワケじゃない。よくできたミステリは再読に耐える、とも言われる通り、やっぱり、「それをどう描くか」に作品の魅力がかかってる。意外な真相に驚かされたミステリに対して感じるのは、心地よい敗北感。しかし、真相が予想できてなお、その心地よい敗北感を感じることだって、あるんです。 伏線はうまく張られているし(真相への手がかりという意味に限らず)、それに、登場人物が主役も脇役もいい顔してます。ジェイソン・ステイサムの意志が強そうでいてどこか影のある顔、ウェズリー・スナイプスのふてぶてしい存在感のある顔。ライアン・フィリップは修羅場を潜り抜け顔に傷を作ってだんだんいい顔になっていき、後半、作品の中心に収まっていく。その他の警察の人々も、イイ感じにストーリーに絡んで。ただ、女性刑事を演じてたジャスティン・ワデルという女優さん、とてもカッコよくて綺麗な方なのですが、それだけに何となく、このヒトだけこの物語の中で収まりが悪い気もするのですが。 それにしてもカオス理論って、そんなんだっけか?[地上波(吹替)] 7点(2016-04-03 12:17:39)(良:2票) 《改行有》

157.  キング・コング(1933) 怪獣たちとコングの死闘だけでも凄いのに、後半、NYの街のど真ん中で大暴れ。「今観ても」とかいうセリフは不要、ただ一言「スゴイです」。一体、公開当時の衝撃はどれ程であったか、想像もつきません。リメイクの方を先に観てたので、なぜキングコングがこれ程有名なのか不思議に思ってたのですが、この元祖を観たら、もう問答無用に疑問が解けた訳です。9点(2003-10-13 10:22:03)(良:2票)

158.  フライトプラン 《ネタバレ》 めちゃめちゃ面白かった~! いやあ、ホントこんな大興奮を映画で味わうのも何だか久しぶりだなあ。で、ニコニコしつつ、この部屋を覗いてみたら何と「平均点5.05」。どひゃ~。私にとってこれが最大のドンデン返しでした(笑)。ま、いいんですけどね。さてこの映画、ストーリー的には何かと「無理」がありますけども、一目瞭然の「無理」であって、当然、製作サイドにしたって百も承知の「無理」、なわけですね。そもそも、何がしかの「無理」が伴うのはミステリーの宿命(論理性を重視したエラリー・クイーンの作品だって、多かれ少なかれ「無理」がありますわなあ)。作品を面白くするための「無理」なら大歓迎!なのであります(面白くてしかもツジツマもあってればさらに良いけどね)。さて本作の何がそんなに面白かったか、というと、「崩壊の感覚」の鋭さ、ですね。我々が信じている世界、一見堅牢な世界が、根底から覆される時の不安とカタルシス。これを表現するのはミステリの得意とするところですが、本作はこの「崩壊」をこれでもかと連続的に我々にぶつけ、怒涛のようなサスペンス感覚を味わわせてくれます。まず、一緒に飛行機に乗ったはずの子供が「実は元々いなかった」という、現実の崩壊。次に、その「現実の崩壊」が実は犯人によって仕組まれた虚構であったという、第2の崩壊。さらに、主人公が犯行に気付き、「犯人による虚構」が崩れ始める、第3の崩壊。そこから一気に、主人公と犯人の対決へ。前半で丁寧に築き上げた世界が、二重三重の崩壊を経てクライマックスへ向かう時の、まさに滑り出したら止まらないような、このスピード感! 実に、映画らしい、映画ならではの“ミステリ”ではないでしょうか。本作のストーリー上の「矛盾点」は、この世界観を演出するため、必要な「無理」であるように思います。あと、最初の方で窓ガラスに指で絵を描くシーンは、ヒッチコックのアノ映画を連想させますよね。これはオマージュ?パロディ? いやいや、これも一種のミスディレクション、と言えるかも。つい、「このシーンが後の伏線になるのでは?」と思い込んでしまいましたから・・・。[DVD(字幕)] 9点(2006-11-07 23:15:42)(良:2票)

159.  ターミネーター 幼稚園の息子がどうしても観たいというので借りてきて、「コワイから観たくない」という小学生の娘もダマクラかして一緒に見せ、ついでに私とカミさんも久しぶりに楽しませてもらう。やっぱり、面白いものは面白いのです。シュワ型ターミネーター(という呼称は当時はなかったけど。というより正式名称では勿論ないけど)の超おおざっぱなサラ・コナー狩り、これだけでも天才的な発想だと思います。この猪突猛進型・出たとこ任せの強引さは、いくらあの(これも面白かった)『ウェストワールド』を引き合いに本作を二番煎じ呼ばわりしたって、ユルブリンナー型ロボットにはこのユニークさは無かったよね。銃砲店のオヤジのアワレな運命(同年の作品『グレムリン』でのアワレさも印象的だったディック・ミラー)が特に、シュワ型のアバウトさを象徴しています。このいい加減シュワに対し、マイケル・ビーンの貧乏くさい(いや失礼)、影の薄い(これも失礼か)、憂いを含んだ表情がいい雰囲気。シュワほどムキムキではないけれど引き締まった肉体が織りなすアクション、倒した警官から手錠のカギを奪う際などに見せる熟練兵士らしい冷静沈着さも魅力的です。シュワは無敵の強さだけど、戦いの中で、髪が焦げてチリチリになり、眉毛もなくなり、さらには手の故障、目の故障、足の故障、そして…と、少しずつ壊れていく様が、かえってそのタフさを表現しているのも面白いですよね。未来における機械と人間の戦争、その最終決戦が現代で行われるという設定が、解説調にならず物語の中で徐々に解きほぐされていくあたりも、脚本が念入りに編まれているし、といってもちろん複雑になりすぎることなく、スピード感としつこさを併せ持ったアクションで引っ張っていきます。戦いの終わりの方では、もはや怪奇趣味といってもよいようなテイストで緊張感を持続し、トドメの場面ではこれでもかという細かいカット割りによって、真のクライマックスを築き上げる。やっぱりこれ、いい映画です。面白いです。[DVD(吹替)] 10点(2015-02-14 13:54:57)(良:2票)

160.  モスラ対ゴジラ 《ネタバレ》 私の職場には人間離れしたゴジラフリークの先輩がいまして、コレを引き合いに出して「○○対△△ってタイトルの場合、勝つ方の怪獣の名前が先に来るんだよ」と、基本的な事を教えてもらいました。いやあ勉強になるなあ。語りつくされた事かもしれませんが、ゴジラの造形が本当にスバラしい。いい顔してるね。不気味な山がのしかかってくるようなゴジラの描写、そしてダイナミックな名古屋城破壊シーン! モスラ成虫とのバトルも手に汗握る凄まじさで、ストップモーション撮影かと思ったよ(それくらい不自然だった、と言いたい訳ではない)。後半はモスラ幼虫が親の仇ゴジラへ毒霧ならぬ糸吐き攻撃! なんだモスラって親より子供の方が強いのか、と子供心にも釈然としないものを感じたのでした。今にして思えば、ゴジラに慢心があったのではないかと。7点(2003-11-02 00:38:50)(笑:1票) (良:1票)


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