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Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 162
性別 男性
ブログのURL //www.jtnews.jp/blog/20048/
ホームページ http://www.geocities.jp/narusetarou/index.html
年齢 61歳
自己紹介 『のんきと笑いは世界を救う!!』
救われて欲しいな、世界も、子供たちも。

今年のキャッチフレーズは、
『LOVE&のんき&PEACE』

優しい地球 残そう子どもたちに
http://genpatsu_shinsai.at.infoseek.co.jp/hirai/pageall.html

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評価順1234

1.  気狂いピエロ 「恋」なんて理路整然としたもんじゃあ、ない。恋に落ちてしまえば人は皆訳が分からなくなる。あの娘の心も己の心も、みんな。それが片思いとなれば、なおさらだ。恋は、人から驚喜=狂気を産みだし、人を詩=死へと導いていく。次章、絶望、地獄の季節。逝ってしまった空と海だけが蒼く、眩しすぎる ←くーっ、自分で書いてて、鳥肌立ってきたよ。四十過ぎたおっさんの書くセリフじゃないね。ただ、オイラが言いたかったのは、これはヒッチコックの『めまい』と並ぶ、恋愛映画の「不滅の傑作」ってことだな。  03/02/05追記:ゴダールって、その時々の己の心の有り様を忠実にフィルムに投影してきた人だと僕は思う。だから、時にははしゃいで見えたり、時には憂鬱に見えたりと結構極端なところが、特に若い頃の作品には感じられるから、観客は余計に戸惑うのかもしれない。それから、「分からない」ってことは「つまらない」ってことではないと思う。むしろ、誰もが分かりきったことをただ見せられても退屈なだけだ。 この世の中は、まだまだ理不尽さと不可解さに満ちている。 それを恐れることなく、その中に潜む真実を求めて、ひとり敢然と分け入っていくゴダールの姿は、いつも僕に勇気と感動をもたらしてくれている。ブラボー、ゴダール、ブラボー!10点(2003-12-16 17:49:27)(良:6票)

2.  野菊の墓(1981) 《ネタバレ》 日本が世界に誇るカツドウ屋マキノ雅裕の助監督を長らく勤めていた澤井信一郎が満を持してメガホンを取った、輝かしき処女作にして最高傑作。80年代以降に撮られた日本映画としても屈指の名作。でも、公開当時から不当な扱いを受け、あまり観られていないのもまた事実。それでも、松田聖子の白無垢姿は号泣するほどの絶品! 追記:私は別に聖子ファンでも何でもないんですが... ところで、昔、私は死んだばあちゃんに「絶対泣けるから」と言って無理矢理これを観せたことがありました。最初は「なにぃ、たりぃがね」と馬鹿にしながら観ておりましたが、民子がお越し入れするシーンと政夫が学校の運動会を終えてすぐさまそこへ駆けつけるシーンのカットバックあたりから泣き始め、もうほとんどそのまま最後まで泣き通していました。観終わってから着物の裾で涙をぬぐうばあちゃんに「ほらみろ、やっぱり泣いたじゃん」と冷やかすと、「年寄りに恥かかしたら、いかんよ」としかられてしまいました。でも、ちょっとうれしかったな。10点(2003-11-26 20:11:25)(良:5票)

3.  ペイルライダー 《ネタバレ》 『シェーン』のラストを模倣した作品(というより、やましんさんのご指摘↑通り、心ある映画ファンにとっては、もちろん『荒野のストレンジャー』のリメイクですね!)としては、山田某が撮った作品と比べて100万倍も素晴らしい出来だというのに、公開初日の渋谷パンテオン(←こいつずーっとパレスと間違ってやがんの、やーい、ばーかばーか)は、なぜか(?)閑散としていた。なんだかその事にとても腹を立てた私は、上映が終わると、いつもは買わないパンフレットを有り金をはたいて購入し、JR山手線に乗り込んだ。席に腰掛けるや否やおもむろにパンフレットを広げ、できるだけさりげなくも周りの乗客に聞こえる位の声で、この映画が如何に素晴らしいかをつぶやいた。一体何周位したのだろうか。今にして思えば"おバカ"極まりないが、この映画に少しでも足を運んでもらいたい一心で起こした私なりの精一杯のデモンストレーションだったのだ。 9点(2003-04-16 20:26:12)(良:5票)

4.  2001年宇宙の旅 《ネタバレ》 初見は、高校生の時(例によって課外授業をサボって)、テアトル東京のシネスコ大スクリーンだった。そりゃあ腰が抜けるくらいめちゃくちゃ感動したもんさ。でも、何度か観直すと飽きるんだよね、残念ながら。それでも、猿人が投げた骨がくるくると宙を舞って、宇宙船に早変わりなんてシーンは、今観ても新鮮だと思う。まあパン・アメリカン社はつぶれち舞ったけど...(寒)。あと、猿人や月面や最後の方に出てくるあの黒くて細長い物体は、習字に使う墨にしか見えなくて困る。で、一番気になるのはラストシーンのあの巨大な丸い透明な物体にくるまった赤ん坊。地球にどんどん接近していくところで終わるのだけれど、地上じゃあ、スゲー騒ぎだろうなあ、あんなの近づいてきた日にゃあ。でも、オイラもちょびっと見てみたい気もする。 7点(2003-12-08 22:01:47)(笑:4票)

5.  5つの銅貨 《ネタバレ》 ああ、もう、これは思い出すだに泣けてくるよね。当時人気絶頂だったコルネット奏者レッド・ニコルズが、娘の病気の治療のために大好きな音楽(JAZZ)を棄てるんだ。でも、昔の仲間(サッチモ、シェリー・マンなど)や奥さんらの協力で見事復帰を果たすのだけれど、そのシーンでの娘とのやり取り(絶対言えないよ、これだけはね!)がさあ、いいんだよー。とにかく、独身の頃に観てもわんわん泣けたのに、今観たらもうほんとにだめだろうな。だめだわ、既にこれ書いてるだけで、もう泣けてきたよ。しかも、娘が出来たらきっと真似をしようと心に誓って、本当に娘を授かって、それが初めて実現した時は、嬉しかったなあ(『グレン・ミラー物語』の夢は実現しなかったけれど)。もちろん、主題歌は我が心の応援歌ですじゃあヽ(;▽;)ノ 10点(2003-12-04 20:41:50)(良:3票)

6.  家路(2001) 「映画は、解釈するものでも理解するものでもなく、感じ取るものだ」と私は信じている。現実を、ある距離を置きつつ、只じっと見据える。だが、決して非情なわけではない。むしろ、慈しみと少しばかりのユーモアも交えながら対象を見つめること。「主人公の孤独や悲しみとは、これこれこう言うものですよ」なんて、いちいち説明しなければいけないというのなら、映画なんてものは、何の存在価値もありゃしない。「映し画かれたものから観客に何を感じ取ってもらえるか?(あるいは、観客の側から言えば、何を感じ取れるのか?)」、この問い掛けを、90歳を超えても尚精力的に投げかけてくれるマノエル・ド・オリベイラ監督の存在に、私は大いなる憧憬を抱いている。ブラボー! 10点(2003-11-21 12:20:37)(良:3票)

7.  ワイルドバンチ 唄いも踊りもしないが、これは男泣かせのミュージカルだ! 任侠映画とも言う。10点(2004-01-24 15:46:48)(良:3票)

8.  散り行く花 《ネタバレ》 たぶん、D・W・グリフィスこそが、人間の喜怒哀楽は、一片の微笑みによって現すことができることを私たちに教えてくれた最初の映画人であろう。故に、後世彼は「映画の父」と呼ばれることとなった。  ひとりの少女が、狂暴な父親によって虐待され、ついには死に至る。今でも新聞を連日賑わし、徒に繰り返される遣りきれない出来事が本作でも容赦なく描かれている。  少女を演じるのは、リリアン・ギッシュ。『東への道』『嵐の孤児』『スージーの真心』などグリフィスの代表作のヒロインを演じ続けてきた女優である。これらどの作品においても、ギッシュ嬢の素晴らしくも可憐な表情を捉えた美しいクローズ・アップにお目にかかることができる。  だが、問題は、「微笑み」である。ラストで見せる彼女のか細い2本の指で作り出されるあの微笑み。存在の、運命の哀しみに覆われながらも、死にゆく間際において、なお観る者に向けて、その哀しみから私たちを解き放とうとするかのようなやさしい微笑み。「どうか悲しまないでください。泣くよりも笑ってくださいね。」って、言われているようで、さ。おいらは、どうしたって、涙が止まらねえでやんの! 10点(2003-06-20 23:21:31)(良:3票)

9.  明日に向って撃て! 「この映画は何だ?」「夢の塊さ」10点(2004-01-24 15:51:08)(良:2票)

10.  彼岸花 『彼岸花』という「映画」の楽しみ方って何だろう?  「映える」。例えば、画面奥の玄関口に置かれた真っ白な陶磁の花瓶や、いつも部屋のどこかに配置されている真っ赤に塗られたやかんやラジオなどの小道具のさりげない存在感を、さらには、襖に映し出される(見えない)庭の池の揺らめく反射など小津独特のこだわりの空間を楽しむことではないか?   「画く」。例えば、これら隅々まで目の行き届いた色彩豊かな空間において、男たちは、酒やタバコを手に、座敷あるいは会社や飲み屋の椅子にどっかりと腰を下ろし、手前勝手な理屈と淋しき本音をぼそぼそと口にするしかまるで能がない。これに対し、女たちは、感情を露にし、早口でまくし立てるだけでは飽き足らず、画面の手前から奥へと配置された廊下を小走りに嬉々として行き来する(その優美で艶やかな躍動感!)。そんな男と女の関係のアイロニカルな転倒を楽しむことではないか?   しかし、なぜ、本作には原節子が出てこないのだ? その謎を解明する楽しみだけでも、本作は、最低3回は観返すことが出来る。ああ、小津の映画って、楽しくて奥が深いよなあ。←などと調子に乗って書いていたら、今夜の『秋刀魚の味』の放映を観逃してしまったよ!なんてこったい。 10点(2003-12-11 20:28:27)(良:2票) 《改行有》

11.  グロリア(1980) 《ネタバレ》 個人的には私も、【るーすさん】の意見↓に賛成します。グロリアが、本当に生きているのかそれとも死んでしまったのかは、この映画を観ている個々人の「想い」が決めるべきでしょう。 私は、カサベテスは常に、コミュニケーションが困難な現代にあって、人と人とがいかに分りあえるかについて、そのための人々の悪戦苦闘を真正面から描いてきた人だと考えています。 思えば、『愛の奇跡』(‘63)では、父と子の、『こわれゆく女』(’75)では、母と子ども達の「再会」が実に感動的に描かれていたではありませんか。本作では、只それがクライマックスになっているのだと思います。ラスト、墓場で、グロリアを見出した少年は、長い長い歓喜の時間を駆け抜けていく。グロリアに飛びつき抱きかかえられた彼は、彼女が身に着けていたカツラを放り投げると同時に、何と!スクリーンを見つめる観客達に向かって満面の笑みを投げかける。その瞬間全ての時間はストップし、映画は終わる。これこそは、作者カサベテスが投げかけた我々観客へのウィンク!(ゆえに、私はこのラストに百万遍でも泣けるのだ。) もちろん、誰もが知っているとおり、現実はこれでハッピー・エンドというわけにはいきません。人生はまだまだ続くのだし、分り合うという状態が常にいつまでも続くわけではないだろうから。だからこそ、カサベテスはその後も映画を撮り続け、最期の時まで観客に向けて新たなウィンクを投げかけようとしていたのではないでしょうか? 10点(2003-07-06 11:25:01)(良:2票)

12.  浮雲(1955) 『アデルの恋の物語』でも書きましたが、ダメな男をひたすら愛し続ける女の悲劇を描いた傑作がここにもありました!灼熱の太陽がふり注ぐインドシナから始まって、冷たい雨の降り注ぐ屋久島までの道程を「やるせなさ」の名匠・成瀬巳喜男があの小津安二郎もため息をつくほど見事な演出で描いています。10点(2003-01-11 14:44:54)(良:2票)

13.  グリード(1924) あらゆる映画のナンバー1『グリード』。  この映画のオリジナルは本当は一体何時間何分あるのだろうか?今観ることのできる最長のバージョンは何時間何分あるのだろうか?  私が観たものは、確か100分にも満たなかったはずである。したがって、「本作を観た」とは正確には言えない。観たのはこの映画の”断片”に過ぎない。  ただ、幸運だったことに、本作(の断片)を観たのは、十数年前に青山にある草月ホールで行われた特別上映会。しかも、故淀川長治氏の解説付き。  本作の魅力については、すでに様々な所で氏から聞かされてはいたが、この日はちょっと違った。氏は、いつにもなく興奮し、大きな身振り手振りで、今から上映するこの映画(の断片)の見処を余すことなく我々観客に伝えてくれようとした。普通の映画なら、もうこれでアウトである。映画の天才語り部・淀川氏の解説が醸し出す映画の魅力が、作品本来の魅力を遥か凌駕してしまうことが度々あるからである。そのおかげで、私はどれくらい割りを喰ってきたことか(笑)。  だが、本作は違った。腐っても鯛、いや相手は映画史上最強の横綱『グリード』(の断片)である。冒頭からすでにスクリーンに投影される映像の途轍もない存在感に圧倒される。物語やキャラクターも強烈だが、何よりも画の迫力が凡百の映画とは訳が違う。耳にタコなほど聞かされていた有名な死の谷のラストシーンも、非常に鮮烈であった。ゆえに上映が終わった後しばし放心状態、汗びっしょり。もう、しばらくは映画観るのは止めようと思ったくらい。  嗚呼、このような体験あればこそ、私は夢見る。『グリード』が観たい!9時間はあると言われている完全版は望むべくもない。現存するならせめて4時間版を、私は是非とも観たい!! 断言してもよい。もし、観ることが叶うのならばのならば、地獄に落ちたって構いやしない。(そうですよねえ、STING大好きさん)10点(2003-06-20 23:28:58)(良:2票)

14.  鴛鴦歌合戦 ♪さて、さて、さて、この映画、めちゃ、めちゃ、おもしろござりますう♪10点(2003-12-27 20:10:21)(笑:1票) (良:1票)

15.  柔らかい肌 《ネタバレ》 《警告》この映画だけは、あなたの奥さんや恋人に決して観せてはいけない。何を隠そう、結婚したばかりの頃、私は隠しておいたこの映画のビデオを妻に見つけられてしまった。以来、公明正大・清廉潔白なのにも係わらず、私は事あるごとに妻から脅しを受けている(「私なら、ためらうことなく急所を打ち抜くね」)。だから、悪いことは言わない。ビデオを持ってる人は見つけられないうちに、直ちに消去せよ! 8点(2003-04-16 21:12:19)(笑:2票)

16.  クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ!夕陽のカスカベボーイズ 制作者に告ぐ。『嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦』の成功はひとまず忘れなさい。「大人の鑑賞に堪えうる」とか、「映画ファンを喜ばそう」とか余計なことはあまり考えないで、劇場では子供たちがどこで爆笑し、どこで喝采を送っているかをもう一度よーくその目で確認して欲しい。なぜなら、未来が子供たちのものであるように、『クレしん』もまた子供たちのものなのだから。6点(2004-05-07 18:12:04)(良:2票)

17.  17才 旅立ちのふたり 《ネタバレ》 別に奇を衒うわけでもなく、アッと驚く画づくりがあるわけでもない。ただ、想いを語る者とそれを受けとめる者とのバストショットによる一見単純な切り返しや追う者と追われる者との程良い距離感を保った切り返しによるさりげない演出が、映画の真髄を静かに伝えてくれる。さらに、その背景には、主人公ふたりが映画の最後の方で語っていた“光の春”が確かに映し出されている。今、映画とは一体何か?と問われれば、私は端的に、「感情を伴ったアクションと光」だと断言してしまおう。それは例えば、藤本美貴が石川梨花に投げ渡す携帯電話の描く放物線であり、石川梨花が里親に向かって自分の将来を語るのを見つめている塩見三省(演技を超えた感動の眼差し!)の背後にあるサッシに写る陽光の煌めきなのだ。[DVD(字幕)] 10点(2005-04-13 19:48:57)(良:2票)

18.  大砂塵 《ネタバレ》 日本では、『理由なき反抗』に次いで知名度が高いのに、確かにヘンテコリンな作品ではある。 だが、侮ってはいけない。監督ニコラス・レイは、処女作にして不滅の傑作青春フィルム・ノワール『夜の人々』をはじめ、『危険な場所で』、『暗黒街の女』など、透明かつ詩情あふれる傑作を次々とものにしてきた人である。 ところで、私のお気に入りのシーンをひとつ挙げよう。 酒場の女主人ジョーン・クロフォードが夜ひとりピアノを弾いていると、突然そこへマーセデス・マッケンブリッジ他街の面々が大勢どえらい剣幕で押しかけてくる。純白のドレスを身に纏ったクロフォードは、演奏を止め、何事かとその場に起立する。切り返すと、街の面々は、なんと全員黒装束に身を固め、マッケンブリッジを先頭に正三角形の陣形を組んで突っ立て居る。この彼らの異様な緊張感とは裏腹に、観ているこちらは、「オイオイ、これから人間ボーリング(色が逆だけど)でも始めるんですか?」と、思わず聞きたくなるような(フザケた?)シーンを抜け抜けと演出しているのである。実は、こうしたお遊びの様な演出が本作には散見され、「例え商業映画と雖も、ジャンルとしてのお膳立てが揃っていれば、あとはどうにでも自由に撮っていいのだ」と、これを観たヌーベルバーグ以降の後進の映画人達が驚喜し、影響を受けたのではないかと私は推察している。 10点(2003-08-22 18:48:04)(良:2票)

19.  ダーク・ブルー 《ネタバレ》 戦争によって、主人公は、祖国を失い、愛する女性を失い、愛犬を失い、親友を失い、そして己の自由をも失う。そんな彼にも幸福な瞬間はあった。収容所に差し込む暖かな日差しを浴びて、主人公が見た一瞬の夢=記憶。彼は亡き友と並んで夕日を背に受け大空を飛んでいる。しかし、そんなひとときすらも、一機の離脱=フレームアウトで一瞬に終わりを告げる。映画と共に。[DVD(字幕)] 10点(2005-04-13 20:48:33)(良:2票)

20.  フレンチ・カンカン 芸の厳しさも、恋の厳しさも、そして人生の厳しさも全て、ルノワールは、上質なエンタティメントを通して教えてくれる。観終わった後に思わず"ブラボー"と喝采をあげたくなる映画。10点(2002-11-26 20:56:05)(良:2票)


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