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1.  アマルフィ 女神の報酬 《ネタバレ》 会話式レビュー(追加)・・A君『前半は思ったより緊迫感があって「おおっ?」と思ったけど、中盤以降から尻つぼみというか、退屈にまで感じたよ。』 B君『でも俺、確認の為に二回観たけど二回目観たら明確に分かった。前半からおかしいという事に・・すでにボロが出まくりで笑ったよ。あと徐々に主要人物の背景とか人生を次第に明かして、ドラマに厚みを持たせなきゃいけないのに殆ど触れてないよな。』 A君『主役の織田裕二の役なんて結局、何も描かれてないよね。ただ険しい顔で右往左往してるだけの人物にしか見えない。母親の天海祐希だって主人に先立たれた子持ちの女以外、何も語られてないのもすごいし・・イタリア側の刑事なんてただのバカにしか見えないもんねぇ・・サラ・ブライトマンの登場も全く意味のカケラもないしとことん間が抜けている映画だよ・・。』 B君『特筆すべきは佐藤浩市の犯人の描かれ方だよ、それまでこの人物が2~3回ツラ出してるだけで、まともに触れてないのに実は犯人でしたってねぇ・・一応、前半で写真らしきものが映って伏線のつもりにしてるんだろうが、全く分かんないよ。』 A君『中盤以降の犯人の素性が割れる過程とか諸々が唐突しすぎて、事態が加速するのに、面白さは失速してしまったよね。』 B君『事件の解決も結局、ベタな説得ネタで終わってるしテレビの2時間ドラマじゃあるまいし。』 A君『トドメに、タイトルの「アマルフィ 女神の報酬」って結局、本編観た限りでは意味なかったよな。犯人の誘導でアマルフィに行く所があったけど、あそこで「タイトルのアマルフィだから何か大きな事が起こるな」と思ったら、ただ天海祐希が男二人組にナンパされただけで本筋と何も関係ないからね、ヒドいもんだよ。女神の報酬に至っては完全無意味・・何なんだよ。』 B君『結局、そういう所も含めて、この映画の中途半端さを物語っているな。駄作という程のものでもないかな?と一回目は思って4点にしたけど、二回目観たら3点だよ。別の意味で笑わせてもらったから甘めにね。』 A君『3点で甘めか・・』 B君『ハリウッド映画に肩を並べる映画が出来たみたいに宣伝してたけど、制作陣がどうやらそれを本気で思っているフシがあるのも救いが無いな。続編も見越している感じだけど恥の上塗りだからやめた方がいいと思います。ひっどい映画だよ。』[映画館(邦画)] 3点(2009-07-26 14:05:26)(笑:1票) (良:5票) 《改行有》

2.  誰も守ってくれない 《ネタバレ》 観る前はどういう風にこのテーマに挑むか、期待を持っていました。 でも冒頭からずっこけました。まず加害者の未成年の家族に対してテレビのマスコミがあそこまで執拗に追うのかなぁ? いくらコメントが欲しいからって・・カメラを撮ったり、妹が乗った車に対して事故を起こしかねない暴力的なカーチェイスをマスコミが現実に起こすかね? その時点で実際の現実と乖離してるように見えて萎えましたよ。 ネット描写に関しては今までの流れとは完璧にそぐわない描写で笑ってしまいました。 特にネット住人に対する誇張されすぎな描写は呆れるな。 膨大なネット住人が全員、あの加害者妹や関係者を狂ったように糾弾する流れにしたりして『ネット住人=悪』という露骨なイメージを一方的に病的に植え付けている作り手はこの映画のネット住人と同じレベルにしか見えない。 他にもおかしな所をあげれば冒頭はあんなにマスコミが追っていたのに潜伏先の住所がネットで割れたのにマスコミが全く来ないというトンチンカンな事になってたりも気になりました。 数々のシーンがこんな感じなのでいくらキャラクターがシリアスなセリフを語った所で全く深みも何も感じず薄っぺら。 各キャラクター描写に関しても理解しがたいおかしな所がいくつもありますが、いちいち指摘していたらキリがないのでやめておきます。 私はこの映画を現実社会の問題を真摯に扱っている仮面を被って、表面的にシリアスぶっているだけとしか思えません。 残念。 [DVD(邦画)] 3点(2009-10-23 01:34:32)(良:5票) 《改行有》

3.  第9地区 《ネタバレ》 南アフリカで宇宙船が飛来しエイリアン(エビ)がスラム地区へ隔離・・そして20年後。もう粗筋を聞いただけでそそられました。そして鑑賞してみたら、もうとにかく面白かったです!観てる間、幸せでした。まず冒頭はいかにエイリアンが醜悪で野蛮で近辺の人間が多大な不快感を示しているか描かれ、観てる側もエイリアン側に対して嫌悪を示しています。そして主人公の企業の立退きの交渉も至極当然で応援すらしてしまいますが・・・主人公が黒い液体をかけられた時に事態が急変し、次第に嫌悪の対象が人間に変ってきます。ここで描かれる企業側の人間のあまりのド外道っぷりはエイリアンよりも恐ろしく戦慄。主人公はやむなく第9地区へ逃走しエイリアンに助けを請う・・そこで観客はエイリアン側にも知的な考えを持つ者もいて、企業の人間よりもよっぽど真っ当に写ってしまい、あれほどグロテスクなエイリアンに親近感さえ抱いてしまいます。 そして後半からは怒涛のアクションの洪水・・主人公は葛藤を抱えながらも、自分自身を何としても取り戻したい為に極悪な人間側に銃口を向けていく・・って何だか『アバター』だなぁ・・と感じましたが、ぶっちゃけ映画としての描き方はこちらの方が数段上でしょう!そして最後の結末の流れも十分に納得しますし、問題は何一つ解決せず、またエイリアンと人間の緊迫の関係が続く・・これほどの問題を安易に解決させなかったのも良かったです。終わったの後の複雑な余韻が残りますが、『映画』を観た満足度は非常に高く良かったです。現実にこういう事が起こったら十分、映画のように有り得ると思わせるリアリティさも秀逸。主人公なんて全然、冴えない平凡な男なのに後半からものすごいヒーローに見えてしまう見せ方もたまりません。これは面白い!傑作だと思いました。[映画館(字幕)] 10点(2010-04-10 14:34:28)(良:4票) 《改行有》

4.  BALLAD 名もなき恋のうた 《ネタバレ》 会話式レビューA君『根本的に実写化を間違えているとしかいいようがないんですけど』 B君『まぁねぇ、簾姫の願いが時空越えて現代に届きタイムスリップして出会うのが何故、あのガキになるのか全く分からない。必然性がないんだよね』 A君『原作の方はその理由が「クレヨンしんちゃんだから」で、すべて成り立つ話ですけど、しんちゃんをそのまま実写化出来ませんしね、その時点で実写化無理って気付けって話ですね』 B君『しんちゃんの世界観だからこそ成り立つご都合主義をそのままリアルに実写化したら、ただの「不自然」が際立つだけだし』 A君『失笑が止まりませんでした』 B君『あと気になったのは、又兵衛が簾姫を好きなのは、あの時代では決して周りに口にしてはいけない事だとアニメ版では触れてましたけど、この映画はあのガキが部下と又兵衛の前で簾姫との事をはやしたてるけど・・』 A君『本来なら、あの子供は又兵衛に斬られても文句は、いえませんよね』 B『微笑ましいシーンにしたかったんだろうけど呆れたよ』 A『あとクライマックスの合戦ですけど、まぁ迫力はそれなりにあったと思いますし、見れたのは見れました・・しかし主役一家が車で戦線に突入する所は・・』 B『車の速度遅っ時速15キロ以下!それで敵とかビビッてる姿が間抜けすぎる!ぶつかっても打ち身程度じゃん』 A『アニメ版だとしんちゃんの父が凶暴な運転をして、そこにみんなビビッてる訳ですしね』 B『そして敵武将の決着の付け方も・・「しんちゃん」ならあの結末有りだけど、実際はあんな屈辱受けたら切腹でしょ!清々しい顔して去るなよ!』 A『最後もアニメ版ではしんちゃんと簾姫が時空を越えて同じ空の又兵衛の雲を見上げる号泣必死シーンの簾姫のセリフ「おい青空侍」が石碑の「ありがとう」って・・余韻が数十倍落ちました。』 B『あとさ主人公のガキが最後に自転車で叫んだのは何?』 A『多分、あれで彼が強くなった事を示す「成長」の雄たけびでは?』 B『そうなの?だったら冒頭でいじめていた男達に挑むシーンとか見せればいいのにな』 A『もうキリがないのでやめましょう。これを見るならアニメ版を見たほうがいいという結論にしかなりません』[DVD(邦画)] 3点(2010-06-30 01:31:52)(良:4票) 《改行有》

5.  ソーシャル・ネットワーク 《ネタバレ》 正直、フェイスブックやザッカーバーグについて殆ど知らなかったので、最低限の知識を事前に入れて鑑賞。展開はテンポよくサクサク進み全く退屈しなかったです。ただあまりに作品としてスピーディーな語り口なせいか、鑑賞後にそのままサーッと印象が流された感じが私は否めなかったので、一回だけの鑑賞では捉えきれないものがありました。ちょっとしたきっかけとアイディアと行動力でザッカーバーグは恐るべきスピードでフェイスブックを巨大化させていく下りはちょっと恐くなり戦慄すら覚えました。そしてそれによる代償と結果も同時に見せて『一体、何だったんだ・・?』と虚無感も感じました。ザッカーバーグ始め他のキャラクターの人間性の深いドラマ部分の描写に関しては、この映画の中では敢えてあまり見せておらず、色々な解釈の余地を残しており誰に特別、感情移入をする事無く冷静に各キャラを観れたのは良かったです。ザッカーバーグはいいヤツではないかもしれないが、すべて間違っているとは思えない、訴訟を起こした兄弟も共同設立者のエドゥアルドの言い分も最な所もあるし、ナップスターのショーンもドラッグ以外はすべてが悪いとは言えない・・巨大なうねりの中ですべての歯車が噛み合うとは思えないし、時には冷酷な判断を下すのは止む得ない所がある、誰が悪いかの善悪の判断は難しく、色々考えさせられました。ラストの五億人の友達を作ったと銘打たれた男のたった一人の『友達』の承認を待ち続ける姿は、淡々としていながら実に彼の孤独を的確に表した見せ方と感心しました。ラストのテロップ『登録者5億人、企業価値250億ドル』・・驚異的な事なのに、じんわりと虚しく響く・・[映画館(字幕)] 7点(2011-01-16 16:57:17)(良:3票)

6.  裸の島(1960) 他人には薦めにくいかなぁ・・セリフはないし黙々と畑に水をやる夫婦。家族の描写もあるが何気なく展開していくので見る人によっては退屈するかも・・私はすごくよかったです。長男を亡くし畑作業を投げ出して泣き崩れる妻役の乙羽信子を見ている夫役の殿山泰司の表情が素晴らしかったです。演技というより農民になりきってしまった2人の生っぽい迫力がありました。音楽もいいです9点(2002-12-07 01:16:34)(良:3票)

7.  スチームボーイ STEAM BOY 観終った感想は『どうしてこんなにも観ててハラハラドキドキしなかったのかなぁ?』です。圧巻の緻密な映像と壮絶アクションのてんこ盛りなのは間違いないのですけど。 冒険活劇は感情移入をした登場人物と一緒にそれこそハラハラドキドキしながら物語を同時進行で体験するのが醍醐味だと思うのですが、この映画の主人公レイに大した個性もなく魅力も感じず感情移入は不可能でした。クライマックスでレイの言う事は確かに真っ当かも知れませんがストレート過ぎて 上っ面な印象にしか聞こえず心に残りません。一応、ヒロインらしいスカーレットがある程度のキャラを立たせていましたが結局、叫んでるだけで何の為にいたのか存在意義が良く示されていません。レイと心を通わせるシーンがしっかり書かれていればまだマシだった筈。レイの親父は終始、スチーム城に取り憑かれた人にしか見えませんでした。これももう少し親子の関係の深さを見せてくれれば・・爺さんのキャラがこの物語で一番、しっかり立っているように見えて良かったです。そして声優。大友監督はアニメ的なキャンキャンしたものよりリアルを求めたようなコメントをしていますが鈴木杏と小西真奈美の演技力は別として声質はリアルに聞こえませんし既成のアニメ声優の声質とさほど変わりありません。アニメ的声を求めてないといいながらも脇のキャラにはしっかりアニメで活躍している声優を起用したりしてなんだか矛盾しています。主要キャラが津嘉山氏は除いて殆ど声優の仕事はしてないからか他のプロの声優さんとの声の演技の違和感もあって時には不快でした。沢村一樹のディビットの演技が特に下手でした。本当に監督はあの下手な演技でいいと思ったのでしょうか。児玉清はボソボソと棒読みゼリフで聞き取り辛く(そういう風な演技を要求されたかも知れませんが)主役の鈴木杏は思ったより良かったですが声の演技の不安定さが目立ってあと一歩でした。それとやはりあの男の子キャラにあの声は合いません。 そして一番、良かったのはスカーレットの小西真奈美でした。プロの声優と言われても素直に信じてしまうくらいの好演でした。これほどの労力と技術を費やした痛快冒険アクションにも関わらずあまり印象が残らない映画に感じて個人的にとっても残念です。脚本とかもっと上手く練られたと思うのですが・・9年もかかってそこは麻痺してしまったのでしょうか?大友監督。 4点(2004-07-18 14:28:43)(良:3票) 《改行有》

8.  十三人の刺客(2010) 《ネタバレ》 オリジナルとはまた違った感じに仕上げていました。個人的には今風の下手な泣かせを入れたような家族描写などは敢えていれずに徹底的に凄惨な出来事として描き切ったのは正解かと思います。語り口も基本、単純です。刺客たちが使命に突き動かされる動機の大事な描写に関しては稲垣吾郎演ずる暴君の狂気の所業をこれでもかと描き、その残酷性に対する客観的怒りが感じれば十分に伝わると思うので、刺客側のダラダラとしたドラマは極力描いてなく、あっさり風味なのもいいです。敵側も暴君以外に市村正規のキャラだけに集中して描かれるので無駄な描写もなくスッキリしてると思いました。そして脇を固める役者陣も万全で多くを語らず、存在感で語る役者なので素晴らしい。そしてクライマックスの戦闘はド派手で凄惨、血みどろになり後半は刺客も相手も疲れきって型もクソもなく無様に這いずり回って殺しまくるという地獄絵図ですが、そこのアクションは見応えがあり見入ってしまいました。特に松方弘樹の殺陣はまさに鬼の如き凄まじさなのに美しい・・彼の殺陣が再び大スクリーンで観れたのは個人的な喜びでした。基本はとても面白く堪能しましたが・・不満は、あの伊勢谷友介が演じる山男、まぁ侍を客観視するキャラとか『七人の侍』の菊千代的な役割なのでしょう・・彼の様々なシーンは完全にこの物語では浮いていますがそれは悪い浮き方と感じました。『三池的』センスの行使キャラでもある訳ですが、そういうシーンも悪い意味で浮きまくり(そこが狙いかもしれませんが)・・とにかく上手い効果が出てるとは思いません。ラストの奴の終わらせ方も『はぁ?』という感じで余韻がおかしなものになってしまいました。あまり嬉しいキャラではなかったです。あと指摘したいのが、作戦はいかに刺客側が周到な計略をし、待ち伏せの場所まで敵を導かせるという面白さもあると思うのですが、今回は計略は基本、博打の運任せで大雑把と感じて、ちょっと頭脳戦的面白さが欠けているのは残念に思いました。それが合わさりクライマックスの大殺陣になったらさらなる痛快さも生まれていたと思い惜しいです。しかしこのご時世にここまで血みどろでド派手な時代劇アクションを大スクリーンで存分に堪能できたのはやっぱり快感でした。[映画館(邦画)] 8点(2010-09-25 16:00:48)(良:3票)

9.  息もできない 《ネタバレ》 ヤン・イクチュン演ずるサンフンが実に素晴らしい・・口から出る言葉は汚い罵り、すぐ殴るしょーもない奴なのに愛すべき一面を垣間見せる顔つきと態度で感情移入しまくりでした。ヒロインのヨニ役のキム・コッピは幼さが残る女の子なのに乱暴なサンフンと堂々とやり合う度胸を持ち合わせていながら、精神的脆さも見え隠れするような絶妙な見せ方に魅了されます。他のキャラクターも適役として言いようがないハマりっぷりでした。映画全体としては暴力シーンが多いのに、基本は静かで地味ともいえる感じに見えますが物語の巧みな展開とキャラクター造形で他の映画にはない独特の魅力を確立していると思います。舞台となる坂の町は平面の町にはない独特の広がりと奥行きを見せて、それだけで味わい深さを感じます。そんな町に生活するサンフンとヨニはお互いの素性や過去を知らないまま交流を続け、家族問題に苛まれるとサンフンはヨニを呼び出して、ヨニも応じ家族のシーンではお互いに見せない穏やかなひと時が淡々と映し出される所は一見、微笑ましいですがヨニの家族の問題はヨニの弟がサンフンの仕事に絡む展開になり深刻化されているので、関係を何も知らないヨニとサンフンの姿に何と言えない切なさがあります。しかし物語を経てサンフンはヨニにすがり号泣しヨニも号泣し、お互いに心を許した事でサンフンに前向きな変化を見て物語は希望的なものに収束するかと思いきや・・サンフンの今までの暴力が取り返しの付かない連鎖に巻き込まれていた事を見せるあの瞬間はすべてを打ち砕き、どうしようもない気持ちにさせられました。しかしサンフンが寝そべる姿のショットが実に美しいのが参りました。そしてそれぞれの家族が何とか悲劇を乗り越え立ち直るかに見せた瞬間のラストシーン・・ヨニは自分の忌まわしき最悪の過去を新たに目撃しその中に弟がいてヨニは呆然と見つめる・・しかもその姿にサンフンの姿が重なり、すべてを悟ってしまった、あのラストシーンは確実に何かに蝕まれ、どんよりしているのに美しさも兼ねていて『うわぁ・・どうすりゃいいのよこの光景?』と困惑してしまい、どう感じたらいいのか分からなくなるくらい衝撃でした。終わっても頭の中では勝手にラストシーンと様々な画面が繰り返され脳内再上映状態になり、しばらくこの映画から離れません。その現象が私にとって『傑作』という証拠です。[映画館(字幕)] 10点(2010-05-02 22:09:44)(良:3票)

10.  インビクタス/負けざる者たち もう終始、安心して観ていられる信頼のイーストウッド印。 マンデラ大統領の一時期のみに焦点を絞り描くだけでも十分に人柄が伝わってきます。 モーガン・フリーマンは漲る風格でマンデラを演じ見事な存在感で映画を引き締め、 マット・デイモンも負けずにラガーマンを好演・・隙ねぇ・・ ただ一つ思ったのは前半で国の恥とまで罵られたチームがワールドカップまでにグンっと強くなります。 そのあたりがやや唐突に感じ、強くなる過程はもう少しちゃんと描いて欲しかったかなと思いました。 後は演出が『ベタ』ともいえる手法をいくつかのシーンで見られ、最初は首を傾げましたが後で思うと、素直にあの当時の熱量を観客に体感させる、てっとり早い演出だったのかなぁと思いました。 マンデラ大統領退任後の現在の南アフリカはマンデラが映画の中で掲げられた理想とは程遠い事になっているのでややもの哀しさも感じますが、ラストで流れる若者がラクビーをするシーン(撮影クルーが実際の南アフリカの街で見かけて、偶然に撮れたシーン)を見ると、『あれから受け継がれているものは確かにあった』『あの時の団結を思い出して欲しい』と語っているようでした。[映画館(字幕)] 8点(2010-02-07 15:07:21)(良:3票) 《改行有》

11.  タイタンの戦い(2010) 《ネタバレ》 アクションてんこ盛りですし、サービス精神旺盛な所は好感を持ちます。主役のペルセウスのサム・ワーシントンはいいですね。不器用で優しく見え武骨な感じもする絶妙な面構えはペルセウスにふさわしいです。ただ半神という設定ですけど今まで普通の人間と漁師生活していたに過ぎなかったのに、いきなり剣さばきが優れているというのはちょっと・・その前にそういう片鱗があるとか、漁の合間に剣の練習していたとか見せれば大分、違うと思うんですけど・・半神だからという設定頼りで諸々、描写を省くのは如何なものかと。そしてペルセウスと一緒に戦う仲間たちは、あまり描写が行き届かないせいか誰がどういう奴かの区別も付かずに朽ちてしまったので彼等の死はあまり響かなかったのも残念です。『運命の守護神』の女もなぁ・・訳知り顔で主役達と同行しますけど『居ただけ』っぽいキャラになってる感じもします。そして結局、一般人が神々に対して不満に思い反乱を立てたらゼウスさんが激怒してやり返して戦争が始まったという筋書きですが、このゼウスが訳が分からないんですよ。ラストのゼウスは勝ったペルセウスの前に出て『まぁ俺が協力したお陰でもあるよな息子よ』と言いそうな感じで満足気。つうか元々、おめぇが悪いんだろーよ!兄貴のハデスに乗せられるのも迂闊だし、怒りに任せて大怪物を出させたのもおめぇーだろーよ!何、してやったり顔でペルセウスと会話してるの?はぁ?でも・・『そりゃ全能の神がその程度だから、人間は反乱起こすわな』という事を皮肉にも浮かび上がらせしまったような・・。最後に運命の守護神イオはゼウスによって甦りますけど、だったらペルセウスと共に命を掛けた仲間達も甦らせろよと思うのは私だけ?ご都合主義が全部、悪いとはいいませんけど今作は腑に落ちませんでした。[映画館(字幕)] 5点(2010-04-25 14:53:37)(笑:1票) (良:1票)

12.  殺人の追憶 韓国映画は初鑑賞なので韓国の文化とか街並み、当時の社会の状況とかそれだけでも新鮮でしたが肝心の本編も最後まで画面に釘漬け状態で本当に久々の「面白い」サスペンス観られて大満足!役者達の演技はもちろんですがそれぞれの顔立ちも絶品です。思い付きと思い込み(?)で犯人を追うソン・ガンホの濃い刑事役はくどくもなくむしろ痛快さえ感じるキャラです。それと対照的な冷静に事件を推理する刑事のキム・サンギョンのソ刑事が後半につれ感情を剥き出しにしていつの間にかキャラ位置がソン・ガンホと入れ替わっているあたりも面白かったです。無毛症の銭湯の調査とか霊媒師に依頼したりとクスッと笑えるシーンもいくつか用意されたり畳み掛けるように出てくる事件の新事実(憶測もアリ)、何人かの容疑者のエピソードで全くダレる事ありません。エンデイングもしっかり後を引く演出が用意されていて秀逸。これを観終わってまず思った一言「日本もこれくらい面白いサスペンス映画を作れよぉ」9点(2004-05-02 14:09:58)(良:2票)

13.  ソルト 《ネタバレ》 まずジョリ姐さんのアクションは美しく、時に血まみれのハードアクションもこなしていますので、それだけで感動の域には達しています。謎めいた妖艶なスパイって完全にハマり役ですよ。それだけでもスクリーンで観る価値はあります。ですが不満の方が大きかったです・・主役のソルトが初めにスパイの嫌疑を掛けられますが、ソルトが施設から抜け出す動機は自分の亭主の身を案じての事ですけど、その亭主の危険を匂わしてソルトの焦燥感を煽らせる描写が不十分なので、あんな無茶な方法で脱出するに至る動機に説得力が足りず、唐突に見えていまひとつ乗れませんでした。その段階でソルトに向ける視点はスパイ嫌疑に掛けられ、亭主を救いに行くエージェントというものになり映画は進んで行くと思ったら、中盤からニューヨークに向かいソルトの謎の行動が始まります。ここでソルトに向ける視点はあやふやになり、何か映画に対して地に足が着かない感覚になりました。そして『暗殺』実行後、ロシアのスパイ連中が捕まった亭主をソルトの目の前で殺しますけど・・ここねぇ・・亭主の顔が暗くて良く写されてないから最初、誰だか分かりませんでした。あそこは亭主の苦悶の表情のアップとソルトの見つめる表情を重ねるくらいのシーンは一瞬でも必要でしょ!それがあればその後のシーンがよりドラマチックになると思うんだけどなぁ・・。映画の見せ方としてはまだソルトの行動の真意は観客に完全には明かされず、ソルトがどう動くか分からない所にサスペンスを波及させたいんでしょうけど・・そこも上手く見せられているとは思えません。ドンデン返し的展開も継ぎ足し程度のものに見えましたし・・。ラストでソルトの真意が確実に分かりますけど、そこもなぁ・・そこまでに至る強い信念の描写がやっぱり足りない、だから折角のいいラストの余韻があっけないものとして写ってしまいました。この映画に関しては主人公の信念という主軸を物語で上手く見せた上で、色々な展開に発展させた方がいいと思うんだけどなぁ・・[映画館(字幕)] 6点(2010-08-01 14:42:43)(良:2票)

14.  キサラギ 《ネタバレ》 ハッキリいいましてこの作品が何故、こんなにも高評価なのか分かりません。 キャラクターの素性が分かる展開では唐突に場面の上に新しいシールをペタペタ貼るような感じの汚い反則技の連続です。 伏線と呼ぶには実に幼稚でお粗末なレベル。 元は舞台劇のせいか、殆どセリフだけの物語進行で映画を観てるような気がしない。 ラストの展開である事実が判明し、主人公にとってその事実はとても良かった的な着地になっていますが、でもアイドルが焼死した悲惨な事実は変わらないのに全員ニヤついているので『何だお前等は!』と引いてしまいました。こんなので心が温まるもんかい! ラストの死んだアイドルが映像で顔が思いっきり出たのには閉口しました。今まで顔を隠していた演出が全く無意味になりましたしね。 非常におかしな作品ですよ、これは。なんだかなー[DVD(邦画)] 3点(2008-02-28 18:56:03)(良:2票) 《改行有》

15.  エクスペンダブルズ 《ネタバレ》 まさにスタローン流男塾。『男は女を守らなければいけない』『女を殴るような奴は死ぬほど痛い目にあってもヨシ!』『男は仲間の為に命を投げ出す覚悟も必要だ』特に女性に関しては紳士といっていいようなスタイル!それを体現する役者陣がスタローンやバリバリの肉体派アクションスターが揃ってるから、存在だけで何か説得されてしまいそう・・はい、基本はとても楽しかったです。アクションの見せ方は往年の80年代で見られた肉体アクションを誇張した感じで、最近のCGを駆使したアクションと比べるとシンプルに見えますが役者の力で重量感ある生身のアクションが堪能出来ました。ストーリーも至ってシンプルでランボー的。間に部隊の仲間達の私生活や人間性の脆さも見えて魅力的に描かれているとは思いますが・・・何だろうなあ、過大に期待してたせいなのかトータルで見ると散漫な印象が拭えなかったです。まず前半でスタローンとステイサム二人が島の偵察の為に保護団体のメンバーとして潜入(それ以前に明らかに異常な雰囲気の二人が自然保護団体に見えないだろ・・ギャグか?)して、現地の案内人の女と合流しますが、ここはただ行って軍隊に見付かって逃げるだけで偵察にもなっておらず何がしたかったんだ?と感じになります。そこでアメリカに戻った後の展開は緊張感も展開も途切れてしまいテンションがグッと下がった印象で迫力のアクションがありながら冗長な感じがしてクライマックスにまで足を引っ張ってると感じました。再潜入からの終盤のアクションも何か単調でしたし・・うーん個人的には島に行ったら、島の中で最後まで展開させるか案内人の女とは別に仲間が捕らえられたかと緊張感が途切れず地続きに見せられたのでは?と思いました。物語の重要な要な筈の敵であった将軍と案内人の娘との間の葛藤も弱く感じて、取って付けたような印象でした。ドルフ・ラングレンのキャラの扱いもドルフ・ラングレン用の見せ場だけ用意されたような感じで取って付け感が・・色々惜しいです。でも前半のステイサムが飛行艇の先頭で決死のアクションをするシーンは文字通り燃えましたし、女を酷い目に合わす奴は徹底的に痛めつけられる所は痛快、男どものボンクラ仲間感はニヤニヤしますし、何と言っても名を馳せたアクション・スターがザッと集まっただけでテンションが上がるのは確かですので、やっぱり楽しくなるのが悔しいところ・・・。[映画館(字幕)] 7点(2010-10-17 14:14:49)(良:2票)

16.  マッハ!!!!!!!! すごかった・・楽しかった・・これでもかというサービス満点の驚愕アクションで口もあんぐりと開けてしまいました。 トニー・ジャーの凄まじいキレのある動きは全盛期のジャッキーに全く引けを取らず、 大袈裟な例えですが子供の頃、ジャッキーのアクション映画を観た時の感動が一瞬、甦りました。 アクションのカメラワークやスピード感ある編集も見事で唸らせてくれます。 物語は誰でも理解出来るような単純極まりないものですがお陰でスンナリ「マッハ!!!!!!!!」の世界に入りこめます。 セコイ詐欺師のジョージがまたいい味を出していて本作の面白さを支えていますしラストの彼のシーンにはグッときました。 物語部分の突っ込みは野暮というもので素直にこのアクションを楽しむのが本作の正しい見方だと思います。 エンデイングまでしっかりメイキング、NGシーンまで見せるサービスっぷりに最後まで釘漬けでした。 蛇足ですが私が座った席の後ろに東南アジア系の家族がいて「うははは」と何故かアクションシーンにいちいち爆笑したり「うおおほぅっ」声をあげたり豊かなリアクションである意味、この映画を盛り上げてくれたのかも・・。 8点(2004-07-25 12:47:40)(笑:1票) (良:1票) 《改行有》

17.  CURE キュア 《ネタバレ》 サスペンス映画として、とても良く出来ていた作品だと思います。 ですから終盤の難解な展開でも色々自分で解釈したり考えたりするのも悪く無かったです。(最悪なのは展開がつまらない上、訳が分からん映画です) 個人的に好きなのは二回あるファミレスのシーンでしょうか一回目に食事を残し覇気のない役所、二回目は妻の死の後のシーンにも関わらず憑き物が落ちたように心地よく食事している姿は滑稽な程です(これで妻の死は役所の仕業と暗示させる) ラストシーンの投げっぷりはゾッとしますし・・ 二回、三回見てその度に様々な解釈が出来て楽しめたりする映画でした(万人向けかどうかは微妙)[DVD(邦画)] 8点(2008-09-15 19:04:17)(良:2票) 《改行有》

18.  ガッチャマン 《ネタバレ》 この映画、あまりにも空っぽでした。まず主要キャラクターの恐るべき魅力の無さと薄っぺらさで誰一人にも感情移入出来なかったので、話に乗れる訳も無く・・役者の方達には申し訳ないですが一人残らず『大根』にすら見えてしまいました(これは監督の責任)。冒頭のアクションは変な所でカット割ったりゴチャゴチャしていて迫力を削ぎ、ショボさが際立つ始末です。それ以降はクライマックスも含めて本当に冗長!極端な事を描けば、中盤以降はキャラがグダグダ、ダラダラと説明台詞の垂れ流しするシーンの羅列のみ!しかも恐ろしく物語の『面白さ』として機能していない!(あ、パーティーシーンも物語上蛇足の極みでした)。そしてやっとクライマックスですがここで酷いのは最後で東京の危機が迫っていて時間が無い切迫した状態なのに、中身のないグダグダ、ウジウジ会話の間延び地獄・・『お前らいい加減にしろ!』と心で何度も叫んでイライラしてました。とにかく、ずっとスクリーンを通して作り手の熱量が微塵も感じられなかったです。恐らく作り手は『ガッチャマン』への思い入れ、愛情は大して無いんだろうなあ・・。そんなのがスクリーンから容易に汲み取れる映画が面白いなんて有り得ないですねぇ・・・[映画館(邦画)] 2点(2013-08-26 20:37:06)(良:2票)

19.  悪人 《ネタバレ》 原作は未読です。映画全体は冗長で、全編グジュグジュと煮え切らない様を延々見せられ、人物表現に多少、見られた陳腐さも気になり、最終的には『何だかなぁ・・』と複雑な印象になりました。まず『悪人』の妻夫木演ずる祐一の殺しの動機の真相は、どう見ても『元々悪いのは被害者の娘、佳乃。こうなるのも仕方がなかった』というような感じで、祐一のおばあさんを恐喝する業者をはじめ、被害者・佳乃の本来の相手の増尾のような『悪人』として描かれるキャラとはまるで違う一線を引いて『祐一は他とは違って悪人ではない』と見せてますが・・・でも祐一は佳乃の正気を失った行動に激情して殺害に走ったと言ってもやはり自分の意思で身勝手に殺したのだから、やっぱりどう同情的に表現しようとも彼もまた『悪人』なのです。フェアじゃないよな・・いいじゃない彼も元々『悪人だった』でその為の深津絵里演ずる光代がいる訳です。彼女の存在で彼は灰色の人生に潤いを与えられ変っていくと描写している訳なのにねぇ・・。でも光代が祐一を悪人呼ばわりする妹に対し『彼は悪人じゃない』と電話で言いますが、最終的に祐一に娘を殺されひどい心の傷を付けられた家族の姿を見て『理由はどうあれ、彼は世間的には悪人でしかない』と言うような感じで終わるのは何とか良かったと思います(色々な解釈の余地はありますけど)。あとはこの映画の仕組みは被害者と加害者とその家族の描写が主軸ですけど、特に樹木樹林のおばあちゃんのエピソードは何か繋がってないような浮いている感じがしましたね。樹木樹林の存在感で何か重点を置かれてる気がしますけど、実はあまり関係がなくね?と・・。そしてさらに気になったのはそれを追っかけるマスコミの描き方・・あれって『誰も守ってくれない』と同じで本来、事件に関係のない加害者の家族を執拗に追い詰めるようなマスコミの姿に閉口。しかも老いた普通のおばあちゃんに対して・・現実にあり得る?かと、こういう所はガッカリしますね。もちろんそれぞれの役者陣の演技は素晴らしいと思いましたし良かった所はありました。でも、諸々の散漫さと展開の冗長な感じがどうしても否めず作り手が強く伝えたいであろうテーマが薄ぼけてしまったような作品でした。[映画館(邦画)] 5点(2010-09-26 16:34:03)(良:2票)

20.  マン・オブ・スティール 《ネタバレ》 重厚で見応えのある『スーパーマン』でした。 ヘンリー・カヴィルのスーパーマンは見事な肉体と気品も感じさせる顔立ちで本当に素晴らしかったです。 『スーパーマン』の戦闘アクションは後半まで抑えられています。 そしていざ始まったら、すごいシーンの連続で単純に『おおっすげえ!』と思いました。 ただ観ていて何か居心地の悪さが残りました。 今回の『スーパーマン』はやたら人が死ぬんですよね・・ 特に後半のビル街大破壊シーンは間違いなく数万単位で殺されてる(映画上リアルな感じなのに一般の犠牲者は殆ど見せない上にどれくらいの犠牲が出たかも触れていない)・・。 EDでは大破壊が何事もなかったように仕事とかしてますし(どれくらい時間が経ったか分かりませんが)・・。 トドメに『スーパーマン』がする、ある行為(もしくは選択)も流れ的には仕方がないとはいえ違和感が拭えず・・ 戦いの勝利が数々の犠牲で成り立っているという重みが、その後の展開から感じられないんです。 この映画の重厚なトーン故に余計に気になりました。 『スーパーマン』を今風のリアルで追及したら、そりゃこうなるだろうとは思いました。 実際に面白かったのは間違いないです。しかし今回の『スーパーマン』を手放しでは褒められない・・ もう少し時間が経ったら、また観てみます。 余談・今回のゾッド将軍は正直、野蛮なだけで何か物足りなかったです。[映画館(字幕)] 7点(2013-08-31 20:35:51)(良:2票) 《改行有》


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