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コメント数 258
性別 男性

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評価順123

1.  シャイン 人を愛せない人間が親になってしまうと、愛しているフリをして見返りを求めるという拷問のような仕打ちを子供に強いることになる。人は生まれる家も親も選べない。自分が強くなるしかないのだが、そう都合よく強くなれるはずもなく、やはり行き着く先は自分の世界しかない。そこから抜け出すには理解者が必要なわけで。ピアノも素晴らしいけど一番伝わったのはそこでした。9点(2004-01-25 21:06:59)(良:4票)

2.  タイタンズを忘れない よくある感動もののようで結構深い。黒人への差別意識は、言ってみれば親がやっていることを小さい頃から見ていた中で心の中に培われていくもので、いきなり政治的な理由で「差別をやめましょう」と押し付けられてもできるわけがない。それは親を否定することにつながる。ではタイタンズのメンバーがなぜ差別意識を超えて分かり合えたかと言えば、合宿という閉鎖された空間の中で分け隔てなく鬼のように接するコーチという共通の敵がいたから、という理由が大きいように思う。結局今までの意識を変えるには努力でも外圧でもなく、インパクトのある出来事であると。一番心に残ったシーンは、自分は厳し過ぎたかと反省したコーチの「勝っても負けてもいいからベスト尽くせ」という言葉に対し、部員たちの方がいつのまにか厳しくしっかりしていた、という試合前のロッカールーム。ジーンと響いた。9点(2004-05-13 01:55:17)(良:4票)

3.  プラン9・フロム・アウター・スペース これも怪物の花嫁同様、敵側の正体を早い段階でばらしてしまってる(目的はかなり引っ張ってるけど)。じれったくて仕方ない。セットのしょぼさ、昼→夜への唐突な変化等、金銭面や技術面のネタが多いのですが、エド・ウッドが最低と言われる真髄は前述の盛り上げ方のヘタクソさ、会話シーンの単調さ等、監督としての核となる部分であり、むしろ言い訳ができる分金が無くて良かったんじゃないかと。とんでもなくイカレた映画をとる才能はあったのに、その隠れた才能に気づかずまともな映画をとろうとしてしまった事が最大の悲劇なのだろう。3点(2004-04-07 17:14:57)(笑:1票) (良:2票)

4.  どですかでん これほど男の悪い面を厳しく描いた作品は初めて見た。登場する男たちは、その脆弱な精神から妄想や酒に逃げている。原因は何の根拠も無い虚しいプライド。そんなろくでもない男たちに、それでも愛されたいと願い従う子供たちが哀れで仕方ない。他にも同じ酒飲みやうだつのあがらない亭主たちも何人か出てくるけれど、働いている点でろくでなしとは一線を画していて、実際家庭内の雰囲気も決して悪くはない。人を不幸にするのはプライドが高く理屈ばかりこねるくせに何もしない男。そのくせ現実に直面するとガクガクと震えて逃げ出す男。高すぎるプライドは人を妄想へ逃げ込ませ、行動は狂人のそれと類似してくる。しかし決定的に違うのは無垢な精神か否か。冒頭とラストで幸福そうに一日の仕事を終える無垢な狂人でんしゃばかが輝いている。9点(2004-03-08 17:35:14)(笑:1票) (良:2票)

5.  ダンサー・イン・ザ・ダーク 《ネタバレ》 こんなに見てて不快になる映画は初めてだ。この監督は、見てる人間を不愉快にさせてほくそ笑む悪趣味の持ち主としか思えない。見てる途中、ヒロインに対する強烈な不快感と怒りが湧き起こり、なぜだろうと考えてみたところ、この女が自分主演のドラマの中でのみ生きている精神病患者なのだな、と納得。だから親切な友人の行為にも、自分が理想とする筋書きと違ったら拒絶してるし。妄想癖に虚言癖、困ったら他人に頼り(男は足代わりに利用する)、ここ一番ではオロオロ泣くだけで何もせず、自業自得でどうしょうもなくなったら脳内ミュージカルに逃避。よくここまでクズみたいな人間を創作できたものだと感心した。ビョークの顔からしてすでにイラつくタイプの不細工だし。何より最大の穴は、あんな自己中のロクデナシ女に周りの人々が無償の親切をし続けるところが現実的にありえない。0点にしようかと思ったけど、カトリーヌ姐さんと鉄橋のミュージカルシーンは良かったので3点で。ラストまでずっと「何だコイツ」と引き続け、ラストで「さっさと死ね」と思った私は冷たい人間なのだろうか。3点(2004-02-15 14:38:53)(良:3票)

6.  怪物の花嫁 想像してた以上にひどかった。エド・ウッドの人となりは知らないけど妙な律儀さゆえか、記者に追われる側の手の内を序盤にほぼばらしてしまっている。スリルとサスペンス台無し。誉めるところと言えば、終盤の展開が結構意表突かれたのと、ヘルメットのリアルなあごヒモが妙にツボにはまって笑いが止まらなかったところくらい。2点(2004-04-07 17:03:40)(笑:2票)

7.  カサブランカ とてもチンケなメロドラマ。ヒロインの自己中、自己陶酔っぷりにうんざりした。映画史上最強のクソ女ではなかろうか。何がひどいと言って、単に不安と寂しさから自分の意思で不倫しただけのくせに、都合の悪い部分にはほとんど触れず、戦争に絡んだ大義名分で自己を正当化し守ろうとする卑劣さ。自分の外見をしっかり計算に入れているずる賢さ。映画自体も、舞台がそもそも人々が動けない街であり展開も緩慢、会話シーンは妙に寄っててエド・ウッドの映画を思い出した。イタイ女性のためだけの映画ってとこでしょうか。4点(2004-04-07 11:58:55)(良:2票)

8.  シェーン 西部劇の割りにはあまり埃っぽくなく、むしろ緑鮮やかな場面が多くとても爽やか。全然可愛くないと思った男の子も段々可愛く見えてくるから不思議。敵味方含めた、狭い社会の微妙な人間関係がリアル。無口な殺し屋の不気味な存在感と狂気的な笑顔、美妻との微妙な関係、有名なラストシーンの意外なほどの悲哀と寂しさ。誉めるところだらけで忙しい。減点分は、理想と正義感に燃える旦那と変われずに去っていくシェーンに未来の無い虚しさを感じてしまったところ。9点(2004-04-14 01:25:38)(良:2票)

9.  わが谷は緑なりき 《ネタバレ》 単なる善人ばかりが出る映画でもないし、ことさらに悲劇ばかりを見せつけるわけでもない。本当の人間がいる。あれだけ威厳に満ちていた父親が段々しょんぼりと小さく見えてくる様。朗らかだった母が、寂しさからどんどんひねくれていく様。とても細やかでリアル。祝い事がある時は共に盛り上がっていた村人たちが、心無い噂でコロッと集団で態度が変わる田舎の恐ろしさから牧師の情けないキレっぷりまで、喜怒哀楽に溢れた素晴らしいドラマ。10点(2004-04-07 11:47:51)(良:2票)

10.  我が道を往く これだけ善人ばかりが登場していてもちっとも嫌味でないのは、多分それぞれが自分のやりたいようにやった結果だからだと思う。しかしこの映画のいう「我が道」は、自分のやりたいことをやる、という意味ではなかった。「作曲家になるか、我が道を往くか」というセリフが出てくるように、「我が道」とは神から与えられた使命とかそういう意味であり、信仰に対してとても真面目で誠実な映画でもある。その手の映画は嫌いなのだけど、ビング・クロスビーの浮浪雲のような飄々とした姿に何となく説得させられてしまった。現実をあるがままに受け入れ、良心のままに行動することが「我が道」なのだな、と。作中歌「Going My Way」の、「やがて浮かぶ微笑みを旅の道連れに~」の部分がたまらなくいい。9点(2004-06-05 00:08:12)(良:2票)

11.  ラブ・アクチュアリー そんなに目新しいことをやっているわけではないのに、なぜかとても新鮮な映画を見た気になった。恋愛モノらしく、女が思わせぶりに待ってて男が行動する、という基本は変わってないのにイヤミが無い。その原因の一つには、失礼ながら美人と呼べる女性がキーラ・ナイトレイしかいないところでしょう。そして一人で苦悩したり浮かれたりする場面や、面と向かったらぎこちなくなってしまう、誰もが持つ不器用な一面を自然に描いてる。共感の勝利だと思う。あと、ローワン・アトキンソンはおいしいとこ一人で持っていきすぎで、ずるいなと。9点(2004-02-17 19:41:16)(良:2票)

12.  卒業(1967) 《ネタバレ》 物語の主になる男女がろくでなしってのが最高。有名なラストシーン後のバスの中で、笑顔から何とも言えない複雑な表情に変わっていくところが秀逸。二人が自分の足で走っていくのではなく、好きなところでは降りられないバスに乗るのが何とも暗示的。9点(2004-04-07 17:36:53)(良:1票)

13.  毒薬と老嬢 《ネタバレ》 コーエン兄弟の先祖みたいな映画だな、と思った。フランク・キャプラ=ちょっといい話の監督という小さいイメージが見事に崩された。とにかく色んな偶然が重なり、しかも(ほぼ)無理なく練りに練って組まれている。登場人物の行動理由も感情の流れに素直で見事の一言。ものすごい構成力。正直ケイリー・グラントのギャーギャーうるさいところや、目をひん剥く「わたしコメディしてますよー」というクドい表情にはうんざりで、減点したい。監督の演出に応えただけなのかもしれないが、本当にコメディ俳優として人気があったのか甚だ疑問だ。しかしそんなイヤなところも消し飛んでしまうほどの感動を覚えてしまった。映画終了5分前に主人公が出生の秘密を知らされる映画があっていいんだ、と。とにかくブチ切れて突き抜けてる大傑作。10点(2005-02-02 01:34:17)(良:1票)

14.  クレイマー、クレイマー 《ネタバレ》 自分探しと単なるエゴを混同した母親もどきの中年女に始終ハラワタ煮えくり返ってました。子の幸せのために側にいる父親と、自分の幸せのために子を手元に置きたいと願う母親。どちらに親としての資格があるかは明白でしょう。まるで、誰かのせいで自分は自分の意思で生きられなかった、とでも言いたげなセリフにはあきれました。その時々で自分の意思で決めた人生なんでしょ?結婚したのも、仕事に打ち込むテッドに対する好感もあっただろう。安定した収入に対する計算も当然あっただろう。にも関わらず自分のことを棚にあげ、すべて人のせいにして私は不幸だと言い張る開き直った馬鹿女。・・・のはずなのに、ラストで何か許してしまった。ずるいラストだ。8点(2004-02-08 00:32:23)(良:1票)

15.  メルシィ!人生 笑いってのは、まず対象を冷ややかに突き放して観察することが必要で、この監督は実に人間をよく見ているなと感じた。社会に対する皮肉もある。笑わすための無理やりなシーンはあまりなく、あくまで自然な流れの中で笑いのツボをつかんでいる。実に緻密で計算され尽くした笑いだ。一つ気に食わないのは、同僚をからかって楽しんでたスカしたエリートっぽい男が何の災難もないところ。できれば世渡りのうまいやつに対する皮肉も盛り込んで欲しかった。8点(2004-03-06 04:30:01)(良:1票)

16.  エド・ウッド 映画が大好きで、行動力があって、弁が立って、仕事が速い。成功の要因は揃ってるはずなのに、一番必要なセンスが悪過ぎた悲劇の映画監督。のはずなのに、本人も周りのスタッフも何だかやけに楽しそうだった。多分、実際にも楽しかったのだろうと思う。「こんなに面白いのに、なぜウケないんだろう」という疑問が解けないまま死んでいったかと思うと、気の毒な反面やはり笑ってしまう。ベラ・ルゴシとの友情も素直に胸を打つ。9点(2004-03-21 22:26:48)(良:1票)

17.  ファーゴ コーエン兄弟初体験。率直な感想は、何て悪趣味な兄弟だ、と。袋の中のミミズやさらわれる奥さんの大股開きなど、いちいち見せなくていいよ、と言いたくなるシーンが多い。しかし主題として力を入れるべき犯罪や殺人シーンへの執着を手放し、淡々と突き放して撮り続ける妙なセンスは他の作品も見たいと思わせるのに十分な魅力があった。8点(2004-04-14 01:31:13)(良:1票)

18.  惑星ソラリス 作品全体に流れるひんやりした空気はとても好きですが、ムダなシーンが多いなーというのが正直な感想です。最初の方の道路のシーンとか。「2001年宇宙の旅」でもそうなのですが、なぜSF映画って、冷たい表情で乏しい感情表現をしながら愛や哲学的なことを語りたがるのでしょうか。感情あってこその人間だと思うんですが。こういう疑問が浮かぶこと自体、SFは性格的に向いてないんでしょうね。3点(2004-03-06 04:15:13)(良:1票)

19.  蝿の王 多数の人々が不安に陥っている時は、正しい人間の正しい言葉よりもカリスマ性のある人間のわかりやすい言動が支持され、一種宗教的な集団になってしまう。ヒトラーとその周辺が出来上がるモデルケース的怖さがあった。ラストの何とも言えない空気は大好き。8点(2004-03-29 02:14:23)(良:1票)

20.  クリスティーナの好きなコト とても興味深い映画。女性の視点から見たコメディということで、出てくる女性は男の理想とは全くかけ離れた人たち。その代わり登場する男性はハンサム=性格がいい、ブサイク=ただのスケベ、というまるで血の通ってない設定。女性の本音らしきものは下品な発言も含めて出てくるものの、そもそも下品な冗談というのはシャイな心理から出るもので、その向こう側にある弱くてカッコ悪い女性の本心は数秒しか見られない。正直さで言えばブリッジット・ジョーンズに遠く及ばない。しかし本物の本音を上辺のジョークで必死に隠し、他人に見せても良い余所行きの本音をだらだら並べ立てて現実の自分から逃げ続けるプライドの高さと卑怯なところは、この映画自体の性別が正しく女性であるとはっきり証明している。そういう意味でとても興味深い映画かと思う。6点(2004-12-11 03:35:24)(良:1票)


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