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プロフィール
コメント数 14
性別 男性
自己紹介 しばらく投稿はお休みしておりました。今のところ、再開できるかどうかもわかりませんが、とりあえずわたしの最も愛する作品のレビューを復帰記念として。

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評価順1

1.  プロデューサーズ(2005) 《ネタバレ》 いやー久しぶりに映画の濃いーところを堪能しました。封切でこんな楽しい思いをしたのは何年ぶりでしょう。私は68年のオリジナルもブロードウェイ・ミュージカルも未見だったので、メル・ブルックスの新作をほとんど予断なく体験することができました。素晴らしいショウです。爆笑のコメディでもあります。よくできたコメディがそうであるように、この作品も社会風刺に裏打ちされています。出演者は舞台とほぼ同じということですが、彼らによる歌と踊りはパーフェクトだし、おかまの振り付け師はじめ突出したキャラクターは抱腹絶倒です。上映中に何度拍手したかしれません。もちろん最後のアノ場面では大拍手を捧げましたよ。ただし他のレビュワーの方も書かれているように「オペラ座の怪人」や「レ・ミゼラブル」のような上品さはありません。ラブロマンス度は希薄です(むしろほとんどギャグのレベルと言っていいでしょう)から、浸って泣きたい方には不向きですね。地獄のマシンガンのようなギャグ(?)と完璧な身体表現、怒涛の楽曲の数々に身をゆだね、ひとしきり浮世の辛苦を忘れるのが正しい鑑賞法です。観終わったあと、きっとあなたはこの映画に祝福された幸せを味わうことでしょう。 [映画館(字幕)] 10点(2006-04-22 23:23:46)(良:2票) 《改行有》

2.  絶対の愛 監督、申し訳ありませんでした! 「悪い男」のレビューで、浅はかにも「いまだによくわからない」などと申してしまったことを深く深く恥じ入っております。 とはいえ虫が知らせたとでもいうのでしょうか、点数だけは10点を捧げておいたのはせめてもの救いでした。もう戯れ言は申しません。ギドク監督、あなたは当代随一の天才監督であります。 本作は安部公房氏の傑作小説「他人の顔」を下敷きにしているであろうことは想像できますし、勅使河原宏監督のそれと類似のカットさえ散見いたしますが、本作の世界はモノスゴイところへと行ってしまってます。 よくある韓流映画とはゼンゼン別ものです。これに比べたら「殺人の追憶」も「オールドボーイ」もかすんでしまいます。もしかしたら今、最も面白い作品を撮る監督かもしれません。 非常に僭越な言い方をしてしまえば、映画の作法も以前より洗練されています。意味深い細部に象徴された数々のテーマが絶妙な反復によって、より具体的に観客の心をえぐる手腕にはほとほと感服してしまうのですが、もちろん見ているあいだはそんなことなど考える余裕などなく、ただただ映画世界にもっていかれてしまうだけです。ものすごい快感。こんな快感を与えてくれる映画は久しぶりです。 本作はかなり重いテーマを扱っていて、ギドク監督らしい「痛さ」に満ちてもいますが、監督のもう一つの持ち味でもある「ユーモア」にも溢れていて、鑑賞後に辛くなることはありません。今風の言い方をしてしまえばアイデンティティー・クライシスさえ描いているのに、妙な清々しさがあるのは監督の眼差しがあくまでも暖かいからです。不条理な人間社会。その不条理をもたらす人間の「業」を当然のものとして肯定してしまうギドク監督の「絶対の愛」は、傑作ファンタジーとして映画史に名を残すことでしょう。諸君!劇場へ急げ![映画館(字幕)] 10点(2007-03-26 11:29:30)(良:2票) 《改行有》

3.  ビッグ・リボウスキ 《ネタバレ》 コーエン兄弟は、近年の作家のなかでもとりたてて志の高い監督である。 卓越した構図、独特のカッティング、ストーリーの周到さ、どこをとっても一流に恥じない。一部には遊びに遊んだ、という評価を受けたこの一編は、ふざけているとしか思えない人物設定や、その場しのぎと解されがちなストーリーもあって、いいかげんに作ったのかと疑いたくもなるのだろうけれど、じじつは逆である。 たとえば、タイトルバックの映像。数人のボウラーの投球する姿が、ゆっくりとしかしあるリズムとタイミングを保ちながら映し出されてゆく。かれらは一様に肥満しており、美しさやカッコよさの片鱗もない。にもかかわらずこのリズムで何レーンにもわたって投げ続ける人々から観客は目を離すことができない。かれらの投球シーンが異様な昂ぶりをみせているのはいったいどういうことなのか。 スローモーションに続いてS.ブシューミの投球カットにつながれば、それはストライクなのだけれど、J・ブリッジスとJ・グッドマンは話に夢中でストライクなぞ見ていない。恐ろしいことにボウリングマニヤという設定の主演級3人の中において投球シーンが映されているのは彼ただ一人であり、J・ブリッジスにいたってはボールに触ることすら禁じられているかのようだ。終盤ブシューミは心臓発作で死ぬこととなるのだから、いったいこれらは何を物語っているのか。このような仕掛けは全編を通じて徹底的に張り巡らされていることを見逃してはならない。 一編はコーエン作品の中でもとりわけ卓越したセリフによって構成されている。3人が今回の誘拐の狂言の可能性について話あっているシーンではこうだ。J・ブリッジスがレーニンの言葉を引用すれば、ブシューミは「I'm a walrus」と横やりを入れる。これはジョンレノンの曲名で、レノンとレーニンとの名前の混同が人間同士の会話の不条理さを暗喩している。すかさずJ・グッドマンの怒りを買うが、かれのベトナムとユダヤに起因するエキセントリックさはそれ以上に不条理で、観客はジェットコースターに乗り合わせているかのように揺さぶられる。とりあえず疾走するセリフの数々に身をゆだねるしか方法はなさそうだ。不条理とはいえ、いやだからこそ人生の素晴らしさをじわりと体感させてくれる稀有な名作に拍手を送りたい。(07/03改訂) [DVD(字幕)] 10点(2006-06-08 15:55:33)(良:1票) 《改行有》

4.  愛のコリーダ 《ネタバレ》 知ってしまったことを知らないこととするのは難しい。重ねたからだの血と肉の細胞どうしが互いに蹂躙しあい、あるいは混じりあい溶けて常ならざるものに変容してゆく性愛、肉が肉ではなくこころがこころではなくなる濃密な交接を表現するには、これほどの密室が必要だったということか。とはいえ不親切といえば不親切である。多くのシーンをセックス描写に費やさなければならなかったこともあろうが、定と吉が世事を放擲して曖昧宿に逗留し続ける事情や、ややもすると説明になりがちな二人の背後の物語には惜しげもなく鋏を入れられているうえに、宿代のため身を売る定とそれを甘受する吉蔵の表情は観客が心根を推しはかるにまかせられている。だがそれも大島監督のネライにすぎない。多大のケレンを含んで「これはポルノグラフィーです」と見得を切った監督の意図は「知らない人は吐き気をもよおしてもかまいません。知っている人はコーフンした上で涙を流してください」と開き直ることだった。欧米とりわけヨーロッパでの評判が高いわけは云わぬが華のもうひとつのスパイスがある。オレンジ色の行灯の光を障子に映えさせた耽美な映像は、定と吉蔵の血と肉の照り返しであった。私は初回の公開当時、その無残を通り越して滑稽ともいえる検閲に「金返せ」と叫んだクチだが、2000バージョンを劇場で観てようやく積年のウップンを晴らしたというわけだ。上記の感想は当然ながら新版に対するものです。大島監督の一世一代の傑作に満点を捧げたい。惜しむらくは今なお残る検閲のキズアトだが、ならば性器を撮らなければよかったのかということになりかねないので、減点はしません。 [映画館(邦画)] 10点(2006-04-25 16:46:23)(良:1票) 《改行有》


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