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プロフィール
コメント数 811
性別 男性
自己紹介 今年は映画見れてないです。

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評価順123456789

1.  黄昏(1981) 《ネタバレ》 とても素晴らしい作品だった。 湖とその周辺の風景がまた美しい。「絵画のようだ」とは正しくこれです。 それとともに人間模様も見事に描かれていたと思う。 親子関係が徐々に和解してゆく様は、見ていて心に通じるものがある。 両親に対する蟠りというのが誰にだってあると思う。 「父親は威圧的だった」「母親の愛が足りなかった」などなど探せばどんどん出てくるものである。 そういった不満の無い人は本当に心の強い人か、あるいは幸せもんかだと思う。 それをいい年して親に向かって「あの時あれしてほしかった」どうのこうのというのは流石に大人気ないのではあるが、秘めたまま不満を抱いたまま生きてゆくのも本人としては大変に辛いのでしょう。 そりゃ人間関係、恋愛関係、仕事関係にもいろいろと支障が出てくると思います。 この映画の中で、娘の恋愛が上手くいかなかったり、それで婚期が遅れたりするのを見ていると、やっぱり娘の中での蟠り、心の閊えがある気がしてしまう。 そういった原因ともなりえる親子の不仲が徐々に解決されてゆくさまは、見ているこちらまで癒されるのだ。 自分の心の中のモヤモヤをこの作品の中で発見でき、この作品中での関係が解決されてゆくにつれ、自分の中のモヤモヤも少しきれいになったと思う。 (そう、自分の心がこの湖のように澄んで綺麗になるセラピー映画だ) この映画の中の素晴らしい老夫婦を見ると、僕も自分の人生について少しだけ考えます。 実は一番探しているものは、身近にあったのだ。 自分の手に届く範囲で、まだ見えていないものが必ずあるはずだ。 と、この作品は自分に教えてくれました。 (当時書いた感想文を少し編集)[DVD(字幕)] 9点(2011-01-31 01:46:42)(良:3票) 《改行有》

2.  ナポレオン・ダイナマイト 《ネタバレ》 何これ?面白すぎる。 登場人物みんなイケてなさ過ぎるところが逆にイイっていうか、 変に癒し系な感じがする。 「人それぞれのスタイルでいいんだ」って言い過ぎているところがある。 普通の学園モノやティーン映画で誇張するところとはまったく逆のところを誇張しているので、 イケメンや美少女ばかりのティーン映画で焦りを感じるような人間には安堵のようなものを感じるかもしれない内容だと思う。自分はちょっと安心しましたけど。 ダサさをあまりに強調しているので、これをリアルだとは思いませんが、 個性はあるので自分をそこに見出しやすいです。 学園物としてはあまり扱われなかった視点だと思うので(そうでもないか)、そういった意味ではかなり楽しかったです。 もしここにメッセージ性のようなものがあるとすれば(ないでしょうが)そのダサさにあるかのようで、 「それぞれのスタイルにあった青春を見つけよう!」「ダサさの中にこそ光るものがある」みたいな感じなんだと思います。正しいか分かりませんが。 出て来る人間はイケてないのに映像はなかなかお洒落なところもあります。 なんとも人間の個性が光るユルユルな作品です。 「自分もこれでいいんだ!」とは決して思えませんでしたが、独特のキャラに新しい自己発見があるかもしれません。無いか。 ただ主人公が最後のダンス発表で光りすぎていたので、あの輝き方は卑怯ですよ。反則です。 日頃から冴えない人間がああやって誰でも輝けるチャンスを与えられるワケではないからです。なんちゃって。 時期に便乗して変な邦題をつけたもんです。 [DVD(吹替)] 7点(2011-12-31 10:11:27)(笑:1票) (良:2票) 《改行有》

3.  カリガリ博士 《ネタバレ》 光と影のコントラストがとても美しい。 背景となる舞台もスゴいですね、パースが歪んでいてとても変な空間だと思う。 遠近感がオカしいんです。椅子にしても異様に高かったり、扉も歪み、家も傾いているし、、、 建物の隅っこや部屋の奥、開いた窓などに影ができて、それがとても深い「闇」をつくり出している。 光と影がその造形の異様さを強調するのです。 とても歪んでいる作品、しかしその奥にとても美しいものがある。。。 それは登場人物の大袈裟で大胆な身振りからもいえます。 その身振りから狂気が伝わって来るかの様。 手のひねり方にしても、表情にしてもなんといいますか、、、とても繊細なものを感じます。 言葉にしても、とても美しい余韻を残す。 音楽もとてもお洒落で好いんです。 チェザーレが目覚めるところは薄気味悪くてゾッとする。コワい、、、 「自分の寿命はあとどれくらい?」なんて訊いちゃダメですよ!絶対に「明日だよ」とか、そういう答えが返ってくるんだから。。。 ストーリーとか全く記憶できないんだけど、この異常なまでの映像美と怪しさに退廃に9点。 解説を見ても、当時としてはかなり型破りなことをやり (CGとかぜんぜん無い時代に異様な空間を創り出そうとしたのは凄いと思う) それがとてもプリミティブでリアリティがあるんだと思う。 どこまでが現実でどこからが夢かわからない。 「光の強いところには強い影が存在する」みたいなことを読んだことがあります。 この作品では「影」がとても大きく支配している。 光と影が作る幻想、、、とても怪しい世界、歪んだ「美」、、、、カリガリ博士! [DVD(字幕)] 9点(2008-01-22 00:04:42)(良:3票) 《改行有》

4.  ビッグ・フィッシュ 《ネタバレ》 こんなにも素敵な作品があるなんて知らなかった。 そこには感動があった。 とっても不思議な世界があった。まるで魔法のようです。 自分だけの秘密の宝物を発見したような、 なんともいえないそれは、まるで不思議な夢を見ているかのようなそんな感じ。 または、自分だけの素敵な世界を発見して、そこを覗いてしまった驚きと胸のトキメキかもしれません。 見終わった後は、人それぞれの形で自分だけの輝き、目には見えぬ宝物を確実に受け取るはずです。 僕は物凄く心が躍っています! この世界は魔法と奇跡にあふれていると知ったからです。 生きるということは本当に感動的な喜びと、素晴らしい奇跡が常に自分を取り巻いているのだと、、、人生は感動的でなければならない、、、そんなこと初めて教わった気がします。 いや!実感しました。 生きることは素的なひとつの輝きそのものであると、この作品を見て思いました。 癒しの効果が抜群のヒーリング映画と言ってもいいかもしれません。 フォレストガンプを思い出させるところもありました。[DVD(吹替)] 9点(2011-04-03 04:02:43)(良:3票) 《改行有》

5.  天空の城ラピュタ 《ネタバレ》 子供のころに観た時の「面白すぎる」っていう印象があるために、 今観ると、あの感動が消えてしまうのが怖くて、この作品を遠ざけていた。 今回は「面白いアニメだ」って意識しないで、力を抜いて観れた。 意識しすぎて力が入りすぎると、感動できなくなるからだ。 普通に意識しなくても、何か神秘的な美しさを感じた。石に宿る精霊(青白い光)とか、水に沈んだ町とか。 昔ほど神秘性を感じなくなってきているものの(大人になって感性がつまらなくなったんだなあ)、やはり美しいところはある。それがとても深くて、懐かしく、て悲しいところにあるような気がした。この監督の作品の「少女」は、やはり神秘的なパワーを放っている。 ロボットのデザインには哀愁が漂っているし、ラピュタのユートピア的な雰囲気も神がかりだ。(昔はよく、自分がこのラピュタにいるところを想像して楽しんだ) 洞窟で石が光を放っているところなんて、「銀河鉄道の夜」に出てきそうな場面ではないだろうか? 否定されるかもしれないけど、個人的に、初期の宮崎アニメには、宮沢賢治を連想させる雰囲気があったようにおもう。 表面的にやっただけではここまで深さは出ない。 昨今のアニメは、技術的な面は進歩しているものの、内面的な部分はそぎ落とされているように思えてしまう。 もうこのアニメを超える作品は出てこないのではないだろうか。 [DVD(邦画)] 9点(2007-09-17 22:28:45)(良:3票) 《改行有》

6.  HATCHET/ハチェット 《ネタバレ》 畸形による残酷スラッシャー、、、レザーフェイス+エレファントマンといった印象ですか。 動きがレザーフェイスみたいっス。 いじめ、差別こそが確実に悪を生み出すかのごとく、この怪物も生まれちゃいました。 どこにでもある普通のスラッシャーかと思いきや、 いきなりオープニングでマリリンマンソンのthis is new sit!!が流れてきてテンションが最大に! PVみたいにノリノリじゃないですか! オッパイもたくさん出てくるのです。 オッパイカーニバルならば自分も行きたいっス。そこに。 キャラもおもしろく、青春コメディ・ドラマとして普通に楽しめるかもね。 残酷ゴア描写もなかなかのようで、伝統を重んじた由緒正しきスプラッタ映画といった印象なんです!! 主人公のキャラには好感が持てる。 友人も主人公についてきてくれるなんて、なんだかいい友情ですね。 心霊ツアーなんて、面白すぎ。 まあまあ自分は楽しんじゃいましたね。 [DVD(字幕)] 5点(2010-12-26 01:19:33)(良:2票) 《改行有》

7.  時をかける少女(2006) 《ネタバレ》 とても面白い作品で驚いた。 アニメの世界って、なんでこんなに明るいのでしょうか。 現実世界と同じ「人物」や「生活」「風景」を描いているのに。 とても明るい学校生活の(外向的な)イメージが描かれている。(僕はとても内向的だった。)そこに生きる人々が楽しそう見える。 図書館で本を読む人や、昼休みに中庭の木陰で仲良く話したりしている学生たちがとても楽しそう。 校舎もきれいで清潔感があり、近代的な校舎なのが良い。 こういう学校生活を送った人がいるのでしょうか? しかし、いじめられっこの男子がキレて、消火器を投げちゃうところなんかも描かれていて、とても現代的?だ。 でもやはり後半は暗くなってくる。 いつまでも友達だと思っていたのに、恋人とか異性を意識しだして、「いつまでも今までどうりに」という訳にはいかないんだと、そういう戸惑い、葛藤、孤独感は凄く伝わる。 踏み切りに自転車でぶつかったときの「ゴーン」ていう音が「気持ち良くて」不気味だ。 しかも、しばらく頭から離れない。あれ美しい! 不気味なのに心地よい。、、、、危険だ! 「商店街の時計」のデザインも細かく描かれていて良い(何だか不吉な予感がしませんか?)。 「急な坂道」ってのがまた危険な感じがして良い。 そこでのアクションはとてもスリルと緊張感がある。 ブレーキが、、、というスリリングな展開には、手に汗にぎる。 主人公の少女、真琴ちゃんは、周りの目を気にせずに自由奔放だ。(宮崎駿の少女ほど浮遊感はありませんが) 街の中で、飛んだり、跳ねたり、走ったり、自由に動いている。 遅刻してきても明るい。ポジティブシンキング! こういう元気娘は好きだし、自分もそうしたいけど、この現実世界はなかなかでそれがきない。 だってみんな冷たい眼で見るから。街ではみんなうつむいているし。 なんでみんな、アニメではこういう少女を評価するのに、実生活ではやんないんだろうね。 実生活でもこうなんないかな~。 現実は違うんだよなー。あ~、凹むわー、、、。 僕の場合ですが、 素晴らしいいアニメは、観終る時にキャラクターと別れるのが寂しくなります。 そして放心状態になり、しばらく興奮状態がさめません。 そんな感覚を久しぶりに味わえた作品です。 [地上波(邦画)] 9点(2007-09-16 01:24:53)(良:2票) 《改行有》

8.  トランスフォーマー 《ネタバレ》 オタクか!オタク向けか! 物語が進むにつれどんどんカッコよくなってきます。 僕はオモチャが大好きなのでメカが沢山出てくるこのアニメ、いや映画は満足度満点です。 そしてメカが日本製なのがなんとも嬉しい。 中国製じゃなくて良かった!メカの裏側に「メイド・イン・チャイナ」とか書いてなくて良かった。 監督ありがとう(どうせフリだろうけど)! 主人公のもとにメカが集う場面キタ━━━━(゜∀゜)━━━━ッ!! 宿命をうえつける音楽が少々ウザくも壮大な物語を演出。 吹き替えで観るとまるで日本の特撮ヒーロー物の様な感じがする。 キャラクターが5体いれば宇宙戦隊○○レンジャーという感じだ。 終盤の、街のど真ん中でのスーパーロボット大戦は秋葉原でやればいいじゃん。 冴えないオタクが政治のトップと軍隊の中で活躍するという話はオタクに夢与えすぎ。 でも映画って本来は夢を与えるものだからそれは別にいい。 オタク君がモテ男になるのには車がロボットに変形するような奇跡でも起きない限り無理ってか! 辛いぜ! メカはカッコイイけど、細かすぎて昆虫エイリアンみたいにちょっとグロい。 できればメカ映画の天才キャメロン監督にやってほしかったけど。 画面がゴチャゴチャ意味不明だけど動きが激しくアクション性が高い。 もう映画はCGグラフィックの競争みたいになっている。 スローモーションでのメカの宙返りは少しカッコイイ。スローだとメカに巨大感がある。 ジュラシックパークのスピルバーグ監督が製作総指揮なら、 次はビーストウォーズだよね(無茶ぶり)! 「この映画を観ているそこの(大きな)君たちも地球を守る立派な兵士になれるぞ!」という正義の映画です。血涙が出そうです。 [DVD(吹替)] 6点(2012-08-25 20:56:10)(笑:1票) (良:1票) 《改行有》

9.  クローバーフィールド/HAKAISHA 《ネタバレ》 ホラー映画やモンスターパニック映画が好きな自分にとってこのクローバーフィールドは超超超傑作といっていい映画だった。 ゴジラをはじめとする巨大生物映画を、怪物の視点や三人称視点ではなく、 ホームビデオの一人称視点で表現した本作の功績は大き過ぎる。 今まであったものの一歩先を行った感じだ。 この”視点の転換”が映画をここまで面白くさせる。 最初こそホームビデオでとらえた映画らしい残念さはあるが、 一度パニックが起こってしまえば後はほぼノンストップで迫力の臨場感に包まれる。 パニック映画において迫力の臨場感とはこれほどまでに大事であったのかと思う。 しかしよくここまで規模が大きい自己視点を表現できたものだと思う。 ビデオカメラでとらえた光景はまさに本物と区別できない。 ここまで作り物のリアリティが進歩すると、もう心霊映像やUFO映像の信憑性は薄くなってしまうんじゃないのかと思う。 逃げ惑う人々や途方にくれる人々は現場の雰囲気をたぶん見事に再現している。 そして人間的絶望感が凄い。 エイリアンの子供が無数に生み落とされる場面や、軍の医療キャンプでビニール越しに女性の頭部が爆発する?シーンで 「もう人間は終わった」と思った。 たぶんテロがあったからこういう作品ができたのかもしれない。 未知の驚異におびえる人々のパニックがリアル過ぎる。 ドラッグストアでみた、窓の向こうが土埃に包まれる場面だってそうだ。高層ビルだってあのテロ事件みたいな崩れ方をする。 これはその当時の恐怖を反映したホラーなのだ。 普通こういう映画だと「核で街をふっとばす」みたいな言い方がされるが、 この作品ではそういう言葉は出てこなかった。 自由の女神の首が吹っ飛ぶ。これは日本語吹き替えで見ると、このシーンの吹き替えは個人的に面白かった。 日本語吹き替えだとカメラ持った男はよくしゃべる愉快な男だった。 この映画見ると軍ってスゲーなと思った。 なんであれ日本の文化やゴジラ様を作品内に持ち出したからには、それに対する挑戦状のようなものがあったにちがいない。 そして自由の女神はたぶん猿の惑星からきているのかもしれない。 猿の惑星にもゴジラにも引けを取らない傑作SFパニック映画だった。[DVD(吹替)] 8点(2013-06-09 23:39:46)(良:2票) 《改行有》

10.  死霊の盆踊り 《ネタバレ》 ぶべらぁっ!うわー!つまんねえー!スゲーなコレ!ホントスゲエよ! スゲエ、ええよ。いや、いいじゃないっすか。クソでも。 ワハハハハ!僕は最初の女性が踊り出した時点で笑いが止まりませんでしたよ。。。 この監督の中にある「恐ろしい」の観念を想像しただけで笑いが止まらない。 「恐ろしい」く無さ過ぎて恐ろしい。 エキゾチックな音楽も良いじゃないですか。 そして女性の身体の美しさ、怪しい踊り、それだけでもうそこは不思議な世界。 女性が裸で踊るのは呪術的で美しいもの(女性の身体そのものが美しいのだから)、 だから女性1人だけじゃなくて一気に150人くらいで躍らせれば、 もっと地獄絵図(あるいは快楽の園)のような迫力のある雰囲気が出たんじゃないでしょうかね? まあクソですけど。 なんかね、独りよがりを通り越しているのが凄い。 また、死霊に関するエピソードが下らねえ。 そして怪人ミイラと狼男のお粗末さ! 緊張感が皆無。 でも女性(死霊)が黄金になっちゃうのは面白かったかな。 しかし下手な作品ほど人間味があるのだと思った。 スケベおやじのくだらない語りが面白い。 笑顔で踊る死霊たち、なんかとても健康的です。 脱げばいいってもんじゃないですよ。 ほとんどの御方が「0点」か「10点」をつけるという点で、やはり貴重な作品なのでしょう。 僕もその敬意を払い、0点か10点か迷った挙句(まあ迷う必要も無いですが)、やはりこの作品には0点が相応しいと判断。 堂々の0点!堂々の最低!全てがクソのZ級のボコボコ作品! でもエドウッドは偉人だ! そしてこの作品の存在感は孤高だ! 僕は言いたい。最低なクソをありがとう! [ビデオ(字幕)] 0点(2007-12-30 23:32:34)(良:2票) 《改行有》

11.  キートンの蒸気船 《ネタバレ》 三大喜劇役者の一人としてキートンの名は知っていたものの、 なかなか見る機会に恵まれなかった。 チャップリンの映画でさえあまり見る機会が少ないのに、 三大喜劇役者の中ではキートンよりもチャップリンの方が圧倒的に一般的に有名なものだから、 どうせキートンの映画は普通のコメディなのか(失礼すぎる!)、なんて酷い偏見も少し持っていた。 しかし、単なるコメディとして終わっていないところが素晴らしい。 父と息子の親子愛を強く感じるのだ。 前半では父と息子はうまく行っていないようではあるが、、、期待はずれの息子に対する父親のイライラが伝わってくるのであるが、 しかしそういった場面からですら、父親の息子にかけるささやかな気遣い(?)というものが微かに感じられる気がするのである。 実際に父と息子なんてなかなか上手くいくものでもない。 お互いに相性が悪い父子の方が多いと思う。 しかし、だからこそこの作品中の親子関係に自分は感じるものがあった。 “父と息子の関係なんざこんなもんよ”と見せられてるみたいに。 喜劇の主人公は滑稽だから良い。 だからこそ自分と重なり合うし、感情移入が出来る。 しかしキートンはなかなか体を張っている。感心した。 チャップリンもそうだったとは思うが、キートンも負けてはいないようだ。 そして、モノクロ・サイレント映画の中ではなかなか迫力がある。 アクション性がハンパない。 崩れる町の連続といったら大迫力で、臨場感ではハリウッド映画のCG表現を楽々と超えると思う。 ヒューマンドラマがちゃんとあり、ロマンありと、決してチャップリン映画には引けを取らないと思う。 チャップリンは自ら監督もやっている天才アーティストという意味で強くリスペクトするが、喜劇役者としてはキートンは同じくらいに素晴らしい。 ただ、安物のDVDなのか、サイレントだからといっても、音楽もない無音なのにはビビッた。 音楽無しのリアルサイレント!自分には合わぬ。 なので1点マイナス。 (でも好きな音楽とあわせて鑑賞すれば、不思議と映像と音楽があってくるものだ)[DVD(字幕)] 8点(2011-01-31 01:17:45)(良:2票) 《改行有》

12.  28週後... 《ネタバレ》 (2009年映画メモをもとに)これほどまでに素晴らしいゾンビ映画とは!まったく想像もしておりませんでした。 2年に1度出会えるかどうかという確立の素晴らしいゾンビ・ホラーです。 僕は常に昔のホラーばかりを観ているのですが(名作は昔のものばかりにあると思い込んでいる)、最近のホラーも馬鹿にしたもんではありませんね。 物凄い激しいカメラワークですが、目が疲れて嫌いだと思ったのですが、これがなかなか臨場感というか迫力を出すのに成功しています。 走るゾンビなんて、なんて健康的なんでしょうか?なんだかスポーツの映画を見ているようなスポーティッシュな気分になりました。”スポーツ・ゾンビ”いやまるで”ゾンビ・アスリート”です。 また、凄いと思ったのは映像です。 ヘリから見下ろした街はとても無機質で壮観でした。 荒涼とした街の雰囲気が素晴らしいです。都市がカッコイイです。 隔離地区の見事な世界観が伝わってきます。 構成力が見事で、全体的なスケール感があります。 また、ヒューマンドラマも忘れてはいません。なかなかです。 お姉さんはどうでもいいですが、兎にも角にも少年が可愛らし過ぎます。 名子役の登場です。 それにしても母親は気の毒でしたね。 しかし父子どうしの再開はどれほどの確立でしょうか?絆が引き寄せたのだと思いますが、しかし皮肉です。 僕は感動したのですが、ヘリのプロペラで蹴散らす場面は素晴らしいですね。 まるで美しい血と肉によるゾンビ無双です! 「ゾンビ映画は昔の方が本気度がある」と勝手に思い込んでいましたが、この作品のゾンビもかなりの本気度です。それどころか、暴力度、暴走度ともに上です。 ゾンビ映画の名作と呼ばれるのは昔のものばかりですが、意外と現代のゾンビの方が今の僕に多くのものを語りかけてくるのかもしれません。 《追加》少し過剰反応気味ですが鑑賞直後の感想を優先[DVD(字幕)] 8点(2012-03-06 00:17:56)(良:2票) 《改行有》

13.  燃えよドラゴン 《ネタバレ》 ブルースリーの演技が文句無しにかっこいい。 彼の鍛え抜かれた肉体、素早い動き、奇声、人間離れしています。 人間を超えた彼はやはり天才です。 彼の妹が悪党に追い詰められる場面が、とてもエロティックな印象として残っている(あれはチュンリーの原形ですか、、、違いますよね)。 東洋の雰囲気ってやっぱ良いわ。 夕食パーティーでは、竜宮城のようなどこか混沌とした、様々な文化が交じり合ってとても幻想的であるが「相撲」はひどい。なんだアレ!日本の文化をバカにしていると思う。 娘達が同じ衣服を身にまとっていて、後宮を思わせる。 「中国の後宮」って、僕にとって物凄くエロティックなニュアンスを感じるのです。 ストーリーが分かりやすいのも取っ付きやすくて良いと思った。 ストーリーは分かりやすくてシンプルなものほど優れていると、僕個人としては思う。 しっかりと場面が描かれている。 それぞれのキャラクターも個性が生きている。 敵役も個性豊か。強そうで怖い。。。(超マッチョの筋肉ムキムキ男がとても怖いんです) ブルースリーが相手を踏みつけ、骨を踏みしだく時のあの悲しげな表情! 素晴らしい! ブルースリーは、最後のほうで様々な武器を持ち替えて、その武器のカッコ良さを見せてくれて、彼のサービス精神の良さが伺えた(やれって言われただけ?)。 地下室はとても怖い。閉鎖的で暗い雰囲気。でもリアリティがある。 孤島の要塞の雰囲気がユートピアっぽくてよかった。 物語の中の独裁者がつくる国って、とても独特の雰囲気というか秩序が全体に行き届いていて、そういう雰囲気が好き(あくまでフィクションとして)。 「鏡の部屋」も「爪」も印象的で良かった。 [DVD(字幕)] 8点(2007-12-04 02:48:09)(良:2票) 《改行有》

14.  ハロウィン(1978) 《ネタバレ》 日常に溶け込んだ殺人鬼の恐ろしさが淡々と描かれるスラッシャーホラーの傑作。 殺人鬼のストーカー的な執念が伝わる。 殺人鬼の獲物を見つめる目線が無感情なまでに冷たい。 殺人鬼がそこにいたりいなかったりする不可解さ。 ただ殺人鬼であることの恐怖と、 そこに都市伝説的なものが微妙に加わることで独特の恐怖を生む。 その非人間的な異常性が冷静に淡々と(しかし容赦なく執拗に)描かれることでリアルな怖さが生まれる。 殺人鬼の仮面はあまりにも無表情でそれが象徴するのはまさに「死」である。 映画に出てくる殺人鬼の中で最も暗く冷たく不吉な存在感を放っている。 決してやり過ぎることのない演出が恐怖を生んだスラッシャーホラー史上最恐の傑作。[DVD(字幕)] 8点(2012-02-28 22:52:00)(良:2票) 《改行有》

15.  コン・エアー 《ネタバレ》 1年に一度くらいの大アクション! ため息が出るほどに素晴らしいアクションの連続。これでもかこれでもかとたたみ掛ける。 ストレス解消必至の爽快アクション映画でした。 緊張感はあまりないけれど、ノンストップなところが好い。 面白すぎて、停止ボタンがなかなか押せない。 悪党たちでさえ魅力的に描いてしまう。 (リアリティやヴィジョン、政治的な何かはあまりなかったかもしれませんが、遠足みたいな楽しさですね) お前たちみんな仲が良いな、、、ちゃんと協力してるじゃん!犯人像がなんだか面白い。 ハゲのボス(マルコヴィッチ演?)が、知的ではありませんが、キレて凶暴な感じはあったかもしれません(あ、自分はマルコヴィッチという俳優をあまり知りません) あと、ゲイがサイケだった、、、。 最も残忍な殺人鬼(ブシェミ演?)が悪には見えず、ユーモアと無邪気さと知的さとセンスを持っていた(あ、自分はブシェミという俳優をあまり知りません)。 そんな彼に惹かれた。 ニコラスケイジが良かった。彼の印象って、実は自分の中ではそんな良くなかったけれど、 この映画で彼の長髪とムキムキの肉体を見て、 おお、これは意外とアクション向きだ、と思った。 大変面白く見れたが、もしかしたらハゲのボスがあっけなさ過ぎたかな? こんだけ素晴らしいアクション映画を見ると、CGで誤魔化すアクション映画なんて糞喰らえって思える。 いろいろとカッコイイところがあるし、感動するところがある。 エンターテイメントという形で完成された傑作。 だと思うんだけど、、、なにしろ自分、アクション映画の初心者なんで。 (あらら、平均点が低いのね、、、) [DVD(字幕)] 8点(2011-02-17 04:20:19)(良:2票) 《改行有》

16.  オーメン(1976) 《ネタバレ》 悪の威厳に満ちた素晴らしい作品だ。 全体的に流れる「秋」のようなメランコリックな雰囲気が良い。 悪魔的なおどろおどろしい音楽も素晴らしいが、平和なときに流れる静かな曲もとても美しい。 川の辺でダミアンがいなくなったと思ったら、ひょっこりと彼が現れる場面が好き。 子守ホリーが自殺する場面はとても素晴らしく、自分の中のホラー映画の名場面だ。 あの迫力!日常の平和を壊してしまうあの破壊力! 自殺する直前のホリーの笑顔にはとても怖いものがある。 黒犬もとても不吉な存在感だ。なんだか影になっている。 ダミアンの目つきは悪の眼光だ。あの目はなんだか冷たく鋭くて怖い。 カメラマンを演じている役者はとても良い雰囲気をだしている。 (カメラマンが死ぬ場面も名場面、、、) ブレナン神父の何かに怯えるような、鬼気迫る表情が良い。彼はとても病んでいる。 神父の説得には威圧するような迫力があってとてもリアルだ。 神父の目からは涙まで流れて、彼の本気な感じが伝わってくる。 乳母のベイロックはとても嫌な感じ! でもかなりの熱演で、そのために嫌な感じがするのかもしれない。 彼女はホントに勝手で押し付けがましくヒステリックな、不気味な笑みを浮かべるベイロックさん、嫌い。 グレゴリーペックは良いですね。この作品をきっかけに好きになりました。 奥さんのキャシーが家の中で「落ちる」場面では、とくに金魚鉢が落ちるシーンが何故か印象に残った。 「子守」「神父」「妻」「カメラマン」がそれぞれ死ぬ場面はホラー映画の名場面だと思う。 それは主人公ロバートにふりかかり、その彼の苦悩が伝わってくる。 フロジノーネ修道院の鐘の音、高台から見下ろした修道院はとても静かで厳粛な雰囲気で素晴らしかった。 後味は悪いです。 でも、この重い厳粛な雰囲気は素晴らし過ぎる。 僕はホラー映画を「スプラッターホラー」か「ゴシックホラー」かに区別する癖があるが、 そうするとこの作品は厳粛な「ゴシックホラー」だと思う。 悪魔がとても崇高なものとして厳粛に描かれている。 悪魔という存在とちゃんと向き合い、悪魔を圧倒的なスケール感とリアリズムで描いているオカルト映画の傑作です。 ホラー映画でここまで崇高で厳粛な作品はなかなか稀かもしれない。 [DVD(吹替)] 9点(2008-03-09 01:16:53)(良:2票) 《改行有》

17.  スクリーム(1996) 《ネタバレ》 パラサイトと並ぶティーンエイジ青春学園ものホラーの決定版。 にして、スラッシャーホラーの良作。 ティーンエイジホラーの帝王といわれるウェスクレイブンの作品。 監督のホラー映画愛をこの映画で全開に出したことがホラー映画ファンへのアプローチとなり、 それでこの映画はホラー映画としての魅力も増したと思う。 殺人鬼の目的に深さとか不条理さ、怖さは無いが、 そういうものを必要としていないちょっと奇妙なスラッシャーホラーかもしれない。 殺人鬼の脱力ぶりは異常。まるで普通のパーティー・コスプレ野郎。 恐怖演出という意味では少し低いかも。 あくまでも10代のゲーム感覚。 ほのかなコメディと爽快感が良い。 日常でのキャラクターの描かれ方が良いので、殺されるのが惜しいくらい。 I scream? You scream?♪ いったい犯人は誰だ!? 究極のネタバレですが・・・・・・処女あげた男の頭打ち抜くって凄いこと![DVD(吹替)] 8点(2014-02-23 23:36:07)(笑:1票) (良:1票) 《改行有》

18.  サイレントヒル 《ネタバレ》 クリストフガンズ監督(名前を間違えて覚えてた)はジェボーダンの獣で毒々しい近親姦を描いたり拷問したり、このサイレントヒルでも生々しい魔女裁判を描いていたので、 この監督の心象風景にあるのは渋沢龍彦の文学のような血生臭い暗黒時代なんだと思う。 このサイレントヒルでは魔女裁判の火あぶりが生々しすぎる。 血のゲロを吐きそうです。 人をボコボコに殴ったときの胸糞悪い感じがとても残る。 宗教の血生臭さも異様でやっぱこの監督は暗黒だ。 ただこの監督はジブリのようなファンタジーも大好きなオタク監督だ。 教会の(偽)聖域に魔のものを持ち込むシーンもジブリの影響が大きい。 そんな監督は原作ゲームも大ファンです。 だからこれほどクオリティーが高く映画化できたんだと思います。 やっぱ映画化するってのはそれを好きな人に監督を頼まなきゃダメだと思うんです。 好きだからこそサイレントヒルの幻想的な美しさを見事に映画化したんだと思います。 ただ日本人とは宗教が違うためか、解釈もだいぶ違っています。 このサイレントヒルはどうやら「死後の世界」らしいのです。 シャロンとローズとシビル捜査官はあの事故で既に死んでいたと思います。 また微かに少女趣味が漂うのは、そこが女性しか立ち入れない空間だったのかもしれません。 サイレントヒルという町は人間がいないからこそ美しいのだと思ってました。 この作品では人がずらずら出てきますので、そこが欠点でした。 ただこの監督は人間の暴力や生々しい邪悪を描きたい監督であるなら人が沢山出てくるのもしょうがないと思います。 音楽をまるまる使用したのは、ゲームの方のイメージとダブるので使い分けて欲しいです。 幻想性は高いし、この独特の哀愁はクセになります。 最後に一人残されたダリアの悲しみは深いです。 あの世に逝ききれない魂の集う場所がサイレントヒルだとするとまた哀愁が増します。 ダリアの風貌と、アレッサが血を浴びて踊るシーンと、霧で包まれた灰色の教会は巨匠ティム・バートンにも見せたい気がします。 この幻想的な哀愁を味わうために年に一回は観てます。 [DVD(字幕)] 8点(2008-01-07 00:35:07)(良:2票) 《改行有》

19.  禁断の惑星 《ネタバレ》 3度くらい見ているのかな?結構お気に入り。 何度見ても、物凄くヤバい、見てはいけないものを見てしまった感じが残る。 凄い不思議な感じのする映画だ。 SFは初心者だけれど、これは面白いと思う。 独特の浮遊感がある。 日本庭園からの影響を感じさせるようなセットもあり、それが静的であり不思議な感じもして良い。 ロボットが面白い。このデザインは秀逸といわねばならないでしょう。 しかし最初の穏やかな雰囲気と違い、後半からは博士もロボットも研究所も不気味さと暗さを増してゆく。不安だ。 その効果が素晴らしい。 イドの怪物は姿を現すときには、いかにもアメコミ風で子供っぽい印象であるが、それでも少し迫力が感じられたと思うので良しとしましょう。 シュールな雰囲気が好き。このシュールさは惑星ソラリスとも通じるところがあるか? 音楽が独特の浮遊感と脱力感があってゆったりと心地よい瞑想気分。 「彼こそ 人類は神ではないと教えてくれたのだ」って、上手くまとめたな、おい! [DVD(字幕)] 8点(2010-05-01 04:46:44)(良:2票) 《改行有》

20.  クライモリ(2003) 《ネタバレ》 ぜんぜんB級っぽくありません。 やっぱりホラーを見る際には「B級っぽさ」を期待しているところがありますから、普通レベルだとちょっとガッカリさせられます。 面白かったですけどね。 近親姦がもとで畸形が産まれて、遺伝子レベルの変化で怪力になったというのは面白いです。そういうのゾクゾクします。 あれだけ森が広くて行方不明者が多いと、僕たちの未だ知らない生き物が森の奥深くにいて人間の肉を食べていたりするんじゃないかと思いますよ。 この作品で僕が良くないと思うのは「怪物が怖く見えてこない」ということです(偉そうですみません)。 まるでファンタジーの世界の住人で、「かいじゅうたちのいるところ」みたいな絵本の中の森の妖精が人を殺しているみたいです。 ロードオブザリングにも出てきそうですかね。 「パンズオブラビリンス」や「トトロ」を見てもそうですが、やっぱり深い森とファンタジーの世界はどこかで繋がっていると思いますね。 弓矢とか使い出した時点ではメルヘンチックなファンタジーにしか見えませんもの。 まさに「グリム・スラッシャー」です。 惜しいですね。メルヘンとか神秘的な雰囲気は好きだからいいけれど。 あと、畸形が人間の所持品をコレクションしているというのは面白いですね。 彼らは醜い化け物たちですから、幸せそうに見える人間達の所有物を集めるという行為にはどういった目的があったのかというところがなんだか興味深いです。 それにしても一番最後の畸形の姿が恐ろしいです。暗闇に照らし出された姿は異様です。オドロオドロしい憎悪が篭っているようです。全編をあれで統一してくれたらばもっと素晴らしいものになったかもしれません。と僕は思います。 [DVD(字幕)] 5点(2009-12-21 00:28:36)(良:2票) 《改行有》


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