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評価順12

1.  死霊の盆踊り 考えてみりゃ『死霊の盆踊り』ってタイトルの段階で0点ですわ。[DVD(字幕)] 0点(2008-01-30 14:42:14)(笑:5票) (良:2票)

2.  トイ・ストーリー3 《ネタバレ》 いままで色んな映画を観てきたけど、思い出し泣きしてしまう映画は初めてかもしれない。この映画を観ているとき、私は完全に童心に戻っていた。幼い頃一緒に遊んだオモチャ達とどれだけ楽しい日々とかけがえのない思い出を綴ったことか。そうした思い出が自分にある事がどんなに幸せな事だったのか、オモチャを与えてくれた親に愛されて育ったのだと気付かされた。殆どのオモチャ達は無難に倉庫行きかロッツォのような悲惨な別れ方をするなかで、アンディにとってもウッディにとっても、これ以上ないというくらい素晴らしい別れ方という稀有な例を見せてもらった。アンディがオモチャ達をひとつひとつ手にとってボニーに紹介するシーン、オモチャ達はどんなに嬉しかったことだろう。全編通して製作側がどれだけウッディ達を愛していたかも伝わってくるのも良かった。いまこれ書いてて涙浮かんでくるなんて相当だわ自分。[DVD(字幕)] 9点(2011-07-06 15:37:35)(良:4票)

3.  おおかみこどもの雨と雪 《ネタバレ》 対象年齢がよくわからない作品。周囲は親子連れが多かったが子供達は途中で飽きたようでざわめいていた。 どうも女性視点からするとオイオイと突っ込みたくなる点がいくつかある。 つわりが来てから妊娠判明したということは妊娠6週目を越えていて2~3ヶ月か。 安定期に入る前に妊婦を街中で振り回すなよ流れちゃうよ!とうっかりハラハラ。 雪も雨も幼児期に予防接種もワクチンも受けてない、もちろん狂犬病予防接種も。 あんな田舎で育てるならフィラリアの薬くらいは飲ませようよ~… あんだけ本読んで勉強しておいてなんでそういうところ無頓着なんだろう あーそりゃーおおかみ絶滅もするわなーと観ていて思いました。 雪と雨の子供らしい描写は素晴らしかったです、自分には姪と甥がいますが まさしくあのまんま、元気なお姉ちゃんに引っ込み思案の弟といった感じで観ていてほのぼの。 そうした観察描写は上手いのに、肝心の花に共感できないのが自分でも不思議。 夫が亡くなった時にあそこでへたり込んでしまうのがよくわからない。 監督はサマウォ製作時期にお母様を亡くしてるようだが偶然にも私は同時期に父親が亡くなっている。 これ以外にも何度か夫側の葬式に立ち会ったことがあるのだが出棺等最後の別れの瞬間に 妻の情念の深さというか禍々しさにも近い激情がほとばしる瞬間を何度か目にしている。 私の母も等しくもれずそうだったのだが、そうしたシーンが欠如している辺り 「死」に対して真正面から向き合おうとせず煙に巻かれた気がしてならない。 雪(♀)が人間の道を選び、雨(♂)がおおかみの道を選んで人間のコミュニティから脱していく経緯は どちらかというとおおかみというより猿の生態に近いような気もした。 総合的にみれば綺麗にいい作品としてまとまっているのだが 花への共感部分が少ないだけに、ラストにカタルシスを感じられないのが残念。[映画館(邦画)] 6点(2012-08-01 18:26:34)(良:4票) 《改行有》

4.  パシフィック・リム 《ネタバレ》 気付いたら私の周りは皆パシリム病にかかっていた。 でも自分には怪獣、ロボット映画属性はそこまでないので大丈夫かどうか聞いてみると 「研究者&博士属性があるならオススメ」という返答があったので俄然観にいく気になった。 で、観終えた後は頭の中がじんじん痺れて眩暈がするほどトリップ。 重厚感、ロボット、火花、ロケットパンチ、とどめのチェーンソードで完全にやられた。 なにより制作側のKAIJUに対する愛がよかった。 リスペクトやオマージュがふんだんに盛り込まれており 大人になってから子供の頃のような興奮をまた味わえるとは思いもしなかった。 日本人のDNAが歓喜で興奮どころか沸騰するような映画だった。 私は浅はかにも怪獣やロボットものはもう頭打ちなのではないだろうか 所詮は過去の遺物か子供のための通過儀礼的なコンテンツなのだろうと思い込んでいた。 でもこの映画を観てどんなジャンルであろうと表現には限界はなく幾多の可能性があるのだと思い知らされた。 OTAKUという人種は時々こうした平凡な観念を吹っ飛ばしてくれるから凄いと思う。[映画館(吹替)] 9点(2013-09-02 16:31:37)(良:3票) 《改行有》

5.  風立ちぬ(2013) 《ネタバレ》 これは完全にジブリ作品ではなく駿作品。 ジブリお馴染みの愛くるしいキャラクターは全くでないので 親子連れはこれを観ても退屈でしかないと思われる。 大人向きと言われるのもよくわかる。 ジブリお家芸的な食事シーンの代わりに喫煙シーンのなんと美味しそうなことか。 普段煙草を吸わない私がそう感じるのだから某団体が頓珍漢な抗議をしたのも理解できる。 さて私の思う宮崎駿氏はがっちがちの男性脳人物なので思ったとおり 今回も気持ちいいまでの破壊衝動をカタチにしてくれている。 関東大震災、うねる衝動とエネルギーは私達には単純に恐怖の対象であるが 創造者にはおそらくそれに加えて畏怖と興奮もどこか感じるのではなかろうか。 美しい機体が空を滑空すると同時に粉々に砕け散る様も 相反して脳裏に浮かぶという再生と破壊のループ。 ヒロイン像に関しても毎度想定内の男が理想とする『儚げな女性はコレ』像そのまんまの安牌。 そして物語の随所随所でぽろぽろと誰もかれも簡単に泣く、泣く、泣くので 涙が安いなあ…と最初は思っていたのですが物語の演出として 観客を泣かせるために感動的なエピソードを挟みこんでいるというより 涙も日常のひとつでしかないといいたいのかなと感じた。 大切な人が死地へ向かう最中も移動中にも設計図をひく、 涙を落とし紙を滲ませてでも線をひく、ただひたすらひたむきに無心に先へと進む。 この衝動を情熱とか焦燥とか狂気とか何が一番あてはまるか考えたのだけど 「無心」が一番しっくりくるのかな…と思ったり。 駿氏のやんちゃな部分を切り取ったようなカプローニのデカダンさが 要所要所で重くなりそうな雰囲気を蹴散らしてくれるのが心地いい。 私にはこの作品は駿氏の自己投影と理想像の極限の映像化に思えたから 作った本人が泣いたというのも納得できる映画だと思った。[映画館(邦画)] 6点(2013-08-25 00:41:06)(良:3票) 《改行有》

6.  この世界の片隅に(2016) 《ネタバレ》 正直、戦争映画はあまり好きではないけれど公開直後すぐにツイッターのTLであまりに評判が高いので観に行くことにした。 チケットを予約しようにも最寄りの劇場はほぼ満席、慌てて他の劇場で予約したがばんばん席が埋まっていって焦った。 それほどまでに評判の高い映画なんだな、と驚きつつでも戦争ものはなあ…とまだ重い腰をひきずるような気持ちで観に行ったという。 始まって数分で引き込まれていた。冒頭、少女のすずが荷物を壁にもたれかけて背負いなおす細やかな動作だけで「これは期待できる」と確信した。 気付いたらすずさんと和美ちゃんのあのシーンで思わず「あっ!」と声をあげてしまっていた。 それくらい周囲の環境を忘れるほどに物語にのめり込んでいたのだ。 観終えたあとは滂沱、滂沱。なんだこの映画は最高か、こんなん絶対名作どころか後世に残るだろ…滂沱。 映画館から出たあと視界に飛び込んできたビル群と煌びやかな夜景、豊かな現代のいまの私達の暮らしとのギャップに まるで自分がタイムスリップしたかのような感覚に捉われたのも驚き。 細かなところでん?これはなんだ?どういうことなんだ?なんでノートの端っこが破れてるの?すずさんの持っていたあの紅はなに? リンさんの描写がすずさんと何か関係めいてるわりに中途半端なのはなんで??と原作にも興味がわき 全巻揃えて読んだらこちらでもリアルに「あっ!?」と声をあげてしまっていた。 うっかり周作さんの秘密を知ってしもうた…w ともかく、私はこの作品のラストの描写でいままで某『火垂るの墓』で背負わされていた戦争映画の孤児に対する 鬱々とした感情が昇華され心から救われる思いがした。 『この世界の片隅に』は人間を信じられる映画だと思う。[映画館(邦画)] 10点(2017-07-18 22:58:31)(良:2票) 《改行有》

7.  スターシップ・トゥルーパーズ 《ネタバレ》 「怖がっています」…うん、それ超能力使わなくても見ればわかるよ。[DVD(字幕)] 6点(2011-07-12 11:58:43)(笑:2票)

8.  河童のクゥと夏休み 《ネタバレ》 友人と鑑賞。 「妖怪は嘘をつかねぇ。」私の心にグサリときた台詞だ。 昨今のNHK教育でも見られない地味で素朴なキャラ。かわいいというより不気味さが先にたつクゥ。見始めるとそんなことはまったく気にならなくなる。丁寧な表現とほのぼのとした笑いに素直に顔が綻ぶ。そのぶん、中盤から後半の流れが辛くなってくる。思わず観ていて目をそむけたくなった。それは表現が過激なためではなく『人間はこういう生き物だ』と別の生き物達の目から淡々と見せ付けられるから。この映画に説教はない、批判もない。人間批判をしているわけでも妖怪賛歌でもない。ある少年とクゥという河童がかけがえのない一夏を過ごした思い出の映画だ。 クゥを守りきれなかった上原一家に憤る人もいたのではなかろうか。けれど上原一家はあくまでどこにでもある平凡な一般家庭。仮に別の子供の手によってクゥが復活したとしても、結末は変わらないものになったと思う。クゥのような、人間ではない小さな生き物が日本のどこかで静かに暮らしている事を願ってやまない。 余談だが、新天地で川の神様に挨拶をしてはいるクゥにはっとさせられた。この映画を観て以来、私は見知らぬ土地に出向く時は心の中で「お邪魔します」と一礼するようになった。 [映画館(邦画)] 7点(2009-12-05 23:49:32)(良:2票) 《改行有》

9.  インシテミル 7日間のデス・ゲーム 夫「あ、今日デスノートやってんの?」 私「違うよ」 夫「あ~…カイジか…」 私「違うっつーの」[地上波(邦画)] 3点(2013-02-01 23:50:15)(笑:2票) 《改行有》

10.  ハウルの動く城 《ネタバレ》 映画館で観て、意味がわからず頭の中は?マークと疑問ばかり。 結局何がいいたいのこの映画? もしかして原作読めば少しは破綻した部分が理解できるのかと原作を購入し読んでみて納得。 原作では「成程」と納得できる『恋する大人になりかけの女性心理』が描ききれてない。 原作のソフィはハウルの言動にいちいち嫉妬し感情的で怒鳴り散らし家事はこなすけど一貫性がなくて考えなしの無鉄砲。母性のボの字もないしハウルの言動も表面上はちっともかっこよくない。傍から見れば割れ鍋に閉じ蓋のような凸凹カップルだった。ソフィはラピュタに出てくる豪快なおかみさんとか、もののけのおトキさんのような性格だけど宮崎アニメになるとちょっと元気のいいクラリスというかシータというか…なんだか性格がぼやけている。 原作のキャラの持ち味のよさが映画に活かされてばどんなに面白くなったことだろうと残念でたまらない。 でもこれは仕方ないのかもしれない。 女性も男性も、お互いが異性に求める理想像があるけど、異性に言わせるとその理想像は「ファンタジー」でしかないから。宮崎駿が大人の女性に求める理想像はおばあちゃんの介護を献身的にこなし黙々と働き子供をあやし文句をいいつつ彼氏が散らかした玩具を片付けてくれる『お母さん』だ。男が永遠に求める理想の女性を描いてみたらそんなソフィになりましたとさ…という映画。原作ではエッセンス程度だった戦争のモチーフをメインにもってきて、無理やりドンパチに巻き込ませる手法はいかにも男性的だなあと思います。 女性脳で構築された原作を、男性脳の人間が理解するとこういう映画になるのでしょうね。 あ、ちなみに私「この映画はつまらない。」と言いつつ公開中5回観に行ってしまいました。 フィルムブックも購入してしまいました。つまらないし色々不満だらけなのに何度も観ています。 なんなんでしょうねこの映画、女性心理が全くわかってないから逆に 女性のイライラする心の琴線をくすぐるのが上手というか捉われるというか。 ツンデレ調に言うなら「お、面白くなんかないんだからね、勘違いしないでよ!」なのかなあ。 …なんだ一行で済むレビューだったのか。[映画館(邦画)] 7点(2008-07-24 02:30:35)(笑:2票) 《改行有》

11.  エイリアン4 《ネタバレ》 自分が観たかったエイリアンはこれだ!と狂喜したのがこのシリーズ。 前作3の喪失感を一気に払拭してくれた。 エイリアンに対する変態チックまでに濃密な愛情がこれでもかといわんばかりにあふれてくる。 「エイリアン」の為の映画なので、クローン技術など設定の細かい矛盾点はここでは追求しないことにする。 4でのエイリアンの捉え方は人の手の中から始まる。 博士ら「飼い主」はエイリアンを自らの手で再生し育て造り上げるが触れることは出来ない。 あまりに危険な作品であり生物兵器であり子供でもあるエイリアン。 2では防御のための防弾ガラスが、4では会い交われない隔たりに変化しているのが興味深い。 ああ、なんて狂気の浪漫。私の感情はあの偏執的な博士のそれと一緒でした。(変態と呼ばないで) そしてエイリアンとの融合と抱擁。観ていてゾクゾクしました。それでも人間側として自らの生存を選びニューボーンを始末するリプリーの涙。ああ、悲しい。ニューボーンの断末魔が心から悲しいと感じてしまうのは何故。ニューボーンがエイリアンでもあり、人でもあるからだ。リプリーとニューボーンは対極でありまた一番近い存在の生物。 200年ぶりに地球に降り立つリプリーは人間の殻を保っているが、人間ではない。 リプリーという姿を借りて地球に降り立つエイリアンでもあるのだと思うともうね、たまらない。繰り返しますが変態と呼ばないで![映画館(字幕)] 10点(2008-12-07 04:02:34)(良:2票) 《改行有》

12.  かぐや姫の物語 《ネタバレ》 高畑監督作品のよいところは、原作へのリスペクトがしっかりしている…というか再現性が高い点にある。そして悪いところはオリジナル要素の部分になると途端にストーリーから剥離した「自分のいいたいとこだけを強引にねじこむ」という無理やりさにつきる。その為、原作要素ののびやかな雰囲気から一転していきなり説教くさくなったりメッセージ性が前面に押し出てきて鼻白んでしまったりする。要は映画の中でチラチラと監督が頻繁に顔を出してくるので作品そのものに没頭させてくれないのだ。また私はメッセージ性をキャラクターに直接言わせる演出方法が根本的にあわないので、そうした作品は基本的に好感がもてない。そういう点で、私は高畑勲監督作品は火垂るの墓といいぽんぽこといい思ひ出ぽろぽろといいあまりいい印象をもっていない。それでもこの映画を映画館まで観にいったのは題材が古典であり「かぐや姫」だからである。他メディアで映像作品化されたかぐや姫は過去にもいくつかあるが、それのどれもが原本から逸脱したオリジナル部分に恋愛要素を盛り込み相手を5人の求婚者か帝のいずれかの狭い登場人物相関の中からチョイスしていくといった貧しい脚本のものばかりで不満だったから。さらに私はなるべく原作が古典や歴史ものの場合そのまま当時の文化風習を再現してくれるものを好む。その為地雷である監督さんではあるが、オリジナル部分に目をつぶればそこそこ古典の『かぐや姫』を楽しませてもらえるのではないだろうかというやや打算的な目論見で鑑賞した次第。 鑑賞した結果はというと、意外や生き生きとした魅力的なかぐや姫で中盤までは楽しく観れた。しかし正直中だるみした感は否めないしラストの〆方も多分こうなるだろうなという想定内そのまま。ただ『かぐや姫』という骨組だけでよく主人公の性格にここまで肉付け出来たな、と感心した部分も多い。それでも相変わらず原作とオリジナル要素のかみ合わせがスムーズにいってないので主人公の行動理念がちぐはぐになっている部分がどうしても出てきてしまった。仕方ないとはいえやはり残念である。ああ、これがディズニーであるなら翁(育ての父)とかぐや姫(娘)の父娘の物語として『オリジナルかぐや姫』と割り切りラストもとんでもハッピーエンドにしてしまうところだが、ガチ日本人の日本人による作品ですなあ。本当に勤勉ですよこの作品は、実に日本人。[映画館(邦画)] 6点(2014-01-04 02:00:39)(良:2票) 《改行有》

13.  ヒックとドラゴン ヒックとドラゴンねえ…タイトルからして子供向け映画?あーはいはい少年と傷ついたドラゴンの友情物語ね、ハイハイ。あんまり観る気しないなあまあ面白いといってもねえ洋画アニメで人とケモノの友情ものはもうお腹いっぱいだしさあ。 と思っていた2週間前の自分にナックルパンチを連打したい。冒頭からラストまでまったくだれる箇所がない。構成、演出、キャラ、音楽、内容とどこにも隙がない。字幕と吹替両方観たけど、吹替に全く遜色がないのも非情に好感がもてる。むしろ吹替のほうが好みなくらい。 この映画を知って大ハマリしてからというもの、周囲にとにかく一度観て欲しいと勧めているが反応はいまひとつ。仕方ない、自分だってそう思っていたのだから。ドラゴンハートとかさ…ドラゴンものに希望を抱いて観て失望した人たちの気持ちわかるから…。でもこの映画は本当によかったです。オススメです!としか言いようがないのです。とにかくそういい続けることしか出来ません。[映画館(吹替)] 10点(2010-09-27 12:26:20)(笑:1票) (良:1票) 《改行有》

14.  イリュージョニスト(2010) 《ネタバレ》 観客を選ぶ映画かな。 観終えた後、隣に座っていた大学生とおぼしき男子2人組が 「お前、わかった?」「わかんねえ」と会話してたのが印象的。 子供は観ても全然面白くないです、これは完全に大人向きのアニメ映画です。 キャラクターのデフォルメ化はとても素晴らしいです。 デザイン系に携わる職業の人達は何らかの影響なり刺激を受けそうな バランスのよさがあります。 主人公の境遇を笑うにはシニカルすぎるし さりとてほのぼのする展開かというとそうでもなく。 古いヨーロッパ映画やいまの日本映画をアニメ化した感じですよね。 魔法使いを信じる純朴な少女が大人へと変貌していく様を描くにはちと 性急すぎやしないかな、とお話そのものについてはやや不満が残りました。 ラストで目の前にいた幼女の落とした短い鉛筆を拾い、主人公の耳上に長い鉛筆が 挟まっていて、いつものクセが出そうなところで思いとどまりそのまま鉛筆を返します。 そこのほろ苦さがとても心地よかったです。 そして物語のラストのラストで、やっと主人公が何故売れない手品師を 細々と職にしていたのかその根源が明らかにされます。 イリュージョンはオシマイ。 夢もオシマイ。人に夢と書いて儚い。 でも、そこにちょっぴり楽しい一時があった。 飲みきったコーヒーカップの底にたまった ほんのちょっと残った砂糖を味わうような物語でした。[映画館(字幕)] 6点(2011-07-19 16:08:16)(良:1票) 《改行有》

15.  思い出のマーニー とても丁寧で真面目に児童文学をアニメ化にした作品。 ただ、また映画館で観たいかと問われれば次は地上波放送でいいやというのが素直な感想。 映画とは関係ないが以前テレビで某キャンディメーカーの企画者が「飴は一粒で満足してはいけない。もうひとつ食べたいと思える味に仕上げなければいけない」と唱えていてなるほどと思った事がある。マーニーの弱点というか短所はまさにここではないかと思うのだ。一冊の児童書を読み終えた程度の爽やかな鑑賞感は残る。ただもう一度あのシーンが見たい、あのシーンは何だったんだろう、あのキャラにまた会いたいというジリジリとした焦燥感のような欲求が全く出てこなかった。別に過去のジブリ作品にあったような冒険活劇にしろといっているのではない、この作品を誰のために何のために心を動かそうとしているのか軸をもっとハッキリさせて欲しいのだ。それとどこかゆとりというか『遊び』の部分も出してもらいたい。 マーニーはしっとりした餡で練られた一個で満足してしまう上品な京和菓子のような作品で、私がジブリブランドに求めているのはカラフルで子供が喜ぶようなやや中毒性のある「もっと食べたいと思わせる」キャンディなのだと思う。[映画館(邦画)] 5点(2014-08-28 02:41:56)(良:1票) 《改行有》

16.  リトルプリンス 星の王子さまと私 《ネタバレ》 星の王子さまって聖書のつぎに発行部数が多い本でしたっけ。 読んだことがなくともタイトルは世界中の人が知っているのではないだろうか。 それほどの名作中の名作と呼ばれる児童書を映画化しようというのは非常にリスクが大きいし 作り手側も緊張したのではないかと思われる。自分が映画監督で作れと言われたら絶対大火傷すること必須なのでイヤだ(笑) 私は原作を読んで滂沱したクチなのでこの作品については公正なレビューは出来ない。 好きか嫌いかで語らせてもらうが一言「好き」だ。 星の王子さまの世界観を損なうどころかよい意味でイメージを膨らませてくれていた。 この作品は原作を知らずともどういう物語なのか老人と少女の交流の中で丁寧に紐解いてくれる。 シングルマザーの母親と娘である主人公の「少女」の間に特別な確執はなく どこにでもいる『子供に非凡な将来を求める』平凡…よりやや過度な親子像。 密接な親子関係の中で母親の意見が世界の全てだった少女は老人との出会いで星の王子さまの存在を知る。 星の王子さまと出会い別れそしてその後どうなったか? 私自身、大人になってから原作を読んだので大人にありがちな「都合のいい」「自分の心が痛まない」 甘い優しい理想の結末を考えてオチをつけて飲み込んでいた。 いわゆる「そして(多分)王子さまは星に戻り薔薇といつまでも幸せに暮らしましたとさ」である。 しかし子供である少女には老人の説明に納得がいかない。 もし私が子供の頃に原作を読んでいたら少女と同じように 納得がいかず憤慨し「こんな哀しい物語、読まなければよかった」と後悔したかもしれない。 少女が探しにいったその後の星の王子さまは、大人が押し付ける欺瞞の優しい世界ではなく 現実に将来の自分に起こりえるかもしれない夢も希望もない暗い世界だった。 ここのオリジナル箇所は正直 原作をこよなく愛する人には受け入れられないかもしれない。 しかしそこから大事なものを思い出し少女もキツネや王子さまのいう「目には見えないもの」の意味を悟る。 私は少女が乗り越えていく『大事なものを知る』過程としては必要な箇所だったように思う。 直接的な表現は使わないものの『死別』のメタファーがついて回るのは原作も本作も変わらない。 それでも人はそうした別れを経験しても「目に見えない大事なもの」を心にしっかりつかんで生きていく。 最初から最後まで柔らかい哀しみと愛しさとあたたかさに包まれた宝物のような映画だった。[映画館(字幕)] 8点(2015-12-09 15:30:48)(良:1票) 《改行有》

17.  借りぐらしのアリエッティ けっこう酷評を聞いていたのでそのつもりで観たせいか、思っていたよりは面白かった。でもこれ映画料金1800円出すかと問われると迷う。 往年のジブリ映画は観終わるとき「ああ、もう終わっちゃう…」と心惜しさが残るのに比べ今作は「あれ、もう終わっちゃう?」と物足りなさが残る。この差は大きい。監督が誰(何)の為にこの作品を手がけたのかという疑問がわいた。一見すると尺の短さや物語の素朴さに問題があるように感じるのだが、よくよく考えてみるとジブリの平均点を目指すことに尽力を注いでしまい、肝心の主要キャラクターが脚本通りにかっちり動きすぎていて監督がアリエッティと少年に踏み込もうとしていないところが原因ではないかと思った。面白い映画の主人公は創り手の意思を飛び越えて自由に動き出してくるものだけど、アリエッティはそうじゃなかった。主人公にもっと深くするどく突っ込んで練りに練って推考しまくった結果があのアリエッティだったのだろうか?否、どこかにサラリーマン根性が臭う納期に間に合わせた感のあるキャラだ。そういう点で非常に惜しい作品だと言える。(これに限らず猫の恩返しもゲドもそうなんだけどね) 余談だけど、ゲド戦記辺りから胸糞悪くなるような嫌味なキャラは皆オバちゃんだけど最近のジブリの中の人はオバちゃんに何か恨みでもあるのかな?でももし宮崎駿だったらあの家政婦を意地が悪くても何故か憎めない面白いキャラに描けたのではなかろうか。監督としての力量の差がここで大きく出たなと思った。 それと居心地のよかった住処から引越ししたくないけどやむを得ず新天地を目指さなくてはならなくなり海のポスターを見つめ将来の希望を見出すアリエッティの母親の姿に今後のジブリの姿勢を垣間見てしまったような気がしたのは勘ぐりすぎですかね。[DVD(邦画)] 5点(2011-07-06 01:34:04)(良:1票) 《改行有》

18.  岳-ガク- そこは小栗旬じゃなくて照英じゃないと。[地上波(邦画)] 3点(2012-09-24 01:20:21)(笑:1票)

19.  アポロ13 閉所恐怖症で高所恐怖症の自分にとってこれほどまでに恐ろしい映画は他にありませんでした。 自分、地に足のついた生活で十分です。 「宇宙にはロマンがあるんだよ!」と薦めてくれた家族よスマン。 宇宙にはロマンはあるかもしれないけど、空気がないんじゃー!!![DVD(吹替)] 7点(2011-10-21 19:42:59)(笑:1票) 《改行有》

20.  CUBE やっと観ました。長年、何度もレンタル屋で借りようか借りまいか手にとっては棚に戻していた作品。ずっと長いこと借りなかった理由はなんとなくオチが予測範囲内を超えるものにはならないだろうなという安全牌臭がしたのと、私自身が閉塞的なところに閉じ込められるのが苦手だからw観れて満足です。CUBEの正体が何なのか明かされないのが不気味でかえってよかったです。なんとなくですが、プラスチックケージで飼われているハムスター達って実は普段からこんな会話してるんじゃないですかね。「このひまわりの種の殻は…!」みたいな。[DVD(吹替)] 7点(2011-10-20 01:34:12)(笑:1票)


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