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プロフィール
コメント数 4683
性別 男性
年齢 41歳

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41.  愛を複製する女 《ネタバレ》 これなかなか面白かったですね〜。 音楽とか全然なくて、ずっと静かな語り口調で物語が展開されていくけど、 途中で飽きたりすることなくずっと集中して観れました。 彼とああいう別れ方しちゃったから、自分でクローンを産もうという その思いはわからんでもない。でも、新しい技術がもたらしたのは、 幸せというよりは新たな複雑さがもたらす苦悩ですね。 それが淡々と映し出されて、けっこう引きこまれました。 一つだけ気になったのは、レベッカと彼の母親が全然老けないこと。 物語の性質上そうしないといけないのかもだけど、 その点だけはちょっと違和感ありましたね。[DVD(字幕)] 7点(2015-06-07 22:14:06)《改行有》

42.  赤線地帯 《ネタバレ》 売春禁止法案が議論されているという設定。そんな中、この商売の世界の必要性をとうとうと語るシーンがありましたが、まぁわからんでもないですよね。迷惑かけてないしウィンウィンだし税金も納めてるし、なにより、こういう世界でしか生きられない人たちというのがいるんでしょうね。それぞれの女たちのそれぞれの末路が描かれるわけですが、やっぱりあの親子のエピソードが一番ぐっときますね。息子のためにやってるのに理解されず、しまいには大声で歌って頭おかしくなっちゃう。切ないシーンでしたわぁ。[地上波(邦画)] 7点(2015-06-02 20:33:59)

43.  悪童日記 《ネタバレ》 なかなか面白かったですね〜。 戦争映画は数あれど、そのほとんどが戦闘シーンやグロテスクな殺しを見せて 戦争の悲惨さを訴えるものが多いけど、本作はそういうんじゃないんですよね。 でも、これほど戦争が嫌だなと感じさせるものはない、そういう作品。 正しいとか正しくないとか、善とか悪とかもうなにもない。 あるのは醜い人間の性だけ。 印象的なシーンは数多くありますけど、個人的にはターニングポイントが 一番ひっかかる。魔女と言われた祖母は二人のことを「雌犬の子供」と ののしっていて、母は手紙を送ってきていつか必ず会いたいと二人は 思っていたはずなのに、会いに来た時に逆転してるのが面白いね。 まぎれもない地獄なのに、なぜ二人は残ろうと思ったのか。 二人離れ離れになるのが一番つらいと一言っていたのに、 最後、なぜ二人は別々の道を選んだのか。 考えれば考えるほど、心の闇にはまりそうです。[DVD(字幕)] 7点(2015-05-14 20:53:47)《改行有》

44.  アメリカン・ドクターX 《ネタバレ》 主役のお姉ちゃんはなかなかの美人だし、ストリッパーな人たちも 出てくるし、エロティックさもそれなりにあります。 この作品では、「人体改造」したい輩が次々出てくる。 彼らがなぜそういうことをしたいのか、本人の口から説明はするのですが、 凡人の私にはさっぱり理解できません。 そう、アブナイ人たちによるアブナイ世界のお話。 主人公のメアリーちゃんも彼らのアブナイ欲求を後押しし、 非情な殺人鬼にまでなってしまうわけですが、元々は優秀な医大生だったはず。 彼女がこんな世界に入り込んでしまったのは、単に携帯代が払えなくて、 しかたなくエロい仕事をして、その流れでマンガみたいな顔した女に お願いされて、これまた仕方なくその要求を飲んでしまった。 それが後戻りできない、地獄への入り口だとは本人も知る由なかったはず。 そのへんが本作の恐ろしいところであります。 そしてレイプされるという悲惨な経験が、周りの地獄と相まって 優秀な医大生を冷酷無慈悲な殺人鬼に変貌させてしまう。 最後の最後に彼女は自分の腹を縫い合わせていましたが、 縫い合わせていたのは腹ではなく、引き裂かれてしまった自分の良心、 元々の自分自身だったのかもね。[DVD(字幕)] 7点(2015-03-07 20:59:10)《改行有》

45.  アデル、ブルーは熱い色 《ネタバレ》 これ系の映画は、禁断の愛を描きました、みたいな作風が多いけど、本作は凄く等身大の純粋な愛をリアルに描いているという感じで、とても共感が持てますね。哲学や文学のエッセンスなんかを各所に散りばめているところがフランス映画らしいなと思いますけど、本作が描こうとしてるのは、本当にそういう哲学的な領域まで踏み込んでるんじゃないのって思ったりします。人間にとって、愛とはなんなのか、性とはなんなのか。人はなぜ人を好きになり追い求めるのか。性を超越した愛をリアルに描くことで、そういうことを思索する内容になってる。まぁとにかく、特に驚いたのはその熱演。恋人に浮気がばれて、このアバズレ!出て行け!と怒るエマと泣いて許しを請うアデルのシーンが凄い。本当に喧嘩してるカップルを覗き見してるようなリアリティでした。[DVD(字幕)] 7点(2014-12-23 19:42:01)

46.  荒鷲の要塞 《ネタバレ》 いや~、エンターテイメントですね~。戦争映画じゃなくて、一種のスパイアクションですわな。とにかくドイツ軍が弱いのなんのって(笑)。個人的に好きなのはロープウエイの上で格闘するシーンかな。ハラハラと楽しませていただきました。[地上波(吹替)] 7点(2014-08-28 23:16:44)

47.  アメイジング・スパイダーマン2 《ネタバレ》 前作よりも楽しめましたね。テンポも良いし、時折ユーモアを交えつつ、アクションは満載。そしてなにより、ストーリーが割りかししっかりしていたし。特に、仲の良かった友人と敵同士になる、その苦悩と葛藤が巧く描かれてましたね。これまでの映画のせいか、スパイダーマンって中身がスカスカなイメージしかなかったけど、本作を見て「あ、こういう人間ドラマが込められてるんだな~」ってわかった気がします。原作に忠実なのかな?ヒロインが亡くなるという展開も意外だったし。スパイダーマンの、ヒーローとして抱える悩み、一人の男として抱える悩み、そしてまたそれを乗り越え立ち上がっていく成長、終盤はそれがちゃんと描かれていて伝わりました。 エレクトロの悪役としての魅力もきちんと備わってました。一言で言えば電気マンですわな。なかなか格好いい。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2014-08-22 23:05:43)

48.  アナと雪の女王 《ネタバレ》 いや~もう、アナ雪旋風とやらが吹き荒れてて、毎日毎日「レリゴー」をどこかで耳にする始末。一体何がそこまでヒットする要因だったのだろう、と興味本位で拝見致しました。感想から言うと、まぁ面白かったけれども、ごく普通のディズニー映画だな、と。個人的には「塔の上のラプンツェル」のほうが好きなんですけど。じゃあなんでこんなにヒットしたんだろう、と色々考える。アナが髪ぼさぼさで、ふわ~とあくびしながら口はむにゃむにゃ。なにこの人間くさい主人公。これは今までのディズニーキャラと少し違う、と思う。遭ったその日に結婚、そして嘘ついたとわかったら、ワンパンですよ、男にワンパンでノックアウト。あの自由奔放キャラに女の子達は惹かれたのかな?と思う。ただ一つ腑に落ちないのは、あの名曲のシーンですよ。王国をおわれ、妹ともあんな風に別れて、それでいきなりハピネスに唄いだす展開がどうにも違和感があるのと、「ありのままの姿見せるのよ~」って、お前がありのままの姿さらけ出したから王国が全部凍って大変なことになってるのに、なに呑気に唄っとんねん!てつっこんじゃいました。その後の展開からいうと、彼女のあの時点では「愛」を忘れてたので、ありのままではなかったとも言えるし。ま、雪の結晶がメリメリ育ってお城になるシーンは確かに綺麗でしたし、最初の氷運びの唄とか「ゆきだるまつく~ろう~」の唄とかも良かったんで、とりあえず7点はつけときましょうかね。[ブルーレイ(吹替)] 7点(2014-07-27 21:59:51)(笑:1票) (良:1票)

49.  アップサイドダウン 重力の恋人 《ネタバレ》 確かに、シチュエーション自体はラブストーリーの定番ではあるんですよね。いわゆる「ロミオとジュリエット」と同じで、住む世界が違う二人が、その垣根を愛の力で乗り越えようとする話。ただ本作は、上の世界と下の世界という、これまでにない状況設定を作り上げていて、それが目に楽しく面白いです。この二人の前には、それぞれ上下に住んでいて下の物質は上に長くいられないという、物質的な壁があり、そしてまた下の人と上の人は互いにかかわってはいけないという人的な壁があり。そういう分け隔てを、愛の力でなんとかしてやろうという、そういう展開なわけです。さかさまの人同士で話し合ったり、ドアが上下違うところを追っかけっこしたり、なんだかエッシャーの騙し絵を見ているような不思議な感覚になります。どうやって撮影したんだろうと気になりますね。上の世界の海に飛び込んで靴を脱いで、そのまま下の海に落下するシーンとか凄く好きですけど、特に素晴らしかったのは空中に浮かびながら二人で抱擁しあうシーンですかね。素晴らしく美しかったですねえ。愛の映像化ってな感じで。なんだかぐっときちゃいました。アダムは笑顔がチャーミングで、まさにはまり役だな~と思ったんですが、対してキルステン・ダンストはちょっとおばちゃんかなという気もしました。[DVD(字幕)] 7点(2014-02-04 18:51:54)(良:1票)

50.  アフターショック 《ネタバレ》 凄く良く出来てると思うし面白かったんですけど、全く救いようのない作品です(笑)。最初のほうで快楽を楽しみ、ちょっと感じの悪いキャラの面々ではあったかもしれないけど、だからといって自業自得というには可哀想すぎる展開。特に、仲間思いの気持ちが次々と裏切られ、なおかつ人を助ける為にやったことで自分が瀕死の状態になったり死んじゃったりすることばかりなので、人の良心を逆なでするような内容。神父さんも死んじゃうし、あぁ、この世に神なんていないのよね~って気持ちになる。そんでもってあのゴロツキども、金だけとってどっかいきゃいいものを、赤の他人にあそこまでするもんかね。地震の映画ではあるけど、全体としてみると天災より天災に遭ってパニックになった人間や悪人のほうがよほど恐ろしいと思わされる。まぁとにかく、そういう不条理も含めて娯楽として楽しんでください、という、パニック映画に対するアンチテーゼ的なパニック映画、とでもいえる作品です。[DVD(字幕)] 7点(2014-01-07 20:22:23)(良:1票)

51.  悪の教典 《ネタバレ》 単純にエンターテイメントとして面白かったです。リアルに考えると、銃ぶっ放してるのになんで周りに住んでる人気づかないのとか水を灯油に変えて殺すとか無理すぎだろとか思うんですけど、まぁそういうツッコミはナンセンスなんでしょう。それよりも、猟銃での殺戮シーンをご堪能ください、と。実際、銃をぶっ放したときの人の吹っ飛びようとか血の飛び散りようなんかはまさに爽快とも言えるほど。実際の目で見たら恐ろしい限りですけど、映画だと凄く楽しい。それから、地下鉄のシーンなんかは固定カメラで撮って電車の揺れの動きを見せて不気味さを出すとか、なかなか印象深かったです。そんでまた三池監督らしいユーモアのある台詞もそれなりに笑える。逆に、聖司の心の中を描くようなシーン、夢の映像とかはなんだか微妙な出来で、彼の深層部分がどういうものでなんでああいう風になったのか、いまいちよくわからなかった。まぁ、娯楽なんでそんな深く考えずに見ればいいのかもしれませんが。楽しめたので7点差し上げます。[ブルーレイ(邦画)] 7点(2013-05-12 23:38:57)

52.  アウトレイジ ビヨンド 《ネタバレ》 前作ほど派手なアクションはなかったけれど、電気ドリルでグリグリとかバッティングセンターでのシーンとか、数は少なくとも一つ一つが実に印象的。特にバッティングマシーンの、機械的な音と反復操作がより狂気っぽさを醸し出してて良い。北野監督は、暴力シーンは痛みを感じなければいけない、というモットーを持っていて、本作もそれがしっかり伝わってくる。今回も悪い奴いっぱい出てくるけど、刑事さんが一番あくどい。なので、あの唐突なラストには思わずニッコリ。うむ、さすがは北野映画だ。ヤクザは義理と人情が大事なので、それを逆手にもてあそぶのが一番許せなかったのだろう。ハード的には、これまで固定カメラが多かった北野映画だが本作は移動するショットが多く、照明のこだわりもかなり伝わってくる画作りだった。[ブルーレイ(邦画)] 7点(2013-04-18 23:51:07)

53.  アルゴ 《ネタバレ》 自分が生まれる前のことなので、こういった史実があっただなんて知りませんでした。映画製作者に扮するだなんて実にぶっとんだアイデアですが、他の候補を考えると確かにこれが「最高の最悪案」かもしれません。CIAと映画って、実はよく似てるのかも。両方とも、偽りの中を生きるわけだから。本作は、実際にあった出来事を題材にしてはいるけれども、たとえば終盤の空港シーンなんかはまさに映画的で脚色そのものでしょう。でもこの手に汗握る展開があるからこそ、「イラン上空をぬけたのでアルコールを飲んでもいいですよ~」のアナウンスのカタルシスは味わえない。言わば必要なフィクション。終始緊迫感に満ちたお話ですが、中盤のハリウッドの面々はむしろユーモラスであり、かといって度が過ぎない程度に抑えられている。そのへんのバランスは絶妙でした。イランで撮影は出来ないので、大半はトルコで撮影されたそうだが、その当時の服装や見た目など、これもまた度が過ぎない程度に自然なリアリティを出していてよかった。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2013-03-23 23:02:58)

54.  有りがたうさん 《ネタバレ》 有りがたうさんは、何に対して「ありがとう」と言っているのだろう。とりあえずの挨拶みたいなものなのかな。原作は川端康成の、5~6ページぐらいしかない短編。その小説にもありがとうが連呼されてるらしい。なんにせよ有りがたうさんの台詞が、「こんにちは」とかだったら、この作品世界は成り立たないだろう。やっぱり、ありがとう~じゃないといけないんだ。あるいはまた、全編に渡るスローテンポな台詞回し。最初こそ違和感を感じたが、もし劇中に早口でしゃべる人が一人でもいたら、やはりこの作品世界は成り立たない。全てスローでしゃべる人たちだからこそ生み出されるテンポと情感。今でいうところの癒し系ほっこり映画の先駆けみたいなもので、監督の同年代の小津作品にも通じるものがあると思う。峠を超えた女はほとんどが帰ってこない。これはそのときの情勢を言い表してるようだが、そういう大変な時期を映画的喜劇世界で人々を前向きにさせようという、そんな意図を感じる。乗客の女性と髭男爵の会話が印象的。[地上波(邦画)] 7点(2012-12-25 13:52:17)

55.  愛と誠(2012) 《ネタバレ》 なかなか面白かったですね~。三池崇史らしい娯楽作品に仕上がってました。突然始まるミュージカル。それぞれがそれぞれのキャラの持ち味を生かした選曲で、唄の上手さにばらつきがあるんだけどその下手っぷりすらもエンターテイメントになっている。ただまぁ、ミュージカルシーンが少し長いかなっていう気もしはしましたが。全体的に、人も環境も凄くデフォルメされていて、たとえば青葉台学園の雰囲気の良さと花園実業のありえないほど荒んだ校舎の対比とか、そして絵に描いたような不良達の不良っぷりとか、そういう漫画的な面白さがまずあって、それでいてたとえばガムコの乙女な恋心とか、そういう「ギャップ」を面白く見せてくれる。そしてまたあちこちに見られる、どぎついエロ要素なんかはいかにも三池さんらしいなと思うし、格闘シーンは安定した迫力を見せてくれる。この作品は、そういう漫画的なデフォルメとギャップ、三池さんのエロとアクションという娯楽要素の塊で出来てる。ただ、前半こそユーモアたっぷりで良かったんだけど後半は話が重く暗くなる感じなので、前半の感じでずっと突っ走ってほしかったかなという気持ちはある。まぁいずれにせよ、人によって好き嫌いはあるだろうが個人的には楽しく鑑賞出来ました。[ブルーレイ(邦画)] 7点(2012-11-21 21:24:04)

56.  アーティスト 《ネタバレ》 実際に鑑賞してみて、アカデミー作品賞受賞というのも納得の出来だなと思いました。これの対抗馬が「ヒューゴの不思議な発明」でしたから、そりゃあどっちを選ぶかと言われたらこっちでしょう。内容的にはシンプルで、深遠なテーマがあるような話ではないですが、誰にでもお勧めの出来る良質な娯楽作品に仕上がってると思います。ほぼ全編に渡って「サイレント」形式で進んでいくのですが、完全なサイレントではなく、「メタ」サイレント形式になってる。途中の悪夢シーンとかで突如音が入ることに思わず「おっ」と驚かされる。そしてラストの締め方にしても、いやはや実に効果的。形式と主人公たちの境遇をシンクロさせ物語を構築していくアイデアは巧い。マーシャル・マクルーハンが言っていたように、既存のメディアは古くなることでアートになるわけですね。テレビが登場したことで映画がアートになったように。サイレントにこだわった主人公は、その意味ではアーティストなのかもしれない。でもアートとは古いだけでなく、そこに違う試みをやることで新しいものを作り出すことも出来る。主人公はアーティストならではの苦悩を抱えながらも、ついには「ミュージカル」という一つの新しい形を生み出した。印象的なシーンは色々あるけれど、やっぱりヴァレンティンが銃を手にする中ペピーがやってきて、二人抱き合うシーンですかね。それまでずっとすれ違っていた二人の気持ちが一つになる。いい映画です。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2012-10-29 22:09:13)

57.  アフロ田中 《ネタバレ》 なかなか面白かったですね~。終始ニヤニヤしながら観ていました。松田翔太が見事なまでにはまり役といいますか、巧い事演じきっていたように思います。彼の「心の声」がまた面白いんだな~。妙に真面目キャラではあるんだけど、彼の心のつぶやきは、大方共感出来るものがある。恋愛の初心者だった頃は誰しもが経験するであろう気持ちというものを代弁しているようなところがあるし、その純粋さやウブさを観ていると、いつのまにかアフロ田中君を応援したくなる自分がいる。だから、あのラストはちょっと悲しいというか、上手くいってほしかったから残念ではある。まぁ、恋愛だけでなく、この話は男の友情の物語という側面もあって、そっちのほうもまた同様に共感出来るものがあり、4人がまた仲直りしているから良しとするか。田中君が、次こそは素敵な彼女が出来ることを祈りつつ7点を献上。[ブルーレイ(邦画)] 7点(2012-10-19 20:26:44)(良:1票)

58.  アジョシ 《ネタバレ》 これは良かったですよ。「母なる照明」の時も思いましたが、ウォン・ビンは単にイケメンなだけじゃなく、演技の出来る素晴らしい役者だなと思います。この作品ではクールでタフな孤高の男を演じていますが、特筆すべきはやはりアクション。ちゃんと「痛さ」が伝わってくるし、カット割りも巧く見応えのある映像に仕上がっています。ストーリー自体は、悪い奴らを倒して少女を救い出すっていうただそれだけなんですが、ウォン・ビンだけじゃなくこの少女もいい演技をしているし、それに台詞が良いんですよね。助けてくれなかったテシクに対して、少女は「おじさんのこと嫌いにならないよ。おじさんを嫌いになったら、好きな人いなくなっちゃうから」なんてさ、泣きながらあんなこと言われたら、誰だって守ってあげたくなりますよ!ラストの抱擁&テシクの涙も良かった~。秀作です。7点献上。[DVD(字幕)] 7点(2012-06-05 19:40:25)(良:1票)

59.  the EYE 【アイ】 《ネタバレ》 角膜移植手術を受けると、幽霊が見えるようになった、という設定。そして、鏡に写っていた自分の顔が違う顔だった~!っていう、途中の展開。そして、角膜提供者のリンも幽霊が見え、悲しい過去があったという展開。お話がよく出来てるな~と思うんです。そして独創的ですよね。こういう設定は、ありそうでなかったな~と。最近のホラーは、かなり非現実的で意味不明なものが多いのですが、この作品は全部辻褄があっていて無理もなく、その点は好感が持てました。幽霊の皆さん方も、すごくリアリティががあるように見えました。あ、もちろん僕は幽霊を見た事はありませんが、実際に見えると言う人は、たぶんこんな風に見えてるんだろうな~みたいな、そういうヴィジュアルなんですよね。ただ、幽霊が出てくる度に「ダーン!」みたいな衝撃音が必ずついてくるのはちょっとくどいかなと(笑)。それに、電車の窓ガラスに予告なく映ったりする幽霊とかも、狙い過ぎててちょっと嫌ですね。この作品で特に気に入ったのは、終わり方です。再び盲目になってしまった彼女は、「でも、この世界には美しいものがあるんだってことがわかった」って、待っていたボーイフレンドと対面して終わると言う、これ以上ないほど爽やかなラストだなと思うんですよね。なので、少しおまけの7点を献上しようと思います。[DVD(字幕)] 7点(2012-05-02 00:18:41)(良:1票)

60.  アレクサンドリア 《ネタバレ》 アレハンドロ・アメナーバルは僕の大好きな監督さんです。本作は一見するとかなりのお金がかかった大作に仕上がっていますが、どうやら興行的には失敗したそうで、なによりも真面目な内容で娯楽色が乏しいのでそのへんは致し方ないのかなと思います。でも、個人的には「アメナーバルはやっぱり凄いな~」と、期待を裏切らずに楽しめた次第です。主人公ヒュパティアが、太陽の周りを回る地球は楕円軌道であることを発見したシーンの鮮やかさ、そしてまたラストの教え子が自らの手で彼女を殺めるシーンの切なさ等、実にぐっときちゃいましたよ~。その当時、円軌道は完璧であり、世界は完璧に出来ているから円軌道以外考えられなかった。人間というのは、自分に都合良く考えてしまう癖があるわけですよね。この作品で取り扱われている宗教戦争というのも、やはり「神の言葉」とやらを振りかざして、自分勝手に解釈したり作り上げたりして人々を分断し争わせていく。この作品は、一見すると宗教は嘘偽りでどうしようもなく、学問は崇高なもののように対比されて描いているように思いがちだけど、そういう対比がテーマではないと思うんです。宗教とか学問とかじゃなく、むしろその先にあるものですよ。例えば科学というのは、長らく宗教を駆逐するものだとして二項対立に考えられてきたわけだけど、科学っていうのは、要するにこの現実をそのまま受け止めて、世界がどのようにして出来たかをありのままとらえようとする姿勢なわけでしょう。その姿勢というのは、この世界が神の手による創造物なのだとしたら、その神に対して最も真摯な態度だと思うんですよ。この世界をしかと認識しようとせず言葉というものを都合良く解釈するだけの姿勢と違って、学問的姿勢こそが実は最も神に対して忠実ではないのかと。だから、キリスト教を受け入れなかった天文学者ヒュパティアは、実は誰よりも神に真摯な姿勢だったと言えるわけです。最後まで信念を曲げずに絶命し、やがては讃えられる彼女の存在は、まるでイエスの生涯に重なるものがあるように思えてきます。前述したように派手さはなく、観客受けするアクションシーンもありませんが、間違いなく良作だと個人的には思います。[DVD(字幕)] 7点(2012-04-13 20:45:42)(良:2票)

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