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1. アキレスと亀
《ネタバレ》 絵画というものに取り憑かれたように魅せられたひとりの男の物語。描きたいものがなんなのかは分からないまま、それでも何かを描き続けようとする姿が、滑稽でせつなかったです。主人公の人生が大きく三つの時期に分けて語られていますが、やっぱり一番おもしろかったのは、北野監督自ら演じた熟年期でした。画商のアドバイスを鵜呑みにして、夫婦でめちゃくちゃな絵を描き続けるさまは、かなり哀愁漂ってました。また、芸術家特有の爆発的なエネルギーが描かれている一方で、死が隣り合わせに描かれているのも興味深いです。ラストの落としどころは平凡な気もしますが、彼の一生を思うと、じんわり胸に沁みいりました。あと、主人公は成長に応じて骨格かわりすぎでしょう(笑)[DVD(吹替)] 8点(2009-02-27 21:39:05)
2. アメリカン・ヒストリーX
《ネタバレ》 テンポ良くナレーションや回想が入り、退屈することなく観ることができました。予期せぬエンディングは、ちょっと衝撃でした。気になったのは、他の方も言われているように、弟の改心があっさりし過ぎていることですね。[DVD(吹替)] 7点(2009-02-03 19:20:02)
3. アイアン・ジャイアント
《ネタバレ》 ベタベタだけど感動、王道はやっぱり強いです。ただ、最後にロボットが南極かどこかで復活するシーンは個人的には不必要でした。ネジが勝手にどこかに行くシーンで終わっておけばもっとよかった。[DVD(吹替)] 7点(2009-01-31 17:38:13)(良:1票)
4. アメリカン・ギャングスター
《ネタバレ》 視点がやたら切り替わるので、のめり込むまでに時間がかかってしまいました。中盤がちょっとダラダラ長いかな。警察官より麻薬王に感情移入させる描き方だなと、個人的には感じました。[DVD(吹替)] 6点(2009-01-31 17:22:17)
5. アマデウス
《ネタバレ》 天才と凡人をテーマにした作品。サリエリという凡人から見たモーツァルトが、とても魅力的に描かれているなと思いました。サリエリにしたって充分才能を持っていると思うのですが、モーツァルトはレベルが違う。サリエリが苦心してつくった曲を、即興で引いたりします。ピアノ背面引き(?)のシーンは、ビジュアル的にもすごかったです。また、サリエリが何にも分からない凡人ならまだ良かったのでしょうが、サリエリにもなまじ才能があるから、モーツァルトの凄さが余計に分かってしまう。モーツァルトを憎みながらも、理解者になってしまうその葛藤が見ていて面白かったですね。オペラといった、一般人には縁遠い題材を扱っていて、しかもこの長時間なので、絶対退屈するだろうなぁと思ってみていましたが、意外とそんなことはありませんでした。見せ方がうまいんでしょうね。オペラも、素人目には迫力があるものだったのでとてもよかったです。モーツァルトの死に方に関しては、うまいところを突いたなと思います。あれ以上いじくると、もう妄想の域に入ってしまいますからね(まぁこれでも十分妄想ですが…)。ともかく、テーマに即した人間を描ききった、見応えのある名作でした。個人的には、あの古ぼけたアニメのようなパッケージは、見るものをかなり敬遠させてるんじゃないかなと思いました。[DVD(字幕)] 8点(2008-07-30 13:23:24)
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