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1. ANNA/アナ(2019)
《ネタバレ》 スパイアクション映画だけど、サスペンス要素あり、ミッションクリアが主題ではないヒューマンドラマという感じ。
アナが自由を手に入れるまでの葛藤が描かれている。
一度足を入れたら、解放されるには「死」しかない・・・そんな設定で任務を遂行し、自由を手に入れていく。
一つ一つのシーンの意味が、回想的に描かれ、謎が解明していく描き方はとてもワクワクさせてくれました。
それと、意外とグロイ。
バンバン容赦なく殺していく、冷酷さが描かれています。
でもどこかリアリティがあります。
実際、スパイの世界ってあんな感じなのかなぁ、と思わせる現実味もあります。
このぶっ飛んでるけど、リアリティがあるというのが、この映画の魅力でもあるのでは。
また見たくもなるけど、ちょっと重いかなぁ。
ラストシーンは、とっても緊張感があります。
そして、助けた人はやっぱりこの人なんだ・・・とちょっと想像できました。
いやぁー、あんな世界ほんと頭良くないとつとまらんですね。
頭がいいというよの、賢いというか、駆け引きというかそういう頭が使えないとダメですね。
絶えず、「命の危機」という状況の中で生活するってすごいストレスだろうな。
普通じゃ無理だね。
同棲してた彼女は、アナにとってどんな存在だったんだろう。
休暇をとってモードとレストランで話すシーンがありますが、その時のアナは素のアナだったのだろうか。
スパイとして、絶えず自分の素性を出せない中で、モードと一緒の時は、素でいられた唯一の存在だったと思う。
食事中に、モードが話しかけるが、アナは上の空でいる。
でもモードはそれに対して、怒ることはしない。
アナの素性は知らないが、唯一の理解者であって欲しい、そんな思いにさせるシーンでしたね。
表向きは、モデルという華やかでキレイな世界、そしてその素性はスパイというとってもダークな世界。
このコントラストが、ドロドロしたものではなく、スタイリッシュな描写に変わります。
おしゃれなスパイアクション、そしてサスペンスもの、ヒューマンでラマものとして男女問わず楽しめますね。
こんな要素を見事に盛り込んだ、脚本がすごいです。
スパイ映画好きの私でも、見応えがあり、テンポもよく飽きさせない展開があります。
この映画の評価の良さを考えた時、スタイリッシュ、サスペンス、ヒューマンドラマ、スパイ要素を見事に盛り込めたところにありますね。
映像にもの言わせてる映画が増えてるなか、やはり脚本が最重要であるということを再確認させられました。[インターネット(字幕)] 8点(2022-01-13 11:27:44)(良:1票) 《改行有》
2. アド・アストラ
《ネタバレ》 なぜ単純にワクワクしなかったのだろう・・・・
冒頭のシーンで、かなり期待しました。
実際にありそうな、宇宙ステーションでの作業シーンからはじまります。
そこで、超高エネルギー電磁波”サージ”を受け、地球上に、甚大な被害をもたらします。
しかし、この超高エネルギー電磁波”サージ”がどれほどのものなのか、ピンとくるシーンがありません。
なので、見てる側は、「それをなんとかしなきゃ・・・」という危機感を抱けず、感情移入できません。
さらに、伝説となったロイの父クリフォードが何か関係しているという、最高機密情報をロイが知る。
そこから、謎解きの旅が始まる。
月面での、移動中に襲撃を受けるシーンは、ハラハラさせられるが、そこに物語に関わる重要な布石はなにもない。
そもそも、単純な話なのに、描き方なのか、何か複雑で理解しにくい雰囲気があります。
そしてその謎も、解かれていきますが、そんなに衝撃的なものもない。
地球外生物を見つけるために、生涯をかけたクリフォードですが、地球外生物は出てこないし、地球外生物が直接、謎とは何も関係がありません。
ロイが父親、クリフォードと再開するが、父親はただの偏屈ジジィって感じがします。
16年間、どうやって生き延びていたのだろう・・・・素朴な疑問が湧いてきました。
そして、地球外生物を見つけるために、どうしてそこまで固執するのか、理解し難いです。
何か、確固たる確信のもとに、地球外生物発見に情熱を傾けてる風もない。
ヒューマンドラマとしても、SFとしても、なんとも釈然としない後味があります。
なんか、落とし所がいなというか、救いがないというか、風呂敷を広げたけど、グチャグチャに畳んだ感じがします。
このレビューも書いてて、ダメ出ししか出てこないので、この辺でやめます。
とっても、惜しい感じがしました。[インターネット(字幕)] 5点(2021-08-14 22:35:18)(良:2票) 《改行有》
3. アメリカン・アサシン
《ネタバレ》 無差別テロのシーンで始まり、恋人が殺される。終始この体験が物語の芯を貫いています。
命を削るような体験をした者の凄みが感じ取れます。
また、標的となるテロリストの黒幕が、奇しくもミッチと同じCIAの鬼軍曹に育てられたスペシャリスト。
同じく、命を削るような体験をした者同士がぶつかり合う、緊迫したラストはドキドキさせられました。
主人公ミッチが、経験を積むにつけ、本来持っている人らしい優しさ、人情が現れてくるところもいいですね。
スパイ映画でありながら、かなりサスペンス的な要素が強い仕上がりになっています。
このような視点から、新しいスタイルのスパイ映画とも取れます。
しかし、私の場合は、どうしても007やミッションインポッシブルなどのイメージが強すぎるのか、ちょっと怖いというか、血が出過ぎです。
もともと、血の出る映画は苦手な私には辛いものがありました。
あの程度と思うかもしれませんが、あの程度でちょっと無理です。
やはり、どうしてもスパイ映画では、ハラハラ、ドキドキと共に、痛快なアクションと、小道具と、えっこの人が実はそうだったの的な要素を求めてしまいます。
この映画にも、もちろんあるのですが、どうもあの血が出るシーンが強烈で埋もれてしまいます。
最後の核爆発は、無理がありますね。
本当にあの程度で、収まるのか疑問です。
大体、核がらみの映画は爆発することなく、終わるので、そういう意味では新しい結末ですが、ちょっと「えっ」と思いました。
大体、ああいう自体に備えて、爆発を阻止するためのスペシャルチームも一緒にいるべきだしね。
核爆弾を確保し、海に捨てていっちょ上がりってちょっとね・・・
続編がありそうなので、スパイ映画好きなこともあり、期待を込めて評価を7にしました。[DVD(字幕)] 7点(2019-09-26 23:47:07)《改行有》
4. アナと雪の女王
《ネタバレ》 必ずハッピーエンドで終わるディズニー映画のお約束。ということで基本的にディズニー映画は安心してというかこれをどうハッピーエンドで終わらせるんだろう・・・と思いながらディズニー映画を私は観てしまう。ある意味期待というかそのスタンスを裏切らないのでいいのだが、今回の終わり方もチョットだけ捻りがあった。この映画のテーマは「姉妹愛」と言っていいと思う。恋愛でもない友情でもない親子愛でもない「姉妹愛」で終わっている。また全く別な視点だけどこの映画で描きたかったのは「氷の世界」だと感じた。その為にこの脚本が出来たのではと思うほどだ。冒頭に流れる氷の世界は本当に見事だと思う。このアニメは「Pixer」ではなくディズニーアニメが作成している。ある意味で消極的になっているPixerに対しての布石ではないかと感じる。ファインディングニモで見事に「水の世界」を描い観せた。その他トイストーリーでおもちゃの世界、カーズでクルマの世界等あり得ない世界を次々と描き続けたPixerに対して氷の世界を描くことによってしてやったりと思わせたのでは・・・いずれにしてもこれらのハイクオリティな映像が無ければ面白さも半減だと思う。多少内容が繁雑でも映像の力で「魅せる」ことが出来る。しかし内容は薄い。この単純明解な内容と長さ約1時間40分、これは子供にもミーハーお姉さんにも優しい長さ。この映画は単純に子供や女性など大衆を取り込んだところに社会現象にまで発展したのだろう。それにしても「ありの、ままで~♪」と歌いながらエルサ女王が化粧も濃くケバくなっていくのはどうなんだろう・・・歌ってることとやってることが違う。それに引き込んでた女王がさらに奥深く氷の世界に引き込んでいく・・・・ん~っある意味今のニーズにあってるのかも。
[映画館(吹替)] 6点(2014-06-16 13:51:03)《改行有》
5. アマデウス
《ネタバレ》 モーツァルトって凄い!全く予備知識も無く観たのを覚えてます。メッチャ「おばか天才」凄いですね~っ!サリエリは勝手に嫉妬し勝手にひがんでなんか命まで取っちゃってもう~っ。って感じです。私のチャラけた親友に学生時代ずーっと一番を取っていたのがいたが、いつも2番手を追っ手た奴が「ちゃらんぽらんにやってるお前には負けたくねぇっ」って息巻いてた奴がいましたが当の彼は「抜きたきゃ抜け」と全く相手にしてなかったのを思い出した。才能があっても色々な要素があってバランスが取れるんだと思う。逆に才能が無くても周りの引き立てによって成功する人もいる。でもモーツァルトはそんな域ではない。間違いなく「ブッチ切りの天才」だ。このような人が実在していたというだけでなんか感動する。私はこの映画ではなんかサリエリは殆ど視界に無かった・・・。モーツァルトに魅了されました。かといってサリエルが命を取ったということに対しても攻める気持ちにもなれなかった。何かに翻弄されてしまうのが人生の性。これを「カルマ」というものではないかとも感じた。[映画館(字幕)] 8点(2013-07-30 23:06:52)
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