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プロフィール
コメント数 2162
性別 男性
年齢 57歳
自己紹介 実は自分のPC無いので仕事先でこっそりレビューしてます

評価:8点以上は特別な映画で
全て10点付けてもいいくらい
映画を観て損をしたと思ったことはないので
酷評しているものもそれなりに楽しんで観たものです


  *****

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1.  ゲームの規則 人物をアップで映しその表情で語る、といったことはせず、ただ登場人物たちの滑稽なまでの行いの一部始終を余すところなくカメラがとらえる。別邸の廊下を皆が自分勝手にあっち行きこっち行き、画面から出たり入ったりする様をカメラは誰を追うでもなく映し出す。画面の手前でも奥でもそれぞれのドラマが展開されていく様を同時にとらえる。今見ても前衛的なシーンの数々。公爵も妻も愛人も使用人も密猟者も英雄もすべての人が幸せを望んでいる。人間誰しも言い分がある、そう、決して悪意が無くても誰しもが持つ言い分が不幸を招く。人間ってなんてバカなんだろう。この映画は悲劇であると同時に喜劇でもある。まさに人生そのもの。すばらしい。9点(2004-10-07 17:39:26)(良:1票)

2.  軽蔑(1963) (なんで?なんでそーなんの?俺が何したっちゅーの?ぜんぜんわからん!)こんなことを言ったことがあるような気がする。(イヤやったらイヤって言ってくれたらよかったやん。なんで言ってくれへんの?不満があったら、そん時言ってくれたらすむことやん!)こんなことも言った覚えがある。そんな私は当然この作品に痛い痛いノスタルジーを感じ、共感してしまう。そしてアンナ・カリ-ナに対するゴダール本人の葛藤を共感できるという凄い経験までさせてくれる。〔ヒロイン、ブリジット・バルドーが金髪(だったかな)を隠したショートヘアのカツラを男が似合わないと言うシーンがあるが、あの髪型はまさしく前作『女と男のいる舗道』のアンナ・カリ-ナ。〕男にとってはなんとも理不尽なこの現象を、ゴダールはラスト、映画の中において復讐をする。しかし「死は愛を失うだけ」という言葉どうり、それが空しいだけのことだとゴダールが一番知っている。同時に映画造りにおけるメッセージも載せる。露骨に商業主義のプロデューサーを批判しながらも、その中で果敢に自分の作品を造り続けたフリッツ・ラングにゴダールの敬意を感じる。8点(2004-03-31 12:01:37)(良:1票)

3.  激突!<TVM> スピルバーグって、子供の時に感じた何気ない恐怖、そこらへんに転がってそうな恐怖を映像にするのがホントにうまい。何台ものタンクローリーの中から自ら怖そうな顔の車を選んだそうだが確かに怖い顔をしている。子供の頃、コレを見てから親父の車で出かける度に怖そうな顔の大型トラックを探していたのを思い出す。でも日本の大型貨物ってアメリカの大型車のようにボンネットがないからどれも同じような顔なんですよね。8点(2003-09-29 16:56:20)

4.  月世界の女 SFかと思ったら『スピオーネ』『ドクトル・マブゼ』のような天才的犯罪者による計画犯罪が描かれ、あいかわらずの冒険映画にドキドキさせられる。犯罪の一部始終を友人に語るシーンは字幕なしの過去シーンの短いカットを適格に見せることで手早く処理しているが、こういうことが難なく出来ちゃうところが素晴らしい。で、ここからSFへ。その伏線として序盤に貧乏生活のシーンがあるんだけど、ここがちとくどいかと。それにしても月に人類が立つ40年前の映画。そこに見てとれる当時の想像力につい頬が緩む。すごく楽しい。と同時にその創造性に驚かされる。まだ見ぬものは映せないという映画の限界を超えて、想像したものを創造することができる映画の可能性を存分に提示している。[CS・衛星(字幕)] 7点(2011-09-09 14:08:12)

5.  激怒(1936) 《ネタバレ》 様々な映画技法を駆使して群集心理の恐ろしさと憎憎しさが描かれる。恐怖し激怒する主人公はまさにラングその人なのかもしれない。ラストで主人公は「本意ではない」と前置きしたうえで出頭する。つまり本心は復讐を完遂することにある。それこそが人間の摂理なのかもしれない。ラングが描き続けた負の連鎖はこの人間の摂理に反抗することで初めて止められるのだ。そして自己犠牲の精神でもってそれを成した者にはちゃんと幸が訪れる。多少強引のような気もするこのラストの幸はラングのメッセージをより顕著にもしている。先に書いた群集心理、復讐の連鎖以外に、社会の冷遇、不完全な情報伝達、情報操作、法廷劇、等々とラングのアメリカ第一作はラング印満載であった。[CS・衛星(字幕)] 7点(2011-09-08 16:55:00)

6.  ゲゲゲの女房 失敗した。これは映画館で見る映画だった。やってるところがあんまりなかったのよ。やってても朝だけとかだったのよ。それでも映画館で見るべきだった。前作『私は猫ストーカー』は冒頭の編集の妙に笑いながら体を前に乗り出したものだが、今回は静かに始まりオーソドックスからはみ出さず、物語も淡々と、コミカルもはじけすぎずにやはり静かに終わる。こういうのはより集中できる映画館で見たほうがいい。物語の舞台である戦後の風景を現代の風景の中に作り出したような作りはオーソドックスとは言えないかもしれないけど。ま、オーソドックスだと感じたのは前作の猫とは違ってちゃんと俳優が指示通りにカメラに収まってくれるからカメラはでんと動かずに構えてればいいわけで、実際でんと構えてたというのが大きいかも。しかし退屈だとは思わない。細部まで演出が施されていることがよくわかるから。布枝の感情の機敏を言葉や大袈裟な表情ではなく些細な仕草や繰り返される日常の動作の中に見せる演出が素晴らしい。貧しさが必死さとならない絶妙なキャラクター造型とそのキャラを活かした適度な間もいい。リアルな家屋のセットに差し込むけしてリアルではない幻想的な光に目を見張った。ちょいと南果歩の登場シーンが妙に浮いてる(妖怪たちが全く浮いていないのに!)のが気になったが。とにかくちゃんと「演出」がされてて「演出」が活きた作品です。[DVD(字幕)] 7点(2011-07-28 15:04:23)

7.  元禄忠臣蔵 後編 《ネタバレ》 「前篇」で見せた松の廊下シーンと切腹へと向かうシーンを合わせた様な、横へ上へと自在に移動するカメラワークに圧倒されるという最適なオープニングがまず目に飛び込んでくる。衣装から建築物まで本物に拘ったリアリズムはそのままに、史実に忠実であっただろう「前篇」に対し、この「後篇」では大きく3つのエピソードを差し込むことでドラマチックさを出している。はやる義士の一人を将軍自ら涙ながらに嗜めるというちょいと説明調な人情劇、亡き浅野の妻、瑶泉院にけして本心を告げない大石の細心さを見て取れるエピソード、そして義士の一人の許婚との死を目前とした恋愛劇の3つ。「忠臣蔵」という溝口には不似合いな題材において、この3つのエピソードが溝口らしさを出したとは思わないが、誰もが知る「忠臣蔵」を新鮮な気持ちで楽しむには面白いエピソードだと思いました。公の場の会話が多かった「前篇」に比べ「後篇」は感情のこもった会話が多く、物語に入り込みやすくて好きです。[映画館(邦画)] 7点(2007-04-19 12:04:49)

8.  元禄忠臣蔵 前篇 「ことば」が難しい。私的な会話はともかく公の場での会話に使われる「ことば」が難しい。歌舞伎に慣れ親しんだ人なら問題ないのだろうが、私のようなその時代の「ことば」に慣れていない者には、長回しで語られるその難解な「ことば」は、それを追うことにかなりの集中を要してしまって疲れる。もちろんリアリズムに徹したからなのだろうし、徹した結果の世界観は、その時代の封建的社会や武士の忠義、幕府の絶対君主制を見事に再現していたのだろうが、もう少しセリフを少なくしてくれたほうが助かったような。それでも退屈させずに見せてしまうのは巧いということなんだろうなぁ。↓のお二人もご指摘されている冒頭の松の廊下のシーンで城内をじっくりゆっくりじわーっと見せる長回しと浅野内匠頭が切腹へと向かう、塀の外から塀の中へと見せてゆくシーンは圧巻。単純に「城内は広い」ということを思い知らされたのですが、そう思わせた時代劇はこの『元禄忠臣蔵 前篇・後篇』だけである。[映画館(邦画)] 7点(2007-04-18 11:25:13)

9.  月光の囁き 《ネタバレ》 SだのMだのといったものが誇張されているように見えて、実はどこにでもある恋愛の中のちょっと複雑で異端で、それでいてものすごく単純で真理ともいえる恋愛を描いている。とくに女はSとは言い難い。男を犬のように扱ったり、他の男との性行為を見せつけたりというS的な行動があるが、そこに快感らしきものが見えない。一方で男はかなり異質な性癖を持っている。でも純愛の極致とも言える。なぜならその相手は一人だから。女は言う。「普通の恋愛がしたい」と。「普通」ってなんだろう。彼女の言う「普通」とは皆と同じということだろう。自分を隠して、その偽りの自分を好きになってもらう。でも男は自分の全てをさらけだしてくる。女はこの男を好きだから、さらけ出されたものに困惑しているだけ。彼女は答えを出す。感動的なエンディングと同時に感動的な主題歌が流れる。昨今のタイアップ曲でしかない主題歌ではなく、まさに主題を歌った歌が流れるのだ。「運命の人」という歌が。[DVD(邦画)] 7点(2007-04-10 17:36:42)

10.  現金に手を出すな 《ネタバレ》 ごつい顔のおっさんがなぜにこうもかっこいいのか。それは見ていただければわかるのだが、歳をとることで得られる貫禄?いやいやそれだけじゃない。内面ではいろいろな葛藤がある。若手が台頭してきたギャングの世界での自分の身の振り方、相棒のヘマに対する苛立ちなど。しかし表には出さない。精一杯の大人の振る舞い。これが最後まで貫かれる。相棒を見捨てたって誰も責めはしない。しかし見捨てない。金塊が喪失すればむちゃくちゃくやしい。しかし何もなかったかのように振舞う。相棒の死に悲しむ。しかしそんな素振りは見せない。かっこいい男には哲学がある。この世界に入ってからこの世界を去るまでの貫かなければならない男の哲学。この手の男を主人公にするにはよほど丁寧に人物を描かないとただのかっこつけに終わりかねない。でもちゃんと描かれている。損得なしで貫く男の美学が。これぞフィルム・ノワールだぁ!って感じ。 ↓ん?たしかにラスクうまそうでしたけどフランスではバター(でしたっけ?)塗りたくるんですね。ゲゲッと思ってしまった。[ビデオ(字幕)] 7点(2006-09-20 13:20:11)(良:2票)

11.  ケス 《ネタバレ》 閉鎖的な社会環境が残酷なまでに映し出される。ある時期の炭坑町ゆえの、大人も子供も希望を持ち得ない過酷な社会を冷淡に描き出し、その中で少年ビリーの日常を暖かい眼差しで描き出す。ビリー役の子が容姿も表情もこの役にピッタリで、ついつい小さな身体で過酷な社会に冒されながら賢明に生きるビリーを応援したくなるわけですが、応援なんていらない!とつき返される具合で、それでも見守らせてください、てな感じになるわけです。「ケス」という一筋の光がどんどんと大きな光となってゆく様を良識ある教師と共に感じていたところで、突然荒んだ社会に握りつぶされて映画は終わる。哀しい現実を見せてすぐに終わる。きびしい現実を再認識するとともに、悲しいけど少し大人になったビリーに「負けるな!」とつぶやく、、そんな後をひくエンディングでした。[ビデオ(字幕)] 7点(2005-09-01 13:59:21)

12.  けんかえれじい 清純なマドンナとひとつ屋根の下という設定の中、主人公が日々男を磨く為にケンカに明け暮れる、、、というなんとも青臭い青春ドラマなんですが、まずはこのときからすでに斬新なつくりになっていることに驚いた。別の部屋でピアノを弾く道子と自分の部屋にいる主人公・麒六を同じひとつのセットで撮る。部屋から飛び出したかと思うとソコは麒六の頭の中。会津で学生がしゃべりながら歩くシーン、それをカメラは追わずカメラの前を通りすぎるカットを繋ぎ合わせる。鈴木清順、あなた凄すぎ!当時は受け入れられたのでしょうか。弱い先生(たしか浜村純)が生徒にバカにされるシーンの怒涛の細かいカット割は観客にけんか売ってますね、絶対(笑)。で、青臭い青春ドラマで終わらないから尚凄い。男を磨くという若者の向上心が時代の渦に巻き込まれようとする手前で映画は終わります。道子のラストシーンが「暴力がもたらすもの」を象徴しているように感じる。一瞬しか映らない北一輝役の俳優の目がまたいい。7点(2004-10-18 14:09:21)(良:1票)

13.  ケロッグ博士 男のケツが一列に並んでブルブルと振動している画は圧巻!?酷い点が並んでますが、私はけっこう楽しめました。不必要にエロかったけど目の保養もできたし。やたらと”う○こ”がでてくるがケロッグ博士が堂々と”う○こ”を扱うのであまりいやな感情は出なかった。でも浣腸のあとの黒生ビールジョバジョバーのカットはやめてくれ(笑)! 上記のケツのシーンもそうだが、大勢の人をとらえたショットはさすがアラン・パーカー、迫力あります。ズンチャッズンチャとリズミカルな音楽も作品をテンポ良く見せていて良かった。A・ホプキンスも良かったしB・フォンダも美しかった。ん?なんか絶賛してるなあ、書いてるうちにすごくいい映画のような気がしてきたぞ。えーい!7点!! でもホント、なかなかの秀作だと思ったんですけどねえ。7点(2004-08-25 11:41:04)

14.  現金に体を張れ まずほぼ同時刻の現金強奪犯それぞれの妻とのやりとり、恋人とのやりとり等を見せ、映画開始早々にそれぞれのキャラクター紹介をなにげにしてしまう。時間をかけず、そしてわざとらしい説明も一切無い。そしていよいよ犯行が実行される。ココでも時間軸をさわる。さわることによってそれぞれの緊張感が伝わる。時間軸をさわることで得ることのできるものすべてがこの映画に詰まってます。無駄がありません。28歳のキューブリックがはなつフィルムノワールの傑作です。7点(2004-07-26 12:42:04)(良:1票)

15.  ゲッタウェイ(1972) かっこ悪いマックィーンを見てみたいものである。この作品のマックィーンの役ははっきり言ってかっこ悪い男なはずなのに、彼が演じるとそのかっこ悪さまでもがかっこいい。凄い俳優である。しかしこの映画でマックィーンのかっこよさ以上に印象に残るのは、ラストシーン。車が走り去っていく..その先には..。「俺たちに明日はない」のラストのような悲劇を想像させる意味深なラストシーンが頭に焼き付く。 7点(2003-11-27 11:36:21)

16.  激動の昭和史 沖縄決戦 死にまくりすぎて感覚が麻痺してしまう。実際、それほどに死にまくったんだからしょうがないのだけど。うーん、なんだろう、痛快なまでの悲惨のオンパレードで、一つ一つが強烈な上に見せ方が派手なのでどこか作り話っぽく見えてしまうのだと思う。喜八節とも言えるアップテンポな展開にも一因がある。沖縄の民間人たちが殺される様を娯楽テイストで鑑賞することに対する拒否反応と言ったら言いすぎか、どこかこのいけいけどんどんに乗り切れない。しかし怒りはじゅうぶん伝わった。[映画館(邦画)] 6点(2011-12-22 16:17:54)

17.  軽蔑(2011) 高良健吾、男前やなあ。ダメ男なのに皆から愛される男、愛されるからダメになってゆく男がぴったりの男前。これまで女を撮り続けてきた廣木隆一であるが、女はやめて男を撮ったほうがいいと断言する。原作はメロドラマの構図を持ちながらもメロドラマをことごとく否定してゆく展開を見せるが、この映画はちょっとくさすぎるぐらいドラマチックな展開を見せる。喫茶「アルマン」のマダムの成れの果てが一番わかりやすい。アルマンというのは「椿姫」で娼婦が愛する男の名前。マダムはメロドラマの主人公でいたいのだ。しかし現実はそうはいかない、というのが原作であり、「椿姫」以上のドラマを用意するのがこの映画。そのあまりにもクサイ展開の非現実性が「映画」によく合っているような気がした。原作に無いバイオレンス描写もまた安易かもしれないが「映画」向きだと言える。新宮市という古(いにしえ)の町に派手な男女がいることの好ましい違和感とそこで展開される「一昔前」的なクサいドラマがまた相性バッチリ。[映画館(邦画)] 6点(2011-11-29 15:08:22)

18.  警察日記 なんていうことのないお話の連なりだ。ほんわかといい話だ。でも人のいい警察官たちによって片付けられてゆくそれぞれのエピソードはけして解決することなくなんとかかんとかやり過ごすのみ。ほんわかと見せかけて実は残酷なお話でもある。人情喜劇の中にしっかりと社会派の刻印を残すその真面目っぷりがかえって映画をつまらなくしているところもあるが、ことごとくそこに結び付けてゆくというのもシンプルでいい。「日常」であることを示唆する淡々としたお話を森繁を筆頭とする俳優陣が牽引する。[DVD(邦画)] 6点(2011-10-25 13:39:13)

19.  刑事(1959) ビスコンティ『ベリッシマ』あたりを想起するアパートの喧騒から始まり、ラストシーンなんてもろにロッセリーニ『無防備都市』のアンナ・マニャーニだったのだが、そんなネオレアリズモの世界にハードボイルドなピエトロ・ジェルミ扮する刑事がいることの不思議。捜査も地道さを強調しており、ずっとネオリアリズモ風を維持してるんだけど、それゆえにジェルミ刑事のかっこよさが浮いているように思えた。疑わしい人間に対する強引で横暴なジェルミ刑事のやり口も、これまた当時のリアルなんだろうけど、それをかっこよくしちゃってるところにやっぱり違和感あり。嫌いじゃないんだけど。[DVD(字幕)] 6点(2010-04-23 15:01:41)

20.  消されたヘッドライン 《ネタバレ》 トニー・ギルロイ監督「デュプリシティ~」を観たのが本作鑑賞の前日だったせいか、本作の脚本家の一人にギルロイがいることを知らない時点でなんとなく似ているなあと思ったのだが、ストーリーも雰囲気もけして似てはおらず、ただ単に二転三転する展開と最後にドンとひっくり返す構成だけが似ているだけなのかもしれないが、どちらにしても比べてしまったわけで、比べて気になったのが本作の脇役陣の存在感の薄さである。とくに編集局長へレン・ミレンは勿体無い。キャスティングだけ見ると実に適材適所だと思うのだが、各キャラクターが実にステレオタイプであることもまた事実。ベテラン記者のやぼったさと現場主義。新人記者のはつらつさと正義感。編集局長の資本至上主義。最後のどんでん返しは予想できない。しかしそこに痛快さはない。ダースベイダーを倒すことに躍起になってたら倒すべきはハン・ソロだったみたいな。ちょっと違うか。巨大な組織を相手にした反体制のヒロイズム、ダンディズムがしぼんでゆく。それでも書く!というジャーナリスト魂な映画だったわけだが、このオチの部分だけ妙に安っぽいドラマになってる。[映画館(字幕)] 6点(2009-06-08 16:09:31)(良:1票)

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