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プロフィール
コメント数 2524
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ホームページ http://coco.to/author/aniyan_otakoji
自己紹介 レビューを相当サボってしまってるの、単に面倒になっちゃってるからなんですよね。トシのせいか、色々とメンド臭くなっちゃって。
映画自体、コロナ禍以降そんなに見に行かなくなったのだけど、それでも年に70~80本は見てるワケで(でも今年は50本行かないかな?)、レビュー書けよ自分、って思ってる、でもなんか書かない、みたいな。
これからは今までよりも短文でレビューを上げてゆきたいな、と思う次第であります・・・微妙だけど。.

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【製作年 : 2010年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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1.  劇場版 響け!ユーフォニアム 誓いのフィナーレ 《ネタバレ》  アニメって基本、映画しか見ないので『ユーフォ』はこれまで総集編な1作目と『リズと青い鳥』だけ(2本目の総集編は見てないの)。でも、あとこの作品だけでも問題ナシってカンジね。  っていうか、どうも『ユーフォ』ってドロドロした人間関係がメインになってて、見ていてシンドいのよね。映画見て、じゃあテレビシリーズも、ってカンジにはならないのよね。そのドロドロを延々と見せ続けられるの?って思うと。  『リズと青い鳥』は山田尚子監督のウデでアートに昇華されてキラキラと素晴らしい作品になったけれど(最悪なドロドロ『聲の形』ですら見事にアートにしてみせたワケだし)、山田監督がワキに回ってるこの映画はワリとストレートというか通俗的というか。  山田監督だったら、って思う瞬間もあったけれど、でも、『リズと青い鳥』との棲み分け、って考えても今回はこれで正解なのかもしれないわ。  こちらは久美子という主人公を置きつつも、群像劇で俯瞰した描き方が必要なわけだし。  個人的にはみぞれと希美の、あの後の世界、コンクールでの姿を見られただけでも十分に感動したし。二人ともコンクール場面以外ではチラチラとしか映らず、セリフすら無いような状態だったけれど。でも『リズと青い鳥』(映画)ではごく断片でしかなかった『リズと青い鳥』(曲)をクライマックスでたっぷりと聴かせてくれて、ひとつの完成形を見せてくれたワケで。  でも、この作品こそが『響け!ユーフォニアム』という作品世界の集大成にして到達点・・・というわけでもなくて、そして未来に続く、って状態に、もうちょっと見せてくれない?って思ったりもするのだけど、それは贅沢なハナシなんでしょうねぇ。フィナーレって謳ってるしねー。  っていうか、未映像化な原作が存在してる『けいおん!』の三期すら作ってくんないしねー(『けいおん!』と『ガルパン』は映画から入ってブルーレイ買ってまでテレビシリーズ全部見た数少ないアニメね)。[映画館(邦画)] 7点(2019-04-28 19:26:26)《改行有》

2.  劇場版 夏目友人帳 うつせみに結ぶ 《ネタバレ》  毎度の一見さんお断り系アニメ。原作やテレビアニメ版の知識がないとキビシい作り。作品世界や人物設定、人物関係についての説明があまりなくて、知ってることが前提。ファンタジーって作品ごとに独自のルールが存在してるものだけれど、原作やアニメを知らない人間は作品内に存在する基本ルールすら理解するのに苦労するわ。  で、そのわりにゆっくりしてるというか、テンポがあまり良くなくて、キャラもそんなに個性を主張してこない感じで、なんだか全体的に薄い印象。映画の尺を使ってできる事は色々とあると思うのだけれど、まったりとした空気感こそが大事ってコトなのかしらねぇ?  ニャンコ先生はかわいいけど、3匹に分裂しちゃったニャンコ先生を探す、っていうのが話の核になってからは似たような絵が続いて、進行が停滞気味で、かなり単調になってしまったわ。っていうか「ニャンコ先生」って私らの世代には「大左衛門~!」(CV:愛川欽也)ってヤツよねぇ。・・・古いわ。  主題になってるドラマは感動的なので、そちらをもっと膨らまして欲しかった気もするんだけど、それでは主人公側が目立たなくなってしまうがゆえのニャンコ先生失踪エピソードなのかしらねぇ。そういう散漫な水増し感が、映画らしからぬ密度の無さを生んでる気がするわ。  作画のクオリティもそーんなには、で劇場アニメとしては、ちょっと、って感じ。「ファンのみんな、ちゃんと入場者特典手に入れたぁ?」って映画。[映画館(邦画)] 5点(2018-10-22 18:56:46)《改行有》

3.  劇場版 フリクリ プログレ 《ネタバレ》  『オルタナ』は今ひとつピンとこなかったんだけど、コレは『オルタナ』よりもシンドかったわ。  『オルタナ』で感じた前時代的センス、アレがもっともっと強調されているような作品。  相変わらずのセカイ系、前作ではちょっと『エヴァ』風味?みたいなカンジがあったりしたんだけど、今回はもうしっかり『エヴァ』だねぇ、って映像があったり。  あと、元ネタが昭和なアニメっていう映像も色々出てきて、全体的に懐古主義的な雰囲気がプンプンと漂ってたり。『コナン』とか『ルパン三世』とか、もう定番なヤツ。  そして、前作にはまだ存在していた物語が、今回、限りなく薄くなっちゃってるのよね。  『オルタナ』と話自体は繋がってなくって、ただアイロンとハルハ・ラハル(『オルタナ』のハルハラ・ハル子とは同じ人物だけど違う人物でもある?)が共通してる、って程度。同じ次元の話なのか、平行宇宙とかそういうモノなのか、そういうのすらどうでもいいのか、よーわからん。  今回も6話構成だけど、1話1話に明確な物語の流れがなくて、ひたすら状況がある、ってカンジ。そこからはなかなかキャラの魅力も生まれてこなくて、少人数で語られる終末的な物語は興味を維持するのがタイヘン。  1話ごとに絵柄が変わるのも作家の個性とか言うより統一感が無くなってガタガタした状態に見えちゃうし。  そして色々と思わせぶりな展開の末に辿りつく着地点が、そんな話なんだ・・・ってカンジで、わりと古いというか、ツマンナイというか、今この時代にソレ?と思ってしまって。ハルハ・ラハルの目的がまーなんつーか前時代的つーか昭和歌謡の世界かよ!みたいな状態で、かなりガッカリだわよ。  ついて来られるヤツだけついて来いって作りなワリにカビ生えたような古臭いオチ。全体的に『オルタナ』よりもセンス古いわね。  前世紀末に作られた元の作品の感覚のままに引っ張ってきてるのかしら、遅れてやってきた世紀末、みたいなアニメね。かなり眠たかったわ・・・[映画館(邦画)] 4点(2018-10-19 21:40:03)《改行有》

4.  劇場版 フリクリ オルタナ 《ネタバレ》  新しい感覚のアニメ映画なのかな?って思ってたんだけど、どっちかっていうと懐かしい、ちょっと古い感覚のアニメね。なるほど、元のアニメってぎりぎり前世紀に作られたOVAで、18年経過しての続編というか新作というか派生、みたいな?  これ、1本でまとまってる映画じゃなくて、6話の連続アニメがひとかたまりになってる状態。その点では映画を見てる、って感覚は薄いかな。全体にかかってくる大きな流れと、1話ずつで完結のエピソードとの組み合わせで作品世界が創られてるのね。  その、1話ずつで語られてゆく女子高生の学園モノな青春物語は楽しく弾んでいて、いいカンジ。  一方、大きな流れの方はミステリアスで状況が徐々に変化してゆくのが恐ろしくて。  で、結局セカイ系なのね・・・というのがちょっと、あー・・・ってカンジ。  前世紀末によくあったアレ、アレを今見せられてる状態で、だから懐かしくて、そして古めかしくて。  元を見てないので、そこに言及することはできないんだけど、今、この時代にこういう作品である意味は、あーんまり、って気がしちゃったわ。結構、説明的な進行なのに、クライマックスからラストにかけてはキチンとしめてないカンジなのはどーなんでしょうねぇ?  ただ、普遍的な部分、日常が約束されたものではない、日常を侵蝕するモノから目を背けてしまうことの恐ろしさを描いた部分は良かったわ。そういう「日常を変えてしまおうとする存在」や、それに対して気付かないフリをして生きる状態って、今、この時にも感じるモノだったりするから。  でも、この作品のカナメ、核となる存在なハズのハルハラ・ハル子が、かなり鬱陶しい、あーんまり魅力を感じられないキャラなのが、ちょっとシンドかったなぁ。話ごとに役割を変えて出てくる面白さはいいのだけど、話し方がわざとらしいし、物語の進行に関係なく、むしろ物語を壊しにくるようなポジションだし。彼女がいてこその『フリクラ』なんでしょーけどさー。  テラフォーミングしまーす的な異星人のアイロン、それが象徴するものとか、それに抗ってゆこうとする意志とか、移住話とか、なんとなく意味ありげだけどちゃんとは語らなーい、判るヤツだけ判ればいいー、みたいなのが今の時代にはむしろダサくなっちゃってるのが、なんともねぇ。  ちなみに私としては前世紀末セカイ系アニメは『エヴァ』より『serial experiments lain』オススメ。関係ないけど。[映画館(邦画)] 6点(2018-10-19 21:23:51)《改行有》

5.  劇場版 のんのんびより ばけーしょん 《ネタバレ》  よくある一見さんお断りココロザシ低い系ファン向けアニメ映画。ファン相手に商売してればそれだけでおっけー。でも映画ってフィールドを選んだ以上は、多少なりとも一見さんに対するフォローってのがあって然るべきだと思うんだけどねー。  人物関係や物語の背景はおろか、キャラクターのデザイン上、年齢の判断すら難しくて。小学生と中学生と成人の違いが見た目ではわからなくて、会話や行動から判断してゆかなくちゃならないっていう。ビールが飲めるのは2人だから成人は2人なのか、みたいな。  でも、その理解のための脳内作業さえ越えれば、リゾート気分でほっこりと癒される時間を過ごすことができるのね。  みんなで沖縄旅行をする、ただそれだけの話。事件が起こるわけでもなく、物語に大きな起伏があるわけでもなく、ただ旅がスケッチされてゆくだけ。  でも、束の間、旅の気分を共有できる、それで十分な映画なんでしょう。『映画 けいおん!』の旅行部分みたいなもの。  そう、脚本は『けいおん!』と同じ吉田玲子。『聲の形』や『リズと青い鳥』そして『ガルパン』の吉田玲子。女の子たちの間に流れる独特な空気感を描いたらこの人!みたいな、もうアニメ脚本界のブランドみたいな。  彼女の脚本ゆえに、キャラを把握しきれない中でも、その雰囲気を楽しめたのかもね。  あと、水関係の映像が多かったのだけど(川とか海とか滝とか)、それを表現するCGがやたらキレイでミョーに感心しちゃった。  物語に、日頃田舎の、人間関係が狭い世界で生きているキャラ達って設定が活かされていれば良かったのだけど、その点はファン向けとして閉じちゃってる、既知のものとして描く必要がないと思っているようで残念ね。  だけど見終わって、もう少し、この作品に触れてみたいかな?って思えたので、その魅力は幾らかでも伝わってきたって言えるわね。[映画館(邦画)] 6点(2018-09-26 21:58:45)《改行有》

6.  劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命- 《ネタバレ》  冒頭にこれまでのあらすじ的なモノが流れるのだけど、初めて『コード・ブルー』に触れる人間には全く理解できないシロモノ。「思い出の名シーン」みたいな。  完全に一見さんお断り映画。作品世界や登場人物の知識がある事が大前提になってる作り。映画としてちゃんとするよりも、ファンを楽しませる事を第一に作られてるようなカンジ? 映画としてはガタガタ。  色々なエピソードが同時進行、というよりバラバラに散りばめられていて、でも、それぞれがキチンとした流れになってなくて。起承転結のどれかがスッポリ抜け落ちたエピソードの行列。っていうか、それぞれがレギュラーキャラのドラマを盛り立てるためだけに存在しているようなもので、登場する怪我人も、大事故ですらも、キチンとしたケリをつけないままに放置されるという、最終的にはどうでもいい扱い状態。キャラへの思い入れが総て。  なので、ドラマを一切見ていない人間にとっては知らない人の結婚式のビデオを見せられるような感覚。勝手に盛り上がってる状態を傍観するのって、なかなかの苦行よね。明らかに馬鹿な状態も、あれ、ドラマを見てた人から見れば自然なのかしらねぇ? 浅利陽介のキャラなんか本当にウザいだけのバカキャラにしか思えないのだけれども、アレもドラマを見ていれば、って? 私語多過ぎでプロ意識欠如しまくった人達の集団に見えるのも、ドラマを(略)  3人のモノローグが登場して、その禁じ手(通常は1人。じゃないと人称ブレブレでしょ?)を使うのは、その3人が等しく主役だから、って事なんでしょうけど、その恥ずかしいポエムみたいなモノローグはキャラの心情をぜーんぶ説明しちゃうっていう。  そもそもモノローグ出してこなくたって、全キャラ気持ちも心もセリフで喋りまくってるし。勝手に自分語り始めちゃうキャラ多数で、学芸会風だわよ。  あと音楽うるさい。超うるさい。ずっと鳴り続け。でもそれもドラマでお馴染みのメロディだったとしたら、ドラマ見てた人にとっちゃ(略)  一体いつになったら終わるの的な、長い長い馬鹿げたエピローグ部分も、ドラマ見てた(略)  でも、それでもコレが今って時代を映す日本の映画なのだから、その存在自体を否定はしないわ。普段あまり映画を見ないようなお客さんでシネコンがいっぱいだもの。短いカットをちゃかちゃか繋いだり、上着を羽織る後ろ姿をスローモーションで見せたりして『踊る大捜査線』から20年、全く進歩無しかよフジテレビ映画、とか思ったりはしたけどね。[映画館(邦画)] 4点(2018-07-28 15:47:09)《改行有》

7.  劇場版 魔法科高校の劣等生 星を呼ぶ少女 《ネタバレ》  ラノベもテレビアニメも全く触れた事がない真っ白な状態で、いきなり劇場版を見るというのはこのテのアニメでは無謀な状態なのですが、それは単にシネコンの会員割引サービス期間中にポイントとマイルを稼ぐためだけ、という不純な動機によるものに他なりません(今年は秋までには一か月フリーパスをゲットしたいものだわね)。  さすがに一見さんには大変に厳しい作りになっていて、作品世界を把握するために脳みそフル回転状態で見ておりましたが、それでも理解できない部分は大量。タイトルから登場人物の多くが高校の生徒さん達である事くらいは想像がつくのですが、そもそも夏休みのバケーション状態で学校に行っていないので、それすらも怪しい、人物関係なんて全く判らない、「お兄様」って言ってるくらいだからこの二人は兄妹という事でおけ?みたいな。  で、しばし見てキャラは軒並み大変につまらない、感情の起伏に乏しく、表情に乏しく、個性に乏しく、ああ、これは毎度の記号化された萌えキャラアニメの一編でしかないのだなぁ、と軽く絶望的な気分になって、だけど物語がコロコロと転がってゆく点では、オタク向けアニメによくある、設定や状況を弄ぶばかりで結局は何も語ってないアニメとはちょっと違うのかな?って。  研究材料として研究施設で育てられた子供を救うというよくある話(最近の某ハリウッド大作ともネタカブリしてますね)なのですが、単純に正義と悪の図式ではなくて、そこに更に他国の部隊が絡んできて、複雑で多層的に話が展開してゆくあたり飽きさせません。  魔法が軍事利用されていて、兵器としての魔法っていうのがヴィジュアル化されているのも面白いですしね。  ただ、主人公が何故そういう薄い、つまんないキャラなのか、それが映画見ただけでは不明でとっつき悪くて。キャラ全員お人形さんみたいな状態ですが、特に主人公には心が入ってないように思えて、そんな彼が研究施設の少女達を救うってのは皮肉か何かか?みたいな。武装するとダースベイダーとエヴァが合体したような風貌、ってのは面白かったですが。  90分とマイル稼ぎにはイマイチでしたが、お気楽に見るにはちょうどいい程度のアニメといったところで。そうそう、で、結局「劣等生」ってのは誰なんでしょう? みんな特にドジを踏む訳でもなく優等生にしか見えませんでしたが。[映画館(邦画)] 6点(2017-06-27 20:46:31)《改行有》

8.  劇場版 艦これ 《ネタバレ》  『艦これ』、元のスマホゲーは以前DLしたものの、サーバーが混雑していて入れない状態がずっと続いて、ハラ立ってさっさと削除っちゃったのでプレイしていません。今回の映画、ツイッターとかcocoとかによると「テレビシリーズよりはずっとマトモ」だそうで、映画版でコレじゃあテレビ版は一体どんだけ酷かったんだ?っていう。  この映画版、『艦これ』のどこが魅力なのか、どこが売りになる部分なのかが全く描かれておらず、背景の説明も全く無く、ただ状況が描かれるばかり。大海原を舞台にしながら、その世界は極めて狭く小さいです。何しろ「何か」と海で戦っている数十人の少女達だけで完結している世界ですから。舞台も拠点となる海岸と海しかありません。世界の成り立ちも少女達のそれまでの生も何も描かれず、ただ海で戦わなければならないという刹那的な状況があるだけ。  それでも一応、後半になると「物語」が動き出しますが、それがどっかで見たようなハナシで(ハッキリ言っちゃえば『まどマギ』ですな)、観念的世界に入り込んで自己満足的自己完結ワールドでケリ付けちゃうという、甚だ迷惑なタイプの(しかし、よくある)アニメでございまして。  キャラがそれぞれシリアスになればなるほど個性分けができなくなってゆく感じで、お姉さんタイプか、妹タイプか、その中間か、くらいの分類がせいぜい(しかも単純に上官か否か、体が大きいか小さいかで見分けるような)、誰かに愛着を持てるようなエピソードも無く、小隊に分かれて別々にエピソードが描かれたところで誰がどこに所属しているから物語的にどうだ、という違いが判る訳もなく(もちろん主人公的存在が中心に存在しなければならないのだけは確かですが)、そもそも地理が描かれない(イマジナリーラインめちゃくちゃ)ので戦況の把握も不可、と。海戦モノは地理描写が重要だと思うのですけれど。  魅力ある個性的な戦闘シーンが描かれるという訳でもありませんし(実のところ、ああいう武装少女モノって『プロジェクトA子』あたりのクラシカルなセンスね)、見てて「あー、困っちゃったなぁ」って感想しか抱けない状態で。  世界と断絶した閉塞的な作品として、今の萌えアニメを象徴する典型としてのサンプル的な価値はあるのかもしれませんけれど、そんなネガティブな存在価値なんか無い方がマシではあります。[映画館(邦画)] 2点(2016-12-03 17:59:17)《改行有》

9.  劇場版ムーミン 南の海で楽しいバカンス 《ネタバレ》  『ムーミン』にそれなりに思い入れがないとキツいかな。色彩はキレイですけれど、目を見張るような映像表現とか、綿密に構成された物語がある訳ではなくて、ただ『ムーミン』のキャラ達がその時間を過ごしてゆくだけの映画で。  しかも、お馴染みの主なメンバーはムーミン一家、フローレン、ミイのみ。スナフキンとミムラ姉さんの出番がちょこっと、それ以外はゲストキャラばかり。  更にミムラ姉さんとミイはムーミン達と今回初対面という設定。意外と敷居高くないか?みたいな。  高級リゾートに紛れ込んだ純朴なムーミン一家が、上流階級の人々(?)と触れあい、摩擦を起こし、影響を与え、そして村に帰ってゆくという流れにシニカルさを多分に織り込んでいますが、それがあまり笑いには繋がらないところが、ちょっとキビシイ感じで。  フローレンのカジノでの稼ぎが簡単な解決に繋がっていて、色々な人々とのエピソードの積み重ねによって物語が高まってゆくような事はなく。せいぜい芸術家の彫刻のエピソードが流れを持っているくらいで。もっとも、そういう物語性を求め過ぎていないあたりが「らしい」のかもしれませんが。  普段丸出しな状態なのに体をハンパに隠すものを身にまとう事で逆にいやらしくなってしまうってあたりはヨーロッパ的笑いの世界と考えていいのでしょうか?  ムーミンがご機嫌ナナメな状態が結構あって、主役なのにどうも冴えない感じだったのが作品全体のトーンを落としている気もしました。  きっとこれは身構えて見る作品ではなくて、なんとなく流れてゆく、なんとなく綴られてゆく世界をゆったりと眺めるようなアニメーションなのでしょうね。こちらは気合入れ過ぎて勝手に肩透かし食らった、みたいな状態でしたが。その「色」を読むのもまた大切。私はまだまだ未熟者。[映画館(吹替)] 5点(2015-02-18 22:46:59)《改行有》

10.  劇場版 PSYCHO-PASS/サイコパス 《ネタバレ》  今の国産アニメで私が嫌いな部分ばかりで作られたようなシロモノ。  世界設定も状況も人物関係も感情も声優の大量のセリフによって説明され、それが作品の大半を占めている状態。絵はちっとも世界を語っていません。キャラクターの表情は硬直し、記号化されていて、物語はポツリポツリとしか転がらず、最後まで見て何の新鮮味もない空疎な物語の姿が現れるばかり。  テレビシリーズで既に出来上がった世界を元にして、そこから更なる発展的なものにしようという意識が薄いのか、機械によって管理された状況から最終的にさしたる抵抗も変化ももたらされず、そのテーマは完全に膠着しているように思えます。  そんな世界から見えてくるのは作り手と受け手の間で閉塞された世界。ただその世界が好きな人達がいつまでも世界を弄んで楽しんでいられれば満足、みたいな。そこからの脱出とか破壊とか、そういう意識に向う事が無いのは、やっぱり商売にならないから、なのでしょうか?  おたく向けアニメ映画というと特典商法がつきまといますが、これもその例に漏れません。意識の低いものがグルグルと流通するサイクルが出来上がった世界。  人体が破裂して死ぬグロテスクな描写が頻出しますが、これをメインキャラクターでやってしまうくらいの容赦ない世界なんてモノは(それやっちゃうのは富野御大ですな)、誰も望んじゃいないんでしょうね。ハードなようで実は馴れ合いまくりでヌルいのが今の日本のアニメ。[映画館(邦画)] 3点(2015-02-01 22:51:29)《改行有》

11.  劇場版 TIGER & BUNNY -The Rising- 《ネタバレ》  最大の難点は前作の映画から直接繋がっている訳ではない、間にテレビシリーズのエピソードを挟んで初めて成立する話だという事。なので冒頭にダイジェストでテレビシリーズのまとめが入りますが、それで不細工な成立の仕方を隠せる訳ではありません。  さて、今回はテレビシリーズの続きとなる完全新エピソード、それだけに制約は少なくなっている筈なのですが・・・。  やはり『タイバニ』は『タイバニ』なんですよね。二軍落ちした二人が何か面白いエピソードを見せてくれるのか、というとテレビシリーズから延長線を引っ張ってるような話で。虎徹は相変わらずヒーローとしての限界にウダウダと苦悩している状態で、またお人好しエピソード重ねてます、って。バーナビーも相変わらずのツンデレ兄さん。  むしろ二軍メンバーでもっと色々と見せてくれたら環境の違いの面白味が出て良かったんじゃないかと思うのですが。  他ヒーローもテレビシリーズからまんま延長されただけって感じなんですよね。このキャラの描写はここまで、っていう境界線が明確に引っ張ってあるかのような新鮮さの無さ。唯一、トラウマに呑まれる事になるネイサンのみ、新たな面白味が出ていたと思います。  クライマックスはハリウッド製アメコミ映画なみの一大アクションで、多元的かつ立体的な運動っぷりが心地良いです。あれでもう少し刈りこんで流れをスッキリさせていたら更に気持ち良かったと思うのですが。当然こうなるだろうって流れに到達するまでをちょっとタメ過ぎててストレス感じちゃいました。  最後に犯人側にいきなりドラマを作っても、それまでの描写が皆無なために、単にモヤモヤを残してしまったような状態。  終わってみればまたまた意外なスケールの無さ(それでも前作よりは遙かに大きいですが)に「おや?」って感じ、まだまだ続けるのかいな、って雰囲気がバリバリで、1本の完成された映画を見たという満足感には大きく欠けてしまいます。  この微妙に外されてゆく、満たされないもどかしい感じこそが『タイバニ』の魅力なんでしょうかねぇ。私にはやっぱり理解できなかったりするのですが。[映画館(邦画)] 6点(2014-02-11 22:26:14)《改行有》

12.  劇場版 TIGER & BUNNY -The Beginning- 《ネタバレ》  『タイバニ』の面白さっていうのがどうも判りません。ずっと触れてきていながら(まるで片目で見るかのように、ですが)何が面白いのか掴み兼ねてる状態なんですよね。  アメコミもののパロディみたいな作品なのですが、同じくパロディとして先に登場した『ミステリーメン』(スポンサーロゴ背負ってるってのはコレが元ネタ?)や『Mr.インクレディブル』に似つつ、それらを越えてゆくモノが感じられません。  そこに盛り込まれた雑多なイメージはひたすらとっ散らかった印象で統一感に欠け、そられの中からとっかかりを見つけようにもどうも掴みどころが無い、美味しそうに思えながら延々とハズし続けているような、そんな感じ。  アメコミとアニメ、大人向けと子供向け、シリアスとコメディ、一般向けとマニア向け、それらの間にあってそれぞれを両立させようとしているような感じがなんとも歯痒いハンパさを生んでいる作品、というイメージ。  さて、この映画版はテレビシリーズの出だしの部分+それ以降の物語との間に入る追加エピソードという構成なのですが、この作品を見る事で『タイバニ』の世界観を理解する事はできても、映画という舞台で何らかの新しいモノに触れられるのかというと、これがあんまり。  追加エピソードは一人の犯罪者との戦いを描く「この程度で映画を作っちゃったのか」ってレベルの話。以降に続く部分との齟齬をきたしてはいけない訳ですから、どうしても決められた狭い枠の中に納められてしまうのは当然ではあるのでしょうが。  虎徹とバーナビーのキャラの個性やスタンスの違いとコンビ成立の足掛かりという意味で組まれたエピソードであるものの、その敵の小物っぷりや展開する舞台の狭さ、テレビシリーズを見てきた人間にも、映画を期待した人間にも微妙な感じが否めません。  どこかで見たような事があるエピソードやキャラクター、そこから先のオリジナルな魅力が感じられないのがどうにもこうにも。ペラく見える表面の、本当は存在して当然な筈の奥行きのある裏側、それがちっとも見えてこないのが『タイバニ』なんですよね。[映画館(邦画)] 4点(2014-02-11 21:53:00)《改行有》

13.  劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編] 叛逆の物語 《ネタバレ》  まあ、つまり『ビューティフル・ドリーマー』なんですけど。  その世界、あえて『まど☆マギ』で正統派魔法少女モノをやってみました、っていう冒頭部分の違和感、だけど意識下でほむらが望んだソレは、みんなが見たかったソレなのかもしれません。アンソロジーものが悉く幸せで明るい魔法少女を描いているように。  つまり、あの世界に閉じ込めているのはほむらの意思であると同時にそういうヌルさを望むファンの意思でもあるようで。  いよいよメタものとしての色が強くなった映画新作は、そう考えると後半の徹底的な世界の破壊と明確な偽りの世界への再生がやたら皮肉に満ちたものに見えてきます。  まどかの幸せを心から願ったはずのほむらの気持ちは、しかしここに来て世界を包むエゴの塊へと置換され、これまでの物語の全てがほむらのエゴに内包された存在に過ぎなかった、キャラ達を翻弄する真因と思われたインキュベーターですらも抗えず支配された憐れな存在へと堕してしまうこの到達点は、前作の極端な、でも「どうにも納得のゆかないハッピーエンド」を更に超越してゆきます。  それに失望や絶望を抱いた方が健全なのかもしれません。ほむらの選択によるオチ(エンドクレジット後の映像まで含んで)を「最高に幸せなバッドエンド」として感じてしまえたとするならば、それは色々とこじらせているようなカンジで。これは観客に突き付けられたリトマス試験紙みたいなものとでもいうのでしょうか。  個人的にはそれに納得できてしまいましたし、とても心地よかったりもしたわけですが・・・  マミさんと劇団イヌカレーいっぱいだったしね。[映画館(邦画)] 7点(2013-11-06 21:42:21)(良:1票) 《改行有》

14.  劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [後編] 永遠の物語 《ネタバレ》  前編に比べて後編は単なるジャンルについての映画ではなく、この作品独自のテーマ、メッセージが明確に提示される分、まだ面白いと感じました。  ただし、その行き着く先は決して気持ちのいい場所ではありませんし、また、随分とまた極端な到達点だな!とツッコミを入れたくもなります。  っていうか、国民的になったメタ系特撮ロボアニメや某メタ系ヒーロー映画、また某メタ系ホラー映画と同様で、メタ系は「セカイ系オチ」に持ち込む事でしかその世界にケリを付けられんのか?と。  メタ指向によって話が内側に向かえば向かうほど、それを終わらせる手段は限られてくるという事なんでしょうかねぇ。  また、一話ずつ区切られたテレビシリーズでは問題が無かったであろうものが連続した映画では明らかに不自然になってしまう部分があって。  映画の視点がそれまでずっと固定されていたまどかから突如としてほむらに転化した時点で、こちらが作品を追っていた視点はぷっつりと断ち切られます。  そこで種明かしがされる事でそれまで掴みかねていたほむらの心は見えてくるのですが、逆にまどかを見失ってしまって、その後のまどかが「それまで見ていたまどかではない、無数のまどかのうちの1つでしかないまどか」になってしまい、実質的には『まどか☆マギカ』はほむらの種明かし時点で終了してしまうような感覚。  その後の「セカイ系」はむしろ蛇足みたいなもので。  見えてこないもどかしさが前編の特徴ならば、後編は種明かしをし過ぎたゆえの空疎さで後に虚しさばかりが残るような感じでした。  もっとも、ここからまだ続きがあるみたいですが。[映画館(邦画)] 5点(2013-09-25 20:36:20)(良:1票) 《改行有》

15.  劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [前編] 始まりの物語 《ネタバレ》 【マミる】頭が無くなる事。首が取れた状態。残酷な死に方をする事。『まどか☆マギカ』の登場人物、巴マミの最期に由来。 ・ ・ ・  このテの「メタもの」って私にとって大抵イラつくシロモノになってます。テレビ放映時には5話目まで見て「コレ嫌い」って挫折しました。  決して新しくはないです。つまりは『ウォッチメン』『ダークナイト』『キック・アス』『スーパー!』などの同類。アレの魔法少女バージョン。そしてそれらを私がそんなに~全く楽しめないのと同様、これもまたあまり楽しめるモノではありません。  空疎で生気を失った無機的な世界でドロドロとした感情がうねっている、そんな話。  現実感のない魔法少女ものの設定の中に生々しい感情や暴力や死を持ち込みジャンルを現実的視点から解体・再構築しているわけですが、メタものの多くが批判的視点を持つがゆえか、暗い、陰鬱な色になりがちで、この作品も終始陰鬱です。  でも「リアル」はもっと楽しいものでもあるわけで、このトゲトゲした、あるいはおどおどした少女達の極端な「リアル」はメッセージのための生という息苦しい枠にパッケージングされているような感じで。  そんな中で輝きを放つのが魔女の作り出す結界。作品内で最も魅力的な空間。美術的に独特のセンスを持って大変に面白く、ここだけで見る価値が十分あったりします。が、それもメタ化のための道具だと思うと(むしろ現実よりも悪である側の世界の方が明るく生き生きとしているという皮肉)なんとももったいない話で。  マミさんが早々に退場するのももったいないですが(笑)  このビミョーなデザインの世界で個人的に魅力を感じたのは彼女だけでしたからねぇ。  ダークなアニメに魅力を感じられるほど、おっさん心と時間に余裕がないのかな。[映画館(邦画)] 4点(2013-09-25 20:22:13)《改行有》

16.  劇場版 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。 《ネタバレ》  また志が低めのアニメ映画を見てしまった感じで。  テレビ版を見ていない、その知識が全く無い人間にとってこれは「極端に構成力の欠如した独りよがりの作品」でしかありません。  とにかく時系列が判りづらいです。あちこちのエピソードを拾っては散りばめているばかりで、二度目以降の鑑賞ならばその並び順を理解できるのでしょうが、初見では「それは一体いつの話よ?」と。子供時代と現在という大雑把な2つでしか分類できないような不親切な構造。  その上、突然回想状態でセリフ無しで口パクパクしてるような映像が登場する事で「ああここはテレビ版の映像を並べてるんだなぁ」って冷めた目で見るような箇所多数。  一方で登場人物がひたすら心の声でホンネを語りまくる、その人称のブレっぷり、心情を理解しようという思いを挟む余地の無さっぷりには呆れるばかり。  この人はこういう気持ちなのでこういう言動をしているのです、という説明を延々と続けるばかりで全くドラマを作ろうとしていません。全員の心の声がこぼれまくりで、だけどその説明過剰っぷりに誰にも心が向いてゆかないという。  「幼い少女が死んでしまった事に対する仲間の悲しみや後悔」、それが感動を生むのは当たり前で、それをずーっと悲しい悲しい言ってるだけの話で、だから映画見て泣きたいなぁ、感動したいなぁ、ってそれだけを求めるのならばいいんじゃないかとは思います。そこもあまりにクドいけど。  で、それ以上のものが少なくともこの映画からは感じられませんでした。投げ槍とも思える未来がチラチラと提示されるばかり。テレビ版にはそれ以上があったのかもしれませんが。  「めんまがかわいくて可哀想で、ってところにこそ価値があるんだ」っていうのならば、まあ、なんの異論もないですけど。[映画館(邦画)] 4点(2013-09-20 20:45:47)《改行有》

17.  県庁おもてなし課 《ネタバレ》  冒頭、「これだから公務員は・・・」みたいな描かれ方をされていて、だけどそこからみんな頑張って、というのがこの映画のポイントだと思うんですよね。でも、なんかピントがズレちゃってます。  頑張ったところでその言動が「まあ、公務員とバイトじゃ仕方ないよね・・・」って状態なんですよ。みんな仕事に私情ばかり持ち込んでます。  仕事中に痴話喧嘩を繰り返したり、感情的になってやる気を無くしたり、仕事から外れたり。  「仕事には心が必要なんですよ」という事を描こうとして「心」と「感情」とを勘違いしちゃってる状態なんじゃない?  話は主に外部の人の作用によって進み、その上ちゃんとした一応の結果までも到達しないので、最後まで見て「で、結局おもてなし課って何したの?」みたいな、映画の存在意義そのものが危ぶまれてしまうようなシロモノでして。  ただ、高知県のPR映画としては一応の効果を上げてたのではないかと。  だって「高知って、えーと、うど・・・ミカ・・・あ、竜馬」って神戸からアッチは沖縄まで飛んじゃう状態の私に、映画の流れを止めてでも沢山盛り込まれた映像で「高知ってこういうところ」っていうのをアピールできた、「ああ、自然たっぷりでいいところなんだね」って思わせた、それだけで無価値って訳ではない映画でした。  まあ、メジャーな映画のわりに予算が無いのが丸出し、航空ショットになると途端にどっかの素材映像らしきSD画質になっちゃうのが萎えさせましたけど。  あと、予告編では全く目立たなかった関めぐみが意外にも久々に大きい役でファンとしては嬉しかったです。『ドラゴンボール』とか『必死剣 鳥刺し』とかちょっとしか出てこない映画が多かったですからねぇ。一応準主役だった『ぼくが処刑される未来』という超低予算な映画もありましたが、アレは、えーと・・・。  結局あれだけ画面に登場しながら最終的に「何しに出てきたの?」みたいな存在だった可哀想な堀北真希よりもよっぽどヒロイン的ないいポジションでした。  『綱引いちゃった』みたいに大分の魅力を全く伝えられなかった映画に比べたら、これ、一応ご当地映画としての存在感だけは示せてるんじゃないかと思います。  この国の風景を捉えておくって、大切だと思うんですよね。[映画館(邦画)] 5点(2013-06-02 20:04:47)《改行有》

18.  劇場版 マクロスF 恋離飛翼~サヨナラノツバサ~ 《ネタバレ》 ラブ主体な前作はまだユル~く楽しめたのですが、今回はツラかったぁ。まず、脚本的にはシェリルが捕まって以降がメチャクチャ。いや、それ以前からそんなに褒められた脚本ではないのだけれど、そこ以降は酷いとしか。もう状況が飛びまくって物語がキチンと繋がっておりません。大量のキャラを処理しきれておらず、全部が唐突な展開。『Zガンダム』風に四派に別れた上に更に心を入れ替えるよーな、あるいは価値観を覆させるよーなゴチャゴチャした物語を、全部その場その場で思いつきの如くコロリコロリと展開させて行ったら、テレビ版を一切知らない人間にゃ到底付いていけませんって。次に、位置関係がワケ判りません。特にクライマックスの舞台。どこがどうなっているのやら、って。作り手がちゃんと把握しているのかどうかもアヤシいです。せめてイマジナリーラインくらいちゃんと守ろうよ・・・って状態で。艦長、明らかに逆向いてまっせ、みたいな。それから作画はライブシーンと戦闘シーンはそれなりですが、対話シーンになると途端にテレビアニメレベル。むしろこういうところをキチンと作画しておかないといけないと思うのですけどねぇ。もっとも、丁寧なライブシーンは見てて恥ずかしいですし(そここそが『マクロス』のアイデンティティなんでしょうけども)、戦闘シーン、メカデザインは過去作を焼き直すばかりで新作としての意地みたいなのは感じられず。そういう、全体を支配する作りの粗雑さがハリボテ感を醸していて、その上であのモヤモヤとしたラストシーン。あのラストすらあのゲーム、このゲームを思い出さないか?みたいな。それでも許してくれる人達向けな志の低い映画なのだなぁ、って思いました。個人的に良かったところはライブシーンのセットでバルキリーがせり出してくる画が初代『マクロス』オープニングにリスペクト、ってところだけでした。つーか、前作時点で見れ見れ言ってた友人が、今作は面倒だから自分は見ないとか言ってて、どゆコト?[映画館(邦画)] 4点(2011-03-04 22:32:18)(笑:1票)

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