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プロフィール
コメント数 3876
性別 男性
年齢 53歳

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41.  殺人者たち 今日も首尾よく“仕事”を成し遂げた殺し屋二人組。しかし、高額の報酬に対してあまりに簡単過ぎた仕事が、腑に落ちない。で、二人は事の真相を暴こうと、関係者のもとへ。物語はほとんど、その際に語られる過去、回想シーンによって進められ、正直、オハナシ自体がさほど面白い訳では無いことは先にお断りしておく必要がありますが、そしてまたいかにも低予算なチープさがあるのも事実ですが(実写流用っぽいカーレースシーン。あとカートのシーンも、味があると言えば味があるが…)、一方で本作の面白さは、「どう撮るか、どう見せるか」、これで人をワクワクさせるところにあります。低予算でも、必要があれば空撮も辞さないし、まずは発端のシーンの盲学校での二人の傍若無人ぶりの描き方がスゴイ。そこから一転して不安になる主人公の姿、というのが、過去を突き止めようとする物語にうまく繋がっていきます。過去の回想シーンと現在のシーンを織り交ぜることで、「過去」の物語の中に、部外者である「現在」の二人組が、闖入していくような奇妙な感覚があり、これはまさに語り口のうまさ。現金強奪シーンの見せ場もさることながら、この映画の「どう撮るか、どう見せるか」を象徴するのが、ラスト近くにおいて倒れたリー・マーヴィンが手前に向けて構えるサイレンサー銃でしょう。3D映像もビックリ、こちらに迫るような銃身の映像にドキリといたします。鮮烈さを残すラストシーンもお見事。あと、レーガン大統領がどれだけ演技ができない誠実なヒトだったかもこの映画で確認できます(?)。[CS・衛星(字幕)] 8点(2013-02-04 01:37:47)

42.  ザ・ウォーカー 《ネタバレ》 最初は正直、この映像(日光にあたって変色した田舎の看板のような。ゴメン)が最後まで続くとキツイなあと思ったんですけれども、観てるうちに馴染んでくるのは、クローズアップを連発せずむしろ引いた映像でしっかりと“見せて”くれるから。某日本映画の某有名キャラを彷彿とさせる居合抜きのような立ち回りが、見事な見せ場になっていて、しかもこれがオチにも繋がっているというのが、うまいというか、ちょっと腹立つというか(笑)。終末感覚、かなりマッドマックス2的。本を巡る争いだろうと、石油を巡る争いだろうと、何でも結構。後半、一群の自動車で追ってくるあたりからワクワクします。一軒屋の攻防、最高です。で、マッドマックス2で最後に敵の残党が去って行ったように、本作でも「帰りのガソリンが無くなるから」と敵と味方が離れ離れになっていく。敵と味方が出会い、戦い、別れ別れになる、これがいいんですよ(いや、オーソドックスな「敵、全員死亡」という終わり方も好きですけどね)。その後はやや冗長かな、とも思ったのですが、ああこのシーンで終わりたかったのか、とラストシーンを見てちょっと納得。[CS・衛星(字幕)] 8点(2012-08-04 15:10:31)(良:1票)

43.  ザ・タウン 《ネタバレ》 どうみてもベン・アフレックという人はいわゆる「残念な人」系列にしか見えないのだけど、いや~こんな凄い映画を作ってしまうとは、人は見かけによらぬもの。ここにあるのは、単純な善vs悪の構図でもないし、単純な恋愛劇でもない。描かれているのは街の光景、街を舞台に展開されるアクション、この街を支配する秩序。だからこその、ラストにおける「街を去る」ということの重み。シャレてる、と思う。[ブルーレイ(字幕)] 8点(2011-12-31 09:13:33)

44.  さまよう魂たち オバケネタ満載、しつこいまでのどんでん返しとも合わせて、とことんまで楽しませてくれるホラーコメディ。『ゴースト/ニューヨークの幻』を観て「コメディとしてかなりいい線行ってるのに、イマイチ詰めが甘いのが、惜しいよなあ」と思える(奇特な)アナタにはまさにうってつけの映画です。映画でオバケを題材にするなら、このくらい徹底しなければ、とばかりに、オバケにまつわるアイデアてんこ盛り、コアなオバケファンでもさすがに満足できるのではないでしょうか(と、いささか一般性に欠く誉め方をしていますが)。ピーター・ジャクソンって、本来、こういう作品を作ってもらうためにアメリカから声がかかったんではなかったのかい?[CS・衛星(字幕)] 8点(2009-10-24 16:42:10)

45.  ザ・ヤクザ(1974) “ギリ(義理)”とは何ぞや。外国人にわかるように外国語に置き換えた時点で、ウソ臭くなっちゃう。言葉にできない感覚的な部分、それを無理に他の言葉に置き換える「説明」を行うと、どうしても違和感が生じるもの。それは映画でも同じで、米映画で“日本”を描こうとすれば、どうしても日本人には違和感が生じる。そこには必ず、過度の「説明」なり「強調」なりが発生するから。日本人が見たらややオーバーに感じるくらいの描写があってこそ、伝えることが可能な「日本」ってのもあるわけで、まあ、やむを得ないところもあるのでしょう。この映画にもそういう部分はありますが(風呂に鯉の巨大水槽が!水族館じゃあるまいし)、比較的うまく処理されていて好感がもてます。銃で武装したロバート・ミッチャムと日本刀を携えた健さんが敵地に乗り込むクライマックス、敵に背中を切りつけられつつもチャンチャンバラバラ死闘をくりひろげる健さんが、服を脱ぎ捨てるる。するとその背中には、紅蓮の炎に包まれた不動明王の刺青。その上に縦にバッサリ刀傷が走り、鮮血に濡れている。そのカッチョよさ。こういう部分って、まさに言葉にできない感覚的なもの、この瞬間、日本人とアメリカ人がどこかで感覚を共有したような。ヨタヨタと戦うミッチャムもいい味出してて、何だか、ジョン・ウェインの魂が乗り移ったかのような(当時まだ生きてたけど)。映画はこの後、一見付け足しのようなエピソードが続くのだけど、この部分こそ、「ニッポンの事って、うまく説明できないけど、要するにきっとこういうコトなんでしょ」、みたいな、言葉を超越した部分があって、頭を下げるミッチャムの姿に、ホロリときてしまうのでした。[CS・衛星(字幕)] 8点(2009-03-01 09:49:30)

46.  殺人に関する短いフィルム 《ネタバレ》 殺す者、殺される者、そして事件に関わることになった弁護士。殺される者は、どこにでもいるような何の変哲も無いタクシー運転手、特に人から好かれるでもなく、特に目の敵にされるでもない、普通の男。その彼が、たまたま出会った青年に、殺される。その過程は壮絶だ。人間はなかなか死なないもの、肉体はとことんまで“生”へ執着し、ゆえに殺人者もまた、とことんまで“死”へと追いやるために残酷さを剥き出しにする。しかしその壮絶なる殺人の過程は、(我々を除いて)誰に見られるでもなく、殺される者を同情する者もなく、世界の片隅でひっそりと繰り広げられるのである。殺人者は逮捕され、裁判の後、処刑される。彼もまた、死を恐れ、生へと執着しながら、彼なりの短いドラマを展開しながら、結局はやはり世界の片隅である処刑室で、ひっそりとその生涯を終える。殺されたタクシー運転手と異なり、殺人者である彼は、裁判の過程で弁護士と交流を持つことにより、死にいたるまでの時間を弁護士と共有し、その人生の一端を弁護士の人生へと投影することができた。しかしその前途溢れる弁護士ですらも、社会全体から見れば、彼もまた社会の中でひっそりと人生を送る無数の人間のひとりに過ぎない。殺された者にしろ殺した者にしろ、死んでしまった以上、もはや確実に忘れられていく存在だ。社会の中で、生き、死んでいくことの儚さ。人間って、孤独だなあ、と感じさせられる。[DVD(字幕)] 8点(2007-07-13 07:37:00)

47.  サブウェイ・パニック 閉鎖空間である地下鉄なんかジャックして、どうやって犯人は逃走しようってのか、それを考えると夜も寝られなくなっちゃう、というわけで春日三球を不眠に追い込みそうなテーマの作品。ジョン・ゴーディの原作に骨子は沿っているものの、映画化によって「大化け」したように思います。いや勿論、原作も結構楽しめる作品ではありますが、もしかしたら「ちょっと奇抜な発想の小説」というレベルで埋もれてしまっていたかもしれない。カットバック的構成の多用で「映画的」描写のこの小説を、むしろ派手さを抑えてドキュメンタリ風味の映画に仕上げたのが実にうまく、小説的ウンチクなども削ぎ落として、着々とすすめられる犯罪の緊迫感をよく表しています(実際の時間と劇中の時間がほぼ同時に進む)。暗く静かな地下鉄と地上の騒動。タイムリミットからくる緊張感と、犯人やW・マッソーの何やら暢気な表情。それらの対比のうちに、やがて迎えるクライマックス。イキな映画、ですな。[DVD(字幕)] 8点(2007-01-08 12:55:43)(良:1票)

48.  サラマンダー 一番肝心な点(と普通なら期待してしまう点)である“世界の滅亡”を、「雑誌の表紙」で表現してしまうという恐るべき手抜き、いや違った、驚くべき割り切り、この白々しさが、実に潔い。そういうところはスッ飛ばして、いきなり登場する廃墟。生き残った人々の日陰の生活。竜のいる日常。荒んでいるようでいて、どこか牧歌的。まさに映画はこうでなくては。いや、別にこうでなくてもいいんだけど(笑)。理不尽でかつ明確なルール(あるいは世界観)がある、これこそがファンタジーらしさ。印象的な光景の数々、観終わってから様々な光景が脳裏によみがえる。竜の飛翔シーンの心地よさ。竜と廃墟と近代兵器、という得体の知れない組み合わせ。砦に襲い掛かった竜が炎を吹きかける光景は、さすがにキマりすぎてちょっと節操が無い気もするけど、なんだか絵本のヒトコマのようでもあり、これはこれで魅力的。一見、折衷的な映画に見えてしまうかもしれないけど、どうしてどうして、こういう味わいはなかなか出せないもんです。[DVD(字幕)] 8点(2006-12-20 23:24:16)(良:1票)

49.  殺人遊戯 サイレント映画に対してトーキー映画が有利な点ってなんだろう、なんぞと、浅はかながら考えまするに、ここはひとつ逆説的に、「トーキーの方が、‘静寂’や‘沈黙’をより効果的に表現できる」のではなかろうかと。サイレントは音が無いがゆえに、映像から‘音’を感じさせようとするわけですが、トーキーは音や声を直接出せるがゆえに、その対比として、音や声の無い‘静寂’‘沈黙’をサイレントよりも強いインパクトで表現できるのではないか・・・。で、ナゼか、本作について、です。なんでやねん、ははは。まあ要するにですね、普段のフニャフニャした饒舌な鳴海サンの姿があってこそ、あるいは周囲の登場人物のセリフの数々があってこそ、その対比として、鳴海さん戦闘モードの‘沈黙’が実に効果的なのであります。セガールよりよっぽど‘沈黙’だぜ。そしてその寡黙さあってこそ、クライマックスの超長回し銃撃戦の緊迫感も数層倍になるのでありますなあ。それにしても、戦闘モードの鳴海サンの姿、どー考えてもキャメロンはこれを見て『ターミネーター』の造形を考えたとしか思えないのであります(←妄想)。でもシュワにはこんな機敏な動きは出来まい、うふふふ。[地上波(邦画)] 8点(2006-07-18 21:47:03)

50.  サボタージュ(1936) 一見エスピオナージュですが、ストーリーの中心はズバリ、「はじめてのおつかい」! 寄り道しないでちゃんとおつかいできるかな~。何しろ今回のおつかいは○○○○のお届け、寄り道なんかしていたら・・・。というハラハラドキドキ(?)な展開を、点描法のような細かい映像の積み重ね、コンパクトに折りたたんだような構成で、サクサクッと歯切れ良く見せてくれます。時に大胆すぎて「え?」と思うこともありますが、それもご愛嬌。俳句でも秀句と言われるものは、五・七・五という限られたパーツを用いて、直線的に「語る」のではなく、その3つの「線分」によって描く三角形、それによってに思わぬ広がりを「見せる」、という、切り詰められているが故の、限界の美学、とでも言うものを感じさせますが・・・本作の場合、そこまで極端ではないまでも、何かそれに近いものを感じさせ、切り詰めることへ挑戦がここには確かにあります。そういう、才気あふれる作品だと思います。[CS・衛星(字幕)] 8点(2005-10-07 00:17:34)

51.  ザ・ミッション 非情の掟 ストーリーはあって無きに等しいこの映画。骨格だけの映画、というのともチト違いますね。むしろ骨格が無いと言うべきか。実態の無い「何か」の周りをただ廻り続ける脆さ、それが独特の緊迫感に結びついています。そうだ、昔から、ドーナツは穴が一番美味い、と言うじゃないか(←言わないよ)。映画全体を覆う虚無感、そしてそれを冷たく彩る銃撃戦。この銃撃戦には立体感がある。「向こうにいる敵」と撃ち合うこの感覚は、壮絶でもあればドライでもあります。また、5人が食卓を囲むシーンでの、銃をテーブルに置くときの、ガツンという銃の質感も忘れがたい。そう、シュワとかスタとかが映画でピストル振り回すと何だかピストルって軽~いものみたいに錯覚してしまうけど、実際にはこんなに重いものなんだな。映画の中には、緊張を緩和させるシーンがいくつかあります。プールサイドでの喫煙シーン、紙くずサッカーのシーン・・・だが、この食卓いのシーンは、銃の質感の前に、もはや「緩和」ではありえない・・・。いささか映画らしい肉付けに欠けているのが、(たとえ製作側の意図通りであれ)気にならなくもないのですが、特異な魅力を放った映画には違いありません。それにしても・・・宍戸錠に似てるなあ。[CS・衛星(字幕)] 8点(2005-08-28 23:52:42)

52.  サンダーアーム/龍兄虎弟 撮影時の事故のニュースは、当時の大きな話題で、私も衝撃を受けた一人でした。ああ。ジャッキーのアクションはもう見られなくなるのかと。しかし奇跡の復活をとげ、無事本作を完成。事故の影響で劇中の髪型が変わるというのが、これまた当時話題になり、さすが本当に体を張ったアクションは違うなぁ、と・・・って、あれま、気球に飛び移るシーン、上空のハズなのに、何やら木の枝みたいなのが隅の方に映っちゃってるではないか!? ・・・まあ、そういう、彼のいろんな姿がフィルムに収められた映画であります。  ⇒⇒⇒ 最近、放送されてたのを観たら、「気球の横の木の枝」は、ちゃんとトリミングされて(?)消されていました、ああよかった(笑)。ところで私、「6点」なんてつけてましたけど、とんでもないですね。これはスバラシイ作品でした、すみません。クライマックスの、体に巻きつけたダイナマイトの導火線に次々に引火していくあたりのノンストップ感覚など、実に見事で、あらためて感心しました。6点→8点。[CS・衛星(字幕)] 8点(2005-01-22 13:38:14)(良:1票)

53.  さらば愛しき女よ 先日のBS2の放送でようやく観る事ができました。フィリップ・マーロウって、原作では「一人称」なもんで、マーロウ自身の風貌のイメージが掴みにくいんですよね。いやあ、まさかこんなタレ目のオヤジだったとは。いやでもロバート・ミッチャム、これはこれでよいかもしれない。観ててちょっと気になったのが、マーロウの心の声を、独白としてナレーション風に入れちゃってる事。このせいで、なんだかマーロウがやたら饒舌なオジサンに感じられちゃう。でも酔いどれのごとき表情のR・ミッチャムなら、むしろ違和感がナイ! と言う訳で、本作が原作の雰囲気に忠実かというと、ちょっと疑問にも思えるのですが、決してそれば悪いものではなく、逆に言えば、原作と映画がそれぞれに楽しめる、とも申せましょう。原作との違いと言えば、そうそう、アムサーって女性だったのか~! いや、そんな事はどうでもよくて。映画化にあたっては、単純化するところは単純化し、盛り上げるところは原作以上に盛り上げ(特に後半、思い切ったアレンジですな)、それでいて、原作のセリフをしっかり映画の中にちりばめてみたりするサービスもあってニヤリ。「アン・リアードン」という重要キャラをばっさり切って、「トミー・レイ」なる人物のエピソードを軸のひとつに設定することで、よりハードボイルド色が強められています。上手いです。長い映画ではありませんが見ごたえありますね。あと、脇役出演のスタローン若き日の姿も要チェック。8点(2004-08-28 00:34:44)(良:2票)

54.  三匹の侍 いや~コレめちゃくちゃオモロイですねえ。娯楽の鏡と呼びたくなる程、よくできたストーリー。悪代官の娘を農民が人質にとっている所に偶然出くわしたGメン丹波哲郎。ひとまずは高見の見物を決め込むのだが、演じている丹波自身は、おそらく農民の味方をする気マンマンなのである。顔に出ている。ただ、脚本の都合上、いきなり農民の味方をするのもヘンなので、一応ここは態度を保留する。しかし勿論、映画観ている側にすれば、丹波がいずれ農民側に立つのは明らか、そればかり待っているのだから、少し焦らせば充分である。そして丹波さえ農民側に立てば、二匹目の長門勇が農民につくまでの描写など、時間を割く必要もない(見たまんま)。こうなりゃあとは三匹目の平幹二朗が態度を決めるのをゆっくり見守ればよい(気のせいか、少しSHINJOに似てるなあ)。何しろその間、丹波哲郎が大サービスで映画を盛り上げてくれるし。そしていよいよクライマックスの一大チャンバラへ。見ごたえあります。でも最後の1対1の決闘はなんか中途ハンパでしたね。いっそ『スパルタンX』みたいに3人で戦った方が・・・なんてことはナイけど。というわけで、ストーリーの方はオモシロすぎるくらいオモシロいのですが、その一方で五社監督の演出、1シーンごとに入念に練り、工夫を凝らして撮っている、そのハリキリ具合もよく感じられて、なんだかゴーセイな一本を観たなあ、という充実感があるのでした。8点(2004-05-30 02:26:45)

55.  猿の惑星 《ネタバレ》 いやはや、サル年の始めにテレビ放送、しかも納谷ヘストンを始め、昔ながらの吹き替え。実にメデタイ。そもそもこの映画自体が1968年サル年の映画ってのは有名な話。この映画、ラストが確か衝撃的で、テイラーが海岸線で半分埋まった通天閣を発見して、ああ俺は実は大阪に帰ってたんだ~って嘆くのよね、確か(間違ってたらごめん)。よくこのラストシーンの事が話題になるけど、うーん、私が最初に見たときに一番度肝抜かれたのは、このラストでもなければ、猿のメイクアップでもなくて、最初の宇宙船墜落シーンなんですけどねえ。あれは衝撃的、クラクラ~ってしてる間に急降下していく。めっちゃ怖いよ。墜落したその土地、そこに広がる光景も、とても地球上の光景とは思えないほど凄まじい。で、その荒涼とした光景の雰囲気をさらに荒んだものにするのが、ゴールドスミスのスバラシすぎる音楽。ハッキリ言って、気合い入りすぎて映画から少し浮いてます。でもたまらなくカッコいいのでこの際OK(私の好きな映画音楽って、すべて川口浩探検隊で使われていたという重大な共通点があるような気もするが、気にしない)。この後のストーリー展開が、逃げたり捕まったりの繰り返しで、実はそんなに面白い話には思えないんだけど・・・。そうそう、あと好きなのが、洞窟で発見される人形。ふみゃあああ、とかいう声を出す、あの声、妙に切なくて、心に残ります。という訳で、何度でも観ますので何度でも放送してください。8点(2004-01-10 01:05:35)(笑:4票)

56.  3人の逃亡者 86年の同題名のフランス映画のリメイクですが、同じ監督が字幕嫌い米国人のために作ってますので、「単なるリメイクと言われないように頑張りマス」といった気負いは特に見られません。が、新しいギャグもちゃんと盛り込まれてますし、キャストに微妙な変化を加えたのが心憎い。フランス版では、冴えない中年親父のピエール・リシャールと、若々しい大男の元強盗ジェラール・ドパルデューのコンビ。一方こちらでは、年齢的に逆転していて、親父役のマーティン・ショートの方が若く、元強盗役はニック・ノルティ、イカツさ丸出しの超ゴツゴツ系。少女になつかれるこの役、勿論ドパルデューも捨てがたいのですが、ノルティがやると、より「有り得なさ」が強調され、リメイク版ならではの可笑しさがあります。フランス版への思い入れの強さ故、あちらの点数を1点高くしてしまったのですが、こちらのリメイク版も間違いなく素敵な映画だと思っております。8点(2003-12-29 20:45:38)

57.  ザ・フライ ストーリーは悲劇なんですけど、映像は徹底してグロにこだわったのが、いいですね。特に、特殊効果が見事なので、気分が削がれることなく、たっぷり嫌悪感を味わうことができますし、それゆえ主人公の惨めさが心を打ちます。ところで、最近じゃテレポーテーションの研究が盛んですけど、どうやら、この映画みたいな物質の転送は原理的に無理みたいですよ(当り前か)。8点(2003-08-31 00:06:33)

58.  ザ・カンニング/アルバイト情報 「IQ=0」の続編、ということで、残念ながら本作ではカンニングはいたしません。が、どう考えても本作の方が笑えると思います。ほんとにバカ。8点(2003-05-17 10:44:30)

59.  三十九夜 ジョン・バカンの原作(三十九階段)とはラストが違ってて、原作よりも映画のほうが面白いんです(と個人的には思っています)。8点(2003-05-11 01:03:26)

60.  ザ・マミー/呪われた砂漠の王女 貴重な古代遺物である石棺を、きちんと梱包もせず裸のままヘリに吊るして搬送するシーンがあって、「おいおい」とは思うのですが、まず、別のヘリに乗るトム・クルーズの背景にこの吊るされた石棺をカメラに収めることができるし(梱包してたんではシーンとしてサマにならない)、軍のガサツさもここに表現されるし、何より、この石棺の中身が、大事に搬送して差し上げるようなヤワな存在ではないことの予告になっている。という意味で、やはりこのシーンはこうあるべきなんだなあ、と。 それはともかく、この作品、「トム・クルーズ主演のアクション映画」として見れば、かなりイイ線いってると思うんですけど。しかし、そこが問題、なんでしょうかね。ミイラ指数は確かに高いとは言えないかも。 例によって登場する「トム・クルーズ走り」はここでもカッコいいし、格闘シーンもお手の物、ガラスの破片がトム様の顔面に落ちてきてヒヤリとさせられたり(現金なもので、これがスタントマンの顔面だったら、特に何も感じなかったりするのですが)。飛行機がキリモミ式に墜落する一連の機内シーンなんて、出色のアクションと言ってよいでしょう。 しかし、トム・クルーズがやたらと目立ちまくるが故に、脅威として存在するはずのミイラの女王様が、「トム・クルーズというチャランポラン男にダマされている可哀そうな女性」にしか見えないのが、結果的に作品の印象を弱めてしまっているような。 どんな状況でも、トム・クルーズはトム・クルーズなんだなあ、ということが確認できる一本です。うーむ。80年代の彼はもう少し役の幅を広げようとしていたんだけど。どんどん収束方向に向かってますね。[インターネット(字幕)] 7点(2023-11-26 19:13:38)《改行有》

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