みんなのシネマレビュー |
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1. サウンド・オブ・ミュージック この映画は子供の頃から何回見たか分からない。次の台詞も次の歌も全部分かっている。なのに見るたびにワクワクし、ニヤニヤし、ハラハラし、そして音楽祭ではトラップファミリーと共に高らかに「エーデルワイス」を歌い号泣してしまうのだ。これぞまさに不朽の名作!10点(2004-08-18 11:28:00)(良:1票) 2. さすらい(1976) この作品は映し出すべき風景のみを事前に綿密に検討し、脚本は撮影しながら順次書き足して作られたものだそうで【STING大好き】様がおっしゃる通り、見ながらまるで自分が旅しているかのような、写真集の中に紛れ込んでその世界を疑似体験しているかのような究極のロードムービーだ。東西ドイツの国境地帯を移動する彼らのバックに流れる音楽はロバート・ジョンソンの「むなしき愛」をはじめ、ボブ・ディランや60年代アメリカのカントリーやフォークソング等のオールディーズ(しかもリュドガー・フォーグラーはシングルレコードをプレイヤーでかける!素晴らしい!)。映画全体が醸し出す空気は、アメリカの音楽や映画などのカルチャーに焦がれながらも、どこまでもドイツらしい映画を撮る、ヴェンダースの根源を感じる。見ながら途中で眠くなる方もおられるだろうけど、それでもいいのではないだろうか。眠くなったら寝る。そして起きたらまた続きを見る。部屋を暗くして、お酒でも飲みながら、映画に身を任せてゆるく見るのもまた良いと思う。9点(2004-05-26 14:27:26)(良:2票) 3. さらば青春の光 ザ・フーのファン、モッズ諸氏は必見の青春映画。音楽もファッションも好きな人にはたまらないものがあります。そして登場人物達の身勝手さや情けなさが、夜な々いつもの店に集まって繰り広げられていた若かりし頃の喧噪を思い出させます。しかしスティング、カッコいいですか?彼のファンではありますが、この映画の彼は一人だけモッズじゃないし、正直かなり浮いてて笑えます。9点(2002-07-16 16:15:32) 4. 酒とバラの日々 《ネタバレ》 甘く気怠いヘンリー・マンシーニの音楽と、何処か現実離れした美しいモノクロ映像がまさに酒に酔っているときのフワフワとした、ある種の感覚がマヒした状態を表現しているかのよう。私はアル中ではない、、、と思うんだけど、飲めば必ず泥酔して記憶を無くし、醜態をさらした時期があって、そんな時には恥ずかしくて人には言えない失態の数々を繰り返した。シラフの時はもう二度とやらないと心に誓うし、また、できるって思うんだけど・・。そう言う飲み方してる時ってのは精神的に不安定で寂しくてしょうがない時なんだよね。飲んでいないと上手く他人とコミュニケートできないってのも良く分かる。だから映画観ながらもの凄く身につまされた。ラストは私も【元みかん】さんと同じように「もっと強引に彼女を引き留めろ!」って頭来たけど、でもジャック・レモンはまだ自信がなかったんじゃないかな。禁酒の決意が無い彼女と一緒に暮らしたらまたお互い泥沼にハマッてしまうかも。哀れな二人。美しいくて悲しい、泣きながら目覚めた時のようなラストシーンだ。[CS・衛星(字幕)] 8点(2005-10-03 20:26:18)(良:1票) 5. さらば愛しき女よ この何とも言えない倦怠感!イイっす!チャンドラーの魅力ってあの文体にあると思うので【鱗歌】さんご指摘のナレーションも雰囲気作りに一役買っていたように思います。ちょっとズルしてる気がしなくもないですけど。そしてああ、大鹿マロイ。悲しい結末なのに彼のキャラは何故か私たちを優しい気持ちにさせてくれます。ストーリーは端折ってアレンジしてなのでちょっと唐突と言うか、原作を知らない方には入り込めない部分があるかもしれません。なので評価の別れ目は雰囲気に浸れるか浸れないかって所かな?私は思いっきり浸りました。それにしてもハリー・ディーン・スタントンは全然わからなかったなぁ。8点(2005-03-11 12:24:55)(良:1票) 6. さよなら子供たち 戦争の暗くて重い影については皆さまが書かれている通りなんですけど、私がもうひとつこの映画を見て苦しく感じたのはルイ・マルの罪悪感と言うか懺悔と言うかそんな気持ちです。この映画の重さとは到底比べものにはならないけれど、子供の頃友人に対して行った残酷な仕打ちを今も心の中に抱えている方って多いのでは?他人が聞いたらありふれた事と思うかもしれないし、被害にあった友人は忘れてしまっているかもしれない。けど、本人にとっては今も苦しくてとても他人には言えないこと。出来ることならその時に戻ってあやまりたいこと。それをついに告白したような、何とも言えない苦しさに胸が締め付けられるような映画なのです。8点(2004-08-18 10:44:16) 7. さらば友よ 地下室で延々数字合わせてるあたりは、「アホかいな」と実のところちょっと退屈してしまったけど、そこを出てからは凄い。何から何までカッコ良すぎ。そして勿論地下室があってこそのラストなんですね。この映画を見て感じないオトコとは付き合いたくないね!8点(2003-09-08 13:28:38) 8. 侍(1965) ラストの吹雪の中の立ち回りは迫力!凄惨であり且つ美しい。モノクロ映像の良さが存分に味わえます。7点(2005-02-28 13:17:40) 9. 三十四丁目の奇蹟(1947) 誰かを信じるって事は、その人物の外見や主義に左右されるものではないのだと言う事をウィットとユーモアを交えて高らかに唱える、優しい作品です。これがアメリカ人の美徳じゃないのか?今の彼らに是非この作品のような精神を思い出してもらいたいものです。ところで私は生まれてこの方サンタの存在を信じた事はありません。プレゼントを貰えるってのは親の労働の対価であって、感謝すべきは見ず知らずの異国のオッサンではなく、親の労働と愛情であると子どもの頃から認識しておりました。なので、どうもサンタの存在意義ってわかりまへん。超能力は信じてて、秘かに訓練してたんですけどね。7点(2004-12-20 16:22:43)(笑:1票) 10. 秋刀魚の味(1962) 他の小津作品に比べるとちょっとなんだか重苦しい。しかしトリスバーのシーンは切なくて泣ける。笠智衆はよく軍艦マーチ唄いながら帰ってこなかったなぁ。7点(2003-12-12 10:57:09) 11. サスペリア(1977) 子供の頃凄く流行ったのだが、当時は怖くてみれなかった。冒頭に主人公の女の子がタクシーに乗るシーンがあるが、あのタクシーの中に幽霊が写っている!と言う噂が巷では有名でした。少し成長してからTVで見たけど、思ってた通り怖かった。とにかく緊張感があります。ちなみに幽霊に関しては?でした。 (追記)先日TVで見たら「昔のホラー好き」さんの言う通り確かにタクシー運転手の首にハッキリと男性の叫び顔あり!ビビった~!7点(2003-02-19 13:03:00)《改行有》 12. さよなら、さよならハリウッド 《ネタバレ》 相変わらず映像的なクォリティの高さは感じるんですけど、今回のアレンはあまり楽しめませんでした。と、言うのは作中の映画がメチャメチャになって行くのを見るのが苦痛だったのです。アレンなりの皮肉は分かるんです。ハリウッド映画に対しては勿論、ハンドカメラでピンボケで役者の視線をカメラが捉えていないアート系映画に対する皮肉、観客や自分自身に対しての皮肉。けど、大勢の人が程度の差はあれ、やっぱりイイモノを作りたいと一所懸命努力している現場で、監督のアレンは自分の再起の為に目が見えない事を隠して映画を撮り続けるなんて・・。そんな事を気にするのはナンセンスかもしれないし、他ならぬアレンですから百も承知で撮っているんでしょうが、根がマジメなもんで生理的にダメ。どうしても笑えなかったです。ただ、ティア・レオーニはステキでした。話しながらリップを塗ったり、ボクシンググローブで椅子を叩いたりっていう何気ない仕草がチャーミングだったなぁ。ま、アレンは次作の「僕のニューヨークライフ」に期待(その前に「メリンダとメリンダ」か)。前売り買ったけど、よく見たらこれ来年じゃん。ちゃんとなくさず保管できるかしら。[映画館(字幕)] 6点(2005-06-13 14:29:42) 13. 最高の恋人 《ネタバレ》 誰がなんと言おうとやっぱりマット・ディロンってイイ男だワンと目の保養させて頂きましたよ。そうよね、元妻。あんたがデートした男達と比べたらマットの圧勝でしょう。唯一ウィリアム・ハートは対抗馬だと私も思うけど妻帯者じゃね。元妻のキャラは個人的に好みじゃないので「なんで彼女なワケ?」なのですが、一方で、男っていつも「ひとつ前の女」が一番好きなのでは?との疑いを持っている私としては、リアルな展開だと言えなくもないです。ラストは一応ハッピーエンドですが、実体験に照らすとヨリを戻して成功した話しは今まで殆ど聞いたことないので、「あぁまた失敗を繰り返すのね」とか思ってしみじみしちゃいました。と、夢の無いレビューしましたけど実は結構楽しみましたこの映画。もしかして私、恋愛モノ好きなのかしらん。6点(2004-04-23 20:29:59)(笑:1票) 14. ザ・ローリング・ストーンズ/レッツ・スペンド・ザ・ナイト・トゥゲザー えっ?これ映画すか?今にして思えばこのツアーはストーンズにとってターニングポイントだったように感じますね。それまでのダーティーなイメージからお茶の間のバンドになったと言うか。しかしステージに飛び込んで来た客をギターでぶん殴ろうとするキースは相変わらずっちゅーか惚れます。6点(2004-02-20 15:15:15) 15. 最後の誘惑 洗礼を受けている信者達にボカシを入れるのはやめて欲しい。6点(2003-12-19 12:11:37) 16. サイモン・バーチ アーヴィングのファンとしては原作がかなり凄い話だったので、これをどうやって映画化するのかとちょっと意地悪な気持ちで見たのですが、素直に「美しい映画だなぁ」と思いました。原作を大幅に変えて、相当圧縮して作ってあったにも関わらず、コアなアーヴィングファンである私が「ちがーう!」と思わなかったのは、監督がこの話を自分なりに消化して表現していたことと、決して泣かせようと大げさな演出をしていないところ、そして何より美しい映像によるところが大きいのでは。ハデではないけど、しみじみと優しい気持ちになる映画です。6点(2002-04-22 11:51:42) 17. サンダーバード(2004) 子供の頃は弟と一緒にプラモも作ったしTVも見てはいたのですが、それ程思い入れはないサンダーバード。と言う立場でこの映画を見た私としては、まるでディズニーランドのアトラクションみたいに感じました。前半はかなり退屈。でもそれぞれのマシンが活躍する後半はやっぱワクワクしたから、その辺を見せる事にもっと重点を置けば良かったのに。心躍る例のテーマ曲もなんであんな打ち込み系にするの?レディ・ペネロープはかわいかったけど、サンダーバード・マニアのツレは彼女に一番ガッカリしたらしい。それとブレインズ博士役がERのDR.グリーンことアンソニー・エドワーズだったのにちょっとニヤニヤ。ズラで頑張ってましたね。5点(2004-08-30 12:17:23) 18. サイダーハウス・ルール アーヴィング小説の特徴は時々退屈だったりもするエピソードの積み重ねだ。人間としてバランスの悪い、喪失感を抱えた登場人物たちのままならない人生を、読者が共に歩む事によって最後にささやかな真実を得ると言うカタルシスが魅力だと私は思う。なので、この作品にしろ「ガープの世界」にしろ映画になると何か物足りない、至極真っ当なフワフワとした話のように感じてしまう。この作品では脚本もアーヴィングが手がけているし、これもまた彼の世界のひとつであろうとは思うけど、その世界は私にはピンとこないし、原作と切り離して見た場合、映像はキレイだが凡庸な気がする。所詮小説通りには描けないのだから(と言うか「小説通り」と言うのは個人のモノなので描きようがない)、いっそのこともっと大胆な解釈を見せて欲しいと思ってしまう。唯一トビー・マグワイアは雰囲気出てた。5点(2004-05-31 16:15:15)(良:1票) 19. ザ・メキシカン 気の利いた笑いを演出しようとして完璧にすべってる(と私には思えた)さむ~い映画。見てる方が恥ずかしくなっちまった。あと皆さん書かれてるけど、ブラピとジュリアは全然恋人同士に見えない。顔あわせば口論、だけどお互いを必要としているカップルっているけどさ、この二人はお互いをマジで蔑みあってるように見えるんもんでストーリーと噛み合わないだなぁ。ギャンギャンうるさいジュリアは例の銃でブチ殺してやりたい衝動に何度も駆られましたよ。話としては悪くないだけに、もちっとスッキリ作れば良かったのに。惜しい!あ、関係ないけど、最後にメキシコに来た組織のワルは素直にクライスラーの車借りてたね。5点(2004-05-17 14:44:21) 20. サウンド・オブ・サイレンス(2001) 主役の女の子とのやりとりをもうちょっとクローズアップした方がよかったのでは?面白くなりそうな話しなのにもったいない気がした。あと娘と少女を救おうと頑張ったマイケル・ダグラスだが、見ていてどうしても応援できない。インサイダー取引やったり、浮気したりする悪人って気がしちゃうからかも。5点(2003-11-27 11:09:55)
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