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Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 210
性別 男性
ホームページ http://mixi.jp/show_friend.pl?id=8512182
年齢 49歳
自己紹介 映画は娯楽である。笑ったり泣いたり学んだり、空想という鑑賞時間を過ごす「芸術作品」である。実際に映画づくりを体験していない人間に、映画批評が出来るとは思えない。プロの批評家でもなく映画を作った経験も無いのだから、作品のシナリオや背景など、基本設定に理屈っぽくケチをつけるようなナンセンスな行為はなるべく止めにしたい。映画好きのハシクレとして、作家が作った作品を、素直に楽しみ、感動できる姿勢を何よりも大事にしたいと思う。

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1.  サウンド・オブ・サンダー ジュラシックパークなんかに比べると恐竜のCGが安っぽく違和感ありありで、未来カーが走る街中の風景のCGは稚拙すぎて観るに耐えない。せめて歩く二人にピンが合っている時は背景をボカすくらいの手は入れてほしい。ストーリーは面白いが問題が安易に解決してしまうし、先が読めてしまって、イマイチ緊迫感が感じられなかった。過去の間違いを矯正して消えてしまったあの主人公は、存在が消滅してしまったのかな。自分自身が消滅してしまって、本当に問題の解決になったのか、どうもアタマがこんがらがる。[映画館(字幕)] 2点(2006-03-26 02:23:01)

2.  THE 有頂天ホテル 多くの登場人物の中で副支配人としてプロの義務を果たしていた新藤だからこそ、自分を偽ったことに落胆する彼にかけられた「自分らしくて、何故いけないの?」という言葉が重く感られる。「自分らしく生きる」こととは「義務を果たした上に、自分の信条に正直に生きる」ことであり、「身勝手に生きる」ことや「無理をしないで生きる」こととは違う。生きる舞台が表でも裏方でも、自分らしく生きるためには、政治家であれホテルマンであれミュージシャンであれ、自分に出来る義務を果たした上に、シッカリとした目標が要る。政治家としての義務を果たせずに逃げ出した武藤田や、夫婦としての義務をほったらかして不倫相手と結婚する心づもりの坂東には共感出来ないし、それをもっともらしく後押ししている竹本ハナにも納得出来なかった。‥‥‥しかしそれでも人の生き方なんて十人十色。政治の世界に生きる理由を見つけだした武藤田は、これから政治家としての義務を果たしていくだろうし、ミュージシャンを目指す只野は、その目標のためにベルボーイとしての義務を果たしていくだろう。シッカリとした目標=生きる理由さえあれば、果たさなければいけない義務はそこから生まれてくるもの。そう考えれば、新しい年を生きる理由と共に迎えた彼ら全てを肯定し、幸せを祈る気持ちも生まれてくる。大晦日、誰もが来年こそはと自らの生き方を思う格好の機会「年の瀬」に、イチモツを抱えた多種多様な登場人物が絡み合う実に楽しい映画だった。‥‥‥これだけの強烈なキャラクターを揃えながら、複雑な人間関係をよくも見事にまとめあげたと思う。ラストシーン、You演じる桜チェリーの歌はコミカルなリズムにあの独特の声質がマッチしており、いっそ彼女の持ち歌にしてもいい気がする。篠原涼子演じるコールガールのブリッ子を心の底で可愛いと思ってしまった自分にオジサンを感じ、最後の歌声に自然に身体が揺れ、自分もホテルの宿泊人になっていたような、観た後はとても爽やかで楽しい気分になった。[映画館(邦画)] 8点(2006-03-05 02:46:34)

3.  サハラ 死の砂漠を脱出せよ 《ネタバレ》 「爆薬は持ってきたんだろうな!?」「忘れた‥‥‥ウソだよ!」命に関わる大ピンチの連続なのに、妙に余裕のある二人の間で小気味よくやり取りされるジョークが痛快だ。収集したコインが洞窟にコッソリ収納されているラストや、車の購入と引き換えに支払った金貨、南北戦争の装甲船の大砲を使ったりする部分など、物語の随所で散りばめた仕掛けがキチンと功を奏してウィットが効いており、観ていて大変痛快である。組織のボスも面倒くさがらずにヒーローのピンチを助けて活躍をシッカリとフォロー、ラストにはちゃっかり政府から利益もせしめて万々歳。観る手を満足させる作品に仕上がっている。[映画館(字幕)] 7点(2006-01-16 13:43:29)(良:2票)

4.  里見八犬伝(1983) きっと今観ると、陳腐な映画に見えてしまうのだろうと思う。仲間と、団結と、悪との戦いと、愛と、それでも最初に観た時の感動は否定出来ない。鮮やかな後ろ回し蹴りから釜で敵の首を吹き飛ばし、それに思わず怖じ気づく敵軍。敵城の中で奮戦する真田広之のアクションが冴え渡っていた。最後の駆け落ち的なハッピーエンドも期待を裏切らず、素晴らしいテーマ曲は当時学校のブラスバンド部の十八番だった。あと覚えているのは、現・長渕剛のお嫁さんの女優さん。「命惜しくば、邪魔立ていたすな!!」剣道の経験があるせいか、女性の演じる殺陣はいつも違和感を感じるのだが、女性でありながら男以上に力強く早い、大迫力のチャンバラが印象に残っている。後にも先にも、彼女ほどの女性殺陣師は現れないに違いない。[ビデオ(吹替)] 6点(2005-06-21 00:14:04)

5.  サイン 《ネタバレ》 「サイン」という言葉に、神の啓示やミステリーサークルなど色んな意味が含まれているのは分かるが、この映画はやっぱり本筋はミステリー。突っ込みどころはあるが「インデペンデンス・デイ」ばりの大戦争ではなく、一庶民の日常生活の視点から宇宙人襲来の恐怖を描いているところが面白い。見る側をドキドキ怖がらせるという部分では実際恐かったし、宇宙人の実体がなかなかまともに見えないという演出や、見えないまま追いつめられて地下室へ避難するまでの運びはそれなりに凝っていると思う。しか~し、最後は一気にトーンダウンしてB級映画に。まさかそのまま行くとは思わず、ある意味大ドンデン返し。分かりやすくはあるのだが、宇宙人の実体なんで見せずに、別のクライマックスがあった方が絶対に良かった。[映画館(字幕)] 4点(2005-05-27 12:27:34)

6.  ザ・インタープリター 《ネタバレ》 物語そのものにはド派手なエンディングもないのだが、伏線が凝っていてスリルがある。様々な伏線が全て種明かしにつながっている訳でもないが、暗殺の対象が悪名高い独裁者、通訳者の複雑な出身と背景、この二つの設定がサスペンスをグッと魅力的な物語にしている。何より主役のショーン・ペンとニコール・キッドマン、二人の絶妙な距離感の表現は素晴らしい。特に警護中、道路向かいの建物の窓越しに行われるやりとりがいい。安直なベッドインではなく、素晴らしい表情の演技で心に傷を持つ二人の微妙な距離感が変化していく様子を表現したふたりの名優には大拍手である。[映画館(字幕)] 6点(2005-05-22 02:59:36)

7.  ザ・グリード 《ネタバレ》 タムケ・ヤンセンの美しさには驚いた。限られた空間の中で仲間が一人またひとり、というモンスターパニック(ホラー)映画の常道、特別凝ったものでもないのだが、TVで放映されているとついつい最後まで見てしまう。自殺用のピストルが弾切れ、あのボスみたいに生きながら飲まれるなんて絶対にゴメンである。個人的には、最後の無人島の怪物は余分で、素直にハッピーエンドにしてほしかったが、「お次ぎは何だ?」という主人公の決め台詞は好きだ。結局、あの怪物の全体構造って、タコの足に口がついてるみたいなものなのか?5点(2004-12-03 13:21:52)

8.  座頭市(2003) 《ネタバレ》 勝新太郎とはまた違った、勧善懲悪だが冷徹非情な座頭市。北野氏監督または出演の作品には、物語の運びに奇妙な「間」がある。起承転結を過剰に演出せず、クライマックスになっても大袈裟なBGMなども使わず、俳優も台詞の言葉も、あっけないほど自然に淡々と筋書きが進んでゆく不思議な「間」だ。この座頭市も、何の為に登場したか判らなかったり、居なくても大して物語に影響が無かったような登場人物が存在する。この北野映画独特の「間」もやはり、表に出ずじまいで自害した武士の妻やサムライごっこの男のような登場人物があればこそなのだと思う。この「間」が個人的には大変好きだ。金髪も変に時代劇口調でない台詞も、話題になった下駄タップも、この映画の北野ワールドに自然に溶け込んでいて違和感がない。観る手の裏をかく悪役の正体、アッとおどろくドンデン返しなど、とても良いエンターテインメントに仕上がっていると思う。個人的には、最後の悪党の頭目達との対決の暗さ、凄みは、あの華やかな下駄タップをBGMに、シーンを交互に進めると良かったなどと思ったが、そんな「過剰演出」は、きっと北野監督の作品には必要ないのだろう。7点(2004-11-29 00:35:00)(良:1票)

9.  ザ・ロック 《ネタバレ》 息もつかせぬクライマックスの連続、そして要所で流れる大迫力のBGM。最初から最後まで手に汗握るのアクション映画の最高峰。救出に向かうのがスーパーマンの軍人でなく科学者と元脱獄諜報員というまるでダイ・ハードのような設定も良く、救出そのものだけでなく、ちゃんと伏線があるので物語も楽しめる。ショーン・コネリーを初め渋いキャスティングもバッチリ。それにしてもエド・ハリスって、こんな軍人の役柄似合うなぁ・・・・。7点(2003-11-27 02:05:47)

10.  サウンド・オブ・ミュージック 音楽はもちろん、物語も美しい背景も非の打ちどころなし、ミュージカルではまさに最高傑作。あらゆる意味で「豊かな映画」と題するのにふさわしい映画といえるのではないか。厳格なカタブツだった大佐とマリア先生はじめ、人々が合唱するエーデルワイスは最高。映画全体が永遠に決して色あせることのない絵画のようである。人間愛に溢れたこの映画の美しさがいつまでも語り継がれて行ってほしい。9点(2003-11-07 00:52:05)

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