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自己紹介 今年は映画見れてないです。

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1.  サスペリア(1977) 《ネタバレ》 最高のホラー映画。 偶然だか必然だか全くわからない美意識が見事に完成されている。 狂った魔術的な雰囲気が素晴らしい。 登場人物がみんなおかしい。 普通の場面でもまったく正常ではない。 ぶっ飛びまくり。 音楽がまた素晴らしく、このサスペリアの名作は音楽によるところも大きい。 この作品は音楽によって作られたといってもよさそう。 音楽と映像が見事に融合した作品。 色彩が他の作品の美とは全く異なる際どい美である。 映像が奇蹟的に成功している場面ばかり。 たとえば玉が転がって叩きつけられる場面など。 ジェシカハーパーは非常に美しい。 こんな狂った作品の中で彼女の美しさが引き立つ。 オカルト儀式もなかなか本格的で、 リビングデッド、ラスボスの凶暴さはホラー映画において正に本物。 最後の崩壊の場面の迫力がまた素晴らしく、 炎が上がったときゴブリンのサウンドが鳴り出すシーンはこれ以上なく素晴らしい。 「ウィッチ」という響きとともに観客もたぶん魔法にかかる。[DVD(字幕)] 10点(2007-11-12 00:11:05)(良:1票) 《改行有》

2.  サマーウォーズ 《ネタバレ》 ”夏に見たいアニメ”というランキングで1位だったので、 そういやまだ見てないなと思って見てみることにした。 ・・・面白すぎる。 夏っぽい演出は控えめだけど、夏アニメに求めるもののだいたい全部がある。 ジブリアニメが題材にしそうな日常の温かみと、古くからある温もりも描かれているが、 それと同時にネット上のアバターを題材にした現代的な視点でも見事に描かれている。 このネット世界の仮想現実が立体的ですごい(この感じ攻殻機動隊を思い出す)。 そういったものがお婆ちゃんの人間的な温かみとか、大家族の人情とかと同時進行で語られてるところがなんかすごいなと思う。 登場人物だってすごい。 主役級の人が3人以上いる。 脇役だって沢山いるけどみんな性格がちゃんとあって生き生きしている。 そこから生まれてくる人情とか絆とかが凄い。 小さなことが大きなことに発展してく面白さ。それを伝えるテンポもかなりいい。 ある意味で展開のむちゃくちゃさもあって良い。 いろいろなものと絡めて物語が進み、古きものと新しきものとの融合、これはミクスチャー・アニメ。 たぶんこういうのを宮崎駿監督は出来ないんじゃないかと思う。それかやらない。 今や”面白さ”の点では細田守監督アニメは、ここ近年の宮崎駿監督アニメの上を行ってるかもしれない。 ヒロインだって可愛らしいし、恋愛の初心さとか透明感がアニメらしくて最高。 アニメでいう”聖地”が自分の家からけっこう近くて高校野球とか地元ネタですごく親しみを感じたアニメだった。 しかし!エンディング曲が糞。[DVD(邦画)] 9点(2013-08-13 11:10:04)(良:2票) 《改行有》

3.  座頭市物語 《ネタバレ》 とても面白かったです。これは憧れますよ!男ならね。渋い。 ヤクザ共に見せ付けた蝋燭の居合い斬り、痺れました。 見せ物じゃないという謙虚さにも憧れます。 自分の技を見世物にしたくない、という気持ちもなんとなくですが分かるような気がします。 酒飲みの平手も非常に格好良いです。 実はタケシ版の座頭市が大好きだったのですが、この座頭市物語を観るかぎり、タケシ版座頭市を否定したくなる人の気持ちも理解できる気がします。 勝新太郎の座頭市から伝わってくるこの迫力は凄いものがあります。 いや、本物だと思いました。 [DVD(邦画)] 9点(2010-07-13 02:49:53)(良:1票) 《改行有》

4.  サクリファイス 《ネタバレ》 まだ今の僕には難しい作品。 女の人が恐怖で我を忘れて叫んでいる場面がうるさくてイヤだ。 最後の家が燃え盛る場面がきれいだ。 この監督は炎をきれいに描く。 また、ガラスや水、陶器などの冷たい繊細なものをきれいに描く。 炎も、なんだか冷たい感じがするのは僕だけだろうか。 映像が切り替わったときの妙な静けさも印象的だ。 目の前に、家のミニチュアが現れる場面は、「あれ!?」ってくらい不思議な感じがした。 とても不思議な感覚を味わう。 ガラスが触れ合うときの音もきれいだよね。とても繊細な感じ。 瓶が割れてミルクが飛び散る場面(あのミルクの破壊力!)はとても印象的。 瓶から水を注ぎ、奇麗な水で手の泥をおとす場面、その奇麗な水が泥で濁るところ、それと四角い石鹸もとても印象に残る。 レオナルドの絵が、ガラスで木陰が反射されているところも、なんだか綺麗で印象的だ。 この監督の作品、途中で流れるクラシック?音楽が荘厳に聴こえる。 普通に家のオーディオで聴いても、こんな陶酔感はあじわえないだろう。 そういったところがこの監督の魔力なのだろうか。 僕は外面的なことしか語れませんが、この作品は語りつくせないほど深い深い、、、 [DVD(字幕)] 9点(2007-12-04 02:59:52)《改行有》

5.  サウンド・オブ・ミュージック 《ネタバレ》 とてもいい映画! ほんと感動する。 否定的な部分が見当たらない。 聴いたことのある歌が沢山ありました。 小学校のころの音楽の教科書にあった歌が沢山出てきてビックリした! マリアが訪れた時のお屋敷には窮屈な空気が漂っている。 そこには厳粛で息苦しい雰囲気があり、子供は規律で押さえつけられて笑顔と自由が無い。 それをマリアが歌のパワーによって解放してしまった。 それは歌の素晴らしさもそうだが、マリアの人間性の素晴らしさによるものだと思います。 子供たちはマリアにどんどんと打ち解けていくのが、観ていてとても気持ちいい。 やがてみんなマリアを認め、みんながどんどん肯定的になっていく。 パーティーで子供たちが歌を歌い、「おやすみなさい」と言ってそれぞれ解散していくところが可愛らしかった。 「歌」には、人の心をポジティブな方向に持っていくパワーがあると思うのだが、やっぱ恥ずかしいよね。 自分がドジだと落ち込むが、マリアはとても明るくポジティブだ。 そこが素晴らしい。 「エーデルワイス」良い!! 山脈、高原が気持ちいい。 [DVD(字幕)] 9点(2007-10-16 03:03:45)《改行有》

6.  ザ・ハリケーン(1999) 《ネタバレ》 素晴らしいヒューマンドラマ映画でした。 好きなアメリカのヒューマン映画でTOP10に入るかもしれません。 闇に落とされた英雄ルービンカーターと少年との心の交流が生き生きと描かれます。 この少年というのがまた心の綺麗そうな少年です。 カナダの慈善団体?のさり気なさもそうですが、 彼らの優しさがルービンカーターの心の牢獄をそっと包み込み、 やがては彼をそこから解放するかのような過程が観ている側も非常に癒されます。 人種差別の歴史は憎しむべきものだといえます。 なのでこういう映画を見ていると自分は得体のしれぬ黒い憎しみに囚われるのですが、 この映画は不思議とそういった感情に自分が支配されることは少なかったです。 判決が下された時に相手側はあまり映されなかったと思います。 そういった憎しみに偏らないようなところが好感の持てる映画でした。 この映画の登場人物の何人かには聖人の姿がほんのりと重ねられているためか、 何か神聖な雰囲気さえ感じられました。[DVD(字幕)] 8点(2015-04-02 23:12:51)《改行有》

7.  ザ・ロック 《ネタバレ》 カッチョイイしおもろいしもう最高。 クオリティーが凄く高いアクション映画だった。 ぶっ壊しまくりのカーアクションが超ワイルドで興奮する。 路面電車の運ちゃんがなんか笑える。 敵リーダーがジャスティスかかげてるのがなんかイイ。 軍人は狂ってるのが多いけど。 アルカトラズのロケーションも最高。 なんか男らしい。 音楽はテレビとかでたまに聴くけどめちゃカッコいいし。 ショーン・コネリーはあいかわらず渋いし、 ニコラス刑事は面白くて親しみやすいし、 アクションも動きがあってギリギリで 全体的にとても良かった。 それにしても余計な話、人類史上最悪の兵器がトイレの芳香剤にも見えてしまったのは僕だけだろうか。[DVD(吹替)] 8点(2014-03-04 23:03:22)《改行有》

8.  猿の惑星 《ネタバレ》 当時の人々に衝撃的な結末を突き付けた名作カルトSF。 古いSF作品であるが、いろいろと迫力がある映画だった。 猿の特殊メイクは当時としてはかなりすごかったと思うが、 今見てもなかなかユニークで手の込んだものだと分かる。 この映画にあるある種のトラウマは人間の真実を的確についているものだと思う。 猿の世界は人間の歴史の見事な縮図であると感じた。 人間狩りの迫力はなかなか見ものだった。 今さら感がハンパないが改めてみると新たな発見や気づくことが多い。 野性的な人間やこの管理社会の様を見ていると何かムラムラとしてくるのは自分だけだろうか。 いくらネタバレしていても衝撃を受ける最後はまさに伝説の名場面といえる。 人がなぜあんなに大勢いるのに言葉を失うまでに退化したのかがよく分からなかったですが、 もし科学的な矛盾があっても全然ぶれない軸がこの作品にはある。[DVD(字幕)] 8点(2014-03-03 21:44:04)《改行有》

9.  殺人の追憶 《ネタバレ》 「ミステリーの最高傑作!!」とありますが、流石にそういわれる意味が分かる内容。 韓流なんて言葉が流行したので、僕の中で韓国映画は最悪のイメージだった。 んで、ちょっとこの作品にナメてかかった。 映像とか全然期待してなかった。 なのにこの作品を観てみると、映像がとてもダークでカッコイイ。とても渋い。 アジア版「羊たちの沈黙」、東洋の「セブン」といっていいと思う。 異国的なのに日本と似ている風景もあってとても惹かれる。 ノスタルジックな風景ともいえる。 トンネルとか電車とか、凄くいい感じ。 なんたって田園風景がヤバい。女学生もヤバいです。 この作品を観て、自分は雨の風景が好きなのだなぁと。雨って憂鬱で良い。 結構ダウナーで衝撃の連続。遺体がめちゃくちゃリアルで息を呑む。 韓国映画の印象が変わった。 (2009年の映画メモをもとにレビュー)[DVD(字幕)] 8点(2013-06-08 22:30:36)(良:1票) 《改行有》

10.  三十四丁目の奇蹟(1947) 《ネタバレ》 素晴らしい映画だった。 クリスマスの精神、そしてサンタの心を描いた傑作だと思う。 現実しか見ないでお伽の世界を下らないものとする親子がサンタと交流することで 心動かされてゆくところがいい。 ささやかな優しさのにじみ出る感動の物語。 夢を持つこと、また夢を信じたいという気持ちの大切さに気づかされる。 自分を強く信じまたそれを自覚する者は勝利し、 真実と自分を偽り妄想によって他人をも貶めようとした人間は負ける。 ファンタジーが大々的に立証されることで得られる希望。 クリスマスの奇蹟に心温まる。 人の頑なな心を解く感動作。[DVD(字幕)] 8点(2012-12-24 00:48:16)《改行有》

11.  サンタ・サングレ/聖なる血 《ネタバレ》 サーカスの映画とはどうしてこうも不思議な哀愁がただようのでしょうか。 この作品はホドロフスキーの映画としてはカルト臭は薄くなったと思いますが、 独特の哀愁が見事です。 サーカス内に漂うシュールな哀愁もそうですが、物語の哀愁が素晴らしいです。 この哀愁はずっと心に残ります。 この哀愁とまた遭遇したくなります。 [DVD(字幕)] 8点(2012-03-23 02:53:46)《改行有》

12.  34丁目の奇跡(1994) 《ネタバレ》 クリスマスの心、そしてサンタの心を見事に描いた傑作クリスマス映画。 信じることの大切さを伝える。 クリスマスに起こる奇蹟が感動的。 この作品はリメイクだけど、オリジナルと違った表現もされて面白い。 少々オーバー気味な演出もあるけどそれが子供には伝わりやすいと思う。 オリジナルのようなさりげなさには欠けますが、それでもいいと思う。 サンタの衣装から伝わる気品はオリジナルよりも伝わりやすい。 オリジナルよりもサンタはファンタジーさを増して描かれる。 さすがホームアローンのスタッフだけあってクリスマスで華やぐムードが良い。 サンタの存在が立証される裁判はサンタ好き必見。 はたしてサンタとはなんなのか? これを観た人はきっと分かるはず。 目には見えないけど確かにあるものを気づかせるこの作品は 多くの人たちに夢と希望を与えるであろうエンターテイメント感動作。 クリスマスに家族で見るのにちょうどいいです。[DVD(吹替)] 8点(2011-12-22 02:53:17)《改行有》

13.  ザ・フライ 《ネタバレ》 これ昔観て、「これは『蝿男の恐怖』に比べて、ただ強烈なスプラッターだったなぁ」と勘違いしていたが、しかしなかなかの傑作でした。 クローネンバーグは僕個人としては人物描写がとても面白い監督のうちのひとつです。 主人公セスのギョロッとした目が凄かったなぁ、彼の目はとても迫力があって印象的です。 セスが一番かっこよかったのは、ハエと融合した直後のパワーが漲っているとき。 鍛え上げられた肉体からオーラが発せられ、野生のパワーを得たかのような、アドレナリンが溢れ出しているかのような彼が、鉄棒でグルングルンやっている場面がとてもカッコ良かったです。 ヒロインもなかなかの美人さん。 しかしグロい。 腕相撲の場面は稀にみる痛イタ映像でした。 そしてドーナッツを食べようとした時に口から出るドロッとしたものは強烈! 自分の身体の一部をちゃんととっておくのにも凄みがある。 ヒロインの夢の中で、彼女から生まれてくる「胎児」のウネウネした姿には、もうトラウマです! ここ要注意よ! 生理的にノックアウトなシーンが満載! そしてセスの最後の変わり果てた姿には、とても深い悲しみが感じられました。 セスがとても惨めに見えて、「何故にこのような姿にまでなってしまったのか」を考えるととても悲しいのです。 [DVD(字幕)] 8点(2008-05-17 02:18:15)《改行有》

14.  ザ・フォッグ(1980) 《ネタバレ》 カーペンターのホラーです。リメイクもされています。 港町の雰囲気が最高です。 他のホラー映画にはない不気味さがあります。 何度か見ていますが結構ビビります。 村全体が呪われた感じが出ていて良かったです。 死霊の目が赤く光っているのでちょっとだけロボットっぽいんですが。 食品店で売り物のジュースをこっそりと飲む店員は不快です。 クラクションが鳴るシーンは印象深いです。 ちょっとストーリーが分かりづらいところがあって、 古い映画のせいなのか、字幕が良くないのか分かりません。 昔のB級映画の雰囲気ですが硬派な感じもします。 ハロウィンのようなホラー映画らしいテーマ曲も良いです。 渋い映画なので酒が進みます。 古いB級ホラー映画としての格式高さを感じました。[DVD(字幕)] 8点(2008-04-24 02:26:42)《改行有》

15.  サンゲリア 《ネタバレ》 知り合いが「観たらガッカリするよ」と言っていたのがなんとなく分かるような、、、 でも「絶対にアレは観た方がいい!」と言っていたのもなんとなく分かりました。 僕の個人的な感じ方なのですみませんが、 あまりゾンビのことには詳しくないんですけど、ロメロゾンビとはなんか違うかんじですね。 うまく言えないけど、ロメロに比べると、ルチオのゾンビには「腐敗」を感じました。 肉を黙々と食べるルチオのゾンビの方がダウナーですね。 不快感もルチオのほうが強いように思います。 (それは腐った食べ物、虫、患者の嘔吐物などの不快描写からもいえると思います) 「B級」をよく理解していないので、ロメロは「B級」なのかそうじゃないか分からないけど、 でもルチオのほうが「B級色」が強いように感じた。 しかしこれはあくまで僕の個人的な感じ方であります。 ゾンビ一体一体にもロメロとは違ったリアリティがあって良いのではないでしょうか。 ゾンビ一体一体にオリジナリティがありますね。 そこに監督の意思を感じる。 場面場面では、「僕の中でのゾンビ映画の名場面」が沢山ありました。 (知り合いが「目にプスリ、、」のシーンが、ホラー映画史に残る名場面だ!と言っていましたが、うん、確かにそんな様な気がいたしました) DVDのジャケットを3種類みたことあるけど、どれもセンスが良いです。 (その中でも25周年アニバーサリーのジャケが素晴らしかったのでジャケ買いしてしまいました) 音楽に高揚感があって良い。サスペリアのような曲もあったような。。。 マツール島には絶対に行きたくない!とそう思わされた。 はっきりいうと途中はダレたけど、、、 でもね、最後は凄まじかった!炎には浄化作用みたいな効果があると思う。 炎がとても迫力があって良かった。 でも女性が着替えて泳ぐシーンは、エ、エロ過ぎる、、、! そして主人公の記者はハゲ過ぎるぅ!(正面から見るとちゃんと毛が生えているんです!) [DVD(字幕)] 8点(2008-02-09 04:05:08)(良:1票) 《改行有》

16.  サイレントヒル 《ネタバレ》 クリストフガンズ監督(名前を間違えて覚えてた)はジェボーダンの獣で毒々しい近親姦を描いたり拷問したり、このサイレントヒルでも生々しい魔女裁判を描いていたので、 この監督の心象風景にあるのは渋沢龍彦の文学のような血生臭い暗黒時代なんだと思う。 このサイレントヒルでは魔女裁判の火あぶりが生々しすぎる。 血のゲロを吐きそうです。 人をボコボコに殴ったときの胸糞悪い感じがとても残る。 宗教の血生臭さも異様でやっぱこの監督は暗黒だ。 ただこの監督はジブリのようなファンタジーも大好きなオタク監督だ。 教会の(偽)聖域に魔のものを持ち込むシーンもジブリの影響が大きい。 そんな監督は原作ゲームも大ファンです。 だからこれほどクオリティーが高く映画化できたんだと思います。 やっぱ映画化するってのはそれを好きな人に監督を頼まなきゃダメだと思うんです。 好きだからこそサイレントヒルの幻想的な美しさを見事に映画化したんだと思います。 ただ日本人とは宗教が違うためか、解釈もだいぶ違っています。 このサイレントヒルはどうやら「死後の世界」らしいのです。 シャロンとローズとシビル捜査官はあの事故で既に死んでいたと思います。 また微かに少女趣味が漂うのは、そこが女性しか立ち入れない空間だったのかもしれません。 サイレントヒルという町は人間がいないからこそ美しいのだと思ってました。 この作品では人がずらずら出てきますので、そこが欠点でした。 ただこの監督は人間の暴力や生々しい邪悪を描きたい監督であるなら人が沢山出てくるのもしょうがないと思います。 音楽をまるまる使用したのは、ゲームの方のイメージとダブるので使い分けて欲しいです。 幻想性は高いし、この独特の哀愁はクセになります。 最後に一人残されたダリアの悲しみは深いです。 あの世に逝ききれない魂の集う場所がサイレントヒルだとするとまた哀愁が増します。 ダリアの風貌と、アレッサが血を浴びて踊るシーンと、霧で包まれた灰色の教会は巨匠ティム・バートンにも見せたい気がします。 この幻想的な哀愁を味わうために年に一回は観てます。 [DVD(字幕)] 8点(2008-01-07 00:35:07)(良:2票) 《改行有》

17.  ざくろの色 《ネタバレ》 なぜこの作品がこんなにも平均点が高いのでしょうか。 僕にはとても難しくて全く内容が理解できませんでした。 パッケージを見てアニメーション作品だと思ったら全然違った。 僕はもっとメルヘンチックでシュールなおとぎ話で少女の出てくるような作品を期待していたのだが。 映像が美しくて、雰囲気も好きです。 そしてその崇高さ。世俗作品とは距離を感じます。 その過剰なまでの宗教的雰囲気がゆえに「ホドロフスキー」を連想してしまいました。 全然違いますが。。。 長さもちょうどいいと思います。 [DVD(字幕)] 8点(2007-12-04 03:04:48)《改行有》

18.  サイコ(1960) 《ネタバレ》 車で逃亡するとき、社長に見られちゃうシーンはイヤだね。 雨の中を車で走る場面、あの視界の悪さは不安にさせられる。 「ワイパーの動き」、「ナイフを持った手の動き」が音楽と合っていて面白い。 この音楽がよい。緊張感や不安を煽るようで、とても効果的だと思う。 モーテルって独特の雰囲気があるよね。 そこにいる青年の、何かにとり憑かれた様に「剥製の鳥」の話をする様はとても普通じゃない。 応接室で話しているときに、青年の背後で鳥の剥製が大きな陰をつくっているのが、とても不吉だ。 しかし、もはや「母親」の正体はバレバレであるが、 でも!それでもおばあさんの存在感は不気味である。 窓から覗く影、精神を病んでいる、表情が見えない、とてもオドロオドロしい。そうではないでしょうか。 ミイラになった「母親」の後姿には、とても存在感があり怖い。本当にまだそこに母親がいる感じ。 でも振り向いた瞬間にチープになった。 最後の精神分析的な謎解きもなんか普通だ。(こじつけっぽい?) でも、この作品はとても暗い陰が存在する。闇を描いている。 霊現象ではないが、不思議な怖さだと思います。(人の心の深いころにある怖さかな?) 独特の雰囲気を残す作品だ。 [DVD(字幕)] 8点(2007-11-20 01:36:49)《改行有》

19.  ザ・ホード -死霊の大群- 《ネタバレ》 迫力満点のゾンビ・アクション映画。 「史上最多のゾンビ」が当時の売りだったみたいです。 まぁ、今ではこれ以上のものがあるのですが。 開始から約25分をダラダラとゾンビ無しの退屈なドラマで綴るので、 これでゾンビ最多記録の更新には間に合うの?とか思ったけど。 それを後半で見事に挽回した様子。 まさにゾンビゾンビの大盛況。その盛況っぷりといったら、 「人気ロックバンドのライヴかよ」っていうくらいにゾンビがあふれてました。 これは楽しいw それから、めっちゃ怖いと思った人が実は意外と気の合う奴だった、っていう展開には他の映画で何回ひっかかっても相変わらず驚きます。 てかビルの管理人ウザすぎます。 それにメインヒロインで気張ってる女、意味不明だし最後の最後までフザけ過ぎ。 逆にこの映画で一番最高なのはデブのオッチャン。終始ハイテンションで面白すぎ。 感染速度がとても速過ぎで急展開。 もうこの世界が終ってる感じなので正直いって誰が生き残っても死んでどうでもいいんだけど。 画面が暗くてカメラが速いので「状況が分かりづらい」というのがあると思いますが、それが結構失敗していない気がする。 たぶんホラーやグロよりもアクションや展開を楽しむ映画だったかもしれない。 暗闇と血と格子が凄惨な感じ出てる。恐怖感はあまり無かったかもしれない。[DVD(字幕)] 7点(2014-04-18 23:05:57)(良:1票) 《改行有》

20.  サスペリア・テルザ 最後の魔女 《ネタバレ》 魔女三部作の最後(この当時まだ第二部にあたるインフェルノは観ていない)。 魔女の物語をここまで壮大にしてしまったダリオアルジェントに脱帽。 ただ、超名作サスペリアの持つ「狂気」と「カルト」、それから「変態性」が大きく損なわれている点が残念だ。 またゴブリンのサウンドを失ったサスペリアを正当の続編として良いものだろうか。 恐ろしく中毒性のある「ウィッチ」の囁きが「マーテル」に変わったのも正直いって微妙だった。 ハスキーボイスのヒロインはあまり好きではない。 ローマを舞台に美術史によって紡がれる物語はダビンチコードの色合いも感じる。 サスペリアの狂気の世界が普通のオカルト映画になってしまったと最初は残念でならなかった。 しかしだんだんと物語に独特のスペクタクルが発生し、狂気もその裏で隠れ潜んでいるようで、 ダリオアルジェントらしさをふつふつと感じることができて面白くなってきた。 最後はサスペリアらしく収拾されるのはさすが巨匠。 この監督さんは変態であり、女性が殺される描写の異常ともいえる執着は年老いても健在なようだ。 近代的な映画の技法と古典的スプラッタの技法が一緒になったところに妙な斬新さを覚えた。 多数の歴史絵画を用いた壮大過ぎる魔女物語の終幕には吐息が漏れる。 テーマ曲はゴブリンの絶叫には劣るが、ブラックメタル界のアイドル的ヴォーカリストであるダニ・フィルスが歌ってるようだ。 サスペリアのプログレサウンドが本作ではゴシックメタルになったのも何か少し残念であるが。 余談であるが(記憶が正しければ)ダニフィルスは魔女ではなく吸血鬼だ。 ところで吸血鬼っていえば三人の魔女を従えていたと思うが、この映画でも三人の魔女がテーマなのが個人的に面白い。 ダリオアルジェントからすると原宿系ギャルやコスプレ女子、ゴスロリファッションは魔女の影響によるものらしい。 つまり現代社会でもサブカルの中に魔女の勢力は息づいているようだ。[DVD(字幕)] 7点(2014-04-14 23:37:35)《改行有》

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