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プロフィール |
コメント数 |
614 |
性別 |
男性 |
自己紹介 |
洋画は字幕版も吹き替え版も両方観た上で感想を書くようにしています。 ネタバレが多い為、未見映画の情報集めには役立てないかも知れませんが…… 自分と好みが合う人がいたら、点数などを基準に映画選びの参考にしてもらえたら嬉しいです。 |
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41. ジャイアント・ベビー
《ネタバレ》 子供達が小さくなってしまう映画の続編として「今度は大きくなる!」という内容を持ってきたのは面白いし、その子が幼児である為に、大人達がひたすら翻弄される事になるというのも、ユーモアが利いていて良かったと思います。
ただ、自分としては前作の家族ドラマの延長のようなものを期待していたので、長女のエイミーの扱いや、魅力的だった隣家の人々に出番が無かった事に関しては、ちょっと残念でしたね。
最後の最後まで「彼らが応援に駆け付けてくれるのでは?」なんて勝手な期待を抱いてしまい、それが肩透かしな結果になってしまったのは、やや消化不良な感じです。
その一方で嬉しかったのは、小さな子供だった長男のニックが立派なティーンエイジャーに成長している事。
部屋でギターをかき鳴らしている姿なんて、もう見ただけで頬が緩んでしまいます。
今作ではベビーシッターの少女との恋模様まで描かれており、幼かった頃の姿を知る身としては、とても微笑ましい気持ちにさせられました。
正直、赤ん坊が車の中や家の中に収まるくらいのサイズの頃は、あまり楽しめなかったりもしたのですが、ラスベガスにジャイアントベビーが襲来する終盤に突入してからは、観ているこちらも大いに満足。
怪獣映画めいた非現実感と、巨大な存在を退治するするのではなく保護しなければいけないという斬新な感覚が混ざり合い、不思議な気持ちに浸る事が出来ましたね。
作中にて語られた「(赤ん坊にとって)パパは遊び相手、ママはママ」という台詞が、妙に心に残る映画でもありました。[DVD(吹替)] 6点(2016-05-08 05:01:59)《改行有》
42. 親愛なるきみへ
《ネタバレ》 アクションではなく恋愛物のチャニング・テイタム主演映画は、これが初体験です。
こういった設定の映画では、どうしても主人公がナヨナヨしくて軍人には見えないというパターンが多くなってしまいそうなのですが、本作に関しては心配無用。
見るからに筋肉質で厳つい彼だけど、繊細な心情も丁寧に表現する演技を見せてくれて、違和感なく楽しむ事が出来ました。
さぁ、これからどんなストーリーが展開されるのだろうと期待が膨らむ序盤。
そして、中盤以降は……正直、王道過ぎるというか、何処かで観た事があるような展開に収まってしまったように思えて、残念でした。
遠距離恋愛をテーマとして扱っている以上、それは外せないのかもしれませんが「男が留守にしている間に寂しさに耐えかねて他の男と結ばれてしまう女」なんてものを、まさか終盤で堂々と見せられる事になるとは予想がつかず。
自閉症の父との絆、そして別れに関しても真面目に描かれていたとは思うのですが、それだけに優等生過ぎて面白みに欠けるように感じてしまいました。
一方、冒頭のシーンにて(あぁ、これは死ぬ間際の主人公が過去を回想するという形式なのか)と安易に考えていたところで、それを裏切ってくれる形となったのは気持ち良かったですね。
死の床にある父に向って、主人公が読み上げる手紙。
その文中にある「俺はコインだ」との言葉に象徴されるように、ストーリーの主軸は「コイン」と「父と子の絆」であって、恋愛要素はオマケに過ぎなかったのではないかな、とも思えてきます。
両方の要素を備えているからこそ魅力的なのかも知れませんが、自分の好みとしては、家族を主題にした映画か、恋愛映画なのか、どちらかに絞って描いて欲しかったところ。
色々と気になる点も多かったのですが、最後は主人公の男女が再会してハッピーエンドで〆てくれた辺りなんかは、何だかんだで嬉しかったです。
回り道はしたけれど、収まるべきところに収まったという形で、安心感がありました。[DVD(吹替)] 5点(2016-04-20 21:44:02)《改行有》
43. シノーラ
《ネタバレ》 古き良き映画として、その雰囲気を楽しむ事が出来る映画だと思います。
シリアスなストーリーのはずなのですが、主人公が壺を振り子のように動かして敵の頭にぶつけるシーンの演出など、妙に笑いを刺激する部分などもあったりするのが面白かったですね。
もしかしたら作り手は大真面目で、笑わせるつもりなど皆無なのかも知れないけど、壺が砕け散る音がやたらと大きかったりして、妙にお気に入りの一場面。
上述のように、主人公が雇い主側を裏切って戦いが始まるシークエンスは中々にテンションが高まるものがあるのですが、そこに辿り着くまで一時間ほど掛かってしまうのが難点でしょうか。
また、ストーリーに関しても「裏切りに至るまでの主人公の心情の変化」が伝わってこない為、最後まで感情移入する事が出来なかったのも残念。
雇い主は最初から悪役として描かれていたし、美女の存在だけでも裏切りの理由には充分、という解釈も出来るのですが、もう少し決定的なイベントなどがあった方が良かったかな、と思えます。
撃たれた敵の倒れ方が、ややオーバーアクト気味な辺りも、シリアスとギャグとの境界線を曖昧にしているように感じられました。
以上の如く、全体を通して考えると気になる点も多い品なのですが、それでも主人公を演じるイーストウッドの存在感は抜群。
汽車で屋内に突入し、そのまま銃撃戦を行ってみせる姿などは、素直に格好良いと思えましたね。[DVD(吹替)] 5点(2016-04-07 07:54:55)《改行有》
44. 市民ケーン
《ネタバレ》 本屋に置かれている廉価版ソフトの帯に「映画史上ベスト1の名作」なんて書かれていたりする本作。
そこまで堂々とされてしまうと、ついつい天邪鬼根性を起こしそうになるものですが、やはり素晴らしい品だなぁ、と感嘆せずにはいられない一品でしたね。
作中人物達が知り得る事が敵わなかった秘密「バラのつぼみ」が何であったのかを、観客だけが知る事になるラストシーンが特に秀逸。
また、終盤にてケーンが邸内を彷徨う際に、合わせ鏡の中にケーンの像が無数に移り出される場面なども「結局、自分一人だけしかいないのだ」という、主人公の孤独を台詞無しに伝えてくれる映像表現として、背筋が震えるような感動を覚えました。
色々と曰く付きの問題作でもあり、そういった事が後世の評価に影響を与えているのかも知れませんが、背景情報などを考慮せずとも、充分に楽しめる品であると思います。[DVD(字幕)] 10点(2016-04-02 07:28:22)《改行有》
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