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プロフィール |
コメント数 |
614 |
性別 |
男性 |
自己紹介 |
洋画は字幕版も吹き替え版も両方観た上で感想を書くようにしています。 ネタバレが多い為、未見映画の情報集めには役立てないかも知れませんが…… 自分と好みが合う人がいたら、点数などを基準に映画選びの参考にしてもらえたら嬉しいです。 |
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41. 湘南爆走族
《ネタバレ》 織田裕二演じるアキラの出番が多く、実質的に江口洋助とのダブル主人公となっているのは、原作通り。
けれど、映画単品として考えると、少々バランスが悪いようにも思えましたね。
観客としては、単身で敵地に乗り込むアキラを応援したくなるのに、最後は江口が助けに駆け付けてオイシイところを持って行くのだから、何だかズルい感じです。
喧嘩シーンに関しても、頑張っているとは思うのですが、原作の豪快な魅力とは違う路線なのですよね。
同時代の不良漫画「BE-BOP-HIGHSCHOOL」が、原作はリアルなのに実写映画は破天荒アクション。
そして湘爆は原作が破天荒なのに、映画は比較的リアルなアクションという形となっており(逆だよなぁ……)と、ついつい思ってしまいます。
仲間五人で集まって、一杯のラーメンを分け合うシーンの馬鹿々々しさなんかは、結構好み。
金欠に悩む主人公達が、暴走族を「アドベンチャー茶道部」と言い張り、学校側に予算を求める件も面白かったですね。
その場面にて、他の部活動の面々が、ご丁寧に野球やラグビーのユニフォームを着ていたりする漫画的な分かり易さも、ベタな笑いに繋がっていたと思います。
「族の縄張り争いで喧嘩するより、一緒に単車で走った方が楽しい」というメッセージを最後に据えて、綺麗に纏めてみせた点も、非常に好印象。
絶賛するのは難しいけれど、何だか憎み切れない、愛嬌のある映画でした。[DVD(邦画)] 5点(2016-08-25 21:37:00)《改行有》
42. シーズンチケット
《ネタバレ》 この映画はハッピーエンドなのかバッドエンドなのか、それを読ませないバランス感覚が、非常に優れていたと思います。
正直に告白するならば、銀行強盗を企てる直前までの流れにて、少年二人の破滅的な最後も覚悟していただけに、あの心温まる結末には意表を突かれましたし、安堵もさせられましたね。
本来望んでいた通りの形では無かったけれど、彼らなりの「シーズンチケット」を手に入れる事が出来た……というのは、凄く良い終わり方だと思います。
奉仕活動が十二ヶ月という期限付きなのも、上手いなぁと感心。
その一方で、少し気になったのは、作中で一番悲惨な境遇だと思われる主人公の姉、ブリジットの顛末が語られず仕舞いだった事でしょうか。
彼女の行方が不明のままだったので、ラストの爽快感も薄れてしまった印象があるのですよね。
意地悪な言い方をするならば、意外なハッピーエンドに繋げる為に不幸な要素を数多く盛り込み過ぎて、それを回収しそびれたという印象も受けてしまいました。
主人公達が悪事を働いているのを誤魔化すかのように、父親や教師などの「もっと酷い悪役」を登場させてバランスを取ってみせたかのような部分も、あまり好みとは言えません。
チケットを買う為の貯金を、最悪な父親に奪われてしまうのは確かに可哀想なのですが、あんまり同情的に描かれてしまうと(それって、元々は悪い事して貯めた金でもあるんだよね?)と、疑問符も湧いてきました。
でも、やっぱり全体的には「良かった」と思える部分の方が多かったですね。
特に印象的なのは、主人公が父親と一緒にサッカー観戦した思い出を語る場面。
(へぇ、あの親父さんも昔は良い人だったのかな……)などと感じていたところで、実はそれが主人公本人の思い出ではなく、親友から聞かされた思い出話を、さも我が事であるかのように語っていただけなのだと明かされる件なんかは、とても切ない気持ちに襲われました。
チケットを「二人分」手に入れるのではなく「一人分」だけ手に入れて、それを交互に使ってはどうかと親友が提案するも、主人公が首を振って否定するシーンなんかも良い。
二人で観戦しなければ意味が無いんだよ、という友情が伝わってきて、犯罪者であるはずの彼らを、ついつい応援したくなってしまいましたね。
焚火を前にして、一度はチケットを手にするのを諦めた親友が「結構、楽しかったよ」「最低の暮らしの中で見た、一つの夢さ」と語る場面なんかも、忘れ難い味わいがあります。
その後、銀行強盗で捕まり、夢破れた後も奇妙に満足そうにしていた彼の姿が、何だか象徴的。
結局、この映画ではラストにて夢が叶った形なのだけど、夢を叶えたという結果以上に「夢を叶えようと頑張る」過程にこそ、本当に大切なものがあるのかも知れないな、と思わされました。[DVD(吹替)] 7点(2016-06-15 07:10:52)《改行有》
43. ジャイアント・ベビー
《ネタバレ》 子供達が小さくなってしまう映画の続編として「今度は大きくなる!」という内容を持ってきたのは面白いし、その子が幼児である為に、大人達がひたすら翻弄される事になるというのも、ユーモアが利いていて良かったと思います。
ただ、自分としては前作の家族ドラマの延長のようなものを期待していたので、長女のエイミーの扱いや、魅力的だった隣家の人々に出番が無かった事に関しては、ちょっと残念でしたね。
最後の最後まで「彼らが応援に駆け付けてくれるのでは?」なんて勝手な期待を抱いてしまい、それが肩透かしな結果になってしまったのは、やや消化不良な感じです。
その一方で嬉しかったのは、小さな子供だった長男のニックが立派なティーンエイジャーに成長している事。
部屋でギターをかき鳴らしている姿なんて、もう見ただけで頬が緩んでしまいます。
今作ではベビーシッターの少女との恋模様まで描かれており、幼かった頃の姿を知る身としては、とても微笑ましい気持ちにさせられました。
正直、赤ん坊が車の中や家の中に収まるくらいのサイズの頃は、あまり楽しめなかったりもしたのですが、ラスベガスにジャイアントベビーが襲来する終盤に突入してからは、観ているこちらも大いに満足。
怪獣映画めいた非現実感と、巨大な存在を退治するするのではなく保護しなければいけないという斬新な感覚が混ざり合い、不思議な気持ちに浸る事が出来ましたね。
作中にて語られた「(赤ん坊にとって)パパは遊び相手、ママはママ」という台詞が、妙に心に残る映画でもありました。[DVD(吹替)] 6点(2016-05-08 05:01:59)《改行有》
44. シノーラ
《ネタバレ》 古き良き映画として、その雰囲気を楽しむ事が出来る映画だと思います。
シリアスなストーリーのはずなのですが、主人公が壺を振り子のように動かして敵の頭にぶつけるシーンの演出など、妙に笑いを刺激する部分などもあったりするのが面白かったですね。
もしかしたら作り手は大真面目で、笑わせるつもりなど皆無なのかも知れないけど、壺が砕け散る音がやたらと大きかったりして、妙にお気に入りの一場面。
上述のように、主人公が雇い主側を裏切って戦いが始まるシークエンスは中々にテンションが高まるものがあるのですが、そこに辿り着くまで一時間ほど掛かってしまうのが難点でしょうか。
また、ストーリーに関しても「裏切りに至るまでの主人公の心情の変化」が伝わってこない為、最後まで感情移入する事が出来なかったのも残念。
雇い主は最初から悪役として描かれていたし、美女の存在だけでも裏切りの理由には充分、という解釈も出来るのですが、もう少し決定的なイベントなどがあった方が良かったかな、と思えます。
撃たれた敵の倒れ方が、ややオーバーアクト気味な辺りも、シリアスとギャグとの境界線を曖昧にしているように感じられました。
以上の如く、全体を通して考えると気になる点も多い品なのですが、それでも主人公を演じるイーストウッドの存在感は抜群。
汽車で屋内に突入し、そのまま銃撃戦を行ってみせる姿などは、素直に格好良いと思えましたね。[DVD(吹替)] 5点(2016-04-07 07:56:15)《改行有》
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