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性別 女性
ホームページ http://ameblo.jp/cluttered-talk/
自己紹介 After shutting down my former blog, I'm writing some boring stories at new site. Anyone who's interested in, come along if you'd like to.

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1.  シェルター 《ネタバレ》 期待はずれだった。 …あの婆さんの年はいったいいくつになるのかということが、わからないのだった。 目隠シストさんのレビューを読んで、なんとなくストーリーがわかったような気がするのだった。ありがたいなあと思うのだった。 まず脚本がよくないうえ、演出もよくなくて、なんだかなあ。 首が反り返るシーンとかも、思ったほどの驚きがないのだなあ。見せ方に工夫がなさすぎる。 お定まりの「主人公が謎を解いて回る」という説明的なシーンの連続は、どうもなあ。 電話中に父親が犠牲になるとかいう、わかりやすいサスペンス的シチュエーションも、なんだかなあ。 いたいけな少女が犠牲になるとかいう、お涙ちょうだい的シチュエーションも、なんだかなあ。 それにしても、ヒロインはこれで夫と父親と弟と娘を失って、天涯孤独になったということなのだろうか。弟の死に悲しんでいるヒマがあんまりなかったようなところが、残念だが。 もしかすると、インテリ女性をいたぶって楽しむとかいう、そういう趣旨なのだろうか。 そうだとしても、あんまり面白くない。期待していたんだけどなあ。[CS・衛星(字幕)] 5点(2012-04-10 20:10:25)《改行有》

2.  人生万歳! 《ネタバレ》 ラリー・デイビッドはドラマ「Curve your enthusiasm」で見ていましたが、考えてみたらウッディ・アレンの分身としてぴったりな人でした。 本業はTVプロデューサーなのではなかったでしょうか。 分身も分身、身長と頭部が余計に淋しいこと以外は、まさに同じ。 頭が緩くてガタイがよくて金髪の女にこだわるところも、いつもと同じアレン。 なんというか、新しい発見のようなものは特にないのですが、行きなれた名店のコーヒーを飲むような、そんな感じです。 男どうしの会話の絶妙さなんかは、ウッディ・アレンならではだなあ、と思います。男どうしの会話はロブ・ライナーもいいですが、ウッディ・アレンのほうが上だと思います。 やはりこの作品にしても「アニー・ホール」を超えるものではなく、彼は一生あれを超えるものを作れないということで、なんとなく損な感じもしますね。[CS・衛星(字幕)] 7点(2012-04-06 23:29:42)(良:1票) 《改行有》

3.  主人公は僕だった 《ネタバレ》 もしも神さまに会いに行って、僕を長生きさせてくださいと頼むことができたら? なんかそういう発想でできた話ではないのかと。 書いた通りに物事が進むということは、その作者は「神」なのである。 そしてその「神」は、非社交的でスランプで悩んだりチェーンスモーカーだったりする。…神さまにしては、なんかちょっと冴えない。 なんかそういうことかなと思う。 「神」が人の運命を決めるのにいちーち迷ってしまったりするという、なんかそのへんも、「創造神」「絶対神」を念頭に置くと、これは一種の風刺なのかなと、神さまの風刺というのはむこうではあまりしないと思うのだが。 この話自体は、そんなに面白いとは思わない。 さて、不条理…でファンタジー…なのだが、なんというか、この手のものには、観客をとりこにするような俳優が主人公でないと、「もたない」と思うなあ。 とりこにする=ハンサム、ということではなくて、やはり「飽きた」と思わせることのない魅力のある俳優でないと、キツいものがある。ウィル・フェレル、つまらなすぎる。 今回はそういうキャラだからつまらなくしていたのかもしれないが、それを割り引いても根本的にウィル・フェレルはつまらない。この人を、金を払ってまで見たいとは思わないのだなあ。 フェレルがあまりにも薄いために、アクが強すぎて相手を食ってしまうので敬遠されるマギー・ギレンホールが生きてしまったという効果はあった。[CS・衛星(字幕)] 5点(2011-11-13 00:13:22)《改行有》

4.  シャッフル(2007) 《ネタバレ》 とりあえずサンドラは好きだから、相手役の男がイマイチでも、サンドラだけ見ていればなんとかなる。私の場合。 そして、ひかえめな演出も、まあまあよい。揺れるカメラは嫌いだが。 そして、宗教映画…だな、ということもまあいいか。 宗教心を、信仰を持たない人間は「迷う」であって、「時間」にすら迷うのだと。 録画を消去してしまったので、もう確認ができないのだが、疑問が残る。 「鳥の死骸」は、日曜日の夜の落雷?で落ちてきたはず…。ですよね。 木曜日にそれをゴミ箱に入れた。はず? けれど「その前の曜日」にゴミ箱を開けたら「死骸があった」というシーンがあったはずなんだが、どういうことだろう。 もうひとつは「長女の顔のケガ」は火曜日だった。 けれど、始まりの木曜日には、長女の顔って、どうなっていたっけ? 映画の中では、長女の顔のケガに気付くのは土曜日なのだが、木曜日にもケガがあったはずなのに、それについては、いったいどうなっていたのだっけ。 水曜日には長女の出演シーンはなかったからいいのだが。 あれえ、これって…。 で、意図的なのだとしか思えないのだが「新聞を取っていないor読まない」とか、「TVをつけない」とか、カレンダーがどこにも張ってないだとか、そういう小細工がありますよね。 それって…ううむ、これはリンダの回想ということ?妊娠して寝ているリンダがラストで目覚める前の夢ということ? そうすると、「鳥の死骸」や「長女の顔の傷」の矛盾も解けるというか、それならどんな矛盾もOK。 しかし、それだとシャッフルの謎で引っ張るというのはどうなのかなあ。謎じゃないわけだから。 原題は「Premonition」で「前兆」という意味らしいので、もともと「シャッフル」という題名なわけではないのですよね。 全体として悪くはないが、夫役にもう少し魅力のある俳優(死んで惜しいと思うくらいの)を当てて欲しかったのと、構成がこれで「合っている」のかどうかがやっぱり気になる。[CS・衛星(字幕)] 7点(2011-05-30 23:33:52)《改行有》

5.  実験室KR-13 《ネタバレ》 ええと、ネタバレますけどもムスリムのスーサイドソルジャーに対抗するものを作るために、これだけのことをするというのは、ものすごく効率が悪いですね、という映画か。違うか。 ムジャヒディンを1人送り出すために、どれだけのお金と時間がかかっているのか私はよく知らないが、おそらくこの研究施設とは全く比べ物にならないほどであろう。 それを考えると、この映画でやっていることは、ものすごく効率が悪い。 そりゃそうだ、「平和」なところで「死んで来い」と言っても、「わかりました」という人はあまり居ないので、「平和」なところでそういうことを言わせるまでにはものすごい労力が必要だということなのですね。 すると、これだけのことを隠蔽しながらしなければならないのならば、新型兵器の研究開発のほうに金と人をかけたほうがいいのではないか、という当然の疑問になる。 すると、この映画にはほとんどリアリティが感じられないのであるなあ。 本来は「死んで来い」に「YES」と簡単に言わせるには、故郷が攻められるという切羽詰った状況さえあれば、「YES」が生まれるのである。キリスト教圏では、そうでない国よりちと難しいとは思うが。 日本では本土が攻められていなくても、「YES」と言った若者たちがおおぜい居て、わずかばかりの別れ酒と覚醒剤を与えられて、飛び立っていったのだ。この映画のような施設で長時間洗脳などされていなくとも。 …そんなことはもう思い出したくないし、考えたくないが。 クロエはいい女優さんだと思うが、ホラーとかスリラー向きではないのではないだろうか。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2011-04-12 23:01:39)《改行有》

6.  16歳の合衆国 《ネタバレ》 はっきりした女性嫌悪が感じられます。 悪いことはほとんど、女性の態度がその原因にある、と。 どんな立場や年代の女性でも、その点では同じように描かれています。 アメリカは建国の当初女性の数が足りなくて、ほとんどの男がアブれてしまったので、自分専用の女性を確保できないまま死んでいった男性がいっぱいいたのです。 アブれた男はどうするかというと、お金で買える女性を短時間所有したり、1人の女を他の男(たち)と共有することで、生きていたと思われます。また、このことにより、アメリカにおいてのみ見られる独特な現象が発生し、「亭主の長期不在」が様々なトラブルを生む問題と化したり、長い間の売り手市場において女性たちの専横ぶりが発揮されたり、運よく専用の女をゲットした男が過剰な配偶者防衛意識を持ち続けたり、「複数の男と寝る女」を異常なまでに蔑視したり、「分け前」をくすねる存在としてレズビアン女性を敵視したり、そういうヘンなことがあそこの国にはたくさんあって、200年経ってもまだ傷跡が癒えていないわけです。 そういう前提でこの作品を見ないといけません。 そして、この作品に出てくる女性たちのほとんどが、遠まわしに「悪役」にされていることに気がついてください。 パールの浮気ですら、彼女が男を放置してLAに行ったことが悪いんだ、と本当は言いたいわけです。女はいつも男の傍に居て、機嫌良く夜の相手をし、「他の男とは寝ないわよ」という安心感を与えるべきだ、というのが彼らの本音なのです。 これが女性嫌悪でなくてなんでしょう。 なので、この作品は「特殊な環境に置かれた国の可哀相な男たちの亡霊が生み出した幻影」というべきものです。このモチーフは、あの国の芸術作品に繰り返し繰り返し投影され、他の国の人間を当惑させます。ヘンだなって。 少年犯罪である必要もないし、ゴスリングがどうしても16歳に見えないので、作品全体に無理感が蔓延してしまっています。 ※戦後まもなくの日本では適齢期の男不足という逆の現象が起こり、結果として一生独身とか妾に甘んじる女性が大量発生した。このことは日本女性に「女性が配偶者を専有することへの諦観」を再認識させ、男性の貞操に寛容な社会慣習を更に強固なものにした。この意識は世代を超えて母から娘へ受け継がれ、現在まで廃れていない。性別人口の不均衡は常に不幸な歴史を生み、未来に影響を与える。[CS・衛星(字幕)] 5点(2010-10-10 12:43:39)《改行有》

7.  ショック集団 《ネタバレ》 3人の目撃者はそれぞれアメリカが抱えていた深刻な問題を象徴していたわけで、戦争(兵役)、人種差別、科学の暴走(盲信)というわけですね。人を狂わすほどの深刻な問題を挙げろと言われれば。 もう2~3年遅ければ、「マフィア」とか「国家的謀略」を抜きにすることはできなかったでありましょうが、それでも、この時点で「アカの脅威」とか逆に「アカ狩りの恐怖」は入れてこなかった。それらは戦争や人種差別や科学の暴走を押しのけてまで「人を狂わす」とは言えないと考えたのでしょうか。…ここのところのチョイスに作り手の意思が最もあらわれているはずなので、関心を持つべきはジャーナリストがいかに狂っていくかということよりは「チョイス」に対してです。 3人の目撃者がなぜか名乗り出た?そして氏名が公表されたか情報が漏れたという、著しく不自然な設定はリアリティに問題があります。 また白黒が残念な気がします。精神病院の雰囲気を白黒であらわして、記憶をカラフルなものとして強調したいというのはちょっと安易じゃないでしょうか。ともあれ、意欲作です。[地上波(字幕)] 7点(2010-06-20 00:00:29)(良:1票) 《改行有》

8.  ジョン・カーペンターの要塞警察 《ネタバレ》 リメイクのひどさにさんざ悪態をついたのち、ちゃんと全部見ました。 オモロイわ~。 「要塞警察」の正当なリメイクは「ゴースト・オブ・マーズ」だったというべきですね。 カーペンターは、「要塞警察」では逃がせなかったウィルソンを、アイス・Tを逃がすことで逃がしてやったということです。 低予算短期間でこんなオモロイものを作れるとは、今さらしつこいけどカーペンターはスゴい。 このカーペンター独特の音楽、ベンベベベベン、ベンベベベベン、ちゅうお約束のベースノートがイカしているぞ(なんとなく笑えるけど)!カレ独特の「間」もこの時から健在だ。いきなり子供は死なす、黒人警官が主人公、掟破りとはカレのことさっ。 カーペンターの「間」って、いったいなんなのかと考えるに、現実の出来事ではマヌケな間って必ずありますよね。フツーにドラマや映画を作るときには「間」を摘んでドラマティックにしますけど、そのほうが見やすいですけども、リアリティを損ねるには違いないです。「間」を摘むほど、「舞台」に近くなります。カレはドラマに照れているうえ、「舞台」も嫌いなんだと思う。なおかつこの「間」は笑いも狙っています。 さて、「要塞警察」鑑賞中、私はゲラゲラ笑いました。登場人物の全員がシリアスであるにもかかわらず、いや超シリアスであるほど笑いを誘うようにちゃんと設計されています。 たとえばウィルソンですけど、こんな状況でも女に色目を使いつづけるという、もう「救いようがないほどバカなアメリカ男の生きざま」とかね。まるでそれが「義務」であるかのように、女を口説き続ける姿は、笑えるしなんだか憎めなくなってくる。「この期にいたってまだ口説いてるよ」あ~あ。あと、この状況でいきなり「シリアスじゃんけん」とかね。ほかにも笑いどころ満載。 ゲラゲラ笑ってください。カーペンターもそうしてほしいと思ってます。きっと絶対。[CS・衛星(字幕)] 9点(2010-03-14 18:00:53)《改行有》

9.  私家版 《ネタバレ》 テレンス・スタンプがどうしても貴族に見えないということを除けば、スマートでよくできた作品だと思います。カレについてはほかの映画でやってきた役どころとの差が大きすぎるうえ、ひいき目に見ても貴族顔ではないですよね。貴族顔ってどんなのかと問われれば、それはダントツでドラマでシャーロック・ホームズを演じていたジェレミー・ブレットです。私はハンニバル・レクターに最もふさわしかった俳優さんは彼だと思っています。英国人はテレンスが貴族を演じることについて違和感は感じないのでしょうかね。日本でいうなら萩原健一が華族を演じるに等しい感覚なのではと思いますが。 復讐とはこうやってするもんだ、というお手本のようなストーリーです。最後まで相手に悟られない復讐こそ、本物だということですね。 そういうストーリーを淡々と見せることを前面に出した作品なのですが、それなら恋人の姪は要らない存在だったのではないかということになります。 なぜ彼女を登場させたのかと考えると、やはり復讐が完結するまでの間にエドワードには何度か「別の人生を選ぶ」チャンスが与えられて、それでも一方を選択したということを強調したいためでしょう。 恋人そっくりの若い女と結婚すれば、自分は初老でも子供だってこれから作れるし、彼が昔得るはずだった幸せを30年後に手にしたことになるかもしれなかったのです。 彼女が言うように、「過去」を選ぶか「未来」を選ぶかという選択をエドワードはしたということなのです。 が、そのわりにはそれについてのエドワードの逡巡はまったく描かれていないので、カレがそんなに悩んだかどうか観客には判断がつきにくい。 若い女との未来に対してどの程度食指が動いたかなんてわからない。 そこんところが、鑑賞後の物足りなさにつながります。もしかすると、尺の関係で姪との重要なシーンがかなりカットされているのでは?カレが犠牲にしたものが「明るく幸せな未来」であったということをもっと強調するべきだったのかも、と思います。[CS・衛星(字幕)] 7点(2009-10-18 15:17:22)《改行有》

10.  心臓を貫かれて<TVM> 《ネタバレ》 この極度に病人顔の男優さんは、「ヘブン」でケイト・ブランシェットの相手役をつとめたあの人だったんですね~。 ここまでして目の下のクマを強調する必要があったのかという疑問が。そりゃ病人顔が似合っているけどもさあ。ちょっと疲れるんだよなあ。 とても不思議な作品で、たぶんアメリカ史という目線で見れば重要な作品であることはまちがいないと思います。インディアンの呪い、ユタ州、モルモン教、家庭内暴力、不倫、犯罪、メディアと金、死刑と、アメリカならではの問題がてんこ盛りに詰まっているのだ。 けれど、賢明なのはそれをみんなの問題にすりかえて「社会が悪い」という方向に持っていかなかったことで、それが作品の質の低下を防いだ。あくまで「ギルモア家の問題」として語っていながらそれでいて、どうしても「ザ・アメリカ」というふうにしか思えないところ、すごいかもしれません。 ここの家族はよく考えればすっごくヘンですよ。「家族だから犯罪者でも死んでほしくない」と泣きながら、誰一人嘆願書に署名しないうえ死刑に立会いもしない。ヘンでしょう。 結局「兄の意向を尊重する」という言い訳で済ますわけなんですが、ここらへんがきっと、「とてもアメリカ的」な部分であり日本人にはなかなか理解しにくいところで、しかも「アメリカの本質」をすごく突いていると私は思います。 「どんな形の自由でも侵害するのはよくない」というのが、アメリカにあって日本にない理念で、驚くことに宗教を超えたところにソレは位置するらしい。「武装する自由」はもちろんのこと「死刑になる自由」というものまで尊重してしまうところが、「とってもアメリカ」なのです。私が思うアメリカ人の「クソ真面目、バカな真面目」さです(でも特定の自由は平気で侵害するところが矛盾しているよね)。 結局ゲイリーは一家の不幸を1人で背負って墓の下に持っていったようなことですね。家族はそれを知りながら黙って見送っているというのが、ブキミであり怖いのです。 それにしてもベッシーは義理の息子(前妻の子)と避妊なしでセックスしてバレずに不倫の子を生んで夫の子だと言い張って平気で一緒に育ててすごい女性です。フランクシニアは「孫」を「子」として育てたことになるのですねえ。ゲイリーよりも母親のほうに興味があります。エイミー・マディガンとサム・シェパードの迫真のバトルシーンは一見の価値あり。[CS・衛星(字幕)] 8点(2009-05-12 19:07:21)《改行有》

11.  11:14 《ネタバレ》 ものすごくダメなわけではないです。 が、「あざとい」部分が目立ちすぎているので作品としてはあんまり評価されないしできなくなってしまう。 あざといというのはもちろん観客の生理的部分に訴えるようにショッキングなシーンを複数入れてきたことで。私はこういうのは基本的に認めない。そんなんナシで勝負してくんなきゃダメだわ。 だからチ○チ○の部分とエッチの最中に頭の上に石像が落ちてくる部分ナシでも記憶に残るかどうかで考えてみなきゃならない。だとするとたぶん、1ヶ月もしないうちに見たことを忘れているだろう。 こういうのってたぶんリドリー・スコットの悪影響なのかもしれません。駆け出しの新人映像作家たちが安易に飛びつきがちな方法ではあるでしょう。どうすれば観客の記憶に残るか。 しかしリドリー・スコットはもともと変態でして、目立ちたくてそういうことをやってきたわけではないのですたぶん。そういうシーンが無くても、というか無いほうがカレの作品は素晴らしい。そして本人は顰蹙を買っていることにあんまり気がついていないわけです、自分がどのくらい変なのかってよくわからないですから。 ですから新人が安易に真似をする傾向は苦々しいものです。そんなんで記憶に残してはあげませんので残念でした~。[CS・衛星(字幕)] 5点(2009-05-01 15:34:43)(笑:1票) (良:1票) 《改行有》

12.  シッコ 《ネタバレ》 私はアメリカに行ったことも住んだこともないが、アメリカ製の映像コンテンツはくさるほど見ているのでもしかすると実際に住んでいる日本人より部分的には詳しくなっているかもしれない、それはいばれることではもちろんない。 それでまあ最近、アメリカの貧乏人に同情する気持ちがどんどんなくなってきまして、もうほとんどゼロと言ってもいいでしょう。 その理由はアメリカが前提としている〝前借り借金文化〟に対するものです。 借金=前借りすることによって実際の身の丈より良い生活をするということを前提としている文化に感心しないし、それどころか〝自業自得〟と思ってしまう。 たかが90万円(9000ドル)の医療費自己負担が払えなくてホームレスになる中年夫婦とは、いったい今までどんな経済生活をしてきたのでしょうか。…そらまあ借金まみれの貯金なし、ですわなあ。 同情する気にはなれないのです。ウチの亡父などは60過ぎてから現金で自宅を購入し、生涯借金をせず死んでいったものですから。 マイケル・ムーアは貧乏人の味方ということになっていますから、彼の作品では登場人物は「被害者」という扱いになっています。けどなあ、そういう見せ方をされればされるほど、「貯金してなかったのかよ」とか「医療費は払えなくても肥満するだけの食料は買えるわけね」とか、意地の悪~い突っ込みが止められなくなるのであった。 なによりも、アメリカという社会が〝是〟としているものが「より大きなリスクを引き受けて成功したヤツを尊敬する」ということで建国以来この点は動いていないわけですから、その裏には「敗者」がいっぱいいることが当然なわけで、あそこの国民はそれでいいと思っているわけです、本心では。 よくないのは「自分のとこが敗者」であることに対してであって、基本的には上記の理念がみんなのコンセンサスでしょ。 …だからアメリカの貧乏人のグチって、まともに聞く気がしないんですよ。たまたま〝あなた〟の運が悪かっただけなのね、というレベルの話に聞こえる。 つまりは、「国を良くしていこう」というコンセンサスはまだ、あの若い国にはできてない、と私は思っているし、みな「勝ったもんがやり放題」でいいとホントは思っているみたいだし。自分が勝ってないことに対する文句は言うけども、という話でしょう。違うの?ムーアさん?[CS・衛星(字幕)] 5点(2009-04-28 14:33:28)(良:2票) 《改行有》

13.  娼婦たち 《ネタバレ》 ほとんどがサクラだと思います。インタビューといってるが、これ脚本のセリフしゃべっているとしか思えませんね。だいたい人身売買されたロシア人女性が自由に映画に出られるわけないでしょうが。それでなくても、ほんもののインタビューなどとはとても思えぬ脚本演出つきの語りです。 年配の女性の一部は本物かもしれません。よくわかりませんが。 むやみに凝った演出と編集が無茶苦茶でうざったいです。その演出の意味わかりませんし。 ダリル・ハンナとデニース・リチャーズはほとんど騙されて出たようなことでしょうねえ…。ご愁傷さまです。 売春の真実なんて全然どこにもないです。だってほとんど役者さんだし。 たんなる目立ちたがりの売名商品だと思います。本当に売春している人や、させられている人は迷惑だろうなあ。 [CS・衛星(字幕)] 0点(2009-03-02 15:04:37)《改行有》

14.  シャロウ・グレイブ 《ネタバレ》 すくなくとも私の見たダニー・ボイル監督作の中では一番良かった。 このパンチの効いたラストはエンディング部門個人ベスト5に入れてもいいと思う。ただし私の知らないようなふる~い映画からのパクリでないならば。 ただどうしてもジュリエットの服装と髪型がダサすぎる。とても老けてみえるしオバさんの着る服しか着ない。なにかのシャレのつもりなんでしょうか。それとも色気の無いことで有名なイギリス女的にはこれがノーマルなの?[CS・衛星(字幕)] 7点(2008-12-21 19:57:44)《改行有》

15.  ジャンパー 《ネタバレ》 見事なほどに誰も死なないうえに何も解決していないということで、「シリーズ化します」宣言なのだ。 そういう親切さ(?)なのだが私は正直「2」を見たいという気持ちが湧き上がらない。 「瞬間移動」という「金脈」を掘り当てたつもりになっているのかもしれませんが…ダイアン・レインとかサミュエル・L・ジャクソンなんかもう若くないんだから、出演作を選んだほうがよかろうに。私は晩節を汚している(ダイアン・レインは晩節とはいえんが)と思うのだった。 くっだらないんです。このくだらなさは高校生を喜ばすのでせいいっぱいのくだらなさでしょう。初恋の彼女の扱いはいったいなんですか。世の中は30年前にすでにシガニー・ウィーバーがリプリーをやっているんです。そして歴史は「リプリー前」と「リプリー後」にわかれたのです。それがなんというていたらくですか。 百歩譲ってミリーが守ってやらないと死んでしまうような弱い存在だったと認めても、ミリーには「人格」さえ無いではないか。8年ぶりにあらわれた同級生に、仕事を早退してのこのこローマについていき、ホテルの部屋が特上だったというだけで喜んでエッチしてしまう、そんな女が今もいると思いますかそんなワケないだろ。 いるとしたら単に頭が弱い女ということだが、当然この作品ではそういう扱いはされていないですね。 ですから、私はシリーズ化されようが視覚効果がスゴかろうが「ジャンパー」には大バツをつけたいと思います。あんまり女性の観客をバカにするんじゃありません私は怒っているぞ。 ダグ・リーマンはこういうお子様向けSFに向いていないと思うしもったいないと思います。[DVD(字幕)] 3点(2008-12-18 19:38:40)(良:3票) 《改行有》

16.  地獄に堕ちた勇者ども 《ネタバレ》 ちゃんと見たのは初めてだった。人名とかメモを取りながらがんばった。 でもハムレット+リア王+マクベスのつぎはぎ…という感想しか浮かばないのはなぜだろう。そう、私はこれを見てナチズムの怖さをあまり感じなかったし、本当は「悪をささやく者」として都合よくナチを持ってきただけではないかという気もするくらいどうでもいい扱いをされているのではないかと思う。ここでの大筋はたぶんシェークスピア的悲劇なので、なにも新しい話じゃなくて、ナチを持ってきたから新鮮かというとそんなわけはない。 マクベス夫妻(?)が次々に悪巧みを練っていくところはおもしろいし、アッシェンバッハと渡り合うソフィのふてぶてしさに大いに期待するが、なにかこの夫婦の没落があまりにあっけなく、もっと戦いが見たかったのに…というへんながっかり感も。 ひとつ言わせてもらうとこれはリドリー・スコットに撮らせたらスゴいものができたのでは。ヴィスコンティがすごくないと言い切れるほど知らないけど、どうも特権階級的視点ですべてが撮られていて、すべてが進んでいて、それは実際そうだったんだろうけども、召使はゾンビのように右や左に動いているだけで全く人格を与えられていないし話に絡んでこない、というのもなにかつまらない気がする。特にゴスフォード・パークとか見たあととなっては。[CS・衛星(字幕)] 5点(2008-12-14 16:26:05)(良:1票) 《改行有》

17.  実録ブルース・リー/ドラゴンと呼ばれた男 《ネタバレ》 どうせブルース・リー礼賛の幇間映画であろうとタカをくくっていたが、そうでもなかった。 これは、ブルース・リーの「アメリカの友人」たちが、彼を偲んで作ったというところで、不名誉な事実でも排除しないというドキュメンタリー的視点が盛り込まれているのであろう。 というか、ブルース・リーはアメリカにしか友人は居なかったようだが。彼がいかにして「アメリカにしか友人が居ない」人生を歩むに至ったのかが、幼少期から丁寧に説明されていて、私にすら「人間ブルース・リー」の実像が見えてくる。 彼は、注意欠陥多動障害(ADHD)であったのだと、私は確信した。そのため、幼少期から問題が絶えず、ついには家名の恥になるからと10代後半でアメリカへ追い出されたのである。ADHDを持つ人は、打ち込むと尋常でない集中力を発揮するから、長じて芸術面で功績を残したり、俳優で成功することも多々あって、トム・クルーズもそうだ。トム・クルーズは識字障害まであった。 実家ではお坊ちゃん生活をしていたブルース・リーは、170センチしかなくて中国人であるためアメリカで散々つらい思いをする。比較的若いうちにアメリカの文化に取り込まれた彼は、「アメリカのタフガイ」を真似て生意気な態度・言動が身についてくる。これは死ぬまで変わらなかった。 もともとは自分の悪い素質が原因で故郷から拒絶されて出てきたわけだから、彼はアメリカで定着しようとカンフー教室を始めたりTVドラマに出たりする。 そして、自分の子供は少しでも「背が高くて彫りが深くて白人風」に生まれるように、「金髪碧眼」の白人女を嫁にする。 アメリカで役がつかない彼はコバーンの助言で香港に戻り、映画に出てスターになったあとは、トントン拍子の人生なのだが、ここで「すっかりアメリカ人になったかのようなブルース・リー」の負の面がはっきり出てくる。妻公認で別の女を作る。これは一夫多妻ということなので、所詮彼は東洋人であることを証明しているようなものだ。近親憎悪により中国人を軽蔑し、気に入らなければ脅す。 ブルース・リーは、若くしてアメリカへ放り出されたために、「アメリカ人(とくに白人)になりたかった中国人」として生き、死んでいったのだ。 運命は皮肉で、「白人風」に生まれた息子は28歳で事故で死に、「白人になりたい」という彼の夢は完全に消されたのだった(正確には娘はいるらしいが)。[CS・衛星(字幕)] 8点(2008-12-05 11:07:59)《改行有》

18.  Jの悲劇 《ネタバレ》 これは…イギリスで作ったからこそ「ワケわからないが何か意味ありげに深そうなかんじ」をまとわせることに成功していますが、アメリカでB級作品として作られたならば、いっぺんに化けの皮がはがれ…「ゲイで変態のストーカーにつきまとわれるサスペンス映画だろ?」と、誰も何も迷わなかったことでしょう。 大した話ではないのだ。それを、ダニエル・クレイグだのサマンサ・モートンだのビル・ナイだのといった「無駄に意味ありげ」な俳優たちを使ったために、こんなことになってしまっただけ。 というところで、「大したことのない話をよくここまで仕上げるなあ」という逆の感想もまた、有り得ます。 だいたいが、サマンサ・モートンの彫刻家と教授のダニエル・クレイグの関係にしてからが、「過去の結婚生活に懲りて、プリプリの若い女と同棲するだけの無責任状態に満足している中年インテリ」が「真剣に将来のことを考えて結婚してほしいと思ってる若い女」にプレッシャーかけられているというだけのよくある状態じゃないですかあ。 それをだな、「彫刻」とか「文学」とか意味ありげなものを配して高尚に見せようとしているだけ。 実を言うと、私はかな~り途中まで「これは、ジェイコブオチでは。そうでなければ収集がつかないではないか。」と期待して見ていたのです。使い古されたオチであっても、「気球」と来て、「死体」とくれば、期待してしまうのも無理はない。なので、とても裏切られた気分でした。この作品に関しては、ぜひともジェイコブで落として欲しかったものだ。[CS・衛星(字幕)] 5点(2008-11-24 20:05:30)《改行有》

19.  情婦 《ネタバレ》 これだけふる~い作品だと点の付け方に迷う。 デートリッヒ56歳!の美しさに皆さん驚愕してください。このシワひとつない顔。脚線美。まっすぐな背骨。ジムやトレーニングマシンやピラティスやボトックス注射やフェイスリフトなどの無い時代に、ど~やって維持したんですかデートリッヒさん。 もいちどいうけど56歳!しかし日本にも岩下志麻がいる。 おっと作品の内容については、看護婦とのおふざけが余計だったなあ…というか、ウィルフレッドさんの生活というのがあまりに現代日本の庶民とかけ離れているためにどうという感慨もうかばず。あまりにくだんないトリックについては、まあその時代のクリスティーだからこれでもいいのかもしれないけど今なら火サスでもこんなものは通用しないけどだからふる~い法廷映画とか困るんだよな。どうでもいいけど卿役の俳優さんがメタボすぎます。[CS・衛星(字幕)] 6点(2008-11-24 19:44:36)《改行有》

20.  白バラの祈り/ゾフィー・ショル、最期の日々 《ネタバレ》 丁寧な作り方には好感がもてる。陰影を生かした映像や、折々に空を見上げて自由を確信するゾフィーを表現するなど、とーてもマジメな映画。そうドイツの映画って、いつも真面目さを感じてしまう。 若くて恵まれた境遇なのに、正義のために命を惜しまなかった若者たち、とくに女なのに勇気あるゾフィーはすごい…というふうには済ませたくない視聴後感だった。 なんというか、「死ねばいいんでしょ死ねば」という気がしませんか。 信念や正義のためには、潔く死んでいくことが美しい…というふうに、感化されてしまうことがこわい気がするのです。とくに若い観客のみなさんが。 「○○のために潔く死ぬ」というのは、日本の特攻隊と同じモーティブですね。私はどんな場合でも、「死ねばいいんでしょ死ねば」という見せ方をされたら肯定したくない。 「死んでたかもしれない」という経験をすると(事故でも病気でも)、日頃はなはだあやふやにして放っておいた「死」というものを認めざるを得ない。すると、「とにかく死なないようにしなければいけない」というふうに思いますフツーは。それで人によっては健康オタクになったり、サプリに凝ったり、外出しなくなったりする。 そういう目で見ると、抵抗運動というにはあまりに計画性に乏しく杜撰に見えるハンスらの行動や、「自分が犠牲になれば仲間が助かる」という甘い目算や、「あと99日以内には連合軍によって解放される見込み」をアテにしたゾフィーの強気の態度などは、「死の恐怖」というのものを度外視しているように私には見える。 彼らの「アテ」は見事に全部はずれて、どんな敵を相手にしているかという覚悟の不足をぬぐえない。 そして誰もがゾフィーのように泰然として断頭台に身を横たえるかといったらそんなわけはなく、「常人離れした特別に勇気のある女の子」の物語…というふうに見るしかない。 死んだら終わりなんですよ。ゾフィーはモーアと取引するべきだった。したたかな相手にはしたたかに対応しなければ。南アフリカのビコのように、自分が死んで英雄視され抵抗運動が盛り上がることを目算にあえて死を避けなかった場合もあるけれど、私はこの映画を見る限りは「恵まれた坊ちゃん嬢ちゃんのクラブ活動が度をはずした」というふうに見えてしまう。 とにかく、若い観客には「どんなことがあっても死なないようにしろ」と強調したいがわかってもらえるかしら。[CS・衛星(字幕)] 7点(2008-08-24 13:13:02)(良:1票) 《改行有》

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