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Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 1047
性別 男性
年齢 30歳
自己紹介 とにかくアクションものが一番

感想はその時の気分で一行~何十行もダラダラと書いてしまいます

備忘録としての利用なのでどんなに嫌いな作品でも8点以下にはしません
10点…大傑作・特に好き
9点…好き・傑作
8点…あまり好きじゃないものの言いたいことがあるので書く

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【製作年 : 1940年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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1.  静かなる決闘 《ネタバレ》 本格的な医療ドラマ。 黒澤が大映時代に撮った映画はハズレが多いが、この「静かなる決闘」はかなりの力作。 医療ヒューマニズムは「赤ひげ」にも受け継がれる。 “音”の映画。雨音、車、ガラスの割れる、人々の叫び、叫び、叫び、「リンゴの唄」の音。 この映画の“決闘”とは、病との、己自身との闘い、対照的な二人の男たちの対比を描いた闘い。 雨と不協和音から始まるオープニング、第二次大戦下へ。 野戦病院、疲れ切った医者たち。雨の音が緊張を持続させる。 静かな三船。戦場ではまだ梅毒の兆候が出ない。 戦場から帰った戦後、愛するが故に結婚を諦めるしかない苦しみ。立ち聞きしてしまった衝撃。壁で踊る女の絵のヌード、花。 酒瓶を振り回そうとするのを止める一瞬。酒瓶を投げようとするのを女の悲鳴が止める。中の酒を震える手で注ぎ溢れさせる。この時から男の破滅は予告されていた。 ハーモニカの音色で笑顔になる人々の表情。欲望を爆発させる三船の一人語り。ドン引きして泣くしかない千石規子。 廊下で対峙する二人の男。看護婦のビンタに力のない反応。ガラスをブチ割り、絶望に沈む姿。[DVD(邦画)] 8点(2014-12-15 22:48:48)《改行有》

2.  自転車泥棒 《ネタバレ》 ヴィットリオ・デ・シーカは「ひまわり」や「ウンベルト・D」の方が好きだが、この映画も自転車をめぐって動いて動いて動く傑作だ。 かといって、「盗んだ自転車で走りまくるアクション映画」と思ってみると肩透かしを喰らう映画でもある(残念ながら俺がそうでした)。 だが、2、3度見返す内にそんなものはどうでも良くなる。たかが自転車。されど自転車。 とにかくシンプルで面白いではないか。 自転車で走り、自転車をかつぎ、自転車を盗まれ盗んで逃げる・・・それだけでワクワクしてしまう。 市場で目撃するバラバラのパーツとなった自転車。 一見何の不思議もない光景だが、盗まれたものにとってこれほどゾッとする光景も無い。 盗まれた自転車は人身売買や臓器売買されてしまう人々の如くバラバラにされ流出してしまうかも知れないからだ。 まして自転車一台が生活を左右するほどの時代なら尚更。 降り注ぐ雨が余計に焦りを感じさせる。 更には人々の群れや家と家に“隠され”、真実を言っているのか騙しているのか解らない疑心暗鬼が渦巻く。 盗まれた者にとっては半身をもがれたも同然。 家族を食わせるために必要なアイテムであればあるほど、時として子供や妻以上の価値にまで昇華されてしまう恐ろしさ。 劇中の一本調子も、そうやって家族を思う余りに狂気に染まる一面を描いているのではないだろうか。 第二次大戦直後は戦災で家を焼かれ、職に就くのもあくせくしていた時代。 ペンキ塗りのバイトをするにしても、自転車が無けりゃ何も出来ない。 廃墟となった街、たった一つの職にまるで蟻のように群がり必死に喰らい付くほど追い詰められた人々。 自転車を盗んだ男も、一本調子に自転車を返せと叫ぶ父親も、明日をも知れない労働者たちの苦しみがにじみ出る。家族を思うあまりミイラ取りがミイラになっていく。 だが悔しい事に、自転車を盗んでいく野郎の姿は憎しみをたぎらせると共に、その一瞬の隙を付いてまんまと盗み出してしまう鮮やかさ。 というか、もしも盗む側の視点で物語が進めば観客の受け取り方も大分違うものになっていただろう。 バレなきゃ罪にならず、バレたとたん集団で襲い掛かる群集心理。 街の美しい風景や美味い食事も、必死に働く彼らには一時の気休めになるかならないか。心に余裕が無いからだ。[DVD(字幕)] 9点(2014-12-08 23:36:26)(良:1票) 《改行有》

3.  邪魔者は殺せ リードによるサスペンスの佳作。 相変わらず白黒画面の美しさは抜群だが、やや哲学臭く説教臭い内容には辟易してしまう。 しかし、必死に逃げる逃亡犯に手を貸す者や拒む者等それぞれの思惑が交錯するストーリーは悪くない。 前半の逃走劇、後半の心理劇・・・見て損はしない作品だ。[DVD(字幕)] 8点(2014-05-05 18:18:44)《改行有》

4.  地獄への逆襲 《ネタバレ》 再見。 「地獄への道」の続編。 回想で語られる銃撃と死、農夫を無法者に戻させる新聞記事、密室で蠢く黒い影の不気味さ、ドアノブを回す音、扉を開いた先に待つ光、椅子に座し待ち構えていたもの、カーペットを引き抜き飛びかかる捕縛 女性新聞記者との出会いと情報戦。様々なドレスを着こなすジーン・ティアニーの眩いばかりの美しさ。 死者を愚弄するような劇を中止させる復讐者の表情、投げつけられる焔、険しい岩肌を激走する追撃、馬上でも吐かれ続けるツバ、銃撃戦、仰向けからの一撃、断崖からの落下。 岩場における高低差を利用した銃撃戦はアンソニー・マンの西部劇に先駆けたものがある(実際「ウィンチェスター銃73」もラングが監督予定だった)。 ラングやアンソニー・マンといった犯罪活劇、フィルム・ノワールのジャンルで活躍していた面々が西部劇に新しい要素を加え「超西部劇」として進化させていく。 使用人、人種の壁を超えて結ばれた関係、友人と復讐の間で揺れる葛藤、決意を固めた人馬が猛烈に駆け抜ける様を並走で捉えるキャメラ、無人の馬屋への“礼”。 ユニークな法廷裁判、親娘が言葉で殴り合う手紙の返信、裁判の終了は最後の殺し合いを告げる。流れる血が語るもの、閉鎖空間で響く音、影、眼差し、扉に刻まれる弾痕。 活劇としては充実した内容だが、説明不足な点が目立つ。ピンキーとは再会できたのだろうか?[DVD(字幕)] 9点(2014-04-11 00:48:08)《改行有》

5.  死刑執行人もまた死す 《ネタバレ》 ラングは人によっては「ドイツ時代よりも冴えがない」という人もいると思うが、俺はアメリカに来てからの方がより面白くなった監督だと思う。 1930年代~40年代はドイツ時代の「M」や「怪人マブゼ」から連なるラングの黄金時代だ。アメリカ時代は「ビッグ・ヒート/復讐は俺に任せろ」や「スカーレット・ストリート」「激怒」が最高だと思うが、この作品もラングが生きてきたドイツへの望郷とナチスへの反抗が詰め込まれた傑作。 劇中で命を燃やすレジスタンスたちはラングの分身。 麗しき女性たちにはドイツ時代に長年コンビを組んだ愛しきテア・フォン・ハルボウの面影でも刻まれているのだろう。 サスペンス映画としては2時間オーバーと長尺だが、ダレも飽きも感じさせない密度。 銃撃戦はほとんど無いが、徹底した骨太のドラマとスリリングなやり取りの数々で次から次へと楽しませてくれる。 また、レジスタンスを処刑するゲシュタポ側も一歩間違えれば問答無用で殺される・・・その辺の怖さ。 何より本作が求めるものは「屈しない」という事だ。 戦争に屈してたまるか、独裁に屈してたまるか、俺たちは自由に生きるんだ、自由のために闘うんだ、自由のために死ぬんだ。負けてたまるか!! 処刑台に連行される男たちは、実に清々しい顔つきで散っていく。「あの世で会おうぜ!!」 Not The End.[DVD(字幕)] 9点(2014-03-14 16:38:45)《改行有》

6.  深夜の告白(1944) 《ネタバレ》 ワイルダーの傑作は数あれど、個人的に最高傑作を一つ挙げるとすれば「深夜の告白」になるだろうか。 レイモンド・チャンドラーと組んだシナリオというだけでも凄い。 「失われた週末」「サンセット大通り」に先駆けた初期の傑作フィルム・ノワールであり、ワイルダーが余り好きで無いという人間にもオススメする作品だ。 真夜中のハイウェイ。 冒頭から車をブッ飛ばして会社に駆け込む一人の男。どうやらこの男はかなりワケ有りのようだ。 そこから回想形式で事の顛末を告白していく形式が面白い。 如何にして事件に至ったのか。倒錯的なサスペンスとして、中盤から徐々にスリルを増していくストーリーが面白かった。 エンジンが中々かからない場面も異様に緊張感を盛り上げる。 バーバラ・スタンウィックの悪女振りも最高。真の主役はフレッド・マクマレイではなくエドワード・G・ロビンソンなのかも知れない。どちらも素晴らしい名演だ。 ワイルダーと組んだレイモンド・チャンドラーだが、この二人の折り合いは最悪と言っても良い。 ジェームズ・ケインの原作が元だが、そもそもチャンドラーはケインの作品が大嫌いだった。元々金欲しさで契約を結んでいたに過ぎず、ケインと同席しようものなら遠慮なく作品を酷評するほどだった。ワイルダーも余り好きではなかった。 ワイルダーが長くコンビを組んてきたチャールズ・ブラケットまで「糞」呼ばわり。こんな状況で一体どうやってこの傑作が生まれたのだろうか。不思議でしょうがない。 だが、それと作品の完成度は別だ。 チャンドラーの鮮やかな脚色、ワイルダーの辛辣な人物描写。制作現場のギスギスした空気は、そのまま映画の面白さに結びつく。 そんな二人を不安に満ちた表情で見守るかのようなミクロス・ローザの音楽も秀逸だ。いや、実際にカメラで見守るのはジョン・サイツの見事な撮影だろうか。[DVD(字幕)] 9点(2014-03-11 21:32:42)(良:1票) 《改行有》

7.  市民ケーン 《ネタバレ》 「フォルスタッフ」「黒い罠」「オセロ」と随分楽しませてもらったウェルズだが、この作品はどうも退屈だった。というか、この映画1本だけでウェルズを語るのは「市民ケーン」以外のウェルズへの過小評価にも等しい行為だ。そのせいで日本における、いやアメリカでもウェルズは過小評価されてきたのではないだろうか?だからハッキリ言っておきたい。ウェルズは絶対に「市民ケーン」以外も見ろ、と。この映画を楽しめなかった人・楽しめた人すべてに。 この映画もワンシーンワンシーンは好きなんだけどさ。 新聞社に乗り込んでどんどん成長させていくシーンとか、 ケーンと奥さんの冷え切った会話、 鳥が飛び立つような場面転換、 終盤で怪獣のように室内で暴れる様子は「ゴジラ」へ、その暴走を止める「薔薇の蕾」、 鏡の前を歩き幾人にも分裂するケーンの姿・・・。 重厚な音楽と共に始まるオープニング。侵入を阻む柵、鉄格子、まるで城のようにそびえる不気味な黒い建物。 窓の灯りが消えたり付いたり、雪が降り続ける丸い球体が手から転げ落ち、砕け散る。「薔薇の蕾」の言葉を残して・・・。 続いてたった今くたばった人間の生涯を語るニュースフィルム。城主に君臨する新聞王としてのケーン。 およそ10分に渡るニュースフィルムが終わると、続いて新聞記者が“本当のケーン”探しに出かける。劇中の人物は時折黒いシルエットのように映される。 夫としてのケーン、雪の中で無邪気に遊ぶ子供だったケーン、養子としてのケーン、野心を燃やして新聞社に乗り込む若者としてのケーン、共に仕事をした仕事仲間としてのケーン、ライバルとしてのケーン。様々なケーン像が明らかにされ、過去を語る場面と共に蘇っていく。 映画そのものが偽りであるように、世間に知られるケーンもまた偽りの存在でしかない。劇中の記者は、観客は本当のケーンを知る事が出来るのか、出来ないのか。様々な要素を持った謎解き映画でもある。 残された夥しい遺品に蟻のように群がる人々、街のビル群のようにも見える遺品の山。そして何も知らない人々に焼き尽くされる“真実”。黒い煙はケーンのいるあの世にまで届くのだろうか。 すべてを奪われ、すべてを手に入れたつもりになって、本当に欲しかったものは最後まで得られなかった。 修復版で意図的にザラザラにしたニュース・フィルムの演出まで修復してしまったのは残念でならない。[DVD(字幕)] 8点(2014-01-31 11:20:55)《改行有》

8.  死の谷 《ネタバレ》 ラオール・ウォルシュが描く西部劇の傑作の一つ。 ウォルシュ監督の「ハイ・シェラ」を西部劇としてより洗練させてリメイクした。 現代的な様相、何処か虚無的な雰囲気、ファムファタール(悪女)の誕生・・・フィルム・ノワールとしても面白い西部劇だ。 ガンファイトは物足りないと感じる時もあるが、冒頭から脱獄、駅馬車の襲撃など要所要所でアクションが程よく入り人間ドラマもかなり面白いのでダレが無い。 ラストの警備隊の追撃や二人の最期はガンファイトとしても素晴らしい&壮絶なシーンを見せてくれた。 本編は白人とインディの哀しき運命を描くストーリーだが、この映画は「生」と「死」が強調されている。 白黒の画面だからこそそれを色濃く感じられる。 主人公は犯罪を犯した“罪人”であったが、一度牢獄から出て「カタギの人間」としてやり直そうとした。 旅を続ける傍ら様々な事件に巻き込まれ、インディアンの混血の娘に惹かれる。 二人は次第に強い絆で結ばれていく。 祝福する者は誰もいない教会での結婚式・・・社会からはみ出した者同士にしか解らない痛みと温もり。 しかし運命は主人公を元の犯罪者という逃れられない「死」へと追い込んでいく。 一度犯罪を犯せばその烙印を一生背負う。 一度人を殺せばもっと重い烙印を背負い続ける。 そんな事を言われているような胸に響く映画だった。 この映画は90分だが、「たった90分」と思うほど時間が早く感じられる。 もう30分この二人のやり取りが見たいくらい切なくなってしまう幕切れだった。 握った手・・・二人は一緒にあの場所へ行けたのだろうか・・・。 「暗黒街の弾痕」といい、「ボニー&クライド/俺たちに明日はない」といい、どうしてこんなにも切ない映画が多いのか。[DVD(字幕)] 9点(2014-01-30 10:10:01)(良:2票) 《改行有》

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