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61. スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃 「ジェダイの復讐」「ファントム・メナス」で失われていたもの、言うなれば「STAR WARSらしさ」を(遅きに失した感もありますが)ようやく取り戻してくれたと言った所でしょうか。この「ヨーダの攻撃」、もとい「クローンの攻撃」は、ヨーダが主役の唯一の作品としても後生に記憶されていくことでしょう。最強軍師にして戦士・ヨーダを拝む為だけでも一見の価値あり!(だけど草原を抱き合いながら転げ回る恋人とか母の死の場面とか、カビ臭いルーカスの感性も全開) 因みに私、今回初めてDLPを経験してきました。画質がフィルムと比べてどうなのかはよく判りませんが、開巻の状況説明文が心なしかクッキリしていたのと、カメラを振った時に現れる映像のブレを感じませんでした。そんなことで、正に意表を突いたヨーダ師に7点献上!7点(2002-07-19 18:51:49) 62. すべてをあなたに 昨夜大失恋したばかりの女が翌日には別れた男の友人と何の前振りもないまま瞬時に恋に落ちるとゆー、元彼瞬間忘却症及び恋愛対象狭窄症的な展開が最後に待っていて一気に醒めた…。何度も書いていますけどアメリカの恋愛映画に於ける、その速度と対象の狭さ(若しくは手当たり次第感)には着いていけません。そこまではありきたりすぎる展開ながら音楽もいいし、結構カラッとしてるし、シャーリーズ・セロンが60年代ならではのアーパー・ブロンド・ギャルの役で出てるのが何より目を引く楽しい映画でした。ということで、5点献上。5点(2002-06-06 00:13:17) 63. スパイダーマン(2002) 超大作を期待してたらオープニング・クレジットからB級テイスト丸出しで(スクリーンもシネスコ・サイズじゃないし)、いい意味で大きく期待を裏切られました。決してモーション・キャプチャーなど使用してないCGなので、動きの不自然なことったらない。それに後半の、爆発の衝撃を顔で受けるスローモーションなんかサム・ライミじゃなきゃ出せない味。【3Mouth】さんのお書きの通り、こりゃまったく「ダークマン4」です。余談ですが一緒に観た女性が、この映画では全く魅力のないキルスティン・ダンストがグウィネス・パルトロウに似てると言うので、劇場で貰った「愛しのローズマリー」のチラシで確認したら本当にそっくりでした(全然気づかなかった)。そんな訳で、お久しぶりのサム・ライミに7点献上。7点(2002-06-02 01:55:15) 64. スピーシーズ2 例によって「1」とほとんど同じ展開なんですけど、前作よりもいいんでないでしょうか(いつも続編の方が良いと書いてるような気も…)。単なる強姦魔の話にしては設定や映像が前作より格段にSFっぽくなってましたよ。その代わり前作の目玉だったナターシャ・ヘンストリッジのヌードはほとんど無し(ちょっと出るけどボディ・ダブルっぽい)で、後半からラストにかけても相変わらずのB級街道ばく進。しかし、その度に百発百中即自動帝王切開出産では確かに扶養手当をいくら貰っても足りません。人間でよかった…、5点献上。5点(2002-05-02 20:59:30) 65. スパイキッズ もちろんタイトルが示す通り純粋なキッズ・ムービーですけど、私にはほとんど同じ内容に思える「ハリー・ポッターと賢者の石」の半分の時間で倍は楽しめました。チープな内容を壮大に見せかけてる「ハリー~」に比べ、こちらは子供が考えるチープなスパイの世界を素直に映像にしてあるのでワクワク感が違います。それに単なる子供向けだと思って観たら、「パラサイト」以上にロドリゲス・テイストが全開なのでびっくりしました。面白い子供向け映画は大人が観ても面白い、6点献上。6点(2002-04-28 18:11:28) 66. スペース・カウボーイ 皆さん、知ってました? なんとこの映画、「2000年度キネ旬一位作品」なんですよ。どーゆー風の吹き回しかSFXバリバリで無理矢理な設定の大作でも、老齢の名優が沢山出てれば名作ってか?(本当にキネ旬は信用ならん) …でも私、こーゆー男のドラマに弱いのよ(嬉々としたドナルド・サザーランドが特に良い!)。なのでついつい甘めの評価で、7点献上。7点(2002-03-12 21:57:56) 67. スネーク・アイズ(1998) 【チャーリー】さんに同感、これぞ惑うことなきデ・パルマのスリラー映画。犯人探しが目的でないのは、すぐに犯人を登場させることからも明らか。巻き込まれ型の主人公(ニコラス・ケイジの下品な汚職警官ぶりが見事!)と(メラニー・グリフィス似の)肉感的なヒロイン、徹底した移動カメラでのワンカット長回しと随所で使用する主観視点、そこに被さるリフレインで煽る教授の音楽。これはヒッチコックのオマージュを捧げ尽くしていたデ・パルマの初期作品に共通する、誰にも真似のできない絶妙な演出手法。あっ、ストーリーが今一ショボいのもデ・パルマ映画の共通項だった…。6点献上。6点(2002-02-18 22:33:32) 68. ストレイト・ストーリー この映画の感想としては、ただ「憧れ」。私も、ここぞという時にあれだけ人を感動させる教訓をいくつも垂れられるじじいになりたい。そして、「あれに乗って俺に会いに来たのか」という一言だけで感動を表現できるじじいになりたい。だいぶ時を無駄に過ごしてしまったが、まだ遅くはない。世間で喧伝されている程、時の流れは速くないことも教えてくれた。ついでに言えば、女性には間違っても野村○代や○ビ夫人のようなばばあにはなって欲しくない。7点献上。7点(2002-01-31 19:14:34) 69. 素晴らしき日 普通ドタバタコメディになるような題材を都会的なラヴコメとして作ってあります。そのせいかどうか、ほぼお互いに一目惚れしてしまう展開も含めて、私的に今一入り込めませんでした。子供達は非常に可愛らしいのですが、ワガママで少し甘やかせすぎでは? でも↓ジョージ・クルーニーの、このライトな演技がベスト・アクトというのは賛成(たいしてクルーニーの映画観てませんけど…)。ということで5点献上。5点(2001-12-08 21:17:31)(良:1票) 70. スリーピー・ホロウ 映像・美術&小道具はティム・バートン映画の集大成って感じですが、にしては題材の選択を間違ってしまったように思います。亡霊の仕業に見せかけた連続殺人だったらこれでも良かったんでしょうけど、犯人が本物の亡霊にしては演出が軽すぎるんじゃないでしょうか。あと科学主義と神秘主義みたいな部分にも更なる言及が欲しかった気がします。確かに気絶しすぎるデップのチャーミングな魅力は全開でしたけど、どうも中途半端な印象が残ります。それにしてもリサ・マリー、綺麗ですね~。バートンが羨ましいんで少し減点の6点献上。6点(2001-12-08 21:13:57) 71. スリング・ブレイド 【くまたん】さんに同感。異様に善意溢れる周囲の人達とやけに浮いてる悪意の人一名。そして、すぐにストーリーが判ってしまうのも私的には納得できない(サスペンス映画じゃないから問題ないのかもしれないけど…)。ゲイの人への贖罪など、主人公の神格化のしすぎも気になった(しかし母親の方は、最後あれで良かったのかなぁ?)。とりあえずバーガーショップの店員ジャームッシュとソーントンのなりきり演技に5点献上、ンフ~。5点(2001-11-28 21:07:45) 72. ストリート・オブ・ファイヤー ↓皆さんのコメントを読んでみると、これって一種の「カルト映画」だったんですね。印象としては【イマジン】さんに近く、ノリとカッコ良さのみで話が進行していく為、私的にはただのB級青春映画(中身は「ウエスト・サイド物語」じゃないですか?)。売りのライブシーンやバイオレンスも特に優れていず、印象薄(確かに壊れかかったウィレム・デフォーは憶えています)。申し訳ありませんが、3点献上。3点(2001-10-30 23:48:54) 73. スターリングラード(2001) ザイツェフの苦悩や葛藤がまるっきり描かれていない(きっとこの映画の主題ではないんですね)。タイトル文字が映画にそぐわない。ロシア語もドイツ語も出てこない。ターニャが余計(しかも出来の悪い恋愛映画みたいなラストシーンは何だ! とてもフランス人のセンスとは思えん)。以上四点を除けば、マクロの背景をしっかりと描きつつ一対一の戦いに焦点を絞っている、すごく良くできた戦争映画だとは思います(どこまでが正確な史実なんだろうか?)。しかし、ジュード・ロウって若き日のアラン・ドロンを思い起こさせます。というわけで6点献上。6点(2001-10-30 23:46:54) 74. スウィートホーム(1989) 伊丹十三が黒沢清に監督させた日本版「ポルターガイスト」(最近で言えば「ホーンテッド」)。ここまでSFXホラーを再現した邦画は現在に至ってもありません。しかし如何せん、肝心要のSFXがどーしょーもなかった記憶があります。それは技術的問題ではなくその見せ方。カット割りや編集が稚拙だから「作り物」をくっきり長々写して、観てる方に「作り物」と認識させてしまっていました。心意気は嬉しかったのですが、そこが惜しかったです。誰か再チャレンジしてくれないもんでしょうか、と問いかけつつ6点献上。6点(2001-10-19 18:58:15) 75. スプリガン 公開時は「何で今頃スプリガンなの?」と思いました(マガジンだと思うけど連載は随分昔だったし、さして人気も無かったような気が…)。舞台が中東でキリスト教がらみの背景もあるんだけど、地球規模の問題なのにやけにスケール小さいな、というのが感想。まあ主人公がただの日本の高校生じゃしょうがないか。ということで2点献上。2点(2001-10-19 18:36:10) 76. スモーク(1995) ロバート・アルトマンのような辛辣な視線も、ポール・トーマス・アンダーソンのような溢れる激情もない、例えて言えば近所のスナックに来る常連客のような連中が織りなす日常の群像劇。なのに登場人物達それぞれのエピソードと人となりが脳細胞の一つ一つに染み入って、深く静かに感動させてくれる名作。ポール・オースターの生活者への愛情溢れる脚本とウェイン・ワンのオーソドックスで暖かみのある演出と映像、うまい役者達の、そこにいれば声をかけたくなるような演技。雑踏の効果音等もブルックリンの街角にいるような気にさせてくれる程のこだわり。人と人との繋がりの大切さを教えてくれる素晴らしき日常生活に、10点献上。10点(2001-10-14 16:52:24)(良:3票) 77. スフィア 原作マイケル・クライトン、監督バリー・レビンソン、主演ダスティン・ホフマン、シャロン・ストーン、サミュエル・L・ジャクソン、これだけ聞けばとてつもない映画ができそうな気がしますが、出来上がったのが訳の分からないこの映画。原作知りませんが、要は人間の深層心理に潜む恐怖を描きたかったのでしょうか? スフィア(球体)の正体やいかに? 可哀想なので4点献上。4点(2001-10-04 15:36:01) 78. スーパーマン(1978) 超名優ばかりが脇を固め、超一流スタッフが結集したイベント・ムービー。確かにスーパーマンのイメージにクリストファー・リーブはぴったりでした。何とかスキャンというタイトルバックが延々に続くので「いい加減にしろ」と思った記憶があります。映画自体もただのイベント・ムービーでしたっけ。「エイリアン」の恨み(「エイリアン」のレヴュー参照)もあるので3点献上。3点(2001-10-04 15:15:57) 79. スピード2 この映画の予算のほとんどを船が港町に突っ込むシーン(の実物セット)に費やされていると聞きます。もっと別の所に予算を使って欲しかったです。皆さんの書いている通り、だだっ広い海の上では「スピード」感は皆無。ましてジェイソン・パトリックでは役不足もいいとこ。A級アクション映画がB級パニック映画になってしまったので4点献上。4点(2001-10-03 11:16:28) 80. スピーシーズ/種の起源 優良な遺伝子を求めるのはシルばかりでなく、世の雌の習性なり。映画としては、ほとんどSFっぽいシーンが無くて、最後のエイリアン描写は超三流。脱ぎっぷりの良すぎるナターシャ・ヘンストリッジの完璧な美しさに5点献上。5点(2001-10-03 11:09:20)
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